JPH11279675A - マグネシウム合金及びその製造方法 - Google Patents
マグネシウム合金及びその製造方法Info
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- JPH11279675A JPH11279675A JP10083086A JP8308698A JPH11279675A JP H11279675 A JPH11279675 A JP H11279675A JP 10083086 A JP10083086 A JP 10083086A JP 8308698 A JP8308698 A JP 8308698A JP H11279675 A JPH11279675 A JP H11279675A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リチウムを添加したマグネシウム合金の強
度、冷間プレス加工特性を改善することが可能なマグネ
シウム合金及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 リチウムを10.5重量%以上40重量
%以下含有し、残部がマグネシウムと不可避の不純物か
らなるマグネシウム合金組成を有する鋳塊を、熱間圧延
後、圧下率30%以上となるように冷間圧延する。その
後、毎秒1〜2℃の昇温速度で、140〜150℃まで
昇温し、60分以上保持した後、冷却させ、平均結晶粒
径が3μm以上〜40μm以下のマグネシウム合金及び
その圧延材を得る。
度、冷間プレス加工特性を改善することが可能なマグネ
シウム合金及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 リチウムを10.5重量%以上40重量
%以下含有し、残部がマグネシウムと不可避の不純物か
らなるマグネシウム合金組成を有する鋳塊を、熱間圧延
後、圧下率30%以上となるように冷間圧延する。その
後、毎秒1〜2℃の昇温速度で、140〜150℃まで
昇温し、60分以上保持した後、冷却させ、平均結晶粒
径が3μm以上〜40μm以下のマグネシウム合金及び
その圧延材を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムを添加し
たマグネシウム合金に関し、特にプレス加工に適したマ
グネシウム合金及びその製造方法に関する。
たマグネシウム合金に関し、特にプレス加工に適したマ
グネシウム合金及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネシウム合金は、実用金属合金のな
かで最も軽く、プラスチックに代わる材料として、電子
機器筐体などに数多く採用されている。一般的に使用さ
れているマグネシウム合金は、アルミニウムと亜鉛を含
有するものであり、必要な形状に加工するための手法と
して、ダイカスト法、チクソモールディング法、熱間プ
レス法などが採用されている。しかしながら、ダイカス
ト法、チクソモールディング法は、成形後にバリ取りや
表面仕上げなどの2次加工が必要であるため、製造効率
が悪く、経済的にも有利な加工方法ではない。また、熱
間プレス法は、成形に用いる金型温度を調整する必要が
あるため、製造設備、金型に温度調整機能を付加する必
要がある。
かで最も軽く、プラスチックに代わる材料として、電子
機器筐体などに数多く採用されている。一般的に使用さ
れているマグネシウム合金は、アルミニウムと亜鉛を含
有するものであり、必要な形状に加工するための手法と
して、ダイカスト法、チクソモールディング法、熱間プ
レス法などが採用されている。しかしながら、ダイカス
ト法、チクソモールディング法は、成形後にバリ取りや
表面仕上げなどの2次加工が必要であるため、製造効率
が悪く、経済的にも有利な加工方法ではない。また、熱
間プレス法は、成形に用いる金型温度を調整する必要が
あるため、製造設備、金型に温度調整機能を付加する必
要がある。
【0003】このような課題を解決するものとして、リ
チウムを添加することによって、冷間プレス加工を可能
にしたマグネシウム合金が提案されている(特開平09
−41066号公報)。
チウムを添加することによって、冷間プレス加工を可能
にしたマグネシウム合金が提案されている(特開平09
−41066号公報)。
【0004】図1に、マグネシウム−リチウム系2元合
金の状態図を示す。図1の状態図に示すように、リチウ
ム添加量0〜6重量%では合金の結晶は稠密六方構造で
ある。稠密六方晶のすべり系は、225℃以上の高温で
は(1011),〔11−20〕のすべり系が活動する
ものの、室温では(0001),〔11−20〕だけで
あるため加工性に乏しく、一般に冷間加工は困難であ
る。
金の状態図を示す。図1の状態図に示すように、リチウ
ム添加量0〜6重量%では合金の結晶は稠密六方構造で
ある。稠密六方晶のすべり系は、225℃以上の高温で
は(1011),〔11−20〕のすべり系が活動する
ものの、室温では(0001),〔11−20〕だけで
