JPH11280086A - 住宅等の建築物を建築するための基礎形成法 - Google Patents

住宅等の建築物を建築するための基礎形成法

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JPH11280086A
JPH11280086A JP8400598A JP8400598A JPH11280086A JP H11280086 A JPH11280086 A JP H11280086A JP 8400598 A JP8400598 A JP 8400598A JP 8400598 A JP8400598 A JP 8400598A JP H11280086 A JPH11280086 A JP H11280086A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート基礎及びコンクリート立上りを
形成するためにコンクリートを打込むためのベース枠及
び立上り枠の組立、及びコンクリート基礎、コンクリー
ト立上り及びコンクリート層を形成するためのコンクリ
ートの打込みを手間的にも時間的にも効率良く行う。 【解決手段】 根切りを施し、その根切り内にベース地
業を形成し、そのベース地業の延長途上に複数のベース
ブロックを据付け、次でベース地業上に配筋を行って
後、ベース地業上にベース枠及び立上り枠を同時的に組
立て、次に根切りを埋戻すとともに地表面上地業を形成
し、次にベース枠及び立上り枠をそれぞれ用いたコンク
リート基礎及びコンクリート立上り枠の形成と地表面上
地業上のコンクリート層の形成とを同時的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物を
建築する土地にその地表面下に埋設されたベース地業上
の布基礎の構成要素としてのコンクリート基礎と、その
コンクリート基礎上から地表面上に突出している布基礎
の他の構成要素としてのコンクリート立上りと、地表面
上地業上のコンクリート層とを有する、住宅等の建築物
を建築するための基礎を、形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図11〜図23を伴って次に述べ
る住宅等の建築物を建築するための基礎形成法が提案さ
れている。
【0003】すなわち、住宅等の建築物を建築する土地
1に、その地表面11から、後述するベース地業3の厚
さと後述するコンクリート基礎8の厚さとの和よりも深
い根切り底23を有し且つ相対向する第1及び第2の内
側面21及び22を有する根切り2を施す(図11)。
【0004】次に、根切り2内に、その根切り底23上
において、平らな上面31を有するベース地業3を、そ
の上面31が水平面に沿って延長するように、形成する
(図12)。
【0005】次に、ベース地業3の上面31の延長途上
の複数の位置に、相対向する平らな上面45及び下面4
6と、それらと直交する面上に延長している相対向する
平らな第1及び第2の側面41及び42と、上面45及
び下面46、及び第1及び第2の側面41及び42と直
交する面上に延長している相対する平らな第3及び第4
の側面43及び44とを有するとともに後述するコンク
リート基礎8よりも薄い厚さを有する断面長方形の複数
のベースブロック4を、それらの第1及び第2の側面4
1及び42を地根り2の第1及び第2の内側面21及び
22にそれぞれ対向させて、それぞれ据付ける(図1
3)。
【0006】次に、ベース地業3の上面31上に、それ
と複数のベースブロック4の厚さとほぼ等しい間隔を保
って平行に延長している第1の面(図示せず)に沿って
ベース地業3の長さ方向に互いに平行に延長している複
数の第1の鉄筋51と、それら複数の第1の鉄筋51が
沿って延長している第1の面に沿ってベース地業3の幅
方向に複数の第1の鉄筋51と結束、溶接などによって
連結して互いに平行に延長している複数の第2の鉄筋5
2と、ベース地業3の上面31と垂直な面に沿って第1
の鉄筋51と結束、溶接などによって連結して上方向に
互いに平行に延長している複数の第3の鉄筋53と、複
数の第3の鉄筋53と複数のベースブロック4の上面4
5よりも高い高さ位置で結束、溶接などによって連結し
て第1の鉄筋51と平行に延長している第4の鉄筋54
(図においては複数)とによる配筋を、複数の第1の鉄
筋51が複数のベースブロック4の上面45によって受
けられている態様で、行う(図14)。
【0007】次に、ベース地業3の上面31上におい
て、その上面31と垂直な面に沿い、且つ複数のベース
ブロック4をその第1及び第2の側面41及び42側で
それぞれそれらと対向するように且つ複数の第1の鉄筋
51と複数の第2の鉄筋52と複数の第3の鉄筋53の
下部とを内包するように、互いに平行に相対向して延長
している第1及び第2のベース枠用側板61及び62を
有するベース枠6を、複数のベース枠組立用側板位置決
め保持用具(図示せず)などを用いて、組立てる(図1
5)。
【0008】次に、ベース枠6内、すなわち相対向して
いる第1及び第2のベース枠用側板61及び62間に、
コンクリートを打込むことによって、ベース地業3上
に、ベース枠6によって取囲まれた、複数の第1の鉄筋
51と複数の第2の鉄筋52と複数の第3の鉄筋53の
下部と複数のベースブロック4とを埋設しているコンク
リート基礎8を形成する(図16)。
【0009】次に、ベース地業3上から、ベース枠6、
すなわち第1及び第2のベース枠用側板61及び62
を、取外す(図17)。
【0010】次に、コンクリート基礎8上において、そ
れと垂直な面に沿い、且つ複数の第3の鉄筋53の下部
を除いた部と第4の鉄筋54とを内包するように互いに
平行に相対向して延長している第1及び第2の立上り枠
用側板71及び72を有する立上り枠7を、複数の立上
り枠組立用側板位置決め保持用具(図示せず)などを用
いて、組立てる(図18)。
【0011】次に、立上り枠7内、すなわち相対向して
いる第1及び第2の立上り枠用側板71及び72間に、
コンクリートを打込むことによって、コンクリート基礎
8上に、立上り枠7によって取囲まれた、複数の第3の
鉄筋53の下部を除いた部と第4の鉄筋54とを埋設し
ているコンクリート立上り9を、形成する(図19)。
【0012】次に、コンクリート基礎8上から、立上り
枠7、すなわち第1及び第2の立上り枠用側板71及び
72を、取外す(図20)。
【0013】次に、根切り2を埋戻すとともに、その埋
戻した領域1’の一部または全ての地表面を含むまたは
含まない地表面上(図においては、コンクリート立上り
9の近傍領域を含む地表面上)に地表面地業10を形成
する(図21)。
【0014】次に、地表面地業10上に、枠を用いてま
たは用いることなしに、コンクリートを打込むことによ
って、地表面地業10上に、コンクリート層101を形
成する(図22及び図23)。
【0015】以上が、従来提案されている住宅等の建築
物を建築するための基礎形成法である。
【0016】このような従来の住宅等の建築物を建築す
るための基礎形成法によれば、住宅等の建築物を建築す
る土地1にその地表面11下に埋設されたベース地業3
上の布基礎の構成要素としてのコンクリート基礎8と、
そのコンクリート基礎8上から地表面11上に突出して
いる布基礎の他の構成要素としてのコンクリート立上り
9と、地表面上地業10上のコンクリート層101とを
有する、住宅等の建築物を建築するための基礎を、形成
することができる。
【0017】なお、このように形成された住宅等の建築
物を建築するための基礎によれば、それを用いることに
よって、すなわち、コンクリート立上り9上に、例え
ば、図23に示すように、通気用窓(図示せず)を形成
するためのスペーサ102を介して、木製の土台103
を、水平面に沿って延長するように、固定して配し、ま
た、コンクリート層101上に、つか104を立て、さ
らに、土台103に、木製の大引105を、その端面を
土台103の側面に当接させ且つ延長途上をつか104
によって受けさせて水平面に沿って延長するように、連
結し、それら土台103及び大引105上に角柱(図示
せず)を立てるなどをすることによって、住宅等の建築
