JPH11282622A - ポインティングデバイスおよびポインティングデバイスを用いる情報処理装置 - Google Patents

ポインティングデバイスおよびポインティングデバイスを用いる情報処理装置

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JPH11282622A
JPH11282622A JP10083845A JP8384598A JPH11282622A JP H11282622 A JPH11282622 A JP H11282622A JP 10083845 A JP10083845 A JP 10083845A JP 8384598 A JP8384598 A JP 8384598A JP H11282622 A JPH11282622 A JP H11282622A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポインティングデバイスの一種であるマウス
のクリックボタンを排除して、クリック動作の判定をマ
ウスの移動状態に依存させることで、耐久性に優れかつ
左右何れの手でも均等の操作が行うことが可能なマウス
を提供することを目的とする。 【解決手段】 マウス本体の移動を検出する際に、特定
値以上の移動量の検出、または特定の図形とマウスの移
動軌跡が一致することの検出、もしくはこれら検出の組
み合わせによって、クリックボタンのクリック動作を判
別して、上位装置にクリックボタンの押下情報を送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置に関
し、特に情報を入力するためのポインティングデバイス
とその情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報処理装置の入力装置の一つと
して使用されるポインティングデバイス(以下、マウス
という。)は、図12に示されるように、マウス本体1
2のX−Y軸方向への移動を検出して、その変位をX−
Y軸方向移動量データとしてケーブル4を介してコンピ
ュータ3に出力し、コンピュータ3の画面上のカーソル
を移動させている。図13(a)または(b)に示すよ
うに、マウス11または21の上部には2もしくは3個
のボタンが設けられており、これらボタンを押下(以
下、「クリック」という。)したときの画面上のカーソ
ルの位置によりコンピュータ3に所望の指示を与えるこ
とを可能としている。
【0003】従来の2−ボタンマウスの動作について図
13(a)および図14を参照して説明する。従来の2
−ボタンマウス11は、マウス本体12と2つのクリッ
クボタン(左クリックボタン13と右クリックボタン1
4)とを有する。そして、マウス11はケーブル4を介
してコンピュータ3に接続された状態にある。マウス1
1からはX軸およびY軸方向の時間あたりの移動量に関
する移動量データ(X、Y)とクリックボタン13およ
び14の状態に関するクリック情報とがケーブル4を介
してコンピュータ3に定期的に送出されている。
【0004】図16を参照すると、マウス11から送出
される情報(以下、「操作データ」という。)は、2つ
のクリックボタンのそれぞれのクリックの有無を示す左
クリックビット32および右クリックビット33と、マ
ウス11のX軸およびY軸方向のそれぞれの時間あたり
の移動量を示すX軸方向移動量データ34およびY軸方
向移動量データ35とからなる。
【0005】図15の動作流れ図に示すように、マウス
11は、まずマウス11内部の検出部(図示せず)により
X軸およびY軸方向の移動量を検出し(図15のステッ
プS41)、さらに左クリックボタン13の状態をチェ
ックして(ステップS42)、オン状態ならばクリック値
の左クリックビット32を「オン」とし(ステップS4
3)、オフ状態ならば左クリックビット32を「オフ」
とする(ステップS44)。同様に右クリックボタン14
の状態もチェックして、オン状態ならばクリック値の右
クリックビット33を「オン」とし、オフ状態ならば右
クリックビット33を「オフ」とする。そして、X軸お
よびY軸方向の移動量に関するX軸方向移動量データ3
4およびY軸方向移動量データ35ならびに左右のクリ
ックビット32および33からなる操作データ31を作
成し(ステップS45)、ケーブル4を介してコンピュー
タ3に送出する(ステップS46)。コンピュータ3は、
この送出された操作データ31を基にディスプレイの画
面上のマウスカーソルの位置を移動したり、所望の処理
を起動したりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のマウ
スにおいては、一般的にマウスを前後左右に操作した後
に即座にボタンをクリックできるように、2−ボタンマ
