JPH11279178A - ピラゾロ〔1,5―a〕ピリミジン誘導体 - Google Patents

ピラゾロ〔1,5―a〕ピリミジン誘導体

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JPH11279178A
JPH11279178A JP1886199A JP1886199A JPH11279178A JP H11279178 A JPH11279178 A JP H11279178A JP 1886199 A JP1886199 A JP 1886199A JP 1886199 A JP1886199 A JP 1886199A JP H11279178 A JPH11279178 A JP H11279178A
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恭生 小路
Takashi Okamura
隆志 岡村
Kinji Hashimoto
謹治 橋本
Mitsuyoshi Kondo
光由 近藤
Naomasa Shibuya
直応 澁谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鎮痛作用、一酸化窒素合成酵素阻害作用等を有
し、鎮痛剤としてや、敗血症、エンドトキシンショッ
ク、慢性間接リウマチ等の治療及び予防剤として有用な
新規化合物を提供。 【解決手段】一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は低級アルキル基、低級アルコキシ基、フ
ェニル低級アルキル基等を、R2は水素原子、低級アル
コキシ基又はピラジニル基を、R3は、特定置換基を有
するフェニル基を、R4 は水素原子等を示す。〕で表わ
されるピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明誘導体は文献未載の新規化合物で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は医薬品として
有用な化合物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1)で表される新規な誘導体が提供される。
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1は低級アルキル基、低級アル
コキシ基、フェニル低級アルキル基、ハロゲン置換低級
アルコキシ低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル
基又は4,4−ビス(ハロフェニル)−3−ブテニル基
を、R2は水素原子、低級アルコキシ基又はピラジニル
基を、R3は、置換基として低級アルコキシ基3個を有
するフェニル基、置換基としてハロゲン原子2個を有す
るフェニル基、置換基として低級アルキルチオ基、低級
アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、
フェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、フェニルス
ルホニル基、フェノキシ基、N−低級アルカノイルアミ
ノ基、N−ベンゾイルアミノ基及びN−(トリ低級アル
コキシベンゾイル)アミノ基からなる群から選ばれる基
を有するフェニル基、置換基としてトリ低級アルコキシ
ベンゾイルオキシ基と低級アルコキシ基の2個とを有す
るフェニル基、又は置換基としてハロゲン原子もしくは
ニトロ基と低級アルコキシ基の3個とを有するフェニル
基を、R4 は水素原子又は置換基としてハロゲン原子2
個を有することのあるフェニル基をそれぞれ示す。但
し、R1が低級アルキル基且つR2及びR4 が水素原子の
場合、R3 は置換基として低級アルコキシ基3個を有す
るフェニル基及び置換基としてハロゲン原子2個を有す
るフェニル基であってはならない。〕 本発明誘導体は、例えば鎮痛作用、一酸化窒素合成酵素
阻害作用等を有し、鎮痛剤、並びに敗血症、エンドトキ
シンショック、慢性間接リウマチ等の治療及び予防剤と
して有用である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明誘導体を表わす上記一般式
(1)において、定義される各基としては次の各基を例
示できる。
【0008】即ち、低級アルキル基としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0009】低級アルコキシ基としては、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキ
シルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
コキシ基を例示できる。
【0010】フェニル低級アルキル基としては、ベンジ
ル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フ
ェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペ
ンチル、6−フェニルヘキシル基等のフェニル基を有す
る低級アルキル基を例示できる。
【0011】ハロゲン原子には、フッ素、塩素、臭素及
びヨウ素原子が包含される。
【0012】ハロゲン置換低級アルコキシ低級アルキル
基としては、例えばトリフルオロメトキシメチル、2,
2,2−トリフルオロエトキシメチル、3,3,3−ト
リフルオロプロポキシメチル、4,4,4−トリフルオ
ロブトキシメチル、5,5,5−トリフルオロペンチル
オキシメチル、6,6,6−トリフルオロヘキシルオキ
シメチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、3−
