JP2526160Y2 - 真空熱処理炉における段積みトレー - Google Patents

真空熱処理炉における段積みトレー

Info

Publication number
JP2526160Y2
JP2526160Y2 JP1990054222U JP5422290U JP2526160Y2 JP 2526160 Y2 JP2526160 Y2 JP 2526160Y2 JP 1990054222 U JP1990054222 U JP 1990054222U JP 5422290 U JP5422290 U JP 5422290U JP 2526160 Y2 JP2526160 Y2 JP 2526160Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
tray
treatment furnace
vacuum heat
trays
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990054222U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0413653U (ja
Inventor
雅知 中村
洋一 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP1990054222U priority Critical patent/JP2526160Y2/ja
Publication of JPH0413653U publication Critical patent/JPH0413653U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2526160Y2 publication Critical patent/JP2526160Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は真空熱処理炉における段積みトレーに関す
る。
金属材料やセラミックス材料等の熱処理にバッチ式又
は連続式の真空熱処理炉が利用されている。例えば、金
属粉末をバインダーと共に混練して成形した成形物を焼
結するような場合である。このような場合、金属材料や
セラミックス材料等の被処理材を段積みして熱処理する
ことが行なわれ、そのために段積みトレーが使用され
る。
本考案はかかる段積みトレーの改良に関するものであ
る。
〈従来の技術、その課題〉 従来、真空熱処理炉における段積みトレーとして、基
台上に立設された支柱に例えばカーボン製の板材から成
る複数のトレーを所定間隔で取付けたものが使用されて
いる。
ところが、上記のような従来の段積みトレーには、こ
れを構成する複数のトレーそれぞれに多数の被処理材を
載置して真空熱処理炉で熱処理すると、各トレーの側部
に載置した被処理材と中央部に載置した被処理材との間
に比較的大きな温度バラツキを生じるという課題があ
る。真空熱処理炉で被処理材を熱処理するとき、その性
質上、該被処理材の加熱は輻射及び伝導による熱伝達が
支配し、対流による熱伝達は無視される。各トレーの側
部に載置した被処理材は炉壁からの輻射熱を受け易く、
とりわけその長さ方向の熱伝導率と厚さ方向の熱伝導率
とが同じである従来のトレーでは、長さ方向の距離に対
して厚さ方向の距離がはるかに短いこともあって、各ト
レーの側部に載置した被処理材は熱伝導を受け易い。各
トレーの側部に載置した被処理材は中央部に載置した被
処理材よりも温度が高くなってしまうのである。例えば
金属粉末の成形物を段積みトレーを構成する各トレーに
載置して真空熱処理炉で焼結するような場合、その脱バ
インダー時や焼結時においては温度や保持時間に高度の
制御が要請されるので、上記のような温度バラツキは大
きな障害になる。
〈考案が解決しようとする課題、その解決手段〉 本考案は叙上の如き従来の課題を解決する真空熱処理
炉における段積みトレーを提供するものである。
しかして本考案は、真空熱処理炉で被処理材を段積み
して熱処理するときに使用される段積みトレーであっ
て、基台と、該基台上に立設された支柱と、該支柱に所
定間隔で取付けられた複数のトレーとを備え、該トレー
がその厚さ方向よりも長い方向の熱伝導性に優れる板材
から成るものであることを特徴とする真空熱処理炉にお
ける段積みトレーに係わる。
〈作用〉 本考案において、支柱に所定間隔で取付けられた複数
のトレーはその厚さ方向よりも長さ方向の熱伝導性に優
れる板材、例えばCCコンポジット製の板材から成ってい
る。したがって本考案によると、段積みトレーを構成す
る各トレーの側部に載置した被処理材と中央部に載置し
た被処理材との間における熱伝導差を小さくすることが
でき、それだけ被処理材間の温度バラツキを小さくする
ことができる。複数のトレーの両側に輻射熱用の遮熱板
を設け、これらの遮熱板で挟まれる空間内の各トレーに
被処理材を載置すると、各トレーの側部に載置した被処
理材が炉壁からの輻射熱を直接受けないため、更にそれ
だけ被処理材間の温度バラツキを小さくすることができ
る。
以下、図面に基づいて本考案の構成を更に詳細に説明
する。
〈実施例〉 第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。基
台11の4隅に合計4本の支柱21〜24(但し、支柱23,24
は図示しない、以下同じ)と中央に1本の支柱25が立設
されている。支柱21〜25には合計6枚のトレー31〜36が
所定間隔で取付けられており、最上段のトレー36を除
き、トレー31〜35にはそれぞれ10個の被処理材Aが載置
されている。トレー31〜36はその厚さ方向(第1図では
上下方向)よりも長さ方向(第1図では左右方向)の熱
伝導性に優れるCCコンポジット製の板材から成り、トレ
ー31〜36の両側にはこれらの側端面に当接して遮熱板4
1,42が支柱21〜24に取付けられている。
第1図に示した段積みトレー(試験例1)、該段積み
トレーから輻射熱用の遮熱板だけを取外した段積みトレ
ー(試験例2)及びトレーがカーボン製の板材から成り
且つ輻射熱用の遮熱板がない従来の段積みトレー(比較
例1)を使用し、これら3種類の段積みトレーの最上段
のトレーを除く各トレーにそれぞれ被処理材を載置して
真空熱処理炉で熱処理したときの該被処理材の温度バラ
ツキの結果を例示すると、試験例1が±2.5℃、試験例
2が±3℃、比較例1が±5℃であった。但し、ここに
例示した結果は、説明を省略する他の諸条件を同一にし
て、下記の被処理材及びトレーを使用した場合の結果で
ある。
被処理材の寸法(mm):直径10×長さ10の円柱片 被処理材の材質:SUS316 トレーの寸法(mm):縦方向の長さ750×横方向の長さ4
50×厚さ3(有効5段) トレーの熱伝導率(Kcal/mh℃):試験例1及び2は長
さ方向100で厚さ方向20、比較例1は長さ方向及び厚さ
方向共に80 〈考案の効果〉 既に明らかなように、以上説明した本考案には、被処
理材の温度バラツキを小さくすることができ、したがっ
て高品質の処理材を得ることができるという効果があ
る。加えて全体としての被処理材の昇温を速くすること
ができ、また例えばCCコンポジット製の板材から成るト
レーはカーボン製の板材から成るトレーに比べて強度に
優れるため、段積みトレー全体を軽量化することがで
き、軽量化した段積みトレーをローラハース型の連続式
真空熱処理炉へ使用する場合にはローラの寿命を長くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 11……基台、21,22,25……支柱、31〜36……トレー 41,42……遮熱板、A……被処理材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空熱処理炉で被処理材を段積みして熱処
    理するときに使用される段積みトレーであって、基台
    と、該基台上に立設された支柱と、該支柱に所定間隔で
    取付けられた複数のトレーとを備え、該トレーがその厚
    さ方向よりも長さ方向の熱伝導性に優れる板材から成る
    ものであることを特徴とする真空熱処理炉における段積
    みトレー。
  2. 【請求項2】複数のトレーの両側に輻射熱用の遮熱板が
    設けられた請求項1記載の真空熱処理炉における段積み
    トレー。
  3. 【請求項3】複数のトレーがCCコンポジット製の板材か
    ら成る請求項1又は2記載の真空熱処理炉における段積
    みトレー。
JP1990054222U 1990-05-24 1990-05-24 真空熱処理炉における段積みトレー Expired - Lifetime JP2526160Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990054222U JP2526160Y2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 真空熱処理炉における段積みトレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990054222U JP2526160Y2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 真空熱処理炉における段積みトレー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0413653U JPH0413653U (ja) 1992-02-04
JP2526160Y2 true JP2526160Y2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=31576095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990054222U Expired - Lifetime JP2526160Y2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 真空熱処理炉における段積みトレー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2526160Y2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5443856B2 (ja) * 2009-06-30 2014-03-19 Dowaサーモテック株式会社 熱処理装置、熱処理設備および熱処理方法
KR200447750Y1 (ko) * 2009-08-20 2010-02-16 김방재 알루미늄 휠 열처리 바스켓
KR101493574B1 (ko) * 2010-01-28 2015-02-13 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 원자력 플랜트용 금속관의 열처리 방법, 및 그에 이용하는 배치식 진공 열처리로, 및 그에 의해 처리된 원자력 플랜트용 금속관
JP5419763B2 (ja) * 2010-03-19 2014-02-19 日本碍子株式会社 加熱用収納体およびその使用方法、ならびに加熱用治具およびその使用方法
JP5965226B2 (ja) * 2012-07-04 2016-08-03 東洋炭素株式会社 熱処理炉用トレー
JP7163642B2 (ja) * 2018-07-06 2022-11-01 マツダ株式会社 浸炭焼入れ装置および浸炭焼入れ方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0440780Y2 (ja) * 1986-08-08 1992-09-24
JPS6356471A (ja) * 1986-08-26 1988-03-11 Tokyo Seimitsu Co Ltd プリンタ−出力制御方式
JPH0519759Y2 (ja) * 1986-11-25 1993-05-24
JP2722197B2 (ja) * 1988-03-07 1998-03-04 株式会社日立製作所 核融合炉壁及び核融合炉