あるため加工性に乏しく、一般に冷間加工は困難であ
る。
【0005】一方、リチウム添加量が6〜10.5重量
%の範囲では稠密六方晶のα相と体心立方晶のβ相の共
晶組成となり、リチウム添加量が10.5%以上の範囲
では合金の結晶はすべてβ相の体心立方晶となる。体心
立方晶は多くのすべり系が存在するため、変形が容易で
ある。したがって、リチウム添加量が6〜10.5重量
%の範囲さらにはリチウム添加量が10.5%以上の範
囲では、加工特性が向上する。
%の範囲では稠密六方晶のα相と体心立方晶のβ相の共
晶組成となり、リチウム添加量が10.5%以上の範囲
では合金の結晶はすべてβ相の体心立方晶となる。体心
立方晶は多くのすべり系が存在するため、変形が容易で
ある。したがって、リチウム添加量が6〜10.5重量
%の範囲さらにはリチウム添加量が10.5%以上の範
囲では、加工特性が向上する。
【0006】しかしながら、マグネシウムにリチウムを
添加すると、加工特性は向上するものの強度が低下する
ため、あまり多くのリチウムを添加すると使用すること
ができなくなる。そのため、リチウムの他にイットリウ
ム等の第3の元素をマグネシウムに添加し、さらに強度
向上と加工性の向上を図る方法も提案されている(特開
平09−41066号公報)。このように、イットリウ
ムを添加すれば、強度と加工性を向上させることができ
るが、イットリウムは高価な材料であるため、例えば民
生用の電子機器の筐体などに使用するには、コスト面か
ら問題である。
添加すると、加工特性は向上するものの強度が低下する
ため、あまり多くのリチウムを添加すると使用すること
ができなくなる。そのため、リチウムの他にイットリウ
ム等の第3の元素をマグネシウムに添加し、さらに強度
向上と加工性の向上を図る方法も提案されている(特開
平09−41066号公報)。このように、イットリウ
ムを添加すれば、強度と加工性を向上させることができ
るが、イットリウムは高価な材料であるため、例えば民
生用の電子機器の筐体などに使用するには、コスト面か
ら問題である。
【0007】ところで、リチウム添加の効果は、加工特
性向上の他、比重の低減をももたらす。これは、リチウ
ムの比重が0.54であるため、添加量を増やすほど合
金の比重が小さくなることによる。このような特性を考
慮して、比重1.2以下のマグネシウム−リチウム合金
も提案されている(特開平07−268535号公
報)。
性向上の他、比重の低減をももたらす。これは、リチウ
ムの比重が0.54であるため、添加量を増やすほど合
金の比重が小さくなることによる。このような特性を考
慮して、比重1.2以下のマグネシウム−リチウム合金
も提案されている(特開平07−268535号公
報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
リチウムを添加したマグネシウム合金は低比重でかつ冷
間加工特性に優れるため、軽量化を要求される部品(例
えば、電子機器の筐体)などへの適用が期待されるが、
リチウム添加量の増加に伴う強度低下を改善する必要が
ある。
リチウムを添加したマグネシウム合金は低比重でかつ冷
間加工特性に優れるため、軽量化を要求される部品(例
えば、電子機器の筐体)などへの適用が期待されるが、
リチウム添加量の増加に伴う強度低下を改善する必要が
ある。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、冷間プレス加工が容易で且つ強度の高
いマグネシウム合金を提供することを目的とする。
たものであって、冷間プレス加工が容易で且つ強度の高
いマグネシウム合金を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明者等が鋭意実験・研究を行った結果、合金
の組成を適切に設定すること、圧延板の製造条件を適切
に設定し、結晶粒径が所定の範囲となるように調整する
ことによって、マグネシウム−リチウム合金圧延板の強
度と加工特性が向上することを見出した。以下、本発明
のマグネシウム合金及びその製造方法について示す。
め、本願発明者等が鋭意実験・研究を行った結果、合金
の組成を適切に設定すること、圧延板の製造条件を適切
に設定し、結晶粒径が所定の範囲となるように調整する
ことによって、マグネシウム−リチウム合金圧延板の強
度と加工特性が向上することを見出した。以下、本発明
のマグネシウム合金及びその製造方法について示す。
【0011】請求項1に記載のマグネシウム合金は、リ
チウムを10.5重量%以上40重量%以下を含有し、
平均結晶粒径が3μm以上30μm以下であることを特
徴とするマグネシウム合金である。
チウムを10.5重量%以上40重量%以下を含有し、
平均結晶粒径が3μm以上30μm以下であることを特
徴とするマグネシウム合金である。
【0012】請求項2に記載のマグネシウム合金は、リ
チウムを6重量%以上10.5重量以下含有し、平均結
晶粒径が3μm以上40μm以下であることを特徴とす
るマグネシウム合金である。
チウムを6重量%以上10.5重量以下含有し、平均結
