JPH0721699Y2 - 建物の隅棟における棟芯構造 - Google Patents
建物の隅棟における棟芯構造Info
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- JPH0721699Y2 JPH0721699Y2 JP1719790U JP1719790U JPH0721699Y2 JP H0721699 Y2 JPH0721699 Y2 JP H0721699Y2 JP 1719790 U JP1719790 U JP 1719790U JP 1719790 U JP1719790 U JP 1719790U JP H0721699 Y2 JPH0721699 Y2 JP H0721699Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 I.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、木造住宅等の隅棟の棟芯構造に関するもので
ある。
ある。
(2)従来の技術 従来、木造住宅の隅棟の構築においては、左右屋根面に
桟瓦を敷設した後に隅棟の位置に水糸を張り、右隅棟際
においては、桟瓦を桟部の前端より差込部の後端にかけ
て斜めに切断した三角身瓦となし、また左隅棟際におい
ては、桟瓦を差込部の前端切込みから桟部の後端の尻切
込みにかけて斜めに切断した三角身瓦となし、この左右
三角身瓦の相対向した間隔に棟芯としての赤土やモルタ
ルの様な充填物を充填し、この充填物の上面にのし瓦を
数段積層した後に丸瓦を載着していた。
桟瓦を敷設した後に隅棟の位置に水糸を張り、右隅棟際
においては、桟瓦を桟部の前端より差込部の後端にかけ
て斜めに切断した三角身瓦となし、また左隅棟際におい
ては、桟瓦を差込部の前端切込みから桟部の後端の尻切
込みにかけて斜めに切断した三角身瓦となし、この左右
三角身瓦の相対向した間隔に棟芯としての赤土やモルタ
ルの様な充填物を充填し、この充填物の上面にのし瓦を
数段積層した後に丸瓦を載着していた。
しかし、前記赤土やモルタルで形成した棟芯は、長期使
用中に地震、その他の振動でひび割れが発生し、浸潤し
た雨水によって隅棟の耐用年数が低下するため、出願人
は前記左右三角身瓦の斜辺縁に沿って棟芯板を突設した
左右棟芯付三角身瓦を隅棟部に相対向に敷設して上下段
の相互で棟芯板を目地モルタルで接着させ、この相対向
した棟芯板を棟芯として上面にのし瓦と丸瓦を載着させ
て隅棟となし、地震、その他の振動で棟芯部にひび割れ
が発生することなく、隅棟の耐用年数を長期化させた隅
棟の施工方法を開発し、特願昭60-160750号(特開昭62-
21947号)、特願昭60-160751号(特開昭62-21948号)と
して出願した。
用中に地震、その他の振動でひび割れが発生し、浸潤し
た雨水によって隅棟の耐用年数が低下するため、出願人
は前記左右三角身瓦の斜辺縁に沿って棟芯板を突設した
左右棟芯付三角身瓦を隅棟部に相対向に敷設して上下段
の相互で棟芯板を目地モルタルで接着させ、この相対向
した棟芯板を棟芯として上面にのし瓦と丸瓦を載着させ
て隅棟となし、地震、その他の振動で棟芯部にひび割れ
が発生することなく、隅棟の耐用年数を長期化させた隅
棟の施工方法を開発し、特願昭60-160750号(特開昭62-
21947号)、特願昭60-160751号(特開昭62-21948号)と
して出願した。
(3)考案が解決しようとする問題点 しかしながら、前記左右棟芯付三角身瓦を敷設した棟芯
構造においては、相対向した棟芯板の間隙に適当間隔を
おいてモルタルの様な充填材を充填しなければならず、
隅棟の施工に手間を要し、また上下段で接合させた棟芯
板の上面や、相対向した棟芯板の上面が相互に凹凸面と
なり易く、上面に積層するのし瓦が不揃となって美観が
低下し、この凹凸面にモルタルを敷き込みして補正する
にも多くの手間を要する等の問題点があった。