物を建築することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図11〜図23に示す
従来の住宅等の建築物を建築するための基礎形成法の場
合、ベース地業3上のコンクリート基礎8を形成するの
に、住宅等の建築物を建築する土地1に根切り2を施し
(図11)、次いでその根切り2内にベース地業3を形
成し(図12)、次いでベース地業3上にベースブロッ
ク4を据付け(図13)、次いでベース地業3の上面3
1上に第1の鉄筋51、第2の鉄筋52、第3の鉄筋5
3及び第4の鉄筋54とによる配筋を行う(図14)と
いう一連の工程の後、ベース地業31上に第1及び第2
のベース枠用側板61及び62を有するベース枠6を組
立て(図15)、次いでベース枠6内にコンクリートを
打込む(図16)という一連の工程を必要とする。
【0019】また、コンクリート基礎8上のコンクリー
ト立上り9を形成するのに、上述したベース地業3上の
コンクリート基礎8を形成する一連の工程後、ベース地
業3上からベース枠6を取外し(図17)、次いでコン
クリート基礎8上に第1及び第2の立上り枠用側板71
及び72を有する立上り枠7を組立て(図18)、次い
で立上り枠7内にコンクリートを打込む(図19)とい
う一連の工程を必要とする。
【0020】さらに、地表面上地業10上のコンクリー
ト層101を形成するのに、コンクリート基礎8上のコ
ンクリート立上り9を形成する一連の工程の後、コンク
リート基礎8上から立上り枠7を取外し(図20)、次
いで根切り2を埋戻すとともに地表面地業10を形成し
(図21)、次いで地表面地業10上にコンクリートを
打込む(図19)という一連の工程を必要とする。
【0021】このため、コンクリート基礎8を形成する
ためにコンクリートを打込むためのベース枠6の組立て
(図15)と、コンクリート立上り9を形成するために
コンクリートを打込むための立上り枠7の組立て(図1
8)との間に、ベース枠6内にコンクリートを打込んで
コンクリート基礎8を形成するという工程(図16)と
ベース枠6を取外す工程(図17)とが入るので、コン
クリートを打込むための枠の組立てを、手間的にもまた
時間的にも効率よく行うことができない、という欠点を
有していた。
【0022】また、コンクリート基礎8を形成するため
のコンクリートの打込み(図16)と、コンクリート立
上り9を形成するためのコンクリートの打込み(図1
9)との間に、ベース枠6を取外し(図17)、次いで
立上り枠7を組立てる(図18)という一連の工程が入
り、また、コンクリート立上り9を形成するためのコン
クリートの打込み(図19)と、コンクリート層101
を形成するためのコンクリートを打込み(図22及び図
23)との間に、立上り枠7を取外し(図20)、次い
で根切り2を埋戻すとともに地表面地業10を形成する
(図21)という一連の工程が入るので、コンクリート
を打込みを、手間的にもまた時間的にも、さらにコンク
リート材料上からも、効率よく行うことができない、と
いう欠点を有していた。
【0023】さらに、ベース枠6をコンクリート基礎8
を形成して後取外す工程(図17)と、立上り枠7をコ
ンクリート立上り9を形成し(図19)て後取外す工程
(図20)とを必要とするとともに、ベース枠6を構成
するのに用いた第1及び第2のベース枠用側板61及び
62、及び立上り枠7を構成するのに用いた第1及び第
2の立上り枠用側板71及び72を土地1上から搬出し
なければならない、という欠点を有していた。
【0024】よって、本発明は、上述した欠点のない、
新規な住宅等の建築物を建築するための基礎形成法を提
案せんとするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明による住宅等の建
築物を建築するための基礎形成法は、(1)住宅等の建
築物を建築する土地に、その地表面から、後記ベース地
業の厚さと後記ベースブロックの厚さとの和よりも深い
根切り底を有し且つ第1及び第2の内側面を有する根切
りを施す工程と、(2)その工程後、上記根切り内に、
平らな上面を有するベース地業を形成する工程と、
(3)上記ベース地業の上面の延長途上の複数の位置
に、相対向する平らな上下面とそれらと直交する面上に
延長している相対向する平らな第1及び第2の側面と上
記上下面及び上記第1及び第2の側面と直交する面上に
延長している相対する平らな第3及び第4の側面とを有
する複数のベースブロックをそれらの第1及び第2の側
面を上記地根りの第1及び第2の内側面にそれぞれ対向
させてそれぞれ据付ける工程と、(4)その工程後、上
記ベース地業の上面上に、それと複数のベースブロック
の高さ以下の間隔を保って平行に延長している第1の面
に沿って上記ベース地業の長さ方向に互いに平行に延長
している複数の第1の鉄筋と、上記第1の面に沿って上
記ベース地業の幅方向に上記複数の第1の鉄筋と連結し
て互いに平行に延長している複数の第2の鉄筋と、上記
ベース地業の上面と垂直な面に沿つて上記第1の鉄筋と
連結して上方向に互いに平行に延長している複数の第3
の鉄筋と、上記複数の第3の鉄筋と上記複数のベースブ
ロックの上面よりも高い高さ位置で連結して上記第1の
鉄筋と平行に延長している第4の鉄筋とによる配筋を行
う工程と、(5)その工程後、上記ベース地業の上面上
において、(a)それと垂直な面に沿い、且つ上記複数
のベースブロックをそれらの上面側で橋架するように且
つ上記複数の第3の鉄筋の下部を除いた部及び上記第4
の鉄筋を内包するように互いに平行に相対向して延長し
ている第1及び第2の立上り枠用側板を有する立上り枠
を組立てるとともに、(b)上記ベース地業の上面と垂
直な面に沿い且つ上記複数のベースブロックをその第1
及び第2の側面側でそれぞれ橋架するように且つ上記複
数の第1の鉄筋、上記複数の第2の鉄筋及び上記複数の
第3の鉄筋の下部を内包するように互いに平行に相対向
して延長している第1及び第2のベース枠用側板と、上
記ベース地業の上面と平行な面に沿い且つ上記複数のベ
ースブロックをそれらの上面の上記第1の立上り枠用側
板及び第1のベース枠用側板間、及び上記第2の立上り
枠用側板及び第2のベース枠用側板間でそれぞれ橋架す
るように互いに平行に延長している第1及び第2のベー
ス枠用上板とを有するベース枠を組立てる工程と、
(6)その工程後、上記根切りを埋戻すとともに、その
埋戻した領域の一部または全ての地表面を含むまたは含
まない地表面上に地表面地業を形成する工程と、(7)
その工程後、(イ)上記ベース枠及び上記立上り枠内
に、上記立上り枠上側から、コンクリートを打込むこと
によって、(a)上記ベース地業上に、上記べース枠に
よって取囲まれた、それと一体の、上記複数の第1の鉄
筋と上記複数の第2の鉄筋と上記複数の第3の鉄筋の下
部と上記ベースブロックとを埋設しているコンクリート
基礎を形成し、且つ(b)そのコンクリート基礎上に、
上記立上り枠によって取囲まれた、それと一体の、上記
複数の第3の鉄筋の下部を除いた部及び上記第4の鉄筋
を埋設しているコンクリート立上りを形成するととも
に、(ロ)地表面地業上に、コンクリートを打込むこと
によって、コンクリート層を形成する工程とを有する。
【0026】この場合、上記根切り内に上記複数のベー
スブロックを据付ける工程における上記複数のベースブ
ロックのそれぞれが、上記第3及び第4の側面間に延長
している複数の溝を有し、上記ベース地業の上面上に配
筋を行う工程において、上記複数の第1の鉄筋を上記複
数のベースブロックのそれぞれの上記複数の溝内に延長
させるのを可とする。
【0027】また、(a)上記立上り枠を組立てる工程
におけるその組立に、上記複数のベースブロックの上面
上にそれぞれ位置決めして配される複数の立上り枠組立
用側板位置決め保持用具を用い、(b)それら複数の立
上り枠組立用側板位置決め保持用具のそれぞれが、上記
ベースブロックの上面上に配される基板部と、その基板
部の板面からそれと一体に上方に延長している、上記第
1及び第2の立上り枠用側板の下端部を上記第1及び第
2の立上り枠用側板が上記ベース地業の上面と垂直な面
