JPH11279136A - 記録材料用イソシアナ―ト化合物 - Google Patents

記録材料用イソシアナ―ト化合物

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JPH11279136A
JPH11279136A JP11000627A JP62799A JPH11279136A JP H11279136 A JPH11279136 A JP H11279136A JP 11000627 A JP11000627 A JP 11000627A JP 62799 A JP62799 A JP 62799A JP H11279136 A JPH11279136 A JP H11279136A
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JP
Japan
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compound
color
recording material
bis
isocyanate compound
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JP11000627A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kabashima
和夫 椛島
Tetsuo Iwaya
哲郎 岩屋
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発色感度及び画像保存性に優れた記録材料用
イソシアナート化合物を提供する。 【解決手段】 一般式I又はIIの化合物を50%以上含
有する記録材料用イソシアナート化合物。 (Rは水素、アルキル基、アルコシキ基、アラルキル
基、アリール基又はハロゲンを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱、圧力などの記
録エネルギーを用いて化学発色せしめる記録材料に好適
な化合物に関し、特に未発色部(地肌)及び発色画像の
保存安定性を向上させた記録材料に好適なイソシアナー
ト化合物、およびこれを用いた記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱、圧力などの記録エネルギーを
用いた化学的発色システムは数多く知られている。その
中で、通常無色又は淡色の染料前駆体と該染料前駆体と
接触して発色する顕色剤との2成分発色系からなる発色
システムは古くから知られており、広く記録材料に応用
されている。例えば圧力エネルギーを用いた感圧記録材
料や、熱エネルギーを用いた感熱記録材料、光エネルギ
ーを用いた感光記録材料等がある。
【0003】特に普通紙感覚で極く一般的に用いられて
きているのが圧力エネルギーを用いた感圧記録材料であ
る。 一般に感圧記録材料は、染料前駆体を適当な溶媒
に溶解し、数ミクロンに乳化した後、マイクロカプセル
化を行う。このマイクロカプセルを支持体上に塗布した
上用紙と顕色剤を含む顕色剤層を他の支持体上に塗布し
た下用紙等からなり、マイクロカプセル塗布面と顕色剤
塗布面とを対向させ、筆圧又は打圧等を加えることによ
り、マイクロカプセルが破壊し、染料前駆体を含む内包
物が放出される。これが顕色剤層に転移して顕色剤と接
触し、発色反応が生じることにより画像記録を得るもの
である。
【0004】また近年、例えば、ファクシミリ、プリン
ター、レコーダー、などの各種情報機器において、熱エ
ネルギーによって記録を行う感熱記録方式が多く採用さ
れるようになった。これらの感熱記録材料は、白色度が
高い、外観、感触が普通紙に近い、発色感度等の記録適
性が良い等、多くの優れた特性を備えており、また感熱
記録は、装置が小型、メインテナンスフリー、騒音の発
生がないことなどの利点があり、計測用記録計、ファク
シミリ、プリンター、コンピューターの端末機、ラベ
ル、乗車券等の自動券売機など広範囲の分野に用途を拡
大してきた。これら記録方式の主流は、ともに、2成分
発色剤を含有する発色層を支持体上に設けてなる記録シ
ートを用い、これに記録エネルギーとして熱を加えるこ
とにより、記録シート上で感熱剤成分を相互に接触さ
せ、発色記録する方法である。中でも、発色剤として染
料前駆体と顕色剤を用いるものが多い。
【0005】これらに用いられる染料前駆体及び顕色剤
はそれぞれ電子供与性化合物及び電子受容性化合物が主
として一般にもちいられている。これは、該電子供与性
化合物である染料前駆体の反応性が高く、電子受容性化
合物である顕色剤と接触することにより、瞬間的に濃度
の高い発色画像が得られること、また白色に近い外観が
得られ、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、黒色等各種の
発色色相を得ることができる等々の優れた特性をもって
いるためである。しかしながら、その反面、得られた発
色画像は耐薬品性が劣ることから、プラスチックシート
や消しゴムに含まれる可塑剤あるいは食品や化粧品に含
まれる薬品に接触して、記録が容易に消失したり、ま
た、記録部分の耐光性が劣ることから、比較的短期間の
日光暴露で記録が退色したり、さらには消失するなど、
記録の保存安定性に劣るという欠点を有し、この欠点の
故に、その用途に一定の制約を受けているのが現状であ
り、その改良が強く望まれている。
【0006】既にこの様な要望に対して保存性の良い記
録画像が得られる記録材料として、例えば特開昭59−
115887号公報、及び米国特許第4521793号
公報には、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物
からなる発色剤の組合せからなる記録材料が開示されて
いる。該公報では、熱、圧力、光等の記録エネルギーを
加えることにより、2種の発色剤を接触し反応させるこ
とで各種記録材料を例示している。又、発色剤を適宜選
択することにより、赤、橙、黄、茶、褐色等の各種の色
を発色することができると記載している。しかしなが
ら、現在広く用いられている記録材料において特に黒発
色が要望されている中で、該公報ではその知見を得るこ
とが出来ない。
【0007】また、特開昭64−1580号公報には、
染料前駆体と芳香族イソシアナート化合物からなる発色
剤が開示されているが、発色濃度、画像保存性安定性が
不十分で、地肌の被りが生じるという欠点があった。ま
た特開平6−48041号公報には、染料前駆体とイソ
シアナート化合物とアミノ化合物からなる感熱剤が開示
されているが、これらの感熱剤を感熱記録シートとした
場合、可塑剤による地肌被りが生じ、また、熱による地
肌被りが生じる問題があった。
【0008】また特開平8−175021号公報にはト
ルエンジイソシアナートから誘導されたイソシアナート
化合物とイミノ化合物からなる発色剤の組合せからなる
記録材料が開示されている。該公報中にはイソシアナー
ト化合物とイミノ化合物からなる発色剤に染料前駆体と
酸性顕色剤を加える事が記載されているが、これは感度
が低く画像保存性も不十分であった。またこれは単にイ
ソシアネート化合物とイミノ化合物の発色系と染料前駆
体と顕色剤の発色系を併用しただけであり、本発明の染
料前駆体と特定イソシアナートの発色系とは技術的思想
が全く異なるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の記録
材料用イソシアナート化合物とこれからなる感熱剤、お
よびこれを用いた記録材料により、感度に優れ、未発色
部(地肌)及び発色画像の保存安定性を向上させた記録
材料を得る事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イソシア
ナート化合物の鋭意合成研究の結果、特定のイソシアナ
ート化合物が、驚くべきことに優れた性能を発現するこ
とを見いだし、更に色調が豊富で、感度に優れ、未発色
部(地肌)及び発色画像の保存安定性に優れた発色剤を
得ることに成功して本発明を完成するに到った。
【0011】すなわち、本発明は以下のとおりである。
発明の第1は、下記式(I)又は(II)に示される化
合物を少なくとも50%以上含有する記録材料用イソシ
アナート化合物である。
【0012】
【化5】
【0013】(ここにRは水素原子、アルキル基、アル
コシキ基、アラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原
子を表す。)
【0014】
【化6】
【0015】(ここにRは水素原子、アルキル基、アル
コシキ基、アラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原
子を表す。) 発明の第2は下記式(III)又は(IV)の少なくと
もいずれか一つで示される記録材料用イソシアナート化
合物
【0016】
【化7】
【0017】(ここにRは水素原子、アルキル基、アル
コシキ基、アラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原
子を表す。)
【0018】
【化8】
【0019】(ここにRは水素原子、アルキル基、アル
コシキ基、アラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原
子を表す。またR1 は芳香族化合物残基又は脂肪族化合
物残基又は複素環化合物残基を表す。) 発明の第3は、無色又は淡色の染料前駆体および発明の
第1又は2に記載された化合物を含有する発色剤であ
る。
【0020】発明の第4は、無色又は淡色の染料前駆体
および発明の第1又は2に記載された化合物およびアミ
ノ化合物を含有する発色剤発明の第5は、無色又は淡色
の染料前駆体および発明の第1又は2に記載された化合
物および顕色剤を含有する発色剤である。発明の第6
は、発明の第1又は2に記載された化合物又は発明の第
3又は4に記載された発色剤を含有する発色層を支持体
上に設けた記録材料である。
【0021】以下、本発明について詳細に説明する。イ
ソシアナート化合物(I)〜(IV)は対応するアミン
化合物とホスゲンを反応して得ることも可能であるが、
置換基を有することもあるフェニルジイソシアナート特
にトルエンジイソシアナートから誘導する方法の方が容
易に得られる。トルエンジイソシアナートには2,4−
トルエンジイソシアナートと2,6−ジイソシアナート
が一般に市販されており、これらの混合物として入手す
ることが可能である。しかしながらこれらのトルエンジ
イソシアナート異性体混合物は常温で液体であり(2,
4−トルエンジイソシアナート100%で融点が19.
