JPH1128082A - 培養容器 - Google Patents

培養容器

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Publication number
JPH1128082A
JPH1128082A JP9186212A JP18621297A JPH1128082A JP H1128082 A JPH1128082 A JP H1128082A JP 9186212 A JP9186212 A JP 9186212A JP 18621297 A JP18621297 A JP 18621297A JP H1128082 A JPH1128082 A JP H1128082A
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JP
Japan
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culture
oxygen
container
membrane
culture vessel
Prior art date
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Pending
Application number
JP9186212A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariaki Negishi
成昭 根岸
Akihisa Sugiyama
章寿 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Menicon Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Menicon Co Ltd, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Menicon Co Ltd
Priority to JP9186212A priority Critical patent/JPH1128082A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 宇宙空間において使用可能な密閉性に優れた
培養容器を提供すること。 【解決手段】 酸素透過性透明部材1で培養面を形成
し、側壁にシリコンゴム枠3を用いて密閉系を構成した
容器であって、容器内に細胞培養室と培地側とを分離す
る膜2が配設され、前記酸素透過性透明部材、シリコン
ゴム枠および分離膜が着脱可能に取り付けられているこ
とを特徴とする培養容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宇宙空間において
使用可能な密閉性に優れた培養容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の宇宙用培養容器は、図2(A)に
示すとおり、例えば、シリコンゴムを成形して得られた
培養容器本体11にガス透過膜12を接着により固定
し、これに培養面13を取付けて密閉したものである。
培養細胞14は培養面13の裏面植付けられる。この培
養容器では、図2(B)に示すように、ガスの透過は、
培養面13に隣接して設けられたガス透過膜12を通し
て行っている。また、培養容器全体は、接着によって固
定され、密閉系を形成しており、実用上、使い捨て構造
の培養容器であり、再使用および容器内洗浄等が難しい
ものであった。また、培養容器の外側に面して強度的に
弱いガス透過膜13が用いられているので、取扱によっ
てはそれが破損し、容器内部の液体が外部に漏れるおそ
れがあった。加えて、培養面13の周囲にガス透過膜1
2が取り付けられているため、実験試料の観察の際に、
ガス透過膜12によって、観察される培養面13の領域
(面積)が狭められるという問題点があった。さらに、
培養細胞への酸素供給はガス透過膜12から行われ、培
養面13に対して直接に行われないので、非効率的なも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容器内部の
洗浄が簡単に行え再使用が可能であって、しかも強度的
に弱い膜を用いることなく頑丈であって取扱性に優れ、
その上ガス透過膜により培養細胞の観察できる領域が制
限されることがない、気密性に優れた培養容器を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る培養容器は、細胞の生育に必要とする
酸素を供給し得る酸素透過性透明部材で培養面を形成
し、側壁にシリコンゴム枠を用いて密閉系を構成した容
器であって、容器内に細胞培養室と培地側とを分離する
膜が配設され、前記酸素透過性透明部材、シリコンゴム
枠および分離膜が着脱可能に取り付けられていることを
特徴としている。なお、シリコンゴム枠に代えて、同効
の他の材料を用いた枠体を用いることができる。
【0005】
【作用】本発明に係る培養容器では、酸素透過性透明部
材を通して培養面に直接細胞の生育に必要な酸素が供給
され、培養面に植え付けられた細胞の生育状況が広い領
域にわたって観察できる。また、容器内は、側壁に用い
たシリコンゴム枠により密閉されており、膜(以下、分
離膜という)により細胞培養室と培地側とに分割されて
いる。その培地側には、例えば培養液を抽出するポート
が備えられていて、このポート等から分離膜を通して細
胞培養室内の培養細胞に培養液が供給される。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明に係る培養
容器についてさらに詳しく説明する。図1(A)〜
(C)は、いずれも本発明に係る培養容器の一例を示す
もので、この培養容器10は、2枚のパネル状酸素透過
性透明部材1と、分離膜2とを備えている。それぞれの
酸素透過性透明部材1と分離膜2との間には枠体、例え
ばシリコンゴム枠3,3が介設されている。2枚の酸素
透過性透明部材1と2つのシリコンフランジ3,3とで
囲まれた培養容器の内部は、分離膜2により上下2室に
