JPH0425947B2 - - Google Patents

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JPH0425947B2
JPH0425947B2 JP25019785A JP25019785A JPH0425947B2 JP H0425947 B2 JPH0425947 B2 JP H0425947B2 JP 25019785 A JP25019785 A JP 25019785A JP 25019785 A JP25019785 A JP 25019785A JP H0425947 B2 JPH0425947 B2 JP H0425947B2
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JP
Japan
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compound
reaction
group
lower alkyl
methoxy
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JP25019785A
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JPS62108859A (ja
Inventor
Kenichi Kanai
Kyoto Goto
Kinji Hashimoto
Yoshiaki Tsuda
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、アミノフエノール誘導体及びその塩
に関する。 従来の技術 本発明のアミノフエノール誘導体及びその塩
は、文献未載の新規化合物である。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、後記するように医薬品として有用な
化合物を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明によれば、下記一般式(1)で表わされるア
ミノフエノール誘導体が提供される。 〔式中R1は水素原子、低級アルキル基、フエニ
ル低級アルキル基、低級アルキルカルボニル基、
低級アルキル基又はフエニル基を有することであ
る2−チアゾリル基、ベンゼンスルホニル基、低
級アルキルスルホニル基、ベンゾイル基又はベン
ゾイル基で置換されることのあるアミノチオカル
ボニル基を示す。R2は低級アルキル基又は低級
アルキル基で置換されることのあるフエニル基を
示す。R3はアルキル基、フエニル低級アルキル
基又はカルボキシ低級アルキル基を示す。〕 本明細書において、低級アルキル基としては、
例えばメチル、エチル、ポリピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基等の直鎖又は分枝鎖状アルキル基
を例示できる。アルキル基としては、上記例示の
低級アルキル基の他、例えばヘプチル、オキチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル基等
を例示できる。フエニル低級アルキル基として
は、例えばベンジル、フエニチル、1−フエニル
ポリピル、2−フエニルプロピル、3−フエニル
プロピル、3−フエニルブチル、4−フエニルブ
チル、2−メチル−3−フエニルプロピル、5−
フエニルペンチル、6−フエニルヘキシル基等を
例示できる。低級アルキルカルボニル基として
は、例えばアセチル、エチルカルボニル、プロピ
ルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブチル
カルボニル、tert−ブチルカルボニル、ペンチカ
ルボニル、ヘキシルカルボニル基等を例示でき
る。低級アルキル基又はフエニル基を有すること
のある2−チアゾリル基としては、例えば2−チ
アゾリル、2−(4−メチルチアゾリル)、2−
(4−エチルチアゾリル)、2−(4−プロピルチ
アゾリル)、2−(4−イソプロピルチアゾリル)、
2−(4−ブチルチアゾリル)、2−(4−sec−ブ
チルチアゾリル)、2−(4−ペンチルチアゾリ
ル)、2−(4−ヘキシルチアゾリル)、2−(5−
メチルチアゾリル)、2−(5−エチルチアゾリ
ル)、2−(5−プロピルチアゾリル)、2−(5−
イソプロピルチアゾリル)、2−(5−ブチルチア
ゾリル)、2−(5−sec−ブチルチアゾリル)、2
−(5−ペンチルチアゾリル)、2−(5−ヘキシ
ルチアゾリル)、2−(4−フエニルチアゾリル)、
2−(5−フエニルチアゾリル)基等を例示でき
る。低級アルキルスルホニル基としては、例えば
メタンスルホン、エタンスルホニル、プロパンス
ルホニル、イソプロパンスルホニル、ブタンスル
ホニル基等を例示できる。カルボキシ低級アルキ
ル基としては、例えばカルボキシメチル、2−カ
ルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、2−
カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、5
−カルボキシペンチル、6−カルボキシヘキシル
基等を例示できる。 上記一般式(1)で表わされる本発明の化合物及び
その塩は、プロスタグランジン類やロイコトリエ
ン類生合成の遮断作用や調節作用を有し、動物と
りわけ哺乳動物に対して抗炎症、抗アレルギー、
