JPH11277019A - 光学部品の洗浄用治具 - Google Patents

光学部品の洗浄用治具

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JPH11277019A
JPH11277019A JP10101844A JP10184498A JPH11277019A JP H11277019 A JPH11277019 A JP H11277019A JP 10101844 A JP10101844 A JP 10101844A JP 10184498 A JP10184498 A JP 10184498A JP H11277019 A JPH11277019 A JP H11277019A
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polishing
optical
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JP10101844A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yasujima
宏明 安島
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MITO FUJI KOKI KK
Fujinon Corp
Original Assignee
MITO FUJI KOKI KK
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/04Cleaning involving contact with liquid
    • B08B3/10Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration
    • B08B3/12Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration by sonic or ultrasonic vibrations

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  • Cleaning In General (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース側部材とカバー側部材との間に所要数
の光学部品収納部を形成し、これら各光学部品収納部の
位置を、研磨用受け皿に配置されている光学部品の位置
に対応する位置となるように配置することにより、研磨
用受け皿から研磨加工後における全ての光学部品を、確
実に同時にパレットに移し替えて、洗浄を行うことがで
きるようにする。 【解決手段】 洗浄用パレット13を構成するベース側
部材10は平面形状となり、カバー側部材11には光学
部品12を収納する光学部品収納部22が形成され、両
部材10,11の各光学部品収納部22の位置には長孔
状の開口20,21が設けられ、さらにカバー側部材1
1にはガラスロッド4を切断した時に、この切断により
前後の光学部品12,12間に形成される間隔より小さ
な線径を有する隔離用ワイヤ25が溝26に装着され、
カバー部材11に設けたねじ杆27をベース部材10の
透孔28に挿通させて、蝶ナット29で固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺のガラスロッ
ドから所定の形状の光学部品を形成するに当って、この
長尺ガラスロッドの状態で、表面研磨を行い、次いで光
学部品となる形状に切断した後に、これら光学部品を洗
浄する洗浄用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学部品として、例えばシリンドリカル
レンズの製造工程において、表面研磨及び切断という工
程がある。即ち、長尺のガラスロッドの表面を所定の曲
面形状となるように研磨加工を行った後に、このガラス
ロッドを所定の寸法毎に切断するが、このために図8に
示したような研磨用受け皿1が用いられる。この研磨用
受け皿1は、ステンレス等の部材からなり、板体の本体
部2の表面に複数の突条部3を設けたものから構成され
る。そして、相隣接する突条部3,3間のスペースに長
尺のガラスロッド4を設置した状態で、所定の研磨部材
を用いてこのガラスロッド4の表面を研磨するためのも
のである。突条部3の長さはガラスロッド4の長さ方向
の寸法とほぼ同じか、それより長くなっており、また突
