JP2010022949A - 排ガス処理装置 - Google Patents

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吉雄 黒見
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勝久 小嶋
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泰稔 上田
Masaya Kato
雅也 加藤
Morio Kagami
守男 加賀見
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Abstract

【課題】製作及び組立作業が容易であって、全方向の電流密度が均一となり、集塵極に向かって均一にイオン風が発生し、排ガスに含まれる微細粒子やダストのすり抜けがなくなり、捕集率及び粒子個数低減率の向上が図れる排ガス処理装置を提供することにある。
【解決手段】筒形状をなす外殻1と、外殻1内に沿って配置され、開口を有する集塵極及び集塵フィルタ層からなる集塵フィルタ装置2と、集塵フィルタ装置2の内側に形成され、PMを含む排ガスが流れる排ガス通路7と、排ガス通路7中に設置され、電圧が印加されたときに集塵フィルタ装置2との間に排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風30を発生させる放電電極40とを備えた排ガス処理装置50において、放電電極40は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板3により構成され、放電板3の外周端部3aは、集塵フィルタ装置2の側に向かって突出する鋭角に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等の排ガス中に含まれる粒子状物質(パティキュレートマター、以下PMという)などの除去を行う排ガス処理装置に関する。
一般に、ディーゼルエンジン等の排ガス中のPMを除去して浄化処理を行うには、黒煙除去装置であるディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)が利用されている。しかしながら、かかるDPFには、フィルタ故に次のような問題点がある。
すなわち、経時的に、フィルタの目詰まりによる圧力損失が上昇し、定期的に目詰まりの除去再生を行わないと、フィルタの目詰まりにより排気側に負荷が掛かり燃料消費率が上昇するとともに、エンジン出力の低下を来たす、などの悪影響を及ぼすことになる。しかも、このフィルタの目詰まりがさらに進行すると、エンジン停止の事態が発生するおそれがある。
そこで、先行技術として、コロナ放電を用いた電気式集塵装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の電気式集塵装置は、コロナ放電に伴って発生するイオン風を有効に利用して、PMを低圧力損失で処理するタイプである。
図8は、特許文献1に開示された電気式集塵装置の例を示す概略断面図である。
図8において、集塵装置100は、筒状の外殻1と、放電極主部4及び放電極放電部3からなる放電電極40と、開口を有する集塵極及び集塵フィルタ層からなる集塵フィルタ装置2とを備えている。放電電極40は、高圧導線5a及び碍子5を介して高電圧発生装置20に接続されている。また、碍子5は、碍子室6内に収納されている。
上記外殻1は筒状に形成され、その内部はPMを含む排ガスが流れる排ガス通路7となっており、排ガスは、排ガス通路7を放電電極40に沿って、図8中の矢印のように流れるようになっている。このため、放電電極40は、排ガス通路7の中央に排ガス流の方向へ沿って延在する放電極主部4と、該放電極主部4から排ガス通路7を横切って集塵フィルタ装置2の側に向かって延びる刺状に形成された複数の放電極放電部3とから構成されている。
このような集塵装置100においては、高電圧発生装置20からの高電圧を、高圧導線5aを介して放電電極40に印加すると、放電極主部4及び複数の放電極放電部3から集塵フィルタ装置2の集塵極に向けて飛び出すイオンに誘起されたイオン風が生じる。これによって、排ガス流中に含まれるPMは集塵極を通り、該PMはガスとともに集塵極の外側に配置された集塵フィルタ層に導かれ、該集塵フィルタ層にてPMが捕集され、浄化ガスになる。
また、この構造の電気式集塵装置100を使用すると、排ガス流中に含まれるPM同士が排ガス通路7の空間、集塵極表面、及び集塵フィルタ層表面で凝集、肥大化する効果がある。したがって、集塵フィルタ装置2の集塵極及び集塵フィルタ層に到達しないで排出されるPM、及び一度これら集塵極及び集塵フィルタ層に到達した後、高流速の排ガス流れによって全て再飛散し排出されるPMの総数は、当該集塵装置100の入口側に比べて低下することになる。近年、排ガスに含まれる微細粒子による健康被害が問題となっており、対策として本電気式集塵装置100を凝集装置として使用することで、排ガス中の粒子の肥大化、及び粒子個数の低下による健康被害の低減化を図っている。