抗リウマチ、鎮痛、利尿、血小板凝集阻止、血圧
降下等の薬理作用を有し、従つて、抗炎症剤、抗
アレルギー剤、抗リウマチ剤、鎮痛剤、利尿剤、
抗血栓剤、降圧剤等の医薬品として有用である。 本発明のアミノフエノール誘導体(1)は、各種の
方法により製造することができる。その具体例を
下記反応工程式に示す。 〔式中R2は前記に同じである。R4は低級アルキ
ル基を示す。〕 上記反応工程式−1によれば、一般式(1)におい
てR1が水素原子でR3が低級アルキル基である本
発明化物が製造される。 上記において、1,4−ベンゾキノン(2)とチオ
ール類(3)との付加反応は、例えばメタノール、エ
タノール等のアルコール等の適当な溶媒中、約0
℃〜溶媒の沸点範囲の温度条件下に実施される。
ここでチオール類(3)の使用量は、特に限定されな
いが、通常1,4−ベンゾキノン(2)に対して等モ
ル量程度、好ましくは1.0〜1.3モル倍程度とする
のがよい。上記反応により高収率で付加体である
ヒドロキノン(4)を製造できる。該ヒドロキノン(4)
は、精製してもよいが、通常精製することなく引
続くアルキル化反応に供することができる。 アルキル化反応は、常法に従い、例えば塩基の
存在下、不活性溶媒中で実施できる。用いられる
アルキル化剤としては、通常のもの例えばヨウ化
メチル、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル
等の低級アルキルハライドやジメチル硫酸、ジエ
チル硫酸等のジ低級アルキル硫酸等を例示でき
る。之等のアルキル化剤は、ヒドロキノン(4)に対
して通常2倍モル量、好ましくは約2〜20倍モル
量で溶いるのがよい。塩基としては、例えば水酸
化ナトリウム等の水酸化アルカリ類、水素化ナト
リウム等の水素化物、炭酸カリウム等の金属炭酸
塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド等のナトリウムアルコキシド等を使用でき、之
等はヒドロキノン(4)に対して通常約2〜10倍モル
量で溶いられる。不活性溶媒としては、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラ
ヒドロフラン(THF)、水、アセトン、エタノー
ル等を使用できる。上記アルキル化反応は0℃〜
溶媒の沸点範囲の温度条件下に良好に進行し、か
くして化合物(5)を収得できる。 得られる化合物(5)のニトロ化反応は、通常の方
法、例えば硝酸と硫酸との混酸を用いる方法、酢
酸中で酢酸と硫酸との混合物を反応させる方法、
酢酸中で硝酸を反応させる方法等により、容易に
実施でき、之等各反応の条件も通常のそれらと同
様のものとすることができる。 上記ニトロ化反応により得られる化合物6を、
次いで選択的に脱アルキル化反応させることによ
り化合物(7)を得る。該脱アルキル化反応は、酢酸
原子との親和性を有するルイス酸として知られて
いる例えばBCl3、BBr3等のトリハロゲンノボラ
ンを用いた酸素原子近傍の酸素一炭素結合の切断
反応〔例えばフイーザー(Fieser)らのリエイジ
エンツフオーオーガニツクシンセシス
(Reagents for Organic Synthesis)、Vol.1、66
−67、Vol.2、33−35、Wiley、NewYork等参
照〕を応用して実施できる。即ち、例えばジクロ
メタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素溶
媒中、化合物(6)に対して約1/3〜3倍モル量、
好ましくは約1〜1.5倍モル量のトリハロゲンボ
ランを、−80〜30℃の温度範囲で化合物(6)に作用
されることにより、ニトロ基近傍のアルキル基と
脱離反応を高選択的に実施でき、かくして化合物
(7)を収得できる。 化合物(7)のニトロ基の環基反応は、通常の方法
に従い、例えば化合物(7)に対して約1〜50倍モル
量のハイドロサルフアイトナトリウム
(Na2S2O4)を溶解した水溶液と、化合物(7)とを、
エーテル、THF、ジオキサン、エタノール、メ
タノール等の適当な溶媒中で撹拌するか、或いは
更に所望によりアンモニア水を添加して撹拌する
ことにより実施できる。 〔式中R2及びR3は前記に同じである。R5はアル
キル基、フエニル低級アルキル基、低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基、カルボキシ低級ア
ルキル基を示す。〕 上記反応工程式−2に示す方法は、フジタ(S.
Fujita)の報文〔シンセシス(Synthesis)、1982
年、68〕に記載のベツクマン転位を利用した5−
ヒドロキシベンズオキサゾール類を中間体とする
2−アミノ−4−アルコキシフエノール類の合成
法に従うものであり、該方法によれば、一般式(1)
においてR1が水素原子である本発明化合物が製
造される。 該反応工程式−2に示す方法において、ヒドロ
キノン(4)のアセチル化反応は、常法に従い、例え
ば該ヒドロキノン(4)に対して約1〜10倍モル量の
BF3・エーテル溶液等の存在下に、酢酸中で室温
から溶媒の沸点温度範囲で実施できる。 上記により得られるアセチル体(8)のオキシム化
反応は、例えばピリジン、炭酸カリウム、トリエ
チルアミン、炭酸水素ナトリウム等の適当な塩基
の存在下に、化合物(8)と塩酸ヒドロキシルアミン
とを適当な溶媒中で縮合反応させることにより実
施される。ここで塩基及び塩酸ヒドロキシルアミ
ンは、各々原料化合物(8)に対して通常約1〜5倍
