JPH11277643A - カートン取り出し成形方法及び装置 - Google Patents

カートン取り出し成形方法及び装置

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JPH11277643A
JPH11277643A JP10081383A JP8138398A JPH11277643A JP H11277643 A JPH11277643 A JP H11277643A JP 10081383 A JP10081383 A JP 10081383A JP 8138398 A JP8138398 A JP 8138398A JP H11277643 A JPH11277643 A JP H11277643A
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JP
Japan
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carton
suction head
suction
rotating shaft
speed
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JP10081383A
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English (en)
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Takeo Sugimoto
建男 杉本
Masami Iida
雅美 飯田
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OM Ltd
Original Assignee
OM Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートンの確実な開口成形を保証し、加え
て、高速化の可能なカートン取り出し成形方法及び装置
を提供すること。 【解決手段】 公転・自転する回転軸に垂直に吸着ヘッ
ドを取り付け、吸着ヘッドが外方を向く第1の位置にカ
ートンマガジンを備え、その後に吸着ヘッドが外方を向
く第2の位置にカートンコンベアの搬送路を配し、前記
カートンが搬送路への載置の直前に箱体へと開口成形さ
れ、吸着ヘッドに第1の位置から第2の位置に至るまで
の間空気を吸引させることによりカートンを保持させた
後、第2の位置において脱吸着させ、前記吸引時におけ
る前記回転軸の周回速度を、カートンを吸着して取り出
す間一時的に低速化し且つ該吸着ヘッドが開口成形位置
以外にあるとき前記低速化によるサイクルの遅れの補償
に必要なだけ高速化すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳まれ重ね合
わされた複数のカートンをカートンマガジンから順次取
り出して箱体へと開口成形させて後の工程へと供給する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】折り畳まれ重ね合わされたカートンを、
それらを装填したカートンマガジンの取り出し口より順
次取り出して開口成形する装置としては、実開昭62−
102523号に開示のものがある。この装置において
は、多数の折り畳んだカートンがカートンマガジンに収
納され、カートンマガジンに向かって回転体が配置さ
れ、回転体の周縁に承持された複数の遊星軸に空気を吸
引する吸着ヘッドが取り付けられ、この吸着ヘッドでカ
ートンマガジンからカートンを取り出してカートンコン
ベアの始端部に載せ、そしてカートンコンベアの間隔片
(スペーサー)の立ち上がりにより、カートンがその折
り畳まれた形態から箱体へと開口成形されるが、開口成
形に際して、スライドする成形バーの折曲がった先端が
カートンの側面に突き当たることにより開口成形が補助
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置においては、カートンの開口成形はスペーサーの立ち
上がりによって主として行われるが、まれにカートンが
開口せず反り返って成形不良が発生するという欠点があ
った。 また、これとは別の欠点として、処理能力を高
めるために装置全体の動作速度を速めると、そのような
成形不良の発生頻度が増大するほか、吸着ヘッドによる
カートンの吸着・取り出し操作全般にトラブルが生じ易
いという問題もあった。装置の動作速度をそのままにし