ウス11では人差し指を左クリックボタン13、中指を
右クリックボタン14上にそれぞれ置いた状態で親指と
薬指とでマウス本体12の移動操作を行うこととなる。
また、図13(b)に示す3−ボタンマウス21では人
差し指を左クリックボタン23上に、中指を中クリック
ボタン24上に、薬指を右クリックボタン25上に置い
た状態でマウス本体22の移動操作を行うことになる。
このため、マウスの移動中にボタン上に置いている指に
力が入ると、誤ってボタンをクリックして誤入力を発生
させてしまうという問題がある。
【0007】また、このように、従来のマウスでは、そ
の使用にあたって持ち方が制限されてしまうため操作性
が悪く、さらに、右手で用いることを前提として作られ
ているため左ききの者には操作が行いにくいなどの問題
点がある。
【0008】また、クリックボタンはスイッチング機構
であるためその構成が複雑になるとともに、クリックボ
タンの使用頻度が高いと劣化が激しく、高い耐久性が必
要とされる。さらに、複数あるうちのいずれか1つのボ
タンでも故障した場合には操作に甚大な影響を与え、使
用不能に陥るという大きな問題もある。
【0009】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、クリックボタンを必要としない簡易な構成のマウス
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるポインティングデバイスは、クリッ
ク有無データに基づき所定の処理の起動が制御される上
位装置に接続されるポインティングデバイスにおいて、
ポインティングデバイス本体と、この本体の単位時間あ
たりの移動量を検出する検出手段と、この検出手段によ
り検出された単位時間あたりの移動量が所定値以上であ
るか否かを判定する判定手段と、この判定手段の判定結
果を前記クリック有無データとして前記上位装置に送出
する送出手段とを備え、前記判定手段は、前記所定値を
保持する記憶手段と、前記検出手段によって検出された
前記移動量と前記記憶手段に記憶された前記所定値とを
比較する比較手段とを含む。
【0011】また、本発明の他のポインティングデバイ
スは、クリックの有無データに基づき所定の処理の起動
が制御される上位装置に接続されるポインティングデバ
イスにおいて、ポインティングデバイス本体と、この本
体の単位時間あたりの移動量を検出する検出手段と、こ
の検出手段により検出された前記移動量から得られる前
記本体の移動軌跡が所定の図形と一致するか否かを判定
する判定手段と、この判定手段の判定結果をデータを前
記クリック有無データとして前記上位装置に送出する送
出手段とを備え、前記判定手段は、所定の図形データを
保持する第1の記憶手段と、 前記検出手段によって検
出された前記移動量の履歴を前記本体の移動軌跡データ
として保持する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段
に記憶された所定の図形データと前記第2の記憶手段に
記憶された前記移動軌跡データとを比較する比較手段と
を含む。
【0012】もしくは、前記判定手段は、前記所定値お
よび所定の図形データを保持する第1の記憶手段と、前
記検出手段によって検出された移動量の履歴を前記本体
の移動軌跡データとして保持する第2の記憶手段と、前
記検出手段によって検出された移動量と前記第1の記憶
手段に記憶された所定値とを比較する第1の比較手段
と、前記第1の記憶手段に記憶された所定の図形データ
と前記第2の記憶手段に記憶された前記移動軌跡データ
とを比較する第2の比較手段とを含み、前記第1の比較
手段が、前記所定値より前記移動量の方が大きいと判断
すると、前記第2の比較手段が比較を行う。
【0013】さらに、前記検出手段は、前記本体の複数
の方向への単位時間あたりの移動量をそれぞれ検出する
複数の検出手段を含み、前記比較手段は、検出すべきク
リック有無データの数と同数の比較手段を含む。
【0014】本発明のポインティングデバイスを用いる
情報処理装置は、ポインティングデバイスの単位時間あ
たりの移動量が与えられる情報処理装置において、前記
移動量が所定値以上であるか否かを判定する判定手段を
備え、この判定手段の判定結果に基づき所定の処理を実
行すし、前記判定手段は、所定値を保持する記憶手段
と、前記検出手段によって検出された移動量と前記記憶
手段に記憶された所定値とを比較する比較手段とを含
む。
【0015】また、、本発明の他のポインティングデバ
イスを用いる情報処理装置は、ポインティングデバイス
の単位時間あたりの移動量が与えられる情報処理装置に
おいて、前記移動量から得られる前記ポインティングデ
バイスの移動軌跡が所定図形と一致するか否かを判定す
る判定手段を備え、この判定手段の判定結果に基づき所