5℃〜21.5℃、2,4−トルエンジソシアナート6
5%/2,6−トルエンジイソシアナート35%混合物
で融点が3.5℃〜5.5℃)、この形態で発色剤に使
用することは実用上難しい。
【0022】発明者らは、置換基を有することもあるフ
ェニルジイソシアナート特にトルエンジイソシアナート
の2つのイソシアナート基のうちひとつを反応性基とし
て、トルエンジイソシアナートを水との反応によりウレ
ア結合を介して2量化させる方法、あるいはアニリンと
の付加反応により対応する置換ウレアへ誘導する方法、
あるいは熱によって2量体化する方法等によって得られ
た特定のイソシアナート化合物が有効であることを見い
だした。
【0023】また、OH基含有化合物との付加反応によ
り置換ウレタンあるいは置換アロハネートへ誘導する方
法等によって得られる特定のイソシアナート化合物も有
効であることを見いだした。次にイソシアナート化合物
(I)〜(IV)について詳しく述べる。化合物(I)
を50%以上含有するイソシアナート化合物は置換基を
有することもあるフェニルジイソシアナート特にトルエ
ンジイソシアナートと水との反応により得られるが、前
述した特開平8−175021号公報に書かれているよ
うな、高温で反応させた場合は化合物(I)を50%以
上含有するイソシアナート化合物は得られず、高分子量
化した化合物が多く副生し、これを用いた発色剤は感度
が低く、画像保存性も十分でない。化合物(I)を50
%以上含有するイソシアナート化合物は80℃以下好ま
しくは0℃から40℃の範囲で反応させることにより得
る事ができる。化合物(I)を50%以上含有するイソ
シアナート化合物を用いた発色剤及び記録材料は感度が
高く、画像の保存性(印字の保存性及び地肌の保存性)
にもきわめて優れている。
【0024】化合物(II)を50%以上含有するイソ
シアナート化合物は置換基を有することもあるフェニル
ジイソシアナート特にトルエンジイソシアナートとアニ
リンとの反応により得られるが高温で反応させた場合は
化合物(II)を50%以上含有するイソシアナート化
合物は得られず、高分子量化した化合物が多く副生し、
これを用いた発色剤は感度が低く、画像保存性も十分で
ない。化合物(II)を50%以上含有するイソシアナ
ート化合物は60℃以下好ましくは0℃から40℃の範
囲で反応させることにより得る事ができる。化合物(I
I)を50%以上含有するイソシアナート化合物を用い
た発色剤及び記録材料は感度が高く、画像の保存性(印
字の保存性及び地肌の保存性)にもきわめて優れてい
る。
【0025】化合物(III)はトルエンジイソシアナ
ートの2量体であり、ピリジン中で常温反応により容易
に得ることができる。これを用いた発色剤及び記録材料
は感度が高く、地肌の保存性及び画像の保存性にもきわ
めて優れている。化合物(IV)はトルエンジイソシア
ナートとOH基含有化合物特にフェノール類、ビスフェ
ノール類等との反応で容易に得ることができる。これを
用いた発色剤及び記録材料は感度が高く、地肌の保存性
及び画像の保存性にもきわめて優れている。化合物(I
V)を得るために必要なOH基含有化合物とは具体的に
はフェノール、クレゾール、キシレノール、p−エチル
フェノール、o−イソプロピルフェノール、レゾルシ
ン、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−
オクチルフェノール、2−シクロヘキシルフェノール、
2−アリルフェノール、2−ナフトール、p−ニトロフ
ェノール、o−クロロフェノール、p−クロロフェノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビ
ス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’−メチ
ルフェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキシフェ
ニル−4’−メチルフェニルスルホン、3,4−ジヒド
ロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、4−
イソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフェニルスル
ホン、4−イソプロピルオキシフェニル−4’−ヒドロ
キシフェニルスルホン、ビス(2−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−
4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、4−イソプロ
ピルフェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、ビ
ス(2−メチル−3−tert.−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルフィド、4−ヒドロキシ安息香酸メ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキ
シ安息香酸(4’−クロロベンジル)、1,2−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)エチル、1,5−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)ペンチル、1,6−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシル、3−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル等があげられる。
【0026】本発明のイソシアナート化合物に染料前駆
体を加えた感圧記録材料は、驚くべきことに従来よく知
られている記録材料用イソシアナート化合物である4,
4’,4’’−トリイソシアナト−2,5−ジメトキシ
トリフェニルアミンを用いる場合に比べ感度が高く、画
像の保存性に優れ、光による地肌変色がほとんどなくな
ることを見いだした。また、染料前駆体とアミン化合物
又は顕色剤と本発明のイソシアナート化合物からなる感
圧記録材料は、従来よく知られているイソシアナート化
合物である4,4’,4’’−トリイソシアナト−2,
5−ジメトキシトリフェニルアミンを用いる場合に比
べ、驚くべきことに感度が高く、画像の保存性が非常に
良好で、光による地肌変色もほとんど生じなかった。
【0027】本発明のイソシアナート化合物に染料前駆
体を加えた感熱記録材料は、驚くべきことに従来よく知
られている記録材料用イソシアナート化合物である4,
4’,4’’−トリイソシアナト−2,5−ジメトキシ
トリフェニルアミンを用いる場合に比べ感度が高く、熱
による地肌被りがほとんどなくなることを見いだした。
また、本発明のイソシアナート化合物に染料前駆体を加
えた感熱記録材料にアミン化合物又は顕色剤を加えたと
ころ画像保存性が飛躍的に向上した。特に染料前駆体
(イ)と本発明のイソシアナート化合物(ロ)及び顕色
剤(ハ)の3者において(イ)と(ロ)の発色系は
(イ)と(ハ)の発色系に比べ画像保存性が優れるが、
(イ)と(ロ)及び(ハ)の3者からなる発色系はそれ
ぞれ単独の(イ)と(ロ)の発色系、(イ)と(ハ)の
発色系に比べ画像保存性が飛躍的に向上するので単に2
つの発色系を併用したものとは異なる特別の効果が発現
されているものと思われる。また本発明のイソシアナー
ト化合物と染料前駆体及びアミン化合物又は顕色剤から
なる感熱記録材料は、従来よく知られているイソシアナ
ート化合物である4,4’,4’’−トリイソシアナト
−2,5−ジメトキシトリフェニルアミンを用いる場合
に比べ、驚くべきことに耐可塑剤性等が非常に良好で、
熱やラップによる地肌被りもほとんど生じなかった。
【0028】本発明に使用するイソシアナート化合物を
得るには、置換基を有することもあるフェニルジイソシ
アナート特にトルエンジイソシアナートに該反応剤を有
機溶媒中または無溶媒にて混合・反応後、余剰のイソシ
アナートを濾過または減圧蒸留にて取り除けば目的物が
得られる。反応剤は目的に応じて単独または複数種類用
いてもよい。また溶媒はイソシアナート基および反応剤
の官能基との反応を起こさないものであれば何でもよ
く、例えば、脂肪族系炭化水素、脂環族系炭化水素、芳
香族系炭化水素、塩素化脂肪族炭化水素、塩素化芳香族
炭化水素、塩素化脂環族炭化水素等が挙げられる。特
に、イソシアナートを溶解し、且つ生成物の溶解度の小
さいシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエン
などが好ましい。上記反応操作にて得られる生成物は必
ずしも単品とは限らず、置換基の位置の異なる化合物の
混合物とか、置換ウレタンと置換アロハネートの混合物
として得られることもあるがこれでも良い。また本発明
のイソシアナート化合物は必要に応じてフェノール類、
ラクタム類、オキシム類等との付加化合物であるいわゆ
るブロックイソシアナートの形で用いても良い。
【0029】本発明の上記式(I)又は(II)に示さ
れる化合物を少なくとも50%以上含有する記録材料用
イソシアナート化合物とは、それぞれ式(I)又は(I
I)に示される化合物を50%以上含有したものである
が、それ以外の化合物も式(I)又は(II)の化合物
を合成する際にイソシアナートが更に付加して高分子量
化したものでイソシアナート基を有した化合物である。
これの含有率は通常よく用いられる分析法であるGPC
分析を行い、検出されたピークの面積比で決定すること
ができる本発明のイソシアナート化合物は、常温固体の
無色または淡色のものであるものが好ましい。感熱記録
材料又は感圧記録材料作成に当たっては当該イソシアナ
ート化合物の一種類あるいは必要に応じて2種類以上を
併用することもできる。
【0030】本発明で使用できる染料前駆体は、既に感
圧記録記録や感熱記録材料に用いられる発色剤として公
知の化合物であり、特に限定されるものではないが、例
