JPH11278859A - 結晶化ガラスの製造方法 - Google Patents
結晶化ガラスの製造方法Info
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- JPH11278859A JPH11278859A JP8232598A JP8232598A JPH11278859A JP H11278859 A JPH11278859 A JP H11278859A JP 8232598 A JP8232598 A JP 8232598A JP 8232598 A JP8232598 A JP 8232598A JP H11278859 A JPH11278859 A JP H11278859A
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- glass
- crystallized glass
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- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 結晶化ガラスの平面度のばらつきを小さくで
きるとともに、焼成中に反りが生じず、平面度の高い結
晶化ガラスを製造する方法を提供する。 【解決手段】 重ね合わせた2以上のガラス板の両端に
位置するガラス板の一方又は双方より押圧部材にてガラ
ス板の全体に均等に圧力をかけて焼成する結晶化ガラス
の製造方法において、上記押圧部材の表面積/体積を
0.27〜0.29とする。
きるとともに、焼成中に反りが生じず、平面度の高い結
晶化ガラスを製造する方法を提供する。 【解決手段】 重ね合わせた2以上のガラス板の両端に
位置するガラス板の一方又は双方より押圧部材にてガラ
ス板の全体に均等に圧力をかけて焼成する結晶化ガラス
の製造方法において、上記押圧部材の表面積/体積を
0.27〜0.29とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ハードディスク
等として用いられる結晶化ガラスの製造方法に関する。
等として用いられる結晶化ガラスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 結晶化ガラスは、ハードディスク等の
分野において、媒体の基板として用いられている。この
ような結晶化ガラスは、ガラス板の表面に均等に0.2
7〜0.29の圧力を加えつつ、700〜800℃の温
度にて焼成して製造されるが、従来においては、図8に
示すように、カーボン等から成る有底円筒状の焼成用容
器1内にガラス板2とセッター(平面度修正板)を交互
に積層した上で、最上層のセッターに、例えばSUS4
30等の金属から成る円盤状の重り3を載せた状態で焼
成することにより製造されていた。
分野において、媒体の基板として用いられている。この
ような結晶化ガラスは、ガラス板の表面に均等に0.2
7〜0.29の圧力を加えつつ、700〜800℃の温
度にて焼成して製造されるが、従来においては、図8に
示すように、カーボン等から成る有底円筒状の焼成用容
器1内にガラス板2とセッター(平面度修正板)を交互
に積層した上で、最上層のセッターに、例えばSUS4
30等の金属から成る円盤状の重り3を載せた状態で焼
成することにより製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図8
に示すような従来の方法では、焼成中に反りが生じ、出
来上がった結晶化ガラスの平面度が大きく、結晶化ガラ
スの最終製品品質に影響するという問題があった。又、
焼成用容器内におけるガラス板の位置により、結晶化ガ
ラスの平面度のばらつきが大きく、品質の均一化が困難
であるという問題もあった。
に示すような従来の方法では、焼成中に反りが生じ、出
来上がった結晶化ガラスの平面度が大きく、結晶化ガラ
スの最終製品品質に影響するという問題があった。又、
焼成用容器内におけるガラス板の位置により、結晶化ガ
ラスの平面度のばらつきが大きく、品質の均一化が困難
であるという問題もあった。
【0004】 本発明は上記した従来の課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、結晶化ガ
ラスの平面度のばらつきを小さくできるとともに、焼成
中に反りが生じず、平面度の高い結晶化ガラスを製造す
