JPH11276691A - パチンコ遊技機における賞球排出切換え装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における賞球排出切換え装置

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JPH11276691A
JPH11276691A JP10021398A JP10021398A JPH11276691A JP H11276691 A JPH11276691 A JP H11276691A JP 10021398 A JP10021398 A JP 10021398A JP 10021398 A JP10021398 A JP 10021398A JP H11276691 A JPH11276691 A JP H11276691A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つのケース体内に球払出し部と球切換え排
出部とを組込むことで、装置全体の小型・簡素化および
組付けの簡略化を図る。 【解決手段】 賞球排出切換え装置Fは、設置部25に
着脱可能に組付けられるケース体26と、該ケース体2
6内の上部に組込まれて貯留球を払出しを行なう球払出
し部30と、ケース体26内の下部に組込まれて球払出
し部30から払出された球を賞球排出路5側と球抜き路
9側に切換え排出する球切換え排出部47とを組込んで
ケース単位で構成される。球払出し部30は、球通路2
8に臨む位置に支持された球送り体32を、電動具34
により回転停止制御して球通路28内の球を1個ずつ払
出す。球切換え排出部47は、球払出し路43と球戻し
路44との分岐部分に位置した切換え弁49を、ロータ
リー式の電磁ソレノイド48で切換え制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
における賞球排出切換え装置に係り、更に詳しくは、機
裏側に貯留したパチンコ球を、ゲームの入賞成立に対す
る賞球として遊技者(球皿)側に排出し得る一方、球抜き
操作により戻し球(返し球)として機外へ排出し得る遊技
機において、賞球の払出しおよび球排出流路の切換えを
なし得るようにした賞球排出切換え装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール機に代表さ
れるこの種の遊技機では、遊技操作に基づいて開始され
る1球毎の球送り発射制御作動により、球皿から発射位
置に送込まれた遊技球を遊技盤内に打出して所要のパチ
ンコゲームを行ない得る。そして、このゲーム中の入賞
条件(セーフ球の発生や入球による図柄組合わせの得点
成立等)に対して、機裏側の球貯留排出経路部内に貯留
された球が、賞球払出装置の払出し作動毎に所定数の賞
球として払出されて、所定の賞球排出路から上球皿およ
び下球皿へ給出される。一方、遊技機の取扱いにより球
貯留排出経路部内の相当量の貯留球を抜取る必要がある
場合には、一般に前枠の正面側部に形成された操作孔か
ら操作杆を挿入して機裏側の切換え装置を作動させるこ
とにより、賞球経路と球抜き路との分岐連絡部に設けら
れた切換え弁を球抜き状態(球戻し位置)に保持したもと
で、貯留球を球抜き路から機外の裏側へ放出し得るよう
になっている。なお操作杆は、針金状材に摘み部を付け
た程度のものでホール管理者側で管理されるが、入手容
易な直線材でも十分代用できる。
【0003】このようなパチンコ遊技機にあって、賞球
の払出しとは別に、球抜き操作によりすべての貯留球を
払出し可能にする形態として、一般に前記賞球払出装置
では、入賞条件毎に対する電動具(ソレノイドやモータ)
の駆動制御により、球経路に臨む爪車状またはスクリュ
ー状の球送り体を回転制御させながら賞球を払出してカ
ウント検出する電動タイプが使用され、また前記切換え
装置では、前述の操作杆で作動されるスイッチの検出入
力に基づく電磁ソレノイドの駆動制御により、前記切換
え弁を球抜き(戻し)位置に切換え保持して抜出す電気タ
イプが使用されている。そして双方の装置の実施形態と
して、遊技盤点検用の窓口を設けた裏側の機構セット盤
の側縁部において、賞球払出装置が球貯留排出経路部の
下流部に合わせて設置され、また球抜き装置が賞球払出
装置の下流に連通する賞球排出路と球抜き路との分岐連
絡部に設置されて、球抜き操作におけるスイッチの検出
入力に基づいて、切換え弁の切換え保持および賞球払出
装置の解放条件のもとで、抜出された全ての貯留球を放
出し得るようになっている。
【0004】なお前記切換え装置については、操作杆の
他に、外枠から開放された前枠の裏側において、指先操
作によりスイッチを操作検出できるようになっている。