定の処理を実行し、前記判定手段は、所定の図形データ
を保持する第1の記憶手段と、前記検出手段によって検
出された前記本体の移動量を移動軌跡として複数保持す
る第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された
所定の図形データと前記第2の記憶手段に記憶された前
記本体の移動軌跡とを比較する比較手段とを含む。
【0016】もしくは、前記判定手段は、所定値および
所定の図形データを保持する第1の記憶手段と、前記検
出手段によって検出された前記本体の移動量を移動軌跡
として複数保持する第2の記憶手段と、前記検出手段に
よって検出された移動量と前記第1の記憶手段に記憶さ
れた所定値とを比較する第1の比較手段と、前記第1の
記憶手段に記憶された所定の図形データと前記第2の記
憶手段に記憶された前記本体の移動軌跡とを比較する第
2の比較手段とを含み、前記第1の比較手段が、前記第
1の記憶手段に記憶された所定値より前記検出された移
動量の方が大きいと判断すると、前記第2の比較手段が
比較を行う。
【0017】さらに、前記検出手段は、複数の方向への
単位時間あたりの移動量をそれぞれ検出する複数の検出
手段を含み、前記比較手段は、検出すべきクリック有無
データの数と同数の比較手段を含む。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明の第1の実施の形態を示す図1およ
び図2を参照すると、本発明のマウス1はコンピュータ
3にケーブル4を介して接続される。図から明らかなよ
うに、本発明のマウス1は、従来のマウスに設けられて
いたクリックボタンを具備していない。
【0020】マウス1は従来のマウスと同様に、図16
に示されるような、左クリックビット32および右クリ
ックビット33と、X軸およびY軸方向の移動量に関す
る移動量データ34および35とから構成される操作デ
ータ31を作成し、ケーブル4を介してコンピュータ3
に送出する。ただし、以下で記述するように、実施の形
態においては、マウス1はX軸方向の単位時間あたりの
移動量が所定値以上であると判断したときに左クリック
ビット32を「オン」とし、所定値未満であると判断し
たときに「オフ」とする。同様に、Y軸方向の単位時間
あたりの移動量が所定値以上であると判断したときに右
クリックビット33を「オン」とし、所定値未満と判断
したときに「オフ」とする。
【0021】図3および図4を参照してマウス1の動作
を詳細に説明する。まず、マウス1の内部に設けられた
検出部101は、マウス本体2のX軸およびY軸方向の
単位時間あたりの移動量に関する移動量データを定期的
に検出し、これらの移動量データをデータ生成部102
および判定部100に送出する。このとき、判定部10
0に送出するデータのうちのX軸方向移動量データは比
較部105に、Y軸方向移動量データは106にそれぞ
れ送出する(図4のステップS1)。比較部105は、検
出部101から与えられたX軸方向移動量データ、すな
わちX軸方向の単位時間あたりの移動量、とメモリ10
3に予め設定された所定値とを比較する(ステップS
2)。ここで、X軸方向移動量データが所定値以上であ
ると判断されると、データ生成部102は左クリックビ
ット32を「オン」とし(ステップS3)、一方、所定値
未満と判断されると左クリックビット32を「オフ」と
する(ステップS4)。同様に、データ生成部102は、
Y軸方向移動量データが比較部106においてメモリ1
03に設定されている所定値以上と判断された場合、右
クリックビット33を「オン」とし、一方、所定値未満
と判断された場合、右クリックビット33を「オフ」と
する。データ生成部102は、検出部101から与えら
れたX軸方向移動量データ34およびY軸方向移動量デ
ータ35と、左クリックビット32および右クリックビ
ット33とからなる操作データ31を生成する(ステッ
プS5)。このようにして作成された操作データ31は
出力部104からケーブル4を介してコンピュータ3に
送出される(ステップS6)。コンピュータ3は、この操
作データ31中の移動量データ34および35を基にデ
ィスプレイの画面上のマウスカーソルの位置を動かし、
また、操作データ31中のクリックビット32および3
3に基づき所定の処理を起動する。
【0022】なお、当然のことながら、マウス本体2を
メモリ103に保持された所定値未満の速度で前後左右
に移動されている限りにおいて、マウス1はクリックビ
ット32および33を「オフ」とした操作データ31を
ケーブル4を介してコンピュータ3へ送信するため、画
面上のカーソルが移動するだけで何ら処理の起動はなさ
れない。
【0023】このように、本発明の第1の実施の形態に
おいては、従来のマウスに比べ、簡易な構成でクリック