WO2005/021161号公報
しかしながら、上述した従来の電気式集塵装置100では、放電極放電部3が刺状に形成され、同一位置で複数個、互いに先端を離した状態で放電極主部4の外周面に、一定の間隔(4つの場合は、90度間隔)を開けて放射状に配置されているので、放電極放電部3の先端付近の電流密度は高くなるが、放電極放電部3と放電極放電部3との間は電流密度が低く、放電しない箇所が生じることがある。その結果、排ガスに含まれる微細粒子やダストが放電極放電部3の間をすり抜けてしまい、捕集率及び粒子個数低減率の低下が発生するという不具合を有している。それに加えて、上記電気式集塵装置100は、通常、DPFよりも捕集率及び粒子個数低減率が低いという特性を有しているので、より捕集性及び凝集効果を向上させるような手段が求められている。
また、従来の電気式集塵装置100では、細いピンである多数の放電極放電部3の先端をそれぞれ刺状に製作しなければならないので、放電極放電部3を製作することが難しいという問題を有している。しかも、これら放電極放電部3を、放電極主部4の軸方向の同一位置において、一定の間隔を開けて放電極主部4の外周に取付ける必要があるので、その組立作業が非常に面倒であるという問題を有している。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、製作及び組立作業が容易であって、全方向の電流密度が均一となり、集塵極に向かって均一にイオン風が発生し、排ガスに含まれる微細粒子やダストのすり抜けがなくなり、捕集率及び粒子個数低減率の向上が図れる排ガス処理装置を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、筒形状をなす外殻と、前記外殻内に沿って配置され、開口を有する集塵極及び集塵フィルタ層からなる集塵フィルタ装置と、前記集塵フィルタ装置の内側に形成され、粒子状物質を含む排ガスが流れる排ガス通路と、前記排ガス通路中に設置され、電圧が印加されたときに前記集塵フィルタ装置との間に前記排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風を発生させる放電電極とを備えた排ガス処理装置において、前記放電電極は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板により構成され、前記放電板の外周端部は、前記集塵フィルタ装置の側に向かって突出する鋭角に形成されている。
また、本発明は、筒形状をなす外殻の集塵極と、前記集塵極の内側に形成され、粒子状物質を含む排ガスが流れる排ガス通路と、前記排ガス通路中に設置され、電圧が印加されたときに前記集塵極との間に前記排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風を発生させる放電電極とを備えた排ガス処理装置において、前記放電電極は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板により構成され、該放電板の外周端部は、前記集塵フィルタ装置の側に向かって突出する鋭角に形成されている。
本発明において、前記放電電極は、前記排ガス通路の中央に排ガス流の方向へ沿って配置される軸状の放電極主部を備え、前記放電板の中央には、貫通孔が設けられ、前記放電板が、前記貫通孔を介して前記放電極主部に嵌入され、固定手段により前記放電極主部の所定位置に固定されていることが好ましい。
さらに、本発明において、前記放電板の外周端部の内側には、複数の開口部が設けられていることが好ましい。
上述の如く、本発明に係る排ガス処理装置は、筒形状をなす外殻と、前記外殻内に沿って配置され、開口を有する集塵極及び集塵フィルタ層からなる集塵フィルタ装置と、前記集塵フィルタ装置の内側に形成され、粒子状物質を含む排ガスが流れる排ガス通路と、前記排ガス通路中に設置され、電圧が印加されたときに前記集塵フィルタ装置との間に前記排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風を発生させる放電電極とを備えたものであって、前記放電電極は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板により構成され、前記放電板の外周端部は、前記集塵フィルタ装置の側に向かって突出する鋭角に形成されているので、全方向の電流密度が均一となり、放電しない箇所ができることなく、集塵極に向かって均一にイオン風を発生させることができる。したがって、排ガスに含まれる微細粒子やダストが放電電極の放電板をすり抜けることはなくなり、確実に捕集され凝集されることになるので、捕集率及び粒子個数低減率を向上させることができる。