(トリフルオロメトキシ)プロピル、4−(トリフルオ
ロメトキシ)ブチル、5−(トリフルオロメトキシ)ペ
ンチル、6−(トリフルオロメトキシ)ヘキシル、2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エチル基等の、
フッ素置換低級アルコキシ低級アルキル基を例示でき
る。
【0013】ハロゲン置換低級アルキル基としては、例
えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロ
メチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、
4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−フル
オロヘキシル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,
3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフル
オロブチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、6,
6,6−トリフルオロヘキシル、ペンタフルオロエチル
基等の、フッ素置換低級アルキル基を例示できる。
【0014】4,4−ビス(ハロフェニル)−3−ブテ
ニル基としては、例えば4、4−ビス(4−フルオロフ
ェニル)−3−ブテニル、4,4−ビス(3−フルオロ
フェニル)−3−ブテニル、4,4−ビス(2−フルオ
ロフェニル)−3−ブテニル、4,4−ビス(4−クロ
ロフェニル)−3−ブテニル、4,4−ビス(4−ブロ
モフェニル)−3−ブテニル、4,4−ビス(4−ヨー
ドフェニル)−3−ブテニル基等を例示できる。
【0015】低級アルキルチオ基としては、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチル
チオ、ヘキシルチオ基等を例示できる。
【0016】低級アルキルスルフィニル基としては、メ
チルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスル
フィニル、ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニ
ル、ヘキシルスルフィニル基等を例示できる。
【0017】低級アルキルスルホニル基としては、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニ
ル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシル
スルホニル基等を例示できる。
【0018】N−低級アルカノイルアミノ基としては、
N−アセチルアミノ、N−プロピオニルアミノ、N−ブ
チリルアミノ、N−バレリルアミノ、N−ペンタノイル
アミノ、N−ヘキサノイルアミノ基等を例示できる。
【0019】N−(トリ低級アルコキシベンゾイル)ア
ミノ基としては、N−(3,4,5−トリメトキシベン
ゾイル)アミノ、N−(2,3,4−トリメトキシベン
ゾイル)アミノ、N−(2,3,5−トリメトキシベン
ゾイル)アミノ、N−(2,4,6−トリメトキシベン
ゾイル)アミノ、N−(2,4,5−トリメトキシベン
ゾイル)アミノ、N−(3,4,5−トリエトキシベン
ゾイル)アミノ、N−(3,4,5−トリプロポキシベ
ンゾイル)アミノ、N−(3,4,5−トリブトキシベ
ンゾイル)アミノ、N−(3,4,5−トリペンチルオ
キシベンゾイル)アミノ、N−(3,4,5−トリヘキ
シルオキシベンゾイル)アミノ基等を例示できる。
【0020】トリ低級アルコキシベンゾイルオキシ基と
しては、3,4,5−トリメトキシベンゾイルオキシ、
2,3,4−トリメトキシベンゾイルオキシ、2,3,
5−トリメトキシベンゾイルオキシ、2,4,6−トリ
メトキシベンゾイルオキシ、2,4,5−トリメトキシ
ベンゾイルオキシ、3,4,5−トリエトキシベンゾイ
ルオキシ、3,4,5−トリプロポキシベンゾイルオキ
シ、3,4,5−トリブトキシベンゾイルオキシ、3,
4,5−トリペンチルオキシベンゾイルオキシ、3,
4,5−トリヘキシルオキシベンゾイルオキシ基等を例
示できる。
【0021】置換基として低級アルコキシ基3個を有す
るフェニル基としては、3,4,5−トリメトキシフェ
ニル、2,3,4−トリメトキシフェニル、2,3,5
−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフ
ェニル、2,4,5−トリメトキシフェニル、3,4,
5−トリエトキシフェニル、3,4,5−トリプロポキ
シフェニル、3,4,5−トリブトキシフェニル、3,
4,5−トリペンチルオキシフェニル、3,4,5−ト
リヘキシルオキシフェニル基等を例示できる。
【0022】置換基としてハロゲン原子2個を有するフ
ェニル基としては、2,4−ジクロロフェニル、2,3
−ジクロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,
4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、
2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニ
ル、2,4−ジブロモフェニル、2,4−ジヨードフェ
ニル基等を例示できる。
【0023】置換基として低級アルキルチオ基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、フ
ェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、フェニルスル
ホニル基、フェノキシ基、N−低級アルカノイルアミノ