て装置のヘッド数を増やすことにより全体としての処理
能力を高めようとすると、それだけスペースが必要とな
って装置が大型化し、コスト高となるため、そのような
対応は実際上好ましくなかった。
【0004】前記従来技術において開口成形工程でカー
トンがまれに反り返ってしまう原因は、カートンコンベ
アに載せられた直後の殆ど開口していないカートンが斜
め後方から立ち上がるスペーサーによって斜め上方向へ
急速に圧迫されることによるものであると考えられる。
また、この問題を解決したとして、装置の動作速度を高
めたとき主として問題となるのが吸着ヘッドによるカー
トン吸着及び取り出しの間のカートン追随不良である。
【0005】本発明は、前記従来技術の開口成形工程の
問題と考えられる、成形前のカートンに開口成形のため
に主として加えられる外力の方向を、斜め上方という方
向ではなく、折り畳まれた状態のカートンに対しても常
に開口を強制する方向にすることができる方法及び装置
を提供すること、加えて、装置の動作速度を高めても安
定な吸着・取り出し及び開口成形を維持することのでき
る方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のカートン取り出し成形方法の手段は、円軌道
に沿って公転し1公転当り複数回自転する回転軸に垂直
方向に向けてこれと共に回転する吸着ヘッドを取り付け
ることと、該吸着ヘッドの軌跡の周囲において、該吸着
ヘッドが外方を向く第1の位置に取り出し口を臨ませ
て、折り畳まれ重ね合わされた複数のカートンを装填す
るためのカートンマガジンを備えることと、該吸着ヘッ
ドの軌跡の周囲において該吸着ヘッドが外方を向く第2
の位置にカートンコンベアの搬送路を配することと、該
吸着ヘッドに吸着されて運ばれつつある折り畳まれたカ
ートンの回転方向側の縁が該カートンの該搬送路への載
置の直前に押し当てられて該カートンが箱体へと開口成
形されるよう、該カートンコンベア搬送路上方にガイド
面が位置するように成形ガイドを備えることと、該吸着
ヘッドに前記第1の位置から前記第2の位置に至るまで
の間空気を吸引させることによりカートンを保持させ該
第2の位置において脱吸着させることと、を含み、吸着
ヘッドを取り付けた前記回転軸の周回速度を、該吸着ヘ
ッドが該カートンマガジン取り出し口より折り畳まれた
カートンを吸着して取り出す間一時的に低速化し且つ該
吸着ヘッドが開口成形位置以外にあるとき前記低速化に
よるサイクルの遅れの補償に必要なだけ高速化すること
を特徴とする。
【0007】加えて本発明のカートン取り出し成形装置
は、円軌道に沿って公転し1公転当り複数回自転する回
転軸に対し垂直方向に向けて取付けられこれと共に回転
する吸着ヘッドであって、該吸着ヘッドの軌跡の周囲に
おいて該吸着ヘッドが外方を向く第1の位置に取り出し
口を臨ませたカートンマガジンから、折り畳まれ重ね合
わせて装填された複数のカートンのうち最先のものを吸
着することのできる吸着ヘッドと、該吸着ヘッドの軌跡
の周囲において該吸着ヘッドが外方を向く第2の位置に
搬送路の配されたカートンコンベアと、そして前記吸着
ヘッドに吸着されて運ばれつつある折り畳まれたカート
ンの回転方向側の縁が該カートンの該搬送路への載置の
直前に押し当てられて該カートンが箱体へと開口成形さ
れるよう、該カートコンベア搬送路上方にガイド面が位
置するように配された成形ガイドとを備え、該吸着ヘッ
ドが前記第1の位置から前記第2の位置に至るまでの間
空気を吸引することによりカートンを保持し該第2の位
置において脱吸着するよう構成され、前記吸着ヘッドに
取り付けた前記回転軸の周回速度を、該吸着ヘッドが該
カートンマガジン取り出し口の折り畳まれたカートンを
吸着して取り出す間一時的に低速化し且つ該吸着ヘッド
が開口成形位置以外にあるとき前記低速化によるサイク
ルの遅れを補償するに必要なだけ高速化できるよう、該
回転軸の公転を駆動する動力源として可変速モータを用
いることを特徴とする、開口成形のためには、成形ガイ
ドからカートンに加えられるべき外力の方向が影響す
る。上記手段によれば吸着ヘッドに吸着され回転しつつ
公転するカートンの運動により、すなわち、吸着ヘッド
に吸着されてカートンコンベアの搬送面の上方に回転し
つつもたらされるカートンの回転方向側の縁に対して成
形ガイドがやや斜め上方から当接するから、カートンの
運動に対応して開口する方向に力が作用し、確実な開口
成形が保証できる。また、吸着ヘッドの取り付けられた
回転運動の周回速度を、カートンの吸着・取り出しの間
一時的に低下させることから、このときのカートンの追