しかも、本発明の放電電極の放電板は、円盤形状または多角形形状に形成されているので、従来技術における刺状の放電部と比べて、容易に製作することができるとともに、放電電極を簡単に組立てることができ、製作性及び組立作業性に優れている。
また、本発明に係る排ガス処理装置は、筒形状をなす外殻の集塵極と、前記集塵極の内側に形成され、粒子状物質を含む排ガスが流れる排ガス通路と、前記排ガス通路中に設置され、電圧が印加されたときに前記集塵極との間に前記排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風を発生させる放電電極とを備えたものであって、前記放電電極は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板により構成され、該放電板の外周端部は、前記集塵フィルタ装置の側に向かって突出する鋭角に形成されているので、より簡単な構造の排ガス処理装置において、上記発明と同様の効果を奏することができる。
それに加えて、本発明において、前記放電電極は、前記排ガス通路の中央に排ガス流の方向へ沿って配置される軸状の放電極主部を備え、前記放電板の中央には、貫通孔が設けられ、前記放電板が、前記貫通孔を介して前記放電極主部に嵌入され、固定手段により前記放電極主部の所定位置に固定されているので、放電電極を予め簡単に部組することが可能となり、より一層組立作業性の向上を図ることができる。
また、本発明において、前記放電板の外周端部の内側には、複数の開口部が設けられているので、排ガス通路を流れる排ガスが円盤形状または多角形形状の放電板によって遮断される面積を低減させることができる。
以下、本発明に係る排ガス処理装置について、図面を参照しながら、その実施形態に基づき詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る排ガス処理装置を示す概略断面図、図2(A)は本発明の第1実施形態に係る放電電極を概略的に示す斜視図、図2(B)は本実施形態の放電電極を構成する1枚の放電板を示す側面図、図3は本発明の第1実施形態に係る放電電極を構成する放電板から発生させるイオン風を説明する断面図である。また、図4は本発明の第1実施形態に係る放電電極を組立てる構造を説明するものであり、(A)は中央に貫通孔を設けた放電板の正面図、(B)は(A)の放電板を軸状の放電極主部に固定した状態を示す側面断面図である。
図1〜図3において、本実施形態の排ガス処理装置50は、筒形状をなす外殻1と、軸状の放電極主部4及び放電極放電部の放電板3からなる放電電極40と、開口を有する集塵極及び集塵フィルタ層からなる集塵フィルタ装置2とを備えている。そして、放電電極40は、碍子室6内に配置された高圧導線5a及び碍子5を介して図示しない高電圧発生装置(図8参照)に接続されている。ここで、集塵極は、PMを通過させる開口を備えた導電性の金網などの導電性素材で形成され、集塵フィルタ層は、積層した金網、ポーラスなセラミックスなどの通気性を有する素材で形成されている。なお、集塵フィルタ装置2は、集塵極と集塵フィルタ層とが別体ではなく、一体化したものでもよい。
上記外殻1は、横向きに配置する円筒状に形成されている。外殻1の内部は、PMを含む排ガスが矢印のように流れる排ガス通路7となっており、該排ガス通路7の中央部には、放電電極40が配置されている。この放電電極40は、排ガス通路7の中央に位置し、排ガス通路7の軸方向へ沿って延在しながら配置される軸状の放電極主部4と、該放電極主部4の軸方向に対して直交する方向で、排ガス通路7を横切って集塵フィルタ装置2の側に向かって配置される放電極放電部である複数の放電板3とから構成されている。
これら放電板3は、図1に示すように、排ガス通路7の上流側から下流側にかけて、放電極主部4の軸心方向に沿って一定の間隔を置いて設けられている。
しかも、本実施形態の放電板3は、図2(A)に示すように、円盤形状に形成されており、その外周端部3aの全周は、図2(B)に示すように、集塵フィルタ装置2の側に向かって突出する鋭角の尖った三角形状に形成されている。これによって、イオン風30は、図3に示すように、放電板3から集塵フィルタ装置2に向かって全方向へ均一に発生するように構成されている。
また、放電板3の中央には、図4(A)に示すように、軸状の放電極主部4に嵌入するための貫通孔8が設けられている。この貫通孔8は、放電極主部4の断面形状に対応して、丸孔、角孔等、いずれの形状でもよく、さらに、位置決めのためのスリットが設けられていてもよい。