る方法を提供することにある。
されたものであり、その目的とするところは、結晶化ガ
ラスの平面度のばらつきを小さくできるとともに、焼成
中に反りが生じず、平面度の高い結晶化ガラスを製造す
る方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、重ね合わせた2以上のガラス板の両端に位置する
ガラス板の一方又は双方より押圧部材にてガラス板の全
体に均等に圧力をかけて焼成する結晶化ガラスの製造方
法であって、上記押圧部材の表面積/体積を0.27〜
0.29とする結晶化ガラスの製造方法が提供される。
上記の方法においては、押圧部材を所定の重量を有する
重りとし、上記ガラス板を上端に開口部を有する焼成用
容器内に水平に積み重ね、上記押圧部材を上端に位置す
るガラス板に載せ、上記押圧部材が上記開口部を閉塞し
た状態で焼成を行うことが好ましい。この場合におい
て、上記押圧部材を、端面の面積が上記開口部の面積よ
り小さい柱状部から、上記柱状部の軸方向に沿って、適
宜な間隔にて上記開口部と同じ形状を有する複数のつば
を突出させた形状とすることが好ましい。
れば、重ね合わせた2以上のガラス板の両端に位置する
ガラス板の一方又は双方より押圧部材にてガラス板の全
体に均等に圧力をかけて焼成する結晶化ガラスの製造方
法であって、上記押圧部材の表面積/体積を0.27〜
0.29とする結晶化ガラスの製造方法が提供される。
上記の方法においては、押圧部材を所定の重量を有する
重りとし、上記ガラス板を上端に開口部を有する焼成用
容器内に水平に積み重ね、上記押圧部材を上端に位置す
るガラス板に載せ、上記押圧部材が上記開口部を閉塞し
た状態で焼成を行うことが好ましい。この場合におい
て、上記押圧部材を、端面の面積が上記開口部の面積よ
り小さい柱状部から、上記柱状部の軸方向に沿って、適
宜な間隔にて上記開口部と同じ形状を有する複数のつば
を突出させた形状とすることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】 本発明においては、重ね合わせ
た2以上のガラス板の両端に位置するガラス板の一方又
は双方より押圧部材にてガラス板の全体に均等に圧力を
かけて焼成することにより結晶化ガラスを製造するが、
その際に、上記押圧部材の表面積/体積を0.27〜
0.29として焼成を行う。
た2以上のガラス板の両端に位置するガラス板の一方又
は双方より押圧部材にてガラス板の全体に均等に圧力を
かけて焼成することにより結晶化ガラスを製造するが、
その際に、上記押圧部材の表面積/体積を0.27〜
0.29として焼成を行う。
【0007】 表面積/体積を上記所定の範囲内に制御
することにより、炉内雰囲気により押圧部材表面から得
られる熱量及び押圧部材のもつ熱容量とが、焼成用容器
下部の熱量及び熱容量とバランスをとることができるた
め、昇温の際には焼成用容器内が速やかに温度上昇し、
降温の際には焼成用容器内が冷えにくくなる。即ち、焼
成用容器内の上端部と下端部の温度が同じになるため、
焼成中にガラス板に反りを生じにくくし、結果として平
面度の小さい結晶化ガラスを製造することができる。
することにより、炉内雰囲気により押圧部材表面から得
られる熱量及び押圧部材のもつ熱容量とが、焼成用容器
下部の熱量及び熱容量とバランスをとることができるた
め、昇温の際には焼成用容器内が速やかに温度上昇し、
降温の際には焼成用容器内が冷えにくくなる。即ち、焼
成用容器内の上端部と下端部の温度が同じになるため、
焼成中にガラス板に反りを生じにくくし、結果として平
面度の小さい結晶化ガラスを製造することができる。
【0008】 又、表面積/体積を制御することによ
り、炉内雰囲気により押圧部材表面から損失する熱量及
び押圧部材のもつ熱容量とが、焼成用容器下部の熱量及
び熱容量とバランスをとることができるため、焼成用容
器内の温度分布を均一化することができ、それにより、
結晶化ガラスの平面度のばらつきを小さくすることがで
きる。
り、炉内雰囲気により押圧部材表面から損失する熱量及
び押圧部材のもつ熱容量とが、焼成用容器下部の熱量及
び熱容量とバランスをとることができるため、焼成用容
器内の温度分布を均一化することができ、それにより、
結晶化ガラスの平面度のばらつきを小さくすることがで
きる。
【0009】 表面積/体積を上記所定の範囲内とした
のは、0.27未満では所望の平面度が得られず、0.