また双方の装置では、電子制御装置での球抜き制御処理
として、前記スイッチの検出入力を1回だけ有効化し、
球抜き作動後には正常な復旧処理として電源再投入また
は電子制御装置に係るリセット入力操作を行なう。そし
てこの処理を行なわない限り、同スイッチの以後の検出
入力を無効として球抜き不能に設定されている。このも
とで、前記電動具および電磁ソレノイドが、球抜き用の
スイッチの検出入力に対する電子制御装置でのタイマー
設定条件に基づいて、所定時間経過後に自動復帰するよ
うに設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記賞球払出
装置は、球貯留排出経路部の下流部における所要部位に
設置され、また切換え装置は該賞球払出装置の直ぐ下流
部に隣接して設置されるものであり、夫々の装置が密接
な関係をもって連動することにより、貯留球を賞球とし
て上球皿または下球皿側へ払出したり、機外へ抜取り得
るようになっている。しかるに、これら賞球払出装置と
切換え装置とが、上下に隣接して設置されると共に連動
して制御されるものであるにも拘らず、別の装置として
個別に設計および製作されており、製作コストが嵩んで
しまう欠点を内在していた。また、賞球払出装置と切換
え装置とを上下に連設した際にはかなり大型となるか
ら、機構セット盤においては、両装置の外形サイズを前
提とした大きな設置部位を確保しなければならず、賞球
排出経路全体等の設計には少なからず制約を受けること
となっていた。更に、前記機構セット盤に対する組付け
作業においては、賞球払出装置と切換え装置を別々に位
置決めセットして設置しなければならないから、組付け
が面倒になると共に時間が掛かり、遊技機の組立てに係
るコスト低減および合理化等を図る際の障害となってい
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく新規に提案されたもので、機裏側の機構セット盤
にセットされる一つのケース体内に、球の払出し作動を
なす球払出し部と球の排出切換え作動をなす球切換え排
出部とを組込んで装置全体の小型・簡素化を図ると共
に、機構セット盤に対する実施(組付け)の簡略化を果し
得るようにしたパチンコ遊技機における賞球排出切換え
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、初期
の目的を達成するため本発明は、機裏側に装備された機
構セット盤における賞球貯留排出部内の貯留球を、ゲー
ムの入賞成立に対する賞球として払出して賞球排出路か
ら球皿側へ排出する一方、球抜き操作により戻し球とし
て払出して球抜き路から機外へ排出するパチンコ遊技機
にあって、前記機構セット盤の賞球貯留排出部の下流部
に形成された設置部に対して着脱可能に組付けセットさ
れて内部に球流路を形成したケース体と、このケース体
内の上部に組込まれて電気的な制御に基く払出し作動条
件により前記貯留球を払出し得る球払出し部と、ケース
体内の下部に組込まれて電気的な制御に基く切換え作動
条件により球払出し部から払出された球を前記賞球排出
路側と球抜き路側に切換え排出し得る球切換え排出部と
を組込んで一つのケース単位で構成し、前記ケース体で
は、前記賞球貯留排出部下流の球送出路に連通する球通
路の下部に、前記賞球排出路側に連通する球払出し路お
よび前記球抜き路側に連通する球戻し路を形成し、前記
球払出し部では、球通路の所定部位に臨む位置に支持さ
れた回転式の球送り体を、電気的な制御により作動され
る電動具により回転停止制御して球通路内の球を1個ず
つ払出すように構成され、前記球切換え排出部では、電
気的な制御により作動されるロータリー式の電磁ソレノ
イドにおける方形の外郭体内の励磁力発生部に挿通した
回動軸を回動可能に支持してその一部を支点軸部として
外郭体外に延出し、この回動軸の支点軸部に、前記球払
出し路と球戻し路との分岐部分に位置し得る切換え弁を
連結し、この切換え弁に付与される付勢力と、前記励磁
力発生部で発生される励磁力とを利用して、切換え弁が
回動軸を支点として前記球通路および球払出し路を連通
する第1の状態と、前記球通路および球戻し路を連通す
る第2の状態とに切換え可能とされることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】球貯留排出経路部に連通する球通路と、該球通
路と賞球排出路に連通する球払出し路と、前記球通路と
球抜き路に連通する球戻し路とが形成されたケース体に
おいて、電動具により回転停止制御される回転式の球送
り体を備えた球払出し部を前記球通路に臨む位置に配設
すると共に、ロータリー式の電磁ソレノイドで切換え保
持される切換え弁を備えた球切換え排出部を前記球払出
