JPH11279510A - 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 - Google Patents
感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類Info
- Publication number
- JPH11279510A JPH11279510A JP10087205A JP8720598A JPH11279510A JP H11279510 A JPH11279510 A JP H11279510A JP 10087205 A JP10087205 A JP 10087205A JP 8720598 A JP8720598 A JP 8720598A JP H11279510 A JPH11279510 A JP H11279510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- weight
- pressure
- parts
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
橋処理後にすぐれた接着特性を発揮する、とくに接着力
と凝集力とを満足する、さらに上記の架橋処理を低温で
短時間に行うことができる感圧性接着剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 一般式;CH2 =C(R1 )COOR2
(式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜
14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量体
を50重量%以上含む単量体の重合体を主剤とし、この
重合体は、分子鎖片末端に複数個の官能基を有するとと
もに、数平均分子量が6万以上、重量平均分子量が10
万以上、分子鎖末端の見掛けの官能基導入率が100%
以上であることを特徴とする感圧性接着剤組成物。
Description
製可能な感圧性接着剤組成物と、これを用いたテ―プ状
やシ―ト状などの接着シ―ト類とに関する。
樹脂や架橋剤を混合することにより、調製され、これを
支持体上に塗布し乾燥させて、テ―プ状やシ―ト状など
の接着シ―ト類とされている。近年、乾燥効率や省エネ
ルギ―性、作業環境の面から、溶剤の使用量をできるだ
け削減することが要望されている。
度にすると、重合体溶液の粘度が上昇して、支持体上に
塗布する際の作業性に問題を生じたり、塗布面が荒れる
などの不都合を生じる。重合体の分子量を下げることに
より、低粘度で高固形分濃度にする試みもあるが、この
場合、架橋後の凝集力が不足し、これを回避するために
架橋しすぎると接着力やタツクが不足するなどの問題が
ある。
事情に照らして、低粘度で高固形分濃度に調製可能で、
しかも架橋処理後にすぐれた接着特性を発揮する、とく
に接着力と凝集力とを満足する感圧性接着剤組成物とそ
の接着シ―ト類を得ること、さらには上記の架橋処理を
低温で短時間に行うことができる、製造作業性にすぐれ
た感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類を得ることを
目的としている。
的を達成するために、鋭意検討した結果、重合体の分子
鎖片末端に複数個の官能基を導入して、分子鎖末端の見
掛けの官能基導入率を特定する構成としたときに、この
重合体の分子量を下げて低粘度で高固形分濃度の重合体
溶液としても、これを架橋剤などにて架橋処理すると、
主鎖延長と網状化とが同時進行して分子鎖長の長い架橋
重合体を生成でき、これにより接着特性にすぐれる、と
くに接着力と凝集力とを満足する感圧性接着剤組成物と
その接着シ―ト類が得られ、しかも上記の架橋処理は低
温で短時間に完了でき、製造作業性の面でも好結果が得
られることを知り、本発明を完成するに至つた。
(R1 )COOR2 (式中、R1 は水素またはメチル
基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で表さ
れるアクリル系単量体を50重量%以上含む単量体の重
合体を主剤とし、この重合体は、分子鎖片末端に複数個
の官能基を有し、数平均分子量が6万以上、重量平均分
子量が10万以上、分子鎖末端の見掛けの官能基導入率
が100%以上であることを特徴とする感圧性接着剤組
成物(請求項1)、とくに上記主剤としての重合体10
0重量部あたり、架橋剤を0.05〜7重量部含有する
上記構成の感圧性接着剤組成物(請求項2)に係るもの
である。また、本発明は、支持体上に上記構成の感圧性
接着剤組成物を架橋処理した接着剤層を有することを特
徴とする接着シ―ト類(請求項3)に係るものである。
は、一般式;CH2 =C(R1 )COOR2(R1 は水
素またはメチル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基
である)で表される単量体であり、とくに、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イ