随不良が防止できる。さらには、開口成形の工程が行わ
れる位置では吸着・取り出し工程ほど低速にする必要は
なく寧ろ一定速度に維持した方がカートンの搬送と同期
させ易い。また、吸着・取り出しに際して周回速度を低
下させたとき装置の1サイクル全体として遅れをなくし
てカートンの搬送との同期を維持するために、他の位置
にあるときに動作速度を高めて遅れを補償できることと
なる。
【0008】
【発明の効果】本発明の方法及び装置は、従来の装置に
比してカートンの開口成形工程が安定しており、不良品
の発生率を大幅に減らすことができる。また、サーボモ
ータによる工程中の速度調節と組み合わせて、高速運転
下においても、カートンの吸着・取り出し及び開口成形
に支障を来さないようにできるため、同じヘッド数でも
従来の装置よりも高い処理能力を得ることができ、生産
効率の向上に寄与する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の方法及び装置において、
前記公転と自転を確保するため、回転軸を具備する遊星
プーリーが、固定プーリー(何れもタイミングベルトプ
ーリーである)と平掛けのタイミングベルトで伝動され
た構成が採用され、 前記回転軸は、固定プーリーの周り
を公転するとき、公転方向と逆方向に自転する。遊星プ
ーリーは、固定プーリーの歯数に対して1/n(nは
2、3又は4)の歯数を有する。このため、固定プーリ
ーの周囲を反時計方向に1回りすると、遊星プーリーは
固定プーリーと遊星プーリーとを結ぶ直線に関して時計
方向にn回自転し、従って吸着ヘッドは1公転につきn
箇所で外方を向き、それらの箇所は毎回同一である。こ
れらの位置の何れかに、折り畳んだカートンを重ねあわ
せて装填してあるカートンマガジンの取り出し口が備え
らることにより、空気を吸引する前記吸着ヘッドは最先
のカートンを吸着し、回転しつつ周回してカートンマガ
ジンから取り出すことができる。吸引された空気は、例
えば遊星軸を通って引かれてよい。吸着ヘッドはカート
ンを吸着したまま回転しつつ周回してカートンを運ぶ。
吸着ヘッドが外方を向く第2の位置(第1の位置の次に
吸着ヘッドが初めて外方を向く位置に限定されない。)
にカートンコンベアの搬送路が、好ましくはその始端部
において配されている。該第2の位置は、好ましくは固
定プーリー中心軸の概略下方である。吸着ヘッドに吸着
され回転しつつ運ばれてきたカートンは、その回転方向
側の縁において搬送路上方のガイド面に押し当てられる
が、このとき吸着ヘッドはまだ完全には外方を向いてい
ないため、吸着ヘッドに保持されたカートンの回転方向
側の縁に対し斜め上方からの反力がガイド面により加え
られる。この反力はカートンを開口成形するように作用
し、その結果カートンは吸着解除位置まで吸着ヘッドに
よって運ばれる間に箱体へと開口成形される。搬送面に
載置され吸着解除されたカートンは、搬送方向背後から
順次起き上がってくる一連のスペーサーの一つにより搬
送方向へと押されて、開口成形された箱体の形態を維持
したまま搬送される。
【0010】ここにおいて、一層好ましくは、遊星プー
リーの周回速度はその駆動のための動力源としてサーボ
モーター等の速度可変モーターを備えることにより、カ
ートンの吸着・取り出しの間一時的に周回速度を相対的
に低速にすることができ、それにより吸着ヘッドの運動
を相対的に遅くしてカートンの追随を補償することがで
きる。吸着ヘッドが開口成形位置にあるときは、吸着・
取り出し工程のようにサーボモータを低速にする必要性
は薄く、寧ろ、カートンスペーサーの動きと同期させる
ために、サーボモータを一定速度に維持することが好ま
しい。吸着・取り出し工程における低速化によって生じ
るサイクルの遅れは、吸着ヘッドが吸着・取り出し及び
開口成形位置以外の位置にあるときに周回速度を高速に
することにより簡単に補償できる。そうすることによ
り、全体として高速運転を行いつつ、カートンの吸着・
取り出し工程及び開口成形の工程を安定して、且つカー
トンコンベアと容易に同期させて行わせることが可能と
なる。
【0011】遊星プーリーは1つに限らず複数個設けて
よい。但し、装置の大型化を回避してコストを押さえる
には、ヘッド数は余り増やさないのが好ましい。好まし
いヘッド数は、例えば2個である。この場合、2個の遊
星プーリー軸は固定プーリー軸に対して対照に位置させ
るのが好ましい。複数の遊星プーリーはそれぞれが独立
して固定プーリーにタイミングベルトを介してリンクし
ていてよい。遊星プーリーの個数が2個の場合には、単