29を超える場合にはそれ以上の効果がないとともに、
焼成用容器の容積及び重量が増大するという不都合があ
るからである。
のは、0.27未満では所望の平面度が得られず、0.
29を超える場合にはそれ以上の効果がないとともに、
焼成用容器の容積及び重量が増大するという不都合があ
るからである。
【0010】 本発明の方法においては、例えば、図1
に示すように、押圧部材を所定の重量を有する重り6と
し、セッター(図示せず。)を上端にして、ガラス板2
とセッターを、上端に開口部7を有する焼成用容器1内
に水平に積み重ねた状態で、上記重り6を上端に位置す
るセッターに載せ、上記重り6が上記開口部7を閉塞し
た状態で焼成を行う。又、重り6は、図1に示すよう
に、端面の面積が上記開口部7の面積より小さい柱状部
8から、上記柱状部8の軸方向に沿って、適宜な間隔に
て上記開口部と同じ形状を有する複数のつば9を突出さ
せた形状を有するフィンウエイトを用いることが好まし
い。
に示すように、押圧部材を所定の重量を有する重り6と
し、セッター(図示せず。)を上端にして、ガラス板2
とセッターを、上端に開口部7を有する焼成用容器1内
に水平に積み重ねた状態で、上記重り6を上端に位置す
るセッターに載せ、上記重り6が上記開口部7を閉塞し
た状態で焼成を行う。又、重り6は、図1に示すよう
に、端面の面積が上記開口部7の面積より小さい柱状部
8から、上記柱状部8の軸方向に沿って、適宜な間隔に
て上記開口部と同じ形状を有する複数のつば9を突出さ
せた形状を有するフィンウエイトを用いることが好まし
い。
【0011】 押圧部材を、図1のような形状とするこ
とにより、押圧部材の表面積/体積を効果的に前記所定
の範囲内とすることができるとともに、軽量化できると
いう利点もある。
とにより、押圧部材の表面積/体積を効果的に前記所定
の範囲内とすることができるとともに、軽量化できると
いう利点もある。
【0012】
【実施例】 次に、本発明を実施例を用いてさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもの
ではない。
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもの
ではない。
【0013】(実施例1) ガラス板を焼成して結晶化
ガラスを製造した。焼成は、図1に示すように、上端に
開口部7を有する有底円筒状の焼成用容器1内に、セッ
ター(図示せず。)を上端にして、ガラス板30枚をセ
ッター31枚と交互に水平に積み重ねた状態で、上端に
位置するセッターに押圧部材6を載せることにより上記
開口部7を閉塞した状態で行った。押圧部材6には、直
径100mm、厚さ5mmの円盤(大円盤)7枚と直径
50mm、厚さ5mmの円盤(小円盤)6枚を交互に積
み重ねて図1に示すような形状としたフィンウエイト6
を用いた。フィンウエイト6の表面積は94247.8
mm2、重量は2350g、体積は333794.2m
m3、表面積/体積は0.282353であった。材質
はSUS440とした。又、焼成用容器1はカーボン製
とし、外径111mm、内径101mmのものを用い
た。焼成用容器の下にはSUS製の重り5とハニカムプ
レート4を敷いて使用した。焼成温度は750℃、焼成
時間は4時間とした。
ガラスを製造した。焼成は、図1に示すように、上端に
開口部7を有する有底円筒状の焼成用容器1内に、セッ
ター(図示せず。)を上端にして、ガラス板30枚をセ
ッター31枚と交互に水平に積み重ねた状態で、上端に
位置するセッターに押圧部材6を載せることにより上記
開口部7を閉塞した状態で行った。押圧部材6には、直
径100mm、厚さ5mmの円盤(大円盤)7枚と直径
50mm、厚さ5mmの円盤(小円盤)6枚を交互に積
み重ねて図1に示すような形状としたフィンウエイト6
を用いた。フィンウエイト6の表面積は94247.8
mm2、重量は2350g、体積は333794.2m
m3、表面積/体積は0.282353であった。材質
はSUS440とした。又、焼成用容器1はカーボン製
とし、外径111mm、内径101mmのものを用い
た。焼成用容器の下にはSUS製の重り5とハニカムプ
レート4を敷いて使用した。焼成温度は750℃、焼成
時間は4時間とした。
【0014】 製造した結晶化ガラスの平面度を以下の
方法にて測定した。平面度の測定は、斜入射型レーザー
干渉計にて行った。
方法にて測定した。平面度の測定は、斜入射型レーザー
干渉計にて行った。
【0015】 又、製造した結晶化ガラスの反りを以下
の方法にて測定した。反りの測定は、斜入射型レーザー
干渉計にて行った。
の方法にて測定した。反りの測定は、斜入射型レーザー