モル量の範囲で使用されるのがよい。溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、ピリジン、
THF、クロロホルム、ベンゼン等を好ましく利
用できる。縮合反応は、通常0℃〜溶媒の沸点範
囲の温度下に行ない。得る。 上記で得られるオキシム(9)のベツクマン転位反
応は、上記報文に従い、例えばN,N−ジメチル
アセトミド(DMA)とアセトニトリルとの混合
溶媒中、オキシ塩化リン(POCl3)を、オキシム
(9)に対して約1〜1.1倍モル量用いて、0〜30℃
の温度範囲で反応させることにより実施され、こ
の反応により5−ヒドロキシベンズオキサゾール
誘導体(10)を好適に製造できる。 上記5−ヒドロキシベンズオキサゾール誘導体
(10)をアルキル化反応は、通常のフエノールのアル
キル化反応と同様にして、例えば前記反応工程式
−1に示したヒドロキン(4)から化合物(5)を得る反
応と同様の条件下に行なうことができる。ここで
用いられるアルキル化剤としては、前記例示の各
種アルキルハライドの他、例えばプロム酢酸メチ
ル、ブロム酢酸エチル、2−ブロムプロピオン酸
エチル、3−ブロムプロピオン酸ブチル、4−ク
ロロブチリツク酸プロピル、6−ブロムヘキサノ
イツク酸メチル等の低級アルコキシカルボニル低
級アルキハライドやベンジルクロライド、α−フ
エネチルブロマイド、β−フエネチルクロライ
ド、(3−クロロプロピル)ベンゼン、(2−クロ
ロプロピル)ベンゼン、(1−クロロプロピル)
ベンゼン、(4−ブロムブチル)ベンゼン、(2−
ブロムブチル)ベンゼン、(5−ブロムペンチル)
ベンゼン、(6−ブロムヘキシル)ベンゼン等の
フエニル低級アルキルハライド等を例示できる。 上記アルキル化反応により得られる化合物
(11)の加水分解反応は、一ぱに酸による方法が
好適に実施される。該酸を用いる加水分解反応
は、例えばメタノール、エタノール、THF、ジ
メトキシエタン等の水溶性有機溶媒中、化合物1
1に対して約1〜10倍モル量の酸、例えば塩酸、
硫酸、p−トルエンスルホン酸等を用いて、約30
〜120℃の温度範囲で実施され、かくして目的化
合物1bを収得できる。 また、化合物(11)の有するR5基が低級アル
コキシカルボニル低級アルキル基である化合物で
は、これをエタノール、メタノール、THF、水
等の適当な溶媒中、0.5〜3Nの水酸化アルカリを
用いて加水分解することにより、上記R5基がカ
ルボキシ低級アルキル基である化合物(11)に変
換した後、前記酸を用いる加水分解反応に付して
R3がカルボキシ低級アルキル基を有する目的化
合物(1b)を収得することもできる。 〔式中R2及びR3は前記に同じである。R6はフエ
ニル基又は低級アルキル基を、R7はフエニル低
級アルキル基又は低級アルキル基を、R8はフエ
ニル基又は低級アルキル基を、またR9はフエニ
ル基又は低級アルキル基を各々を示す。〕 反応工程式−3に示す報方によれば、一般式(1)
においてR1が水素原子以外の基である本発明化
合物が収得される。 上記において化合物(1b)のアシル化反応は、
適当なアシル化剤を用いて、不活性溶媒中で実施
される。該アシル化剤としては、例えばアセチル
クロライド、アセチルブロマイド、ブロピオニル
クロライド、ブチリルクロライド、イソブチリル
クロライド、バレリルクロライド、イソバレリル
クロライド、ピバロイルクロライド、ヘプタノイ
ルクロライド等の低級アルキルカルボニルハライ
ド及びベンゾイルクロライド等を使用できる。不
活性溶媒としては、例えばTHF、エーテル、ク
ロロホルム、ジクロメタン、DMF、N,N−ジ
メチルアセトアミド(DMA)等を使用できる。
また上記アシル化反応は、例えばピリジン、コリ
ジン等の適当な塩基の存在下に良好に進行する。
アシル化剤及び塩基は通常原料化合物(1b)に
対してそれぞれ約1〜3倍モル量、好ましくは約
1〜1.1倍モル量で溶いられるのがよく、反応は
一般に約−20〜30℃の温度範囲で良好に進行す
る。 更に上記アシル化反応は、例えばエーテル、
THF、クロロホルム、ジクロルメタン等の不活
性溶媒中で、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、ヘキ
サン酸等とクロロ炭酸エチル及びトリエチルアミ
ンとを、約−20〜30℃、好ましくは約−10〜0℃
の温度で、それぞれ等モル量反応させて得られる
低級アルキルカルボン酸の活性エステル類を化合
物(1b)に対して等モル量で用いて、約−20〜
50℃の温度範囲で反応させることによつても実施
することができる。 かくして得られる化合物(1c)の還元反応は、
例えばエーテル、THF等の不活性溶媒中、
LiAlH4を用いて好適に行ない得る。用いられる
LiAlH4の量は、通常化合物(1c)に対して約1
〜10倍モル量の範囲とするのがよく、反応は0℃
付近〜溶媒の沸点範囲の温度下に進行し、この還
元反応により、化合物(1d)を収得できる。 また化合物(1b)のスルホニル化反応は、適
当なスルホニル化剤を用いて、上記した化合物
(1b)のアシル化反応と同様の不活性溶媒中、同
様の条件下に実施することができ、該スルホニル
化反応により化合物(1e)を収得できる。ここで
用いられるスルホニル化剤としては、例えばメタ
ンスルホニルクロライド、エタンスルホニルクロ
ライド、プロパンスルホニルクロライド、ブタン
スルホニルクロライド、ペンタスルホニルクロラ
イド、ヘプタンスルホニルクロライド、等及びベ