このような放電電極40を組立てる際には、例えば、図4(B)に示すように、放電極主部4の丸棒の両端に加工した雄ネジ部4aと、該雄ネジ部4aに螺合するナット9と、隣接する放電板3の距離を一定に保持しながら所定箇所に位置決めするスリーブ状のスペーサ10とからなる固定手段が用いられている。なお、雄ネジ部4a及びナット9の代わりに、両端のみ溶接して放電板3を固定してもよい。
したがって、放電電極40は、貫通孔8を介して放電板3とスペーサ10とを交互に放電極主部4に嵌入し、所定数の放電板3を所定位置に配置した後、放電極主部4の両端の雄ネジ部4aにナット9をそれぞれ螺合させて締付け固定すれば、組立てられることになる(図4(B)参照)。この部組された放電電極40は、放電極主部4の下流側端部を高圧導線5aに連結すれば、排ガス処理装置50における排ガス通路7の中央に設置されることになる(図1参照)。
本実施形態の排ガス処理装置50においては、図示しない高電圧発生装置からの高電圧を、高圧導線5aを介して放電電極40に印加することで、放電極主部4及び複数の放電板3から外殻1の内側に位置する集塵極及び集塵フィルタ層の集塵フィルタ装置2に向けてイオンが飛び出し、該イオンに誘起されたイオン風30が全方向に生じる。このイオン風30によって、排ガス流中に含まれるPMは集塵極を通り、ガスとともに集塵極の外側に配置された集塵フィルタ層に導かれ、該集塵フィルタ層にてPMが捕集され、浄化ガスとして下流側に導かれることになる。また、この構造の排ガス処理装置50を使用すると、排ガスの流れの中に含まれるPM同士が排ガス通路7の空間、集塵極表面及び集塵フィルタ層表面で、凝集、肥大化する効果が得られる。
このように、本発明の第1実施形態の排ガス処理装置50では、放電電極40の放電部が円盤形状の放電板3により構成され、かつ放電板3の外周端部3aが、集塵フィルタ装置2の側に向かって突出する鋭角に形成されているため、図1及び図3に示すように、全方向の電流密度が均一となり、放電しない箇所ができることなく、発生したイオン風30を放電板3の外周端部3aから集塵フィルタ装置2の集塵極に向かって全方向へ均一に流すことができる。よって、排ガスに含まれる微細粒子やダストが放電電極40の放電板3をすり抜けることはなくなり、集塵フィルタ装置2の集塵フィルタ層によって捕集されるとともに、イオン風30等によって排ガス通路7の空間、集塵極表面及び集塵フィルタ層表面で凝集、肥大化されることになる。その結果、本実施形態の排ガス処理装置50を使用すれば、捕集率及び粒子個数低減率を向上させることができ、残存PMの少ない浄化ガスが得られる。
しかも、本実施形態の放電電極40の放電板3は、鋭角の外周端部3aを有する円盤形状に形成されているため、従来技術における刺状の放電部と比べて、容易に製作することができるとともに、ナット9、スペーサ10などの固定手段を用いて放電電極40を簡単かつ迅速に組立てることができ、コストダウンも図ることができる。
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態に係る排ガス処理装置を示す概略断面図である。
図5において、本実施形態の排ガス処理装置60では、筒形状をなす外殻が集塵極61によって構成されており、該集塵極61の内側には、金網の集塵極及び集塵フィルタ層からなる上記第1実施形態の集塵フィルタ装置が設けられていない。
その他の構成は上記第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示されている。
このように、本発明の第2実施形態の排ガス処理装置60においては、外殻が集塵極61で構成され、集塵極61の内側に集塵フィルタ装置が設けられていないため、装置の簡素化を実現でき、設備費を低減させることができる。しかも、本実施形態の排ガス処理装置60においても、発生したイオン風30を放電板3の外周端部3aから集塵極61に向かって全方向へ均一に流すことが可能であるため、イオン風30によって排ガスに含まれる微細粒子やダストを凝集させることができ、粒子個数低減率の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更及び変形が可能である。
例えば、放電板3は、既述の実施形態の円盤形状に限らず、図6(A)に示すような外周に8つの突起を有する円盤形状の放電板13a、図6(B)に示すような外周が鋸歯である円盤形状の放電板13b、図6(C)に示すような六角である多角形形状の放電板13c、図6(D)に示すような八角である多角形形状の放電板13d等であってもよい。ただし、放電板13a〜13dの外周端部は、図6(E)に示すように、集塵フィルタ装置2や集塵極61の側に向かって突出する既述の実施形態と同様の鋭角にそれぞれ形成されている。