晶粒径が3μm以上40μm以下であることを特徴とす
るマグネシウム合金である。
【0013】請求項3に記載のマグネシウム合金は、請
求項1または請求項2に記載のマグネシウム合金におい
て、アルミニウムまたは亜鉛を0.5重量%以上3重量
%以下含有することを特徴とするマグネシウム合金であ
る。
求項1または請求項2に記載のマグネシウム合金におい
て、アルミニウムまたは亜鉛を0.5重量%以上3重量
%以下含有することを特徴とするマグネシウム合金であ
る。
【0014】請求項4に記載のマグネシウム合金は、請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載のマグネシウム合
金において、結晶粒微細化剤を0.5重量%以上2重量
%以下含有することを特徴とするマグネシウム合金であ
る。
求項1乃至請求項3のいずれかに記載のマグネシウム合
金において、結晶粒微細化剤を0.5重量%以上2重量
%以下含有することを特徴とするマグネシウム合金であ
る。
【0015】請求項5に記載のマグネシウム合金の製造
方法は、少なくともリチウムが添加されたマグネシウム
合金からなる鋳塊を、熱間圧延した後、圧下率30%以
上となるように冷間圧延し、140℃以上150℃以下
の温度で熱処理することを特徴とするマグネシウム合金
の製造方法である。
方法は、少なくともリチウムが添加されたマグネシウム
合金からなる鋳塊を、熱間圧延した後、圧下率30%以
上となるように冷間圧延し、140℃以上150℃以下
の温度で熱処理することを特徴とするマグネシウム合金
の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】上記したように、リチウム−マグ
ネシウム合金の圧延材には冷間圧延の容易性と強度が要
求される。本願発明者は、その両者を実現する圧延材に
ついて実験により検討を行った。以下、本発明の圧延材
及びその製造方法について実験結果(実施例1〜11,
比較例1〜10)に基づいて説明する。
ネシウム合金の圧延材には冷間圧延の容易性と強度が要
求される。本願発明者は、その両者を実現する圧延材に
ついて実験により検討を行った。以下、本発明の圧延材
及びその製造方法について実験結果(実施例1〜11,
比較例1〜10)に基づいて説明する。
【0017】まず、本発明で検討を行ったマグネシウム
合金の圧延材(実施例1〜11)の製造方法について、
その製造工程順に説明する。
合金の圧延材(実施例1〜11)の製造方法について、
その製造工程順に説明する。
【0018】所定組成のリチウム−マグネシウム合金
溶湯をArガス雰囲気の高周波真空溶解炉中で溶製後、
鋳塊とする。鋳塊の大きさは断面積100mm2であ
り、高さは20mmである。
溶湯をArガス雰囲気の高周波真空溶解炉中で溶製後、
鋳塊とする。鋳塊の大きさは断面積100mm2であ
り、高さは20mmである。
【0019】続いて、上記鋳塊を実施例1〜7につい
ては厚さ約1mmまで、実施例8,9については厚さ約
1.4mmまで、実施例10,11については厚さ約
0.9mmまで熱間圧延する。
ては厚さ約1mmまで、実施例8,9については厚さ約
1.4mmまで、実施例10,11については厚さ約
0.9mmまで熱間圧延する。
【0020】その後、冷間圧延を行うことによって、
所定の厚さの板材とする。ここで、実施例1〜7は圧下
率を40%、実施例8,9は圧下率を60%、実施例1
0,11は圧下率を30%とする。これにより、リチウ
ム−マグネシウム合金は概ね、プレス成形に一般的に広
く用いられている板厚0.6mmとなる。
所定の厚さの板材とする。ここで、実施例1〜7は圧下
率を40%、実施例8,9は圧下率を60%、実施例1
0,11は圧下率を30%とする。これにより、リチウ
ム−マグネシウム合金は概ね、プレス成形に一般的に広
く用いられている板厚0.6mmとなる。
【0021】上記冷間圧延後に、上記板材を毎秒2℃
の昇温速度で150℃まで加熱し、80分保持した後、
25℃のオイル中で冷却する。
の昇温速度で150℃まで加熱し、80分保持した後、
25℃のオイル中で冷却する。
【0022】次に、比較例1〜10の製造工程について
説明する。比較例1〜6,9,10は、上記の工程に
より得た鋳塊を上記の工程において所定厚さになるま
で熱間圧延した後、の工程において所定の圧下率で冷
間圧延して板厚0.6mmの圧延材とし、の工程にお
ける熱処理を実施例と同様に施すことで製造する。
説明する。比較例1〜6,9,10は、上記の工程に
より得た鋳塊を上記の工程において所定厚さになるま
で熱間圧延した後、の工程において所定の圧下率で冷
間圧延して板厚0.6mmの圧延材とし、の工程にお
ける熱処理を実施例と同様に施すことで製造する。
【0023】比較例7,8は、上記の工程により得た
鋳塊を上記の工程において厚さ1mmになるまで熱間
圧延し、の工程において圧下率を40%として板厚
0.6mmになるまで冷間圧延することにより製造す
る。なお、比較例7,8では熱処理を施していない。