えば下記のものが挙げられる。 (1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9 −エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインド
ール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−
p−ジメチルアミノフェニール−3−(1−メチルピロ
ール−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等。
【0031】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリル
ベンジルエーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等。 (3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、等。
【0032】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等。 (5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等である。
【0033】また、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フ
ルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ
フタリド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノ
フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミ
ノフタリド)、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノフタ
リド)、3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフル
オレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノフ
タリド)、3−ジブチルアミノ−6−ジエチルアミノフ
ルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ
フタリド)、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ン−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタリ
ド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタ
リド)、3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフル
オレン−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフ
タリド)、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレン
−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタリ
ド)、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9
−スピロ−3’−(6’−ジブチルアミノフタリド)、
3−ジブチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレン−
9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタリ
ド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジブチルアミノフタ
リド)、3,3−ビス[2−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−
4,5,6,7,−テトラクロロフタリド等の発色時に
近赤外に吸収領域を持つ化合物等である。
【0034】無色または淡色の染料前駆体にたいしイソ
シアナート化合物は5〜500重量%使用することが好
ましく、さらに好ましくは20〜200重量%である。
イソシアナート化合物が5重量%以下では染料前駆体を
発色させるには不十分であり、発色濃度も低い。また、
イソシナナート化合物が500重量%以上では、過剰の
未反応のままのイソシアナート化合物が残り、経済的に
も不利であり好ましくない。
【0035】本発明に関わる染料前駆体、イソシアナー
ト化合物およびアミノ化合物からなる発色剤系では、さ
らに高い画像濃度および高い画像保存性が得られる。本
発明に用いることができるアミノ化合物とは、少なくと
も1個の1級あるいは2級あるいは3級のアミノ基を有
する無色または淡色の物質である。これらのアミノ化合
物の具体例としては、牛脂またはヤシ油誘導の脂肪族ア
ミン類、セチルアミン、ステアリルアミン、p−アミノ
安息香酸メチル、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミ
ノ安息香酸−n−プロピル、p−アミノ安息香酸−is
o−プロピル、p−アミノ安息香酸ブチル、p−アミノ
安息香酸ドデシル、p−アミノ安息香酸ベンジル、o−
アミノベンゾフェノン、m−アミノアセトフェノン、p
−アミノアセトフェノン、m−アミノベンズアミド、o
−アミノベンズアミド、p−アミノベンズアミド、p−
アミノ−N−メチルベンズアミド、3−アミノ−4−メ
チルベンズアミド、3−アミノ−4−メトキシベンズア
ミド、3−アミノ−4−クロロベンズアミド、p−(N
−フェニルカルバモイル)アニリン、p−〔N−(4−
クロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、p−〔N−
(4−アミノフェニル)カルバモイル〕アニリン、2−
メトキシ−5−(N−フェニルカルバモイル)アニリ
ン、2−メトキシ−5−〔N−(2′−メチル−3′−
クロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキ
シ−5−〔N−(2′−クロロフェニル)カルバモイ
ル〕アニリン、5−アセチルアミノ−2−メトキシアニ
リン、4−アセチルアミノアニリン、4−(N−メチル
−N−アセチルアミノ)アニリン、2,5−ジエトキシ
−4−(N−ベンゾイルアミノ)アニリン、2,5−ジ
メトキシ−4−(N−ベンゾイルアミノ)アニリン、2
−メトキシ−4−(N−ベンゾイルアミノ)−5−メチ
ルアニリン、4−スルファモイルアニリン、3−スルフ
ァモイルアニリン、2−(N−エチル−N−フェニルア
ミノスルホニル)アニリン、4−ジメチルアミノスルホ
ニルアニリン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリ
ン、スルファチアゾール、4−アミノジフェニルスルホ
ン、2−クロロ−5−N−フェニルスルファモイルアニ
リン、2−メトキシ−5−N,N−ジエチルスルファモ
イルアニリン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニル
スルファモイルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジル
スルホニルアニリン、2−フェノキシスルホニルアニリ
ン、2−(2′−クロロフェノキシ)スルホニルアニリ
ン、3−アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、ビ
ス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホ
ン、ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、3,3′−ジメトキシ−4,
4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジメチル−4,
4′−ジアミノビフェニル、2,2′−ジクロロ−4,
4′−ジアミノ−5,5′−ジメトキシビフェニル、
2,2′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミ
ノビフェニル、オルソ−トリジンスルホン、2,4′−
ジアミノビフェニル、2,2′−ジアミノビフェニル、
4,4′−ジアミノビフェニル、2,2′−ジクロロ−
4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジクロロ−
4,4′−ジアミノビフェニル、2,2′−ジメチル−
4,4′−ジアミノビフェニル、4,4′−チオジアニ
リン、2,2′−ジチオジアニリン、4,4′−ジチオ
ジアニリン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,4′−ジアミノジフェニルメタン、ビ
ス(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホン、ビス
(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、ビス(4−ア
ミノフェニル)スルホン、ビス(3−アミノフェニル)
スルホン、3,4′−ジアミノジフェニルスルホン、
3,3′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−エチ
レンジアニリン、4,4′ジアミノ−2,2′−ジメチ
ルジベンジル、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジクロ
ロジフェニルメタン、3,3′−ジアミノベンゾフェノ
ン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノ
フェニル)フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェ
ノキシフェニル)プロパン、4,4′−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ジフェニル、3,3′,4,4′−テト
ラアミノジフェニルエーテル、3,3′,4,4′−テ
トラアミノジフェニルスルホン、3,3′4,4′−テ
トラアミノベンゾフェノン、4−アミノベンゾニトリ
ル、3−アミノベンゾニトリル、p−フェニレンジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、4−フェノキシアニリ
ン、3−フェノキシアニリン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4’−メチレンビス−O−トルイジ
ン、4,4’−(p−フェニレンイソプロピリデン)−
ビス−(2、6−キシリジン)などのアニリン誘導体、
更に、アセトグアナミン、2,4−ジアミノ−6−
[2’−メチルイミダゾリル−(1)]エチル−S−ト
リアジン、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、
4−アミノピリジン、2,3−ジアミノピリジン、2,
5−ジアミノピリジン、2,3,5−トリアミノピリジ
ン等の複素環系の化合物、およびテトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシラート、テトラキ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシラート、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸・1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール・β,
β,β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンジ
エタノール縮合物、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸・2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ノール・β,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−
(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウ
ンデカンジエタノール縮合物、ポリ[{6−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−ト
リアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}]、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン・2,4−ビス[N−ブチル−N−
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)アミノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮
合物、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2−n−ブチルマロン酸−ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、コハク
酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジエニル)エステルなどのヒンダードアミン化合物が上
げられる。
【0036】さらに上記アミノ化合物の中でも特に下記
式(V)の如き少なくとも1個のアミノ基を有するアニ
リン誘導体であることが好ましい。
【0037】
【化9】
【0038】(式中、R7 、R8 、R9 およびR10は、
各々独立して、水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシ
キ基またはアミノ基を表し、X3 およびX4 はアミノ基
または式(a)を表し、
【0039】
【化10】
【0040】Y1 は−SO2 −、−O−、−(S)
n −、−(CH2 n −、−CO−、−CONH−、式
(b)のいずれか、
【0041】
【化11】
【0042】または存在しない場合を示す。nは1また
は2である。) アミノ化合物は、単独でも、あるいは混合して使用して
も良く、耐可塑剤性における印字保存性を向上させるた
めにはイソシアナート化合物に対して1〜500重量%
であることが好ましい。アミノ化合物の含有量が、イソ
シアナート化合物に対して1重量%未満では十分な印字
保存性が得られない。また、500重量%を越えて使用
しても性能の向上は見られないばかりか、コスト的にも
不利である。
【0043】本発明のイソシアナート化合物と染料前駆
体からなる発色剤において顕色剤を加えることにより感
度が向上し、画像の保存性が非常に優れ且つ地肌被りの
無い記録材料が得られるようになる。顕色剤としては一
般に使用される電子受容性の物質が用いられ、特にフェ
ノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体あるいはその金
属化合物、サリチル酸誘導体又はその金属塩,N,Nー
ジアリールチオ尿素誘導体、スルホニルウレア誘導体等
が好ましい。特に好ましいものはフェノール誘導体であ
り、具体的には、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ブ
タン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−
4’−メチルフェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、3,
4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスル
ホン、4−イソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフ
ェニルスルホン、4−イソプロピルオキシフェニル−
4’−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス(2−アリル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ
フェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、4
−イソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフェニルス
ルホン、ビス(2−メチル−3−tert.−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4−ヒドロキシ
安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4
−ヒドロキシ安息香酸(4’−クロロベンジル)、1,
2−ビス(4’−ヒドロキシ安息香酸)エチル、1,5
−ビス(4’−ヒドロキシ安息香酸)ペンチル、1,6
−ビス(4’−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシル、3−ヒ
ドロキシフタル酸ジメチル、没食子酸ステアリル、没食
子酸ラウリルなどを挙げることができる。またサリチル
酸誘導体としては3−n−オクチルオキシサリチル酸、
3−n−ブチルオキシサリチル酸、3−n−ペンチルオ
キシサリチル酸、3−n−ドデシルオキシサリチル酸、
3−n−オクオクタノイルオキシサリチル酸、3−n−
オクチルアミノサリチル酸、3−n−オクタノイルアミ
ノサリチル酸、4−(n−オクチルオキシカルボニルア
ミノ)サリチル酸及びこれらの亜鉛塩等があげられる。
またスルホニルウレア誘導体の例としては4,4−ビス
(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジ
フェニルメタン、4,4−ビス(o−トルエンスルホニ
ルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン4,4−
ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルスルフィド、4,4ービス(p−トルエ
ンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルエー
テル、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−フェニ
ル尿素等のアリールスルホニルアミノウレイド基を一個
以上含有する化合物があげられる。
【0044】更に、地肌かぶりや熱応答性等の向上のた
めに、N−ステアリル−N’−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ウレア、N−ステアリル−N’−(3−ヒドロキシ
フェニル)ウレア、N−ステアリル−N’−(4−ヒド
ロキシフェニル)ウレア、p−ステアロイルアミノフェ
ノール、o−ステアロイルアミノフェノール、p−ラウ
ロイルアミノフェノール、p−ブチリルアミノフェノー
ル、m−アセチルアミノフェノール、o−アセチルアミ
ノフェノール、p−アセチルアミノフェノール、o−ブ
チルアミノカルボニルフェノール、o−ステアリルアミ
ノカルボニルフェノール、p−ステアリルアミノカルボ
ニルフェノール、1,1,3−トリス(3−tert.
−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(3−tert.−ブチル−4
−ヒドロキシ−6−エチルフェニル)ブタン、1,1,
3−トリス(3,5−ジ−tert.−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3−
tert.−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェ
ニル)プロパン、1,2,3−トリス(3−tert.