ンゼンスルホニルクロライド等を例示できる。 また化合物(1b)のチオアミド化反応は、例
えば公知のベンゾイルイソチオシアネートを原料
化合物(1b)に対して等モル量用いて、アセト
ン、クロロホルム、DMF、THF等の不活性溶媒
の沸点範囲の温度条件下に実施することができ
る。 上記スルホニル化反応により得られる化合物
(1f)は、次いでこれを加水分解反応後、環化反
応させることにより化合物(1h)に誘導できる。
この化合物(1f)の加水分解反応は、通常のアル
カリ加水分解反応と同様にして行なうことがで
き、特に例えば50〜30%程度の水酸化アルカリ水
溶液を、化合物(1f)に対して約5〜30倍モル量
用い、沸点に加熱した後、反応混合物を酸性にす
る方法が好ましく適用できる。 上記加水分解反応により得られる化合物(1g)
の環化反応は、適当な溶媒中で、該化合物(1g)
を、例えばクロロアセトアルデヒド、ジエチルア
セタール、2−クロロアセトフエノン、2−ブロ
モアセトフエノン、クロロ−2−プロパノン、ク
ロロ−2−ブタノン、クロロ−2−ペンタノン、
クロロ−3,3−ジメチル−2−ブタノ、クロロ
−2−ヘキサノン、クロロ−4−メチル−2−ペ
ンタノン、クロロ−2−ヘプタノン、クロロ−2
−オクタノン等の1−ハロ−2−カルボニル低級
アルキル化合物、2−ハロアセトフエノン化合物
又はハロアセトアルデヒド合成等価体と反応させ
るとにより行なわれる。上記各反応試薬は、通常
原料化合物(1g)に対して約1〜3倍モル量の
範囲で溶いられる。溶媒としては、例えばエタノ
ール、メタノール、酢酸、水等の不活性溶媒を好
適に利用できる。反応は通常約40℃〜溶媒の沸点
範囲にて進行し、かくして目的とする化合物
(1h)を収得できる。 上記各反応工程式に示す反応により得られる目
的化合物及び本発明化合は、慣用の分離手段によ
り容易に単離精製できる。該分離手段としては、
例えば溶媒抽出、再結晶、カラムクロマトグラフ
イー等を例示できる。 またかくして得られる本発明化合物は、容易に
医薬的に許容される酸付加塩とすることができ、
該酸付加塩は遊離形状の本発明化合物と同様の薬
理活性を有しており、本発明はかかる酸付加塩を
も包含する。上記酸付加塩を形勢する酸性化合物
としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素
酸等の無機酸及びマレイン酸、フマール酸、リン
ゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等の有機酸を
例示できる。 実施例 以下、本発明を更に詳細に説明するため本発明
化合物の製造例を実施例として挙げる。 実施例 1 2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フタノール・塩酸塩の製造 (1‐a) 4−メトキシ−2−フエニルチオアニソー
ルの製造 1,4−ベンゾキノン70gのエタノール
1000ml溶液に、チオフエノール77gを氷冷撹
拌下にゆつくり加え、滴下後、更に20分間撹
拌を続けた。次いで、減圧下にエタノールを
留去し、油状の2−フエニルチオ−1,4−
ハイドロキノンを得た。このものに、硫酸ジ
メチル350mlを加え、氷冷撹拌下に30分間を
要して水酸化カリウム280gの水490ml溶液を
適下し、更に30分間撹拌を続けた。その後、
水約2000mlに反応混合物を移し、エーテルに
て抽出し、有機層を乾燥(MgSO4)後、濃
縮して、4−メトキシ−2−フエニルチオア
ニソール153gを油状物質として得た。 そのNMR分析結果(δ値(ppm)、内部
標準:テトラメチルシラン、以下同じ)は次
の通りである。 NMR(CDCl3)δ 7.15−7.50(m、5H) 6.70−6.90(m、2H) 6.55−6.65(m、1H) 3.81(s、3H) 3.62(s、3H) このものは、精製することなく次の反応に
使用できる。 (1‐b) 4−メトキシ−2−ニトロ−5−フエニル
チアニソールの製造 4−メトキシ−2−フエニルチオアニソー
ル10gを酢酸25mlに溶解し、これに氷冷撹拌
下、濃硝酸4gを適下して黄色結晶を析出さ
せる。室温にて更に15分間撹拌を続けた後、
反応混合物を水に移し、結晶を取し、更に
エーテル:n−ヘキサン=1:3混液で洗浄
し、減圧下に乾燥して黄色結晶9.6gを得た。 融点164−165℃ (1‐c) 4−メトキシ−2−ニトロ−5−フエニル
チアニソールの製造 4−メトキシ−2−ニトロ−5−フエニル
チオアニソール6gを、ジクロメタン130ml
に溶解した後、−78℃にてBBr35.7gを加え、
更に撹拌を20分間続けた。この間反応温度は
−20℃以下であつた。次いで、反応混合物を
水に移し、ジクロルメタンで抽出し、有機層
を水洗し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して黄
色結晶を得た。このものをエーテル:n−ヘ
キサン=1:5混液で洗浄しながら取して
黄色結晶の目的化合物5gを得た。 融点152−153℃ (1‐d) 2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニル
チオフエノール・塩酸塩の製造 4−メトキシ−2−ニトロ−5−フエニル
チオフエノール1.6gを、THF30ml及び濃ア
ンモニア水20mlに溶解し、これにNa2S2O410
gの水40ml溶液を、室温撹拌下に加え、反応