基、N−ベンゾイルアミノ基及びN−(トリ低級アルコ
キシベンゾイル)アミノ基からなる群から選ばれる基を
有するフェニル基としては、2−メチルチオフェニル、
3−メチルチオフェニル、4−メチルチオフェニル、4
−エチルチオフェニル、4−プロピルチオフェニル、4
−ブチルチオフェニル、4−ペンチルチオフェニル、4
−ヘキシルチオフェニル、2−メチルスルフィニルフェ
ニル、3−メチルスルフィニルフェニル、4−メチルス
ルフィニルフェニル、4−エチルスルフィニルフェニ
ル、4−プロピルスルフィニルフェニル、4−ブチルス
ルフィニルフェニル、4−ペンチルスルフィニルフェニ
ル、4−ヘキシルスルフィニルフェニル、2−メチルス
ルホニルフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4
−メチルスルホニルフェニル、4−エチルスルホニルフ
ェニル、4−プロピルスルホニルフェニル、4−ブチル
スルホニルフェニル、4−ペンチルスルホニルフェニ
ル、4−ヘキシルスルホニルフェニル、2−フェニルチ
オフェニル、3−フェニルチオフェニル、4−フェニル
チオフェニル、2−フェニルスルフィニルフェニル、3
−フェニルスルフィニルフェニル、4−フェニルスルフ
ィニルフェニル、2−フェニルスルホニルフェニル、3
−フェニルスルホニルフェニル、4−フェニルスルホニ
ルフェニル、2−フェノキシフェニル、3−フェノキシ
フェニル、4−フェノキシフェニル、2−(N−アセチ
ルアミノ)フェニル、3−(N−アセチルアミノ)フェ
ニル、4−(N−アセチルアミノ)フェニル、2−(N
−プロピオニルアミノ)フェニル、2−(N−ブチリル
アミノ)フェニル、2−(N−バレリルアミノ)フェニ
ル、2−(N−ペンタノイルアミノ)フェニル、2−
(N−ヘキサノイルアミノ)フェニル、2−(N−ベン
ゾイルアミノ)フェニル、3−(N−ベンゾイルアミ
ノ)フェニル、4−(N−ベンゾイルアミノ)フェニ
ル、2−〔N−(3,4,5−トリメトキシベンゾイ
ル)アミノ〕フェニル、3−〔N−(3,4,5−トリ
メトキシベンゾイル)アミノ〕フェニル、4−〔N−
(3,4,5−トリメトキシベンゾイル)アミノ〕フェ
ニル基等を例示できる。
【0024】置換基としてトリ低級アルコキシベンゾイ
ルオキシ基と低級アルコキシ基の2個とを有するフェニ
ル基としては、3,4−ジメトキシ−5−(3,4,5
−トリメトキシベンゾイルオキシ)フェニル、3,5−
ジメトキシ−4−(3,4,5−トリメトキシベンゾイ
ルオキシ)フェニル、3,4−ジメトキシ−5−(3,
4,5−トリエトキシベンゾイルオキシ)フェニル、
3,4−ジエトキシ−5−(3,4,5−トリメトキシ
ベンゾイルオキシ)フェニル基等を例示できる。
【0025】置換基としてハロゲン原子もしくはニトロ
基と低級アルコキシ基の3個とを有するフェニル基とし
ては、2−クロロ−3,4,5−トリメトキシフェニ
ル、2−フルオロ−3,4,5−トリメトキシフェニ
ル、2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシフェニル、
2−ヨード−3,4,5−トリメトキシフェニル、2−
クロロ−3,4,6−トリメトキシフェニル、2−クロ
ロ−3,5,6−トリメトキシフェニル、2−クロロ−
3,4,5−トリエトキシフェニル、3,4,5−トリ
メトキシ−2−ニトロフェニル、3,4,6−トリメト
キシ−2−ニトロフェニル、3,5,6−トリメトキシ
−2−ニトロフェニル、3,4,5−トリエトキシ−2
−ニトロフェニル基等を例示できる。
【0026】置換基としてハロゲン原子2個を有するこ
とのあるフェニル基としては、フェニル基並びに上記し
たハロゲン原子2個を有するフェニル基と同様の置換フ
ェニル基を例示できる。
【0027】上記一般式(1)中、医薬用途に好適な化
合物としては、次の(1)〜(6)の各群に属する各化
合物を例示できる。 (1)R1が低級アルコキシ基及びR3 が置換基として
低級アルコキシ基3個を有するフェニル基である化合
物、(2)R1 がフェニル低級アルキル基及びR3 が置
換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル基又
は置換基としてハロゲン原子2個を有するフェニル基で
ある化合物、(3)R1 が低級アルキル基、R2が低級
アルコキシ基又はピラジニル基で、R3 が置換基として
低級アルコキシ基3個を有するフェニル基である化合
物、(4)R1 が低級アルキル基、R2 が水素原子及び
3が置換基として低級アルキルチオ基、低級アルキル
スルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、フェニル
チオ基、フェニルスルフィニル基、フェニルスルホニル
基、フェノキシ基、N−低級アルカノイルアミノ基、N
−ベンゾイルアミノ基及びN−(トリ低級アルコキシベ
ンゾイル)アミノ基からなる群から選ばれる基を有する
フェニル基、置換基としてトリ低級アルコキシベンゾイ
ルオキシ基と低級アルコキシ基の2個とを有するフェニ
ル基又は置換基としてハロゲン原子もしくはニトロ基と
低級アルコキシ基の3個とを有するフェニル基である化
合物、(5)R1 が低級アルキル基又はハロゲン置換低
級アルキル基、R2 が水素原子、R3 が置換基として低
級アルコキシ基3個を有するフェニル基及びR4 が置換
基としてハロゲン原子2個を有することのあるフェニル
基である化合物、及び(6)R1 がハロゲン置換低級ア
ルコキシ低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基
又は4,4−ビス(ハロフェニル)−3−ブテニル基、
2 及びR4 が共に水素原子並びにR3が置換基として
低級アルコキシ基3個を有するフェニル基又は置換基と
してハロゲン原子2個を有するフェニル基である化合