−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(3−フェニル−4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3−シクロ
ヘキシル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(3−シクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン、1,1,3−
テトラ(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、1,1,3,3−テトラ(3−シクロヘキシル−
4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)プロパン、1,
1−ビス(3−tert.−ブチル−4−ヒドロキシ−
6−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブ
タン、等のフェノール化合物を添加することも可能であ
る。
【0045】本発明に関わる感熱記録材料には、その感
度を向上させるために熱可融性物質を含有させることが
できる。熱可融性物質は60℃〜180℃の融点を有す
るものが好ましく、特に80℃〜140℃の融点を有す
るものが好ましい。例えば、p−ベンジルオキシ安息香
酸ベンジル、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、N−メチロールステアリン酸アミド、β−ナフチル
ベンジルエーテル、N−ステアリルウレア、N,N′−
ジステアリルウレア、β−ナフトエ酸フェニルエステ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステ
ル、β−ナフトール(p−メチルベンジル)エーテル、
1,4−ジメトキシナフタレン、1−メトキシ−4−ベ
ンジルオキシナフタレン、N−ステアロイルウレア、4
−ベンジルビフェニル、1,2−ジ(m−メチルフェノ
キシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−クロロフェ
ノキシ)エタン、1,4−ブタンジオールフェニルエー
テル、ジメチルテレフタレート、メタターフェニル、シ
ュウ酸ジベンジル、シュウ酸(Pクロロベンジル)エス
テル等が挙げられる。また例えば、4,4’ージメトキ
シベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノ
ン、4,4’−ジフルオロベンゾフェノン、ジフェニル
スルホン、4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、
4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン、4,4’−
ジクロロジフェニルジサルファイド、ジフェニルアミ
ン、2−メチルー4−メトキシジフェニルアミン、N,
N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、1−(N
−フェニルアミノ)ナフタレン、ベンジル、1,3−ジ
フェニル−1,3−プロパンジオン等を用いても良い。
【0046】前記熱可融性物質は、単独でも、あるいは
混合して使用してもよく、十分な熱応答性を得るために
は、イソシアナート化合物に対して10〜300重量%
用いることが好ましく、さらに、20〜250重量%用
いることがより好ましい。感熱記録材料とするには、こ
れらのイソシアナート化合物、染料前駆体、アミノ化合
物、酸性顕色剤、熱可融性物質を分散液の形にして他の
必要な成分とともに支持体上に塗工し感熱記録層とする
必要がある。分散液の調製は、これらのそれぞれの化合
物の1種または複数種を、水溶性高分子、界面活性剤な
ど分散能を持つ化合物を含有する水溶液中で微粉砕する
ことにより得られる。各分散液の粒子径は、1μm前後
とする事が好ましい。イソシアナート化合物を水溶液中
で微粉砕する場合常温且つ中性で緩やかな条件で粉砕す
ることが望ましい。イソシアナートは反応性に富むの
で、温度が高かったり、酸性であったり、強い衝撃を与
えて粉砕した場合分解するおそれがある為である。
【0047】その他、感熱記録層には顔料として、ケイ
ソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
珪素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等を
含有させることもできる。また、ヘッド摩耗防止、ステ
ィッキング防止などの目的でステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、
酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ス
テアリン酸アミド、カスターワックス等のワックス類
を、また、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の分
散剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの
紫外線吸収剤、さらに界面活性剤、蛍光染料等も必要に
応じて含有させることができる。
【0048】感熱記録層に用いられるバインダーとして
は、通常用いられる種々のバインダーを用いることがで
きる。それらのバインダーとしては、例えば、デンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸ソーダ、アクリルアミド/アクリル酸エステ
ル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メ
タクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共
重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合
体のアルカリ塩等の水溶性バインダー、およびスチレン
/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン
共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体など
のラテックス系水不溶性バインダー等が挙げられる。
【0049】本発明に関わる感熱記録材料は、支持体上
に加熱発色する感熱記録層を設けたものである。支持体
としては、紙が主として用いられるが、紙の他に各種織
布、不織布、合成樹脂フィルム、ラミネート紙、合成
紙、金属箔、あるいはこれらを組み合わせた複合シート
を目的に応じて任意に用いることができる。感熱記録層
は単一の層で構成されていても複数で構成されていても
よい。例えば、各発色成分を一層ずつに含有させ、多層
構造としてもよい。また、この感熱記録層上に、1層又
は複数の層からなる保護層を設けてもよいし、支持体と
感熱記録層の間に、1層又は複数の層からなる中間層を
設けてもよい。この感熱記録層は、各発色成分あるいは
その他の成分を微粉砕して得られる各々の水性分散液と
バインダー等を混合し、支持体上に塗布、乾燥すること
により得ることができる。
【0050】本発明のイソシアナート化合物と無色また
は淡色の染料前駆体からなる発色剤において感圧記録材
料においては下記の顕色剤を加えることによっても画像
濃度が向上し鮮明な発色の感圧記録材料が得られるよう
になる。その顕色剤としては一般に感圧記録材料に使用
される電子受容性の物質が用いられ、主として、酸性白
土、活性白土、アタパルジャイト、ベンナイト、ゼオラ
イト、コロイダルシリカ、ケイ酸マグネシウム、タル
ク、ケイ酸アルミニウム等の無機化合物、あるいはフェ
ノール、クレゾール、ブチルフェノール、オクチルフェ
ノール、フェニルフェノール、クロロフェノール、サリ
チル酸等、またはこれから誘導されるアルデヒド縮合ノ
ボラック樹脂およびそれらの金属塩、3−イソプロピル
サリチル酸、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキ
シルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、
3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5
−ジ−t−オクチルサリチル酸、3−メチル−5−ベン
ジルサリチル酸、3,5−ジ(α、α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3−フェニル−5−(α、α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸等のサリチル酸誘導体及びこれ
らの金属塩等があげられる。
【0051】感圧記録材料とするには、例えば、米国特
許第2505470号、同2712507号、同273
0456、同2730457号、同3418250号等
に開示されているような形態をとることができる。一般
的には、染料前駆体を単独、または、混合して、アルキ
ル化ナフタレン、アルキル化ジフェニル、アルキル化ジ
フェニルメタン、アルキル化ジアリールエタン、塩素化
パラフィン等の合成油、また、植物油、動物油、鉱物油
等の単独または混合物からなる溶媒に溶解し、これをバ
インダー中に分散するか、またはマイクロカプセル中に
含有させた分散液を支持体上にバインダー等と共に塗布
することにより、上用紙を得る。また、イソシアナート
