JPH11279487A - カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター - Google Patents

カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター

Info

Publication number
JPH11279487A
JPH11279487A JP7969298A JP7969298A JPH11279487A JP H11279487 A JPH11279487 A JP H11279487A JP 7969298 A JP7969298 A JP 7969298A JP 7969298 A JP7969298 A JP 7969298A JP H11279487 A JPH11279487 A JP H11279487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
overcoat
agent
color filter
silane coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7969298A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Hiroyuki Takagi
浩之 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP7969298A priority Critical patent/JPH11279487A/ja
Publication of JPH11279487A publication Critical patent/JPH11279487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐擦傷性、耐溶剤性、表面平滑性に優れ、し
かも良好な透明電極層との密着性を有するカラーフィル
ター用オーバーコート剤を提供すると共に、このような
オーバーコート剤によって処理されたカラーフィルター
を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される有機金属化
合物(I)および/またはその加水分解縮合物、 R1mM(OR2)n (1) (式中、Mは金属元素、R1は同一または異なっていて
もよく、水素原子、低級アルキル基、不飽和脂肪族残基
を表し、R2は同一または異なっていてもよく、水素原
子、低級アルキル基またはアシル基を表し、mは0また
は正の整数、nは1以上の整数で、かつm+nは金属元
素Mの原子価と一致する。) エポキシ基、(メタ)アクリル基、イソシアネート基、
メルカプト基から選ばれる少なくとも1種の官能基を有
するシランカップリング剤(II)、シランカップリング
剤(II)と反応する官能基を分子内に有する化合物(II
I)、および溶媒を含有するカラーフィルター用オーバ
ーコート剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、耐擦傷性,耐汚染性,耐溶剤
性,表面平滑性,透明電極であるインジウムチンオキサ
イド(以下ITO略す)との密着性に優れたカラーフィ
ルター用オーバーコート剤および該オーバーコート剤を
用いたカラーフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは、ガラス基板に赤
(R),緑(G),青(B)の3原色画素からなる層を
設け、液晶と組み合わせることにより、液晶ディスプレ
イにカラー表示機能を付与する働きをもつ。
【0003】カラーフィルター基板は、図―1に示した
ように、ガラス基板,RGB層からなる画素,ブラック
マトリックス,オーバーコート層,透明電極層から形成
される。このうち、オーバーコートに求められる特性と
しては、耐熱性,耐薬品性,平滑性,透明性,耐擦傷
性,塗工性,透明電極基板であるITOとの密着性等が
要求される。
【0004】従来のオーバーコート剤としては、アクリ
ル系,ウレタン系,エポキシ系等の有機系樹脂やシリカ
系無機コート剤等が知られている。しかし、有機系樹脂
は耐熱性,耐薬品性やITOとの密着性が不十分であ
り、無機系コート剤は、膜化温度が非常に高温であった
り、膜の平滑性が十分でないなど塗工性に問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐擦傷性,
耐汚染性,耐溶剤性,表面平滑性,ITOとの密着性に
優れたカラーフィルター用オーバーコート剤および該オ
ーバーコート剤を用いたカラーフィルターを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーフィルタ
ー用オーバーコート剤は、下記一般式で示される有機金
属化合物(I)および/またはその加水分解縮合物、 R1mM(OR2)n (I) (式中Mは金属元素、R1は同一または異なっていても
よく、水素原子、低級アルキル基、不飽和脂肪族残基を
表し、R2は同一または異なっていてもよく、水素原
子、低級アルキル基またはアシル基を表し、mは0また
は正の整数、nは1以上の整数で、かつm+nは金属元
素Mの原子価と一致する。) エポキシ基、(メタ)アクリル基、イソシアネート基、
メルカプト基から選ばれる少なくとも1種の官能基を有
するシランカップリング剤(II) シランカップリング剤(II)と反応する官能基を分子内
に有する化合物(III)および溶媒を含有することを特