一のタイミングベルト及び張り車を用いて固定プーリー
と両方の遊星プーリーとをリンクさせてもよい。
【0012】遊星プーリーの歯数に対する固定プーリー
の歯数の比nは、特に好ましくは3である。この場合、
吸着ヘッドは周回中3つの位置で外方を向く。これらの
位置のうち1つが固定プーリーの概略下方に来るよう装
置を設置・調整したとき、残りの2つの位置の何れにカ
ートンマガジンの取り出し口を配置してもよい。また、
これらのうち、遊星軸の周回方向に従い開口成形位置ま
で遠い方の位置にカートンマガジンを設置した場合に
は、残りの位置に内方を向いた吸着ヘッドを備え、運ば
れてくるカートンの裏面を幾らか吸引するようにすれ
ば、その段階でカートンを幾分開口させ、後の開口成形
工程を補助することも可能である。
【0013】
【実施例】以下、代表的実施例に即して本発明を更に具
体的に説明するが、本発明がこの実施例に限定されるこ
とは意図しない。この実施例は、n=3、ヘッド数(従
って遊星プーリー数)=2の場合における一例である。
【0014】図1は、本実施例の装置の模式的立面図で
ある。図において、1は固定プーリーであり、ターンテ
ーブル3の背後にあって破線で示されている。5および
5’は遊星プーリーであり、やはりターンテーブル3の
背後にあって破線で示されている。本実施例において、
固定プーリー1は、遊星プーリー5の3倍の歯数を有す
る。7及び7’は2本のタイミングベルトであり図1に
おいては重なって見え、それぞれ固定プーリー1と遊星
プーリー5、5’とをリンクしている。9及び9’は張
り車である。遊星プーリー5、5’に固定されておりこ
れと共に回転する遊星軸11、11’は、ターンテーブ
ル3に設けられた軸受けを通り図面手前側に突出してい
る。従って、固定プーリー1周りの遊星軸11、11’
の(従って遊星プーリー5、5’の)周回は、ターンテ
ーブル3を回転させることによって行われる。本実施例
においては、ターンテーブル3は図において反時計方向
に回転する。ターンテーブル3の手前側に突出した遊星
軸11、11’には、先端に吸着ヘッド13、13’を
備えた支持体15、15’が固定されている。後で示す
ように、吸着ヘッド13、13’には、吸気口が設けら
れている。
【0015】上述の通り、固定プーリー1が遊星プーリ
ー5、5’の3倍の歯数を有することから、ターンテー
ブルが反時計方向に1回転する毎に各遊星プーリーはタ
ーンテーブルに対して時計方向に3回転(紙面に対して
は時計方向に2回転)し、従って図に示すようにターン
テーブル周りの3カ所(図ではほぼ2時、10時及び6
時の位置)において、吸着ヘッド13、13’がターン
テーブルの半径方向外方を向く。これらの位置のうち一
つに、折り畳まれ重ね合わされたカートン20を装填し
たカートンマガジン22が、その取り出し口の最先のカ
ートンが吸着ヘッド13(又は13’)に吸着されるよ
うに配置される。23は、カートン20の吸着ヘッド1
3に面する側にある折り目位置を示す。即ち、 カートン
20は、折り目のついた側が回転方向側となるようにカ
ートンマガジン22内に配置されており、吸着ヘッド1
3(13’)は、後述のカートンコンベアに載置すると
きに上面になる部分でカートン20を吸着する。図中ほ
ぼ10時の位置に、折り畳まれたカートンを吸着した吸
着ヘッド13が移動する状態が模式的に示されている。
このとき吸着ヘッドは外方を向いているため、吸着され
たカートンの反対側を軽く吸引する新たな吸着ヘッド
(模式的に図示されている)を所望により備えるように
して、この位置において開口成形を幾分補助するように
してもよい。また、この位置は、前記のカートンマガジ
ン位置に代えてカートンマガジン22の設置位置として
用いることもでき、装置の配置に柔軟性を提供する。
【0016】ターンテーブル3の下方にはカートンコン
ベア30が、その始端部がターンテーブル3の下側に、
外方を向く吸着ヘッド13の下方に位置するように配置
されている。カートンコンベア30は、カートンの搬送
路の走行面を規定する水平方向に設置された複数のバー
(図2を参照)と、搬送路の下方に設置されたチェーン
32及びスプロケット34と、そして該チェーンに所定
の間隔を保って取り付けられた一連のカートンスペーサ
ー36とを含む。カートンスペーサー36は、後方に延
びた腕38を含み、腕38は先端に図面手前側に延びる
突起39を備えている。
【0017】カートンコンベア30の始端部付近には、
静止した成形ガイド40が備えられている。
【0018】一連のカートンスペーサー36は、搬送路