ソオクチル、アクリル酸イソノニルなどの炭素数4〜1
2のアルキル基を有するアクリル酸エステルが好ましく
用いられる。このアクリル系単量体とともに、これと共
重合可能な改質用単量体を併用してもよく、この場合、
良好な接着特性を得るために、上記のアクリル系単量体
が単量体全体の50重量%以上、好ましくは70重量%
以上、さらに好ましくは80重量%以上となるようにす
るのがよい。また、重合体のガラス転移点が250K以
下となるように、単量体組成を選択するのが望ましい。
ル、プロピオン酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル
アミド、マレイン酸のモノまたはジエステル、N−メチ
ロ―ル(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)ア
クリレ―ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレ―ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレ―ト、(メタ)アクリル酸、オリゴエステル(メ
タ)アクリレ―ト、ε−カプロラクトン(メタ)アクリ
レ―トなどが挙げられる。
鎖片末端に複数個の官能基を有し、数平均分子量が6万
以上、重量平均分子量が10万以上、分子鎖末端の見掛
けの官能基導入率が100%以上である重合体を生成す
る。上記の両平均分子量は、ゲルパ―ミエ―シヨンクロ
マトグラフイ―法(GPC法)により、測定される。ま
た、上記の官能基導入率とは、重合体全体中の分子鎖末
端に官能基が導入された重合体の割合を意味し、GPC
法による数平均分子量と核磁気共鳴スペクトル(NM
R)での分子鎖末端の官能基量とより計算され、末端官
能基数が複数個のため「見掛けの官能基導入率」として
100%以上に設定する。
を有し、分子鎖末端の見掛けの官能基導入率が100%
以上(通常140%まで)の重合体によると、分子量を
上記のように小さくして低粘度で高固形分濃度の重合体
溶液としても、これを架橋処理したときに分子鎖末端同
志の反応確立が高く、かつ主鎖延長と網状化とが同時進
行して分子鎖長の長い架橋重合体を生成し、その結果、
接着特性にすぐれる、とくに接着力と凝集力とを満足す
る感圧性接着剤組成物が得られる。また、上記の架橋処
理では、上述のように、分子鎖片末端の複数個の官能基
に基づく主鎖延長と網状化の反応が同時に進行するた
め、低温で短時間に完了でき、上記接着特性を発揮させ
るための製造作業性にすぐれている。
は、分子鎖末端の官能基導入率が50%に満たないもの
であり、架橋処理により上記のような分子鎖長の長い架
橋重合体を生成しにくく、接着特性の良好な感圧性接着
剤組成物が得られない。また、上記の官能基導入率を5
0%以上に高めることにより、上記接着特性の改善をは
かるようにしたとしても、本発明のように分子鎖片末端
に複数個の官能基を存在させない場合は、架橋処理に際
して、主鎖延長と網状化とを同時進行させることができ
ず、その結果、架橋処理をより高温でまたはより長時間
行う必要があり、上記接着特性を発揮させるための製造
作業性に問題を生じやすい。
数個の官能基を有し、分子鎖末端の見掛けの官能基導入
率が100%以上であつても、この重合体の分子量があ
まりに低すぎると、上記のような架橋重合体をやはり生
成しにくくなる。このため、本発明に用いる上記重合体
としては、既述のとおり、数平均分子量が6万以上、重
量平均分子量が10万以上であることが必要である。分
子量の上限としては、塗布性などに支障をきたさない低
粘度で高固形分濃度が得られる限り、できるだけ高い分
子量に設定することができ、重合体の組成や溶剤の種類
などに応じて、適宜決定することができる。通常は、数
平均分子量が15万以下、重量平均分子量が40万以下
であるのが望ましい。
に複数個の官能基を有し、かつ分子鎖末端の見掛けの官
能基導入率および分子量がそれぞれ特定された重合体
は、たとえば、前記したアクリル系単量体を50重量%
以上含む単量体を、複数個の官能基を有する連鎖移動剤
の存在下で溶液重合することにより、またその際に上記
連鎖移動剤の溶解性、連鎖移動定数、消費速度などを考
慮して、適宜の重合条件を選択する、とくに重合系内の
上記連鎖移動剤の濃度が重合初期から終期までほぼ一定
となるように上記連鎖移動剤を重合の進行に伴つて滴下
法で加えて重合処理することにより、生成することがで
きる。
は、重合体の分子鎖片末端に複数個の官能基を導入させ
るためのものであり、たとえば、3−メルカプト−1,
2−プロパンジオ―ル、3−メルカプトプロピルトリオ
―ル、3,3,3−トリアルコキシプロピルチオ―ルな
どの水酸基を有する連鎖移動剤、メルカプトコハク酸な
どのカルボキシル基を有する連鎖移動剤、3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシランなどのシリル基を有する
連鎖移動剤が用いられる。これらは、溶解性や連鎖移動
定数により異なるが、一般には、前記単量体100重量