構造においては、相対向した棟芯板の間隙に適当間隔を
おいてモルタルの様な充填材を充填しなければならず、
隅棟の施工に手間を要し、また上下段で接合させた棟芯
板の上面や、相対向した棟芯板の上面が相互に凹凸面と
なり易く、上面に積層するのし瓦が不揃となって美観が
低下し、この凹凸面にモルタルを敷き込みして補正する
にも多くの手間を要する等の問題点があった。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、略三角形状の一方の身瓦の長辺縁に受
部を突設させた第1棟芯三角身瓦と、前記身瓦と略対称
な他方の身瓦の長辺縁に前記受部の上面に載着し得る逆
L型状ののし瓦載設台を突設した第2棟芯三角身瓦と、
を隅棟の両側に配置して前記受部の上面にのし瓦載設用
台を載着させながら棟芯を形成することにより、内部
(相対向した突合せ部)に赤土やモルタルの様な連結材
を充填させる必要がなく、また、受部に載着して相互に
接合させたのし瓦載設台の上面が隅棟の棟木と上下平行
な平滑面となり、この平滑なのし瓦載設台に積層するの
し瓦の積層施工も容易で、不揃を発生することもなく、
隅棟の美観を向上させ得ることを特徴とした建物の隅棟
における棟芯構造を提供することにある。
り、その目的は、略三角形状の一方の身瓦の長辺縁に受
部を突設させた第1棟芯三角身瓦と、前記身瓦と略対称
な他方の身瓦の長辺縁に前記受部の上面に載着し得る逆
L型状ののし瓦載設台を突設した第2棟芯三角身瓦と、
を隅棟の両側に配置して前記受部の上面にのし瓦載設用
台を載着させながら棟芯を形成することにより、内部
(相対向した突合せ部)に赤土やモルタルの様な連結材
を充填させる必要がなく、また、受部に載着して相互に
接合させたのし瓦載設台の上面が隅棟の棟木と上下平行
な平滑面となり、この平滑なのし瓦載設台に積層するの
し瓦の積層施工も容易で、不揃を発生することもなく、
隅棟の美観を向上させ得ることを特徴とした建物の隅棟
における棟芯構造を提供することにある。
II.考案の構成 (1)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は隅棟12の一方側に
敷き込むため、略三角形に形成された第1身瓦18と、こ
の第1身瓦18の長辺縁に突設され、上面が第1身瓦18の
上面と略平行な面に形成された受部20とを備えた第1棟
芯三角身瓦14と、前記隅棟12の他方側に敷き込むため、
略三角形に形成された第2身瓦38と、この第2身瓦38の
長辺縁に突設され、前記第1棟芯三角身瓦14の受部20に
載着する様に断面逆L型に形成されたのし瓦載設用台40
とを備えた第2棟芯三角身瓦16とを有し、 建物の隅棟12の一方側に敷き込まれた各第1棟芯三角身
瓦14の相互の接合された受部20の上面に、前記隅棟12の
他方側に敷込まれた各第2棟芯三角身瓦16ののし瓦載設
用台40を載着して隣接するのし瓦載設用台40の相互の端
面を接合させ、前記のし瓦載設用台40の上面に隅棟用の
し瓦58や丸瓦40を積層して成る建物の隅棟における棟芯
構造10を構成するものである。
敷き込むため、略三角形に形成された第1身瓦18と、こ
の第1身瓦18の長辺縁に突設され、上面が第1身瓦18の
上面と略平行な面に形成された受部20とを備えた第1棟
芯三角身瓦14と、前記隅棟12の他方側に敷き込むため、
略三角形に形成された第2身瓦38と、この第2身瓦38の
長辺縁に突設され、前記第1棟芯三角身瓦14の受部20に
載着する様に断面逆L型に形成されたのし瓦載設用台40
とを備えた第2棟芯三角身瓦16とを有し、 建物の隅棟12の一方側に敷き込まれた各第1棟芯三角身
瓦14の相互の接合された受部20の上面に、前記隅棟12の
他方側に敷込まれた各第2棟芯三角身瓦16ののし瓦載設
用台40を載着して隣接するのし瓦載設用台40の相互の端
面を接合させ、前記のし瓦載設用台40の上面に隅棟用の
し瓦58や丸瓦40を積層して成る建物の隅棟における棟芯