また、既述の実施形態の排ガス処理装置50,60においては、排ガス通路7を流れる排ガスが円盤形状または多角形形状の放電板3,13によって遮断される面積を低減させるための構造を採用することが可能である。例えば、図7(A)に示す放電板3では、外周端部の内側に6つの丸形開口部14が周方向に間隔を開けて設けられ、図7(B)に示す放電板13bでは、外周端部の内側に4つのスリット状開口部15が周方向に間隔を開けて設けられ、図7(C)に示す放電板13dでは、外周端部の内側に4つの多角形(台形)状開口部16が周方向に間隔を開けて設けられていてもよい。
本発明の第1実施形態に係る排ガス処理装置を示す概略断面図である。 (A)は本発明の第1実施形態に係る放電電極を概略的に示す斜視図、(B)は本実施形態の放電電極を構成する1枚の放電板を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る放電電極を構成する放電板から発生させるイオン風を説明する断面図である。 本発明の第1実施形態に係る放電電極を組立てる構造を説明するものであり、(A)は中央に貫通孔を設けた放電板の正面図、(B)は(A)の放電板を軸状の放電極主部に固定した状態を示す側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る排ガス処理装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態の変形例を示すものであって、(A)は外周に8つの突起を有する円盤形状の放電板の正面図、(B)は外周が鋸歯である円盤形状の放電板の正面図、(C)は六角である多角形形状の放電板の正面図、(D)は八角である多角形形状の放電板の正面図、(E)は(A)〜(D)の放電板の側面図である。 本発明の実施形態の他の変形例を示すものであって、(A)は円形の開口部を有する円盤形状の放電板の正面図、(B)はスリット状の開口部を有する外周が鋸歯である円盤形状の放電板の正面図、(C)は多角形の開口部を有する八角である多角形形状の放電板の正面図である。 従来の電気式集塵装置の例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 外殻
2 集塵フィルタ装置
3 放電板
3a 外周端部
4 放電極主部
4a 雄ネジ部
5a 高圧導線
7 排ガス通路
8 貫通孔
9 ナット
10 スペーサ
13a〜13d 放電板
14〜16 開口部
30 イオン風
40 放電電極
50,60 排ガス処理装置
61 集塵極

Claims (4)

  1. 筒形状をなす外殻と、前記外殻内に沿って配置され、開口を有する集塵極及び集塵フィルタ層からなる集塵フィルタ装置と、前記集塵フィルタ装置の内側に形成され、粒子状物質を含む排ガスが流れる排ガス通路と、前記排ガス通路中に設置され、電圧が印加されたときに前記集塵フィルタ装置との間に前記排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風を発生させる放電電極とを備えた排ガス処理装置において、
    前記放電電極は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板により構成され、前記放電板の外周端部は、前記集塵フィルタ装置の側に向かって突出する鋭角に形成されていることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 筒形状をなす外殻の集塵極と、前記集塵極の内側に形成され、粒子状物質を含む排ガスが流れる排ガス通路と、前記排ガス通路中に設置され、電圧が印加されたときに前記集塵極との間に前記排ガス流と直交する方向に2次流れを誘起形成するイオン風を発生させる放電電極とを備えた排ガス処理装置において、
    前記放電電極は、放電部が円盤形状または多角形形状の放電板により構成され、該放電板の外周端部は、前記集塵フィルタ装置の側に向かって突出する鋭角に形成されていることを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 前記放電電極は、前記排ガス通路の中央に排ガス流の方向へ沿って配置される軸状の放電極主部を備え、前記放電板の中央には、貫通孔が設けられ、前記放電板が、前記貫通孔を介して前記放電極主部に嵌入され、固定手段により前記放電極主部の所定位置に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス処理装置。
  4. 前記放電板の外周端部の内側には、複数の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の排ガス処理装置。
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