の走行面に載置されたカートンの背後から順次起き上が
ってカートンを搬送方向へと押しつつ移動する。前後の
カートンスペーサー36に挟まれることにより、カート
ンは開口成形された状態に維持されて搬送される。
【0019】図2は、本実施例の装置の側方断面図であ
る。図に、固定プーリー1、ターンテーブル3、遊星プ
ーリー5、5’、タイミングベルト7、7’、遊星軸1
1、11’、吸着ヘッドが示されている。タイミングベ
ルト7、7’は、固定プーリー1の軸方向にずらして取
付けられている。吸着ヘッド13、13’には、前述の
ように吸気口が設けられており、図から明らかなように
空気は、吸着ヘッド、支持体15、15’及び遊星軸1
1、11’の内腔を通って吸引される。ターンテーブル
3は、サーボモーター50によって、減速機52を介し
て駆動される。
【0020】図3は、カートンコンベア30を始端部側
からみた概念図である。図において、36a、36bは
カートンスペーサー、32a、32bはチェーンであ
り、カートンスペーサー36a、36bは、チェーンに
取付けられると共に、後方に延びた腕36に備えられた
側方へ延びる突起39a、39bが、それぞれ、ガイド
60a、60bの溝に沿ってスライドするように構成さ
れており、ガイド60a、60bは、カートンスペーサ
ーの起き上がり運動を調節するためにカムとして用いる
ことができる。62は、搬送路の走行面を規定する3本
のレールである。図において21は、開口成形されたカ
ートン20のフラップを表す。
【0021】図4は、本実施例におけるカートンの吸着
・取り出し、移動、開口成形及び搬送を概念的に示す機
能図である。図に示した参照番号は、前記図1〜3にお
ける番号と共通である。図において破線で表した円70
は、遊星軸11(11’)の軌跡であり、円70上から
種々の方向に延びている一点鎖線72の先端に描かれた
三角は吸着ヘッド13(13’)を表す。成形ガイド4
0はガイド面42及び44を備えている。図から明らか
なように、カートンマガジン22から取り出されたカー
トン20は遊星軸を中心に時計方向に振り回されつつ反
時計回りに円70上を運搬されて、カートンコンベア3
の上方にもたらされる。ここにおいて、カートンの回転
方向側の縁76が成形ガイド40のガイド面42に押し
当てられる。カートン20は吸着ヘッドに保持されて時
計方向に振られているため、ガイド面42よりカートン
20が受ける反力はカートン20の縁76を斜め後方か
ら押し下げるように作用し、それによりカートン20は
折り目で折れ、開口を開始する。吸着ヘッド13の下降
と共に、カートン20は成形ガイド40に押し当てられ
つつ下降し、ガイド面44にカートン20の一面が当接
するようにして搬送路の走行面上に載置され、これによ
りカートン20は箱体へと開口成形される。同時にカー
トンスペーサー36がカートン20の背後より起き上が
り、カートンを搬送方向へ押して、先行のカートンスペ
ーサーとの間で挟む形でカートン20の箱体へと成形さ
れた形態を維持しつつ、以後の工程へ向けてカートンを
搬送する。
【0022】図5は、工程中のサーボモーター速度の調
節を概念的に示すチャートである。図から明らかなよう
に、吸着ヘッド13、13’による吸着・カートンの取
り出しに際して、モータ速度は減速され、これにより、
装置を高速化しても吸着・取り出し工程の安定化がはか
れる。また、この減速によるサイクルの遅れは、加速期
間を設けて補償できる。開口成形工程は、カートンスペ
ーサー36の動きと同期させる必要があるため、開口成
形工程ではサーボモータ速度を一定に保つのが好まし
い。従って、前記加速期間は、開口成形工程にかからな
いように設けるのが好ましく、図では、吸着・取り出し
工程直後、開口成形工程に入る直前までの間に行なって
いる。このように吸着・取り出し工程、開口成形工程お
よび残りの工程に分けてモーター速度を調節することに
より、装置全体を高速化しつつ、処理の安定性を確保す
ることが可能となる。尚、吸着ヘッド15に公転と自転
をさせるための伝動機構としては、上記実施例のタイミ
ングベルトを用いたプーリー伝動方式以外に、遊星歯車
伝動機構を用いる方式、チェーン伝動方式による同様の
機構等が採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の装置の模式的立面図
【図2】本実施例の装置の側方断面図例
【図3】始端部側からみたカートンコンベア概念図
【図4】カートンの処理を示す機能図
【図5】工程中のモーター速度の調節を概念的に示すチ
ャート