に沿って延長するようにそれぞれ保持する第1及び第2
の対の位置決め保持用片とを有するのを可とする。
【0028】さらに、(a)上記立上り枠を組立てる工
程におけるその組立てに、上記第1及び第2の立上り枠
用側板にそれぞれ予め取付けられいる、上記第1及び第
2の立上り枠用側板の内面にそれぞれ沿い且つ互に対応
する上下位置を通って横方向に延長している第1及び第
2の線条体と、上記第1及び第2の立上り枠用側板を予
定の間隔を保って上記ベース地業と垂直な面に沿って延
長するように保持させる複数の立上り枠組立用側板間間
隔保持用具とを用い、(b)上記複数の立上り枠組立用
側板間間隔保持用具のそれぞれが、上記第1及び第2の
立上り枠用側板間間隔を保持させる間隔保持用板部と、
その間隔保持用板部の両端からそれと一体に下方に延長
している、上記第1の立上り枠用側板及び上記第1の線
条間、及び上記第2の立上り枠用側板及び上記第2の線
条間にそれぞれ差し込む第1及び第2の差込片とを有す
るのを可とする。
【0029】また、(a)上記立上り枠を組立てる工程
において、上記第1の立上り枠用側板を複数用い、それ
ら複数の第1の立上り枠用側板を順次連接させるととも
に、上記第2の立上り枠用側板を複数用い、それら複数
の第2の立上り枠用側板を順次連接させ、(b)上記複
数の第1及び第2の立上り枠用側板にそれぞれ予め取付
けられいる、上記第1及び第2の立上り枠用側板の内面
にそれぞれ沿い且つ互に対応する上下位置を通って横方
向に延長している第1及び第2の線条体と、上記第1及
び第2の立上り枠用側板を予定の間隔を保って上記ベー
ス地業と垂直な面に沿って延長するように保持させる複
数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具とを用い、
(c)上記複数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具の
それぞれが、上記第1及び第2の立上り枠用側板間間隔
を保持させる間隔保持用板部と、その間隔保持用板部の
両端からそれと一体に下方に延長している、上記第1の
立上り枠用側板及び上記第1の線条間、及び上記第2の
立上り枠用側板及び上記第2の線条間にそれぞれ差し込
む第1及び第2の差込片とを有し、(d)上記複数の第
1の立上り枠用側板中の相隣る第1の立上り枠用側板の
互に連接する側の側端縁には、上記第1の線条体がそれ
ぞれ取付けられている側において、それぞれ第1の面取
りが予め施され、上記複数の第2の立上り枠用側板中の
相隣る第2の立上り枠用側板の互に連接する側の側端縁
には、上記第2の線条体がそれぞれ取付けられている側
において、それぞれ第2の面取りが予め施され、(e)
上記相隣る第1の立上り枠用側板にそれぞれ取付けられ
ている第1の線条体が、上記相隣る第1の立上り枠用側
板の上記第1の面取りが施されている側端縁から、互に
重なるように且つその重なりの状態で結束できるように
外方に突出延長し、上記相隣る第2の立上り枠用側板に
それぞれ取付けられている第2の線条体が、上記相隣る
第2の立上り枠用側板の上記第2の面取りが施されてい
る側端縁から互に重なるように且つその重なりの状態で
結束できるように外方に突出延長しているのを可とす
る。
【0030】さらに、上記立上り枠を組立てる工程で用
いる上記第1及び第2の立上り枠用側板中のいずれか一
方または双方が、表面を化粧面としているのを可とす
る。
【0031】
【発明の実施の形態1】次に、図1〜図10を伴って、
本発明による住宅等の建築物を建築するための基礎形成
法の実施の形態を述べよう。図1〜図10において、図
11〜図23との対応部分には同一符号を付して示す。
【0032】図1〜図10に示す本発明による住宅等の
建築物を建築するための基礎形成法は、次に述べる順次
の工程をとって、住宅等の建築物を建築する土地にその
地表面下に埋設されたベース地業上の布基礎の構成要素
としてのコンクリート基礎と、そのコンクリート基礎上
から地表面上に突出している布基礎の他の構成要素とし
てのコンクリート立上りと、地表面上地業上のコンクリ
ート層とを有する、住宅等の建築物を建築するための基
礎を、形成する。
【0033】すなわち、図11〜図23に示す従来の住
宅等の建築物を建築するための基礎形成法の場合と同様
に、、住宅等の建築物を建築する土地1に、その地表面
11から、後述するベース地業3の厚さと後述するベー
スブロック4の厚さとの和よりも深い根切り底23を有
し且つ相対向する第1及び第2の内側面21及び22を
有する根切り2を施す(図1)。
【0034】次に、根切り2内に、図11〜図23に示
す従来の住宅等の建築物を建築するための基礎形成法の
場合と同様に、根切り底23上において、平らな上面3
1を有するベース地業3を、その上面31が水平面に沿
って延長するように、形成する(図2)。
【0035】次に、ベース地業3の上面31の延長途上
の複数の位置に、図11〜図23に示す従来の住宅等の
建築物を建築するための基礎形成法の場合に準じて、相
対向する平らな上面45及び下面46と、それらと直交
する面上に延長している相対向する平らな第1及び第2
の側面41及び42と、上面45及び下面46、及び第
1及び第2の側面41及び42と直交する面上に延長し
ている相対する平らな第3及び第4の側面43及び44
とを有するとともに後述するコンクリート基礎8とほぼ
同じ例えば150mmの厚さを有する断面長方形の複数
のベースブロック4を、それらの第1及び第2の側面4
1及び42を根切り2の第1及び第2の内側面21及び
22にそれぞれ対向させて、それぞれ据付ける(図
3)。この場合、複数のベースブロック4のそれぞれ
に、上面45側から形成された、第3及び第4の側面4
3及び44間に延長している複数の溝47が、その底と
ベースブロック4の下面46との間に例えば60mmの
厚さの基部を残す態様で、形成されている。
【0036】次に、ベース地業3の上面31上に、図1
1〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建築するため
の基礎形成法の場合に準じて、ベース地業3の上面31
と複数のベースブロック4の高さ以下の間隔を保って平
行に延長している第1の面(図示せず)に沿ってベース
地業3の長さ方向に互いに平行に延長している複数の第
1の鉄筋51と、それら複数の第1の鉄筋51が沿って
延長している第1の面に沿ってベース地業3の幅方向に
複数の第1の鉄筋51と結束、溶接などによって連結し
て互いに平行に延長している複数の第2の鉄筋52と、
ベース地業3の上面31と垂直な面に沿って第1の鉄筋
51と結束、溶接などによって連結して上方向に互いに
平行に延長している複数の第3の鉄筋53と、複数の第
3の鉄筋53と複数のベースブロック4の上面45より
も高い高さ位置で結束、溶接などによって連結して第1
の鉄筋51と平行に延長している第4の鉄筋54とによ
る配筋を行う(図4)。この場合、複数の第1の鉄筋5
1を、複数のベースブロック4のそれぞれの複数の溝4
7内に、それら複数の溝47によって受けさせる態様
で、それぞれ延長させる。
【0037】次に、ベース地業3の上面31上におい
て、それと垂直な面に沿い且つ複数のベースブロック4
をそれらの上面45側で橋架するように且つ複数の第3
の鉄筋53の下部を除いた部及び第4の鉄筋54を内包
するように互いに平行に相対向して延長している第1及
び第2の立上り枠用側板71及び72を有する立上り枠
7を、次のようにして、組立てる(図5)。
【0038】すなわち、第1及び第2の立上り枠用側板
71及び72を有する立上り枠7を組立てるのに、複数
のベースブロック4の上面45上にそれぞれ位置決めし
て配される複数の立上り枠組立用側板位置決め保持用具
201を用いる。この場合、複数の立上り枠組立用側板
位置決め保持用具201のそれぞれは、図6に示すよう
に、ベースブロック4の上面45上に配される基板部3
00と、その基板部300の板面からそれと一体に上方
に延長している、第1、及び第2の立上り枠用側板7
1、及び72の下端部を第1、及び第2の立上り枠用側
板71、及び72がベース地業3の上面31と垂直な面
に沿って延長するようにそれぞれ保持する第1、及び第
2の対の位置決め保持用片301a及び301b、及び
302a及び302bとを有し、第1の対の位置決め保
持用片301a及び301b中の位置決め保持用片30
1aは基板部300の一端から上方に折り曲げ形成され
た片でなり、位置決め保持用片301bは基板部300
の一部を切り起こして形成された片でなり、また、第2
の対の位置決め保持用片302a及び302b中の位置
決め保持用片302aは基板部300の他端から上方に
折り曲げ形成された片でなり、位置決め保持用片302
bは基板部300の一部を切り起こして形成された片で
なる。
【0039】また、第1及び第2の立上り枠用側板71
及び72を有する立上り枠7を組立てるのに、図7Aに
示すような、第1及び第2の立上り枠用側板71及び7
2に例えば結束403及び404によってそれぞれ予め
取付けられいる、第1及び第2の立上り枠用側板71及
び72の内面にそれぞれ沿い且つ互に対応する上下位置
を通って横方向に延長している第1及び第2の線条体4
01及び402と、第1及び第2の立上り枠用側板71
及び72を予定の間隔を保ってベース地業3と垂直な面
に沿って延長するように保持させる複数の立上り枠組立
用側板間間隔保持用具501とを用いる。この場合、複
数の立上り枠組立用側板間隔保持用具501のそれぞれ
は、第1及び第2の立上り枠用側板71及び72間間隔
を保持させる間隔保持用板部600と、その間隔保持用
板部600の両端からそれと一体に下方に延長してい
る、第1の立上り枠用側板71及び第1の線条401
間、及び第2の立上り枠用側板72及び第2の線条40
2間にそれぞれ差し込む第1、及び第2の差込片60
1、及び602とを有する。
【0040】そして、複数の立上り枠組立用側板位置決
め保持用具201を、複数のベースブロック4の上面4
5上に、例えば釘打ちによって、それぞれ、第1の対の
位置決め保持用片301a及び301bが根切り2の内
側面21側になるように、位置決めして、固定して配
し、その状態から、第1の立上り枠用側板71を、その
第1の線条体401を取付けている面が根切り2の内側
面22側に向いている状態で、その下端部を第1の対の
位置決め保持用片301a及び301b間に狭着させる
ようにして、第1の対の位置決め保持用片301a及び
301bに植立保持させるとともに、第2の立上り枠用
側板72を、その第2の線条体402を取付けている面
が根切り2の内側面21側に向いている状態で、その下
端部を第2の対の位置決め保持用片302a及び302
b間に狭着させるようにして、第2の対の位置決め保持
用片302a及び302bに植立保持させ、その際、複
数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具501を、それ
らの第1、及び第2の差込片601、及び602を、第
1の立上り枠用側板71及び第1の線条401間、及び
第2の立上り枠用側板72及び第2の線条402間にそ
れぞれ差し込むことによって、第1及び第2の立上り枠
用側板71及び72を有する立上り枠7を、組立てる。
【0041】なお、このような立上り枠7の組立てにお
いて、第1の立上り枠用側板71を複数用い、それら複
数の第1の立上り枠用側板71を、図7Bに示すよう
に、順次連接させ、また、第2の立上り枠用側板72も
複数用い、それら複数の第2の立上り枠用側板72を、
図7Bに示すように、順次連接させることができる。そ
して、この場合、複数の第1の立上り枠用側板71につ
いて、その相隣る第1の立上り枠用側板71を第1の立
上り枠用側板71−A及び71−Bとし、また、それら
にそれぞれ取付けられている第1の線条体401を第1
の線条体401−A及び401Bとするとき、第1の立
上り枠用側板71−Aの第1の立上り枠用側板71−B
側の側端縁、及び第1の立上り枠用側板71−Bの第1
の立上り枠用側板71−A側の側端縁に、第1の線条体
401−A、及び401−Bをそれぞれ取付けている側
において、図7B中、符号713で示すように、面取り
(切欠き)を予め施し置き、一方、第1の立上り枠用側
板71−A及び71−Bにそれぞれ取付けている第1の
線条体401−A及び401−Bを、第1の立上り枠用
側板71−A及び71−Bの面取り(切欠き)713−
A及び713−Bを施している側端縁から例えば30m
m程度の長さだけ外方に延長しているものとし、そし
て、相隣る第1の立上り枠用側板71−A及び71−B
を連接させるとき、その連接を、面取り(切欠き)71
3の施されている側で、第1の立上り枠用側板71−A
上の第1の線条体401−Aの延長部と第1の立上り枠
用側板71−B上の第1の線条体401−Bの延長部と
が上下に重ね合わされた状態で行い、そして、その重ね
合わされた状態を、面取り(切欠き)713の位置に対
応する位置において、結束714する。
【0042】また、複数の第2の立上り枠用側板72に
ついても、その相隣る第1の立上り枠用側板72を第2
の立上り枠用側板72−A及び72−Bとし、また、そ
れらにそれぞれ取付けられている第2の線条体402を
第2の線条体402−A及び402Bとするとき、第2
の立上り枠用側板72−Aの第2の立上り枠用側板72
−B側の側端縁、及び第2の立上り枠用側板72−Bの
第2の立上り枠用側板72−A側の側端縁に、第2の線
条体402−A、及び402−Bをそれぞれ取付けてい
る側において、図7B中、符号723で示すように、面
取り(切欠き)を予め施し置き、一方、第2の立上り枠
用側板72−A及び72−Bにそれぞれ取付けている第
2の線条体402−A及び402−Bを、第2の立上り
枠用側板72−A及び72−Bの面取り(切欠き)72
3−A及び723−Bを施している側端縁から例えば3
0mm程度の長さだけ外方に延長しているものとし、そ
して、相隣る第2の立上り枠用側板72−A及び72−
Bを連接させるとき、その連接を、面取り(切欠き)7
23の施されている側で、第2の立上り枠用側板72−
A上の第2の線条体402−Aの延長部と第2の立上り
枠用側板72−B上の第2の線条体402−Bの延長部
とが上下に重ね合わされた状態で行い、そして、その重
ね合わされた状態を、面取り(切欠き)723の位置に
対応する位置において、結束724する。
【0043】また、上述した立上り枠7の組立てにおい
て、第1及び第2の立上り枠用側板71及び72中のい
ずれか一方または双方(図においては、第2の立上り枠
用側板72)が、表面(図においては、第2の立上り枠
用側板72の第2の線条体402を取付けている面側と
は反対側の面)を化粧面722としている。
【0044】また、上述した立上り枠7の組立ての後ま
たは前、もしくは上述した立上り枠7を組立てながら、
ベース地業3の上面31上において、それと垂直な面に
沿い且つ複数のベースブロック4を第1及び第2の側面
41及び42側でそれぞれ橋架するように且つ複数の第
1の鉄筋51、複数の第2の鉄筋52及び複数の第3の
鉄筋53の下部を内包するように互に平行に相対向して
延長している第1及び第2のベース枠用側板611及び
621と、ベース地業3の上面31と平行な面に沿い且
つ複数のベースブロック4をそれらの上面45の第1の
立上り枠用側板71及び第1のベース枠用側板611
間、及び第2の立上り枠用側板72及び第2のベース枠
用側板621間でそれぞれ橋架するように互に平行に延
長している第1及び第2のベース枠用上板612及び6
22とを有するベース枠6を、組立てる(図5)。この
場合、第1のベース枠用側板611及び第1のベース枠
用上板612、及び第2のベース枠用側板621及び第
2のベース枠用上板622は、それぞれ断面逆L字状に
一体化され、そして、第1及び第2のベース枠用上板6
12及び622をベースブロック4の上面45に受けさ
せている。
【0045】次に、根切り2を埋戻すとともに、図11
〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の場合と同様に、その埋戻した領域1′の一
部または全ての地表面を含むまたは含まない地表面上
(図においては、コンクリート立上り9の近傍領域を含