物。
【0028】之等のうちでは下記(A)〜(D)の群に
属するものが好ましい。 (A)R1が低級アルコキシ基、R2 が水素原子及びR
3 が置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニ
ル基である化合物、(B)R1 がフェニル低級アルキル
基、R2 が水素原子及びR3 が置換基として低級アルコ
キシ基3個を有するフェニル基又は置換基としてハロゲ
ン原子2個を有するフェニル基である化合物、(C)R
1 が低級アルキル基、R2が低級アルコキシ基及びR3
が置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル
基である化合物、及び(D)R1 が低級アルキル基、R
2 が水素原子及びR3が置換基として低級アルキルチオ
基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホ
ニル基、フェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、フ
ェニルスルホニル基及びフェノキシ基からなる群から選
ばれる基を有するフェニル基又は置換基としてハロゲン
原子もしくはニトロ基と低級アルコキシ基の3個とを有
するフェニル基である化合物。
【0029】上記(B)群に属する化合物中では、R1
が3−フェニルプロピル基である化合物が好ましく、ま
た上記(D)群に属する化合物中では、R3が置換基と
して低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、フェニルチオ基、フェ
ニルスルフィニル基、フェニルスルホニル基及びフェノ
キシ基からなる群から選ばれる基を有するフェニル基又
は置換基としてハロゲン原子と低級アルコキシ基の3個
とを有するフェニル基である化合物が好適である。
【0030】特に好ましい本発明ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリミジン誘導体としては、R1がn−ブチル基、
2が水素原子及びR3が置換基としてメチルチオ基、メ
チルスルフィニル基、メチルスルホニル基、フェニルチ
オ基、フェニルスルフィニル基及びフェニルスルホニル
基からなる群から選ばれる基を有するフェニル基である
上記(D)群に属する化合物を挙げることができる。
【0031】該(D)群に属する化合物中、R3が2−
メチルスルフィニルフェニル基、2−メチルスルホニル
フェニル基、4−メチルスルフィニルフェニル基又は4
−メチルスルホニルフェニル基であるピラゾロ〔1,5
−a〕ピリミジン誘導体は、とりわけ医薬分野での利用
に好適である。
【0032】本発明誘導体は、各種の方法により製造す
ることができる。その例を反応工程式を挙げて以下に詳
述する。
【0033】
【化3】
【0034】〔式中、R1aは低級アルキル基又はフェニ
ル低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロ
ゲン置換低級アルコキシ低級アルキル基又は4,4−ビ
ス(ハロフェニル)−3−ブテニル基、X及びYはそれ
ぞれハロゲン原子及びZは低級アルキル基を示し、
2 、R3及びR4 は前記に同じ。〕上記反応工程式−
1において、化合物(2)と化合物(3)との縮合反応
は、適当な不活性溶媒中、室温〜溶媒の沸点範囲の温度
条件下で実施される。ここで用いられる不活性溶媒とし
ては、酢酸、エタノール、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、テトラヒドロフラン(THF)等を例示できる。化
合物(2)と化合物(3)との使用割合は、一般にほぼ
等モル量程度とするのがよく、反応は約2〜5時間で完
了する。
【0035】次に、上記で得られる化合物(4)のハロ
ゲン化反応は、適当な脱酸剤、例えばN,N−ジメチル
アニリン、N,N−ジエチルアニリン、トリエチルアミ
ン等の存在下に、適当なハロゲン化剤、例えばオキシ塩
化リン、オキシ臭化リン等を用いて実施される。上記ハ
ロゲン化剤は溶媒をも兼ねるので、該反応には特に溶媒
を用いる必要はないが、例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン等のほかの不活性溶媒を用いることもできる。上
記脱酸剤の使用量は、通常化合物(4)に対して1〜1
0倍モル量程度とするのがよい。反応は室温〜150℃
程度の温度条件下に約0.5〜12時間を要して実施さ
れる。
【0036】上記反応により得られるハロゲン化物
(5)は、これをアンモニア水で処理することにより化
合物(6)に変換できる。この処理は、特に溶媒を必要
とせず、通常化合物(5)を過剰量のアンモニア水と共
に約100〜150℃で1〜12時間程度加熱すること
により実施できる。
【0037】かくして得られる化合物(6)は、次いで
これを酸ハロゲン化物(7)と反応させることにより、
本発明化合物(1a)に変換できる。この反応は、適当
な溶媒中、脱酸剤の存在下に実施できる。ここで溶媒と
しては例えばベンゼン、トルエン、キシレン、石油エー
テル等の芳香族乃至脂肪族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン(TH
F)、1,4−ジオキサン等の鎖状乃至環状エーテル
類、アセトン、エチルメチルケトン、アセトフェノン等
のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素等
を例示できる。また脱酸剤としては、トリエチルアミ
ン、N,N−ジエチルアニリン、N−メチルモルホリ
ン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン等の第3級ア
ミン類を好ましく例示できる。上記反応における化合物