機能を提供するボタンなしマウスを構成でき、この結
果、従来のマウスにおけるようなボタンの誤クリックが
なく、左右いずれの手でも均等な操作を行うことが可能
となる。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0025】前述の第1の実施の形態では、マウス1の
X軸またはY軸方向の単位時間あたりの移動量が所定値
を上回った場合にクリックボタンがクリックされたと判
断していたが、本実施の形態では、マウスの通常の動か
し方として使用しないような特別な動きによってクリッ
クボタンがクリックされたと判断するようにしたもので
ある。例えば、マウス1が図5(a)に示すような丸印の
動きをした場合は左クリックボタンのクリック、図5
(b)に示すようなチェック印の動きをした場合は右ク
リックボタンのクリックと判断して各クリックビットを
「オン」とするものである。つまり、マウス1の移動軌
跡を所定の図形と比較して略一致すればクリックボタン
のクリックがあったとみなしクリックビットを「オン」
とする。以下、詳細に説明する。
【0026】本発明の第2の実施の形態を示す図6およ
び図7を参照すると、まず、マウス1内部の検出部11
1がマウス本体2のX軸およびY軸方向の単位時間あた
りの移動量に関する移動量データを定期的に検出してデ
ータ生成部112および判定部100のレジスタ115
にそれぞれ出力する(図7のステップS11)。レジス
タ115は検出部111から与えられた移動量データを
新しく入力されたものから順に一定量を蓄え、移動軌跡
データとして保持する。比較部116および117はレ
ジスタ113に格納された移動軌跡データとメモリ11
3に予め設定された所定の図形データとの比較を行う
(ステップS12)。比較部116において、レジスタ
115に格納された移動軌跡データがメモリ113に設
定された第1の図形データ、例えば丸印、と一致してい
ると判断されると、データ生成部112は丸印に対応す
る左クリックビットを「オン」とし(ステップS1
3)、一致していなければ左クリックビットを「オフ」
とする(ステップS14)。同様に、比較部117にお
いて、レジスタ115に格納された移動軌跡データがメ
モリ113内の第2の図形(例えばチェック印)データ
と一致していると判断されると、データ生成部112は
チャック印に対応する右クリックビットを「オン」と
し、一致しないと判断されれば「オフ」とする。 ここ
で行われる移動軌跡データとメモリに設定された図形デ
ータとの比較は公知の適当なパターンマッチング技術を
用いて行うことができるので、その詳細な説明は省略す
る。データ生成部112はX軸およびY軸方向移動量デ
ータ34および35と、左右クリックビット32および
33とから成る操作データ31を作成する(ステップS
15)。作成された操作データ31は出力部114から
ケーブル4を介してコンピュータ3に送出される(ステ
ップS16)。コンピュータ3はこの操作データ31を
基にディスプレイの画面上のマウスカーソルの位置の移
動や所定の処理の起動を行う。
【0027】なお、ここで述べた所定の図形とは、本実
施の形態で示した丸およびチェック印に限定されるもの
ではなく、数字やアルファベット、ギリシャ文字などと
してもよい。
【0028】このように、本発明の第2に実施の形態に
おいては、第1の実施の形態に比べ、通常のマウスカー
ソルの移動のための動作とクリックのための動作とをよ
りはっきりと区別することができ、誤操作による誤った
クリックを防止することができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本発明の第3の実施の形態では、マウスが所
定の速度以上でかつ所定の動きを行ったことを検出する
ことによってクリックがあったと判断する。
【0030】本発明の第3実施の形態を示す図8および
図9を参照すると、まず、マウス1内部の検出部121
がマウス本体2の単位時間あたりの移動量に関する移動
量データを定期的に検出し、この移動量データをデータ
生成部122、判定部120内のレジスタ126および
第1の比較部125にそれぞれ出力する(図9のステッ
プS21)。
【0031】レジスタ126は第2の実施の形態におけ
るレジスタ115と同様に移動量データを蓄え、移動軌
跡データとして保持する。第1の比較部125は、検出
部121から入力された移動量データから得られる値と
メモリ123に予め設定された所定値との比較を行う
(ステップS22)。ここで移動量データから得られる値
とは、X軸およびY軸方向移動量データの和とする。し
かし、この移動量データから得られる値は、移動量デー
タの和にのみ限定されるものではなく、X軸およびY軸
方向移動量データのいずれか大きい方の値としてもよ
く、または、 X軸およびY軸方向移動量データと三平