部あたり、0.01〜5重量部の割合で用いられる。多
すぎると、分子量が低下しすぎたり、不純物として未反
応の連鎖移動剤が残存して、架橋反応を阻害する場合が
あり、少なすぎると、接着力と凝集力との両立ができな
いなどの問題を生じやすい。
末端に複数個の官能基を有し、分子鎖末端の見掛けの官
能基導入率が100%以上である特定分子量の重合体と
ともに、分子鎖片末端に1個の官能基を有し、分子鎖末
端の官能基導入率が50%以上であり、その数平均分子
量が6万以上、重量平均分子量が10万以上である重合
体を併用して、接着特性を適度に調整するようにしても
よい。この場合、上記後者の重合体は、前者の本発明の
重合体との合計量中、50重量%以下、好ましくは40
重量%以下であるのがよく、あまり多く使用しすぎる
と、架橋処理の短時間化などをはかれなくなるため、好
ましくない。
連鎖移動剤を用いる以外は、前記本発明の重合体の生成
方法と同様にして生成できる。また、前記本発明の重合
体の生成方法において、複数個の官能基を有する連鎖移
動剤と、官能基を1個有する連鎖移動剤とを併用して、
本発明の重合体と上記後者の重合体とを同時に生成させ
ることもできる。官能基を1個有する連鎖移動剤には、
2−メルカプトエタノ―ル、1−メルカプト−2−プロ
パノ―ル、3−メルカプト−1−プロパノ―ル、p−メ
ルカプトフエノ―ルなどの水酸基を有する連鎖移動剤、
メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メ
ルカプトプロピオン酸、2−メルカプトニコチン酸など
のカルボキシル基を有する連鎖移動剤が用いられる。
明の重合体、つまり、分子鎖片末端に複数個の官能基を
有し、分子鎖末端の見掛けの官能基導入率が100%以
上である特定分子量の重合体を主剤とし、通常は、固形
分が40重量%以上、好ましくは50重量%以上、さら
に好ましくは60重量%以上(通常70重量%まで)の
高固形分濃度の重合体溶液として取り扱われる。また、
このときの溶液粘度は、塗布性、その他の取り扱い性に
支障をきたすことのない、室温で500ポイズ以下、好
ましくは300ポイズ以下、さらに好ましくは200ポ
イズ以下(通常50ポイズまで)に調整されているのが
よい。
に応じて、粘着付与樹脂、充填剤、顔料などの一般の感
圧性接着剤組成物に配合される各種の添加剤を含ませる
ことができる。とくに、粘着付与樹脂として、重合体の
分子鎖末端に導入した官能基と同種の官能基を有する粘
着付与樹脂を含ませるようにすると、末端官能基の反応
率を上げるという効果が得られるため、好ましい。
架橋処理して、接着力と凝集力とを満足する、すぐれた
接着特性を発揮させる。架橋処理は、分子鎖末端に導入
された官能基により、主鎖延長と網状化とを同時に行わ
せて、分子鎖長の長い架橋重合体を生成させるものであ
り、この目的を達成するために、通常は、感圧性接着剤
組成物の調製に際し、あらかじめ重合体の上記官能基と
反応する多官能性化合物を架橋剤として含ませておくの
がよい。また、その際に、上記の架橋剤とともに、錫化
合物などを触媒として含ませるようにしてもよい。
の場合、トリレンジイソシアネ―ト、ジフエニルメタン
ジイソシアネ―ト、p−フエニレンジイソシアネ―ト、
ヘキサメチレンジイソシアネ―ト、1,5−ナフタレン
ジイソシアネ―ト、多価アルコ―ルとジイソシアネ―ト
との付加物などのポリイソシアネ―ト化合物が用いられ
る。また、重合体の官能基がカルボキシル基の場合、ア
ジリジン化合物、ジアミン化合物、ヘキサメチレンジイ
ソシアネ―ト、イソホロンジイソシアネ―トなどの脂環
族ポリイソシアネ―ト化合物などが用いられる。これら
架橋剤の使用量は、重合体の官能基量に応じて決定され
るが、通常は、重合体100重量部あたり、0.05〜
7重量部とするのがよい。多すぎると接着力が低下し、
少なすぎると凝集力が不足し、いずれも好ましくない。
て、重合体の分子鎖末端に導入された官能基がシリル基
などである場合、この官能基同志は熱や水などの賦活に
よりそれ自体で反応させることができる。したがつて、
このような場合は、上記した架橋剤はあえて含ませる必
要はない。この架橋剤無添加の系でも、熱や水などの賦
活によつて上記官能基同志を架橋反応させて、前記同様
の効果を発揮する分子鎖長の長い架橋重合体を生成させ
ることができる。
剤組成物を支持体上に塗布乾燥し、また前記した架橋処
理を施すことにより、支持体の片面または両面に厚さが
片面で通常25〜1,000μmとなる架橋処理した接
着剤層を有するテ―プ状やシ―ト状などの接着シ―ト類
とする。ここで、上記の架橋処理は低温で短時間に行う
ことができる。また、上記の支持体としては、各種のプ
ラスチツクフイルム、紙、ラミネ―ト紙、不織布、金属
箔、発泡シ―トなどが用いられる。
体的に説明する。なお、以下、部とあるのは重量部を意
味するものとする。
に、酢酸エチル66部を溶剤として、アクリル酸2−エ
チルヘキシル45部、アクリル酸ブチル50部、アクリ
ル酸5部、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.