干渉計にて行った。
【0016】 図2に、製造した30枚の結晶化ガラス
の平面度を、表1に製造した結晶化ガラスの反りの平均
値を示す。又、図3に、昇温時における焼成用容器内の
温度分布を、図4に、降温時における焼成用容器内の温
度分布をそれぞれ示す。
の平面度を、表1に製造した結晶化ガラスの反りの平均
値を示す。又、図3に、昇温時における焼成用容器内の
温度分布を、図4に、降温時における焼成用容器内の温
度分布をそれぞれ示す。
【0017】
【表1】
【0018】(実施例2) 実施例1と同様の条件でガ
ラス板を焼成して結晶化ガラスを製造した。但し、フィ
ンウエイトの構成は、大円盤6枚に小円盤5枚とした。
表1にフィンウエイトの表面積、重量、体積、表面積/
体積及び製造した結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
ラス板を焼成して結晶化ガラスを製造した。但し、フィ
ンウエイトの構成は、大円盤6枚に小円盤5枚とした。
表1にフィンウエイトの表面積、重量、体積、表面積/
体積及び製造した結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
【0019】(実施例3) フィンウエイトの構成を、
大円盤5枚に小円盤4枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
大円盤5枚に小円盤4枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
【0020】(実施例4) フィンウエイトの構成を、
大円盤4枚に小円盤3枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
大円盤4枚に小円盤3枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
【0021】(実施例5) フィンウエイトの構成を、
大円盤3枚に小円盤2枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
大円盤3枚に小円盤2枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
【0022】(実施例6) フィンウエイトの構成を、
大円盤2枚に小円盤1枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
大円盤2枚に小円盤1枚とした点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。表1にフィンウ
エイトの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製造し
た結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
【0023】(比較例1) 押圧部材として、図8に示
すように、直径100mm、厚さ15mmのSUS43
0製の円盤状の重り3を用いた点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。重り3の表面積
は12566.0mm2、重量は860g、体積は11
7810.0mm3、表面積/体積は0.24であっ
た。
すように、直径100mm、厚さ15mmのSUS43
0製の円盤状の重り3を用いた点を除いては実施例1と
同様の条件で結晶化ガラスを製造した。重り3の表面積
は12566.0mm2、重量は860g、体積は11
7810.0mm3、表面積/体積は0.24であっ
た。
【0024】 図5に、製造した30枚の結晶化ガラス
の平面度を示す。又、図3に、昇温時における焼成用容
器内の温度分布を、図4に、降温時における焼成用容器
内の温度分布をそれぞれ示す。
の平面度を示す。又、図3に、昇温時における焼成用容
器内の温度分布を、図4に、降温時における焼成用容器
内の温度分布をそれぞれ示す。
【0025】(比較例2) 押圧部材として、図6に示
すように、比較例1で用いた円盤状の重り3を3枚重ね
合わせて用いた点を除いては比較例1と同様の条件で結
晶化ガラスを製造した。重りの表面積は21991.0
mm2、重量は2580g、体積は353429.0m
m3、表面積/体積は0.062であった。尚、本比較
例における押圧部材の重量は、実施例1における押圧部
材の重量とほぼ同じである。図7に、製造した30枚の
結晶化ガラスの平面度を示す。
すように、比較例1で用いた円盤状の重り3を3枚重ね
合わせて用いた点を除いては比較例1と同様の条件で結