徴とする。また、本発明は、上記オーバーコート層を有
するカラーフィルターも含まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のオーバーコート剤は、有
機金属化合物およびシランカップリング剤の3次元架橋
構造により、優れた耐擦傷性,耐汚染性,耐溶剤性,表
面平滑性,ITOとの密着性を得ることが可能となる。
以下詳細に説明する。
【0008】本発明の有機金属化合物は下記一般式
(I)で示される。
【0009】R1mM(OR2)n (I) (式中Mは金属元素、R1は同一または異なっていても
よく、水素原子、低級アルキル基、不飽和脂肪族残基を
表し、R2は同一または異なっていてもよく、水素原
子、低級アルキル基またはアシル基を表し、mは0また
は正の整数、nは1以上の整数で、かつm+nは金属元
素Mの原子価と一致する。) 金属元素は、Si,Ti,Zr,Alが好ましく、この
中でも汎用性の面からSiが望ましい。具体的には、M
がSiであるテトラメトキシシラン,メチルトリメトキ
シシラン,エチルトリメトキシシラン,n−プロピルト
リメトキシシラン,ジメチルジメトキシシラン,トリメ
チルメトキシシラン,テトラエトキシシラン,メチルト
リエトキシシラン,エチルトリエトキシシラン,n−プ
ロピルトリエトキシシラン,ジメチルジエトキシシラ
ン,テトライソプロポキシシラン,テトラn−ブトキシ
シラン等のアルコキシシラン類、テトラヒドロキシシラ
ン,トリメチルシラノール,テトラアセトキシシラン、
MがTiであるチタニウムエトラエトキシド,チタニウ
ムテトライソプロポキシド,チタニウムテトラブトキシ
ドやアセチルアセトン等で安定化された錯体化合物、M
がZrであるジルコニウムテトラエトキシド,ジルコニ
ウムテトライソプロポキシド,ジルコニウムテトラブト
キシドやアセチルアセトン等で安定化された錯体化合
物、MがAlであるアルミニウムトリエトキシド,アル
ミニウムトリイソプロポキシド,アルミニウムトリブト
キシドやアセチルアセトン等で安定化された錯体化合物
等が例としてあげられ、これらの1種または2種以上を
用いることができる。
【0010】また、本発明における有機金属化合物は、
成膜性や膜の均一性の面からあらかじめ加水分解縮合を
行い高分子量化して使用することが好ましい。この場合
の加水分解縮合は公知の酸,塩基等の触媒を用いること
ができ、もちろん、有機金属化合物を2種以上使用する
ことも可能である。
【0011】本発明のシランカップリング剤(II)は、
エポキシ基、(メタ)アクリル基、イソシアネート基、
メルカプト基から選ばれる官能基を少なくとも1種有す
るものであれば特に限定されないが、具体例としては、
γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン,γ―グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン,γ―グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシラン,γ―グリシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン,β―(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,β
―(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエト
キシシラン等のエポキシ基含有シランカップリング剤、
γ―(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン,γ―(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシ
ラン,γ―(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメト
キシシラン,γ―(メタ)アクリロキシプロピルメチル
ジエトキシシラン等の(メタ)アクリル基含有シランカ
ップリング剤、γ―イソシアノプロピルトリメトキシシ
ラン,γ―イソシアノプロピルトリエトキシシラン等の
イソシアネート基含有シランカップリング剤,γ―メル
カプトプロピルトリメトキシシランが例としてあげられ
る。
【0012】本発明で用いられるシランカップリング剤
(II)は、得られる皮膜の均一性や平滑性、耐クラック
や耐ピンホール性を付与する効果がある。また、ITO
との密着性や成膜性の面から本発明で用いられるシラン
カップリング剤としては、エポキシ基含有が好ましい。
本発明で用いられるシランカップリング剤(II)は、得
られる皮膜の耐薬品性の面から、予め有機金属化合物
(I)と(部分)共加水分解縮合することが好ましい。
【0013】本発明で用いられるシランカップリング剤
(II)は、使用量が多すぎると得られる皮膜の耐薬品性
や耐擦傷性が低下するため、有機金属化合物に対して、
5〜300重量%、好ましくは10〜100重量%、さ
らに好ましくは20〜80重量%であることが望まし
い。5重量%より少ないと成膜性に劣り、クラックが発
生することがある。
【0014】本発明では、シランカップリング剤(II)
と反応し得る官能基を分子内に有する化合物(III)を
含有する。化合物(III)は、成膜性向上や耐クラック
性、ITO等密着性向上等の効果がある。また、化合物
(III)は耐溶剤性や耐擦傷性のために、シランカップ
