JPH11279307A - 熱可塑性発泡体 - Google Patents

熱可塑性発泡体

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JPH11279307A
JPH11279307A JP8192898A JP8192898A JPH11279307A JP H11279307 A JPH11279307 A JP H11279307A JP 8192898 A JP8192898 A JP 8192898A JP 8192898 A JP8192898 A JP 8192898A JP H11279307 A JPH11279307 A JP H11279307A
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JP
Japan
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fibrous material
organic fibrous
thermoplastic
foam
cell wall
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Withdrawn
Application number
JP8192898A
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English (en)
Inventor
Kenji Miyazaki
健次 宮崎
Yasushi Kawabata
康史 川端
Koichi Karikaya
孝一 刈茅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度及び熱寸法安定性に優れた熱可塑性発泡
体を得る。 【解決手段】 アスペクト比が30〜5000の範囲に
ある有機繊維状物がセル周囲のセル壁において三次元的
にランダムな方向に配置されており、該有機繊維状物に
よりセル壁が補強されている熱可塑性発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用内
装材や建材などに用いられる熱可塑性発泡体に関し、よ
り詳細には、有機繊維状物で補強することにより強度及
び耐熱性が高められた熱可塑性発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性発泡体は、断熱性、軽量性及び
緩衝性に優れているため、住宅建材の内貼り材、給湯管
の保温材、バンパーや内装材などの自動車用部材などの
広範囲の用途で用いられている。例えば、特開平8−3
25404号公報には、ポリオレフィンからなる発泡体
であって、耐熱性及び柔軟性に優れた熱可塑性発泡体が
開示されている。
【0003】上記のように、熱可塑性発泡体は様々な用
途に用いられているが、ビルの屋上断熱材や自動車内装
材などでは、耐熱性、すなわち高温における寸法安定性
が強く求められる。
【0004】従って、従来の熱可塑性発泡体では、架橋
構造の導入により耐熱性を高めたものが提案されてい
る。しかしながら、架橋により耐熱性の向上は認められ
るものの、基本的には、マトリクスの軟化点以上では大
きく変形するため、耐熱性がより強く求められる場合に
は、十分なものとは言えなかった。
【0005】また、発泡体の基本物性である圧縮強度に
ついても、厚み方向に一次元的に発泡させ、発泡セルの
形状に異方性を持たせることにより、圧縮強度を高める
方法などが試みられているものの、圧縮強度があくまで
もマトリクス自体の強度に大きく支配される。従って、
より高い圧縮強度が求められる用途に応えることは困難
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の問題点を解消し、強度及び耐熱性におい
てより一層優れた熱可塑性発泡体を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱可塑性発
泡体においては、マトリクス自体の強度を高めるため
に、特定のアスペクト比を有する有機繊維状物が発泡セ
ルの周囲に3次元的にランダムに配置されており、それ
によって上記課題が達成される。
【0008】すなわち、請求項1に記載の発明は、熱可
塑性樹脂を用いた発泡体であって、アスペクト比が30
〜5000の範囲にある有機繊維状物が発泡セルの周囲
に3次元的にランダムな方向に配置されていることを特
徴とする熱可塑性発泡体である。
【0009】請求項2に記載の発明では、上記有機繊維
状物が液晶ポリマーからなる。請求項3に記載の発明で
は、有機繊維状物の径のセル壁の厚みに対する比が0.