鋳塊を上記の工程において厚さ1mmになるまで熱間
圧延し、の工程において圧下率を40%として板厚
0.6mmになるまで冷間圧延することにより製造す
る。なお、比較例7,8では熱処理を施していない。
【0024】以下、上記した方法で作成した実施例1〜
11,比較例1〜10についての冷間プレス特性を含め
て説明する。なお、以下では、引っ張り試験により求め
た降伏強さ,引張り強さ示すが、これは図2(a)で示
す形状の試験片を用いた引張試験により求めた。また、
平均結晶粒径は、SEM(Scanning Elec
toron Microscope)観察を行い、試験
片の表面を1500倍の倍率で撮影した3枚の写真から
求めた。さらに、プレス加工特性については、図2
(b)に示す箱型形状のプレス成形品を作製して加工良
否の判定を行った。なお、ここで行った箱形形状の直角
曲げのプレス加工は、ひずみ速度に換算して約10-2〜
10/secの範囲に当たり、非常に高速度の冷間プレ
ス加工で塑性変形させることを対象としている。そのた
め、JIS2248に記載されているような曲げ試験と
は内容が異なっている。これは、本試験の目的が、曲げ
加工性を向上させるものではなく、特に絞り加工特性を
判定するためである。
11,比較例1〜10についての冷間プレス特性を含め
て説明する。なお、以下では、引っ張り試験により求め
た降伏強さ,引張り強さ示すが、これは図2(a)で示
す形状の試験片を用いた引張試験により求めた。また、
平均結晶粒径は、SEM(Scanning Elec
toron Microscope)観察を行い、試験
片の表面を1500倍の倍率で撮影した3枚の写真から
求めた。さらに、プレス加工特性については、図2
(b)に示す箱型形状のプレス成形品を作製して加工良
否の判定を行った。なお、ここで行った箱形形状の直角
曲げのプレス加工は、ひずみ速度に換算して約10-2〜
10/secの範囲に当たり、非常に高速度の冷間プレ
ス加工で塑性変形させることを対象としている。そのた
め、JIS2248に記載されているような曲げ試験と
は内容が異なっている。これは、本試験の目的が、曲げ
加工性を向上させるものではなく、特に絞り加工特性を
判定するためである。
【0025】(実施の形態1)本実施の形態では、実施
例1〜3,8,10のマグネシウム合金について説明す
る。実施例1〜3,8,10のマグネシウム合金は、リ
チウムを8重量%含有し(実施例2,3はさらに亜鉛,
アルミニウムを1%添加含有し)、残部がマグネシウム
と不可避の不純物からなるリチウム−マグネシウム合金
圧延材である。これらの結晶構造は、リチウム組成が8
重量%であるため、図1の状態図から、α相とβ相の両
方からなる共晶組成となっている。
例1〜3,8,10のマグネシウム合金について説明す
る。実施例1〜3,8,10のマグネシウム合金は、リ
チウムを8重量%含有し(実施例2,3はさらに亜鉛,
アルミニウムを1%添加含有し)、残部がマグネシウム
と不可避の不純物からなるリチウム−マグネシウム合金
圧延材である。これらの結晶構造は、リチウム組成が8
重量%であるため、図1の状態図から、α相とβ相の両
方からなる共晶組成となっている。
【0026】また、実施例1〜3は圧下率40%で、実
施例8は60%で、実施例10は30%で作製されてい
る。比較例1〜3はそれぞれ実施例1〜3とは製造時の
圧下率が異なっているものであり、圧下率20%程度で
作製されている。さらに、比較例9は圧下率25%で作
製されており、実施例1とは圧下率が異なっている。
施例8は60%で、実施例10は30%で作製されてい
る。比較例1〜3はそれぞれ実施例1〜3とは製造時の
圧下率が異なっているものであり、圧下率20%程度で
作製されている。さらに、比較例9は圧下率25%で作
製されており、実施例1とは圧下率が異なっている。
【0027】表1は実施例1〜3,8,10と比較例1
〜3,9における実験結果を示す図である。
〜3,9における実験結果を示す図である。
【0028】
【表1】
【0029】表1に基づいて比較例1〜3,9と実施例
1〜3,8,10とを比較すると、比較例1〜3,9で
は平均粒径が58〜101(μm)であるのに対して、
実施例1〜3,8,10では平均粒径が30〜39(μ
m)となっている。
1〜3,8,10とを比較すると、比較例1〜3,9で
は平均粒径が58〜101(μm)であるのに対して、
実施例1〜3,8,10では平均粒径が30〜39(μ
m)となっている。
【0030】また、プレス試験においては、比較例1〜
3,9では箱型形状の角部に割れが発生しているのに対
して、実施例1〜3,8,10では割れの発生がなく、
良好なプレス加工特性が得られている。
3,9では箱型形状の角部に割れが発生しているのに対
して、実施例1〜3,8,10では割れの発生がなく、
良好なプレス加工特性が得られている。
【0031】さらに、降伏強さ及び引張強さ試験におい
ても、実施例1〜3,8,10の圧延材は比較例1〜3
の圧延材に比して良好な特性が得られている。
ても、実施例1〜3,8,10の圧延材は比較例1〜3