構造10を構成するものである。
(2)作用 本考案の隅棟の棟芯構造においては、隅棟の右側の屋根
面に軒先部より桟瓦を敷設しながら隅棟際の位置に第1
棟芯三角身瓦を敷込んで行くもので、各第1身瓦の受部
は、両端に設けた接合面が相互に接合されながら隅棟の
右側際に配置される。
面に軒先部より桟瓦を敷設しながら隅棟際の位置に第1
棟芯三角身瓦を敷込んで行くもので、各第1身瓦の受部
は、両端に設けた接合面が相互に接合されながら隅棟の
右側際に配置される。
次に隅棟の左側の屋根面において軒先より桟瓦を順次上
段へと敷設しながら隅棟際の位置に第2棟芯三角身瓦を
敷き込み、のし瓦載設台の外側端部を、前記接合された
第1棟芯三角身瓦の受部の上面に載着して第2棟芯三角
身瓦を順次敷設し、各第2棟芯三角身瓦ののし瓦載設台
の相互の両端を接合させて連続した平滑面を有した棟芯
構造を形成する。
段へと敷設しながら隅棟際の位置に第2棟芯三角身瓦を
敷き込み、のし瓦載設台の外側端部を、前記接合された
第1棟芯三角身瓦の受部の上面に載着して第2棟芯三角
身瓦を順次敷設し、各第2棟芯三角身瓦ののし瓦載設台
の相互の両端を接合させて連続した平滑面を有した棟芯
構造を形成する。
この第1、第2棟芯三角身瓦で形成された棟芯構造の上
面に、隅棟用のし瓦を積層し、更に、丸瓦を載設して隅
棟となすものであり、棟芯構造内に赤土やモルタルの様
な充填材を充填する必要がなく、また、受部に載着して
相互に接合させたのし瓦載設台でもって、棟芯構造の上
面が隅棟の棟木と上下平行な平滑面となり、この平滑な
棟芯構造上面に積層するのし瓦や丸瓦の積層施工もなし
易く、のし瓦や丸瓦に不揃を発生することもなく、隅棟
の美観も向上させ得ることとなる。
面に、隅棟用のし瓦を積層し、更に、丸瓦を載設して隅
棟となすものであり、棟芯構造内に赤土やモルタルの様
な充填材を充填する必要がなく、また、受部に載着して
相互に接合させたのし瓦載設台でもって、棟芯構造の上
面が隅棟の棟木と上下平行な平滑面となり、この平滑な
棟芯構造上面に積層するのし瓦や丸瓦の積層施工もなし
易く、のし瓦や丸瓦に不揃を発生することもなく、隅棟
の美観も向上させ得ることとなる。
(3)実施例 以下、添付図面により、本考案の好適な実施例について
説明する。
説明する。
第1図乃至第4図には本考案の実施例に係る建物の隅棟
における棟芯構造(以下、棟芯構造と略する)10が示さ
れている。
における棟芯構造(以下、棟芯構造と略する)10が示さ
れている。
図において、棟芯構造10は木造住宅等の建物の隅棟12の
右側際に沿って敷設された第1棟芯三角身瓦14と、前記
隅棟12の左側際に沿って前記第1棟芯身瓦14と略左右対
向して対称に敷設された第2棟芯三角身瓦16と、より成
るものである。
右側際に沿って敷設された第1棟芯三角身瓦14と、前記
隅棟12の左側際に沿って前記第1棟芯身瓦14と略左右対
向して対称に敷設された第2棟芯三角身瓦16と、より成
るものである。
前記第1棟芯三角身瓦14は、第5図乃至第10図に示す様
に、隅棟12の右側際に敷設させるための第1身瓦18と、
この第1身瓦18の長辺縁に突設され 上面が第1身瓦18の上面と略平行な面となる様に形成さ
れた受け部20と、を備えている。
に、隅棟12の右側際に敷設させるための第1身瓦18と、
この第1身瓦18の長辺縁に突設され 上面が第1身瓦18の上面と略平行な面となる様に形成さ
れた受け部20と、を備えている。
前記第1身瓦18は、第1図乃至第3図に示す屋根面に敷
設した通常の桟瓦22の前端の水垂れ縁と右側端の差込み
縁とを二辺とした三角形状の身瓦の内で、その前端部を
第5図の仮想線に示す様に縦幅の略1/4程度を横楔状に
切欠した水垂れ縁24と、右側端の差込み縁26の後端部に
前記切欠幅と略同一幅だけ延長設された差込突設部26a
と、前記差込み縁26の前端角隅に設けられた切込み28と
を有している。