化合物(およびアミノ化合物あるいは/および顕色剤)
の分散液を塗布し、他の面に上記染料前駆体を含む分散
液を塗布した中用紙、さらに支持体の同一面に上記イソ
シアナート化合物(およびアミノ化合物あるいは/およ
び顕色剤)の分散液と上記染料前駆体を含む分散液を混
合、あるいは多層に塗布したセルフタイプ、また、染料
前駆体、イソシアナート化合物(およびアミノ化合物あ
るいは/および顕色剤)の何れをもマイクロカプセル化
して混合塗布したセルフタイプ等種々の形態がある。
【0052】マイクロカプセルの製造方法としては、米
国特許第2800457号、同2800458号に開示
されたコアセルベーション法、特公昭38−19574
号、同42−446号、同42−771号等に開示され
た界面重合法、特公昭36−9168号、特公昭51−
9079号等に開示されたin−situ法、英国特許
第952807号、同96−5074号等に開示された
融解分散冷却法、米国特許第311140号、英国特許
第930422号等に開示されたスプレードライング法
などが採用できる。
【0053】本発明に関わる染料前駆体とイソシアナー
ト化合物の発色の場合は、上記引例における染料前駆体
と顕色剤に代わるもので、マイクロカプセル形成の場
合、それぞれ溶媒に溶解して用いるか、分散して用いれ
ばよい。また、アミノ化合物あるいは/および顕色剤を
含めた発色系では、それぞれ単独で用いるか、イソシア
ナート体化合物とアミノ化合物あるいは/および顕色剤
を併用して溶媒に溶解または分散して用いればよい。
【0054】なお、前記界面重合法では、油性と水溶性
の2種類のモノマーを用いて界面で皮膜を形成させる。
例えば、油相に多塩基酸クロライド、水相に多価アミン
を用いて界面にポリアミドの皮膜を、また、水相に多価
ヒドロキシ化合物を用いてポリエステルの皮膜を、さら
に油相に多価イソシアナートを用いた時、水相に多価ア
ルコール、多価フェノールを用いてポリウレタンの皮膜
を、また、水相に多価アミンを用いるとポリウレアの皮
膜を形成させる方法が知られている。このようにマイク
ロカプセル製造に界面重合法を用いると、皮膜形成のた
めに反応性モノマーの一つとして、イソシアナート化合
物を使用する場合がある。
【0055】この場合、該イソシアナート化合物はマイ
クロカプセルの被膜形成に消費されるもので直接発色画
像に関与するものではなく、また、他の水溶性モノマー
の使用が必須であり、これらの点で本発明のイソシアナ
ート化合物の使用と区別されるものである。マイクロカ
プセル化をしない化合物の分散液の調製は、それぞれの
化合物の1種または複数種を、水溶性高分子、界面活性
剤など分散能を持つ化合物を含有する水溶液中で微粉砕
することにより得られる。また、イソシアナートアダク
ト体化合物はアミノ化合物および/またはアルコール性
化合物、顕色剤と同時に分散しても良い。
【0056】本発明に関わる感圧記録材料に用いる支持
体としては、紙が主として用いられるが、紙の他に各種
織布、不織布、合成樹脂フィルム、ラミネート紙、合成
紙、金属箔、あるいはこれらを組み合わせた複合シート
を目的に応じて任意に用いることができる。バインダー
としては、通常用いられる種々のバインダーを用いるこ
とができが、例えば、デンプン類、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アク
リルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルア
ミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合
体、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、
エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水
溶性バインダー、およびスチレン/ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル
酸メチル/ブタジエン共重合体などのラテックス系水不
溶性バインダー等が挙げられる。
【0057】本発明を使用した記録材料の実施態様を具
体的に断面図にして説明する。第1図は本発明に関わる
感圧記録材料の一例を示す断面図である。Aは基材1に
染料前駆体、イソシアナート化合物(およびアミノ化合
物あるいは/および顕色剤)のいずれかをマイクロカプ
セル化したものを塗工したマイクロカプセル含有感圧層
2からなる上用紙と基材4に他の物質を微粒子状にして
塗工した感圧受理層5からなる下用紙を組み合わせた断
面図を示す。
【0058】BはAの上用紙および下用紙の間に基材6
の両面に5および2の塗層を設けた中用紙を組み合わせ
た3枚組の断面図を示す。Cは基材8の同一面に染料前
駆体、イソシアナートアダクト体化合物(およびアミノ
化合物あるいは/および顕色剤)のいずれかをマイクロ
カプセル化し、他方を微粒子状にして混合塗工した自己
発色層7からなるセルフタイプの断面図を示す。DはC
において、自己発色層7をマイクロカプセル含有層9お
よび反応層10に分離して塗工したセルフタイプを示
す。
【0059】第2図は本発明に関わる感圧記録材料の一
例を示す断面図である。EはCに対してFはDに対して
それぞれ粘着層12を設けたラベル用セルフタイプを示
す。Gは基材8の同一面に染料前駆体、イソシアナート
化合物(およびアミノ化合物あるいは/および顕色剤)
のいずれかをマイクロカプセル化し、他方を微粒子状に
して混合塗工した感圧転写層13を設け、普通紙14と
組み合わせた断面図を示す。HはGにおいて感圧転写層
をマイクロカプセル含有層9および反応層10に分離し
て、普通紙14と組み合わせた断面図を示す。
【0060】
【発明の実施の形態】以下実施例によって本発明を更に
詳しく説明する。なお、各物性の評価は以下の方法で行
った。 <感熱紙感度>大倉電機製印字試験機で、サーマルヘッ
ドは京セラ製KJT−256−8MGF1を用いて印可
電圧24Vパルス幅1.5msecでの発色濃度を光学
濃度計で測定した。 <耐可塑剤性>感熱記録シートを塩化ビニルラップある
いは塩化ビニルファイルにはさみ、上から300g/c
2 の荷重をかけ、40℃に24時間放置して、放置後
に印字部および未印字部(地肌)の濃度を目視評価し、
印字濃度の消色の少ないものを印字保存性良好とした。
また地肌の被りの少ないものを地肌保存性良好とした。 <耐熱性>感熱記録シートを60℃、25%RHの環境
下に24時間放置して地肌の変色濃度を目視評価し、地
肌被りの少ないものを地肌保存性良好とした。 <融点>融点測定機 YAZAWA TYPE BY−
2を使用し、顕微鏡下で観察しながら約1℃/分の速度
で昇温し、融解し始めた温度を目視で判断した。 <赤外吸収スペクトル>日本分光社製 IR−810を
用いて測定した。 <GPC>東ソー製HLC−8120を用い、カラムは
TSK gel Super H3000、H200
0、H1000を使用し、検出器はRIを使用した。キ
ャリヤーはTHFを用い分析温度は40℃であった。試
料をTHFに溶解して注入し、検出ピークの面積比から
含有率を決定した。 <感圧紙発色濃度>上用紙と下用紙の塗布面を対向する
ように重ね合わせて加圧し、下用紙上に発色画像を得
た。発色画像の濃度を濃度計マクベスRD917を用い
て測定した。 <耐溶剤性>発色濃度の評価で得た発色画像部にハンド
クリーム(製品名:アトリックス(花王(株)社製))
を薄く塗布し常温にて7日間放置後に印字部の濃度を目
視評価し、印字濃度の消色の少ないものを印字保存性良
好とした。
【0061】
【実施例1】2,4−トルエンジイソシアナート100
gに溶媒としてトルエン360gを加え、これに水30
gを加えて30℃で7時間反応させた。析出した白色の
固体を濾過により回収後、ヘキサンで洗浄し一晩真空乾
燥して白色結晶の化合物90gを得た。この化合物の融
点と赤外吸収スペクトルを測定した。融点は190℃、
赤外吸収スペクトルは1590、1650、2290c
-1付近に特徴的な鋭いピークがみられた。また質量分
析計の測定でm/e=322にピークが検出された。G
PC分析の結果化合物(I)の含有率は100%であっ
た。次にこの化合物6gを取り、2.5重量%ポリビニ
ルアルコール水溶液24gと共にペイントシェーカーで
45分間粉砕・分散し、分散液を得た。
【0062】また、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン70gを4.3重量%ポリビニ
ルアルコール水溶液130gと共にサンドグラインダー
(ベッセル容量400ml、アイメックス社製)、回転
数2000rpmで3時間粉砕・分散して分散液を得
た。また、ジフェニルスルホン70gを5.4重量%ポ
リビニルアルコール水溶液130gと共にサンドグライ
ンダー(ベッセル容量400ml、アイメックス社
製)、回転数2000rpmで3時間粉砕、分散して分
散液を得た。
【0063】また、炭酸カルシウム20gを水60gと
混合してスターラーで撹拌分散して、分散液を得た。ま
た4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン70gを
5.4重量%ポリビニルアルコール水溶液130gに添
加し、サンドグラインダー(ベッセル容量400ml、
アイメックス社製)、回転数2000rpmで3時間粉
砕し、分散液を得た。
【0064】塗液は、上記化合物分散液20重量部、3
−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン分散液10重量部、ジフェニルスルホン分散液30重