(6)に対する酸ハロゲン化物(7)及び脱酸剤の使用
量は、特に限定的ではないが、通常酸ハロゲン化物は等
モル量程度、脱酸剤は等モル量〜過剰モル量程度とする
のがよく、反応は室温〜溶媒の還流温度の条件下に約
0.5〜20時間程度で終了する。
【0038】尚、上記反応工程式−1に示される中間体
である化合物(6)は、下記反応工程式−1’に従って
製造することもできる。
【0039】
【化4】
【0040】〔式中、R1a、R2及びR4 は前記に同
じ。〕 上記において、ニトリル誘導体(2’)と化合物(3)
との縮合反応は、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢
酸、エタノール等の不活性溶媒中、室温〜還流温度の条
件下にて、2〜10時間程度を要して行われる。尚、両
化合物の使用割合は、ほぼ等モル量程度とするのが一般
的である。
【0041】
【化5】
【0042】〔式中、R1bは低級アルコキシ基を示し、
2、R3、R4 、X及びYは前記に同じ。〕 上記反応工程式−2に示す化合物(8)の化合物(9)
への変換反応は、THF、1,4−ジオキサン、エチレ
ングリコール等の不活性溶媒中、化合物(8)をアンモ
ニア水で処理することにより実施される。この処理は、
通常過剰量のアンモニア水を用い、室温〜100℃程度
の温度で、1〜10時間程を要して行われる。
【0043】次に、得られる化合物(9)は、これにア
ルカリ金属低級アルコキシドを反応させることにより、
化合物(6a)に変換できる。ここで用いられるアルカ
リ金属低級アルコキシドは、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキ
サノール等の炭素数1〜6のアルコール(低級アルコー
ル)に金属ナトリウム、金属カリウム或いはそれらの水
素化物を加えることにより得ることができる。化合物
(6a)を得る反応は、化合物(9)に上記アルカリ金
属低級アルコキシドを与える低級アルコールと金属ナト
リウム等とを添加することにより行ない得る。該反応に
おいては、通常低級アルコールを過剰量使用すればよ
く、これが溶媒も兼ねるので、特に他の溶媒を必要とし
ないが、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、
N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)等の不活性溶媒を用いてもよ
い。反応は、一般に室温〜還流温度にて、1〜10時間
で完了する。
【0044】かくして得られる化合物(6a)は、次い
でこれを酸ハロゲン化物(7)と反応させることによ
り、本発明化合物(1b)に変換できる。この反応は、
上記反応工程式−1における対応する反応と同様にして
行うことができる。
【0045】尚、上記反応工程式−2において出発原料
とする化合物(8)は、例えばJ. Med. Chem., 19(4),
512 (1976)に記載の方法に準じて製造することができ
る。
【0046】
【化6】
【0047】〔式中、R1、R2及びR4 は前記に同じ。
5は低級アルキル基又はフェニル基を、nは1又は2
を示す。〕 反応工程式−3に従う化合物(1c)の酸化反応は、酢
酸、ジクロロメタン、四塩化炭素等の不活性溶媒中、酸
化剤として過酸化水素、m−クロロ過安息香酸、過ヨウ
素酸ナトリウム等を用いて実施できる。尚、上記酸化反
応をスルフィニル化合物(n=1)まででとどめたい場
合には、上記酸化剤の使用量を、原料化合物に対して1
〜少過剰当量とし、0℃〜室温程度の温度にて、15分
〜10時間程度反応させればよく、スルホニル化合物
(n=2)まで酸化反応を進行させたい場合には、上記
酸化剤の使用量を原料化合物に対して2当量〜それより
過剰量とし、更に必要に応じてタングステン酸ナトリウ
ム等の触媒を添加利用して、0℃〜還流温度程度にて、
15分〜10時間程度反応を行えばよい。
【0048】また、nが2である目的化合物(1d)
(スルホニル化合物)は、上記で得られるnが1である
化合物(1d)(スルフィニル化合物)を、更に酸化反
応させることによっても得ることができる。その際採用
される条件は、上述した2通りのいずれでもよい。
【0049】上記各反応工程式に示した各工程における
目的化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製で
きる。該手段としては、例えば吸着クロマトグラフィ
ー、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー、再結晶、
溶媒抽出等を例示できる。
【0050】本発明化合物は、医薬的に許容される酸付
加塩とすることができ、之等の塩も本発明に包含され
る。上記酸付加塩を形成させ得る酸としては、例えば塩
酸、臭化水素酸、硫酸等の無機酸、シュウ酸、フマル
酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸を例示でき、この酸付加塩の形成反応
は、定法に従うことができる。
【0051】また、本発明化合物は、これを常法に従い
例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、
例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類
金属塩、その他銅塩等とすることができ、之等の塩もま
た本発明に包含される。
【0052】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため本発
明化合物の製造例を実施例として挙げる。
【0053】
【実施例1】 N−(5−n−ブチルピラゾロ〔1,5
−a〕ピリミジン−7−イル)−4−メチルチオベンズ