混合物が赤色から無色になるまで、約10分間
撹拌を続け、次いで反応混合物を水に移し、
エーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄後、乾燥(MgSO4)し、濃縮して、油状
物質を得た。このものを再度エーテルで希釈
した後、4N塩酸/酢酸エチル3mlを加え、
析出した塩を取して、目的化合物1.3gを
得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
1として示す。 実施例 2 2−アミノ−4−メトキシ−5−N−ブチルチ
オフエノール・塩酸塩の製造 (2‐a) 2−n−ブチルチオ−4−メトキシアニソ
ールの製造 1,4−ベンゾキノン20g、n−ブタンチ
オール18g及びエタノール300mlから出発し、
実施例(1−a)と同様の操作により、硫酸
ジメチル100ml及び水酸化カリウム76gの水
140ml溶液を用いて目的化合物を得、蒸留に
より精製した。 収量20g 沸点125−130℃/0.5mmHg (2‐b) 5−n−ブチルチオ−4−メトキシ−2−
ニトロアニソールの製造 実施例(1−b)と同様の操作により、2
−n−ブチルチオ−4−メトキシアニソール
7g、酢酸20ml及び濃酢酸3gから、黄色結
晶の目的化合物3.9gを製造した。 融点93−93.5℃ (2‐c) 5−n−ブチルチオ−4−メトキシ−2−
ニトロフエノールの製造 実施例(1−c)と同様の操作により、5
−n−ブチルチオ−4−メトキシ−2−ニト
ロアニソール3.8g、BBr33.9g及びジクロル
メタン80mlから、黄色結晶の目的化合物2g
を製造した。 融点109−110℃ (2‐d) 2−アミノ−4−メトキシ−5−n−ブチ
ルチオフエノール・塩酸塩の製造 実施例(1−d)と同様の操作により、5
−n−ブチルチオ−4−メトキシ−2−ニト
ロフエノール1.32g、Na2S2O410gの水40ml
溶液、濃アンモニア水25ml及びTHF30mlを
用い、4N塩酸/酢酸エチル3ml添加により、
目的化合物1.3gを製造した。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
2として示す。 実施例 3 2−アミノ−4−メトキシ−5−(4−メチル
フエニルチオ)フエノールの製造 (3‐a) 4−メトキシ−2−(4−メチルフエニル
チオ)アニソールの製造 1,4−ベンゾキノン18.7g、p−チオク
レゾール16.3g及びエタノール300mlから出
発し、実施例(1−a)と同様の操作によ
り、硫酸ジメチル100ml及び水酸化カリウム
76gの水140ml溶液を用いて目的化合物を得、
シリカゲルカラクロマトグラフイー(クロロ
ホルム:n−ヘキサン=3:5)により精製
して、白色結晶の目的化合物23gを得た。 融点86−88℃ (3‐b) 4−メトキシ−5−(4−メチルフエニル
チオ)−2−ニトロアニノールの製造 実施例(1−b)と同様の操作により、4
−メトキシ−2−(4−メチルフエニルチオ)
アニソール10g、酢酸38ml及び濃硝酸3.8g
から、黄色結晶の目的化合物9.1gを製造し
た。 融点143.5−145.5℃ (3‐c) 4−メトキシ−5−(4−メチルフエニル
チオ)−2−ニトロフエノールの製造 実施例(1−c)と同様の操作により、4
−メトキシ−5−(4−メチルフエニルチオ)
−2−ニトロアニソール9.1g、BBr312.1g
及びジクロメタン300mlから、黄色結晶の目
的化合物7gを製造した。 融点120−122℃ (3‐d) 2−アミノ−4−メトキシ−5−(4−メ
チルフエニルチオ)フエノールの製造 実施例(1−d)と同様の操作により、4
−メトキシ−5−(4−メチルフエニルチオ)
−2−ニトロフエノール1.5g、Na2S2O410
gの水40ml溶液、濃アンモニア水18ml及び
THF28mlより、目的化合物0.8gを製造し
た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
3として示す。 実施例 4 2−アミノ−4−n−プロポキシ−5−フエニ
ルチオフエノール・塩酸塩の製造 (4‐a) 2,5−ジヒドロキシ−4−フエニルチオ
アセトフエノンの製造 実施例(1−a)で製造した2−フエニル
チオ−1,4−ハイドロキノン90gを酢酸
200ml及びBF3・Et2O200ml中で48時間加熱
還流した。その後、水に移し、ジクロメタン
で抽出し、有機層を水洗し、乾燥(MgSO4
し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー(ジクロルメタン)で精製し、更
にジクロルメタン/n−ヘキサンで再結晶し
て、淡黄色結晶としての目的化合物25gを得
た。 融点149−151℃ (4‐b) 2,5−ジヒドロキシ−4−フエニルチオ
アセトフエノンオキシムの製造 2,5−ジヒドロキシ−4−フエニルチオ
アセトフエノン25gを、エタノール400ml及
びジクロメタン100mlに溶解し、これにトリ
エチルアミン25ml及び塩酸ヒドロキシアミン
13gを加え、20時間室温で撹拌を続けた。そ
の後、反応混合物を水に移し、ジクロメタン
で抽出し、有機層を水洗し、乾燥(MgSO4
し、濃縮して得られる結晶を、エーテル/n
−ヘキサンから再結晶して白色結晶としての
目的化合物20gを得た。 融点123−124℃ (4‐c) 2−メチル−6−フエニルチオ−5−ベン
ズオキサゾロールの製造 2,5−ジヒドロキシ−4−フエニルチオ