条部3,3間の間隔は、ガラスロッド4の幅寸法とほぼ
一致している。さらに、突条部3の突出高さは、ガラス
ロッド4の厚み寸法より低くなっている。
【0003】以上の研磨用受け皿1に設置されたガラス
ロッド4は研磨時にみだりに動かないように固定しなけ
ればならない。このために、突条部3には段差部3aが
設けられており、ガラスロッド4は、図8に仮想線で示
したように、その裏面側が段差部3aに当接するように
して設置した上で、ワックス等を接着剤として段差部3
aとガラスロッド4の裏面とを固着させるようにする。
また、研磨後には、ガラスロッド4は図8に点線で示し
た位置で切断することにより、所定の寸法を有する光学
部品とするが、研磨用受け皿1に設置したままで切断で
きるようにするために、前述した各突条部3には、切り
込み部5が形成されており、この切り込み部5は、突条
部3の上面から少なくとも段差部3aの位置までの深さ
を有するものとなっている。
【0004】ガラスロッド4を研磨して切断した後に
は、研磨や切り屑等により光学部品の表面が汚損されて
おり、またガラスロッド4を固定するために、ワックス
等からなる接着剤を使用しているので、この接着剤等の
汚れも除去しなければならない。このために、光学部品
を形成した段階で洗浄するが、接着剤等の除去のため
に、超音波洗浄を行うのが一般的である。そこで、研磨
用受け皿1から光学部品を取り出して、洗浄用のラック
等に移載する必要がある。ただし、研磨用受け皿1から
光学部品を取り出すに当っては、接着剤による接着力を
失わせる必要があり、このために研磨用受け皿1をホッ
トプレート上に載置して接着剤を加熱溶融させる。その
後に、研磨用受け皿1から光学部品を1個ずつ取り出し
て、洗浄用治具に移し替えるが、この時には光学部品に
傷等が付かないようにするために、従来では、竹製等の
柔らかい部材からなるピンセットを用いて手作業で移載
するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、研磨用受け
皿には切断した状態の光学部品が多数設置された状態に
なっているから、手作業で1個ずつ移載するのは非常に
面倒であり、また長時間の作業が強いられることにな
る。特に、加工の効率化を図るために、コンパクトな研
磨用受け皿で、できるだけ多数のガラスロッドを研磨す
るが、相隣接するガラスロッド間に設けられる突条部の
幅方向の寸法は細いものとなり、研磨用受け皿上での光
学部品相互間の間隔が狭くなる。従って、この狭い隙間
にピンセットを挿入するには、かなりの注意力が必要と
なる等、研磨用受け皿からの光学部品の取り出す作業自
体もかなり面倒なものとなっている。
【0006】また、ガラスロッドは研磨用受け皿に接着
剤で固定されるが、接着剤は加工後に剥離しなければな
らないことから、あまり強力に接着することはできな
い。従って、研磨加工時及び切断時にガラスロッドに作
用する反力は、接着により受けるのではなく、ガラスロ
ッドの両側に位置する突条部における垂直な壁で受ける
ようにする。このために、突条部の高さをある程度高く
することから、光学部品を突条部からあまり高く突出さ
せることはできない。従って、光学部品を研磨用受け皿
から取り出す際には、光学部品の側面におけるピンセッ
トが当接可能な面も小さくなることから、それを安定的
に把持できないことになる。この結果、光学部品を研磨
用受け皿から分離して取り出す時に、滑って取り落とす
可能性もある。光学部品は脆弱なガラスから形成される
ものであり、僅かな衝撃が加わっただけでも、容易に破
損乃至損傷等が生じるおそれがある。特に、有効エリア
の部位に僅かな傷が付いただけでも、それを製品とする
ことができなくなる。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、研磨用受け皿から研磨加工後における全ての光
学部品を、確実に同時にパレットに移し替えて、洗浄を
行うことができるようにした光学部品の洗浄用治具を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、研磨用受け皿に長尺のガラスロッド
を複数個、それらの裏面を研磨用受け皿に接着して表面
を研磨した上で、これら各ガラスロッドを所定の寸法毎
に切断することにより光学部品を形成して、前記研磨用
受け皿を加熱することにより接着力を失わせた後に、こ
れら光学部品を移載して洗浄するものにおいて、相互に
接合固定可能なベース側部材とカバー側部材とからなる
パレットを有し、これらベース側部材とカバー側部材と
を接合させた時に、その間に前記研磨用受け皿での各光
学部品の位置に対応する位置関係となるように所定数の
光学部品を脱落不能に収納する光学部品収納部を形成
し、かつ前記ベース側部材及びカバー側部材には、それ
ぞれこれら各光学部品収納部に収納した各光学部品を洗
浄液と接触させる開口を設ける構成としたことをその特
徴とするものである。
【0009】ここで、パレットを構成するベース側部材
及びカバー側部材には、それぞれ各ガラスロッドの長さ
方向の寸法より長く、またその幅寸法より短い長孔状の
開口を設け、ベース側部材のカバー側部材への接合面は
平面形状とすることができる。そして、この場合には、
カバー側部材には、それに設けた開口に連なり、ガラス
ロッドの厚み寸法より深く、また幅寸法より広い光学部
品収納部を形成し、かつガラスロッドの切断部に対応す
る位置に、この切断により前後の光学部品間に形成され
る間隔より小さな線径を有する隔離用ワイヤを装着する
ようになし、さらにベース側部材とカバー側部材とを接
合させた状態に固定する固定手段を着脱可能に装着する
ように構成すれば良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。まず、図1には洗浄用治具
の全体構成を、また図2にベース側部材とカバー側部材
とを分離した状態を示す。そして、このパレットを用い
て光学部品を超音波洗浄するものであり、光学部品は、
図8に示した研磨用受け皿においてガラスロッドを研磨
加工した上で切断されることにより形成される。従っ
て、この段階までの作業は、従来技術のものと格別の差
異はないので、その具体的な説明は省略する。
【0011】そこで、これらの図において、10はベー
ス側部材、11はカバー側部材をそれぞれ示し、これら
共に平板状の部材から構成され、相互に接合することに
よって、その間に多数の光学部品12が装着されるもの
であり、これらにより洗浄用治具としての洗浄用パレッ
ト13が構成される。しかも、研磨用受け皿1に設置さ
れていた各光学部品12が相互の位置関係を変えずに、
この研磨用受け皿1から洗浄用パレット13に一斉に移
載でき、図3に示したように、洗浄治具13を所定数ラ
ック14に設けた3本の位置決め用ロッド15の各位置
決め部15aに縦並びに装着される。ここで、ラック1
4は上下の両端が開口しており、このラック14を超音
波洗浄槽に浸漬させて、洗浄用パレット13に設けた多
数の光学部品12を同時に超音波洗浄を行えるようにし
ている。
【0012】ベース側部材10及びカバー側部材11
は、それぞれフレーム部10a,11aと桟部10b,
11bとからなり、これら桟部10b,11bによっ
て、同じ位置に上下方向に長手となった長孔からなる開
口20,21が所要箇所形成される。そして、これら各
開口20,21のピッチ間隔は、研磨用受け皿1におけ
る突条部3,3間におけるガラスロッド4の配置間隔と
一致している。また、開口20,21の長さは、ガラス
ロッド4の全長とほぼ同じか、それより僅かに長くなっ
ている。一方、開口20,21の幅寸法は、ガラスロッ
ド4の幅方向の寸法より僅かに短くなっている。
【0013】ベース側部材10の表面は平面状態となっ
ているのに対して、カバー側部材11には、縦横に光学
部品収納部22が多数形成されている。即ち、カバー側
部材11は、図4に示したように、フレーム部11aの
開口21に臨む側の側端面を略L字状の壁面となし、ま
た各桟部11bを断面が略T字形状としている。これに
よって、カバー側部材11には、ベース側部材10への
接合側から板厚方向に所定の深さ分だけが光学部品12
の幅方向の寸法より大きくなっており、他端側における
光学部品12の幅よりも狭い開口21との間に段差が生
じるようになっている。そして、これによって、同一の
ガラスロッド4から形成された複数の光学部品12が配
置される複数の収容空間が形成される。そして、これら
各収容空間において、同一のガラスロッド4から切断さ
れた前後の光学部品を区画形成するために、開口21の
長手方向と直交する方向に向けて光学部品12のほぼ全
長分毎に隔離用ワイヤ23を張設させている。
【0014】隔離用ワイヤ23は、ガラスロッド4を切
断して光学部品12を形成した時に、その切断時に形成
される前後の光学部品12,12間の隙間より小さい線
径の金属ワイヤから構成される。そして、この隔離用ワ
イヤ23の両端は、カバー側部材11におけるフレーム
部11aに設けた各一対の凹部24内に螺挿させて設け
た止着ピン25に止着されて、その間の部位は弛まない
ように張力を持たせている。そして、桟部11bの隔離
用ワイヤ23との交差部には、溝26が形成されてお
り、隔離用ワイヤ23はこの溝26内を通過させてい
る。
【0015】従って、桟部11bとフレーム部11aと
の間及び左右の桟部11b,11bとの間の部位であっ
て、隔離用ワイヤ23とフレーム部11a及び前後の隔
離用ワイヤ23,23間に光学部品収納部22が形成さ
れる。そして、図4及び図5から明らかなように、光学
部品収納部22における幅B1 は光学部品12の幅B2
より僅かに大きくなっており、また開口21の幅B3
光学部品12の幅B2より僅かに狭くなっている。ただ
し、開口21の幅B3 は光学部品12における幅方向の
有効エリアの寸法より大きくなるように設定する。一
方、光学部品収納部22の深さ寸法D1 は、光学部品1
2の両端近傍の厚みD2 より僅かに大きくなっている。
また、光学部品収納部22の長さ方向の寸法L1 は、光
学部品12の長さL2 よりガラスロッド4が切断時に削
り取られた部分より隔離用ワイヤ23の線径を引いた分
だけ長くなっている。また、図6に示したように、隔離
用ワイヤ23の位置は、光学部品収納部22内に光学部
品12を収納させた時に、この光学部品12の厚み方向
のうち、裏面側、即ち接着剤が塗布されていた側に近い
位置に配置されている。
【0016】さらに、ベース側部材10とカバー側部材
11とは相互に接合した状態に固定できるようになって
いる。このために、カバー側部材11には、そのフレー
ム部11aの4つの角隅部近傍にねじ杆27が突設され
ており、またベース側部材10におけるねじ杆27に対
応する位置には透孔28が穿設されている。従って、ね
じ杆27を透孔28に挿通させると、ベース側部材10
とカバー側部材11とが接合され、蝶ナット29を締め
付けることにより接合状態で固定できるようになる。な
お、ベース側部材10とカバー側部材11との固定は、
ねじによるものだけでなく、クランプ手段等で構成する
こともできる。
【0017】以上のように構成することによって、研磨
用受け皿1から同時に全ての光学部品12を洗浄用パレ
ット13に受け取って、超音波洗浄を行うことができ
る。即ち、研磨用受け皿1をホットプレート上で加熱し
て、接着剤を溶融させる際、あるいは溶融後にカバー側
部材11のベース側部材10への接合面をこの研磨用受
け皿1に被せるようにセットする。このカバー側部材1
1には光学部品収納部22が設けられており、この光学
部品収納部22を構成する隔離用ワイヤ23はガラスロ
ッド4を切断した時に削り取られ、前後の光学部品1
2,12間に形成されている隙間に入り込むようにな
り、また桟部11bとフレーム部11aとの間及び左右
の桟部11b,11bとの間に各光学部品12が収納さ
れることになるので、全ての光学部品12がこのカバー
側部材11における各々の光学部品収納部22に収納さ
れたことになる。
【0018】カバー側部材11を研磨用受け皿1に接合
させたまま反転させ、次いで研磨用受け皿1を持ち上げ
ると、接着力が失われた光学部品12は、その自重によ
りカバー側部材11側に留置され、研磨用受け皿1だけ
が分離される。なお、研磨用受け皿1を真直ぐ引き上げ
ると、一部の光学部品12が研磨用受け皿1から分離さ
れずに研磨用受け皿1に固着したまま残る可能性もあ
る。これを防止するには、研磨用受け皿1をその突条部
3方向に移動させながら引き上げる。その結果、各光学
部品12は隔離用ワイヤ23により動きが規制される一
方、研磨用受け皿1側では、光学部品12は突条部3と
平行な方向に移動できるようになっているので、全ての
光学部品12は確実にカバー側部材11に移行する。こ
の状態で、ベース側部材10をカバー側部材11に接合
させるが、このベース側部材10に設けた透孔28をね
じ杆27に挿通させるようにするから、このねじ杆27
の透孔28への挿通によりベース側部材10とカバー側
部材11との間が自動的に位置合わせがなされる。そし
て、蝶ねじ29を締め付けることにより、ベース側部材
10とカバー側部材11とは接合状態に固定される。従
って、光学部品12は各々の光学部品収納部22にそれ
ぞれ相互に隔離された状態で収納されたことになる。
【0019】以上のようにして所定数の光学部品12を
収納した洗浄用パレット13は、洗浄用ラック14に立
てた状態で複数枚並べられて、この洗浄用ラック14を
超音波洗浄槽に浸漬することにより洗浄されるが、光学
部品収納部22内において、光学部品12は、上下(ま
たは前後)方向及び左右方向、さらに厚み方向に多少の
動きが許容されるが、光学部品12の有効エリアは、ベ
ース側,カバー側の各部材10,11に形成した開口2
0,21内に位置しており、確実にベース側部材10,
カバー側部材11や隔離用ワイヤ23とは非当接状態に
保持されるから、洗浄用ラック14を持ち運ぶ際等にお
いて、光学部品12の有効エリアに傷等が付くおそれは
全くない。
【0020】洗浄用ラック14を超音波洗浄槽内に所定
の時間浸漬させることによって、光学部品12が洗浄さ
れる。この洗浄時には、光学部品12はできるだけ広い
面を露出した状態に保持して実質的に全面にわたって洗
浄液と接触させなければならない。このためには、ベー
ス側部材10,カバー側部材11や隔離用ワイヤ23と
の当接部をできるだけ少なくする必要がある。この光学
部品12の有効エリアは開口20,21の内部に臨んで
いるので、有効エリアは超音波加振された洗浄液と確実
に接触することになる。この結果、接着剤等の汚れを有
効に溶解させ、また研磨粉や切断時に生じる切り屑等の
異物が完全に除去されることになる。さらに、洗浄用パ
レット13を立てた状態では、光学部品12は隔離用ワ
イヤ23に当接し、しかもこの隔離用ワイヤ23との当
接部は光学部品12の裏面側に近い位置となっているの
で、図6から明らかなように、光学部品12は多少傾斜
した状態となるので、下側の端面と隔離用ワイヤ23と
が線接触する他、上側の両端近傍がカバー側部材11に
ほぼ2点の点接触し、これら以外は非接触状態となるの
で、実質的にほぼ全面の洗浄が行われることになる。従
って、洗浄終了後に、汚損物が移動して有効エリア内に
入り込む等といったおそれもない。
【0021】超音波洗浄が終了した後に、洗浄用パレッ
ト13全体を乾燥させる。そして、この乾燥後にはまず
目視により光学部品12の検査を行う。この目視検査項
目としては、例えば光学部品12に割れや欠け等の損傷
箇所が存在するかの点や、洗浄精度に関する点等があ
る。これらの検査は、光学部品12に光を透過させるよ
うになし、この光学部品12からの透過光を目視するこ
とにより行うのが一般的である。洗浄用パレット13に
多数の光学部品12の光学部品収納部22に配置した状
態でも、開口20,21を介して一方側から照明光を当
てて、他方側から光の透過具合を観察することができ
る。
【0022】光学部品12に割れ,欠け等の損傷箇所が
あると、この損傷箇所で光が乱反射する。また、洗浄が
完全に行われていない場合には、透過光量が少なくな
る。従って、迅速かつ円滑に上記の項目の目視検査を実
行できるようになる。また、光学部品12を1個ずつ個
別的に目視検査するのではなく、多数の光学部品12を
並べた状態で目視検査できることから、上下,左右の光
学部品を比較する等が可能になるので、より高い精度の
目視検査を行うことができる。
【0023】以上の検査を行った結果、光学部品に損傷
がある場合には、その光学部品に不良品マーカを付ける
ことにより、良品の光学部品と区別できる。また、洗浄
不良の光学部品がある場合には、再洗浄が必要なものと
して、不良品マーカと同じマーカを付けることもできる
が、この不良品マーカとは異なる要再洗浄用マーカを付
けるようにすることもできる。さらに、大半の光学部品
が汚れている場合には、洗浄用パレット13から光学部
品12を取り出すことなく、再度洗浄することもでき
る。
【0024】目視検査が終了すると、洗浄用パレット1
3から光学部品12を取り出す。この時には、ベース側
部材10を下に向けた状態にして、蝶ナット29を脱着
させる。カバー側部材11をベース側部材10から分離
する際には、このカバー側部材11を上方に持ち上げる
ようにする。このカバー側部材11を持ち上げる際に、
図7に矢印で示したように、ベース側部材10の桟部1
0b方向にずらすことによって、光学部品12の一側の
端部近傍が桟部10bに乗り上げることになって、傾く
ようになるので、竹製のピンセットP等で光学部品12
の円滑な取り出しが可能になる。
【0025】良品の光学部品12は所定の収納用治具に
収納させるが、一部の光学部品12に欠陥がある場合に
は、ベース側部材11から除去する。また、洗浄不良の
光学部品12があれば、その洗浄不良のものだけを取り
出して、再洗浄することもできる。そして、この洗浄及
び洗浄後の検査が終了し、不良品及び要再洗浄の光学部
品を取り除くと共に、良品の光学部品12を所定の収納
用の治具に光学部品12を移載する。この移載、並びに
不良品光学部品及び要再洗浄光学部品を竹製のピンセッ
トPで光学部品12を取り出すが、光学部品12はその
側面における四周全体が完全に露出しており、しかも一
端側がベース側部材10の桟部10bに乗り上げた状態
になるので、ピンセットPによる光学部品12の把持を
確実に行うことができ、その取り出し作業を円滑に行う
ことができ、取り落とし等のおそれはなくなる。
【0026】また、ガラスロッド4を切断するに当っ
て、切断刃に欠陥等があると、光学部品12のエッジに
欠け等が生じる可能性がある。前述した目視検査は、こ
のような欠け等の発見も可能であるので、切断刃の欠陥
が初期段階で発見できることになり、修復が可能な場合
がある。ベース側部材11上において目視検査する際に
は、相互の光学部品12の相対位置関係は、切断した時
から変化していない。従って、どの位置の光学部品12
に欠け等があるかを確認することによって、どの切断刃
のどの箇所に欠陥があるかの特定ができ、従ってその修
理を容易に行えることになる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ベース
側部材とカバー側部材との間に所要数の光学部品収納部
を形成し、これら各光学部品収納部の位置を、研磨用受
け皿に配置されている光学部品の位置に対応する位置と
なるように配置する構成としたので、研磨用受け皿から
研磨加工後における全ての光学部品を、確実に同時にパ
レットに移し替えて、洗浄を行うことができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄用治具としての洗浄用パレットの平面図で
ある。
【図2】洗浄用パレットを構成するベース側部材とカバ
ー側部材とを分離して、それぞれの接合面側から見た平
面図である。
【図3】洗浄用パレットが装着される洗浄用ラックの構
成説明図である。
【図4】図1のX−X断面図である。
【図5】カバー側部材に光学部品を装着した状態を示す
図2の要部拡大図である。
【図6】図5のY−Y断面図である。
【図7】ベース側部材から光学部品を取り出す作業を示
す作用説明図である。
【図8】ガラスロッドと共に示す研磨用受け皿の外観図
である。
【符号の説明】
1 研磨用受け皿 2 本体部 3 突条部 4 ガラスロッ
ド 5 切り込み部 10 ベース側
部材 11 カバー側部材 12 光学部品 13 洗浄用パレット 14 ラック 20,21 開口 22 光学部品
収納部 23 隔離用ワイヤ 27 ねじ杆 28 透孔 29 蝶ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨用受け皿に長尺のガラスロッドを複
    数個、それらの裏面を研磨用受け皿に接着して表面を研
    磨した上で、これら各ガラスロッドを所定の寸法毎に切
    断することにより光学部品を形成して、前記研磨用受け
    皿を加熱することにより接着力を失わせた後に、これら
    光学部品を移載して洗浄するものにおいて、相互に接合
    固定可能なベース側部材とカバー側部材とからなるパレ
    ットを有し、これらベース側部材とカバー側部材とを接
    合させた時に、その間に前記研磨用受け皿での各光学部
    品の位置に対応する位置関係となるように所定数の光学
    部品を脱落不能に収納する光学部品収納部を形成し、か
    つ前記ベース側部材及びカバー側部材には、それぞれこ
    れら各光学部品収納部に収納した各光学部品を洗浄液と
    接触させる開口を設ける構成としたことを特徴とする光
    学部品の洗浄用治具。
  2. 【請求項2】 前記パレットを構成するベース側部材及
    びカバー側部材には、それぞれ前記各ガラスロッドの長
    さ方向の寸法より長く、またその幅寸法より短い長孔状
    の開口を設け、ベース側部材のカバー側部材への接合面
    は平面形状となし、またカバー側部材には、それに設け
    た開口に連なり、前記ガラスロッドの厚み寸法より深
    く、また幅寸法より広い光学部品収納部を形成し、かつ
    前記ガラスロッドの切断部に対応する位置に、この切断
    により前後の光学部品間に形成される間隔より小さな線
    径を有する隔離用ワイヤを装着し、さらに前記ベース側
    部材とカバー側部材とを接合させた状態に固定する固定
    手段を着脱可能に装着する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の光学部品の洗浄用治具。
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