設した通常の桟瓦22の前端の水垂れ縁と右側端の差込み
縁とを二辺とした三角形状の身瓦の内で、その前端部を
第5図の仮想線に示す様に縦幅の略1/4程度を横楔状に
切欠した水垂れ縁24と、右側端の差込み縁26の後端部に
前記切欠幅と略同一幅だけ延長設された差込突設部26a
と、前記差込み縁26の前端角隅に設けられた切込み28と
を有している。
そして、前記差込突設部26aから切込み28までの長さは
通常の桟瓦22の縦幅と略同一で、また、水垂れ縁24の横
長さは桟瓦22の横幅と略同一であるため、前記第1身瓦
18の水垂れ縁24下面と、差込み縁26上面とに他の桟瓦22
を通常の状態で敷設することが可能となる。
通常の桟瓦22の縦幅と略同一で、また、水垂れ縁24の横
長さは桟瓦22の横幅と略同一であるため、前記第1身瓦
18の水垂れ縁24下面と、差込み縁26上面とに他の桟瓦22
を通常の状態で敷設することが可能となる。
更に、前記差込突設部26aには、第1身瓦18を屋根面に
釘止めするための釘止孔30が開孔されている。
釘止めするための釘止孔30が開孔されている。
前記受部20は、第1図、第8図乃至第10図に示す様に、
第1身瓦18の長辺縁に突設され、上面を第1身瓦18の上
面と略平行な面となした狭幅な逆L型板32より成り、こ
の逆L型板32の両端部には第5図に示す様に差込み縁26
と平行な接合面34,34が設けられている。
第1身瓦18の長辺縁に突設され、上面を第1身瓦18の上
面と略平行な面となした狭幅な逆L型板32より成り、こ
の逆L型板32の両端部には第5図に示す様に差込み縁26
と平行な接合面34,34が設けられている。
また、差込突設部26aの内側縁より後端にかけて前記逆
L型板32の一端の接合面34に連設された水切り板36が突
設されている。
L型板32の一端の接合面34に連設された水切り板36が突
設されている。
前記逆L型板32と水切板36とは、第1身瓦18に一体的に
形成されているため、地震の様な振動でひび割れするこ
となく、また前記逆L型板32の両端の接合面34、34は差
込み縁26と平行であるため、隅棟際において受部20の相
互の接合面は隅棟内部に向け斜め上方へ立上り、接合面
は目地モルタルで接着しなくても雨水の浸潤を防止出来
る。
形成されているため、地震の様な振動でひび割れするこ
となく、また前記逆L型板32の両端の接合面34、34は差
込み縁26と平行であるため、隅棟際において受部20の相
互の接合面は隅棟内部に向け斜め上方へ立上り、接合面
は目地モルタルで接着しなくても雨水の浸潤を防止出来
る。
前記第2棟芯三角身瓦16は、第11図乃至第15図に示す様
に隅棟12の左側際に敷設させるための第2身瓦38と、こ
の第2身瓦38の長辺縁に突設され前記第1棟芯三角身瓦
14の受部20の上面に載着する様に断面逆L型ののし瓦載
設台40と、を備えている。
に隅棟12の左側際に敷設させるための第2身瓦38と、こ
の第2身瓦38の長辺縁に突設され前記第1棟芯三角身瓦
14の受部20の上面に載着する様に断面逆L型ののし瓦載
設台40と、を備えている。
前記第2身瓦38は、第11図に示す様に、屋根面に敷設す
る通常の桟瓦22の前端と略同一の水垂れ縁42と、左側端
部の桟部縁44とを二辺とし、前記第1身瓦18と略左右対
称な三角形状に形成されている。そして、前記水垂れ縁
42の右側端には切込み46が設けられると共に桟部縁44の
後端に尻切込み48が設けられている。これにより、前記
第2身瓦38の水垂れ縁42下面と、桟部縁44下面とに他の
桟瓦22を通常の状態で敷設することが可能となる。
る通常の桟瓦22の前端と略同一の水垂れ縁42と、左側端
部の桟部縁44とを二辺とし、前記第1身瓦18と略左右対
称な三角形状に形成されている。そして、前記水垂れ縁
42の右側端には切込み46が設けられると共に桟部縁44の
後端に尻切込み48が設けられている。これにより、前記
第2身瓦38の水垂れ縁42下面と、桟部縁44下面とに他の