アセトフエノキシム6.9gを、DMA5ml及び
アセトニトリル15mlに溶解し、氷冷下、撹拌
下にオキシ塩化リン2.4mlを20分間を要して
適下した後、室温にて更に30分間撹拌を続け
た。3%酢酸ナトリウム200mlを加えた後、
酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して得ら
れた粗生成物を、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
1:5)にて精製して、白色結晶の目的化合
4.8gを得た。 融点156−157℃ (4‐d) 2−メチル−6−フエニルチオ−5−n−
プロポキシベンズオキサゾールの製造 2−メチル−6−フエニルチオ−5−ベン
ズオキサゾロール2gを、NaH330mgの
DMF40ml懸濁液中に、室温撹拌下に加え、
次いでn−プロピルブロマイド1.1gの
DMF5ml溶液を加え、更に反応混合物を20時
間室温で撹拌し、その後、水に移し、酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水洗し、乾燥
(MgSO4)し、濃縮して得られる粗生成物
を、シリカゲルカラムクロマトグラフイー
(エーテル:n−ヘキサン=1:5→1:3)
で精製して、油状を目的化合物1.8gを得た。 NMR(CDCl3)δ 7.20−7.40(m、5H) 7.17(s、1H) 7.11(s、1H) 3.98(t、2H、J=6.2) 2.57(s、3H) 1.60−1.90(m、2H) 0.97(t、3H、J=7.0) (4‐e) 2−アミノ−4−n−プロポキシ−5−フ
エニルチオフエノール・塩酸塩の製造 2−メチル−6−フエニルチオ−5−n−
プロポキシベンズオキサゾール1.8gを、エ
タノール7ml及び濃塩酸1.3mlと共に1.5時間
加熱還流した後、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液に移し、クロロホルムで抽出し、有機層
を水洗し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して得
られる粗生成物に、4N塩酸/酢酸エチル3
mlを加え、更にエーテル100mlを加え、析出
した塩を取し、乾燥して、目的化合物1.5
gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
4として示す。 実施例 5 2−アミノ−4−n−ヘキシルオキシ−5−フ
エニルチオフエノール・塩酸塩の製造 (5‐d) 5−n−ヘキシルオキシ−2−メチル−6
−フエニルチオベンズオキサゾールの製造 実施例4で得た2−メチル−6−フエニル
チオ−5−ベンズオキサゾロール2.3g、
NaH380mg、DMF40ml及び1−ブロモヘキ
サン1.6gから、実施例4の(4−d)と同
様にして、目的化合物3gを油状物質として
得た。 NMR(CDCl3)δ 7.10−7.40(m、5H) 7.18(s、1H) 7.12(s、1H) 4.00(t、2H、J=6.3) 2.57(s、3H) 1.00−1.90(m、8H) 0.88(br、t、3H) (4‐e) 2−アミノ−4−n−ヘキシルオキシ−5
−フエニルチオフエノール・塩酸塩の製造 実施例4中(4−e)と同様にして、5−
n−ヘキシルオキシ−2−メチル−6−フエ
ニルチオベンズオキサゾール3g、濃塩酸
1.8ml及びエタノール10mlから、目的化合物
の塩酸塩1.9gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
5として示す。 実施例 6 2−アミノ−4−n−デシルオキシ−5−フエ
ニルチオフエノール・塩酸塩の製造 (6‐d) 5−n−デシルオキシ−2−メチル−6−
フエニルチオベンズオキサゾールの製造 実施例4で得た2−メチル−6−フエニル
チオ−5−ベンズオキサゾロール1.5g、
NaH250mg、DMF40ml及び1−ブロモデカ
ン1.4gから、実施例4の(4−d)と同様
にして、目的化合物1.8gを油状物質として
得た。 NMR(CDCl3)δ 7.10−7.40(m、5H) 7.18(s、1H) 7.11(s、1H) 4.00(t、2H、J=6.2) 2.57(s、3H) 1.00−1.90(m、8H) 0.87(br、t、3H) (6‐e) 2−アミノ−4−n−デシルオキシ−5−
フエニルチオフエノール・塩酸塩の製造 実施例4中(4−e)と同様にして、5−
n−デシルオキシ−2−メチル−6−フエニ
ルチオベンズオキサゾール1.8g、濃塩酸1
ml及びエタノール6mlから、目的化合物の塩
酸塩1.2gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
6として示す。 実施例 7 2−アミノ−4−フエネチルオキシ−5−フエ
ニルチオフエノール・塩酸塩の製造 (7‐d) 2−メチル−5−フエネチルオキシ−6−
フエニルチオベンズオキシゾールの製造 実施例4で得た2−メチル−6−フエニル
チオ−5−ベンズオキサゾロール3g、
K2CO32.6g、DMF40ml及びブロモエチルベ
ンゼン2.4gを用い、実施例4の(4−d)
においてNaHをK2CO3に代えた他は同様に
して、目的化合物2gを油状物質として得