分割されている。このうち、上室は、酸素透過性透明部
材1の内面を培養面1aとする細胞培養室R1 であっ
て、培養容器10組み付け前に、この培養面1aに実験
試料、すなわち観察対象となる1b細胞が植え付けられ
る。培養容器10を組み付けて密閉系を形成した後、酸
素透過性透明部材1を通して培養容器10の外部から細
胞の生育に必要とされる量の酸素が培養面1a全面に直
接供給されるともに、培養面1aに植え付けられた細胞
の生育状況が観察される。
【0007】本発明で用いられる酸素透過性透明部材1
としては、上述したような酸素の供給および細胞の生育
状況の観察が可能であって強度的に優れていれば特に制
限はないが、具体的には例えば酸素透過コンタクトレン
ズメニコンO2 に使用する材料などが挙げられる。例え
ば、酸素透過性透明部材として酸素透過孔を有する透明
部材を用いた場合、培養面13に隣接してガス透過膜1
2を設けた従来技術に比較して、強度低下の原因となる
接合部がなく、また、培養面1a全面に酸素が直接供給
されるので、開孔面積比率の小さい材料、すなわち緻密
で強度的に優れた材料を用いることができる。したがっ
て、強度が低いことに起因する培養容器の破損が防止で
き、培養容器の取扱性が改善される。また、ガス透過膜
12等によって培養細胞の観察できる領域が制限される
こともない。
【0008】培養容器10内の下室R2 は、上記と異な
る酸素透過性透明部材1で構成した床面を培地として、
この室内に培養液を抽出するポート6を備えている。こ
のポートから分離膜2を通して細胞培養室R1 内の培養
細胞に培養液が供給される。通常地上に於いては、細胞
は重力によって培養容器の底に沈み、培養液と細胞の分
離が簡単にできる。しかしながら宇宙空間においては、
微少重力となり細胞は培養液中に浮遊した状態となる。
実験のサンプリング時に細胞と培養液の分離を行う際に
は、分離膜をサンプリング用のシリンジに設置する必要
があるが、この場合、シリンジに設置された分離膜に細
胞が付着してしまい、余分な細胞の死滅につながる。そ
こで、培養容器分離膜2を用いて2分割にし、サンプリ
ング時に培養液のみのサンプリングを可能にする。本発
明で用いる分離膜2の具体例としては、野村マイクロサ
イエンスのニュークリポア多孔質膜を使用する。
【0009】培養容器10の底部および頂部には、それ
ぞれ酸素透過性透明部材1と接してSUSフランジ(ス
テンレススティール製フランジ)4が設けられている。
そして、図1(A)、(B)に示すように、培養容器1
0の全ての構成部品1〜4には、それぞれを上記で説明
した順序に従って重ね合わせた際に、穴位置が一致して
貫通するボルト穴が、周縁部の前後左右に略一定の間隔
で複数個穿設されており、これらのボルト穴を用いてボ
ルト5を締結すると、シリコンフランジ3が収縮し、そ
の弾性復元力で酸素透過性透明部材1とシリコンフラン
ジ3との間および分離膜2とシリコンフランジ3との間
が気密に保持され、培養容器10内部が気密に保たれる
ようになっている。
【0010】この培養容器10は、全てのボルト5を外
して各構成部品1〜4を分解することにより、容器の洗
浄性を高めることができ、雑菌等の汚染原因を排除する
ことが可能となる。また、構成部品の一部を交換するこ
とにより、容器全体を交換することなく一部の交換によ
って、容器の再使用が可能となり、コスト削減に役立
つ。ここで、上記構成部品1〜4は、気密かつ着脱可能
に取り付けられていればよく、上記以外の挟圧保持手段
によってもその取り付けは可能である。さらに、容器1
0では、底部に酸素透過性透明部材を用いているが、培
地側に酸素を供給する必要がない場合には酸素不透過性
部材を用いてもよく、また、培養液等を観察する必要が
ない場合には不透明部材であってもよい。またさらに、
底部が酸素透過性部材である場合、培地側の部材は酸素
不透過部材であってもよい。以上のように、本発明は、
特許請求の範囲内で様々な変形が可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る培養容器は、培養面が酸素
透過性部材で形成されているので、培養面に直接酸素が
供給される上、培養面に隣接してガス透過膜を設けた従
来技術に比較して培養容器の強度が改善でき、したがっ
て、取扱性が非常によくなる。また、ガス透過膜等によ
って培養細胞の観察できる領域が制限されることもな
い。さらに、培養容器が分解可能に組み立てられている
ので、培養面を形成している部材を交換することのみ
で、培養容器を再生することが可能となるとともに、培
養容器内の洗浄性を充分に高められる。本発明に係る培
養容器は、シリコンゴム枠を用いて内部を気密に保って
おり、宇宙空間において使用するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明に係る培養容器の一例を示す
斜視図、(B)は、(A)の分解斜視図、(C)は、
(A)の容器における酸素供給過程を示す説明図。
【図2】(A)は、従来の培養容器を示す斜視図、
(B)は、(A)のII−II線による容器の断面要部を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 酸素透過性透明部材 1a 培養面 1b 細胞 2 分離膜 3 シリコンフランジ 4 SUSフランジ 5 ボルト 6 ガス透過膜 10 培養容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素透過性透明部材で培養面を形成し、
    側壁にシリコンゴム枠を用いて密閉系を構成した容器で
    あって、容器内に細胞培養室と培地側とを分離する膜が
    配設され、前記酸素透過性透明部材、シリコンゴム枠お
    よび分離膜が着脱可能に取り付けられていることを特徴
    とする培養容器。
JP9186212A 1997-07-11 1997-07-11 培養容器 Pending JPH1128082A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040319