1部、3−メルカプト−1,2−プロパンジオ―ル0.
03部を入れ、窒素置換を行つたのち、昇温して、重合
反応を行つた。重合途中でサンプリングし、ガスクロマ
トグラフイ―法で3−メルカプト−1,2−プロパンジ
オ―ルの消費量を測定し、残存するモノマ―に対し3−
メルカプト−1,2−プロパンジオ―ルが重合初期と同
じ濃度となるように滴下法で追加して、重合させ、全3
−メルカプト−1,2−プロパンジオ―ル使用量を0.
1部とした。重合温度は開始から4時間は60℃に保
ち、その後2時間70℃とした。
酸基を有し、重量平均分子量が26万、数平均分子量が
13万(GPC法によるポリスチレン換算)、分子鎖末
端の見掛けの水酸基導入率が120%である重合体を生
成し、この重合体を60重量%含有する溶液(常温での
粘度:140ポイズ)を得た。この重合体溶液Aに、そ
の固形分100部あたり、トリメチロ―ルプロパンのト
リレンジイソシアネ―ト付加物1.5部、ジブチルスズ
ラウレ―ト0.015部を加えて、感圧性接着剤組成物
とした。これを、厚さが25μmのポリエステルフイル
ムの上に、乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布
し、120℃で3分間加熱乾燥した。その後、さらに5
0℃で24時間の架橋処理を施して、接着テ―プを作製
した。
ル酸2−エチルヘキシル80部、アクリル酸エチル15
部、アルリルアミド5部、2,2´−アゾビスイソブチ
ロニトリル0.1部、3−メルカプト−1,2−プロパ
ンジオ―ル0.09部(全量)を用いて、実施例1と同
様にして、分子鎖片末端に2個の水酸基を有し、重量平
均分子量が21万、数平均分子量が11万、分子鎖末端
の見掛けの水酸基導入率が112%である重合体を生成
し、この重合体を60重量%含有する溶液(常温での粘
度:120ポイズ)を得た。この重合体溶液Bに、その
固形分100部あたり、トリメチロ―ルプロパンのヘキ
サメチレンジイソシアネ―ト付加物2.6部、ジブチル
スズラウレ―ト0.026部、テルペン変性フエノ―ル
15部を加えて、感圧性接着剤組成物とした。これを用
いて、実施例1と同様にして、接着テ―プを作製した。
に、酢酸エチル66部を溶剤として、アクリル酸2−エ
チルヘキシル45部、アクリル酸ブチル50部、アクリ
ル酸5部、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.