た。 NMR(CDCl3)δ 7.10−7.40(m、10H) 7.17(s、1H) 7.10(s、1H) 4.20(t、2H、J=7.0) 3.04(t、2H、J=7.0) 2.56(s、3H) (7‐e) 2−アミノ−4−ワエネチルオキシ−
5−フエニルチオフエノール・塩酸塩の製造 実施例4中(4−e)と同様にして、2−
メチル−5−フエネチルオキシ−6−フエニ
ルチオベンズオキサゾール2g、濃塩酸1.2
ml及びエタノール6mlから、目的化合物の塩
酸塩1.8gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
7として示す。 実施例 8 2−アミノ−4−カルボキシメチルオキシ−5
−フエニルチオフエノール・塩酸塩の製造 (8‐d) 5−カルボキシメチルオキシ−2−メチル
−6−フエニルチオベンズオキサゾールの製
造 実施例4で得た2−メチル−6−フエニル
チオ−5−ベンズオキサゾロール4g、
K2CO33.2g及びブロモ酢酸エチル3.2gを、
DMF60mlに懸濁させ、室温で20時間撹拌し
た後、水に移し、酢酸エチルで抽出し、有機
層を水洗し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して
得られる粗生成物を、エーテル/n−ヘキサ
ンから再結晶して、5−エトキシカルボニル
メチルオキシ−2−メチル−6−フエニルチ
オベンズオキサゾール5gを白色結晶として
得た。 融点88−89℃ 次いで、得られた化合物2.5gを、エタノ
ール40mlに溶解し、2N−水酸化ナトルム水
溶液30mlを加え、室温で1.5時間撹拌した後、
2N−塩酸30ml、次いで20%酢酸40mlを加え、
反応混合物をジクロルメタンで抽出した。乾
燥(MgSO4)し、濃縮後、得られた結晶を、
エーテル:n−ヘキサン=1:1で洗浄しな
がら取して、5−カルボキシメチルオキシ
−2−メチル−6−フエニルチオベンズオキ
サゾール2gを白色結晶として得た。 融点185−186℃ (8‐e) 2−アミノ−4−カルボキシメチルオキシ
−5−フエニルチオフエノール・塩酸塩の製
造 実施例4中(4−e)と同様にして、5−
カルボキシメチルオキシ−2−メチル−6−
フエニルチオベンズオキサゾール2g、濃塩
酸1.4ml及びエタノール10mlから、目的化合
物の塩酸塩1.2gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.
8として示す。 実施例 9 2−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−メト
キシ−5−フエニルチオフエノールの製造 2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フエノール5.47g及びベンゾイルイソチオシアネ
ート4.11gを、アセトン100ml中で室温にて1時
間撹拌した。反応液に水を加え、析出した結晶を
取した。乾燥後、アセトン/ヘキサンにより再
結晶して目的化合物7.5gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.9と
して示す。 実施例 10 2−チオウレイド−4−メトキシ−5−フエチ
オフエノールの製造 2−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−メト
キシ−5−フエニルチオフエノール10gに、水酸
化ナトリウム10gを溶解した水溶液50mlを加え、
30分間還流した。冷却後、析出した結晶を過
し、液を希塩酸で酸性とした後、クロロホルム
で抽出した。乾燥後、濃縮し、得られた結晶をエ
ーテルで洗浄して、目的化合物5.3gを得た。得
られた化合物の物性を第1表に実施例No.10として
示す。 実施例 11 2−(2−チアゾリルアミノ)−4−メトキシ−
5−フエニルチオフエノール・2塩酸塩の製造 2−チオウレイド−4−メトキシ−5−フエニ
ルチオフエノール1.2g、クロルアセトアルデヒ
ドジエチルアセタール600mg及びp−トルエンス
ルホン酸30mgを、酢酸10ml中、95〜100℃で1.5時
間撹拌した。冷却後、水を加え、クロロホルムで
抽出した。乾燥後、濃縮し、カラムクロマトグラ
フイー(展開溶媒クロロホル:酢酸エチル=7:
1)にて精製した。得られた油状物をエーテル10
mlに溶かし、これに4N塩酸一酢酸エチル溶液0.3
mlを加え、析出結晶として目的化合物180mgを得
た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.11と
して示す。 実施例 12 2−(4−メチル−2−チアゾリルアミノ)−4
−メトキシ−5−フエニルチオフエノールの製
造 2−チオウレイド−4−メトキシ−5−フエニ
ルチオフエノール1.5g、クロロ−2−プロパノ
ン1.3g及びエタノール100mlを用いて、実施例11
と同様の操作を行ない、目的化合物0.7gを得た。
得られた化合物の物性を第1表に実施例No.12とし
て示す。 実施例 13 2−(4−フエニル−2−チアゾリルアミノ)−
4−メトキシ−5−フエニルチオフエノールの
製造 2−チオウレイド−4−メトキシ−5−フエニ
ルチオフエノール2.1g、2−ブロモアセトフエ
ン1.4g及びエタノール100mlを用いて、実施例11
と同様の操作を行ない、目的化合物0.7gを得た。
得られた化合物を物性を第1表に実施例No.13とし
て示す。 実施例 14 4−メトキシ−2−メチルスルホニルアミノ−