アミドの製造 (工程1)3−アミノピラゾール100gと3−オキソ
へプタン酸メチルエステル190gのトルエン120m
l溶液を100℃で3時間加熱還流した。冷後、トルエ
ンを減圧留去し、残渣にジエチルエーテルを加え、析出
した結晶を濾取し、ジエチルエーテル及びアセトニトリ
ルで順次洗浄して、5−n−ブチル−7−ヒドロキシピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの無色結晶184gを
得た。 (工程2)上記工程(1)で得られた結晶40gのトル
エン400ml懸濁液に、オキシ塩化リン80ml及び
トリエチルアミン44mlを加え、4時間加熱還流し
た。反応終了後、減圧濃縮し、残渣を氷水中に注ぎ、混
合物を酢酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出し、
有機層を集めた。これを飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液…酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:9)で精製して、5−n−ブチ
ル−7−クロロピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの淡
黄色油状物41gを得た。 (工程3)上記工程(2)で得られた化合物21gと2
5%アンモニア水100mlとをステンレス密閉管中に
封入し、110℃で12時間加熱した。冷後、析出した
結晶を濾取し、水洗後、クロロホルム−n−ヘキサンよ
り再結晶して、7−アミノ−5−n−ブチルピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジンの無色結晶18.4g(融
点:124〜126℃)を得た。 (工程4)4−メチルチオ安息香酸3.37gをジクロ
ロメタン20mlに懸濁し、塩化チオニル2.85g及
びDMF0.44gを加え、室温で1時間攪拌後、80
℃で2時間攪拌した。混合液を減圧濃縮し、残渣にジク
ロロメタン20mlとピリジン20mlを加え氷冷し
た。そこに、上記工程3で得られた結晶3.8gを加
え、氷冷下1時間、その後室温で12時間攪拌した。反
応液を塩酸水溶液、水酸化ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液…クロロホルム:酢酸エチル=1:
1)で精製し、更にエタノール−n−へキサンより再結
晶して、目的化合物の無色結晶5.23gを得た。得ら
れた化合物の構造及び融点を第1表に記載する。
【0054】
【実施例2〜14】実施例1の工程1〜工程3と同様に
して、以下の各化合物を製造した。 7−アミノ−5−ベンジルピラゾロ〔1,5−a〕ピリ
ミジン 7−アミノ−5−(2−フェニルエチル)ピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン 7−アミノ−5−(3−フェニルプロピル)ピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン これらの化合物を用い、実施例1の工程4と同様にし
て、第1表に記載の各化合物を合成した。得られた化合
物の構造及び融点を第1表に記載する。
【0055】
【実施例15】 N−(5−n−ブチル−2−エトキシ
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7−イル)−3,
4,5−トリメトキシベンズアミドの製造 3−オキソヘプタンニトリル3g及び3−アミノ−5−
エトキシピラゾール3.66gを酢酸50mlに溶解
し、室温で15時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加えて中和し、クロロホルムで抽出し
た。抽出層を集めて減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液…クロロホルム:酢酸エ
チル=20:1→10:1)で精製し、更にn−へキサ
ンで洗浄して、7−アミノ−5−n−ブチル−2−エト
キシピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの無色結晶3.
2gを得た。
【0056】得られた化合物を用い、実施例1の工程4
と同様にして、目的化合物を合成した。かくして得られ
た化合物の構造及び融点を第1表に記載する。
【0057】
【実施例16】 N−(5−エトキシピラゾロ〔1,5
−a〕ピリミジン−7−イル)−3,4,5−トリメト
キシベンズアミドの製造 (工程1)5,7−ジクロロピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジン4gをTHF40mlに溶かし、25%アンモ
ニア水60mlを加え、70℃で2時間加熱した。反応
液を減圧濃縮し、析出した結晶を濾取し、水洗後、残存
水分をエタノールと共沸除去し、更にジエチルエーテル
で洗浄して、7−アミノ−5−クロロピラゾロ〔1,5
−a〕ピリミジンの無色結晶3.13gを得た。 (工程2)60%水素化ナトリウム2.1gをDMF4
0mlに懸濁させ、エタノール4.6gを室温で加えて
室温で30分攪拌した。そこに、上記工程1で得られた
結晶1.8gを室温で加え、80℃で3時間攪拌した。
反応混合液を水中に注ぎ込み、これを酢酸エチルで抽出
した。有機層を集めて水及び飽和食塩水で順次洗浄し、
減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液…酢酸エチル:n−ヘキサン:ジクロロメ
タン=4:4:2)で精製して、7−アミノ−5−エト
キシピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジンの無色結晶1.