し部と球抜き路の分岐連絡部位に配設することにより、
賞球排出切換え装置はこれら球払出し部と球切換え排出
部とをケース体に内蔵して小型化および簡素化された1
つのユニット部材として取扱い得る。従って、機構セッ
ト盤に対する組付けに際しては、賞球貯留排出部の下流
側における設置部に、ケース体を位置決めセットして適
宜の取着手段により固定するだけで簡単かつ容易に設置
することができ、組付け作業の簡略化および合理化を図
り得る。
【0009】そして球切換え排出部では、前記電磁ソレ
ノイドの非励磁状態においては、切換え弁に付与された
付勢力により、該切換え弁は第1の状態、すなわち球通
路と球払出し路を連通させた状態に姿勢保持され、前記
球払出し部から払出されたパチンコ球は、球通路から球
払出し路側へ通出されて賞球排出路を介して賞球として
遊技者側へ排出される。また、所要の球抜き操作による
前記電磁ソレノイドの励磁状態においては、該ソレノイ
ドの回動軸の回動変位により、前記切換え弁は第2の状
態、すなわち球通路と球戻し路とを連通させた状態に姿
勢保持され、前記球払出し部から払出されたパチンコ球
は、球通路から球戻し路側へ通出されて球抜き路を介し
て戻し球として機外へ排出される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機における賞球排出切換え装置について、好適な実施例
を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明す
る。なお本実施例では、遊技球を1個ずつ遊技盤内に打
出して遊技球の入賞ゲーム(アウト球とセーフ球との区
分)を展開するタイプにあって、機裏側の貯留球を、入
賞成立(セーフ球の発生)に対する賞球と、球貸しシステ
ムを利用した遊技用の貸し球とに区分排出して球皿側へ
供給し得るパチンコ機の場合を主に例示する。
【0011】先ず、図1に略示するパチンコ機および図
2に略示する球処理部について要約説明すると、外枠A
に組付けられた前枠Bの裏側に、夫々の球処理部を有す
る機構セット盤Cが着脱可能にセットされている。この
セット盤Cでは、遊技盤点検用の窓口1の周囲におい
て、アウト球用の排出路2とセーフ球用の処理路3が区
画形成されている一方、賞球用の球貯留排出経路部(賞
球貯留排出部)4として、最上端の球タンク4aと整列
用の整流樋4bおよび減圧用の送出樋(球送出路)4cが
順に連設されて、相当数のパチンコ球を貯留して送出し
得るようになっている。また送出樋4cの下流端に、後
述する本実施例の賞球排出切換え装置Fが着脱可能にセ
ットされており、該賞球排出切換え装置Fの出口下方
に、上下の球皿(図示しない)側に連絡される第1,第2
の賞球路(賞球排出路)5,7が形成され、第1の賞球路
5の上流部から分岐された球抜き路9が下部外側に形成
されて、前記排出路2および処理路3に連絡されてい
る。なお、第1の賞球路5は供給口6を介して上球皿の
上流部に連絡され、また第2の賞球路7は供給口6の側
方から分岐されて前枠Bの下部裏側に取着された容器8
を介して下球皿に連絡されている(図1および図2参
照)。
【0012】前述した機構セット盤Cにおけるその余の
構成として、図1および図2に略示するように、前記整
流樋4bと送出樋4cとの直交連絡部位に、賞球単列化
用の球送り整列部10が装備され、また整流樋4bの所
定位置に貯留球検出用のスイッチ11が設置され、そし
て第2の賞球路7の途上に賞球充満検出機構12が組込
まれている。一方、送出樋4cの近傍に球抜き操作手段
としてのレバー13およびスイッチ14が組付けられて
おり、そして前記処理路3にセーフ球検出処理装置Dが
着脱可能にセットされている。この装置Dでは、セーフ
球を1個ずつ停留検出して賞球払出し後に解放通出する
電動形態であって、図2および図3に例示するように、
処理路3と連通する通路16を形成した本体15に、通
路16内のセーフ球を1個ずつ通過検出し得るスイッチ
17と、このスイッチ17の上,下方に位置するストッ
パー部18a,18bを形成して、1回毎の処理作動に
よりセーフ球に対する拘束と解放とによる通入出規制を
行なうレバー状の規制処理部材18と、同部材18を各
規制状態に交互に切換え操作する電磁ソレノイド19と
を組付けて、全体が本体単位で構成・取扱い得るように
なっている。なお図1中、20は電源部(AC24V)に
接続されるターミナル基板、21はゲーム内容を制御す
る第1電子制御装置、22はセーフ球検出処理並びに賞
球排出(払出しと球抜き)を制御する第2電子制御装置を
夫々示す。
【0013】このような本実施例のパチンコ機は、遊技
ホール内の設置枠台(通称「島」)の各区画枠内に前記球貸
しシステムと共に設置されて縦向きで遊技に供される。
この状態において、図示しないが、各列毎の設置枠台の
補給設備における配球ユニットから必要時に供給される
相当量のパチンコ球を、前記球貯留排出経路部4の球タ
ンク4a内に受入れて各樋4b,4cに収容しており、
パチンコゲーム中に発生したセーフ球に対して所定数の
賞球を払出し得る。一方球貸しシステムでは、前記スイ
ッチ11の球有り検出条件において、使用するカードの
有効金額内における一定額単位に対して設定数球の貸出
し制御をなすもので、カードリーダ23およびカード挿
入口等を有するカードユニットEが外枠A外側に装備さ
れて(図1参照)、前枠Bの裏側下部に設置された中継制
御部(インターフェースボードともいう)24に、カード
リーダ23と上球皿側の球貸し操作部および前記第2電
子制御装置22が夫々接続されている。そして、カード
リーダ23の球貸し判読制御処理条件に応答して後述の
賞球排出切換え装置Fが作動されることにより、払出さ
れた貸し球が上球皿へ供給されるようになっている。
【0014】前述したパチンコ機に実施される本実施例
の賞球排出切換え装置Fは、前記第2電子制御装置22
で制御作動されるもとで、セーフ球に対する賞球と遊技
用の貸し球との区分排出並びに貯留球の抜出しの制御を
なす電子制御作動形態のもので、図1および図2に略示
するように、前記機構セット盤Cの設置部内に着脱可能
にセットされている。この賞球排出切換え装置Fでは、
基本的な構成として図4〜図6に示すように、縦長方形
箱状にユニット化された合成樹脂製のケース体26内に
球流通路を区画形成すると共に、この球流通路に臨む部
位に電動式の球払出し部30と球切換え排出部47とを
夫々組付けて、ケース体毎に取扱い得るようになってい
る。そして機構セット盤Cの設置部、つまり前記球貯留
排出経路部4の送出樋4c下端と、前記第1,第2の賞
球路5,7および球抜き路9上端との間に形成された凹
室部25内にケース体26単位で収容され、球流通路を
各路4c,5,7,9に整合連絡した状態で後述する所要
の係止手段で固定セットされる。
【0015】このような賞球排出切換え装置Fにおい
て、前記ケース体26は、凹室部25内の設置面に密着
される1枚のベース板26Aと、このベース板26Aに
組付けられる平面コ字状のカバー26Bとから構成さ
れ、該カバー26Bは中央部位に段差が形成されている
ため、該ケース体26は下部空間に対して上部空間が大
きく画成されている。すなわち、ケース26の上部空間
が前記球払出し部30の第1設置部29Aとして画成さ
れ、下部空間が前記球切換え排出部47の第2設置部2
9Bとして画成されている。そして前記第1設置部29
Aでは、その一側部(図4における右側)に、1列の球通
路28を垂下状に形成した樋27が組込まれて、ベース
板26Aとカバー26Bとにビス固定されている。また
前記第2設置部29Bでは、前記ベース板26Aの右下
部に垂直に延在する郭壁41が一体的に成形されてその
右側が球流通路として画成され、この郭壁41と該郭壁
41に隣接して形成された区画壁42,42および前記
カバー26Bにより、前記球通路28の出口部および前
記第1の賞球路5の入口部に整合連通する垂下状の球払
出し路43と、この球払出し路43の中央部から前記球
抜き路9の入口部に整合連通する斜状の球戻し路44と
が分岐して形成されている。なお、前記球払出し路43
と球戻し路44の分岐連絡口部には、後述する切換え弁
49が位置すると共に、該分岐連絡口部の上端に切換え
弁49用の逃し凹部45が形成されている。
【0016】そして、前述のケース体26内の第1設置
部29Aに組込まれる前記球払出し部30は、球貯留排
出経路部4からの球を1個ずつ通入出検出するもので、
図4および図5に例示するように、ベース板26Aの支
持部31に軸支持された回転スプロケット状の球送り体
32と、球送り体32の回転・停止規制をなす規制片3
6の切換え作動源である電磁ソレノイド(電動具)34
と、第1,第2検出具38,39とを備えている。そして
球送り体32は、外周に形成した受け部33(図示6個)
を球通路28内に臨ませて、1個ずつの球を受けて回転
により放出し得る。また電磁ソレノイド34は、図示の
フラッパー形式例において、ベース板26Aに固定され
た金属製の支枠25にコイルを巻回した励磁力発生部
(ボビンともいう)34Aを装着し、通電時に発生された
励磁力を磁着部34aに集中的に作用し得、これに対し
て規制片36は、支枠35の一端に傾動可能に支持され
てバネ37で付勢され、磁着部34aとバネ37を利用
して球送り体32の受け部33を係合停止,離隔解放す
るようになっている。一方、第1,第2検出具38,39
は、互いに1球分の検出間隔で配置されて球通路28に
臨み、通入球と通出球とを個々に検出するよう構成され
る。
【0017】このような球払出し部30では、電源投入
時の作動状態において、電磁ソレノイド34の消磁(O
FF)により磁着部34aから解放された垂下状態の規
制片36が、球送り体32を拘束した通常状態に付勢保
持されている(図4参照)。従ってこの球送り体32が、
前記球貯留排出経路部4内に投入されて送出樋4cから
球通路28に入っている球の最先行(最下端)を、受け部
33に受入れた状態で停止されていることにおいて、第
1検出具38がこの球を直接有検出する。一方、電磁ソ
レノイド34の励磁(ON)により磁着部34aに吸着さ
れる規制片36が傾動変化して球送り体32を解放する
と、該球送り体32が受けた1球の重みで回転して同球
を放出することにおいて、第2検出具39が放出球を直
接有検出し、ソレノイド34が消磁復帰されるようにな
っている。なお第1,第2検出具38,39は、ともに光
学センサータイプが使用される例において、前記第2の
制御回路装置22側に接続される制御基板(図示せず)に
配置された発光ダイオードと、回路基板(図示せず)に配
置された受光ダイオードとが組とされている。なお、球
払出し部30内での球詰り(判定)に対して、払出し用の
電磁ソレノイド34の作動により振動を発生させて球詰
りを解消する制御として、例えば特願平1−24997
3号公報に開示の技術を採用可能である。また第2検出
具39の払出し球検出不良(故障)の判定処理の制御に関
しては、例えば特願平1−249975号公報に開示の
技術を採用し得る。更には、賞球(貯留球)の数量(検出
間隔時間)に応じて球払出し速度を高速用モードと、低
速用モードとに変更する制御に関しては、例えば特願平
2−6789号公報や特願平5−285821号公報に
開示の技術を採用することができる。
【0018】また、前記ケース体26内の第2設置部2
9Bに組込まれる前記球切換え排出部47は、図4,図
5,図13および図14に示すように、前記ベース板2
6Aの郭壁41の左側に設置される電磁ソレノイド48
と、該郭壁41の右側で回動可能に支持されるレバー状
の切換え弁49とで構成されている。前記電磁ソレノイ
ド48は、小型で方形の外郭体52を有するロータリー
式で、該外郭体52内に組込まれた励磁力発生部53に
挿通した回動軸54を回動可能に支持して、その一端部
を支点軸部54aとして外郭体52外に延出した状態に
構成されている。そして、この小型のロータリー式の電
磁ソレノイド48は、前記ベース板26Aに一体成形さ
れた支片50により画成された設置部51に前記外郭体
52を収容し、支点軸部54aを前記球払出し路43と
球戻し路44との分岐連絡口部に延出させた状態にセッ
トされる。すなわち、電磁ソレノイド48が横向きにセ
ットされ、球払出し路43および球戻し路44が該ソレ
ノイド48の側方に位置するので、ケース体26の下半
分の前後サイズが小さくなっている。なお前記郭壁41
には、電磁ソレノイド48の回動軸54の挿通を許容す
る溝41aが形成されている。これに対して切換え弁4
9は、図5に示すように、前記電磁ソレノイド48の支
点軸部54aに直結固定されて前記球払出し路43と球
戻し路44との分岐連絡口部に位置し、前記回動軸54
の回動変位下に切換え保持されるようになっている。ま
た、前記支点軸部54aには、各端部を切換え弁49と
郭壁41とに係止させて、該切換え弁49に付勢力を付
与するねじりばね55が配設されている。
【0019】このように構成した球切換え排出部47で
は、電源投入時の作動前状態において、電磁ソレノイド
48の消磁(OFF)により回動軸54がフリー状態にあ
る場合には、前記ねじりばね55による付勢力のもと
に、前記切換え弁49が回動軸54を支点として起立払
出し位置に保持され、前記球通路28と球払出し路43
とを連通(第1の状態)させて前記球払出し部30から払
出された球を該球払出し路43側へ案内する(図15
(a)参照)。一方、電磁ソレノイド48の励磁(ON)に
より回動軸54が所定方向へ回動変位した場合には、前
記切換え弁49が該回動軸54を支点として傾斜戻し位
置に保持され、前記球通路28と球戻し路44とを連通
(第2の状態)させて前記球払出し部30から払出された
球を球戻し路44側へ案内するようになっている(図1
5(b)参照)。なお、球切換え排出部47に関連する操
作手段については、図1に略示した前記機構セット盤C
にレバー13およびスイッチ14が配置使用される例に
おいて、レバー13の操作によりスイッチ14が検出
(ON)することに応答して、前記切換え用の電磁ソレノ
イド48と払出し用の電磁ソレノイド34とが夫々設定
時間に亘り励磁されるようになっている。ちなみにレバ
ー13は、前枠Bに形成された操作孔に挿入された針金
状の操作具(共に図示しない)の押込みによる操作と、外
枠Aから開放した前枠Bの裏側で指先による操作との何
れも可能にされている。
【0020】前述のように構成された本実施例の賞球排
出切換え装置Fは、前記機構セット盤Cの凹室部25に
対して、ビスやボルト等を一切使用せずに、適宜の係止
手段または施錠部材を利用したワンタッチ操作で簡単か
つ容易に取付けられるようになっている。すなわち賞球
排出切換え装置Fは、図4,図5,図6および図9に示す
ように、前記ケース体26におけるベース板26Aの下
端面に、下方へ延出した係止片67,67が一体的に成
形されており、該ベース板26Aの上端面中央には、上
方に延出した係合片部68が一体的に成形されている。
前記各係止片67,67は、機構セット盤Cの前記凹室
部25の下端縁面に凹設した係止凹部69,69に整合
するようになっており、賞球排出切換え装置Fを上方か
らセットした際に各係止片67が対応する各係止凹部6
9に嵌入して下部が固定保持される。また前記係合片部
68には、凹室部25の上方に回動可能に配設された施
錠部材70に係合するようになっており、賞球排出切換
え装置Fの上部が固定保持される。
【0021】前記施錠部材70は、図4〜図9に示すよ
うに、前記凹室部25の上方にビス着されるカバー部材
71の外面から水平に延出した支点ボス72に回動可能
に配設され、該支点ボス72が嵌挿する係合孔74を形
成した摘み部73と、該摘み部73の下端部から側方に
延在する扇状の係合盤75とを一体的に成形して構成さ
れている。そして施錠部材70は、前記支点ボス72に
対して左回転させると、前記係合盤75が凹室部25の
上端部から退避したロック解除位置に変位し(図9参
照)、また該ボス72に対して右回転させると、該係合
盤75が凹室部25の上端部に位置したロック係止位置
に変位するようになっている(図4参照)。すなわち、施
錠部材70をロック解除位置に保持させた状態におい
て、前記賞球排出切換え装置Fを凹室部25へ位置決め
し、この状態で該施錠部材70をロック係止位置に回動
変位させれば、係合盤75が前記係合片部68に係合す
るようになり、前記係止片67と係止凹部69との係止
作用および該係合盤75と係合片部68との係合作用下
に、当該賞球排出切換え装置Fは凹室部25に固定セッ
トされる。
【0022】前記係合片部68には、図6に示すよう
に、前記施錠部材70の係合盤75のカム縁75aが摺
接する曲面状の係合面68aが形成されると共に、該係
合盤75の裏面端部に突設した突片76が整合突入する
係合溝77が凹設されている。従って、施錠部材70が
ロック係止位置に回動変位した際には、前記突片76が
係合溝77に突入し、該部材70がロック係止位置に係
止保持されてロック解除位置側への容易な回動変位が防
止される。また、凹室部25にセットされた前記賞球排
出切換え装置Fは、前記施錠部材70がロック係止位置
に保持されている状態においては、前記カム縁75aと
係合面68aとが好適に当接することにより、上下方向
への移動が好適に規制されている。なお実施例の施錠部
材70は、前記摘み部73を把持して回動変位させるこ
との他に、該摘み部73に形成した六角孔78に対応の
工具(六角レンチ等)を係止させて回動変位させることも
可能となっている。
【0023】また、前記球貯留排出経路部4における送
出樋4cの出口部には、前記施錠部材70の回動変位に
連動して作動される球流通規制装置85が配設され、該
送出樋4cからのパチンコ球の通出規制を行ない得るよ
うになっている。この球通流規制装置85は、図7およ
び図9〜図12に示すように、送出樋4cの出口部側方
に配設された支点ピン86に揺動自在に枢支されて、前
記施錠部材70に係着しながら姿勢制御される可動規制
部材87で構成される。前記可動規制部材87は、その
一端側が前記支点ピン86に枢支されると共に、揺動端
側には前方へ延出した連繋ピン88が一体的に形成され
ている。この連繋ピン88は、図10に示すように、前
記施錠部材70の係合盤75に形成された係合口80と
前記カム縁75aに係合するようになっており、該施錠
部材70がロック係止位置とロック解除位置との間を回
動変位する際に、連繋ピン88と係合口80およびカム
縁75aの係合作用下に、可動規制部材87の姿勢が制
御されるようになっている。
【0024】例えば、前記施錠部材70がロック解除位
置に保持されている状態においては、図11に示すよう
に、前記連繋ピン88が前記カム縁75aに係合するよ
うになり、可動規制部材87は揺動端側が前記送出樋4
cへ延出した傾動規制状態に姿勢保持される。これによ
り送出樋4cに沿って流下するパチンコ球は、傾動規制
状態に保持されている可動規制部材87の規制弁89に
当接して、該送出樋4cからの流出が規制される。すな
わち、前記施錠部材70をロック解除位置に保持して前
記賞球排出切換え装置Fを凹室部25から取外す際に
は、送出樋4cからのパチンコ球の流出が好適に規制さ
れるようになっている。一方、前記施錠部材70をロッ
ク係止位置に変位させた際には、図10に示すように、
前記連繋ピン88が前記係合口80に係合するようにな
り、可動規制部材87は揺動端側が前記送出樋4cから
退避した規制解除状態に姿勢保持される。これにより送
出樋4cに沿って流下するパチンコ球は、前記可動規制
部材87に規制されることなく該送出樋4cの出口部か
ら流出する。すなわち、凹室部25にセットした前記賞
球排出切換え装置Fをロック係止位置に変位させた前記
施錠部材70で係止保持した際には、送出樋4cを流下
するパチンコ球が該賞球排出切換え装置Fの球通路28
内へ流入するようになる。
【0025】なお前記カバー部材71には、図6および
図7に示すように、施錠部材70がロック係止位置とロ
ック解除位置との間を回動するに際して、前記突片76
が移動する軌跡に対応した位置に、円弧状の突部79が
形成されている。これにより、施錠部材70が回動変位
する際には、前記突片76が前記突部79の上面に接触
するようになり、該施錠部材70の容易な回動変位を制
御するようになっている。また、施錠部材70がロック
解除位置に変位した際には、図12に示すように、前記
突片76と突部79との当接が解除されると共に、該突
部79の端部に突片76が位置するようになり、両者7
6,79の係着により施錠部材70がロック解除位置に
保持され、これにより前記可動規制部材87が傾動規制
状態に保持される。
【0026】そして本実施例のパチンコ機のその他の構
成として、図2に示すように、前記凹室部25を開放可
能に覆蓋する開閉蓋62が、機構セット盤Cに枢着され
ている。すなわち前記開閉蓋62は、その下端部に機構
セット盤Cに枢支される枢支軸63,63を一体的に成
形すると共に、上端部には係着片62aが一体的に形成
されている。また前記凹室部25の上方には、前記係着
片62aに係脱可能なロック部材64が回動可能に配設
されている。従って、閉成した前記開閉蓋62により凹
室部25内が略完全に覆蓋されるので、該凹室部25に
固定セットした賞球排出切換え装置Fは、当該パチンコ
機が遊技に供されている際に塵埃やたばこの煙等から隔
離保護され、確実かつ安定した作動を長期間に亘って維
持することが可能となる。
【0027】ここで、本実施例のパチンコ機の各部に配
設された電気部品類および前記賞球排出切換え装置Fの
電気部品類に係る入出力制御系統について付記すると、
図16に略示するように、前記第1の電子制御装置21
に遊技盤(図示しない)に配置されたスイッチ等が接続さ
れて、ゲームおよび賞球排出に係る制御処理がなされ
る。一方、前記第2の電子制御装置22に、前記カード
ユニットEのカードリーダ23、インターフェースボー
ド24、球貸し操作用のスイッチ59および貸し球用の
スイッチ11と、前記セーフ球検出処理装置Dのスイッ
チ17および電磁ソレノイド19と、前記球払出し部3
0の電磁ソレノイド34および第1,第2検出具38,3
9と、前記球切換え排出部47の電磁ソレノイド48お
よび球抜き用のスイッチ14が夫々接続されて、貸し球
と賞球との区分払出し、セーフ球検出処理、そして球抜
きに係る夫々の制御処理がなされる。なお第2の電子制
御装置22では、球抜き用のスイッチ14の1回の検出
信号を有効入力して、球抜き指令により切換え用の電磁
ソレノイド48、次いで払出し用の電磁ソレノイド34
を各々の時間(例えば50秒と45秒)に亘り励磁し、そ
してリセットスイッチ60の入力条件で次の球抜き用検
出信号を有効入力可能に設定されている。
【0028】
【実施例の作用】前述のように構成された本実施例のパ
チンコ機では、該パチンコ機の組立製造時に、賞球排出
切換え装置Fを機構セット盤Cに形成した凹室部25に
ワンタッチ操作で固定セットすることができ、極めて簡
単かつ容易な組付けが可能となっている。すなわち賞球
排出切換え装置Fは、前記各係止片67を凹室部25の
対応する各係止凹部69に嵌入させると共に、施錠部材
70をロック係止位置に回動変位させて係合盤75を係
止片部68に係合させるだけで、凹室部25に好適に固
定セットされる。なお、施錠部材70がロック係止位置
に変位していることにより、前記可動規制部材87が規
制解除状態に姿勢保持されるので、送出樋4cに沿って
流下するパチンコ球は、前記賞球排出切換え装置Fの球
通路28内に流入して球払出し部30における球送り体