量部、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン分散
液20重量部、炭酸カルシウム分散液20重量部、さら
に固形分濃度31.5重量%のステアリン酸亜鉛分散液
10重量部、さらに15重量%ポリビニルアルコール3
6重量部を混合、撹拌して調整して得た。
【0065】この塗液を50g/m2 の秤量をもつ原紙
上にバーコーターのロッド番号10番で塗布し、乾燥後
スーパーカレンダーで処理して感熱記録シートを得た。
感度の評価結果は光学濃度1.3と良好であった。塩化
ビニルラップによる地肌被り性の評価結果は変色が少な
く良好であった。また、印字部も判読可能であり良好で
あった。結果をまとめて表1に示す。
【0066】
【実施例2】2,4−トルエンジイソシアナート140
gをトルエン200gに溶解した後、アニリン74gを
徐々に加え、30℃で1時間反応させたところ白色結晶
が析出した。析出した白色の固体を濾過により回収後、
ヘキサンで洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物2
0gを得た。融点は173℃であった。また、赤外吸収
スペクトルは、1600、1650、2290cm-1
近に特徴的な鋭いピークがみられた。また質量分析計の
測定でm/e 267にピークが検出された。GPC分
析の結果化合物(II)の含有率は98%であった。
【0067】次にこの化合物6gを取り、2.5重量%
ポリビニルアルコール水溶液24gと共にペイントシェ
ーカーで45分間粉砕・分散し、分散液を得た。続い
て、実施例1で得られた化合物の分散液の代わりに上記
化合物の分散液を用いた以外は実施例1と同様にして感
熱記録シートを作成し、評価を行った。結果をまとめて
表1に示す。
【0068】
【実施例3】トルエンジイソシアナートの2量体である
市販品のデスモジュールTT(バイエル社製)を6gを
取り、2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液24g
と共にペイントシェーカーで45分間粉砕・分散し、分
散液を得た。続いて、実施例1で得られた化合物の分散
液の代わりに上記化合物の分散液を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0069】
【実施例4】2,4−トルエンジイソシアナート150
gをトルエン160gに溶解し、フェノール16gを滴
下し30℃で一昼夜反応させた。白色の沈殿を濾過した
後、ヘキサンで洗浄し、一晩真空乾燥を行って白色の化
合物24gを得た。融点は104℃であった。また、赤
外吸収スペクトルは、1550、1700、2290c
-1付近に特徴的な鋭いピークがみられた。また質量分
析計の測定でm/e=268にピークが検出された。
【0070】次にこの化合物6gを取り、2.5重量%
ポリビニルアルコール水溶液24gと共にペイントシェ
ーカーで45分間粉砕・分散し、分散液を得た。続い
て、実施例1で得られた化合物の分散液の代わりに上記
化合物の分散液を用い、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンの代わりに4−n−オクチルオキシカルボ
ニルアミノサリチル酸の亜鉛塩を用いた以外は実施例1
と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行った。
結果をまとめて表1に示す。
【0071】
【実施例5】実施例1において使用した4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホンを除いた以外は実施例1と
同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行った。結
果をまとめて表1に示す。
【0072】
【実施例6】3,3’−ジアミノジフェニルスルホン4
0gを2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液160
gに添加し、サンドグラインダー(ベッセル容量400
ml、アイメックス社製)、回転数2000rpmで3
時間粉砕、分散して得られた分散液を20重量部の割合
で実施例1に記載した分散液に添加して、塗液を作成し
加えた以外は各実施例と同様にして感熱記録シートを作
成し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0073】
【実施例7】実施例1において使用した3−ジブチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに
クリスタルバイオレットラクトンを用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0074】
【比較例1】実施例1で合成したイソシアナート化合物
の代わりに2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンを用いた以外は、実施例5と同様にして感熱記録
シートを作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に
示す。
【0075】
【比較例2】実施例1で合成したイソシアナート化合物
の代わりに4,4’,4’’−トリイソシアナト−2,
5−ジメトキシトリフェニルアミンを用いた以外は、実
施例5と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行
った。結果をまとめて表1に示す。
【0076】
【比較例3】2,4−トルエンジイソシアナート140
gに溶媒として燐酸トリメチル30gと二酢酸エチレン
グリコール30gを加え、これに水2.9gを加えて1
30℃で2時間反応させた。反応後、減圧蒸留した残留
物にトルエンを加えて溶解し、続いてヘキサンを加えた
ところ白色結晶が析出した。析出した白色の固体を濾過
により回収後、ヘキサンで洗浄し一晩真空乾燥して白色
の化合物60gを得た。 GPC分析の結果化合物
(I)の含有率は3%であった。次に実施例1で合成し
たイソシアナート化合物の代わりにこの化合物を用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録シートを作成
し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0077】
【比較例4】2,4−トルエンジイソシアナート140
gに溶媒としてトルエン60gを加え、これにアニリン
3.7gを加えて100℃で1時間反応させた。反応
後、減圧蒸留した残留物にトルエンを加えて溶解し、続
いてヘキサンを加えたところ白色結晶が析出した。析出
した白色の固体を濾過により回収後、ヘキサンで洗浄し
一晩真空乾燥して白色の化合物18gを得た。 GPC
分析の結果化合物(II)の含有率は8%であった。次
に実施例1で合成したイソシアナート化合物の代わりに
この化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録シートを作成し、評価を行った。結果をまとめて表
1に示す。
【0078】
【比較例5】実施例1において使用したイソシアナート
化合物を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして
感熱記録シートを作成し、評価を行った。結果をまとめ
て表1に示す。
【0079】
【比較例6】2,4−トルエンジイソシアナート140
gに溶媒として燐酸トリメチル30gと二酢酸エチレン
グリコール30gを加え、これに水0.8gを加えて9
0℃で30分反応させた。反応後、減圧蒸留した残留物
にトルエンを加えて溶解し、続いてヘキサンを加えたと
ころ白色結晶が析出した。析出した白色の固体を濾過に
より回収後、ヘキサンで洗浄し一晩真空乾燥して白色の
化合物33gを得た。
【0080】GPC分析の結果化合物(I)の含有率は
42%であった。次に実施例1で合成したイソシアナー
ト化合物の代わりにこの化合物を用いた以外は、実施例
1と同様にして感熱記録シートを作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0081】
【比較例7】2,4−トルエンジイソシアナート140
gに溶媒としてトルエン60gを加え、これにアニリン
3.7gを加えて80℃で30分反応させた。反応後、
減圧蒸留した残留物にトルエンを加えて溶解し、続いて
ヘキサンを加えたところ白色結晶が析出した。析出した
白色の固体を濾過により回収後、ヘキサンで洗浄し一晩
真空乾燥して白色の化合物21gを得た。 GPC分析
の結果化合物(II)の含有率は46%であった。次に
実施例1で合成したイソシアナート化合物の代わりにこ
の化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記
録シートを作成し、評価を行った。結果をまとめて表1
に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【実施例8】上用紙の作成 スチレン−無水マレイン酸共重合体を少量の水酸化ナト
リウムと共に溶解したpH4.0の5%水溶液100重
量部中に3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン
2.5重量部を溶解したオイル(商品名:日石ハイゾー
ルN−296、日本石油化学製)80重量部を乳化し
た。一方、メラミン10重量部、37%ホルマリン水溶
液25重量部、水65重量部を水酸化ナトリウムでpH