26gを得た。 (工程3)上記工程2で得られた化合物を用い、実施例
1の工程4と同様にして、目的化合物を合成した。得ら
れた化合物の構造及び融点を第1表に記載する。
【0058】
【実施例17】 N−(5−n−プロポキシピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン−7−イル)−3,4,5−
トリメトキシベンズアミドの製造 実施例16の工程1及び工程2と同様にして、7−アミ
ノ−5−プロポキシピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン
を製造した。
【0059】次に、上記で得られた化合物を用い、実施
例1の工程4と同様にして、目的化合物を合成した。得
られた化合物の構造及び融点を第1表に記載する。
【0060】
【実施例18】 N−(5−n−ブチルピラゾロ〔1,
5−a〕ピリミジン−7−イル)−4−メチルスルフィ
ニルベンズアミドの製造 実施例1で得られた化合物1.7gを酢酸20mlに懸
濁させ、30%過酸化水素水0.57gを室温で加え、
室温で14時間攪拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を集めて無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液…クロロホルム:酢酸エ
チル=1:2)で精製し、更にエタノール−n−へキサ
ンより再結晶して、目的化合物の無色結晶1.27gを
得た。得られた化合物の構造及び融点を第1表に記載す
る。
【0061】
【実施例19及び20】実施例6及び7の化合物を用
い、実施例18と同様にして、第1表に記載の各化合物
を合成した。得られた化合物の構造及び融点を第1表に
記載する。
【0062】
【実施例21】 N−(5−n−ブチルピラゾロ〔1,
5−a〕ピリミジン−7−イル)−4−メチルスルホニ
ルベンズアミドの製造 実施例1で得られた化合物1.7gを酢酸10mlに懸
濁させ、30%過酸化水素水1.25g及び酢酸10m
lを室温で加え、室温で3時間、その後80℃で1.5
時間攪拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を集めて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液…クロロホルム:酢酸エチル=1:
2→クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、
更にエタノール−n−へキサンより再結晶して、目的化
合物の無色結晶0.60gを得た。得られた化合物の構
造及び融点を第1表に記載する。
【0063】
【実施例22及び23】実施例6及び7の化合物を用
い、実施例21と同様にして、第1表に記載の各化合物
を合成した。得られた化合物の構造及び融点を第1表に
記載する。
【0064】
【実施例24〜27】実施例1の工程1〜工程3と同様
にして、以下の各化合物を製造した。 7−アミノ−5−〔(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)メチル〕ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン 7−アミノ−5−n−ブチル−2−ピラジニルピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン 7−アミノ−5−〔4,4−ビス(4−フルオロフェニ
ル)−3−ブテニル〕−ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミ
ジン これらの化合物を用い、実施例1の工程4と同様にし
て、第2表に記載の各化合物を合成した。得られた化合
物の構造及び融点を第2表に記載する。
【0065】
【実施例28〜30】実施例15と同様にして、以下の
各化合物を経由して、第2表に記載の各化合物を合成し
た。得られた化合物の構造及び融点を第2表に記載す
る。 7−アミノ−6−(2,3−ジクロロフェニル)−5−
フルオロメチルピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン 7−アミノ−5−n−ブチル−6−フェニルピラゾロ
〔1,5−a〕ピリミジン 7−アミノ−5−〔3,3,3−トリフルオロプロピ
ル)ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 606 A61K 31/505 606 (72)発明者 近藤 光由 徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜527−1− 602 (72)発明者 澁谷 直応 徳島県鳴門市鳴門町三ツ石字江尻山71−8

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1は低級アルキル基、低級アルコキシ基、フ
    ェニル低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ低
    級アルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基又は4,4
    −ビス(ハロフェニル)−3−ブテニル基を、R2は水
    素原子、低級アルコキシ基又はピラジニル基を、R
    3は、置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェ
    ニル基、置換基としてハロゲン原子2個を有するフェニ
    ル基、置換基として低級アルキルチオ基、低級アルキル
    スルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、フェニル
    チオ基、フェニルスルフィニル基、フェニルスルホニル
    基、フェノキシ基、N−低級アルカノイルアミノ基、N
    −ベンゾイルアミノ基及びN−(トリ低級アルコキシベ
    ンゾイル)アミノ基からなる群から選ばれる基を有する
    フェニル基、置換基としてトリ低級アルコキシベンゾイ
    ルオキシ基と低級アルコキシ基の2個とを有するフェニ
    ル基、又は置換基としてハロゲン原子もしくはニトロ基
    と低級アルコキシ基の3個とを有するフェニル基を、R
    4 は水素原子又は置換基としてハロゲン原子2個を有す