桟瓦22を通常の状態で敷設することが可能となる。
前記のし瓦載設台40は、第11図、第13図乃至第15図に示
す様に、第2身瓦38の長辺縁に突設された逆L型板50よ
り成り、この逆L型板50の上方の水平部は前記第1身瓦
18の受部20の上面に載着し得る様に広幅に形成され、そ
の両端部には第11図に示す様に相互に接合する平面視略
V型状の接合面52、52が設けられている。また、逆L型
板50の上面中央より内側寄り位置に釘止孔54が開孔され
ている。
す様に、第2身瓦38の長辺縁に突設された逆L型板50よ
り成り、この逆L型板50の上方の水平部は前記第1身瓦
18の受部20の上面に載着し得る様に広幅に形成され、そ
の両端部には第11図に示す様に相互に接合する平面視略
V型状の接合面52、52が設けられている。また、逆L型
板50の上面中央より内側寄り位置に釘止孔54が開孔され
ている。
この逆L型板50においても、第2身瓦38と一体的に形成
されているため、地震の様な振動でひび割れすることな
く、両端の接合面52、52はV型状であるため、逆L型板
50の相互が接合面52、52で嵌合してズレ等を発生するこ
ともなく、接合面は目地モルタルで接着しなくても雨水
の浸潤を防止できる。
されているため、地震の様な振動でひび割れすることな
く、両端の接合面52、52はV型状であるため、逆L型板
50の相互が接合面52、52で嵌合してズレ等を発生するこ
ともなく、接合面は目地モルタルで接着しなくても雨水
の浸潤を防止できる。
そして、第1、2図に示す様に隅棟12の右側の屋根面に
軒先部より桟瓦22を敷設しながら隅棟際の位置に第1棟
芯三角身瓦14を敷込み、差込突設部26aの釘止孔30より
釘を棟木に打込んで第1棟芯三角身瓦14を順次係止して
行くもので、各第1棟芯三角身瓦14の受部20は、両端に
設けた接合面34、34が相互に接合されながら隅棟12の右
側際に平行に配置される。
軒先部より桟瓦22を敷設しながら隅棟際の位置に第1棟
芯三角身瓦14を敷込み、差込突設部26aの釘止孔30より
釘を棟木に打込んで第1棟芯三角身瓦14を順次係止して
行くもので、各第1棟芯三角身瓦14の受部20は、両端に
設けた接合面34、34が相互に接合されながら隅棟12の右
側際に平行に配置される。
次に隅棟12の左側の屋根面において軒先より桟瓦22を順
次上段へと敷設しながら隅棟際の位置に第2棟芯三角身
瓦16を敷き込み、のし瓦載設台40の外側端を前記第1棟
芯三角身瓦14の受部20の上面に載着し、各第2棟芯三角
身瓦16ののし瓦載設台40の両端の接合面52、52を相互に
接合させる。
次上段へと敷設しながら隅棟際の位置に第2棟芯三角身
瓦16を敷き込み、のし瓦載設台40の外側端を前記第1棟
芯三角身瓦14の受部20の上面に載着し、各第2棟芯三角
身瓦16ののし瓦載設台40の両端の接合面52、52を相互に
接合させる。
更に、各のし瓦載設台40の釘止孔54より棟木へ釘を打込
んで第2棟芯三角身瓦16を順次係止するものであり、接
合された各のし瓦載設台40によって連続した平滑面を有
した棟芯構造10が形成される。
んで第2棟芯三角身瓦16を順次係止するものであり、接
合された各のし瓦載設台40によって連続した平滑面を有
した棟芯構造10が形成される。
この第1、第2棟芯三角身瓦14、16で形成された棟芯構
造10の上面に、第4図に示す様に隅棟用のし瓦58を積層
し、更に、丸瓦59を載設して隅棟12の構築を終了するも
のである。
造10の上面に、第4図に示す様に隅棟用のし瓦58を積層
し、更に、丸瓦59を載設して隅棟12の構築を終了するも
のである。
従って、前記棟芯構造10は、内部に赤土やモルタルの様
な充填材を充填させる必要がなく、また、上面が隅棟の
棟木と上下平行な平滑面となり、この平滑な上面に積層
するのし瓦の積層施工も容易にできて、不揃を発生する
こともなく、隅棟の美観を向上できることとなる。
な充填材を充填させる必要がなく、また、上面が隅棟の