5以下とされている。
【0010】請求項4に記載の発明では、有機繊維状物
の長さの発泡セルの平均周長に対する比が0.1〜5の
範囲内とされている。以下、本発明(請求項1〜4に記
載の発明)の詳細を説明する。
【0011】(熱可塑性樹脂)本発明において用い得る
熱可塑性樹脂としては、発泡可能である熱可塑性樹脂で
あれば特に限定されるわけではなく、例えば、高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレンなどの各種ポリエチレン;ホモポリプロピレン、
ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレンなど
の各種ポリプロピレン、ポリブチレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、ポリ酢酸ビニル、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリ四フッ化エチレンな
どを例示することができる。
【0012】上記熱可塑性樹脂のメルトインデックス
(MI)が大きすぎても、小さすぎても、発泡性が低下
するおそれがあるため、熱可塑性樹脂のMIは、好まし
くは0.1〜20g/10分の範囲にあることが望まし
く、0.2〜15g/10分の範囲内がより好ましい。
【0013】なお、本明細書におけるMIは、JIS
K 7210に従って測定された値である。上記熱可塑
性樹脂は、必要に応じて、架橋されたものであってもよ
く、架橋された熱可塑性樹脂を用いることにより、より
高い発泡倍率で発泡させることができ、得られる発泡成
形体の軽量化を図ることができ、かつ熱安定性も高め得
るため、好ましい。
【0014】架橋方法については、特に限定されず、例
えば、電子線などの電離性放射線を照射する電子線架橋
法、有機過酸化物を用いた化学架橋法またはシラン変性
樹脂を用いたシラン架橋法などを用いることができる。
【0015】上記熱可塑性樹脂の架橋度が高すぎると、
発泡倍率が低下すると共に、柔軟性が低下することがあ
り、逆に架橋度が低すぎると、熱安定性が低下し、かつ
発泡時に発泡セルが破泡し、均一なセルを得られ難いた
め、架橋度の指標となるゲル分率において10〜30重
量%とすることが好ましく、より好ましくは10〜20
重量%の範囲とされる。
【0016】なお、本明細書における上記ゲル分率と
は、発泡性熱可塑性樹脂を120℃のキシレン中に24
時間浸漬した後の残渣重量の、キシレン浸漬前の架橋樹
脂成分の重量に対する重量百分率をいうものとする。
【0017】発泡に際して要求される伸長粘度は、80
00〜30000ポイズ(190℃)の範囲であること
が望ましく、より好ましくは、10000〜27000
ポイズの範囲であり、さらに好ましくは12000〜2
5000ポイズの範囲である。伸長粘度が8000ポイ
ズよりも低いと、発泡時に樹脂の破断が起こり、破泡す
ることがあり、30000ポイズよりも高いと伸長応力
が高くなりすぎて樹脂の伸びが不足し、発泡性が低下し
かつ発泡倍率を高めることができないことがある。な
お、上記伸長粘度はJIS K 7117に従って測定
された値である。
【0018】(有機繊維状物)本発明で用いられる有機
繊維状物とは、アスペクト比、すなわち繊維径に対する
繊維長の比が30〜5000の範囲である有機物であ
る。この有機繊維状物を構成する材料としては、特に限
定されるわけではないが、例えば、綿、麻、絹、ポリエ
ステル、ポリアミド、ケブラー(商品名)などを挙げる
ことができる。
【0019】上記アスペクト比は、30〜5000の範
囲であることが必要であるが、好ましくは、50〜50
00の範囲とされ、より好ましくは100〜3000の
範囲内とされる。アスペクト比が30より小さいと、発
泡体を補強する効果が小さくなり、十分な強度及び耐熱
性を得ることができず、アスペクト比が5000を超え
ると、マトリクス樹脂の発泡性が低下し、発泡倍率を高
めることができなくなる。
【0020】上記のような高アスペクト比の有機繊維状
物としては、市販の繊維状物を裁断したものを用いても
よく、このような裁断された繊維状物を上記熱可塑性樹
脂と複合化したものを用いてもよい。
【0021】上記有機繊維状物としては、好ましくは、
液晶ポリマーが用いられる。液晶ポリマーは、その分子
構造の特徴により、液晶転移点以上の温度で伸長流動力
を与えると、容易に流動方向に配向する。すなわち、熱
可塑性樹脂と、液晶ポリマーとを、液晶ポリマーの液晶
転移点以上の温度で溶融混練した後、該混練物に伸長応
力を与えつつ押し出すと、マトリクスとなる熱可塑性樹
脂中で液晶ポリマーが繊維状に自ら変化し、本発明にお
ける有機繊維状物を構成することになる。
【0022】液晶ポリマーをマトリクス中で繊維状に変
化させるのに必要な、上記混合物に作用させる見かけの
伸長速度は、1×10-1〜1×103 -1とすることが
好ましく、より好ましくは3×10-1〜1×102 -1
とすることが望ましい。上記見かけの伸長速度が、1×
10-1-1より遅い場合、あるいは1×103 -1より
速い場合のいずれにおいても、混合樹脂組成物中におい
て液晶ポリマーは繊維状物に変化し難い。
【0023】なお、液晶転移点とは、液晶ポリマーが固
体状態から液晶状態に転移する温度のことをいうものと
する。上記液晶ポリマーの具体的な例としては、熱可塑
性樹脂の溶融温度よりも液晶転移点が高いものであれ
ば、特に限定されるわけではないが、例えば、全芳香族
ポリエステル、半芳香族ポリエステルなどの熱可塑性液
晶ポリエステルや熱可塑性ポリエステルアミドなどが挙
げられ、具体的には、商品名ベクトラ(ポリプラスチッ
ク社製)、住化スーパー(住友化学社製)、ザイダー
(日本石油化学社製)、ロッドラン(ユニチカ社製)な
どの商品名で市販されている全芳香族ポリエステル系液
晶ポリマーや半芳香族ポリエステル系液晶ポリマーを挙
げることができる。
【0024】(発泡剤)本発明に係る熱可塑性発泡体を
得るに際しては、上記熱可塑性樹脂及び有機繊維状物に
発泡剤を混練することにより得られた発泡性熱可塑性樹
脂組成物を用いる。ここで、発泡剤としては、公知の熱
分解型発泡剤が用いられる。熱分解型発泡剤としては、
用いられる熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高い分解温度
を有するものである限り、特に限定されず、例えば、重
炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウ
ム、アジド化合物、ほう水素化ナトリウム等の無機系熱
分解型発泡剤:アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブ
チロニトリル、N,N´−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、P,P´−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、P,P´−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジロ、アゾジカルボン酸バリウム、トリヒドラジノトリ
アジン等が挙げられ、分解温度や分解速度の調整が容易
であり、ガス発生量が多く、衛生上に優れているため、
アゾジカルボンアミドを用いることが好ましい。
【0025】上記発泡剤の添加量については、熱可塑性
樹脂及び有機繊維状物の合計100重量部に対し、1〜
20重量部の範囲とすることが好ましい。発泡剤の添加
割合が、1重量部よりも少ない場合には、発泡が不十分
となり、良好な発泡セル構造を形成することが困難とな
り、20重量部を超えると、発泡時の発泡圧力が熱可塑
性樹脂の伸長応力を超え、セルが破泡し、高強度の発泡
体が得られ難くなる。
【0026】(製造方法)上記特定のアスペクト比を有
する有機繊維状物で補強された熱可塑性発泡体を得るに
は、まず、熱可塑性樹脂と、有機繊維状物と、熱分解型
発泡剤とを一般的な方法に従ってブレンドし、溶融混練
し、発泡性樹脂組成物を得る。次に、この発泡性樹脂組
成物を熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱し、発泡さ
せることにより、熱可塑性発泡体を得る。