方の定理から得られるマウスの移動距離としてもよい。
そして、比較部125が単位時間あたりの移動量データ
から得られた値が所定値以上と判断すれば、第2の比較
部127および128に動作信号として「オン」を送出
し、一方、所定値以下と判断すれば「オフ」を送出す
る。
【0032】第2の比較部127および128は、第1
の比較部125からの動作信号「オン」をトリガとし
て、レジスタ126の移動軌跡データとメモリ123に
予め設定された所定の図形との比較をそれぞれ行う(ス
テップS23)。第2の比較部127において移動軌跡
データとメモリ123に予め設定された第1の図形デー
タ、例えば丸印、とが一致していると判断されると、デ
ータ生成部122は丸印に対応する左クリックビットを
「オン」とし(ステップS24)、一致していなければ
左クリックビットを「オフ」とする(ステップS2
5)。同様に、第2の比較部128において移動軌跡デ
ータとメモリ123に設定された第2の図形データ、例
えばチェック印、とが一致していると判断されると、チ
ャック印に対応する右クリックビットを「オン」とし、
一致しないと判断さると「オフ」とする。 ここで、第
1の比較部125からの動作信号が「オフ」であれば、
第2の比較部127および128は比較処理を行わず、
データ生成部122はクリックビット32および33を
「オフ」とする(ステップS25)。そして、データ生
成部122はX軸方向移動量データ34およびY軸方向
移動量データ35と、左右のクリックビット32および
33から成る操作データ31を作成し(ステップS2
6)、出力部124から操作データ31をケーブル4を
介してコンピュータ3に送出する(ステップS27)。コ
ンピュータ3はこの操作データ31を基にディスプレイ
の画面上のマウスカーソルの位置の移動や所定の処理の
起動を行う。
【0033】このように、本発明の第3の実施の形態に
おいては、第1および第2の実施例に比べ、通常動作と
クリック動作を明確に区別することが可能になり、マウ
ス操作における誤動作を防止することが可能となる。
【0034】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図10を参照すると、本願の第4の実施の形
態では、マウス1は、内部の検出部131によりマウス
本体2のX軸およびY軸方向の単位時間あたりの移動量
に関する移動量データの検出のみを行い、上記第1ない
し第3の実施の形態において行われる移動量データ検出
以降の処理を全てコンピュータ3内部で行うものとす
る。従って、マウス1は移動量データの検出を行う検出
部131と移動量データを出力する出力部134を備え
るだけでよい。
【0035】図11を参照すると、まず、マウス1内部
の検出部131がマウス本体2のX軸およびY軸方向の
単位時間あたりの移動量に関する移動量データを定期的
に検出して(図11のステップS31)、出力部134
からケーブル4を介してコンピュータ3内の判定部13
0に送出する(ステップS32)。判定部130では、
上述した第1または第2または第3の実施の形態におけ
る比較処理およびデータ生成処理等を行い(ステップS
33)、操作データを作成する(ステップS34)。コ
ンピュータ3は、この操作データを基にディスプレイの
画面上のマウスカーソルの位置の移動や所定の処理の起
動を行う(ステップS35)。
【0036】このように、本発明の第4の実施の形態に
おいては、上述した第1ないし第3の実施の形態におけ
る判定部およびデータ生成部を上位装置側に設けること
によって、マウスのハードウェア機構をさらに削減する
ことができ、簡易かつ廉価なマウスを提供することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
その第1の効果は、クリックボタンをクリックしなくと
も、クリック動作を行うことができるためにクリックボ
タンが不要となり、従来のクリックボタンに関するハー
ドウェアを削除できるということである。
【0038】また、本発明の第2の効果は、第1の効果
によってクリックボタンが削除できるために、操作中の
クリックボタンの誤動作をなくすことができるというこ
とである。
【0039】また、本発明の第3の効果は、クリックボ
タンが削除されたことで、クリックボタンの故障によっ
てマウスが使用不能に陥ることがなくなり、マウスの耐
久性が向上することである。
【0040】さらに、本発明の第4の効果は、クリック
ボタンが不要になりクリックボタン上に指を置く必要が
なくなり、マウスの自由な持ち方ができるようになって
左右いずれの手でも一貫した操作を行うことが可能にな
ることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマウスを使用したコンピュータを示す