1部、2−メルカプトエタノ―ル0.03部を入れ、窒
素置換を行つたのち、昇温して、重合反応を行つた。重
合途中でサンプリングし、ガスクロマトグラフイ―法で
2−メルカプトエタノ―ルの消費量を測定し、残存する
モノマ―に対し2−メルカプトエタノ―ルが重合初期と
同じ濃度になるように滴下法で追加して、重合させ、全
2−メルカプトエタノ―ル使用量を0.1部とした。重
合温度は開始から4時間は60℃に保ち、その後2時間
70℃とした。
万、数平均分子量が11万、分子鎖末端の水酸基導入率
が56%である重合体を60重量%含有する溶液(常温
での粘度:120ポイズ)を得た。この重合体溶液Cと
実施例1で得た重合体溶液Aとを、固形分重量比が2
5:75となるように混合し、さらにその全固形分10
0部あたり、トリメチロ―ルプロパンのトリレンジイソ
シアネ―ト付加物3.2部、ジブチルスズラウレ―ト
0.032部を加えて、感圧性接着剤組成物とした。こ
れを用いて、実施例1と同様にして、接着テ―プを作製
した。
に、酢酸エチル66部を溶剤として、アクリル酸2−エ
チルヘキシル45部、アクリル酸ブチル50部、アクリ
ル酸5部、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.
1部、2−メルカプトエタノ―ル0.035部(全量)
を入れ、窒素置換を行つたのち、昇温して、重合反応を
行つた。その際、重合の最初から連鎖移動剤を全量入れ
た。重合温度は、開始から4時間は60℃に保ち、その
後2時間70℃とした。
万、数平均分子量が12万、分子鎖末端の水酸基導入率
が25%である重合体を生成し、この重合体を60重量
%含有する溶液(常温での粘度:130ポイズ)を得
た。この重合体溶液Dに、その固形分100部あたり、
トリメチロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付
加物3.2部、ジブチルスズラウレ―ト0.032部を
加えて、感圧性接着剤組成物とした。これを用いて、実
施例1と同様にして、接着テ―プを作製した。
ヘキシル45部、アクリル酸ブチル50部、アクリル酸
5部、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.1
部、ラウリルメルカプタン0.233部(全量)を用
い、実施例1と同様にして、重合平均分子量が24万、
数平均分子量が12万、分子鎖末端の水酸基導入率が0
%である重合体を生成し、この重合体を60重量%含有
する溶液(常温での粘度:130ポイズ)を得た。この
重合体溶液Eに、その固形分100部あたり、トリメチ
ロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付加物3.
2部、ジブチルスズラウレ―ト0.032部を加えて、
感圧性接着剤組成物とした。これを用いて、実施例1と
同様にして、接着テ―プを作製した。
ヘキシル45部、アクリル酸ブチル50部、アクリル酸
5部、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.1
部、3−メルカプト−1,2−プロパンジオ―ル0.2
35部(全量)を用い、実施例1と同様にして、分子鎖
片末端に2個の水酸基を有し、重量平均分子量が6万、
数平均分子量が3万、分子鎖末端の見掛けの水酸基導入
率が150%である重合体を生成し、この重合体を60
重量%含有する溶液(常温での粘度:30ポイズ)を得
た。この重合体溶液Fに、その固形分100部あたり、
トリメチロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付
加物3.2部、ジブチルスズラウレ―ト0.032部を
加えて、感圧性接着剤組成物とした。これを用いて、実
施例1と同様にして、接着テ―プを作製した。
作製した接着テ―プについて、以下の方法により、剥離
接着力および保持力を測定した。これらの測定結果は、
後記の表1に示されるとおりであつた。
―プを、被着体として#280のサンドペ―パでサンデ
イングしたステンレス板に、2Kgのロ―ラを1往復させ
る方式で圧着した。23℃で20分間経過後、23℃,
65%RHの雰囲気下、引張り速度300mm/分の条件
で、180度剥離に要する力を測定した。
に10mm×20mmの接着面積で接着し、20分経過後、
80℃下に20分放置した。ついで、フエノ―ル樹脂板
を垂下し、接着テ―プの自由端に500gの均一荷重を
負荷し、80℃において接着テ―プが落下するまでの時
間(分)を測定した。
発明の実施例1〜3は、重合体の分子量を小さくして高
固形分濃度(60重量%)で低粘度な重合体溶液を調製
し、これをベ―スとした感圧性接着剤組成物より、剥離
接着力と保持力を満足する、すぐれた接着特性を有する
接着テ―プが得られているものであることがわかる。こ
れに対し、比較例1〜3では、上記のような接着特性の
良好な接着テ―プは得られておらず、とくに保持力の改
善効果に乏しいことがわかる。
を低温で短時間で行つて、上記すぐれた接着特性が得ら
れており、接着テ―プの製造作業性にすぐれていること
も明らかである。ちなみに、実施例3で得た重合体溶液
C(重合体の分子鎖末端の水酸基導入率56%)に、実
施例1で得た重合体溶液A(重合体の分子鎖末端の見掛
けの水酸基導入率120%)を加えずに、他の添加剤は
実施例3と同じにして、感圧性接着剤組成物を調製し、
これを用いて実施例1と同様にして接着テ―プを作製し
たところ、前記の架橋処理条件では十分に架橋が進行せ
ず、接着特性とくに保持力に劣つていることがわかつ
た。
に複数個の官能基を導入して、分子量および分子鎖末端
の見掛けの官能基導入率を特定した重合体を主剤とする
ことにより、低粘度で高固形分濃度の重合体溶液を容易
に調製でき、かつこれを架橋処理すると主鎖延長と網状
化とが同時に進行して分子鎖長の長い架橋重合体を生成
でき、これにより接着力と凝集力とを満足する、接着特
性にすぐれる感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類を
得ることができる。また、上記の架橋処理は低温で短時
間に行えるため、製造作業性の改善にも好結果が得られ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式;CH2 =C(R1 )COOR2
(式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜
14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量体
を50重量%以上含む単量体の重合体を主剤とし、この
重合体は、分子鎖片末端に複数個の官能基を有し、数平