【0027】上記工程において、熱可塑性樹脂と、有機
繊維状物と、熱分解型発泡剤とを溶融混練する方法につ
いては、特に限定されるわけではないが、混練度及び発
泡安定性を高め得るため、2軸混練押出機を用いること
が好ましい。
【0028】2軸混練押出機を用いた場合、押出機から
押し出された発泡性樹脂組成物を、例えばTダイを用い
て押し出すことにより、シート状とすることができる。
すなわち、押出機の先端にTダイを取付け、該Tダイか
ら発泡性樹脂組成物を押し出し、所定のクリアランスを
有するように配置された一対の対向冷却ロール間を通過
させることにより、上記発泡性樹脂組成物よりなるシー
トを得ることができる。
【0029】前述した電子線架橋やシラン架橋により架
橋を施す場合には、上記のようにして発泡性樹脂組成物
をシート状に成形する工程において、並びに該工程後
に、架橋方法に応じた処理を施せばよい、次に、得られ
た発泡性賦形体、例えば上記発泡性樹脂組成物からなる
シートを、熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度まで加
熱し、発泡させる。しかる後、熱可塑性樹脂の軟化点以
下の温度まで冷却し固化させることにより、有機繊維状
物で補強された熱可塑性発泡体を得ることができる。
【0030】上記加熱及び冷却の方法については、特に
限定されるものではない。例えば、加熱方法としては、
内部が一定温度に保持された加熱炉内に発泡性樹脂組成
物を入れたり、熱風を発泡性樹脂組成物に吹き付けた
り、熱分解型発泡剤の分解温度以上まで加熱可能なオイ
ルバス中に上記発泡性樹脂組成物を浸漬したりする方法
などを挙げることができる。
【0031】冷却方法については、冷風を吹き付ける方
法、熱可塑性樹脂の溶融温度以下に温度調整された対向
ロール間に上記発泡性賦形体を通過させる方法、冷水の
中に発泡性賦形体を浸漬する方法などを挙げることがで
き、熱可塑性樹脂の溶融温度以下まで冷却すればよい。
【0032】(熱可塑性発泡体)熱可塑性発泡体におけ
る有機繊維状物の分散形態については、走査型電子顕微
鏡(SEM)を用いて行うことができる。すなわち、得
られた熱可塑性発泡体の断面をSEMにより観察するこ
とにより、有機繊維状物により発泡セルの補強形態を確
認することができる。
【0033】上記SEMによる観察に際しては、例え
ば、熱可塑性発泡体を液体窒素などを用いて冷凍し、破
断し、破断面を金属蒸着し、観察する方法を例示するこ
とができる。この場合、金属蒸着に用いられる金属とし
ては、導電性に優れているため金を用いることが好まし
い。上記冷凍破断に際しては、得られた発泡体に対し三
次元的に様々な方向から破断することにより、三次元的
に、補強形態を確認することができる。三次元的にラン
ダムに熱可塑性発泡体が補強されている場合には、いず
れの方向から上記断面観察を行った場合であっても、有
機繊維状物が破断面に対して垂直に飛び出した状態で配
置されることになる。従って、このような形態で有機繊
維状物か配置されていることをSEM観察により確認
し、それによって有機繊維状物が発泡セルの周囲に三次
元的にランダムな方向に配置されていることを確認する
ことができる。
【0034】本発明に係る熱可塑性発泡体では、上記有
機繊維状物の径のセル壁の厚みに対する比は、好ましく
は、0.5以下とされる。すなわち、熱可塑性発泡体
は、セルとセル壁(セル以外の部分であってセル間の部
分)とから構成されており、本発明においては、有機繊
維状物が発泡体におけるセル壁を補強している。この場
合、有機繊維状物の径とセル壁(隣接するセル間の部
分)の厚みとの関係が、有機繊維状物における補強効果
に関連するため重要である。上記有機繊維状物の径がセ
ル壁の厚みより大きいと、有機繊維状物がセル壁を突き
破り、連続気泡化することになるため、強度に優れた熱
可塑性発泡体を得ることが困難となる。すなわち、有機
繊維状物の径のセル壁の厚みに対する比が0.5を超え
ると有機繊維状物がセル壁を突き破る確率が高くなるた
め、好ましくない。従って、好ましくは、上記のよう
に、有機繊維状物の径のセル壁の厚みに対する比は0.