む地表面上)に地表面地業10を形成する(図8)。
【0046】次に、(イ)ベース枠6及び立上り枠7内
に、立上り枠7上側から、コンクリートを打込むことに
よって、(a)ベース地業3上に、ベース枠6によって
取囲まれた、それと一体の、複数の第1の鉄筋51、複
数の第2の鉄筋52及び複数の第3の鉄筋53の下部
と、複数のベースブロック4とを埋設しているコンクリ
ート基礎8を形成し、且つ(b)そのコンクリート基礎
8上に、立上り枠7によって取囲まれた、それと一体
の、複数の第3の鉄筋53の下部を除いた部及び第4の
鉄筋54を、立上り枠7の第1及び第2の立上り枠用側
板71及び72にそれぞれ取付けた第1及び第2の線条
体401及び402、及び立上り枠用側板間間隔保持用
具501とともに埋設しているコンクリート立上り9を
形成するとともに、(ロ)土地1の、根切り2を埋戻し
た領域1′の一部または全ての表面を含むまたは含まな
い表面上(図においては、コンクリート立上り9の近傍
領域を含む地表面上)に形成された地表面地業10上
に、枠を用いてまたは用いることなしに、コンクリート
を打込むことによって、コンクリート層101を形成す
る(図9及び図10)。以上が、本発明による住宅等の
建築物を建築するための基礎形成法の実施の形態であ
る。
【0047】このような本発明による住宅等の建築物を
建築するための基礎形成法の実施の形態によれば、図1
1〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建築するため
の基礎形成法の場合と同様に、住宅等の建築物を建築す
る土地1にその地表面11下に埋設されたベース地業3
上の布基礎の構成要素としてのコンクリート基礎8と、
そのコンクリート基礎8上から地表面11上に突出して
いる布基礎の他の構成要素としてのコンクリート立上り
9と、地表面上地業10上のコンクリート層101とを
有する、住宅等の建築物を建築するための基礎を、形成
することができる。
【0048】なお、このように形成された住宅等の建築
物を建築するための基礎によれば、図11〜図23に示
す従来の住宅等の建築物を建築するための基礎形成法で
述べたと同様に、その基礎を用いることによって、すな
わち、コンクリート立上り9上に、例えば、図10に示
すように、通気用窓(図示せず)を形成するためのスペ
ーサ102を介して、木製の土台103を、水平面に沿
って延長するように、固定して配し、また、コンクリー
ト層101上に、つか104を立て、さらに、角柱10
3に、木製の大引105を、その端面を土台103の側
面に当接させ且つ延長途上をつか104によって受けさ
せて水平面に沿って延長するように、連結し、それら土
台103及び大引105上に角柱(図示せず)を立てる
などをすることによって、住宅等の建築物を建築するこ
とができる。
【0049】しかしながら、図1〜図10に示す本発明
による住宅等の建築物を建築するための基礎形成法の実
施の形態によれば、ベース地業3上のコンクリート基礎
8を形成するのに、図11〜図23に示す従来の住宅等
の建築物を建築するための基礎形成法の場合に準じて、
住宅等の建築物を建築する土地1に根切り2を施し(図
1)、次いでその根切り2内にベース地業3を形成し
(図2)、次いでベース地業3上にベースブロック4を
据付け(図3)、次いでベース地業3の上面31上に第
1の鉄筋51、第2の鉄筋52、第3の鉄筋53及び第
4の鉄筋54とによる配筋を行う(図4)という一連の
工程の後、ベース地業31上に第1及び第2のベース枠
用側板611及び621、及び第1及び第2のベース枠
用上板612及び622を有するベース枠6を組立て
(図5)、次いでベース枠6内にコンクリートを打込む
(図10)という一連の工程を必要とするが、(a)コ
ンクリート基礎8上のコンクリート立上り9を形成する
のに、図11〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建
築するための基礎形成法の場合のように、ベース地業3
上のコンクリート基礎8を形成する一連の工程後、とい
うのではなく、ベース地業3上にベース枠6を組立てる
際、ベース地業3上に第1及び第2の立上り枠用側板7
1及び72を有する立上り枠7を組立て(図5)、次い
で、ベース枠6内にコンクリートを打込んでコンクリー
ト基礎8を形成する際、立上り枠7内にコンクリートを
打込む(図10)という工程をとり、また、(b)地表
面上地業10上のコンクリート層101を形成するの
に、図11〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建築
するための基礎形成法の場合のように、ベース地業3上
にコンクリート基礎8を形成する一連の工程をとり、次
でその工程後にコンクリート基礎8上にコンクリート立
上り9を形成する一連の工程をとり、次で、コンクリー
ト基礎8上から立上り枠7を取外し、次いで根切り2を
埋戻すとともに地表面地業10を形成する工程をとって
後、というのではなく、ベース地業3上にベース枠6及
び立上り枠7を組立て(図5)、次で根切り2を埋戻す
とともに地表面地業10を形成する(図8)という工程
をとり、ベース枠6及び立上り枠7内にコンクリートを
打込んでコンクリート基礎8及びコンクリート立上り9
を形成する際、地表面地業10上にコンクリートを打込
む(図9)という工程をとる。
【0050】このため、コンクリート基礎8を形成する
ためにコンクリートを打込むためのベース枠6の組立て
と、コンクリート立上り9を形成するためにコンクリー
トを打込むための立上り枠7の組立てとの間に、図11
〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の場合のように、ベース枠6内にコンクリー
トを打込んでコンクリート基礎8を形成するという工程
とベース枠6を取外す工程とが入る、ということがな
く、よって、コンクリートを打込むための枠の組立て
を、手間的にもまた時間的にも、図11〜図23に示す
従来の住宅等の建築物を建築するための基礎形成法の場
合の場合に比し、効率よく行うことができる。
【0051】また、コンクリート基礎8を形成するため
のコンクリートの打込みと、コンクリート立上り9を形
成するためのコンクリートの打込みとの間に、図11〜
図23に示す従来の住宅等の建築物を建築するための基
礎形成法の場合のように、ベース枠6を取外し、次いで
立上り枠7を組立てるという一連の工程が入る、という
ことがなく、また、コンクリート立上り9を形成するた
めのコンクリートの打込みと、コンクリート層101を
形成するためのコンクリートを打込みとの間に、図11
〜図23に示す従来の住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の場合のように、立上り枠7を取外し、次い
で根切り2を埋戻すとともに地表面地業10を形成する
という一連の工程が入る、ということがなく、よって、
コンクリートを打込みを、手間的にもまた時間的にも、
さらにコンクリート材料上からも、図11〜図23に示
す従来の住宅等の建築物を建築するための基礎形成法の
場合に比し、効率よく行うことができる。
【0052】さらに、図11〜図23に示す従来の住宅
等の建築物を建築するための基礎形成法のように、ベー
ス枠6をコンクリート基礎8を形成して後取外し、また
立上り枠7をコンクリート立上り9を形成して後取外
す、という工程をとらないので、その分、手間と時間を
省くことができるとともに、ベース枠6を構成するのに
用いた第1及び第2のベース枠用側板611及び62
1、及び第1及び第2のベース枠用上板612及び62
2;及び立上り枠9を構成するのに用いた第1及び第2
の立上り枠用側板71及び72を土地1上から搬出す
る、という手間と時間とも省くことができる。
【0053】また、図1〜図10に示す本発明による住
宅等の建築物を建築するための基礎形成法の実施の形態
によれば、根切り2内に形成されたベース地業3上に複
数のベースブロック4を据付ける工程(図3)における
複数のベースブロック4のそれぞれが、第3及び第4の
側面43及び44間に延長している複数の溝47を有