    ることのあるフェニル基をそれぞれ示す。但し、R1
    低級アルキル基且つR2及びR4 が水素原子の場合、R
    3 は置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニ
    ル基及び置換基としてハロゲン原子2個を有するフェニ
    ル基であってはならない。〕で表されるピラゾロ〔1,
    5−a〕ピリミジン誘導体。
  2. 【請求項2】 (1)R1が低級アルコキシ基及びR3
    が置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル
    基である化合物、(2)R1 がフェニル低級アルキル基
    及びR3 が置換基として低級アルコキシ基3個を有する
    フェニル基又は置換基としてハロゲン原子2個を有する
    フェニル基である化合物、(3)R1 が低級アルキル
    基、R2が低級アルコキシ基又はピラジニル基で、R3
    置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル基
    である化合物、(4)R1 が低級アルキル基、R2 が水
    素原子及びR3が置換基として低級アルキルチオ基、低
    級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル
    基、フェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、フェニ
    ルスルホニル基、フェノキシ基、N−低級アルカノイル
    アミノ基、N−ベンゾイルアミノ基及びN−(トリ低級
    アルコキシベンゾイル)アミノ基からなる群から選ばれ
    る基を有するフェニル基、置換基としてトリ低級アルコ
    キシベンゾイルオキシ基と低級アルコキシ基の2個とを
    有するフェニル基又は置換基としてハロゲン原子もしく
    はニトロ基と低級アルコキシ基の3個とを有するフェニ
    ル基である化合物、(5)R1 が低級アルキル基又はハ
    ロゲン置換低級アルキル基、R2 が水素原子、R3 が置
    換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル基及
    びR4 が置換基としてハロゲン原子2個を有することの
    あるフェニル基である化合物、及び(6)R1 がハロゲ
    ン置換低級アルコキシ低級アルキル基、ハロゲン置換低
    級アルキル基又は4,4−ビス(ハロフェニル)−3−
    ブテニル基、R2 及びR4 が共に水素原子並びにR3
    置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル基
    又は置換基としてハロゲン原子2個を有するフェニル基
    である化合物から選ばれる請求項1に記載のピラゾロ
    〔1,5−a〕ピリミジン誘導体。
  3. 【請求項3】 下記(A)〜(D)から選ばれる請求項
    2に記載のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン誘導体。 (A)R1が低級アルコキシ基、R2 が水素原子及びR
    3 が置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニ
    ル基である化合物、(B)R1 がフェニル低級アルキル
    基、R2 が水素原子及びR3 が置換基として低級アルコ
    キシ基3個を有するフェニル基又は置換基としてハロゲ
    ン原子2個を有するフェニル基である化合物、(C)R
    1 が低級アルキル基、R2が低級アルコキシ基及びR3
    が置換基として低級アルコキシ基3個を有するフェニル
    基である化合物、及び(D)R1 が低級アルキル基、R
    2 が水素原子及びR3が置換基として低級アルキルチオ
    基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホ
    ニル基、フェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、フ
    ェニルスルホニル基及びフェノキシ基からなる群から選
    ばれる基を有するフェニル基又は置換基としてハロゲン
    原子もしくはニトロ基と低級アルコキシ基の3個とを有
    するフェニル基である化合物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の(A)の化合物、R1
    が3−フェニルプロピル基である請求項3に記載の
    (B)の化合物及びR3が置換基として低級アルキルチ
    オ基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスル
    ホニル基、フェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、
    フェニルスルホニル基及びフェノキシ基からなる群から
    選ばれる基を有するフェニル基又は置換基としてハロゲ
    ン原子と低級アルコキシ基の3個とを有するフェニル基
    である請求項3に記載の(D)の化合物から選ばれるピ
    ラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン誘導体。
  5. 【請求項5】 R1がn−ブチル基、R2が水素原子及び
    3が置換基としてメチルチオ基、メチルスルフィニル
    基、メチルスルホニル基、フェニルチオ基、フェニルス
    ルフィニル基及びフェニルスルホニル基からなる群から
    選ばれる基を有するフェニル基である請求項3の(D)
    に記載のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン誘導体。
  6. 【請求項6】 R3が2−メチルスルフィニルフェニル
    基、2−メチルスルホニルフェニル基、4−メチルスル
    フィニルフェニル基又は4−メチルスルホニルフェニル
    基である請求項5に記載のピラゾロ〔1,5−a〕ピリ
    ミジン誘導体。
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