棟木と上下平行な平滑面となり、この平滑な上面に積層
するのし瓦の積層施工も容易にできて、不揃を発生する
こともなく、隅棟の美観を向上できることとなる。
なお、前記実施例においては、隅棟12の右側際に敷設す
る第1棟芯三角身瓦14に受部20を、隅棟12の左側際に敷
設する第2棟芯三角身瓦16にのし瓦載設台40を設けてい
るが、これに限定されることなく、逆に前記受部20を第
2棟芯三角身瓦16に、のし瓦載設台40を第1棟芯三角身
瓦14に設けることも本願に含むものである。
る第1棟芯三角身瓦14に受部20を、隅棟12の左側際に敷
設する第2棟芯三角身瓦16にのし瓦載設台40を設けてい
るが、これに限定されることなく、逆に前記受部20を第
2棟芯三角身瓦16に、のし瓦載設台40を第1棟芯三角身
瓦14に設けることも本願に含むものである。
III.考案の効果 以上説明したように、本考案に係る建物の隅棟における
棟芯構造によれば、隅棟の一方側に敷き込むため、略三
角形に形成された第1身瓦と、この第1身瓦の長辺縁に
突設され、上面が第1身瓦の上面と略平行な面に形成さ
れた受部と、を備えた第1棟芯三角身瓦と、前記隅棟の
他方側に敷き込むため、前記第1身瓦と略対称な三角形
に形成された第2身瓦と、この第2身瓦の長辺縁に突設
され、前記第1棟芯三角身瓦の受部に載着する様に断面
逆L型に形成されたのし瓦載設用台と、を備えた第2棟
芯三角身瓦とを有し、建物の隅棟の一方側に敷き込まれ
た各第1棟芯三角身瓦の相互の接合された受部の上面
に、前記隅棟の他方側に敷込まれた各第2棟芯三角身瓦
ののし瓦載設用台を載着して隣接するのし瓦載設用台の
相互の端面を接合させ、前記のし瓦載設用台の上面に隅
棟用のし瓦や丸瓦を積層して成ることにより、隅棟の内
部に赤土やモルタルの様な充填材を充填する必要がなく
能率的な施工ができる。
棟芯構造によれば、隅棟の一方側に敷き込むため、略三
角形に形成された第1身瓦と、この第1身瓦の長辺縁に
突設され、上面が第1身瓦の上面と略平行な面に形成さ
れた受部と、を備えた第1棟芯三角身瓦と、前記隅棟の
他方側に敷き込むため、前記第1身瓦と略対称な三角形
に形成された第2身瓦と、この第2身瓦の長辺縁に突設
され、前記第1棟芯三角身瓦の受部に載着する様に断面
逆L型に形成されたのし瓦載設用台と、を備えた第2棟
芯三角身瓦とを有し、建物の隅棟の一方側に敷き込まれ
た各第1棟芯三角身瓦の相互の接合された受部の上面
に、前記隅棟の他方側に敷込まれた各第2棟芯三角身瓦
ののし瓦載設用台を載着して隣接するのし瓦載設用台の
相互の端面を接合させ、前記のし瓦載設用台の上面に隅
棟用のし瓦や丸瓦を積層して成ることにより、隅棟の内
部に赤土やモルタルの様な充填材を充填する必要がなく
能率的な施工ができる。
また、第1棟芯三角身瓦の受部に載着して相互に接合さ
せた第2棟芯三角身瓦ののし瓦載着台で、棟芯構造内に
隅棟の棟木と平行な平滑面が形成され、この平滑な棟芯
構造上面に積層するのし瓦や丸瓦の積層施工も容易にで
き、不揃等を発生することもなく隅棟の美観を向上でき
る。
せた第2棟芯三角身瓦ののし瓦載着台で、棟芯構造内に
隅棟の棟木と平行な平滑面が形成され、この平滑な棟芯
構造上面に積層するのし瓦や丸瓦の積層施工も容易にで
き、不揃等を発生することもなく隅棟の美観を向上でき
る。
第1図は本考案の実施例に係る隅棟の棟芯構造を右斜め
上方より透視した斜視図、第2図は同じく棟芯構造を左
斜め上方より透視した斜視図、第3図は同じく隅棟の棟
芯構造の平面図、第4図は隅棟の棟芯構造の上面にのし
瓦、丸瓦を載設させた状態の拡大断面図、第5図は第1
棟芯三角身瓦の拡大平面図、第6図はその拡大正面図、
第7図はその拡大右側面図、第8図は第5図のA−A線
断面図、第9図は同じくB−B線断面図、第10図は同じ
くC−C線断面図、第11図は第2棟芯三角身瓦の拡大平
面図、第12図はその拡大正面図、第13図はその拡大右側