【符号の説明】
1・・・固定プーリー 32・・・チェ
ーン 3・・・ターンテーブル 34・・・スプ
ロケット 5(5’)・・・遊星プーリー 36・・・カー
トンスペーサー 7(7’)・・・タイミングベルト 38・・・腕 9(9’)・・・張り車 39・・・突起 11(11’)・・・遊星軸 40・・・成形
ガイド 13(13’)・・・吸着ヘッド 42・・・ガイ
ド面 15(15’)・・・支持体 44・・・ガイ
ド面 20・・・カートン 50・・・サー
ボモータ 22・・・カートンマガジン 52・・・減速
機 23・・・カートンの折り目位置 60a(60
b)・・・ガイド 30・・・カートンコンベア 62・・・レー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円軌道に沿って公転し1公転当り複数回
    自転する回転軸に垂直方向に向けてこれと共に回転する
    吸着ヘッドを取り付けることと、 該吸着ヘッドの軌跡の周囲において、該吸着ヘッドが外
    方を向く第1の位置に取り出し口を臨ませて、折り畳ま
    れ重ね合わされた複数のカートンを装填するためのカー
    トンマガジンを備えることと、 該吸着ヘッドの軌跡の周囲において該吸着ヘッドが外方
    を向く第2の位置にカートンコンベアの搬送路を配する
    ことと、 該吸着ヘッドに吸着されて運ばれつつある折り畳まれた
    カートンの回転方向側の縁が該カートンの該搬送路への
    載置の直前に押し当てられて該カートンが箱体へと開口
    成形されるよう、該カートンコンベア搬送路上方にガイ
    ド面が位置するように成形ガイドを備えることと、 該吸着ヘッドに前記第1の位置から前記第2の位置に至
    るまでの間空気を吸引させることによりカートンを保持
    させ該第2の位置において脱吸着させることと、 を含み、吸着ヘッドを取り付けた前記回転軸の周回速度
    を、該吸着ヘッドが該カートンマガジン取り出し口より
    折り畳まれたカートンを吸着して取り出す間一時的に低
    速化し且つ該吸着ヘッドが開口成形位置以外にあるとき
    前記低速化によるサイクルの遅れの補償に必要なだけ高
    速化することを特徴とするカートン取り出し成形方法。
  2. 【請求項2】 前記回転軸の自転回数が3である、請求
    項1のカートン取り出し成形方法。
  3. 【請求項3】 円軌道に沿って公転し1公転当り複数回
    自転する回転軸に対し垂直方向に向けて取付けられ、こ
    れと共に回転する吸着ヘッドであって、該吸着ヘッドの
    軌跡の周囲において該吸着ヘッドが外方を向く第1の位
    置に取り出し口を臨ませたカートンマガジンから、折り
    畳まれ重ね合わせて装填された複数のカートンのうち最
    先のものを吸着することのできる吸着ヘッドと、 該吸着ヘッドの軌跡の周囲において該吸着ヘッドが外方
    を向く第2の位置に搬送路の配されたカートンコンベア
    と、そして該吸着ヘッドに吸着されて運ばれつつある折
    り畳まれたカートンの回転方向側の縁が該カートンの該
    搬送路への載置の直前に押し当てられて該カートンが箱
    体へと開口成形されるよう、該カートンコンベア搬送路
    上方にガイド面が位置するように配された成形ガイドと
    を備え、 該吸着ヘッドが前記第1の位置から前記第2の位置に至
    るまでの間空気を吸引することによりカートンを保持し
    該第2の位置において脱吸着するよう構成され、 前記吸着ヘッドに取り付けた前記回転軸の周回速度を、
    該吸着ヘッドが該カートンマガジン取り出し口の折り畳
    まれたカートンを吸着して取り出す間一時的に低速化し
    且つ該吸着ヘッドが開口成形位置以外にあるとき前記低
    速化によるサイクルの遅れを補償するに必要なだけ高速
    化できるよう、該回転軸の公転を駆動する動力源として
    可変速モータを用いることを特徴とする、カートン取り
    出し成形装置。
  4. 【請求項4】 前記回転軸は、固定車の円周に沿って公
    転されると共に前記固定車との伝動により自転するもの
    であり、吸着ヘッドを具備させた前記回転軸が2個、該
    固定車の周囲に配されているものである、請求項3の装
    置。
  5. 【請求項5】前記回転軸の1公転当りの自転回転数が3
    である、請求項3又は4の装置。
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