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0413653U (ja) 1992-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2526160Y2 (ja) 真空熱処理炉における段積みトレー
JPS54131559A (en) Forming and processing of hard-to-form metal plate
JP2500206B2 (ja) セラミックス製品の焼成方法
JPH0440157Y2 (ja)
JPH10281651A (ja) 焼結炉内ワークの加熱装置
JPS6328190Y2 (ja)
JP3000781B2 (ja) 高蒸気圧酸化物を含むセラミック成形体の焼成方法
JPH10111084A (ja) 焼成用棚板およびそれを用いた焼成方法
JPH04302991A (ja) セラミック焼成用容器
JPS5820878Y2 (ja) 真空熱処理炉における長尺材料の支持装入装置
JPH11278859A (ja) 結晶化ガラスの製造方法
JPH0468294A (ja) バッチ式焼成炉
JPH0891944A (ja) セラミックスの製造方法
KR910005119Y1 (ko) 로용 내화벽돌의 구조
JPS6328189Y2 (ja)
JP3044879B2 (ja) セラミックス成形体の焼成方法
JPS6328192Y2 (ja)
JPH0750338Y2 (ja) 単板の担体
JPS5835998Y2 (ja) 瓦焼成用治具
JP3498990B2 (ja) プリプレグ硬化処理装置
JPH0325115Y2 (ja)
CN114791228A (zh) 烧结方法和烧结炉
JP2523463Y2 (ja) 真空成膜装置の基板保持機構
JPH0359961B2 (ja)
JPS6352307B2 (ja)