し、そして、ベース地業3の上面上に第1〜第4の鉄筋
54による配筋を行う工程(図4)において、複数の第
1の鉄筋51を複数のベースブロック4のそれぞれの複
数の溝47内に延長させるようにしているので、複数の
第1の鉄筋51を、ベース地業3上にその長さ方向に間
断なく延長させることができ、よって、コンクリート基
礎8を形成する工程(図9)において、そのコンクリー
ト基礎8を強固に形成することができる。
【0054】さらに、立上り枠7を組立てる工程(図
5)におけるその組立に、複数のベースブロック4の上
面45上にそれぞれ位置決めして配される複数の立上り
枠組立用側板位置決め保持用具201(図6)を用い、
そして、それら複数の立上り枠組立用側板位置決め保持
用具201のそれぞれが、ベースブロック4の上面45
上に配される基板部300と、その基板部300の板面
からそれと一体に上方に延長している、第1、及び第2
の立上り枠用側板71、及び72の下端部を第1、及び
第2の立上り枠用側板71、及び72がベース地業3の
上面31と垂直な面に沿って延長するようにそれぞれ保
持する第1、及び第2の対の位置決め保持用片301a
及び301b、及び302a及び302bとを有するの
で、第1及び第2の立上り枠用側板71及び72を、ベ
ース地業3上に、予定の間隔を保って容易、確実に植立
させることができる。
【0055】また、立上り枠7を組立てる工程(図5)
におけるその組立に、第1及び第2の立上り枠用側板7
1及び72にそれぞれ予め取付けられいる、第1及び第
2の立上り枠用側板71及び72の内面にそれぞれ沿い
且つ互に対応する上下位置を通って横方向に延長してい
る第1及び第2の線条体401及び402と、第1及び
第2の立上り枠用側板71及び72を予定の間隔を保っ
てベース地業3と垂直な面に沿って延長するように保持
させる複数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具501
とを用い(図7)、そして、複数の立上り枠組立用側板
間間隔保持用具501のそれぞれが、第1及び第2の立
上り枠用側板71及び72間間隔を保持させる間隔保持
用板部600と、その間隔保持用板部600の両端から
それと一体に下方に延長している、第1の立上り枠用側
板71及び第1の線条401間、及び第2の立上り枠用
側板72及び第2の線条402間にそれぞれ差し込む第
1及び第2の差込片601及び602とを有するので、
第1及び第2の立上り枠用側板71及び72を、ベース
地業3上に、予定の間隔を保って容易、確実に植立させ
ることができる。
【0056】さらに、立上り枠7を組立てる工程(図
5)において、(a)第1の立上り枠用側板71を複数
用い、それら複数の第1の立上り枠用側板71を順次連
接させるとともに、第2の立上り枠用側板72を複数用
い、それら複数の第2の立上り枠用側板72を順次連接
させ、(b)複数の第1及び第2の立上り枠用側板71
及び72にそれぞれ予め取付けられいる、第1及び第2
の立上り枠用側板71及び72の内面にそれぞれ沿い且
つ互に対応する上下位置に横方向に延長している第1及
び第2の線条体401及び402と、第1及び第2の立
上り枠用側板71及び72を予定の間隔を保ってベース
地業3と垂直な面に沿って延長するように保持させる複
数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具501とを用
い、そして、複数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具
501のそれぞれが、第1及び第2の立上り枠用側板7
1及び72間間隔を保持させる間隔保持用板部600
と、その間隔保持用板部600の両端からそれと一体に
下方に延長している、第1の立上り枠用側板71及び第
1の線条401間、及び第2の立上り枠用側板72及び
第2の線条402間にそれぞれ差し込む第1及び第2の
差込片601及び602とを有し、(c)複数の第1の
立上り枠用側板71中の相隣る第1の立上り枠用側板7
1の互に連接する側の側端縁には第1の線条体401が
それぞれ取付けられている側において、それぞれ第1の
面取り713が予め施され、複数の第2の立上り枠用側
板72中の相隣る第2の立上り枠用側板72の互に連接
する側の側端縁には、第2の線条体402がそれぞれ取
付けられている側において、それぞれ第2の面取り72
3が予め施され、(d)相隣る第1の立上り枠用側板7
1にそれぞれ取付けられている第1の線条体401が、
相隣る第1の立上り枠用側板71の第1の面取り713
が施されている側端縁から、互に重なるように且つその
重なりの状態で結束できるように外方に突出延長し、相
隣る第2の立上り枠用側板72にそれぞれ取付けられて
いる第2の線条体402が、相隣る第2の立上り枠用側
板72の第2の面取り723が施されている側端縁か
ら、互に重なるように且つその重なりの状態で結束でき
るように外方に突出延長しているので、複数の第1の立
上り枠用側板71を順次連接している状態にさせるとと
もに、複数の第2の立上り枠用側板72を順次連接して
いる状態にさせることが、容易、確実にできる。
【0057】また、立上り枠7を組立てる工程(図5)
で用いる第1及び第2の立上り枠用側板71及び72中
のいずれか一方または双方が、表面を化粧面としている
ので、そのような化粧面の必要な立上り枠用側板に、別
途用意した化粧板を貼着したりする必要がない。
【0058】なお、上述においては、本発明による住宅
等の建築物を建築するための基礎形成法の1つの実施の
形態を示したに留まり、本発明の精神を脱することなし
に種々の変型、変更をなし得るであろう。
【0059】
【発明の効果】本発明による住宅等の建築物を建築する
ための基礎形成法によれば、コンクリート基礎を形成す
るためにコンクリートを打込むためのベース枠の組立
て、及びコンクリート立上りを形成するためにコンクリ
ートを打込むための立上り枠の組立てを、手間的にも時
間的にも効率よく行うことができ、またコンクリート基
礎を形成するためのコンクリートの打込み、コンクリー
ト立上りを形成するためのコンクリートの打込み、及び
地表面上地業上のコンクリート層を形成するためのコン
クリート打込みを、手間的にも時間的にも、さらに、材
料上からも、効率良く行うことができ、さらに、コンク
リート基礎及びコンクリート立上りをベース枠をそれぞ
れ用いて形成して後、それらベース枠及び立上り枠を取
外す必要がないとともに住宅等の建築物を建築する場所
から他の場所に搬出する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、最初の工程を
示す略線的平面図(図1A)及びそのB−B線上の断面
図(図1B)である。
【図2】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図1に示す工
程に続く工程を示す略線的平面図(図2A)及びそのB
−B線上の断面図(図2B)である。
【図3】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図2に示す工
程に続く工程を示す略線的平面図(図3A)及びそのB
−B線上の断面図(図3B)である。
【図4】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図3に示す工
程に続く工程を示す略線的平面図(図4A)及びそのB
−B線上の断面図(図4B)である。
【図5】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図4に示す工
程に続く工程を示す略線的平面図(図5A)及びそのB
−B線上の断面図(図5B)である。
【図6】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図5において
用いる立上り枠組立用側板位置決め保持用具を示す略線
的斜視図である。
【図7】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図5に示す工
程において用いる第1及び第2の立上り枠用側板、それ