9.0とし、60℃に加熱したところ、15分で透明に
なり、メラミン−ホルマリン初期縮合物が得られた。こ
の初期縮合物を前記乳化液に加え、60℃に保ちながら
4時間撹拌を続けた後室温まで冷却した。得られたマイ
クロカプセル分散液の固形分は45%であった。
【0084】このようにして得られたマイクロカプセル
分散液を紙に塗布乾燥することにより上用紙を得た。 下用紙の作成 2,4−トルエンジイソシアナート100gに溶媒とし
てトルエン360gを加え、これに水30gを加えて3
0℃で7時間反応させた。析出した白色の固体を濾過に
より回収後、ヘキサンで洗浄し一晩真空乾燥して白色結
晶の化合物90gを得た。この化合物の融点と赤外吸収
スペクトルを測定した。融点は、190℃であった。赤
外吸収スペクトルは、1590、1650、2290c
-1付近に特徴的な鋭いピークがみられた。また質量分
析計の測定でm/e=322にピークが検出された。G
PC分析の結果化合物(I)の含有率は100%であっ
た。
【0085】次にこの化合物15gを取り、2重量%ポ
リビニルアルコール水溶液45gと共に常温にてペイン
トシェーカーで45分間粉砕・分散し、分散液を得た。
また、炭酸カルシウム60gを水90gと混合してスタ
ーラーで撹拌分散して、分散液を得た。塗液は、上記化
合物分散液40重量部、炭酸カルシウム分散液125重
量部、さらに10重量%ポリビニルアルコール水溶液1
20重量部を混合、撹拌して調整して得た。
【0086】この塗液を40g/m2 の秤量をもつ原紙
上にバコーターのロッド番号10番で塗布し、下用紙を
得た。発色濃度の評価結果は光学濃度0.7と良好であ
った。ハンドクリームによる耐溶剤性の評価結果は印字
部の判読は可能であり良好であった。結果をまとめて表
2に示す。
【0087】
【実施例9】2,4−トルエンジイソシアナート140
gをトルエン200gに溶解した後、アニリン74gを
徐々に加え、30℃で1時間反応させたところ白色結晶
が析出した。析出した白色の固体を濾過により回収後、
ヘキサンで洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物9
5gを得た。融点は173℃であった。また、赤外吸収
スペクトルは、1600、1650、2290cm-1
近に特徴的な鋭いピークがみられた。また質量分析計の
測定でm/e=267にピークが検出された。GPC分
析の結果化合物(II)の含有率は98%であった。
【0088】次にこの化合物15gを取り、2重量%ポ
リビニルアルコール水溶液45gと共に常温にてペイン
トシェーカーで45分間粉砕・分散し、分散液を得た。
続いて、実施例8で得られた化合物の分散液の代わりに
上記化合物の分散液を用いた以外は実施例8と同様にし
て感圧記録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめ
て表2に示す。
【0089】
【実施例10】トルエンジイソシアナートの2量体であ
る市販品のデスモジュールTT(バイエル社製)を15
g取り、2重量%ポリビニルアルコール水溶液45gと
共に常温にてペイントシェーカーで45分間粉砕・分散
し、分散液を得た。続いて、実施例8で得られた化合物
の分散液の代わりに上記化合物の分散液を用いた以外は
実施例8と同様にして感圧記録材料を作成し、評価を行
った。結果をまとめて表2に示す。
【0090】
【実施例11】2,4−トルエンジイソシアナート15
0gをトルエン160gに溶解し、フェノール16gを
滴下し30℃で一昼夜反応させた。白色の沈殿を濾過し
た後、ヘキサンで洗浄し、一晩真空乾燥を行って白色の
化合物24gを得た。融点は104℃であった。また、
赤外吸収スペクトルは、1550、1700、2290
cm-1付近に特徴的な鋭いピークがみられた。また質量
分析計の測定でm/e=268にピークが検出された。
【0091】次にこの化合物15gを取り、2重量%ポ
リビニルアルコール水溶液45gと共に常温にてペイン
トシェーカーで45分間粉砕・分散し、分散液を得た。
続いて、実施例8で得られた化合物の分散液の代わりに
上記化合物の分散液を用いた以外は実施例8と同様にし
て感圧記録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめ
て表2に示す。
【0092】
【実施例12〜14】3、3’−ジアミノジフェニルス
ルホン40gを10重量%ポリビニルアルコール水溶液
160gに添加し、サンドグラインダー(ベッセル容量
400ml、アイメックス社製)、回転数2000rp
mで3時間粉砕し、分散液を得た。得られた分散液を5
0重量部の割合で実施例8〜10に記載した下用紙用の
塗液に添加して下用紙を作成した以外は各実施例と同様
にして感圧記録材料を作成し、評価を行った。結果をま
とめて表2に示す。
【0093】
【実施例15〜16】顕色剤である4、4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン70gを5.4重量%ポリビニ
ルアルコール水溶液130gに添加し、サンドグライン
ダー(ベッセル容量400ml、アイメックス社製)、
回転数2000rpmで3時間粉砕し、分散液を得た。
得られた分散液を25重量部の割合で実施例8、10に
記載した下用紙の塗液に添加して下用紙を作成した以外
は各実施例と同様にして感圧記録材料を作成し、評価を
行った。結果をまとめて表2に示す。
【0094】
【比較例8〜10】実施例8、12、15で使用したイ
ソシアナート化合物の代わりに4、4’、4’’−トリ
イソシアナト−2、5−ジメトキシトリフェニルアミン
を用いた以外は、各実施例と同様にして感圧記録材料を
作成し、評価を行った。結果をまとめて表2に示す。
【0095】
【比較例11〜12】実施例8、12で使用したイソシ
アナート化合物を使用しなかった以外は、各実施例と同
様にして感圧記録材料を作成し、評価を行った。結果を
まとめて表2に示す。
【0096】
【比較例13】実施例8に使用したイソシアナート化合
物の代わりに顕色剤である活性白土を用いた以外は、実
施例8と同様にして感圧記録材料を作成し、評価を行っ
た。結果をまとめて表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】
【発明の効果】画像保存性および感度に優れた記録材料
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる感圧記録材料の実施態様の例を
示す。
【図2】本発明に関わる感圧記録材料の実施態様の例を
示す。
【符号の説明】
1 基材 2 マイクロカプセル含有感圧層 3 マイクロカプセル 4 基材 5 感圧受理層 6 基材 7 自己発色層 8 基材 9 マイクロカプセル含有層 10 反応層 11 基材 12 粘着層 13 感圧転写層 14 普通紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)又は(II)に示される化
    合物を少なくとも50%以上含有する記録材料用イソシ
    アナート化合物。 【化1】 (ここにRは水素原子、アルキル基、アルコシキ基、ア
    ラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原子を表す。) 【化2】 (ここにRは水素原子、アルキル基、アルコシキ基、ア
    ラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原子を表す。)
  2. 【請求項2】 下記式(III)又は(IV)の少なく
    ともいずれか一つで示される記録材料用イソシアナート
    化合物。 【化3】 (ここにRは水素原子、アルキル基、アルコシキ基、ア
    ラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原子を表す。) 【化4】 (ここにRは水素原子、アルキル基、アルコシキ基、ア
    ラルキル基、アリ−ル基、又はハロゲン原子を表す。ま
    たR1 は芳香族化合物残基又は脂肪族化合物残基又は複
    素環化合物残基を表す。)
  3. 【請求項3】 無色又は淡色の染料前駆体および請求項
    1又は2に記載された化合物を含有する発色剤。
  4. 【請求項4】無色又は淡色の染料前駆体および請求項1
    又は2に記載された化合物およびアミノ化合物を含有す
    る発色剤 。
  5. 【請求項5】 無色又は淡色の染料前駆体および請求項
    1又は2に記載された化合物および顕色剤を含有する発
    色剤。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載された化合物ある
    いは請求項3又は4に記載された発色剤を含有する発色
    層を支持体上に設けた記録材料。
JP11000627A 1998-01-12 1999-01-05 記録材料用イソシアナ―ト化合物 Pending JPH11279136A (ja)

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JP418098 1998-01-12
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CN115007003A (zh) * 2022-05-13 2022-09-06 天津工业大学 一种高通量荷正电复合纳滤膜、制备方法及应用

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