5以下、より好ましくは0.35以下とされる。
【0035】また、熱可塑性発泡体におけるセル壁の厚
みは使用する熱可塑性樹脂の種類によっても変化する
が、発泡体の発泡倍率によっても大きく変化する。すな
わち、強度に優れた熱可塑性発泡体を得るには、発泡倍
率に応じて有機繊維状物の径を変化させることが好まし
い。従って、使用する熱可塑性樹脂によっても異なる
が、理論的には、発泡倍率の上昇と共に、発泡倍率の3
乗に反比例してセル壁の厚みが薄くなるため、有機繊維
状物としては、細いものを用いることが好ましい。
【0036】また、上記熱可塑性発泡体において、有機
繊維状物の長さの平均セル周長に対する比は、0.1〜
5.0の範囲とすることが好ましい。すなわち、有機繊
維状物によるセル壁の補強効果は、上記有機繊維状物の
長さと平均セル周長とに関係する。有機繊維状物がセル
壁の周囲を取り囲むように三次元的にランダムに配置さ
れて、補強効果が発現するが、有機繊維状物の長さの平
均セル周長に対する比が0.1未満の場合には、セルを
全体的に包囲する形で補強することができなくなるた
め、セル強度や耐熱性の向上を望めないことがあり、そ
の結果、得られる熱可塑性発泡体の強度や耐熱性を十分
に高め得ないことがある。逆に、5.0を超えると、発
泡性が低下し、熱可塑性発泡体を得られにくくなり、か
つ得られた発泡体の成形時の残留応力により発泡体が収
縮することがある。
【0037】平均セル周長は、使用する熱可塑性樹脂の
種類によっても異なるが、発泡体の発泡倍率によっても
大きく変化する。従って、発泡倍率に応じて使用する有
機繊維状物の長さを調整することが望ましい。すなわ
ち、使用する熱可塑性樹脂と熱分解型発泡剤の種類、発
泡に際しての加熱温度を一定とした場合、発泡倍率を高
めると、平均セル周長が増大するため、平均セル周長の
増加に応じて、より長い有機繊維状物を用いることが望
ましい。
【0038】(作用)請求項1に記載の発明に係る熱可
塑性発泡体では、熱可塑性樹脂からなるセル壁が、三次
元的にランダムに配置された上記特定のアスペクト比を
有する有機繊維状物により、三次元的に均一に補強され
ることになる。従って、熱可塑性発泡体の強度及び熱寸
法安定性高められる。
【0039】請求項2に記載の発明では、有機繊維状物
が液晶ポリマーにより構成されており、この液晶ポリマ
ーは、熱可塑性樹脂と液晶ポリマーとを混練してなる混
練物を押し出す際の伸長応力によって上記特定のアスペ
クト比を有する繊維状物となる。従って、上記特定のア
スペクト比を有する繊維状の液晶ポリマーが、セル壁に
三次元的にランダムな方向に配置され、それによって得
られた熱可塑性発泡体の強度及び熱寸法安定性が高めら
れる。
【0040】請求項3に記載の発明に係る熱可塑性発泡
体では、有機繊維状物の径の発泡体のセル壁の厚みに対
する比が0.5以下とされているので、有機繊維状物に
よりセル壁が突き破られ難く、従って、独立気泡率を高
めることができる。
【0041】請求項4に記載の発明に係る熱可塑性発泡
体では、有機繊維状物の長さの平均セル周長に対する比
が0.1〜5.0の範囲とされているので、発泡性が損
なわれ難く、有機繊維状物がセル壁において三次元的に
ランダムに配置された形態を確実に構成することができ
る。
【0042】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明を明らかにする。
【0043】(実施例1)ポリプロピレン(三菱化学社
製、商品名:MA4、MI=5.0g/10分、密度
0.9g/cm3 、溶融温度165℃)と、シラン架橋
性ポリプロピレン(三菱化学社製、商品名:リンクロン
XPM800HM、MI=10.0g/10分、溶融温
度167℃)と、シラン架橋触媒マスターバッチ(三菱
化学社製、商品名:PZ−10S、ポリプロピレン10
0重量部にジブチル錫ジラウレートが1重量部の割合で
添加されたもの)と、炭素繊維(呉羽化学工業社製、商
品名:クレハカーボンファイバーチョップC−106
F、平均繊維長=6.0mm、平均繊維径=10.5μ
m、密度=1.63g/cm3 )と、熱分解型発泡剤
(アゾジカルボンアミド、大塚化学社製、商品名:ユニ
ホームAZ,SO−20、分解温度201℃)とを、下