リング剤(II)と反応し得る官能基を分子内に2個以上
有することが好ましく、さらに、耐水性の面から分子内
に芳香環を有することが望ましい。化合物(III)は、
シランカップリング剤(II)と反応する官能基を有する
化合物であれば特に限定されないが、たとえば、フェニ
ルグリシジルエーテル,ブチルグリシジルエーテル等の
モノグリシジルエーテル類、エチレングリコールジグリ
シジルエーテル,ジエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル,トリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル,テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル,
ノナエチレングリコールジグリシジルエーテル,プロピ
レングリコールジグリシジルエーテル,ジプロピレング
リコールジグリシジルエーテル,1,6−ヘキサンジオ
ールジグリシジルエーテル,ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル,グリセロールジグリシジルエーテ
ル等の脂肪族ジグリシジルエテル類、グリセロールトリ
グリシジルエーテル,ジグリセロールトリグリシジルエ
ーテル,トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート,トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテル,ペンタエリスリトールトリグリシジ
ルエーテル等のポリグリシジルエーテル類、アジピン酸
ジグリシジルエステル,o−フタル酸ジグリシジルエス
テル等のグリシジルエステル類、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル,レゾルシノールジグリシジルエーテ
ル,ヒドロキノンジグリシジルエーテル,ビスフェノー
ルSジグリシジルエーテル,ビスフェノールFジグリシ
ジルエーテル,および次式で表される化合物類
【0015】
【化1】
【0016】あるいは、グリシジル基を官能基として有
するオリゴマー類;あるいは、ヘキサメチレンジイソシ
アネート,トリレンジイソシアネート,1,4−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート,1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート,トリフェニルメタントリイソシアネー
ト,トリジンジイソシアネート,キシリレンジイソシア
ネート,ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の
ジイソシアネート類;あるいは、酒石酸,アジピン酸等
のカルボン酸類やポリアクリル酸等のカルボキシル基含
有ポリマー、オキサゾリニル基含有ポリマー;あるい
は、1,6−ヘキサンジオールやポリビニルアルコール
等の水酸基含有化合物;あるいは、ヘキサメチレンジア
ミン等のアミノ基含有化合物;あるいは、メチル(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート等の(メタ)アクリレート類が例としてあげら
れる。これらは使用するシランカップリング剤(II)の
種類にあわせて、選択することができる。もちろん、上
述の化合物(III)の内の少なくとも1種以上を組み合
わせて使用することができる。
【0017】本発明で使用される化合物(III)は、シ
ランカップリング剤中の官能基当量(X)に対して、化
合物(III)中の官能基当量が(Y)が、Y/Xとして
好ましくは0.01〜1.0、より好ましくは0.05
〜0.7、さらに好ましくは0.1〜0.3であること
が望ましい。Y/Xが0.01より少ないと、皮膜にク
ラックやピンホールが発生することがあり、1.0より
多いと皮膜の耐薬品性や耐熱性が低下することがある。
【0018】本発明においては、化合物(III)は、シ
ランカップリング剤(II)と予め反応してから使用する
ことが、化合物(III)が皮膜中に効率的に分布するの
で好ましい実施形態である。本発明では、(メタ)アク
リル基含有シランカップリング剤と化合物(III)とし
て(メタ)アクリル基含有モノマーもしくはオリゴマー
を選択した場合は、予め公知の手法で重合して使用する
ことが反応性の面から好ましいが、成膜時にUV等のエ
ネルギー光線により重合することも可能である。
【0019】本発明のオーバーコート剤は溶媒に溶解し
た状態になっている。溶媒に溶解することにより、加水
分解反応の制御がしやすく、また粘度や成膜温度調整が
容易であり、均一で平滑な皮膜を得ることが可能にな
る。溶媒としては特に限定されないが、メタノール,エ
タノール,2−プロパノール,ブタノール等のアルコー
ル類やエチレングリコール,ジエチレングリコールおよ
びそのメチルやエチルエーテル類、アセトン,メチルエ
チルケトン,メチルイソブチルケトン等のケトン類、ト
ルエン,ベンゼン,キシレン等の芳香族類、ヘキサン,
ヘプタン,オクタン等の炭化水素類、酢酸エチル,酢酸
ブチル等のエステル類、その他、テトラヒドロフラン,
水等が例として挙げられ、これらの1種または2種以上
を混合して用いることもできる。
【0020】本発明では得られたオーバーコート剤に特
性を損なわない範囲で、各種有機、無機添加剤を加える
ことも可能である。
【0021】本発明のオーバーコート剤を塗工する方法