らに取付けられた第1及び第2の線条体、及び立上り枠
用側板間間隔保持具を示す略線的斜視図(図7A)、及
び複数の立上り枠用側板を順次連接させている状態を示
す略線的平面図(図7B)である。
【図8】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図5に示す工
程に続く工程を示す略線的平面図(図8A)及びそのB
−B線上の断面図(図8B)である。
【図9】本発明による住宅等の建築物を建築するための
基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図8に示す工
程に続く工程を示す略線的平面図(図9A)である。
【図10】本発明による住宅等の建築物を建築するため
の基礎形成法の実施の形態の説明に供する、図9のB−
B線上の断面図(図10B)である。
【図11】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、最初の工程を示す略線的平面図
(図11A)及びそのB−B線上の断面図(図11B)
である。
【図12】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図11に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図12A)及びそのB−B線上の断
面図(図12B)である。
【図13】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図12に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図13A)及びそのB−B線上の断
面図(図13B)である。
【図14】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図13に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図14A)及びそのB−B線上の断
面図(図14B)である。
【図15】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図14に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図15A)及びそのB−B線上の断
面図(図15B)である。
【図16】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図15に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図16A)及びそのB−B線上の断
面図(図16B)である。
【図17】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図16に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図17A)及びそのB−B線上の断
面図(図17B)である。
【図18】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図17に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図18A)及びそのB−B線上の断
面図(図18B)である。
【図19】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図18に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図19A)及びそのB−B線上の断
面図(図19B)である。
【図20】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図19に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図20A)及びそのB−B線上の断
面図(図20B)である。
【図21】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図20に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図(図21A)及びそのB−B線上の断
面図(図21B)である。
【図22】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図21に示す工程に続く工程を
示す略線的平面図である。
【図23】従来の住宅等の建築物を建築するための基礎
形成法の説明に供する、図22のB−B線上の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 土地 1′ 土地1の地表面 11 土地1の地表 2 根切り 21、22 根切り2の第1、第2の内側面 23 根切り2の根切り底 3 地業 31 地業3の上面 4 ベースブロック 41、42 ベースブロックの第1、第2の側面 43、44 ベースブロックの第3、第4の側面 45 ベースブロックの上面 46 ベースブロックの下面 51 第1の鉄筋 52 第2の鉄筋 53 第3の鉄筋 54 第4の鉄筋 6 ベース枠 61、62 第1、第2のベース枠用側板 611、621 第1、第2のベース枠用側板 612、622 第1、第2のベース枠用上板 7 立上り枠 71、72 第1、第2の立上り枠用側板 8 コンクリート基礎 9 コンクリート立上り 101 コンクリート層 201 立上り枠組立用側板位置決め保持用
具 300 立上り枠組立用側板位置決め保持用
具201の基板部 301a及び301b、302a及び302b第1、第
2の対の位置決め保持用片 401、402 第1、第2の線条体 501 立上り枠組立用側板間間隔保持用具 600 間隔保持用板部 601、602 立上り枠組立用側板位置決め保持用
具201の第1、第2の差込片 714 結束 713、723 第1、第2の面取り 722 化粧面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅等の建築物を建築する土地に、その地
    表面から、後記ベース地業の厚さと後記ベースブロック
    の厚さとの和よりも深い根切り底を有し且つ第1及び第
    2の内側面を有する根切りを施す工程と、 その工程後、上記根切り内に、平らな上面を有するベー
    ス地業を形成する工程と、 上記ベース地業の上面の延長途上の複数の位置に、相対
    向する平らな上下面とそれらと直交する面上に延長して
    いる相対向する平らな第1及び第2の側面と上記上下面
    及び上記第1及び第2の側面と直交する面上に延長して
    いる相対する平らな第3及び第4の側面とを有する複数
    のベースブロックをそれらの第1及び第2の側面を上記
    地根りの第1及び第2の内側面にそれぞれ対向させてそ
    れぞれ据付ける工程と、 その工程後、上記ベース地業の上面上に、それと複数の
    ベースブロックの高さ以下の間隔を保って平行に延長し
    ている第1の面に沿って上記ベース地業の長さ方向に互
    いに平行に延長している複数の第1の鉄筋と、上記第1
    の面に沿って上記ベース地業の幅方向に上記複数の第1
    の鉄筋と連結して互いに平行に延長している複数の第2
    の鉄筋と、上記ベース地業の上面と垂直な面に沿つて上
    記第1の鉄筋と連結して上方向に互いに平行に延長して
    いる複数の第3の鉄筋と、上記複数の第3の鉄筋と上記
    複数のベースブロックの上面よりも高い高さ位置で連結
    して上記第1の鉄筋と平行に延長している第4の鉄筋と
    による配筋を行う工程と、 その工程後、上記ベース地業の上面上において、(a)
    それと垂直な面に沿い、且つ上記複数のベースブロック
    をそれらの上面側で橋架するように且つ上記複数の第3
    の鉄筋の下部を除いた部及び上記第4の鉄筋を内包する
    ように互いに平行に相対向して延長している第1及び第