図である。
【図2】本発明のマウスの構造を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図4】第1の実施の形態における動作を示す流れ図で
ある。
【図5】所定の図形を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】第2の実施例の形態における動作を示す流れ図
である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】第3の実施の形態における動作を示す流れ図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
である。
【図11】第4の実施の形態における動作を示す流れ図
である。
【図12】従来のマウスを使用したコンピュータを示す
図である。
【図13】従来のマウスの構造を示す図である。
【図14】従来のマウスを使用したコンピュータを示す
図である。
【図15】従来のマウスにおける動作を示す流れ図であ
る。
【図16】操作データの構成を示す図である。
【符号の説明】
1、11、21 マウス 2 コンピュータ 3 ケーブル 12、13、22、23、24 クリックボタン 31 操作データ 100、110、120 判定部 101、111、121 検出部 102、112、122 データ生成部 103、113、123 メモリ 104、114、124 出力部 105、106、116、117、125、127、1
28 比較部 115、126 レジスタ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリック有無データに基づき所定の処理
    の起動が制御される上位装置に接続されるポインティン
    グデバイスにおいて、 ポインティングデバイス本体と、 この本体の単位時間あたりの移動量を検出する検出手段
    と、 この検出手段により検出された単位時間あたりの移動量
    が所定値以上であるか否かを判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果を前記クリック有無データとし
    て前記上位装置に送出する送出手段とを備えたことを特
    徴とするポインティングデバイス。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 前記所定値を保持する記憶手段と、 前記検出手段によって検出された前記移動量と前記記憶
    手段に記憶された前記所定値とを比較する比較手段とを
    含むことを特徴とする請求項1記載のポインティングデ
    バイス。
  3. 【請求項3】 クリックの有無データに基づき所定の処
    理の起動が制御される上位装置に接続されるポインティ
    ングデバイスにおいて、 ポインティングデバイス本体と、 この本体の単位時間あたりの移動量を検出する検出手段
    と、 この検出手段により検出された前記移動量から得られる
    前記本体の移動軌跡が所定の図形と一致するか否かを判
    定する判定手段と、 この判定手段の判定結果をデータを前記クリック有無デ
    ータとして前記上位装置に送出する送出手段とを備えた
    ことを特徴とするポインティングデバイス。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、 所定の図形データを保持する第1の記憶手段と、 前記検出手段によって検出された前記移動量の履歴を前
    記本体の移動軌跡データとして保持する第2の記憶手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶された所定の図形データと前
    記第2の記憶手段に記憶された前記移動軌跡データとを
    比較する比較手段とを含むことを特徴とする請求項3記
    載のポインティングデバイス。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、 前記所定値および所定の図形データを保持する第1の記
    憶手段と、 前記検出手段によって検出された移動量の履歴を前記本
    体の移動軌跡データとして保持する第2の記憶手段と、 前記検出手段によって検出された移動量と前記第1の記
    憶手段に記憶された所定値とを比較する第1の比較手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶された所定の図形データと前
    記第2の記憶手段に記憶された前記移動軌跡データとを
    比較する第2の比較手段とを含み、 前記第1の比較手段が、前記所定値より前記移動量の方
    が大きいと判断すると、前記第2の比較手段が比較を行