面図、第14図は第11図のA−A線断面図、第15図は同じ
くB−B線断面図である。 10……建物の隅棟における棟芯構造、12……隅棟、14…
…第1棟芯三角身瓦、16……第2棟芯三角身瓦、18……
第1身瓦、20……受部、38……第2身瓦、40……のし瓦
載設台、50……逆L型板
上方より透視した斜視図、第2図は同じく棟芯構造を左
斜め上方より透視した斜視図、第3図は同じく隅棟の棟
芯構造の平面図、第4図は隅棟の棟芯構造の上面にのし
瓦、丸瓦を載設させた状態の拡大断面図、第5図は第1
棟芯三角身瓦の拡大平面図、第6図はその拡大正面図、
第7図はその拡大右側面図、第8図は第5図のA−A線
断面図、第9図は同じくB−B線断面図、第10図は同じ
くC−C線断面図、第11図は第2棟芯三角身瓦の拡大平
面図、第12図はその拡大正面図、第13図はその拡大右側
面図、第14図は第11図のA−A線断面図、第15図は同じ
くB−B線断面図である。 10……建物の隅棟における棟芯構造、12……隅棟、14…
…第1棟芯三角身瓦、16……第2棟芯三角身瓦、18……
第1身瓦、20……受部、38……第2身瓦、40……のし瓦
載設台、50……逆L型板
Claims (1)
- 【請求項1】隅棟の一方側に敷き込むため、略三角形に
形成された第1身瓦と、この第1身瓦の長辺縁に突設さ
れ、上面が第1身瓦の上面と略平行な面に形成された受
部と、を備えた第1棟芯三角身瓦と、 前記隅棟の他方側に敷き込むため、略三角形に形成され
た第2身瓦と、この第2身瓦の長辺縁に突設され、前記
第1棟芯三角身瓦の受部に載着する様に断面逆L型に形
成されたのし瓦載設用台と、を備えた第2棟芯三角身瓦
と、を有し、 建物の隅棟の一方側に敷き込まれた各第1棟芯三角身瓦
の相互の接合された受部の上面に、前記隅棟の他方側に
敷込まれた各第2棟芯三角身瓦ののし瓦載設用台を載着
して隣接するのし瓦載設用台の相互の端面を接合させ、
前記のし瓦載設用台の上面に隅棟用のし瓦や丸瓦を積層
して成る建物の隅棟における棟芯構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1719790U JPH0721699Y2 (ja) | 1990-02-21 | 1990-02-21 | 建物の隅棟における棟芯構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1719790U JPH0721699Y2 (ja) | 1990-02-21 | 1990-02-21 | 建物の隅棟における棟芯構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03108130U JPH03108130U (ja) | 1991-11-07 |
JPH0721699Y2 true JPH0721699Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=31520429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1719790U Expired - Lifetime JPH0721699Y2 (ja) | 1990-02-21 | 1990-02-21 | 建物の隅棟における棟芯構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721699Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-21 JP JP1719790U patent/JPH0721699Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03108130U (ja) | 1991-11-07 |
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