    2の立上り枠用側板を有する立上り枠を組立てるととも
    に、(b)上記ベース地業の上面と垂直な面に沿い且つ
    上記複数のベースブロックをその第1及び第2の側面側
    でそれぞれ橋架するように且つ上記複数の第1の鉄筋、
    上記複数の第2の鉄筋及び上記複数の第3の鉄筋の下部
    を内包するように互いに平行に相対向して延長している
    第1及び第2のベース枠用側板と、上記ベース地業の上
    面と平行な面に沿い且つ上記複数のベースブロックをそ
    れらの上面の上記第1の立上り枠用側板及び第1のベー
    ス枠用側板間、及び上記第2の立上り枠用側板及び第2
    のベース枠用側板間でそれぞれ橋架するように互いに平
    行に延長している第1及び第2のベース枠用上板とを有
    するベース枠を組立てる工程と、 その工程後、上記根切りを埋戻すとともに、その埋戻し
    た領域の一部または全ての地表面を含むまたは含まない
    地表面上に地表面地業を形成する工程と、 その工程後、(イ)上記ベース枠及び上記立上り枠内
    に、上記立上り枠上側から、コンクリートを打込むこと
    によって、(a)上記ベース地業上に、上記べース枠に
    よって取囲まれた、それと一体の、上記複数の第1の鉄
    筋と上記複数の第2の鉄筋と上記複数の第3の鉄筋の下
    部と上記ベースブロックとを埋設しているコンクリート
    基礎を形成し、且つ(b)そのコンクリート基礎上に、
    上記立上り枠によって取囲まれた、それと一体の、上記
    複数の第3の鉄筋の下部を除いた部及び上記第4の鉄筋
    を埋設しているコンクリート立上りを形成するととも
    に、(ロ)地表面地業上に、コンクリートを打込むこと
    によって、コンクリート層を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする住宅等の建築物を建築するための基礎形
    成法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の住宅等の建築物を建築する
    ための基礎形成法において、 上記根切り内に形成されたベース地業上に上記複数のベ
    ースブロックを据付ける工程における上記複数のベース
    ブロックのそれぞれが、上記第3及び第4の側面間に延
    長している複数の溝を有し、 上記ベース地業の上面上に上記第1〜第4の鉄筋による
    配筋を行う工程において、上記複数の第1の鉄筋を上記
    複数のベースブロックのそれぞれの上記複数の溝内に延
    長させることを特徴とする住宅等の建築物を建築するた
    めの基礎形成法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の住宅等の建築物を建築する
    ための基礎形成法において、 上記立上り枠を組立てる工程におけるその組立に、上記
    複数のベースブロックの上面上にそれぞれ位置決めして
    配される複数の立上り枠組立用側板位置決め保持用具を
    用い、 それら複数の立上り枠組立用側板位置決め保持用具のそ
    れぞれが、上記ベースブロックの上面上に配される基板
    部と、その基板部の板面からそれと一体に上方に延長し
    ている、上記第1及び第2の立上り枠用側板の下端部を
    上記第1及び第2の立上り枠用側板が上記ベース地業の
    上面と垂直な面に沿って延長するようにそれぞれ保持す
    る第1及び第2の対の位置決め保持用片とを有すること
    を特徴とする住宅等の建築物を建築するための基礎形成
    法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の住宅等の建築物を建築する
    ための基礎形成法において、 上記立上り枠を組立てる工程におけるその組立に、上記
    第1及び第2の立上り枠用側板にそれぞれ予め取付けら
    れいる、上記第1及び第2の立上り枠用側板の内面にそ
    れぞれ沿い且つ互に対応する上下位置を通って横方向に
    延長している第1及び第2の線条体と、上記第1及び第
    2の立上り枠用側板を予定の間隔を保って上記ベース地
    業と垂直な面に沿って延長するように保持させる複数の
    立上り枠組立用側板間間隔保持用具とを用い、 上記複数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具のそれぞ
    れが、上記第1及び第2の立上り枠用側板間間隔を保持
    させる間隔保持用板部と、その間隔保持用板部の両端か
    らそれと一体に下方に延長している、上記第1の立上り
    枠用側板及び上記第1の線条間、及び上記第2の立上り
    枠用側板及び上記第2の線条間にそれぞれ差し込む第1
    及び第2の差込片とを有することを特徴とする住宅等の
    建築物を建築するための基礎形成法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の住宅等の建築物を建築する
    ための基礎形成法において、 上記立上り枠を組立てる工程において、上記第1の立上
    り枠用側板を複数用い、それら複数の第1の立上り枠用
    側板を順次連接させるとともに、上記第2の立上り枠用
    側板を複数用い、それら複数の第2の立上り枠用側板を
    順次連接させ、 上記複数の第1及び第2の立上り枠用側板にそれぞれ予
    め取付けられいる、上記第1及び第2の立上り枠用側板
    の内面にそれぞれ沿い且つ互に対応する上下位置を通っ
    て横方向に延長している第1及び第2の線条体と、上記
    第1及び第2の立上り枠用側板を予定の間隔を保って上
    記ベース地業と垂直な面に沿って延長するように保持さ
    せる複数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具とを用
    い、 上記複数の立上り枠組立用側板間間隔保持用具のそれぞ
    れが、上記第1及び第2の立上り枠用側板間間隔を保持
    させる間隔保持用板部と、その間隔保持用板部の両端か
    らそれと一体に下方に延長している、上記第1の立上り
    枠用側板及び上記第1の線条間、及び上記第2の立上り
    枠用側板及び上記第2の線条間にそれぞれ差し込む第1
    及び第2の差込片とを有し、 上記複数の第1の立上り枠用側板中の相隣る第1の立上
    り枠用側板の互に連接する側の側端縁には、上記第1の
    線条体がそれぞれ取付けられている側において、それぞ
    れ第1の面取りが予め施され、上記複数の第2の立上り
    枠用側板中の相隣る第2の立上り枠用側板の互に連接す
    る側の側端縁には、上記第2の線条体がそれぞれ取付け
    られている側において、それぞれ第2の面取りが予め施
    され、 上記相隣る第1の立上り枠用側板にそれぞれ取付けられ
    ている第1の線条体が、上記相隣る第1の立上り枠用側
    板の上記第1の面取りが施されている側端縁から、互に
    重なるように且つその重なりの状態で結束できるように
    外方に突出延長し、上記相隣る第2の立上り枠用側板に
    それぞれ取付けられている第2の線条体が、上記相隣る
    第2の立上り枠用側板の上記第2の面取りが施されてい
    る側端縁から互に重なるように且つその重なりの状態で
    結束できるように外方に突出延長していることを特徴と
    する住宅等の建築物を建築するための基礎形成法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の住宅等の建築物を建築する
    ための基礎形成法において、 上記立上り枠を組立てる工程で用いる上記第1及び第2
    の立上り枠用側板中のいずれか一方または双方が、表面
    を化粧面としていることを特徴とする住宅等の建築物を
    建築するための基礎形成法。
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