記の表1に示す割合で混合し、2軸混練押出機(池貝機
工社製、商品名:PCM−30)で溶融混練し、幅30
0mm、リップ間隔3mmのTダイから押し出した。な
お、表1の配合割合の単位は全て重量部である。
【0044】押し出しに際し、押出機のバレル温度及び
金型温度は、いずれも、180℃に設定しておいた。押
し出された発泡性樹脂組成物を、金属よりなり、直径が
100mmである三連対向ロールを通過させ、該発泡性
樹脂組成物を60℃まで冷却し、厚み2.6mm×幅2
50mm×長さ300mmの発泡性シートを得た。
【0045】なお、上記三連ロールについては、水冷に
より20℃に温度調節を行い、対向ロール間のクリアラ
ンスは2.5mmとした。続いて、上記のようにして得
た発泡性シートを、100℃の熱水に2時間浸漬し、架
橋した。架橋された発泡性樹脂組成物シートをテトラフ
ルオロエチレン製のシートに載置し、230℃に温度調
節された加熱用オーブンに投入し、10分間放置し、加
熱発泡させた。
【0046】次に、加熱発泡後に加熱用オーブンから得
られた熱可塑性発泡体を取出し、自然放冷し、固化し、
長さ750mm×幅600mm×厚み8.7mmの熱可
塑性発泡体を得た。
【0047】(実施例2)使用した有機繊維状物を、P
ET繊維(東洋紡績社製ポリエチレンテレフタレート繊
維、商品名:スパンボンド、溶融温度=230℃、繊維
径9μm、繊維長10mm)に変更したことを除いて
は、実施例1と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0048】(実施例3)ポリプロピレン(三菱化学社
製、商品名:EA9、MI=0.5g/10分、密度=
0.9g/cm3 )と、液晶ポリマー(ポリプラスチッ
ク社製、商品名:ベクトラA950、液晶転移温度28
0℃)とを、下記の表3に示す割合で混合し、実施例1
で用いた2軸混練押出機を用い溶融混練し、直径3mm
のストランドダイから押し出し、水冷し、ペレタイザー
でペレット化することにより、液晶ポリマー/ポリプロ
ピレン複合ペレット6kgを得た。なお、溶融混練に際
しては、バレルの温度及び金型の温度のいずれも290
℃とした。
【0049】得られた複合ペレットを熱キシレン(12
0℃)中に24時間浸漬し、ポリプロピレンのみを溶出
し、液晶ポリマーからなる繊維状物を取り出した。取り
出した繊維状物をSEMにより観察したところ、繊維径
は3μmであり、長さは3mmであった。
【0050】次に、上記複合ペレット6gと、シラン架
橋性ポリプロピレン(三菱化学社製、商品名:リンクロ
ンXPM800HM、MI=10g/10分、溶融温度
=167℃)と、シラン架橋触媒マスターバッチ(三菱
化学社製、商品名:PZ−10S、ポリプロピレン10
0重量部に対しジブチル錫ジラウレート1重量部添加し
たもの)と、熱分解型発泡剤(アゾジカルボンアミド、
大塚化学社製、商品名:ユニホームAZ,SO−20、
分解温度201℃)とを、下記の表3に示す割合で混合
し、実施例1で用いた2軸混練押出機を用いて溶融混練
し、リップクリアランス3mm×幅300mmのシート
ダイから押し出し、上下一対の水冷式三連ロールでサイ
ジングすることにより、厚み2.6mm×幅250mm
×長さ300mmの発泡性シートを得た。このとき、溶
融混練に際してのバレル温度及び金型温度は、いずれも
180℃とした。上記発泡性シートを用い、以下、実施
例1と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0051】(実施例4)炭素繊維を、東レ社製、商品
名:トレカチョップドファイバー、品番:タイプT01
0(繊維径7μm、繊維長6mm、密度1.76g/c
3 )に変更したことを除いては、実施例1と同様にし
て熱可塑性発泡体を得た。
【0052】(実施例5)熱分解型発泡剤の配合割合を
表1に示すように10重量部に変更したことを除いて
は、実施例1と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0053】(実施例6)用いた炭素繊維を、東レ社
製、商品名:トレカチョップドファイバー、品番:タイ
プT010(繊維径7μm、繊維長24mm、密度1.