晶化ガラスを製造した。重りの表面積は21991.0
mm2、重量は2580g、体積は353429.0m
m3、表面積/体積は0.062であった。尚、本比較
例における押圧部材の重量は、実施例1における押圧部
材の重量とほぼ同じである。図7に、製造した30枚の
結晶化ガラスの平面度を示す。
【0026】(比較例3) 押圧部材として、実施例1
で用いた大円盤1枚のみを重りとして用いた点を除いて
は、実施例1と同様の条件で結晶化ガラスを製造した。
表1に重りの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製
造した結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
で用いた大円盤1枚のみを重りとして用いた点を除いて
は、実施例1と同様の条件で結晶化ガラスを製造した。
表1に重りの表面積、重量、体積、表面積/体積及び製
造した結晶化ガラスの反りの平均値を示す。
【0027】 図2(実施例1)と図5(比較例1)の
比較により、フィンウエイトを用いて焼成行った場合に
は、従来の方法にて焼成を行った場合に比べ、結晶化ガ
ラスの平面度が向上することがわかる。このことは、従
来の方法において、重りの重量を実施例1のフィンウエ
イトの重量と同程度とした図7(比較例2)と図2を比
較することによっても明らかである。
比較により、フィンウエイトを用いて焼成行った場合に
は、従来の方法にて焼成を行った場合に比べ、結晶化ガ
ラスの平面度が向上することがわかる。このことは、従
来の方法において、重りの重量を実施例1のフィンウエ
イトの重量と同程度とした図7(比較例2)と図2を比
較することによっても明らかである。
【0028】 又、図3及び図4により、フィンウエイ
トを用いて焼成行った場合には、昇温時及び降温時とも
に、焼成用容器内の温度分布が、従来の方法にて焼成を
行った場合に比べ、より均一であることがわかる。
トを用いて焼成行った場合には、昇温時及び降温時とも
に、焼成用容器内の温度分布が、従来の方法にて焼成を
行った場合に比べ、より均一であることがわかる。
【0029】 さらに、図9に、フィンウエイトを用い
て焼成行った場合(実施例1〜5)及び比較例3におけ
る、表面積/体積と結晶化ガラスの反りの平均値との関
係を示す。図9より、表面積/体積が0.27〜0.2
9の範囲である場合(実施例1〜5)には、そうでない
場合(比較例3)に比べ、結晶化ガラスの反りが小さい
ことがわかる。
て焼成行った場合(実施例1〜5)及び比較例3におけ
る、表面積/体積と結晶化ガラスの反りの平均値との関
係を示す。図9より、表面積/体積が0.27〜0.2
9の範囲である場合(実施例1〜5)には、そうでない
場合(比較例3)に比べ、結晶化ガラスの反りが小さい
ことがわかる。
【0030】
【発明の効果】 本発明の方法によれば、結晶化ガラス
を製造するためにガラス板を焼成する際に、押圧部材の
表面積/体積を所定の範囲内に制御するため、焼成用容
器内の温度の昇降を速やかに行うことができ、その結果
結晶化ガラスの平面度を向上させることができる。又、
焼成用容器内の温度分布を均一化することができ、それ
により、結晶化ガラスの平面度のばらつきを小さくする
ことができる。
を製造するためにガラス板を焼成する際に、押圧部材の
表面積/体積を所定の範囲内に制御するため、焼成用容
器内の温度の昇降を速やかに行うことができ、その結果
結晶化ガラスの平面度を向上させることができる。又、
焼成用容器内の温度分布を均一化することができ、それ
により、結晶化ガラスの平面度のばらつきを小さくする
ことができる。
【0031】 従って、本発明の方法によって製造され
た結晶化ガラスは平面度が小さく、ハードディスク基板
に使用した場合に良好な平面度を有し、ハードディスク
基板等に好適に用いることができる。
た結晶化ガラスは平面度が小さく、ハードディスク基板
に使用した場合に良好な平面度を有し、ハードディスク
基板等に好適に用いることができる。
【図1】 本発明の結晶化ガラスの製造方法の一例を示
す模式断面図である。
す模式断面図である。
【図2】 本発明の方法により製造した結晶化ガラスの
平面度を示すグラフである。
平面度を示すグラフである。
【図3】 昇温時における焼成用容器内の温度分布を示
すグラフである。
すグラフである。
【図4】 降温時における焼成用容器内の温度分布を示
すグラフである。
すグラフである。
【図5】 従来の方法により製造した結晶化ガラスの平
面度を示すグラフである。
面度を示すグラフである。