の圧延材に比して良好な特性が得られている。
【0032】このように、リチウムを8重量%含有する
リチウム−マグネシウム合金においては、圧化率が20
〜25%として製造した場合(平均粒径が58μm以上
の場合)よりも、圧化率を30以上として製造した場合
(平均粒径が40μm以下の場合)の方が圧延材として
良好な結果が得られる。
リチウム−マグネシウム合金においては、圧化率が20
〜25%として製造した場合(平均粒径が58μm以上
の場合)よりも、圧化率を30以上として製造した場合
(平均粒径が40μm以下の場合)の方が圧延材として
良好な結果が得られる。
【0033】上記結果はリチウムを8重量%含有する場
合の結果であるが、リチウム−マグネシウム合金がα相
とβ相の両方からなる共晶組成の場合(リチウムの組成
が6〜10.5重量%)には、すべてにおいて当てはま
る。これは、結晶構造が同様であれば特性も同様な結果
を示すからである。
合の結果であるが、リチウム−マグネシウム合金がα相
とβ相の両方からなる共晶組成の場合(リチウムの組成
が6〜10.5重量%)には、すべてにおいて当てはま
る。これは、結晶構造が同様であれば特性も同様な結果
を示すからである。
【0034】したがって、共晶組成の(リチウムを6重
量%〜10.5重量%含有する)リチウム−マグネシウ
ム合金において良好なプレス加工特性及び強度を得るた
めには、平均の結晶粒径を40μm以下とすれば良い。
なお、結晶粒径が3μmよりも小さくなると量産性に問
題があるため、粒径としては3μm以上であることが望
ましい。
量%〜10.5重量%含有する)リチウム−マグネシウ
ム合金において良好なプレス加工特性及び強度を得るた
めには、平均の結晶粒径を40μm以下とすれば良い。
なお、結晶粒径が3μmよりも小さくなると量産性に問
題があるため、粒径としては3μm以上であることが望
ましい。
【0035】また、上記結果より、製造に当たっては圧
下率は30%以上とすることが望ましい。圧下率は大き
くすれば、プレス加工性を向上させることができるが、
ある一定の圧下率を超えるとプレス加工性の向上は飽和
傾向を示す。
下率は30%以上とすることが望ましい。圧下率は大き
くすれば、プレス加工性を向上させることができるが、
ある一定の圧下率を超えるとプレス加工性の向上は飽和
傾向を示す。
【0036】また、上記実施例2,3において添加物
(亜鉛(Zn)1重量%,アルミニウム(Al)1重量
%)を添加している例を示したように、このようにすれ
ば圧延材の強度を増大させることができる。添加物とし
ては亜鉛,アルミニウムに限らず種々のものが使用でき
る。添加物は0.5重量%程度添加するだけでリチウム
−マグネシウム合金の強度向上に寄与するが、3重量%
を超えて添加すると脆化し加工性が悪くなる。したがっ
て、添加物の添加量は0.5〜3重量%とすることが好
ましい。
(亜鉛(Zn)1重量%,アルミニウム(Al)1重量
%)を添加している例を示したように、このようにすれ
ば圧延材の強度を増大させることができる。添加物とし
ては亜鉛,アルミニウムに限らず種々のものが使用でき
る。添加物は0.5重量%程度添加するだけでリチウム
−マグネシウム合金の強度向上に寄与するが、3重量%
を超えて添加すると脆化し加工性が悪くなる。したがっ
て、添加物の添加量は0.5〜3重量%とすることが好
ましい。
【0037】(実施の形態2)本実施の形態では、実施
例4〜6,9,11について説明する。実施例4〜6,
9,11は実施例1〜3,8,10とはリチウム組成が
異なっているものである。実施例4〜6,9,11は、
リチウムを14重量%含有し(実施例5,6はさらに亜
鉛,アルミニウムを1%添加含有し)、残部がマグネシ
ウムと不可避の不純物からなるリチウム−マグネシウム
合金圧延材である。これらの結晶構造は、リチウム組成
が14重量%であるため、β相となる組成の合金圧延材
である(図1の状態図参照)。
例4〜6,9,11について説明する。実施例4〜6,
9,11は実施例1〜3,8,10とはリチウム組成が
異なっているものである。実施例4〜6,9,11は、
リチウムを14重量%含有し(実施例5,6はさらに亜
鉛,アルミニウムを1%添加含有し)、残部がマグネシ
ウムと不可避の不純物からなるリチウム−マグネシウム
合金圧延材である。これらの結晶構造は、リチウム組成
が14重量%であるため、β相となる組成の合金圧延材
である(図1の状態図参照)。
【0038】また、実施例4〜6は圧下率40%で、実
施例9は圧下率60%で、実施例11は圧化率30%で
作製されている。比較例4〜6は、実施例4〜6とは製
造時の圧下率が異なるものであり圧下率20%程度で作
製されている。さらに、比較例10は、圧下率25%で
作製されており、実施例4とは圧下率が異なっている。
施例9は圧下率60%で、実施例11は圧化率30%で
作製されている。比較例4〜6は、実施例4〜6とは製
造時の圧下率が異なるものであり圧下率20%程度で作
製されている。さらに、比較例10は、圧下率25%で