均分子量が6万以上、重量平均分子量が10万以上、分
子鎖末端の見掛けの官能基導入率が100%以上である
ことを特徴とする感圧性接着剤組成物。 - 【請求項2】 主剤としての重合体100重量部あた
り、架橋剤を0.05〜7重量部含有する請求項1に記
載の感圧性接着剤組成物。 - 【請求項3】 支持体上に請求項1または2に記載の感
圧性接着剤組成物を架橋処理した接着剤層を有すること
を特徴とする接着シ―ト類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08720598A JP4213780B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08720598A JP4213780B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279510A true JPH11279510A (ja) | 1999-10-12 |
JP4213780B2 JP4213780B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=13908471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08720598A Expired - Fee Related JP4213780B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4213780B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016094513A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 粘着剤組成物、その製造方法、粘着テープ |
JPWO2019021843A1 (ja) * | 2017-07-25 | 2020-06-11 | 大塚化学株式会社 | 粘着剤組成物および粘着フィルム |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP08720598A patent/JP4213780B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016094513A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 粘着剤組成物、その製造方法、粘着テープ |
JPWO2019021843A1 (ja) * | 2017-07-25 | 2020-06-11 | 大塚化学株式会社 | 粘着剤組成物および粘着フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4213780B2 (ja) | 2009-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4036272B2 (ja) | 粘着剤組成物および粘着シート類 | |
US7935762B2 (en) | Bimodal acrylate pressure-sensitive adhesive compounds | |
US5234736A (en) | Stock for labels and tapes utilizing siliconized emulsion based pressure-sensitive adhesives | |
JP2001240830A (ja) | 粘着剤組成物および表面保護フィルム | |
JP4099220B2 (ja) | 粘着シート類 | |
JP4067173B2 (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP2001131511A (ja) | 水分散型感圧性接着剤組成物とその製造方法、及び粘着シート | |
JPH0570752A (ja) | アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもしくはシート | |
JP2003147327A (ja) | 長鎖アルキルペンダント系剥離処理剤と剥離処理方法 | |
JPH1129751A (ja) | 両面粘着シ―ト類 | |
JP2000265137A (ja) | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 | |
JPH08120248A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JP4213780B2 (ja) | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 | |
JP2002105415A (ja) | 粘着製品および粘着剤 | |
JPH11263957A (ja) | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 | |
JPH08143847A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JP2006096956A (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP4231548B2 (ja) | 感圧性接着剤組成物とその製造方法 | |
CN111712554B (zh) | 无基底粘合剂带 | |
JP2614682B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JPH0848944A (ja) | 放射線硬化型粘着剤組成物および該組成物を用いてなる粘着テープもしくはシート | |
JPH03281586A (ja) | アクリル系感圧接着剤組成物 | |
JP2627719B2 (ja) | 感圧接着剤組成物 | |
JPH08253750A (ja) | 再剥離型感圧接着剤とその接着シ―ト類 | |
JP3498123B2 (ja) | アクリル系感圧接着剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081021 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081031 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141107 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |