JP2001025683A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

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JP2001025683A
JP2001025683A JP11201770A JP20177099A JP2001025683A JP 2001025683 A JP2001025683 A JP 2001025683A JP 11201770 A JP11201770 A JP 11201770A JP 20177099 A JP20177099 A JP 20177099A JP 2001025683 A JP2001025683 A JP 2001025683A
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electrode
gas
discharge electrode
dust
charging unit
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JP11201770A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Mieno
光博 三重野
Kenji Shibata
憲司 柴田
Tsutomu Harasaki
務 原崎
Eisaku Murata
栄作 村田
Nobuyuki Kato
伸之 加藤
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Ebara Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Ebara Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集塵性能を十分向上すると共に、この向上さ
れた集塵性能の長期間持続及び製造コストの低減を可能
とする。 【解決手段】 放電極5のガス上流側端部5b及び下流
側端部5cの少なくとも上流側端部5bに、ガス流方向
Bに平行に突出する複数の突起部20を並設し、この突
起部20を、谷底部20bがRの凹面形状を有する波刃
形状として、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部に
比して広い開放とし、電場の影響を受け難くし同電圧で
より大きいコロナ放電電流を確保して粒子状物質の帯電
量を増加すると共に、当該谷底部20bをダストで埋も
れ難くし、さらに、突起部20の加工を容易にすると共
に加工歪みの発生を抑止するように構成して成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流入するガス中の
微細な粒子状物質を捕集する電気集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、道路トンネルにおいては、自動
車運転者の視界の改善及びトンネル内空気の換気等の環
境対策を目的として、自動車等から発生する排気ガスを
処理する電気集塵装置が設置される。このトンネル用電
気集塵装置として採用される電気集塵装置としては、例
えば特開平10−28897号公報に記載のものが知ら
れている。
【0003】この公報に記載の電気集塵装置は、トンネ
ル内から流入される排気ガス流に沿って、帯電部及びこ
の帯電部の後段に捕集部が配置される所謂2段式の電気
集塵装置である。この電気集塵装置の帯電部は、ガスの
流れ方向に延びる平板状の集塵極及びこの集塵極に対面
する平板状の放電極を備え、放電極には、前端または前
後端に、ガスの流れ方向に平行に突出する複数の鋸刃状
突起部が並設され、この鋸刃状突起部によりコロナ放電
を行う構成になされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、トン
ネル用電気集塵装置では、トンネル換気流速をより高速
化(電気集塵装置内の平均通過流速として9m/s以
上)することが要求されており、これに伴って、トンネ
ル用電気集塵装置の高性能化、すなわち集塵性能の向上
が要求されている。
【0005】しかしながら、前述した公報記載の電気集
塵装置では、集塵性能が未だ十分とは言えなかった。
【0006】また、上記鋸刃状突起部では、ダストによ
る汚染を受け易く、安定したコロナ放電を長期間持続で
きないといった問題もあった。
【0007】さらに、上記鋸刃状突起部は先端部及び谷
底部が鋭利であるため、加工がし難く製造コストが高く
なると共に、加工歪みが生じ易く電極間隔不均等による
帯電効率の低下で集塵性能が低下するといった問題もあ
った。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、集塵性能を十分に向上でき、加
えて、この向上された集塵性能を長期間持続できると共
に製造コストを低減できる電気集塵装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による電気集塵装
置は、流入するガスの流れ方向に延びる平板状の集塵極
と、この集塵極に対面する平板状の放電極と、を備えた
電気集塵装置において、放電極には、ガスの上流側端部
及び下流側端部の少なくとも上流側端部に、ガスの流れ
方向に平行に突出する複数の突起部が並設され、この突
起部は、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状である
ことを特徴としている。
【0010】このように構成された電気集塵装置によれ
ば、突起部は、その谷底部がRの凹面形状を有する波刃
形状とされ、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部に
比して広い開放とされるため、電場の影響を受け難くな
り同電圧でより大きいコロナ放電電流が確保されて粒子
状物質の帯電量が増加されると共に、当該谷底部がダス
トで埋もれ難くされ、さらに、突起部の加工が容易にさ
れると共に加工歪みの発生が抑止される。
【0011】ここで、特に帯電部及び捕集部を備える電
気集塵装置、すなわち、流入するガス中の粒子状物質に
電荷を与える帯電部と、この帯電部を通過して帯電した
粒子状物質を捕集する捕集部と、を具備し、帯電部は、
ガスの流れ方向に延びる平板状の集塵極及びこの集塵極
に対面する平板状の放電極を備える電気集塵装置にあっ
ては、帯電部の放電極において、ガスの上流側端部及び
下流側端部の少なくとも上流側端部に、ガスの流れ方向
に平行に突出する複数の突起部を並設し、この突起部
を、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状とする構成
となる。
【0012】このように構成された電気集塵装置によれ
ば、帯電部の放電極の突起部は、その谷底部がRの凹面
形状を有する波刃形状とされ、谷底部が鋭角で開放が狭
い鋸刃状突起部に比して広い開放とされるため、帯電部
での電場の影響を受け難くなり同電圧でより大きいコロ
ナ放電電流が確保されて粒子状物質の帯電量が増加され
ると共に、当該谷底部がダストで埋もれ難くされ、さら
に、突起部の加工が容易にされると共に加工歪みの発生
が抑止される。
【0013】また、本発明による電気集塵装置は、流入
するガスの流れ方向に延びる平板状の集塵極と、この集
塵極に対面する平板状の放電極と、を備えた電気集塵装
置において、放電極には、ガスの上流側端部及び下流側
端部の少なくとも上流側端部に、複数の突起部が並設さ
れ、この突起部は、谷底部がRの凹面形状を有する波刃
形状であると共に、集塵極に向けて突出していることを
特徴としている。
【0014】このように構成された電気集塵装置によれ
ば、突起部は、その谷底部がRの凹面形状を有する波刃
形状とされ、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部に
比して広い開放とされるため、電場の影響を受け難くな
り同電圧でより大きいコロナ放電電流が確保されて粒子
状物質の帯電量が増加されると共に、当該谷底部がダス
トで埋もれ難くされ、さらに、突起部の加工が容易にさ
れると共に加工歪みの発生が抑止される。加えて、突起
部が、集塵極に向けて突出されているため、突起部と集
塵極との間に電界強度の大きい領域が形成され、コロナ
放電電流が十分に大きくされる。
【0015】ここで、特に帯電部及び捕集部を備える電
気集塵装置、すなわち、流入するガス中の粒子状物質に
電荷を与える帯電部と、この帯電部を通過して帯電した
粒子状物質を捕集する捕集部と、を具備し、帯電部は、
ガスの流れ方向に延びる平板状の集塵極及びこの集塵極
に対面する平板状の放電極を備える電気集塵装置にあっ
ては、帯電部の放電極において、ガスの上流側端部及び
下流側端部の少なくとも上流側端部に、複数の突起部を
並設し、この突起部を、谷底部がRの凹面形状を有する
波刃形状とすると共に、帯電部の集塵極に向けて突出さ
せる構成となる。
【0016】このように構成された電気集塵装置によれ
ば、帯電部の放電極の突起部は、その谷底部がRの凹面
形状を有する波刃形状とされ、谷底部が鋭角で開放が狭
い鋸刃状突起部に比して広い開放とされるため、帯電部
での電場の影響を受け難くなり同電圧でより大きいコロ
ナ放電電流が確保されて粒子状物質の帯電量が増加され
ると共に、当該谷底部がダストで埋もれ難くされ、さら
に、突起部の加工が容易にされると共に加工歪みの発生
が抑止される。加えて、突起部が、帯電部の集塵極に向
けて突出されているため、突起部と集塵極との間に電界
強度の大きい領域が形成され、コロナ放電電流が十分に
大きくされる。
【0017】ここで、並設方向に隣接する波刃形状の突
起部同士が、交互に反対方向に向けられているのが好ま
しい。
【0018】このような構成を採用した場合、放電極の
両側の帯電領域で均一な帯電がなされるようになる。
【0019】また、波刃形状の突起部は、その先端部が
先細り形状であるのが好ましい。
【0020】このような構成を採用した場合、流入する
ガスの受ける抵抗が小さくされて乱流が抑えられると共
にコロナ放電特性が向上される。
【0021】また、波刃形状の突起部は、放電極のガス
の上流側端部及び下流側端部に各々並設され、上流側端
部の波刃形状の突起部と下流側端部の波刃形状の突起部
とは、突起部の並設方向において相対的に半ピッチずれ
て配置されているのが好ましい。
【0022】このような構成を採用した場合、放電極の
ガス上流側端部の突起部間を通過し帯電されない粒子状
物質が、放電極のガス下流側端部の突起部で確実に帯電
されるようになる。
【0023】また、帯電部及び捕集部より成る組を、ガ
スの流れ方向に沿って複数組並設するのが好ましい。
【0024】このような構成を採用した場合、捕集領域
が大きくされるため、捕集部の集塵極のガス流方向長さ
を小さくするのが可能とされ、帯電部で帯電した粒子状
物質が捕集部の途中で電荷を失い難くされると共に、前
段の捕集部から再飛散してきた粒子状物質が、後段の帯
電部で再帯電されて後段の捕集部で再捕集されるように
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気集塵装置
の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明
する。なお、各図において、同一の要素には同一符号を
付し、重複する説明は省略する。
【0026】図1は、第1実施形態に係る電気集塵装置
を示す正面図であって主として帯電部を示す正面図、図
2は、図1のA−A線に沿う断面図、図3は、図1の電
気集塵装置の背面図であって主として捕集部を示す背面
図であり、本実施形態の電気集塵装置は、トンネル用と
して用いられるトンネル用電気集塵装置である。
【0027】図1〜図3に示すように、電気集塵装置1
は、筐体としての箱状のケース8を備える。このケース
8には、図示を省略した換気ファンを通して前側(図1
における紙面手前側、図2における左側)から流入され
る排気ガスを通過させるべく、前部にガス流入口8aが
形成されると共に後部にガス排出口8bが形成される。
【0028】ケース8の内部には、図2に示すように、
ガス流入口8aより流入されるガスの流れ方向Bに沿っ
て、当該ガス中の粒子状物質に電荷を与える帯電部2が
配置されると共に、この帯電部2の後段に、当該帯電部
2を通過して帯電した粒子状物質を捕集する捕集部3が
配置され、これら帯電部2及び捕集部3の後段に、さら
に同様な構成の帯電部2及び捕集部3が並設される。
【0029】捕集部3は、図2及び図3に示すように、
ガス流方向Bに沿って延びる矩形平板状集塵極6を、当
該ガス流方向Bに直交する方向(図2における紙面に直
交する方向)に面対向で複数備えると共に、これらの集
塵極6,6間の中央に当該集塵極6と対面する略矩形平
板状放電極7を備える。これら集塵極6及び放電極7は
薄鋼板より成る。
【0030】集塵極6,6同士は、集塵極支持金具14
に支持されてケース8に固定される。この集塵極支持金
具14は、放電極7においては当該放電極7に形成され
た大径の集塵極支持金具用貫通孔7aを挿通し、これに
より放電極7との絶縁が確保される。また、放電極7,
7同士は、放電極支持金具15に支持され絶縁碍子17
を介してケース8に固定される。この放電極支持金具1
5は、集塵極6においては当該集塵極6に形成された大
径の放電極支持金具用貫通孔6aを挿通し、これにより
集塵極6との絶縁が確保される。
【0031】この捕集部3の集塵極6は、図2に示すよ
うに、接地され、放電極7には高圧直流電源11が接続
されて負の高圧直流電圧(正の高圧直流電圧でも良いが
説明の都合上負とする)が印加される。これにより、捕
集部3では集塵極6と放電極7との間に平等電界場とし
ての静電界が形成される。
【0032】一方、帯電部2は捕集部3と略同様な構成
であり、図1及び図2に示すように、ガス流方向Bに沿
って延びる矩形平板状集塵極4を、当該ガス流方向Bに
直交する方向に面対向で複数備えると共に、これらの集
塵極4,4間の中央に当該集塵極4と対面する矩形平板
状放電極5を備える。これら集塵極4及び放電極5は薄
鋼板より成り、放電極5には、図4及び図5に示すよう
に、ガスの上流側端部(以下単に前端と呼ぶ)5b及び
下流側端部(以下単に後端と呼ぶ)5cに、コロナ放電
を生じさせる突起部20が各々並設される(詳しくは後
述)。
【0033】集塵極4,4同士は、図1及び図2に示す
ように、集塵極支持金具12に支持されてケース8に固
定される。この集塵極支持金具12は、放電極5におい
ては集塵極支持金具用貫通孔5aを挿通し、これにより
放電極5との絶縁が確保される。また、放電極5,5同
士は、放電極支持金具13に支持され絶縁碍子16を介
してケース8に固定される。この放電極支持金具13
は、集塵極4においては放電極支持金具用貫通孔4aを
挿通し、これにより集塵極4との絶縁が確保される。
【0034】この帯電部2の集塵極4は、図2に示すよ
うに、接地され、放電極5には高圧直流電源10が接続
されて負の高圧直流電圧が印加される。これにより、帯
電部2では集塵極4と放電極5との間でコロナ放電が生
じる。
【0035】なお、本実施形態では、高圧直流電源11
の電圧を高圧直流電源10より高電圧として捕集部3の
電位を帯電部2より高電位としているが、これと逆の場
合もあり、また同電位の場合もある。
【0036】ここで、帯電部2の集塵極4,4間の間隔
は、好ましくは20mmである。帯電部2では、集塵極
同士の間隔が小さくされるに従い帯電効率が向上するた
め、集塵極4,4間の間隔は小さいほど良いが、集塵極
4,4間の間隔が20mm未満では、集塵極4と放電極
5との間で荷電による火花放電(スパーク)が多くな
り、これを防止しようとすると、集塵極4を高精度に製
作し高精度に固定する必要があると共に、高風速による
集塵極4の振れを極力抑えることが必要となり、高コス
トとなる傾向がある。
【0037】また、捕集部3の集塵極6,6間の間隔に
対する帯電部2の集塵極4,4間の間隔の比が0.8〜
1.0の範囲にあるのが好ましい。すなわち、前述した
ように、帯電部2の集塵極4,4間の間隔を20mmと
するのが好ましいため、捕集部3の集塵極6,6間の間
隔は16mm〜20mmとするのが好ましい。捕集部3
では、集塵極同士の間隔が小さくされるに従い集塵効率
が向上するため、集塵極6,6間の間隔は小さいほど良
いが、集塵極6,6間の間隔が16mm未満では、集塵
極6及び放電極7の撓み、歪み、電極組の組立精度や電
極の振動等の観点から支持金具14,15を増やす必要
があり、全ての面で高コストとなる傾向がある。
【0038】また、帯電部2の放電極5の厚さは、好ま
しくは0.3mm〜0.6mmである。0.3mm未満
では、電流は低電圧で多く流れるようになるが、放電極
5自体の剛性がなくなり、高風速による振動に基づく火
花放電を防止するために放電極5に常に強力な引張り力
を与える必要があり、耐久性や固定方法の問題が生じる
傾向がある。一方、0.6mmを超えると、ガス中の粒
子状物質の帯電に必要な電流を確保すべく、放電極5の
厚さの影響(放電極5の厚さが薄いほど低電圧で高電流
となること)で集塵極4と放電極5との間に高電圧を印
加することが必要になり、この場合、火花放電を防止す
べく、集塵極系と放電極系との間の距離を大きくする必
要があり、絶縁碍子16を含む帯電部2が大きくなる傾
向がある。
【0039】次に、本実施形態の特徴を成す帯電部放電
極5の突起部20について詳説する。この突起部20
は、図5に示すように、帯電部2の放電極5の前端5b
及び後端5cにて上下方向に並設され、ガス流方向Bに
平行に突出される形状を成す。この突起部20は、特に
谷底部20bがRの凹面形状を有する形状であり、本実
施形態では、この形状を波刃形状と呼称する。
【0040】この波刃形状の突起部20は、谷底部20
bがRの凹面形状を有する形状であれば特に限定される
ものではなく、図5に示すように、先端部20aと谷底
部20bのRとが直線で結ばれていても良く、また、図
6に示すように、先端部21aと谷底部21bのRとが
曲線で結ばれている突起部21でも良い。
【0041】ここで、突起部20(以下、波刃形状の突
起部20,21のうち突起部20を代表して説明する)
のピッチpは、好ましくは帯電部2の集塵極4、4間の
間隔の0.25倍〜0.45倍である。すなわち、前述
したように、帯電部2の集塵極4,4間の間隔を20m
mとするのが好ましいため、突起部20のピッチpは、
5mm〜9mmとするのが好ましい。5mm未満では、
隣接する突起部20,20同士が干渉してコロナ放電電
流が流れ難くなり、安定したコロナ放電が行えず集塵性
能が低下する傾向がある。一方、9mmを超えると、コ
ロナ放電の広がり以上に突起部20,20同士の間隔が
広くなり、ガス流方向Bに直交する方向の断面で電流密
度が小さくなる箇所が発生して帯電を十分に行えないデ
ッドゾーンが増大し、集塵性能が低下する傾向がある。
【0042】また、突起部20の谷底部20bのRは、
好ましくは0.75mm〜3.1mmである。0.75
mm未満では、谷底部20bの丸みが小さくなって鋸刃
状突起部の谷底部と形状が近くなり、一方、3.1mm
を超えると、谷底部20bを除く先端部20a側の部分
が非常に細くなり折損する虞がある。
【0043】また、図5に示すように、前端5bの波刃
形状の突起部20と後端5cの波刃形状の突起部20と
が、突起部20の並設方向において相対的に半ピッチず
れて配置されている、すなわち前端5bの各突起部20
が後端5cの突起部20,20同士の間に対向している
のが、より好ましい。これにより、前端5bの突起部2
0,20同士間を通過し帯電されない粒子状物質が、後
端5cの突起部20で帯電されることになる。
【0044】さらにまた、突起部20は、流入するガス
の受ける抵抗が小さくされて乱流が抑えられると共にコ
ロナ放電特性が向上されるという観点からは、先細り形
状であるのが好ましい。ここで言う先細り形状とは、先
端部20aを尖鋭にした形状のことである。
【0045】このような形状の突起部20を有する放電
極5は、例えばコストの低いプレス加工で形成される。
ここで、このプレス加工により従来技術の鋸刃状突起部
を有する放電極を形成すると、当該鋸刃状突起部は谷底
部が鋭角(鋭利)であるため、加工がし難く且つ金型の
製作費が高いと共に当該金型の刃が早く劣化してしま
い、製造コストが高くなるといった問題があると共に、
鋭角部で加工歪みが生じ易く集塵極4との間隔が不均等
となって帯電効率が低下し集塵性能が低下するといった
問題があるが、本実施形態の放電極5は、その突起部2
0の谷底部20bがRの凹面形状を有する波刃形状とさ
れ、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部に比して広
い開放とされ丸みを帯びているため、突起部20の加工
が容易にされ且つ金型の製作費が低減されると共に当該
金型の刃の劣化が抑止され、さらに、加工歪みの発生が
抑止されることになる。その結果、製造コストが低減さ
れると共に集塵性能が向上される。
【0046】次に、このように構成された電気集塵装置
1の作用について説明する。運転が開始され、帯電部2
の放電極5に高圧直流電源10の高電圧が印加される
と、帯電部2では集塵極4と放電極5との間でコロナ放
電が生じ、捕集部3の放電極7に高圧直流電源11の高
電圧が印加されると、捕集部3では集塵極6と放電極7
との間に静電界が形成される。
【0047】この時、帯電部2の放電極5は、前述した
ように、その突起部20の谷底部20bがRの凹面形状
を有する波刃形状とされ、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸
刃状突起部に比して広い開放とされているため、電場の
影響を当該鋸刃状突起部に比して受け難く同電圧でより
大きいコロナ放電電流が確保され、ガス中の粒子状物質
に与えられる電荷(負イオン)が増加される。
【0048】従って、トンネル内の高速流(9m/s以
上)のガスが帯電部2に流入しても、ガス中の粒子状物
質は当該帯電部2で効率良く帯電され、この帯電した粒
子状物質は、捕集部3の集塵極6で効率良く捕集され
る。その結果、集塵性能が十分に向上される。
【0049】また、波刃形状の突起部20の先端部20
aが先細り形状である場合、流入するガスの受ける抵抗
が小さくされて乱流が抑えられ、圧力損失が低減され
る。さらに、先端部20aが尖鋭となるため、突起部2
0と集塵極4との間に電界強度の大きい領域が形成さ
れ、コロナ放電電流が一層十分に流れ、結果として集塵
性能が一層向上される。
【0050】また、放電極5の前端の突起部20と後端
の突起部20とが、突起部20の並設方向において相対
的に半ピッチずれて配置されている場合、前端5bの突
起部20,20同士間を通過し帯電されない粒子状物質
が、後端5cの突起部20で帯電され、結果として集塵
性能が一層向上される。
【0051】また、捕集部3の後段には、帯電部2及び
捕集部3がさらに並設されて捕集領域が大きくされるた
め、捕集部3の集塵極のガス流方向長さが小さくされ
る。その結果、帯電部2で帯電した粒子状物質が捕集部
3の途中で電荷を失い難く、集塵性能が一層向上され
る。さらに、後段の帯電部2において、前段の捕集部3
から再飛散してきた粒子状物質が再帯電され、後段の捕
集部3で再捕集されるため、粒子状物質の再飛散防止効
果が図られている。
【0052】さらにまた、帯電部2の集塵極同士の間隔
が、最も小さくし得る20mmに設定されているため、
低電圧で運転しても、帯電部の集塵極間隔が20mmよ
り大きい場合と同等若しくはそれ以上の集塵性能が得ら
れる。すなわち、高圧直流電源10の電圧を低く設定可
能なため、高圧直流電源10の容量が小さくされると共
に、絶縁碍子16の耐圧が小さくされて当該絶縁碍子1
6が小型化され、さらに集塵極系と放電極系との間の距
離が小さくされて帯電部2が軽量化される。
【0053】ところで、前述のように、帯電部2でコロ
ナ放電を行い、粒子状物質に負の電荷を与えると、同時
にこの放電電子の一部に正の電子も少ない割合で発生
し、この正の電荷が与えられた粒子状物質は、負極の放
電極5に引きつけられてダストとして当該放電極5に付
着する。このダストは、平板状放電極5の全面に一様に
付着するが、当該放電極5の突起部を鋸刃状突起部とし
た場合には、谷底部が鋭角で開放が狭いため、谷底部で
はダストが早く成長して当該谷底部がダストにより覆わ
れ(ダストによる汚染を受け)、安定したコロナ放電を
長期間持続できないという問題があるが、本実施形態の
放電極5は、その突起部20の谷底部20bが、前述の
ように、Rの凹面形状を有する波刃形状とされ、谷底部
が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部に比して広い開放とさ
れているため、当該谷底部20bがダストで埋もれ難く
されている。その結果、上記十分に向上された集塵性能
が長期間安定して持続される。
【0054】なお、本実施形態においては、より好まし
いとして、放電極5の前端5b及び後端5cに突起部2
0が各々並設されているが、放電極5の前端5b及び後
端5cの少なくとも前端5bに突起部20が並設されて
いれば良い。
【0055】ここで、本発明者らは、電気集塵装置1を
以下の実施例1〜3、比較例1の条件で各々構成し、図
8に示す試験装置を用いて集塵性能試験を行った。
【0056】この試験装置は、ディーゼルエンジン30
から発生した排ガスの煤塵を吸引ファン31で吸引し、
この排ガスの煤塵を中継タンク32を介して希釈&混合
部33に導き当該希釈&混合部33で大気と混合して所
定の試験濃度(0.6mg/m3)に希釈し、これを整
流装置34を通して電気集塵装置1に通すように構成さ
れる。そして、この時の電気集塵装置1内のガス流速を
9m/sに設定し、電気集塵装置1の入口、出口の煤塵
濃度を、ハイボリュームサンプラー35,36で測定し
て重量法で集塵効率を調べた。
【0057】なお、この試験では、捕集部3の電極仕様
及び荷電条件を変えずに一定とし、帯電部2の放電極5
だけを取り替えて電気集塵装置1の荷電を単位ガス量当
たり出力を同一とした。
【0058】(実施例1)帯電部2においては、12枚
の矩形平板状の鋼製集塵極(高さ520mm、長さ13
0mm、厚さ0.5mm)4を20mm間隔で平行に配
置し、集塵極4,4同士の間に矩形平板状の鋼製放電極
(高さ410mm、長さ70mm、厚さ0.3mm)5
を配置した。放電極5としては、その前端に、図5に示
すのと同様な波刃形状の突起部20が並設されたものを
用いた。突起部20は、その高さ(先端部20aと谷底
部20bの底との間の距離のこと)hが6mm、ピッチ
pが7mm、谷底部20bのRが1.62mmである。
また、捕集部3においては、14枚の矩形平板状の鋼製
集塵極(高さ400mm、長さ540mm、厚さ0.5
mm)6を20mm間隔で平行に配置し、集塵極6,6
同士の間に矩形平板状の鋼製放電極(高さ390mm、
長さ530mm、厚さ0.5mm)7を配置した。ここ
で、帯電部2においては、集塵極4は接地し、放電極5
は高圧直流電源10に接続した。一方、捕集部3におい
ては、集塵極6は接地し、放電極7は高圧直流電源11
に接続した。
【0059】(実施例2)この実施例2が実施例1と違
う点は、突起部20のピッチpを5mm、谷底部20b
のRを0.75mmとした点である。
【0060】(実施例3)この実施例3が実施例1と違
う点は、突起部20のピッチpを9mm、谷底部20b
のRを3.1mmとした点である。
【0061】(比較例1)この比較例1が実施例1と違
う点は、突起部の形状を公知の鋸刃状突起部とした点で
ある。この鋸刃状突起部は、その高さが5mm、ピッチ
が4mmである。
【0062】これらの試験結果を図9に示す。図9より
明らかなように、本発明の波刃形状の突起部20を用い
た電気集塵装置(実施例1〜実施例3)の集塵性能は、
鋸刃状突起部を用いた従来の電気集塵装置(比較例1)
のそれに比して、十分に向上されているのが分かると共
に、実施例の中では実施例2が特に優れているのが分か
る。なお、捕集部3の平均電圧は−9.8kV、電流は
0.1mAである。
【0063】図7は、第2実施形態に係る電気集塵装置
の帯電部を示す部分平面図である。この第2実施形態の
電気集塵装置にあっては、放電極5の前端5b及び後端
5cに上下方向に並設されガス流方向Bに平行に突出さ
れる波刃形状の突起部20が、放電極5の平板部5dに
対して直交するように折り曲げられている。すなわち、
突起部20は、集塵極4に向けて突出されている。
【0064】また、各突起部20は、当該放電極5の両
側に向けられ、並設方向に隣接する突起部20,20同
士が、交互に反対方向に向けられている。
【0065】このように構成された電気集塵装置によれ
ば、波刃形状の突起部20が集塵極4に向けられている
ため、突起部20と集塵極4との間に電界強度の大きい
領域が形成され、コロナ放電電流が第1実施形態に比し
て大きくされる。その結果、集塵性能がより一層向上さ
れる。
【0066】加えて、並設方向に隣接する波刃形状の突
起部20,20同士が、交互に反対方向に向けられてい
るため、放電極5の両側の帯電領域では均一な帯電が粒
子状物質に対してなされることになる。
【0067】なお、この第2実施形態においても、より
好ましいとして、放電極5の前端5b及び後端5cに、
集塵極4に向けられる突起部20が各々並設されている
が、放電極5の前端5b及び後端5cの少なくとも前端
5bに突起部20が並設されていれば良い。
【0068】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、帯電部
2及び捕集部3を備えた2段式の電気集塵装置の当該帯
電部2の放電極5に対する適用例が述べられているが、
帯電部2及び捕集部3を兼用とした所謂1段式の電気集
塵装置の放電極に対しても同様に適用可能である。
【0069】また、上記実施形態においては、帯電部2
及び捕集部3より成る組を、ガス流方向Bに沿って2組
並設しているが、3組以上並設して集塵性能の向上を一
層図ることも可能である。
【0070】また、上記実施形態においては、電気集塵
装置を、トンネル換気流速の高速化が要求されているト
ンネルに適用するのが特に有効だとしてトンネル用電気
集塵装置としているが、例えば、空気清浄装置やディー
ゼル機関の排気煤塵除去用として採用することも可能で
あり、特に、低濃度(数mg/m3)における気流中の
粒子状物質を高ガス量の高速流で捕集する場合や気流中
の微量の貴重物質を分離する場合に有効である。
【0071】
【発明の効果】本発明の電気集塵装置は、放電極のガス
の上流側端部及び下流側端部の少なくとも上流側端部
に、ガスの流れ方向に平行に突出する複数の突起部を並
設し、この突起部を、谷底部がRの凹面形状を有する波
刃形状として、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部
に比して広い開放とし、電場の影響を受け難くし同電圧
でより大きいコロナ放電電流を確保して粒子状物質の帯
電量を増加すると共に、当該谷底部をダストで埋もれ難
くし、さらに、突起部の加工を容易にすると共に加工歪
みの発生を抑止するように構成したものであるから、集
塵性能を十分向上するのが可能となると共に、この向上
された集塵性能の長期間持続及び製造コストの低減が可
能となる。
【0072】また、本発明の帯電部及び捕集部を備える
電気集塵装置は、帯電部の放電極のガスの上流側端部及
び下流側端部の少なくとも上流側端部に、ガスの流れ方
向に平行に突出する複数の突起部を並設し、この突起部
を、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状として、谷
底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突起部に比して広い開放
とし、帯電部での電場の影響を受け難くし同電圧でより
大きいコロナ放電電流を確保して粒子状物質の帯電量を
増加すると共に、当該谷底部をダストで埋もれ難くし、
さらに、突起部の加工を容易にすると共に加工歪みの発
生を抑止するように構成したものであるから、集塵性能
を十分向上するのが可能となると共に、この向上された
集塵性能の長期間持続及び製造コストの低減が可能とな
る。
【0073】また、本発明の電気集塵装置は、放電極の
ガスの上流側端部及び下流側端部の少なくとも上流側端
部に、複数の突起部を並設し、この突起部を、谷底部が
Rの凹面形状を有する波刃形状として、谷底部が鋭角で
開放が狭い鋸刃状突起部に比して広い開放とし、電場の
影響を受け難くし同電圧でより大きいコロナ放電電流を
確保して粒子状物質の帯電量を増加すると共に、当該谷
底部をダストで埋もれ難くし、さらに、突起部の加工を
容易にすると共に加工歪みの発生を抑止するようにし、
加えて、これらの突起部を、集塵極に向けて突出するこ
とで、突起部と集塵極との間に電界強度の大きい領域を
形成して、コロナ放電電流を十分に大きくするように構
成したものであるから、集塵性能をより一層向上するの
が可能となると共に、この向上された集塵性能の長期間
持続及び製造コストの低減が可能となる。
【0074】また、本発明の帯電部及び捕集部を備える
電気集塵装置は、帯電部の放電極のガスの上流側端部及
び下流側端部の少なくとも上流側端部に、複数の突起部
を並設し、この突起部を、谷底部がRの凹面形状を有す
る波刃形状として、谷底部が鋭角で開放が狭い鋸刃状突
起部に比して広い開放とし、帯電部での電場の影響を受
け難くし同電圧でより大きいコロナ放電電流を確保して
粒子状物質の帯電量を増加すると共に、当該谷底部をダ
ストで埋もれ難くし、さらに、突起部の加工を容易にす
ると共に加工歪みの発生を抑止するようにし、加えて、
これらの突起部を、帯電部の集塵極に向けて突出するこ
とで、突起部と集塵極との間に電界強度の大きい領域を
形成して、コロナ放電電流を十分に大きくするように構
成したものであるから、集塵性能をより一層向上するの
が可能となると共に、この向上された集塵性能の長期間
持続及び製造コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る電気集塵装置を示す正面図
であり主として帯電部を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の電気集塵装置の背面図であり主として捕
集部を示す背面図である。
【図4】図2の帯電部を示す部分平面図である。
【図5】図4の放電極を示す詳細側面図である。
【図6】図5の放電極の変形例を示す詳細側面図であ
る。
【図7】第2実施形態に係る電気集塵装置の帯電部を示
す部分平面図である。
【図8】電気集塵装置の集塵性能を試験する試験装置の
概要を示す説明図である。
【図9】図8の試験装置を用いての実施例1〜実施例
3、比較例1の試験結果を示す図表である。
【符号の説明】
1…トンネル用電気集塵装置(電気集塵装置)、2…帯
電部、3…捕集部、4…帯電部の集塵極、5…帯電部の
放電極、5b…帯電部放電極の前端(帯電部放電極のガ
スの上流側端部)、5c…帯電部放電極の後端(帯電部
放電極のガスの下流側端部)、6…捕集部の集塵極、7
…捕集部の放電極、20,21…突起部、20a,21
a…突起部の先端部、20b,21b…突起部の谷底
部、B…ガス流方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 憲司 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 原崎 務 東京都田無市谷戸町ニ丁目1番1号 住友 重機械工業株式会社田無製造所内 (72)発明者 村田 栄作 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 加藤 伸之 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4D054 AA07 BA02 BA08 BB06 BB08 BB12 BC03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入するガスの流れ方向に延びる平板状
    の集塵極と、この集塵極に対面する平板状の放電極と、
    を備えた電気集塵装置において、 前記放電極には、前記ガスの上流側端部及び下流側端部
    の少なくとも前記上流側端部に、前記ガスの流れ方向に
    平行に突出する複数の突起部が並設され、 この突起部は、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状
    であることを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 流入するガス中の粒子状物質に電荷を与
    える帯電部と、この帯電部を通過して帯電した前記粒子
    状物質を捕集する捕集部と、を具備し、前記帯電部は、
    前記ガスの流れ方向に延びる平板状の集塵極及びこの集
    塵極に対面する平板状の放電極を備える電気集塵装置に
    おいて、 前記帯電部の前記放電極には、前記ガスの上流側端部及
    び下流側端部の少なくとも前記上流側端部に、前記ガス
    の流れ方向に平行に突出する複数の突起部が並設され、 この突起部は、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状
    であることを特徴とする電気集塵装置。
  3. 【請求項3】 流入するガスの流れ方向に延びる平板状
    の集塵極と、この集塵極に対面する平板状の放電極と、
    を備えた電気集塵装置において、 前記放電極には、前記ガスの上流側端部及び下流側端部
    の少なくとも前記上流側端部に、複数の突起部が並設さ
    れ、 この突起部は、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状
    であると共に、前記集塵極に向けて突出していることを
    特徴とする電気集塵装置。
  4. 【請求項4】 流入するガス中の粒子状物質に電荷を与
    える帯電部と、この帯電部を通過して帯電した前記粒子
    状物質を捕集する捕集部と、を具備し、前記帯電部は、
    前記ガスの流れ方向に延びる平板状の集塵極及びこの集
    塵極に対面する平板状の放電極を備える電気集塵装置に
    おいて、 前記帯電部の前記放電極には、前記ガスの上流側端部及
    び下流側端部の少なくとも前記上流側端部に、複数の突
    起部が並設され、 この突起部は、谷底部がRの凹面形状を有する波刃形状
    であると共に、前記帯電部の前記集塵極に向けて突出し
    ていることを特徴とする電気集塵装置。
  5. 【請求項5】 並設方向に隣接する前記波刃形状の突起
    部同士が、交互に反対方向に向けられていることを特徴
    とする請求項3または4記載の電気集塵装置。
  6. 【請求項6】 前記波刃形状の突起部は、その先端部が
    先細り形状であることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か一項に記載の電気集塵装置。
  7. 【請求項7】 前記波刃形状の突起部は、前記放電極の
    前記ガスの上流側端部及び下流側端部に各々並設され、 前記上流側端部の前記波刃形状の突起部と前記下流側端
    部の前記波刃形状の突起部とは、前記突起部の並設方向
    において相対的に半ピッチずれて配置されていることを
    特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電気集塵
    装置。
  8. 【請求項8】 前記帯電部及び前記捕集部より成る組
    を、前記ガスの流れ方向に沿って複数組並設して成る請
    求項2または4記載の電気集塵装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168172A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気集塵装置
JP2010022999A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Mitsubishi Electric Corp 電気集塵用荷電装置
KR101332908B1 (ko) 2012-08-06 2013-11-26 한라산업개발 주식회사 전기집진장치용 결합형 방전극 및 이를 이용하는 전기집진장치
KR101399451B1 (ko) 2012-08-06 2014-06-02 한라산업개발 주식회사 전기집진장치용 방전극 및 이를 이용하는 전기집진장치
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