5−フエニルチオフエノールの製造 2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フエノール2.23g及びピリジン3.57gをDMA13.5
mlに溶解し、メタンスルホニルクロライド1.03g
を室温にて加え、3時間撹拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を希塩酸次い
で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でそれぞれ洗浄
した。乾燥後、濃縮し、カラムクロマトグラフイ
ー(展開溶媒クロロホルム:酢酸エチル=10:
1)にて精製して、目的化合物1gを得た。得ら
れた化合物の物性を第1表に実施例No.14として示
す。 実施例 15 4−メトキシ−2−フエニルスルホニルアミノ
−5−フエニルチオフエノールの製造 2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フエノール2.23g、ベンゼンスルホニルクロライ
ド1.60g及びピリジン3.57gを用いて、実施例14
と同様の操作を行ない、目的化合物1.3gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.15と
して示す。 実施例 16 2−ベンゾイルアミノ−4−メトキシ−5−フ
エニルチオフエノールの製造 安息香酸1.1g及びトリエチルアミン910mg
THF8mlに溶解し、0℃〜−5℃でクロロ炭酸エ
チル980mgを加え、−5℃で25分間撹拌した。これ
に2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フエノール2.1gをTHF5mlに溶解した溶液を、−
5℃で加え、その後室温で21時間撹拌した。反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。乾燥後、
濃縮し、カラムクロマトグラフイー(展開溶媒ク
ロロホルム:酢酸エチル=25:1)にて精製し
て、目的化合物1.95gを得た。得られた化合物の
物性を第1表に実施例No.16として示す。 実施例 17 2−エチルカルボニルアミノ−4−メトキシ−
5−フエニルチオフエノールの製造 2−アミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フエノール3.1g、プロピオン酸983mg、トリエチ
ルアミン1.35g、THF12ml及びクロロ炭酸エチ
ル1.45gを用い、実施例16と同様の操作により、
目的化合物2.8gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.17と
して示す。 実施例 18 2−ベンジルアミノ−4−メトキシ−5−フエ
ニルチオフエノールの製造〓 LiAlH4385mgのTHF溶液6mlに、氷冷下に
2−ベンゾイルアミノ−4−メトキシ−5−フ
エニルチオフエノール1.7gのTHF溶液30mlを
加え、その後室温にて6時間撹拌した。反応液
に水を加え、エーテルで抽出した。乾燥後、濃
縮し、カラムクロマトグラフイー(展開溶媒エ
ーテル:ヘキサン=2:1)にて精製した。得
られた油状物をエーテル10mlに溶解させ、10%
塩酸のエタノールー溶液1mlを加えた。析出し
た結晶を取して、目的化合物800mgを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.18
として示す。 実施例 19 4−メトキシ−5−フエニルチオ−2−プロピ
ルアミノフエノールの製造 LiAlH4380mg、THF30ml及び2−エチルカル
ボニルアミノ−4−メトキシ−5−フエニルチオ
フエノール1.5gを用い、実施例18と同様して、
目的化合物0.8gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.19と
して示す。 実施例 20 4−メトキシ−5−n−ブチルチオ−2−プロ
ピルアミノフエノール・塩酸塩の製造 2−アミノ−5−n−ブチルチオー4−メトキ
シフエノール2.65g、プロピオン酸865mg、トリ
エチルアミン1.18g、THF16ml及びクロロ炭酸
エチル1.27gを用い、実施例16と同様にして5−
n−ブチルチオ−2−エチルカルボニルアミノ−
4−メトキシフエノール2.53gを製造し、次いで
これをLiAlH4683mg及びTHF40mlを用い、実施
例18と同様に処理して、目的化合物1gを得た。 得られた化合物の物性を第1表に実施例No.20と
して示す。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中R1は水素原子、低級アルキル基、フエニ
    ル低級アルキル基、低級アルキルカルボニル基、
    低級アルキル基又はフエニル基を有することのあ
    る2−チアゾリル基、ベンゼンスルホニル基、低
    級アルキルスルホニル基、ベンゾイル基又はベン
    ゾイル基で置換されることのあるアミノチオカル
    ボニル基を示す。 R2は低級アルキル基又は低級アルキル基で置換
    されることのあるフエニル基を示す。 R3はアルキル基、フエニル低級アルキル基又
    はカルボキシ低級アルキル基を示す。〕 で表わされるアミノフエノール誘導体及びその
    塩。
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