としては特に限定されないが、スプレー法,スピンコー
ト法,ダイコート法,ロールコート法,印刷法,バーコ
ート法等を採用することが可能である。また、本発明で
は、予めポリウレタン等の公知のアンダーコート剤で処
理した後、本発明のオーバーコート剤を塗工することも
可能である。オーバーコート剤は塗工した後、乾燥させ
て皮膜を形成させる。この時の乾燥温度は、80〜20
0℃とすると、緻密な膜を形成できるので好ましい。
【0022】オーバーコート皮膜の厚みは、乾燥後で
0.1〜10μmが好ましく、より好ましくは0.3〜
5μm、さらに好ましくは1〜3μmである。皮膜が
0.1より薄いと耐ピンホール性や耐薬品性が十分でな
い可能性があり、10μmより厚いと耐クラック性に劣
ることがある。
【0023】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳述する
が、下記実施例において本発明を制限するものではな
い。なお、実施例で用いた特性の評価方法は下記のとお
りである。
【0024】[鉛筆硬度]形成されたオーバーコート皮
膜に対して、JIS K5400に従って行った。
【0025】[耐擦傷性]#000のスチールウールで
形成されたオーバーコート皮膜をこすり、傷つき状態を
観察し、皮膜に変化がなかったものを○、傷がついた
ものを×とした。
【0026】[コバン目試験]形成されたオーバーコー
ト皮膜に対し、ゴバン目セロテープ剥離を行い、剥離の
ない ものを○、剥離 が認められたものを×とした。
【0027】[耐薬品性]20℃でγ-ブチロラクトン
に形成されたオーバーコート皮膜を5分間浸漬し、皮膜
に 変化がないもの を○、剥離や白濁等の変化があっ
たものを×とした。
【0028】[ITOとの密着性]形成されたオーバー
コート皮膜にITOを成膜し、ITO膜のゴバン目試験
を行った。 剥離のないものを○、剥離 が認められた
ものを×とした。 実施例1 攪拌機、温度計および冷却管を備えたフラスコに、γ-
グリシドキシプロピルトリエトキシシラン10g、エタ
ノールアミン2.5g、エタノール70gを仕込、60
℃で5時間反応してから室温まで冷却し、水2.0gと
エタノール10gの混合液を加え、室温で1時間攪拌し
て加水分解反応を行った。次に、テトラエトキシシラン
15gとエタノール30gを加え、攪拌しながら室温で
48時間熟成の後、オーバーコート剤1を得た。このオ
ーバーコート剤1をカラーフィルター上にスピンコータ
ーでコートし、200℃1時間乾燥硬化してコート厚2
μmのオーバーコート層1を得た。このオーバーコート
層1の特性試験結果を表―1に示した。さらに、オーバ
ーコート層1にITOを厚さ800オングストロームに
なるように成膜した。特性試験結果は表―1に併せて示
した。
【0029】実施例に用いたカラーフィルターは、ガラ
ス基板上に、蒸着クロムを含有するブラックマトリクス
と、イミド系樹脂を分散バインダーとして顔料を分散し
て得られたRGB画像を形成させることによって得た。
【0030】実施例2〜5および比較例1〜3 表−1に示した様に、用いる化合物、他の条件を変更し
た以外は、実施例1と同様にしてオーバーコート層を作
成した。特性試験結果を表−1に併記した。
【0031】実施例6 攪拌機、温度計および冷却管を備えたフラスコに、γ-
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10g、メ
チルメタクリレート3g、ブチルアクリレート5gとメ
タノール50g、V−60(重合開始剤:和光純薬社
製)0.1gを仕込み、60℃で6時間保持し、室温ま
で冷却の後、硝酸0.01gとテトラメトキシシラン1
5g、メタノール50gを加え、攪拌しながら室温で4
8時間熟成の後、オーバーコート剤6を得た。このオー
バーコート剤6で実施例1と同様にして、オーバーコー
ト層を形成した。特性試験結果は表―1に示した。ま
た、表−2に表−1中で用いた化合物の略号とその化合
物名を示した。
【0032】
【発明の効果】本発明の特定の有機金属化合物(A)、
シランカップリング剤(B)、およびシランカップリン
グ剤(II)と反応する官能基を分子内に有する化合物
(III )を含有するオーバーコート剤で処理したカラ
ーフィルターは、耐擦傷性,耐汚染性,耐溶剤性,表面
平滑性,透明電極であるインジウムチンオキサイド(以
下ITO略す)との密着性に優れたオーバーコート層を
有している。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で処理したカラーフィルターの構造
と、本発明のオーバーコート剤を含有するオーバーコー
ト層の構造との関係を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505 H04N 9/30 H04N 9/30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で示される有機金属化合物
    (I)および/またはその加水分解縮合物、 R1mM(OR2)n (I)、 (式中Mは金属元素、R1は同一または異なっていても
    よく、水素原子、低級アルキル基、不飽和脂肪族残基を
    表し、R2は同一または異なっていてもよく、水素原
    子、低級アルキル基またはアシル基を表し、mは0また
    は正の整数、nは1以上の整数で、かつm+nは金属元
    素Mの原子価と一致する。) エポキシ基、(メタ)アクリル基、イソシアネート基、