    うことを特徴とする請求項1記載のポインティングデバ
    イス。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記本体の複数の方向
    への単位時間あたりの移動量をそれぞれ検出する複数の
    検出手段を含むことを特徴とする請求項2または4記載
    のポインティングデバイス。
  7. 【請求項7】 前記比較手段は、検出すべきクリック有
    無データの数と同数の比較手段を含むことを特徴とする
    請求項6記載のポインティングデバイス。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記本体の複数の方向
    への単位時間あたりの移動量をそれぞれ検出する複数の
    検出手段を含むことを特徴とする請求項5記載のポイン
    ティングデバイス。
  9. 【請求項9】 前記第2の比較手段は、少なくとも検出
    すべきクリック有無データの数と同数の比較手段を含む
    ことを特徴とする請求項8記載のポインティングデバイ
    ス。
  10. 【請求項10】 ポインティングデバイスの単位時間あ
    たりの移動量が与えられる情報処理装置において、 前記移動量が所定値以上であるか否かを判定する判定手
    段を備え、 この判定手段の判定結果に基づき所定の処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記判定手段は、 所定値を保持する記憶手段と、 前記検出手段によって検出された移動量と前記記憶手段
    に記憶された所定値とを比較する比較手段とを含むこと
    を特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 ポインティングデバイスの単位時間あ
    たりの移動量が与えられる情報処理装置において、 前記移動量から得られる前記ポインティングデバイスの
    移動軌跡が所定図形と一致するか否かを判定する判定手
    段を備え、 この判定手段の判定結果に基づき所定の処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記判定手段は、 所定の図形データを保持する第1の記憶手段と、 前記検出手段によって検出された前記本体の移動量を移
    動軌跡として複数保持する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された所定の図形データと前
    記第2の記憶手段に記憶された前記本体の移動軌跡とを
    比較する比較手段とを含むことを特徴とする請求項12
    記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記判定手段は、 所定値および所定の図形データを保持する第1の記憶手
    段と、 前記検出手段によって検出された前記本体の移動量を移
    動軌跡として複数保持する第2の記憶手段と、 前記検出手段によって検出された移動量と前記第1の記
    憶手段に記憶された所定値とを比較する第1の比較手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶された所定の図形データと前
    記第2の記憶手段に記憶された前記本体の移動軌跡とを
    比較する第2の比較手段とを含み、 前記第1の比較手段が、前記第1の記憶手段に記憶され
    た所定値より前記検出された移動量の方が大きいと判断
    すると、前記第2の比較手段が比較を行うことを特徴と
    する請求項10記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記検出手段は、複数の方向への単位
    時間あたりの移動量をそれぞれ検出する複数の検出手段
    を含むことを特徴とする請求項11または13記載の情
    報処理装置。
  16. 【請求項16】 前記比較手段は、検出すべきクリック
    有無データの数と同数の比較手段を含むことを特徴とす
    る請求項15記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記検出手段は、複数の方向への単位
    時間あたりの移動量をそれぞれ検出する複数の検出手段
    を含むことを特徴とする請求項14記載の情報処理装
    置。
  18. 【請求項18】 前記第2の比較手段は、少なくとも検
    出すべきクリック有無データの数と同数の比較手段を含
    むことを特徴とする請求項17記載の情報処理装置。
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