76g/cm3 )に変更したことを除いては、実施例1
と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0054】(実施例7)熱分解型発泡剤の配合割合
を、表1に示すように変更したことを除いては、実施例
6と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0055】(実施例8)炭素繊維の配合割合を表1に
示すように32.5重量部に変更したことを除いては、
実施例1と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0056】(実施例9)熱可塑性樹脂及び液晶ポリマ
ーの配合割合を、下記の表3に示すように変更したこと
を除いては、実施例3と同様にして熱可塑性発泡体を得
た。
【0057】(比較例1)炭素繊維を、ドナック社製、
商品名:ドナカーボ・Sチョップ、品番:S−332
(繊維径18μm及び繊維長6mm)に変更したことを
除いては、実施例1と同様にして熱可塑性発泡体を得
た。
【0058】(比較例2)炭素繊維を、ドナック社製、
商品名:ドナカーボ・Sミルド、品番:S−341(繊
維径18μm、繊維長0.18mm)変更したことを除
いては、実施例1と同様にして熱可塑性発泡体を得た。
【0059】(比較例3)熱分解型の発泡剤の配合割合
を下記の表1に示すように、2重量部とし、用いる炭素
繊維を呉羽化学社製、商品名:クレカチョップ、品番:
C−199T(繊維径14.5μm、繊維長100m
m)に変更したことを除いては、実施例1と同様にし
て、熱可塑性発泡体を得た。
【0060】(比較例4)炭素繊維を用いなかったこと
を除いては、実施例1と同様にして、熱可塑性発泡体を
得た。
【0061】(実施例及び比較例の評価)得られた熱可
塑性発泡体について、繊維状物分散状態、平均セル
周長、圧縮強度、熱寸法変化率を以下の要領で評価
もしくは測定した。
【0062】繊維状物分散状態及び平均セル周長 得られた熱可塑性発泡体を、液体窒素で冷凍した後、破
断し、破断面を垂直方向からSEMを用いて観察し、炭
素繊維の分散状態を確認した。また、断面観察映像か
ら、炭素繊維がセル壁断面に対して垂直方向からセル壁
の方向に傾斜している角度を測定した。すなわち、炭素
繊維がセル壁断面に対して垂直な場合には、上記傾斜角
度は0度となり、セル壁破断面に対して平行な場合には
90度となる。1つの断面観察映像において、ランダム
に100の地点において、上記傾斜角度の測定を行っ
た。傾斜角度前のヒストグラムを図1〜図12にそれぞ
れ示す。
【0063】また、このとき、発泡体のセル壁の厚み、
発泡体の平均セル径についても同時に測定した。さら
に、平均セル周長については、10個のセルをランダム
に抽出し、その径を測定し、径の平均値を算出し、該径
の平均値に円周率を乗ずることにより、平均セル周長と
した。結果を下記の表2に示す。
【0064】圧縮強度 熱可塑性発泡体を厚み方向に切断し、縦50mm×横5
0mmの5枚のサンプルを得た。この5枚のサンプルに
つき、JIS K 7220に準じ、圧縮強度を測定
し、5枚のサンプルにおける測定値を平均し、発泡体の
圧縮強度とした。結果を下記の表2に示す。
【0065】加熱寸法変化率 熱可塑性発泡体を厚み方向に切断し、長さ300mm×
幅300mmの平面形状を有するサンプルを得、このサ
ンプルの表面に長さ方向及び幅方向に正確に200mm
の標線を描いた。
【0066】しかる後、80℃に温度調節された加熱用
オーブンにサンプルを24時間放置し、次に加熱オーブ
ンから取出し室温で24時間放置した。しかる後、下記
に描かれていた標線の長さを測定し、加熱寸法変化率を
求めた。
【0067】上記加熱寸法変化率は、次の式により求め
られる。
【0068】
【数1】
【0069】求められた加熱寸法変化率を下記の表2に
示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】比較例1では、得られた熱可塑性発泡体に
おいて、圧縮強度が0.31MPaと小さく、かつ加熱
寸法変化率も−0.62%と大きかった。比較例2で
は、炭素繊維のアスペクト比が10であったためか、圧
縮強度が0.36MPaと低く、加熱寸法変化率も−
0.31%と大きかった。
【0074】比較例3では、熱分解型発泡剤の配合割合
が少なかったため、圧縮強度は高められたものの、加熱