【図6】 従来の結晶化ガラスの製造方法の一例を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図7】 従来の方法により製造した結晶化ガラスの平
面度を示す他のグラフである。
面度を示す他のグラフである。
【図8】 従来の結晶化ガラスの製造方法の他の例を示
す模式断面図である。
す模式断面図である。
【図9】 表面積/体積と結晶化ガラスの反りの平均値
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
1…焼成用容器、2…ガラス板、3…円盤状の重り、4
…ハニカムプレート、5…SUS製の重り、6…重り
(フィンウエイト)、7…開口部、8…柱状部、9…つ
ば。
…ハニカムプレート、5…SUS製の重り、6…重り
(フィンウエイト)、7…開口部、8…柱状部、9…つ
ば。
Claims (3)
- 【請求項1】 重ね合わせた2以上のガラス板の両端に
位置するガラス板の一方又は双方より押圧部材にてガラ
ス板の全体に均等に圧力をかけて焼成する結晶化ガラス
の製造方法であって、 当該押圧部材の表面積/体積を0.27〜0.29とす
ることを特徴とする結晶化ガラスの製造方法。 - 【請求項2】 当該押圧部材が所定の重量を有する重り
であり、 当該ガラス板を上端に開口部を有する焼成用容器内に水
平に積み重ね、 当該押圧部材を上端に位置するガラス板に載せ、当該押
圧部材が当該開口部を閉塞した状態で焼成を行う請求項
1に記載の結晶化ガラスの製造方法。 - 【請求項3】 当該押圧部材が、端面の面積が当該開口
部の面積より小さい柱状部から、当該柱状部の軸方向に
沿って、適宜な間隔にて当該開口部と同じ形状を有する
複数のつばを突出させた形状を有する請求項2に記載の
結晶化ガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8232598A JPH11278859A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 結晶化ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8232598A JPH11278859A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 結晶化ガラスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11278859A true JPH11278859A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13771414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8232598A Withdrawn JPH11278859A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 結晶化ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11278859A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014012617A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 結晶化ガラス板の製造方法 |
JP2015069669A (ja) * | 2013-09-29 | 2015-04-13 | Hoya株式会社 | 磁気ディスク用ガラスブランクの製造方法及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法 |
CN114401930A (zh) * | 2019-07-12 | 2022-04-26 | 康宁股份有限公司 | 用于形成玻璃陶瓷制品的方法 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP8232598A patent/JPH11278859A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014012617A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 結晶化ガラス板の製造方法 |
JP2015069669A (ja) * | 2013-09-29 | 2015-04-13 | Hoya株式会社 | 磁気ディスク用ガラスブランクの製造方法及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |