JPH11276928A - コロナ放電装置および該装置を備えた空気清浄機 - Google Patents
コロナ放電装置および該装置を備えた空気清浄機Info
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- JPH11276928A JPH11276928A JP8738798A JP8738798A JPH11276928A JP H11276928 A JPH11276928 A JP H11276928A JP 8738798 A JP8738798 A JP 8738798A JP 8738798 A JP8738798 A JP 8738798A JP H11276928 A JPH11276928 A JP H11276928A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 対向して配置された針状電極列と平板電極間
で放電するコロナ放電装置を備えた空気清浄機におい
て、隣合う針状電極の中間部と平板電極の間に生じる放
電の電界不存在部を通過する塵を確実に荷電させて捕捉
する。 【解決手段】 針状電極列と平板電極の第1の組の近傍
に第2の組を並べて配置し、針状電極列に対して垂直方
向から見て針状電極が重ならないように、両組の針状電
極列をずらす。針状電極から平板電極に向かう向きを第
1の組と第2の組で同じにしてもよく、逆にしてもよ
い。
で放電するコロナ放電装置を備えた空気清浄機におい
て、隣合う針状電極の中間部と平板電極の間に生じる放
電の電界不存在部を通過する塵を確実に荷電させて捕捉
する。 【解決手段】 針状電極列と平板電極の第1の組の近傍
に第2の組を並べて配置し、針状電極列に対して垂直方
向から見て針状電極が重ならないように、両組の針状電
極列をずらす。針状電極から平板電極に向かう向きを第
1の組と第2の組で同じにしてもよく、逆にしてもよ
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコロナ放電装置およ
びコロナ放電装置を備えた空気清浄機に関する。
びコロナ放電装置を備えた空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】コロナ放電により空気中の塵を荷電し、
荷電した塵を捕捉することにより空気中の塵を除去する
空気清浄機がある。従来の空気清浄機で用いられている
コロナ放電装置の構成を図9に示す。このコロナ放電装
置8は、長方形の金属平板の縁を鋸歯状に切り欠いて針
状電極列81を形成し、金属性の平板電極82を針状電
極81aの先端に対向させて配置して成る。
荷電した塵を捕捉することにより空気中の塵を除去する
空気清浄機がある。従来の空気清浄機で用いられている
コロナ放電装置の構成を図9に示す。このコロナ放電装
置8は、長方形の金属平板の縁を鋸歯状に切り欠いて針
状電極列81を形成し、金属性の平板電極82を針状電
極81aの先端に対向させて配置して成る。
【0003】電源83より針状電極列81と平板電極8
2の間に直流の高電圧を印加すると、各針状電極81a
の先端と平板電極82との間でコロナ放電が発生する。
放電により放出された電子は空気中の酸素分子等に衝突
して分子をイオン化させ、イオン化した分子が塵に衝突
することにより塵が荷電される。空気清浄機には、針状
電極列81と平板電極82の間に針状電極列81に対し
て垂直方向の気流を発生させるためのファンと、塵と逆
極性に帯電される集塵器が備えられており、イオン化し
た塵は下流側で集塵器によって電気的に吸着されて空気
から除去される。
2の間に直流の高電圧を印加すると、各針状電極81a
の先端と平板電極82との間でコロナ放電が発生する。
放電により放出された電子は空気中の酸素分子等に衝突
して分子をイオン化させ、イオン化した分子が塵に衝突
することにより塵が荷電される。空気清浄機には、針状
電極列81と平板電極82の間に針状電極列81に対し
て垂直方向の気流を発生させるためのファンと、塵と逆
極性に帯電される集塵器が備えられており、イオン化し
た塵は下流側で集塵器によって電気的に吸着されて空気
から除去される。
【0004】コロナ放電で生じる電気力線は、針状電極
81aの表面および平板電極82の表面の双方に対して
垂直になる。したがって、図10に示したように、放電
の電界分布は針状電極81aの先端を頂点とする釣り鐘
状となる。ここで、コロナ放電の等電位面の形状は針状
電極81aの先端の曲率に依存し、針状電極81aの列
方向の曲率半径と厚さ方向の極率半径が同じときには円
形に、列方向の曲率半径が厚さ方向の極率半径よりも大
きいときには列方向に長い楕円形になる。
81aの表面および平板電極82の表面の双方に対して
垂直になる。したがって、図10に示したように、放電
の電界分布は針状電極81aの先端を頂点とする釣り鐘
状となる。ここで、コロナ放電の等電位面の形状は針状
電極81aの先端の曲率に依存し、針状電極81aの列
方向の曲率半径と厚さ方向の極率半径が同じときには円
形に、列方向の曲率半径が厚さ方向の極率半径よりも大
きいときには列方向に長い楕円形になる。
【0005】電界分布が釣り鐘状となることにより、隣
合う針状電極81aの中間部と平板電極82の間には電
界が存在しない領域が生じる。この電界が存在しない領
域(以下、略して電界不存在部ともいう)を通過する塵
は荷電されないことになり、塵を電気的に吸着する集塵
器では捕捉され難い。したがって、電界不存在部の大小
が空気清浄化の効率を大きく左右する。
合う針状電極81aの中間部と平板電極82の間には電
界が存在しない領域が生じる。この電界が存在しない領
域(以下、略して電界不存在部ともいう)を通過する塵
は荷電されないことになり、塵を電気的に吸着する集塵
器では捕捉され難い。したがって、電界不存在部の大小
が空気清浄化の効率を大きく左右する。
【0006】電界不存在部を小さくするためには針状電
極81aの配列間隔を小さくすればよい。しかしなが
ら、あまり針状電極81aの配列間隔を小さくすると、
隣合う電界が干渉してしまい、全ての針状電極81aと
平板電極82間で安定して放電させることができなくな
る。このため、針状電極81aの配列間隔を小さくする
ことには限界がある。
極81aの配列間隔を小さくすればよい。しかしなが
ら、あまり針状電極81aの配列間隔を小さくすると、
隣合う電界が干渉してしまい、全ての針状電極81aと
平板電極82間で安定して放電させることができなくな
る。このため、針状電極81aの配列間隔を小さくする
ことには限界がある。
【0007】特開昭58−119354号公報に開示さ
れている空気清浄機のコロナ放電装置の構成を図11に
示す。このコロナ放電装置9は、2つの平板電極92
と、それらの中間に空気の流れに沿って配置された複数
の針状電極部91より成る。針状電極部91は、図12
に示すように、長方形の平板の相対する2辺を鋸歯状に
切り欠いて形成された2つの針状電極列91aと、針状
電極列91a間の中央の所々に設けられ平板から垂直に
突出する2つの針状電極列91bで構成されている。針
状電極部91は、針状電極列91aが平板電極92に対
向し、針状電極列91bが平板電極92と平行になるよ
うに配置されている。
れている空気清浄機のコロナ放電装置の構成を図11に
示す。このコロナ放電装置9は、2つの平板電極92
と、それらの中間に空気の流れに沿って配置された複数
の針状電極部91より成る。針状電極部91は、図12
に示すように、長方形の平板の相対する2辺を鋸歯状に
切り欠いて形成された2つの針状電極列91aと、針状
電極列91a間の中央の所々に設けられ平板から垂直に
突出する2つの針状電極列91bで構成されている。針
状電極部91は、針状電極列91aが平板電極92に対
向し、針状電極列91bが平板電極92と平行になるよ
うに配置されている。
【0008】このように1つの針状電極部91に複数の
針状電極列91a、91bを設けることで多重放電が実
現され、塵の荷電量をより大きくすることができる。ま
た、針状電極部91を気流の方向に沿って複数配置した
ことで、1つの針状電極部91と平板電極92間の電界
不存在部を通過した塵が、気流の乱れによって次の針状
電極部91と平板電極92間の電界を通過する可能性が
高くなる。このため、空気清浄化の効率は向上する。
針状電極列91a、91bを設けることで多重放電が実
現され、塵の荷電量をより大きくすることができる。ま
た、針状電極部91を気流の方向に沿って複数配置した
ことで、1つの針状電極部91と平板電極92間の電界
不存在部を通過した塵が、気流の乱れによって次の針状
電極部91と平板電極92間の電界を通過する可能性が
高くなる。このため、空気清浄化の効率は向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
コロナ放電装置9の針状電極部91は構成が複雑であ
り、その製造は容易でない。しかも、針状電極列91a
から平板電極92までの距離と針状電極列91bから平
板電極92までの距離とは異なるため、平板電極92か
ら遠い針状電極列91bは平板電極92に近い針状電極
列91aほど放電し易くない。このため、全ての針状電
極列91a、91bを均一に安定して放電させることは
困難である。針状電極列91bが安定して放電しないと
きは多重放電による塵の荷電量の上昇を期待することは
できない。
コロナ放電装置9の針状電極部91は構成が複雑であ
り、その製造は容易でない。しかも、針状電極列91a
から平板電極92までの距離と針状電極列91bから平
板電極92までの距離とは異なるため、平板電極92か
ら遠い針状電極列91bは平板電極92に近い針状電極
列91aほど放電し易くない。このため、全ての針状電
極列91a、91bを均一に安定して放電させることは
困難である。針状電極列91bが安定して放電しないと
きは多重放電による塵の荷電量の上昇を期待することは
できない。
【0010】また、複数の針状電極部91はかなりの距
離を隔てて配置されており、それぞれが単独の針状電極
部91として機能するに過ぎない。すなわち、1つの針
状電極部91と平板電極92間の電界不存在部を通過し
た塵が次の針状電極部91と平板電極92間の電界を通
過するか否かは気流の乱れ次第であり、空気中の塵の全
てあるいは大部分を荷電させる可能性はあまり高くな
い。
離を隔てて配置されており、それぞれが単独の針状電極
部91として機能するに過ぎない。すなわち、1つの針
状電極部91と平板電極92間の電界不存在部を通過し
た塵が次の針状電極部91と平板電極92間の電界を通
過するか否かは気流の乱れ次第であり、空気中の塵の全
てあるいは大部分を荷電させる可能性はあまり高くな
い。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、隣合う針状電極の中間部と平板電極の間に生じるコ
ロナ放電の電界不存在部を通過する塵をより確実に荷電
させ得る簡易な構成のコロナ放電装置、およびこれを備
えた効率のよい空気清浄機を提供することを目的とす
る。
で、隣合う針状電極の中間部と平板電極の間に生じるコ
ロナ放電の電界不存在部を通過する塵をより確実に荷電
させ得る簡易な構成のコロナ放電装置、およびこれを備
えた効率のよい空気清浄機を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、平板電極および先端を平板電極に向け
て平板電極から所定の距離を隔てて配列された針状電極
の列を有し、各針状電極の先端と平板電極との間でコロ
ナ放電するコロナ放電装置において、平板電極および針
状電極の列より成る第1の放電手段に加えて、第1の放
電手段の針状電極の列に対して垂直方向から見て、隣合
う針状電極の中間部と平板電極との間の領域でコロナ放
電する第2の放電手段を備える。
に、本発明では、平板電極および先端を平板電極に向け
て平板電極から所定の距離を隔てて配列された針状電極
の列を有し、各針状電極の先端と平板電極との間でコロ
ナ放電するコロナ放電装置において、平板電極および針
状電極の列より成る第1の放電手段に加えて、第1の放
電手段の針状電極の列に対して垂直方向から見て、隣合
う針状電極の中間部と平板電極との間の領域でコロナ放
電する第2の放電手段を備える。
【0013】第1の放電手段の隣合う針状電極の中間部
と平板電極の間にはコロナ放電の電界が存在しない部位
が生じるが、第2の放電手段のコロナ放電により形成さ
れる電界は、第1の放電手段の針状電極の列に対して垂
直方向から見たときに、第1の放電手段の電界不存在部
と重なる。したがって、第1の放電手段の針状電極の列
に対して垂直方向に空気の流れを発生させるとき、第1
の放電手段の電界不存在部を通過した塵を荷電させるこ
とができる。
と平板電極の間にはコロナ放電の電界が存在しない部位
が生じるが、第2の放電手段のコロナ放電により形成さ
れる電界は、第1の放電手段の針状電極の列に対して垂
直方向から見たときに、第1の放電手段の電界不存在部
と重なる。したがって、第1の放電手段の針状電極の列
に対して垂直方向に空気の流れを発生させるとき、第1
の放電手段の電界不存在部を通過した塵を荷電させるこ
とができる。
【0014】第2の放電手段は、第1の放電手段の針状
電極の列に対して垂直方向から見て、隣合う針状電極の
全ての中間部と平板電極との間の領域でコロナ放電する
ものとするとよい。第1の放電手段の全ての電界不存在
部に第2の放電手段の電界が重なることになり、気流中
のより多くの塵が荷電する。
電極の列に対して垂直方向から見て、隣合う針状電極の
全ての中間部と平板電極との間の領域でコロナ放電する
ものとするとよい。第1の放電手段の全ての電界不存在
部に第2の放電手段の電界が重なることになり、気流中
のより多くの塵が荷電する。
【0015】第2の放電手段は、平板電極および先端を
その平板電極に向けてその平板電極から所定の距離を隔
てて配列された針状電極の列より成り、各針状電極の先
端と平板電極との間でコロナ放電するものとすることが
できる。第2の放電手段は第1の放電手段と同一または
類似の簡素な構成となる。この場合、第1の放電手段と
第2の放電手段を以下に述べるように設定することが可
能である。
その平板電極に向けてその平板電極から所定の距離を隔
てて配列された針状電極の列より成り、各針状電極の先
端と平板電極との間でコロナ放電するものとすることが
できる。第2の放電手段は第1の放電手段と同一または
類似の簡素な構成となる。この場合、第1の放電手段と
第2の放電手段を以下に述べるように設定することが可
能である。
【0016】第2の放電手段は、その針状電極から平板
電極に向かう方向が、第1の放電手段の針状電極から平
板電極に向かう方向と同じになるように配置することが
できる。このとき、単一の平板電極を第1の放電手段と
第2の放電手段に共用することができる。
電極に向かう方向が、第1の放電手段の針状電極から平
板電極に向かう方向と同じになるように配置することが
できる。このとき、単一の平板電極を第1の放電手段と
第2の放電手段に共用することができる。
【0017】第2の放電手段を、その針状電極から平板
電極に向かう方向が、第1の放電手段の針状電極から平
板電極に向かう方向と逆になるように配置してもよい。
針状電極と平板電極の間の電界分布は針状電極を頂点と
する釣り鐘状となり、第1の放電手段の電界不存在部は
針状電極側で大きいが、第2の放電手段を第1の放電手
段と逆向きに配置すると、第1の放電手段の電界不存在
部の全体に第2の放電手段の電界を重ねることができ
て、ほとんど全ての塵を荷電させることが可能になる。
電極に向かう方向が、第1の放電手段の針状電極から平
板電極に向かう方向と逆になるように配置してもよい。
針状電極と平板電極の間の電界分布は針状電極を頂点と
する釣り鐘状となり、第1の放電手段の電界不存在部は
針状電極側で大きいが、第2の放電手段を第1の放電手
段と逆向きに配置すると、第1の放電手段の電界不存在
部の全体に第2の放電手段の電界を重ねることができ
て、ほとんど全ての塵を荷電させることが可能になる。
【0018】第1の放電手段の針状電極の配列間隔を全
て等しくし、第2の放電手段の針状電極は、第1の放電
手段の針状電極に対して垂直方向から見て、第1の放電
手段の針状電極の配列間隔と同じ間隔になるように配列
するとよい。第1の放電手段の針状電極に対して垂直方
向から見たときの、第1の放電手段の電界のピッチと第
2の放電手段の電界のピッチが等しくなるため、第1の
放電手段の電界不存在部に第2の放電手段の電界を容易
に重ねることができる。
て等しくし、第2の放電手段の針状電極は、第1の放電
手段の針状電極に対して垂直方向から見て、第1の放電
手段の針状電極の配列間隔と同じ間隔になるように配列
するとよい。第1の放電手段の針状電極に対して垂直方
向から見たときの、第1の放電手段の電界のピッチと第
2の放電手段の電界のピッチが等しくなるため、第1の
放電手段の電界不存在部に第2の放電手段の電界を容易
に重ねることができる。
【0019】第2の放電手段の針状電極の列を第1の放
電手段の針状電極の列と平行に配置するとよい。第2の
放電手段を第1の放電手段に接近させることが可能にな
り、第1の放電手段の電界不存在部を通過する塵を確実
に荷電させることができる。
電手段の針状電極の列と平行に配置するとよい。第2の
放電手段を第1の放電手段に接近させることが可能にな
り、第1の放電手段の電界不存在部を通過する塵を確実
に荷電させることができる。
【0020】特に、第2の放電手段の針状電極の列を、
第1の放電手段のコロナ放電と干渉しない範囲で、第1
の放電手段の針状電極の列に接近して配置するとよい。
第1および第2の放電手段は相互に干渉しないため共に
安定して放電し、電界を欠落なく形成することができ
る。
第1の放電手段のコロナ放電と干渉しない範囲で、第1
の放電手段の針状電極の列に接近して配置するとよい。
第1および第2の放電手段は相互に干渉しないため共に
安定して放電し、電界を欠落なく形成することができ
る。
【0021】第2の放電手段を複数備えるようにしても
よい。第2の放電手段を1つだけ備えると第1の放電手
段の電界不存在部と第2の放電手段の電界不存在部が重
なる部位が生じることがあるが、第2の放電手段を複数
備えることで、そのような部位を小さくすることができ
る。
よい。第2の放電手段を1つだけ備えると第1の放電手
段の電界不存在部と第2の放電手段の電界不存在部が重
なる部位が生じることがあるが、第2の放電手段を複数
備えることで、そのような部位を小さくすることができ
る。
【0022】第1の放電手段の針状電極を一定の間隔で
配列し、第2の放電手段の針状電極を第1の放電手段の
針状電極の配列間隔に等しい一定の間隔で配列し、第1
の放電手段と第2の放電手段の全ての針状電極の列を、
針状電極の配列間隔を第1の放電手段と第2の放電手段
の針状電極の列の総数で除した距離だけ針状電極の列の
方向にずらして、平行に配置するとよい。第2の放電手
段の数がnのとき、第1の放電手段の針状電極に対して
垂直方向から見て、第2の放電手段の針状電極は第1の
放電手段の隣合う針状電極の間隔を(n+1)等分した
位置のそれぞれに存在することになり、第1の放電手段
の電界不存在部と第2の放電手段の電界不存在部が重な
る部位を最小にすることができる。
配列し、第2の放電手段の針状電極を第1の放電手段の
針状電極の配列間隔に等しい一定の間隔で配列し、第1
の放電手段と第2の放電手段の全ての針状電極の列を、
針状電極の配列間隔を第1の放電手段と第2の放電手段
の針状電極の列の総数で除した距離だけ針状電極の列の
方向にずらして、平行に配置するとよい。第2の放電手
段の数がnのとき、第1の放電手段の針状電極に対して
垂直方向から見て、第2の放電手段の針状電極は第1の
放電手段の隣合う針状電極の間隔を(n+1)等分した
位置のそれぞれに存在することになり、第1の放電手段
の電界不存在部と第2の放電手段の電界不存在部が重な
る部位を最小にすることができる。
【0023】第1の放電手段の平板電極から針状電極ま
での距離と第2の放電手段の平板電極から針状電極まで
の距離を等しくするとよい。第1の放電手段と第2の放
電手段に同じ電圧を印加してそれぞれの電界の大きさと
強度を等しくすることができる。また、第2の放電手段
として第1の放電手段と同一のものを使用することがで
きる。
での距離と第2の放電手段の平板電極から針状電極まで
の距離を等しくするとよい。第1の放電手段と第2の放
電手段に同じ電圧を印加してそれぞれの電界の大きさと
強度を等しくすることができる。また、第2の放電手段
として第1の放電手段と同一のものを使用することがで
きる。
【0024】第1の放電手段の全ての針状電極を電気的
に並列に接続するとよい。また、第2の放電手段の全て
の針状電極を電気的に並列に接続してもよい。それぞれ
の放電手段に印加する電圧を低くすることができる。
に並列に接続するとよい。また、第2の放電手段の全て
の針状電極を電気的に並列に接続してもよい。それぞれ
の放電手段に印加する電圧を低くすることができる。
【0025】第1の放電手段および第2の放電手段の全
ての針状電極を電気的に並列に接続し、第1の放電手段
および第2の放電手段の平板電極を電気的に並列に接続
してもよい。コロナ放電装置全体としての印加電圧が低
く保たれる。
ての針状電極を電気的に並列に接続し、第1の放電手段
および第2の放電手段の平板電極を電気的に並列に接続
してもよい。コロナ放電装置全体としての印加電圧が低
く保たれる。
【0026】第1の放電手段の針状電極の列および第2
の放電手段の針状電極の列は、それぞれ一体に形成する
とよい。針状電極の列の構成が簡素になる。
の放電手段の針状電極の列は、それぞれ一体に形成する
とよい。針状電極の列の構成が簡素になる。
【0027】第1の放電手段の針状電極の列および第2
の放電手段の針状電極の列は、それぞれ導電性を有する
平板の縁に形成された鋸歯の列とすることができる。こ
のようにすると、針状電極の列の作製がきわめて容易な
る。
の放電手段の針状電極の列は、それぞれ導電性を有する
平板の縁に形成された鋸歯の列とすることができる。こ
のようにすると、針状電極の列の作製がきわめて容易な
る。
【0028】前記目的を達成するために、本発明ではま
た、コロナ放電により空気中の塵を荷電させ、荷電した
塵を捕捉することにより空気中の塵を除去する空気清浄
機において、上記構成のいずれかのコロナ放電装置と、
第1の放電手段の平板電極と針状電極の間に第1の放電
手段の針状電極の列に対して垂直方向の空気の流れを発
生させる気流発生手段とを備えるようにする。
た、コロナ放電により空気中の塵を荷電させ、荷電した
塵を捕捉することにより空気中の塵を除去する空気清浄
機において、上記構成のいずれかのコロナ放電装置と、
第1の放電手段の平板電極と針状電極の間に第1の放電
手段の針状電極の列に対して垂直方向の空気の流れを発
生させる気流発生手段とを備えるようにする。
【0029】気流発生手段が起こす空気の流れは第1の
放電手段の針状電極の列に対して垂直であり、その空気
に含まれる塵は第1の放電手段の電界を通ることにより
荷電される。第1の放電手段の電界不存在部を通過した
塵は第2の放電手段によって荷電させることが可能であ
り、したがって、空気中の多くの塵を荷電させることが
できて、清浄化効率の高い空気清浄機となる。
放電手段の針状電極の列に対して垂直であり、その空気
に含まれる塵は第1の放電手段の電界を通ることにより
荷電される。第1の放電手段の電界不存在部を通過した
塵は第2の放電手段によって荷電させることが可能であ
り、したがって、空気中の多くの塵を荷電させることが
できて、清浄化効率の高い空気清浄機となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1に第1の実施形態の空気
清浄機1の概略構成を示す。この空気清浄機1は、コロ
ナ放電装置2、集塵器5、電動ファン6、および電源7
を備えている。
図面を参照して説明する。図1に第1の実施形態の空気
清浄機1の概略構成を示す。この空気清浄機1は、コロ
ナ放電装置2、集塵器5、電動ファン6、および電源7
を備えている。
【0031】集塵器5は、コロナ放電装置2によって荷
電される塵の極性と逆の極性に帯電させられており、例
えばフィルター状やハニカム状の形状を有している。電
動ファン6は、空気清浄機1の内部に気流を発生し、矢
印Fで示したように外部から空気を機内に吸入し、塵除
去後の空気を機外に排出する。電源7は交流の商用電源
から4〜6kVの直流高電圧を生成し、コロナ放電装置
2に印加する。
電される塵の極性と逆の極性に帯電させられており、例
えばフィルター状やハニカム状の形状を有している。電
動ファン6は、空気清浄機1の内部に気流を発生し、矢
印Fで示したように外部から空気を機内に吸入し、塵除
去後の空気を機外に排出する。電源7は交流の商用電源
から4〜6kVの直流高電圧を生成し、コロナ放電装置
2に印加する。
【0032】図1の矢印F方向から見たコロナ放電装置
2を図2に示す。このコロナ放電装置2は、平板電極1
4、第1の針状電極列11、および第2の針状電極列1
2より成る。平板電極14は、縦10mm、横130m
m、厚さ0.1mmのステンレス(SUS)製である。
2を図2に示す。このコロナ放電装置2は、平板電極1
4、第1の針状電極列11、および第2の針状電極列1
2より成る。平板電極14は、縦10mm、横130m
m、厚さ0.1mmのステンレス(SUS)製である。
【0033】第1の針状電極列11は、縦6mm、横1
30mm、厚さ0.1mmのSUS平板の1つの長辺を
鋸歯状に切り欠いて成るもので、鋸歯部分が針状電極1
1aとなる。針状電極列11の針状電極11aは6mm
の間隔で規則正しく配列されており、山の高さは2mm
である。針状電極11a間の谷の部分は平坦に形成され
ている。第2の針状電極列12は第1の針状電極列と同
じ構成であり、針状電極12aを有する。
30mm、厚さ0.1mmのSUS平板の1つの長辺を
鋸歯状に切り欠いて成るもので、鋸歯部分が針状電極1
1aとなる。針状電極列11の針状電極11aは6mm
の間隔で規則正しく配列されており、山の高さは2mm
である。針状電極11a間の谷の部分は平坦に形成され
ている。第2の針状電極列12は第1の針状電極列と同
じ構成であり、針状電極12aを有する。
【0034】針状電極列11および12は針状電極11
a、12aを平板電極14に向け、平板電極14から1
0mm離間させて、かつ平板電極14に対して垂直に配
置されている。また、針状電極列11および12は4m
mの距離を隔てて平行に配置されている。
a、12aを平板電極14に向け、平板電極14から1
0mm離間させて、かつ平板電極14に対して垂直に配
置されている。また、針状電極列11および12は4m
mの距離を隔てて平行に配置されている。
【0035】ただし、針状電極列11と針状電極列12
は、針状電極11a、12aの配列間隔の半分すなわち
3mmだけ、配列方向にずらして配置されている。した
がって、針状電極列11、12に対して垂直方向から見
たときに、第2の針状電極列12の針状電極12aは、
第1の針状電極列11の隣合う針状電極11aの真ん中
に位置することになる。第1の針状電極列11と第2の
針状電極列12は電気的に並列に接続されており、電源
7は針状電極列11、12が負極、平板電極14が正極
となるように電圧を印加する。
は、針状電極11a、12aの配列間隔の半分すなわち
3mmだけ、配列方向にずらして配置されている。した
がって、針状電極列11、12に対して垂直方向から見
たときに、第2の針状電極列12の針状電極12aは、
第1の針状電極列11の隣合う針状電極11aの真ん中
に位置することになる。第1の針状電極列11と第2の
針状電極列12は電気的に並列に接続されており、電源
7は針状電極列11、12が負極、平板電極14が正極
となるように電圧を印加する。
【0036】コロナ放電装置2の放電の様子を図3に模
式的に示す。図3において、針状電極列11、12と平
板電極14の間の空間のうち、実線の曲線で囲まれた釣
り鐘状の領域E1は、第1の針状電極列11の針状電極
11aの先端と平板電極14間のコロナ放電で形成され
る電界の存在する部位を表しており、破線の曲線で囲ま
れた釣り鐘状の領域E2は、第2の針状電極列12の針
状電極12aの先端と平板電極14間のコロナ放電で形
成される電界の存在する部位を表している。
式的に示す。図3において、針状電極列11、12と平
板電極14の間の空間のうち、実線の曲線で囲まれた釣
り鐘状の領域E1は、第1の針状電極列11の針状電極
11aの先端と平板電極14間のコロナ放電で形成され
る電界の存在する部位を表しており、破線の曲線で囲ま
れた釣り鐘状の領域E2は、第2の針状電極列12の針
状電極12aの先端と平板電極14間のコロナ放電で形
成される電界の存在する部位を表している。
【0037】第1の針状電極列11と平板電極14の間
の電界E1または第2の針状電極列12と平板電極14
の間の電界E2のどちらかを通過した塵は荷電され、下
流側に配置されている集塵器5の電気的吸引力によって
捕捉されて、空気中から除去される。
の電界E1または第2の針状電極列12と平板電極14
の間の電界E2のどちらかを通過した塵は荷電され、下
流側に配置されている集塵器5の電気的吸引力によって
捕捉されて、空気中から除去される。
【0038】第2の針状電極列12を針状電極11a、
12aの配列間隔の半分だけ第1の針状電極列11とず
らして配置したことにより、針状電極列11、12に対
して垂直方向から見たときに、第1の針状電極列11の
電界不存在部と第2の針状電極列12の電界E2が部分
的に重なって、電界が存在しない領域は第1の針状電極
列11のみを備える場合と比べて小さくなっている。し
たがって、第1の針状電極列11と平板電極14間の電
界不存在部を通過する塵のうち多くが荷電されて、捕捉
される。
12aの配列間隔の半分だけ第1の針状電極列11とず
らして配置したことにより、針状電極列11、12に対
して垂直方向から見たときに、第1の針状電極列11の
電界不存在部と第2の針状電極列12の電界E2が部分
的に重なって、電界が存在しない領域は第1の針状電極
列11のみを備える場合と比べて小さくなっている。し
たがって、第1の針状電極列11と平板電極14間の電
界不存在部を通過する塵のうち多くが荷電されて、捕捉
される。
【0039】本実施形態のコロナ放電装置1と第1の針
状電極列11のみを備えるコロナ放電装置の印加電圧と
放電電流の関係を図8に示す。図8において、Aがコロ
ナ放電装置1であり、Bが比較例の装置である。同じ電
圧を印加しても、コロナ放電装置1では比較例の2倍近
い電流が流れる。この電流の増加分の全てが第1の針状
電極列11と平板電極14間の電界不存在部を通過する
塵の電荷に利用されるわけではないが、そのうちの一部
は第1の針状電極列11と平板電極14の間の放電で荷
電されなかった塵の荷電に用いられることになる。残り
の放電電流は、図11に示した従来のコロナ放電装置9
と同様に、既に荷電されている塵をさらに荷電する。
状電極列11のみを備えるコロナ放電装置の印加電圧と
放電電流の関係を図8に示す。図8において、Aがコロ
ナ放電装置1であり、Bが比較例の装置である。同じ電
圧を印加しても、コロナ放電装置1では比較例の2倍近
い電流が流れる。この電流の増加分の全てが第1の針状
電極列11と平板電極14間の電界不存在部を通過する
塵の電荷に利用されるわけではないが、そのうちの一部
は第1の針状電極列11と平板電極14の間の放電で荷
電されなかった塵の荷電に用いられることになる。残り
の放電電流は、図11に示した従来のコロナ放電装置9
と同様に、既に荷電されている塵をさらに荷電する。
【0040】なお、針状電極11a、12aと平板電極
14の離間距離10mm、印加電圧4〜6kVの条件下
では、針状電極11a、12aの6mmという配列間隔
および針状電極列11、12の4mmという離間距離
は、隣合うコロナ放電が干渉しない最小値であり、これ
以上配列間隔を狭めると安定なコロナ放電をできなくな
る。例えば、針状電極列を1列のみ備えるコロナ放電装
置で、針状電極の配列間隔を2mmとすると、図8のC
に示したように、印加電圧が高くなるにつれて放電電流
が低下する。
14の離間距離10mm、印加電圧4〜6kVの条件下
では、針状電極11a、12aの6mmという配列間隔
および針状電極列11、12の4mmという離間距離
は、隣合うコロナ放電が干渉しない最小値であり、これ
以上配列間隔を狭めると安定なコロナ放電をできなくな
る。例えば、針状電極列を1列のみ備えるコロナ放電装
置で、針状電極の配列間隔を2mmとすると、図8のC
に示したように、印加電圧が高くなるにつれて放電電流
が低下する。
【0041】空気の流れには第1の針状電極列11と平
板電極14の間を通る際にいくぶんかの乱れが生じる。
したがって、第1の針状電極列11と平板電極14間の
電界不存在部を通過する塵が第2の針状電極12と平板
電極14の間の電界E2を通るようにするためには、第
2の針状電極列12を第1の針状電極列11にできるだ
け接近して配置する必要がある。しかし、上述のように
隣合うコロナ放電が干渉してしまうと放電を安定させる
ことができなくなるから、第1の針状電極列11と第2
の針状電極列12の離間距離を、干渉を生じない範囲で
短く設定することが望ましい。
板電極14の間を通る際にいくぶんかの乱れが生じる。
したがって、第1の針状電極列11と平板電極14間の
電界不存在部を通過する塵が第2の針状電極12と平板
電極14の間の電界E2を通るようにするためには、第
2の針状電極列12を第1の針状電極列11にできるだ
け接近して配置する必要がある。しかし、上述のように
隣合うコロナ放電が干渉してしまうと放電を安定させる
ことができなくなるから、第1の針状電極列11と第2
の針状電極列12の離間距離を、干渉を生じない範囲で
短く設定することが望ましい。
【0042】以下、本発明の他の実施形態について説明
するが、各実施形態の空気清浄機の構成各部は、コロナ
放電装置を除いて、空気清浄機1と同じである。また、
コロナ放電装置2のものと同じ構成要素については同一
の符号を付して、重複する説明は省略する。
するが、各実施形態の空気清浄機の構成各部は、コロナ
放電装置を除いて、空気清浄機1と同じである。また、
コロナ放電装置2のものと同じ構成要素については同一
の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0043】第2の実施形態のコロナ放電装置3を、空
気の流入方向すなわち図1の矢印F方向から見た状態を
図4に示す。コロナ放電装置3は、第1の針状電極列1
1および第2の針状電極列12に加えて、第3の針状電
極列13を備えている。第3の針状電極列13は、針状
電極列11、12と同様に構成されており、針状電極1
3aを有し、平板電極14から10mm、第2の針状電
極列11から4mm離間して、針状電極列11、12と
平行に配置されている。
気の流入方向すなわち図1の矢印F方向から見た状態を
図4に示す。コロナ放電装置3は、第1の針状電極列1
1および第2の針状電極列12に加えて、第3の針状電
極列13を備えている。第3の針状電極列13は、針状
電極列11、12と同様に構成されており、針状電極1
3aを有し、平板電極14から10mm、第2の針状電
極列11から4mm離間して、針状電極列11、12と
平行に配置されている。
【0044】第2の針状電極列12は、針状電極11
a、12a、13aの配列間隔の1/3すなわち2mm
だけ、第1の針状電極11から配列方向にずらして配置
されており、第3の針状電極列13はさらに2mmずら
して配置されている。したがって、針状電極列11、1
2、13に対して垂直方向から見たときに、針状電極1
1a、12a、13aの間隔は全て等しくなっている。
針状電極列11、12、13は電気的に並列に接続され
ており、電源7は針状電極列11、12、13が負極、
平板電極14が正極となるように電圧を印加する。
a、12a、13aの配列間隔の1/3すなわち2mm
だけ、第1の針状電極11から配列方向にずらして配置
されており、第3の針状電極列13はさらに2mmずら
して配置されている。したがって、針状電極列11、1
2、13に対して垂直方向から見たときに、針状電極1
1a、12a、13aの間隔は全て等しくなっている。
針状電極列11、12、13は電気的に並列に接続され
ており、電源7は針状電極列11、12、13が負極、
平板電極14が正極となるように電圧を印加する。
【0045】コロナ放電装置3の放電の様子を図5に模
式的に示す。図5において、針状電極列11、12と平
板電極14の間の空間のうち、鎖線の曲線で囲まれた釣
り鐘状の領域E3は、第3の針状電極列13の針状電極
13aの先端と平板電極14間のコロナ放電で形成され
る電界の存在する部位を表している。符号E1およびE
2は、前述のように、それぞれ第1の針状電極列11と
平板電極14間および第2の針状電極列11と平板電極
14間の電界を表している。
式的に示す。図5において、針状電極列11、12と平
板電極14の間の空間のうち、鎖線の曲線で囲まれた釣
り鐘状の領域E3は、第3の針状電極列13の針状電極
13aの先端と平板電極14間のコロナ放電で形成され
る電界の存在する部位を表している。符号E1およびE
2は、前述のように、それぞれ第1の針状電極列11と
平板電極14間および第2の針状電極列11と平板電極
14間の電界を表している。
【0046】第3の針状電極列13を加えて3つの針状
電極列11、12、13を配列方向にずらして配置した
ことにより、第1の針状電極列11と平板電極14間の
電界不存在部に重なる電界がコロナ放電装置2よりも増
している。したがって、その分、第1の針状電極列11
からの放電で荷電されなかった塵をより多く荷電させる
ことができる。
電極列11、12、13を配列方向にずらして配置した
ことにより、第1の針状電極列11と平板電極14間の
電界不存在部に重なる電界がコロナ放電装置2よりも増
している。したがって、その分、第1の針状電極列11
からの放電で荷電されなかった塵をより多く荷電させる
ことができる。
【0047】第3の実施形態のコロナ放電装置4を、空
気の流入方向すなわち図1の矢印F方向から見た状態を
図6に示す。コロナ放電装置4は、第1の針状電極列1
1および第2の針状電極列12を備えており、また、第
1の平板電極15および第2の平板電極16を備えてい
る。平板電極15、16はコロナ放電装置2の平板電極
14と同じものである。
気の流入方向すなわち図1の矢印F方向から見た状態を
図6に示す。コロナ放電装置4は、第1の針状電極列1
1および第2の針状電極列12を備えており、また、第
1の平板電極15および第2の平板電極16を備えてい
る。平板電極15、16はコロナ放電装置2の平板電極
14と同じものである。
【0048】第1の針状電極列11は針状電極11aを
第1の平板電極15に向け、平板電極15から10mm
離間させて、かつ平板電極15に対して垂直に配置され
ている。第2の針状電極列12は針状電極12aを第2
の平板電極16に向け、平板電極16から10mm離間
させて、かつ平板電極16に対して垂直に配置されてい
る。第1の針状電極列11と第2の平板電極16は並べ
て配置されており、第2の針状電極列12と第1の平板
電極15は並べて配置されている。したがって、針状電
極列11から平板電極15への向きと針状電極列12か
ら平板電極16への向きは逆になっている。針状電極列
11、12の平板電極15、16に沿う方向の間隔は4
mmに設定されている。
第1の平板電極15に向け、平板電極15から10mm
離間させて、かつ平板電極15に対して垂直に配置され
ている。第2の針状電極列12は針状電極12aを第2
の平板電極16に向け、平板電極16から10mm離間
させて、かつ平板電極16に対して垂直に配置されてい
る。第1の針状電極列11と第2の平板電極16は並べ
て配置されており、第2の針状電極列12と第1の平板
電極15は並べて配置されている。したがって、針状電
極列11から平板電極15への向きと針状電極列12か
ら平板電極16への向きは逆になっている。針状電極列
11、12の平板電極15、16に沿う方向の間隔は4
mmに設定されている。
【0049】針状電極列11、12は並列に接続されて
おり、平板電極15、16も並列に接続されている。電
源7は針状電極列11、12が負極、平板電極15、1
6が正極となるように電圧を印加する。
おり、平板電極15、16も並列に接続されている。電
源7は針状電極列11、12が負極、平板電極15、1
6が正極となるように電圧を印加する。
【0050】コロナ放電装置4の放電の様子を図7に模
式的に示す。図7において、針状電極列11、12と平
板電極15、16の間の空間のうち、実線の曲線で囲ま
れた釣り鐘状の領域E1は、第1の針状電極列11の針
状電極11aの先端と第1の平板電極15間のコロナ放
電で形成される電界の存在する部位を表しており、破線
の曲線で囲まれた釣り鐘状の領域E2は、第2の針状電
極列12の針状電極12aの先端と第2の平板電極16
間のコロナ放電で形成される電界の存在する部位を表し
ている。
式的に示す。図7において、針状電極列11、12と平
板電極15、16の間の空間のうち、実線の曲線で囲ま
れた釣り鐘状の領域E1は、第1の針状電極列11の針
状電極11aの先端と第1の平板電極15間のコロナ放
電で形成される電界の存在する部位を表しており、破線
の曲線で囲まれた釣り鐘状の領域E2は、第2の針状電
極列12の針状電極12aの先端と第2の平板電極16
間のコロナ放電で形成される電界の存在する部位を表し
ている。
【0051】第1の針状電極列11と第1の平板電極1
5間の電界不存在部には第2の針状電極列12と第2の
平板電極16の間の電界E2が重なり、電界E1と電界
E2が逆向きになっていることから、第1の針状電極列
11と第1の平板電極15間の電界不存在部と第2の針
状電極列12と第2の平板電極16間の電界不存在部が
重なっている部位はほとんど存在しない。したがって、
このコロナ放電装置4では、空気の流れの中のほとんど
全ての塵を荷電させることができる。
5間の電界不存在部には第2の針状電極列12と第2の
平板電極16の間の電界E2が重なり、電界E1と電界
E2が逆向きになっていることから、第1の針状電極列
11と第1の平板電極15間の電界不存在部と第2の針
状電極列12と第2の平板電極16間の電界不存在部が
重なっている部位はほとんど存在しない。したがって、
このコロナ放電装置4では、空気の流れの中のほとんど
全ての塵を荷電させることができる。
【0052】また、2つの針状電極列11、12を並列
に接続し、2つの平板電極15、16も並列に接続して
いるため、針状電極列11−平板電極15−針状電極列
12−平板電極16というように直列に接続する構成に
比べて、電源7から供給する印加電圧を低く抑えること
ができる。したがって、安全性が高い。
に接続し、2つの平板電極15、16も並列に接続して
いるため、針状電極列11−平板電極15−針状電極列
12−平板電極16というように直列に接続する構成に
比べて、電源7から供給する印加電圧を低く抑えること
ができる。したがって、安全性が高い。
【0053】なお、上記の各実施形態では、針状電極列
が負極、平板電極が正極となるように電圧を印加してい
るが、逆向きに電圧を印加して、針状電極列を正極、平
板電極を負極としてもよい。また、2つまたは3つの針
状電極列を平行に配置しているが、斜めに配置すること
も可能である。その場合、空気の流れる方向から見て針
状電極が重ならないように、配列間隔を設定するとよ
い。電極の大きさや配列間隔、印加電圧等として具体的
に記した値は代表的な例を示したに過ぎず、本発明はこ
れらの数値に限定されるものではない。
が負極、平板電極が正極となるように電圧を印加してい
るが、逆向きに電圧を印加して、針状電極列を正極、平
板電極を負極としてもよい。また、2つまたは3つの針
状電極列を平行に配置しているが、斜めに配置すること
も可能である。その場合、空気の流れる方向から見て針
状電極が重ならないように、配列間隔を設定するとよ
い。電極の大きさや配列間隔、印加電圧等として具体的
に記した値は代表的な例を示したに過ぎず、本発明はこ
れらの数値に限定されるものではない。
【0054】
【発明の効果】請求項1のコロナ放電装置によるとき
は、第1の放電手段のコロナ放電をそれに対して垂直方
向から見たとき、そのコロナ放電によっては電界が形成
されない部位に、第2の放電手段のコロナ放電によって
形成した電界が重なる。したがって、第1の放電手段の
針状電極列に垂直な空気の流れに対して電界が及ばない
領域を減少させることができて、気流中の塵が荷電する
確率が高まる。
は、第1の放電手段のコロナ放電をそれに対して垂直方
向から見たとき、そのコロナ放電によっては電界が形成
されない部位に、第2の放電手段のコロナ放電によって
形成した電界が重なる。したがって、第1の放電手段の
針状電極列に垂直な空気の流れに対して電界が及ばない
領域を減少させることができて、気流中の塵が荷電する
確率が高まる。
【0055】請求項2のコロナ放電装置では、第1の放
電手段のコロナ放電で電界が形成されない領域が複数あ
る場合でも、電界が及ばない領域を減少させることがで
きる。
電手段のコロナ放電で電界が形成されない領域が複数あ
る場合でも、電界が及ばない領域を減少させることがで
きる。
【0056】請求項3のコロナ放電装置は、第2の放電
手段の針状電極列として第1の放電手段の針状電極列と
同一または類似の針状電極列を備えることになり、装置
の構成がきわめて簡素になる。印加電圧を供給するため
の電源も共用することができる。
手段の針状電極列として第1の放電手段の針状電極列と
同一または類似の針状電極列を備えることになり、装置
の構成がきわめて簡素になる。印加電圧を供給するため
の電源も共用することができる。
【0057】請求項4のコロナ放電装置では、第1の放
電手段と第2の放電手段に平板電極を共用することがで
きて、構成が簡素になる。
電手段と第2の放電手段に平板電極を共用することがで
きて、構成が簡素になる。
【0058】請求項5のコロナ放電装置では、第1の放
電手段のコロナ放電をそれに対して垂直方向から見たと
き、そのコロナ放電によっては電界が形成されない部位
のほとんど全体に、第2の放電手段のコロナ放電によっ
て形成した電界が重なる。したがって、第1の放電手段
のコロナ放電に垂直な空気等の流れに対して電界が及ば
ない領域を減少させる効果がきわめて高くなり、気流中
のほとんど全ての塵を荷電させることが可能になる。
電手段のコロナ放電をそれに対して垂直方向から見たと
き、そのコロナ放電によっては電界が形成されない部位
のほとんど全体に、第2の放電手段のコロナ放電によっ
て形成した電界が重なる。したがって、第1の放電手段
のコロナ放電に垂直な空気等の流れに対して電界が及ば
ない領域を減少させる効果がきわめて高くなり、気流中
のほとんど全ての塵を荷電させることが可能になる。
【0059】請求項6のコロナ放電装置では、第1の放
電手段と第2の放電手段の針状電極列を平行に配置する
ことができないときでも、第1の放電手段のコロナ放電
をそれに対して垂直方向から見たとき、そのコロナ放電
によっては電界が形成されない部位に、第2の放電手段
のコロナ放電によって形成した電界が重なり、第1の放
電手段の針状電極列に垂直な空気等の流れに対して電界
が及ばない領域を減少させることができる。
電手段と第2の放電手段の針状電極列を平行に配置する
ことができないときでも、第1の放電手段のコロナ放電
をそれに対して垂直方向から見たとき、そのコロナ放電
によっては電界が形成されない部位に、第2の放電手段
のコロナ放電によって形成した電界が重なり、第1の放
電手段の針状電極列に垂直な空気等の流れに対して電界
が及ばない領域を減少させることができる。
【0060】請求項7のコロナ放電装置では、第2の放
電手段の針状電極の列全体を第1の放電手段の針状電極
の列に接近して配置することが可能になる。したがっ
て、気流に乱れがある場合でも、確実に電界の影響を及
ぼすことができる。この効果は請求項8のコロナ放電装
置で特に大きい。
電手段の針状電極の列全体を第1の放電手段の針状電極
の列に接近して配置することが可能になる。したがっ
て、気流に乱れがある場合でも、確実に電界の影響を及
ぼすことができる。この効果は請求項8のコロナ放電装
置で特に大きい。
【0061】請求項9のコロナ放電装置では、気流に対
して電界の影響をより及ぼし易くなる。
して電界の影響をより及ぼし易くなる。
【0062】請求項10のコロナ放電装置では、第1の
放電手段のコロナ放電をそれに対して垂直方向から見た
とき、そのコロナ放電によっては電界が形成されない部
位に第2の放電手段のコロナ放電によって形成した電界
が重なる範囲を最大にすることができる。したがって、
少ない針状電極列で気流に対して電界の影響を及ぼすこ
とが可能になる。
放電手段のコロナ放電をそれに対して垂直方向から見た
とき、そのコロナ放電によっては電界が形成されない部
位に第2の放電手段のコロナ放電によって形成した電界
が重なる範囲を最大にすることができる。したがって、
少ない針状電極列で気流に対して電界の影響を及ぼすこ
とが可能になる。
【0063】請求項11のコロナ放電装置では、第1の
放電手段と第2の放電手段で同じ大きさ、同じ強度の電
界を形成させるために同じ電圧を印加すればよくなり、
電源を共用することができる。しかも、第2の放電手段
として第1の放電手段と同一のものを使用することがで
きて、装置の製造効率が高まる。
放電手段と第2の放電手段で同じ大きさ、同じ強度の電
界を形成させるために同じ電圧を印加すればよくなり、
電源を共用することができる。しかも、第2の放電手段
として第1の放電手段と同一のものを使用することがで
きて、装置の製造効率が高まる。
【0064】請求項12や請求項13のコロナ放電装置
では、第1の放電手段や第2の放電手段の印加電圧を低
くすることができる。
では、第1の放電手段や第2の放電手段の印加電圧を低
くすることができる。
【0065】請求項14のコロナ放電装置は、装置全体
の印加電圧が低く保たれて安全である。
の印加電圧が低く保たれて安全である。
【0066】請求項15のコロナ放電装置では、針状電
極列の構成が簡素になって、装置の組立も容易になる。
極列の構成が簡素になって、装置の組立も容易になる。
【0067】請求項16のコロナ放電装置では、針状電
極列をきわめて容易に作製することができて、装置の製
造効率が高まる。しかも、電圧印加も容易である。
極列をきわめて容易に作製することができて、装置の製
造効率が高まる。しかも、電圧印加も容易である。
【0068】請求項17の空気清浄機によるときは、上
記のコロナ放電装置の特長が生かされて、空気を効率よ
く清浄化することができる。
記のコロナ放電装置の特長が生かされて、空気を効率よ
く清浄化することができる。
【図1】 本発明の空気清浄機の概略構成を示す図。
【図2】 第1の実施形態のコロナ放電装置の正面図。
【図3】 第1の実施形態のコロナ放電装置の放電の様
子を模式的に示す図。
子を模式的に示す図。
【図4】 第2の実施形態のコロナ放電装置の正面図。
【図5】 第2の実施形態のコロナ放電装置の放電の様
子を模式的に示す図。
子を模式的に示す図。
【図6】 第3の実施形態のコロナ放電装置の正面図。
【図7】 第3の実施形態のコロナ放電装置の放電の様
子を模式的に示す図。
子を模式的に示す図。
【図8】 第1の実施形態のコロナ放電装置と単一の針
状電極列を備えるコロナ放電装置の印加電圧と放電電流
の関係を示す図。
状電極列を備えるコロナ放電装置の印加電圧と放電電流
の関係を示す図。
【図9】 従来のコロナ放電装置の正面図。
【図10】 図10の従来のコロナ放電装置の放電の様
子を模式的に示す図。
子を模式的に示す図。
【図11】 従来の他のコロナ放電装置の側面図。
【図12】 図11の従来のコロナ放電装置の針状電極
部の斜視図。
部の斜視図。
1 空気清浄機 2、3、4 コロナ放電装置 5 集塵器 6 電動ファン 7 電源 11、12、13 針状電極列 11a、12a、13a 針状電極 14、15、16 平板電極
Claims (17)
- 【請求項1】 平板電極および先端を前記平板電極に向
けて前記平板電極から所定の距離を隔てて配列された針
状電極の列を有し、各針状電極の先端と平板電極との間
でコロナ放電するコロナ放電装置において、 前記平板電極および前記針状電極の列より成る第1の放
電手段に加えて、該第1の放電手段の針状電極の列に対
して垂直方向から見て、隣合う針状電極の中間部と平板
電極との間の領域でコロナ放電する第2の放電手段を備
えることを特徴とするコロナ放電装置。 - 【請求項2】 前記第2の放電手段は、前記第1の放電
手段の針状電極の列に対して垂直方向から見て、隣合う
針状電極の全ての中間部と平板電極との間の領域でコロ
ナ放電することを特徴とする請求項1に記載のコロナ放
電装置。 - 【請求項3】 前記第2の放電手段は、平板電極および
先端を該平板電極に向けて該平板電極から所定の距離を
隔てて配列された針状電極の列より成り、各針状電極の
先端と平板電極との間でコロナ放電することを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項4】 前記第2の放電手段は、その針状電極か
ら平板電極に向かう方向が、前記第1の放電手段の針状
電極から平板電極に向かう方向と同じになるように配置
されていることを特徴とする請求項3に記載のコロナ放
電装置。 - 【請求項5】 前記第2の放電手段は、その針状電極か
ら平板電極に向かう方向が、前記第1の放電手段の針状
電極から平板電極に向かう方向と逆になるように配置さ
れていることを特徴とする請求項3に記載のコロナ放電
装置。 - 【請求項6】 前記第1の放電手段の針状電極の配列間
隔は全て等しく、前記第2の放電手段の針状電極は、前
記第1の放電手段の針状電極に対して垂直方向から見
て、前記第1の放電手段の針状電極の配列間隔と同じ間
隔になるように配列されていることを特徴とする請求項
3に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項7】 前記第2の放電手段の針状電極の列は前
記第1の放電手段の針状電極の列と平行に配置されてい
ることを特徴とする請求項3に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項8】 前記第2の放電手段の針状電極の列は、
前記第1の放電手段のコロナ放電と干渉しない範囲で、
前記第1の放電手段の針状電極の列に接近して配置され
ていることを特徴とする請求項7に記載のコロナ放電装
置。 - 【請求項9】 前記第2の放電手段を複数備えることを
特徴とする請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記
載のコロナ放電装置。 - 【請求項10】 前記第1の放電手段の針状電極は一定
の間隔で配列され、前記第2の放電手段の針状電極は前
記第1の放電手段の針状電極の配列間隔に等しい一定の
間隔で配列され、前記第1の放電手段と前記第2の放電
手段の全ての針状電極の列は、前記配列間隔を前記第1
の放電手段と前記第2の放電手段の針状電極の列の総数
で除した距離だけ針状電極の列の方向にずらして、平行
に配置されていることを特徴とする請求項3または請求
項8に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項11】 前記第1の放電手段の平板電極から針
状電極までの距離と前記第2の放電手段の平板電極から
針状電極までの距離は等しいことを特徴とする請求項3
に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項12】 前記第1の放電手段の全ての針状電極
は電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求
項3に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項13】 前記第2の放電手段の全ての針状電極
は電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求
項3に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項14】 前記第1の放電手段および前記第2の
放電手段の全ての針状電極は電気的に並列に接続されて
おり、前記第1の放電手段および前記第2の放電手段の
平板電極は電気的に並列に接続されていることを特徴と
する請求項3に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項15】 前記第1の放電手段の針状電極の列お
よび前記第2の放電手段の針状電極の列は、それぞれ一
体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の
コロナ放電装置。 - 【請求項16】 前記第1の放電手段の針状電極の列お
よび前記第2の放電手段の針状電極の列は、それぞれ導
電性を有する平板の縁に形成された鋸歯の列であること
を特徴とする請求項3に記載のコロナ放電装置。 - 【請求項17】 コロナ放電により空気中の塵を荷電さ
せ、荷電した塵を捕捉することにより空気中の塵を除去
する空気清浄機において、 請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載のコロ
ナ放電装置と、 前記第1の放電手段の平板電極と針状電極の間に前記第
1の放電手段の針状電極の列に対して垂直方向の空気の
流れを発生させる気流発生手段とを備えることを特徴と
する空気清浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8738798A JPH11276928A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | コロナ放電装置および該装置を備えた空気清浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8738798A JPH11276928A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | コロナ放電装置および該装置を備えた空気清浄機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11276928A true JPH11276928A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13913490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8738798A Pending JPH11276928A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | コロナ放電装置および該装置を備えた空気清浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11276928A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111403A1 (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Ngk Insulators, Ltd. | 粒子状物質検出装置 |
JP2009076416A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Shinko Giken Kk | 放電電極部の電極およびその電極を使用した放電電極部ならびにその放電電極部を使用した装置 |
JP2010210533A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Ngk Insulators Ltd | 粒子状物質検出装置 |
CN104275242A (zh) * | 2013-07-11 | 2015-01-14 | 宁波哲恺电器有限公司 | 一种空气净化器 |
WO2018139346A1 (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 日本碍子株式会社 | 微粒子数検出器 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8738798A patent/JPH11276928A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111403A1 (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Ngk Insulators, Ltd. | 粒子状物質検出装置 |
US7846241B2 (en) | 2007-03-15 | 2010-12-07 | Ngk Insulators, Ltd. | Particulate material detecting apparatus |
JP5068307B2 (ja) * | 2007-03-15 | 2012-11-07 | 日本碍子株式会社 | 粒子状物質検出装置 |
JP2009076416A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Shinko Giken Kk | 放電電極部の電極およびその電極を使用した放電電極部ならびにその放電電極部を使用した装置 |
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CN104275242A (zh) * | 2013-07-11 | 2015-01-14 | 宁波哲恺电器有限公司 | 一种空气净化器 |
WO2018139346A1 (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 日本碍子株式会社 | 微粒子数検出器 |
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