寸法変化率が−0.58%と大きかった。比較例4で
は、炭素繊維が入っていないため、圧縮強度が0.42
MPaと低く、かつ加熱寸法変化率も−0.22%と大
きかった。これに対し、実施例1〜9では、本発明に従
って、アスペクト比が30〜5000の範囲にある炭素
繊維を有機繊維状物として用いており、該有機繊維状物
がセルの周囲において三次元的にランダムな方向に配置
されているため、発泡倍率が同程度の場合には、圧縮強
度が高く、加熱寸法変化率の絶対値も−0.15%以下
と小さかった。
【0075】
【発明の効果】本発明に係る熱可塑性発泡体では、セル
の周囲のセル壁において、アスペクト比が30〜500
0である有機繊維状物が三次元的にランダムな方向に配
置されているので、該有機繊維状物によりセル壁が効果
的に補強されている。従って、圧縮強度及び熱寸法安定
性に優れた熱可塑性発泡体を提供することができる。
【0076】よって、本発明に係る熱可塑性発泡体は、
強度及び熱寸法安定性が強く求められる用途に好適に用
いることができ、例えば、ビルの屋上断熱材や自動車用
内装材などに好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図2】実施例2において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図3】実施例3において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図4】実施例4において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図5】実施例5において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図6】実施例6において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図7】実施例7において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図8】実施例8において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図9】実施例9において得られた熱可塑性発泡体のセ
ル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する傾
斜角度の分散度合いを示す図。
【図10】比較例2において得られた熱可塑性発泡体の
セル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する
傾斜角度の分散度合いを示す図。
【図11】比較例3において得られた熱可塑性発泡体の
セル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する
傾斜角度の分散度合いを示す図。
【図12】比較例4において得られた熱可塑性発泡体の
セル壁に配置された有機繊維状物のセル壁断面に対する
傾斜角度の分散度合いを示す図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を用いた発泡体であって、
    アスペクト比が30〜5000の範囲にある有機繊維状
    物が発泡セルの周囲に3次元的にランダムな方向に配置
    されていることを特徴とする熱可塑性発泡体。
  2. 【請求項2】 有機繊維状物が液晶ポリマーからなる請
    求項1に記載の熱可塑性発泡体。
  3. 【請求項3】 有機繊維状物の径のセル壁の厚みに対す
    る比が0.5以下であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の熱可塑性発泡体。
  4. 【請求項4】 有機繊維状物の長さの発泡セルの平均周
    長に対する比が0.1〜5の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性発泡体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004359936A (ja) * 2003-05-13 2004-12-24 Showa Denko Kk 多孔質体、その製造方法、及び多孔質体を利用した複合材料
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