    メルカプト基から選ばれる少なくとも1種の官能基を有
    するシランカップリング剤(II)、シランカップリング
    剤(II)と反応する官能基を分子内に有する化合物(II
    I)、および溶媒を含有することを特徴とするカラーフ
    ィルター用オーバーコート剤。
  2. 【請求項2】 化合物(III)がシランカップリング剤
    (II)と反応し得る官能基を分子内に2個以上有するも
    のである請求項1に記載のカラーフィルター用オーバー
    コート剤。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは2に記載のオーバーコ
    ート剤を含有する、オーバーコート層が形成されている
    カラーフィルター。
JP7969298A 1998-03-26 1998-03-26 カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター Pending JPH11279487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7969298A JPH11279487A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7969298A JPH11279487A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11279487A true JPH11279487A (ja) 1999-10-12

Family

ID=13697269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7969298A Pending JPH11279487A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11279487A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238778A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明複合シート
JP2016012053A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日油株式会社 カラーフィルター保護膜用熱硬化性樹脂組成物、及びその硬化膜を備えるカラーフィルター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238778A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd 透明複合シート
JP2016012053A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日油株式会社 カラーフィルター保護膜用熱硬化性樹脂組成物、及びその硬化膜を備えるカラーフィルター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081147B2 (ja) 反射防止コーティング組成物及びそのようなコーティングを堆積させる方法
JP4292634B2 (ja) 反射防止積層体の製造方法
WO2010119755A1 (ja) 光学物品用プライマー組成物及び光学物品
JP3196558B2 (ja) ハードコーティング剤及びハードコート膜が形成された物品
JPWO2010122912A1 (ja) コーティング組成物
JP2009235238A (ja) 水性塗料組成物、有機無機複合塗膜及び金属アルコキシド縮合物分散体及びその製造方法
JPH11279487A (ja) カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター
JP3386906B2 (ja) コーティング用組成物、その製造方法、塗膜形成方法および塗膜
JP2003327911A (ja) 被膜の形成方法、該方法によって得られる被膜、反射防止膜及び光触媒膜
JP4889135B2 (ja) 反射防止膜フィルム
JPH11271522A (ja) カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター
JP2001293818A (ja) 反射防止性ハードコートフイルム
JPH11271521A (ja) カラーフィルター用オーバーコート剤およびカラーフィルター
JPH0726207A (ja) プライマー用組成物、その硬化層及びそれを用いた透明樹脂成型体
JPH02160543A (ja) 複層被膜
JPH01217402A (ja) 反射防止膜付き合成樹脂レンズ
JPH07207190A (ja) 紫外線硬化性ハードコーティング剤及びプラスチック製光学物品
JPH11281989A (ja) 液晶表示用電極保護コート剤および液晶表示セル
JP3060903B2 (ja) 液晶表示装置
JP2002256175A (ja) 上塗り塗膜の形成方法、被覆物品、および自動車用外板
WO2011055667A1 (ja) コーティング組成物および光学物品
JP3467885B2 (ja) ハードコートの形成方法
JP3218495B2 (ja) コーティング組成物と成形体
JPH11281990A (ja) 液晶表示電極保護コート剤および液晶表示セル
JPH10206835A (ja) 液晶表示素子用基板