作製されており、実施例4とは圧下率が異なっている。
【0039】表2は実施例4〜6,9,11と比較例4
〜6,10における実験結果を示す図である。
〜6,10における実験結果を示す図である。
【0040】
【表2】
【0041】表2に基づいて比較例4〜6,9,11と
実施例4〜6,10とを比較すると、比較例4〜6,
9,11では平均粒径が52〜81(μm)であるのに
対して、実施例4〜6,10では平均粒径が23〜30
(μm)となっている。
実施例4〜6,10とを比較すると、比較例4〜6,
9,11では平均粒径が52〜81(μm)であるのに
対して、実施例4〜6,10では平均粒径が23〜30
(μm)となっている。
【0042】また、プレス試験においては、比較例4〜
6,10では箱型形状の角部に割れが発生しているのに
対して、実施例4〜6,9,11では割れの発生がな
く、良好なプレス加工特性が得られている。
6,10では箱型形状の角部に割れが発生しているのに
対して、実施例4〜6,9,11では割れの発生がな
く、良好なプレス加工特性が得られている。
【0043】さらに、降伏強さ及び引張強さ試験におい
ても、実施例4〜6,9,11の圧延材は比較例4〜
6,10の圧延材に比して良好な特性が得られている。
ても、実施例4〜6,9,11の圧延材は比較例4〜
6,10の圧延材に比して良好な特性が得られている。
【0044】このように、リチウムを14重量%含有す
るリチウム−マグネシウム合金においては、圧化率が2
0〜25%として製造した場合(平均粒径が52μm以
上の場合)よりも、圧化率を30〜60%として製造し
た場合(平均粒径が30μm以下の場合)の方が圧延材
として良好な結果が得られる。
るリチウム−マグネシウム合金においては、圧化率が2
0〜25%として製造した場合(平均粒径が52μm以
上の場合)よりも、圧化率を30〜60%として製造し
た場合(平均粒径が30μm以下の場合)の方が圧延材
として良好な結果が得られる。
【0045】なお、上記結果は、リチウムを14重量%
含有する場合のみならず、リチウム−マグネシウム合金
がβ相である場合(リチウムの組成が14重量%)に
は、すべてにおいて当てはまる。これは、結晶構造が同
様であれば特性も同様な結果を示すからである。但し、
リチウム組成が40重量%を超えると、圧延材の強度が
弱くなるため、β相のリチウム−マグネシウム合金のリ
チウム組成としては、リチウム組成が40重量%以下で
あることが望ましい。
含有する場合のみならず、リチウム−マグネシウム合金
がβ相である場合(リチウムの組成が14重量%)に
は、すべてにおいて当てはまる。これは、結晶構造が同
様であれば特性も同様な結果を示すからである。但し、
リチウム組成が40重量%を超えると、圧延材の強度が
弱くなるため、β相のリチウム−マグネシウム合金のリ
チウム組成としては、リチウム組成が40重量%以下で
あることが望ましい。
【0046】よって、β相の(リチウムを14〜40重
量%以上含有する)リチウム−マグネシウム合金におい
て良好なプレス加工特性及び強度を得るためには、平均
の結晶粒径を30μm以下とすれば良い。なお、結晶粒
径が3μmよりも小さくなると量産性に問題があるた
め、粒径としては3μm以上であることが望ましい。
量%以上含有する)リチウム−マグネシウム合金におい
て良好なプレス加工特性及び強度を得るためには、平均
の結晶粒径を30μm以下とすれば良い。なお、結晶粒
径が3μmよりも小さくなると量産性に問題があるた
め、粒径としては3μm以上であることが望ましい。
【0047】また、上記結果より、製造に当たっては圧
下率は30%以上とすることが望ましい。圧下率は大き
くすれば、プレス加工性を向上させることができるが、
ある一定の圧下率を超えるとプレス加工性の向上は飽和
傾向を示す。
下率は30%以上とすることが望ましい。圧下率は大き
くすれば、プレス加工性を向上させることができるが、
ある一定の圧下率を超えるとプレス加工性の向上は飽和
傾向を示す。
【0048】また、上記実施例5,6において添加物
(亜鉛(Zn)1重量%,アルミニウム(Al)1重量
%)を添加している例を示したように、このようにすれ
ば圧延材の強度を増大させることができる。添加物とし
ては亜鉛,アルミニウムに限らず種々のものが使用でき
る。添加物は0.5重量%程度添加するだけでリチウム
−マグネシウム合金の強度向上に寄与するが、3重量%
を超えて添加すると脆化し加工性が悪くなる。したがっ
て、添加物の添加量は0.5〜3重量%とすることが好
ましい。
(亜鉛(Zn)1重量%,アルミニウム(Al)1重量
%)を添加している例を示したように、このようにすれ
ば圧延材の強度を増大させることができる。添加物とし
ては亜鉛,アルミニウムに限らず種々のものが使用でき
る。添加物は0.5重量%程度添加するだけでリチウム
−マグネシウム合金の強度向上に寄与するが、3重量%
を超えて添加すると脆化し加工性が悪くなる。したがっ
て、添加物の添加量は0.5〜3重量%とすることが好
ましい。
【0049】(実施の形態3)本実施の形態では、上記
した実施例4にCaを添加して製造した圧延材(実施例
7)について説明する。
した実施例4にCaを添加して製造した圧延材(実施例
7)について説明する。
【0050】実施例7は、リチウムを14重量%含有
し、さらにカルシウム(Ca)を1重量%添加含有し、
残部がマグネシウムと不可避の不純物からなるリチウム
−マグネシウム合金圧延材である。この実施例4の圧延
材に対して、引張り試験,プレス加工試験を施した結果
を表3に示す。
し、さらにカルシウム(Ca)を1重量%添加含有し、
残部がマグネシウムと不可避の不純物からなるリチウム
−マグネシウム合金圧延材である。この実施例4の圧延
材に対して、引張り試験,プレス加工試験を施した結果
を表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】なお、上表では実施の形態2で示した比較
例4も併せて記載している。表3から、Ca添加した実
施例7によれば、降伏強さ,引張強さ,プレス加工特性
の全てにおいて非常に良好な結果が得られることが分か
る。
例4も併せて記載している。表3から、Ca添加した実
施例7によれば、降伏強さ,引張強さ,プレス加工特性
の全てにおいて非常に良好な結果が得られることが分か
る。
【0053】この結果は表2で示した実施例4〜6(圧
下率40%)の結果よりも優れている。これは、Ca添
加によりリチウム−マグネシウム合金結晶が微細化した
ことに起因するものと考えられる。このように結晶を微
細化するための添加剤としては、Caの他にジルコニウ
ム等も考えられ、それらの添加よっても本発明のプレス
加工性や強度の向上を図ることができる。
下率40%)の結果よりも優れている。これは、Ca添
加によりリチウム−マグネシウム合金結晶が微細化した
ことに起因するものと考えられる。このように結晶を微
細化するための添加剤としては、Caの他にジルコニウ
ム等も考えられ、それらの添加よっても本発明のプレス
加工性や強度の向上を図ることができる。
【0054】(実施の形態4)本実施の形態では、上記
した実施例1,4の製造を熱処理(上記工程)を施さ
ないで行った比較例7,8について説明する。
した実施例1,4の製造を熱処理(上記工程)を施さ
ないで行った比較例7,8について説明する。
【0055】
【表4】
【0056】上表に示すように、熱処理を施していない
比較例7,8の場合には、リチウムの重量%が8%,1
4%のときの両方ともプレス加工試験において割れが発
生した。これは、平均の結晶粒径がリチウムの重量%が
8%のときには42μm(比較例7),リチウムの重量
%が14%のときには35μm(比較例8)となり、実
施の形態1,2で示した条件から外れたことによるもの
と考えられる。
比較例7,8の場合には、リチウムの重量%が8%,1
4%のときの両方ともプレス加工試験において割れが発
生した。これは、平均の結晶粒径がリチウムの重量%が
8%のときには42μm(比較例7),リチウムの重量
%が14%のときには35μm(比較例8)となり、実
施の形態1,2で示した条件から外れたことによるもの
と考えられる。
【0057】なお、以上示した実施の形態1〜4では熱
処理温度を150℃としているが、これは、140℃以
下ではリチウム−マグネシウム合金が再結晶化するのに
長時間要してしまい生産性が落ち、また、150℃以上
ではリチウム−マグネシウム合金の平均の結晶粒径が大
きくなり過ぎてしまい後述する条件を満たさなくなるこ
とによるものであり、140℃〜150℃であれば良
い。
処理温度を150℃としているが、これは、140℃以
下ではリチウム−マグネシウム合金が再結晶化するのに
長時間要してしまい生産性が落ち、また、150℃以上
ではリチウム−マグネシウム合金の平均の結晶粒径が大
きくなり過ぎてしまい後述する条件を満たさなくなるこ
とによるものであり、140℃〜150℃であれば良
い。
【0058】また、以上説明したリチウム添加マグネシ
ウム合金は、結晶粒径を適切化することにより、軽量合
金であるリチウム添加マグネシウム合金の強度及びプレ
ス加工特性(特に絞り加工特性)を向上させることが可
能となる。このため、本発明の圧延材を用いたプレス加
工部品により、カメラ、ビデオ一体型カメラ、デジタル
カメラ等のカメラの筐体、ノート型パソコン、ポケット
コンピュータ、電子手帳等の携帯情報端末の筐体、PD
C、PHS等の移動体通信機器、ポータブルステレオ、
ラジオ等の携帯音響機器の筐体、液晶TVモニター、電
話、ハンディスキャナー等の家電製品の筐体の軽量化,
高強度化を実現できる。
ウム合金は、結晶粒径を適切化することにより、軽量合
金であるリチウム添加マグネシウム合金の強度及びプレ
ス加工特性(特に絞り加工特性)を向上させることが可
能となる。このため、本発明の圧延材を用いたプレス加
工部品により、カメラ、ビデオ一体型カメラ、デジタル
カメラ等のカメラの筐体、ノート型パソコン、ポケット
コンピュータ、電子手帳等の携帯情報端末の筐体、PD
C、PHS等の移動体通信機器、ポータブルステレオ、
ラジオ等の携帯音響機器の筐体、液晶TVモニター、電
話、ハンディスキャナー等の家電製品の筐体の軽量化,
高強度化を実現できる。
【0059】
【発明の効果】本発明のマグネシウム合金によれば、プ
レス加工性の向上と、降伏強さ,引張り強度の向上の両
方を実現できる。
レス加工性の向上と、降伏強さ,引張り強度の向上の両
方を実現できる。
【0060】さらに、アルミニウムもしくは亜鉛を0.
5重量以上%3重量%以下含有させることにより、降伏
強さ,引張り強さを更に向上できる。
5重量以上%3重量%以下含有させることにより、降伏
強さ,引張り強さを更に向上できる。
【0061】また、カルシウム、ジルコニウムなどの結
晶微粒子化剤を0.5重量%以上2重量%以下含有させ
ることによっても、降伏強さ,引張り強さの向上を実現
できる。
晶微粒子化剤を0.5重量%以上2重量%以下含有させ
ることによっても、降伏強さ,引張り強さの向上を実現
できる。
【0062】また、本発明のマグネシウム合金の製造方
法によれば、熱間圧延後、圧下率30%以上となるよう
に冷間圧延した後40〜150℃まで昇温することによ
って、冷間プレス加工特性、特に絞り加工特性の向上を
実現できる。
法によれば、熱間圧延後、圧下率30%以上となるよう
に冷間圧延した後40〜150℃まで昇温することによ
って、冷間プレス加工特性、特に絞り加工特性の向上を
実現できる。
【図1】マグネシウム−リチウム2元合金の状態図であ
る
る
【図2】(a)マグネシウム合金の試験片形状の説明
図、(b)プレス加工性を判断する箱型形状のプレス成
形品の説明図である。
図、(b)プレス加工性を判断する箱型形状のプレス成
形品の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 691 C22F 1/00 691B 694 694A
Claims (5)
- 【請求項1】 リチウムを10.5重量%以上40重量
%以下を含有し、平均結晶粒径が3μm以上30μm以
下であることを特徴とするマグネシウム合金。 - 【請求項2】 リチウムを6重量%以上10.5重量以
下含有し、平均結晶粒径が3μm以上40μm以下であ
ることを特徴とするマグネシウム合金。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のマグネ
シウム合金において、アルミニウムまたは亜鉛を0.5
重量%以上3重量%以下含有することを特徴とするマグ
ネシウム合金。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
のマグネシウム合金において、結晶粒微細化剤を0.5
重量%以上2重量%以下含有することを特徴とするマグ
ネシウム合金。 - 【請求項5】 少なくともリチウムが添加されたマグネ
シウム合金からなる鋳塊を、熱間圧延した後、圧下率3
0%以上となるように冷間圧延し、140℃以上150
℃以下の温度で熱処理することを特徴とするマグネシウ
ム合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10083086A JPH11279675A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | マグネシウム合金及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10083086A JPH11279675A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | マグネシウム合金及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279675A true JPH11279675A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13792382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10083086A Pending JPH11279675A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | マグネシウム合金及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11279675A (ja) |
Cited By (10)
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---|---|---|---|---|
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1998
- 1998-03-30 JP JP10083086A patent/JPH11279675A/ja active Pending
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