32に至る。
【0029】前述のように構成された本実施例のパチン
コ機では、遊技ホール内の設置枠台にカードユニットE
と共に設置されて遊技に供し得る。そして、カードユニ
ットEに対するカードの挿入並びに機前側での球貸し操
作により、機構セット盤Cの賞球排出切換え装置Fから
払出された貸し球を上球皿側へ給出して収容し得る。こ
のもとで遊技操作(打球発射操作)を行なうことにより、
機内の発射位置に1球ずつ送込まれた遊技球を遊技盤内
に打出して所要のゲームを展開し得る。そうして、ゲー
ム中に発生したアウト球を機構セット盤Cの排出路2か
ら機外へ排出し、またセーフ球を処理路3からセーフ球
検出処理装置Dに導入して1球ずつ停留検出処理した後
に機外へ排出する一方、このセーフ球の検出処理に対し
て賞球排出切換え装置Fから設定数の賞球を払出して上
球皿または下球皿へ給出するようになっている。そし
て、球抜き必要時の操作により球貯留排出経路部4内の
貯留球を、賞球排出切換え装置Fの解放状態で抜出して
球抜き路9から機外へ排出することができる。
【0030】そこで、このようなパチンコ機に実施され
た本実施例の賞球排出切換え装置Fにおける球排出作動
状態について、各図を参照しながら説明する。先ず貸し
球の払出しについては、貸し球用のスイッチ11の球有
り検出入力条件にあって、カードが挿入されて球貸し用
のスイッチ59が操作されたことに基づいて球払出し部
30が作動される。すなわち、同スイッチ59の操作入
力に対するカードリーダ23,インターフェースボード
24および第2の電子制御装置22間での制御処理およ
び球貸し指令に基づいて、賞球排出切換え装置Fの球払
出し部30が作動されて電磁ソレノイド34の制御作動
(励磁と消磁)および規制片36の切換え、第1,第2検
出具38,39の球有り検出入力並びに球送り体32の
ピッチ回動により、所定数の球(例えば球貸し金額10
0円に対して貸し球25個)が1球ずつ払出され、球払
出し路43から第1賞球路5へ排出されて供給口6から
上球皿へ給出される。この貸し球の具体的な排出状態を
図5および図15(a)で観ると、全ての貸し球は、球送
り体32の受け部33から解放された以降、第2検出具
39でカウント検出されて球払出し路43に通入し、起
立払出し位置に保持されている切換え弁49沿って通出
され、第1賞球路5へ排出される。
【0031】またセーフ球に対する賞球の払出しについ
ては、図2および図3に示す前記セーフ球検出処理装置
Dでのセーフ球検出毎に賞球払出切換え装置Fの球払出
し部30が作動される。すなわち、前記処理路3から通
路16に通入して規制処理部材18のストッパー部18
bにより検出位置で停留されたセーフ球をスイッチ17
が検出した条件にあって、同検出入力に対する第1,第
2の電子制御装置21,22間でのセーフ球信号と賞球
信号との処理および払出し指令に基づいて、球払出し部
30が前述と同様な態様で作動されて(図5および図1
5(a)参照)、電磁ソレノイド34の制御作動および規
制片36の切換えに伴う球送り体32のピッチ回動によ
り、所定数の球(例えば5〜15個の賞球)が1球ずつ払
出されて、球払出し路43から第1賞球路5に通出さ
れ、供給口6から上球皿または第2賞球路7から下球皿
へ給出される。そして、払出された所定数最後の賞球が
第2検出具39でカウント検出された時点に基づいて、
当該回の払出し作動が終了されて電磁ソレノイド34の
消磁、規制片36の復帰に伴い球送り体32が停止保持
される。なお、払出し終了後セーフ球検出処理装置Dで
は、第2の電子制御装置22からのセーフ球解放指令に
基づいて、電磁ソレノイド19が1回作動(励磁と消磁)
されることにより、規制処理部材18の切換えに従い検
出位置のセーフ球が解放されて機外へ排出され、次のセ
ーフ球が検出位置に入って停止される(図3参照)。
【0032】一方貯留球の球抜きについては、球抜き操
作に基づいて賞球排出切換え装置Fでは、先ず球切換え
排出部47が作動され、次いで球払出し部30が作動さ
れる。すなわち、前記球抜き用のスイッチ14が操作さ
れたことにより、この検出入力に対する第2の電子制御
装置22での制御処理および球抜き指令に基づいて球切
換え排出部47が切換え作動されて、電磁ソレノイド4
8の励磁による回動軸54の回動と共に切換え弁49が
傾斜戻し位置に切換え保持される(図5および図15
(b)参照)。これに次いで(例えば1.5秒後)球払出し部
30が開放作動されて、電磁ソレノイド34の励磁によ
り規制片36が磁着変位されて球送り体32を解放す
る。この結果、同球送り体32が球通路28内の球を受
けながら連続フリー回転するもとで、1球ずつ放出され
た球貯留排出経路部4内の貯留球が、切換え弁49で変
向案内されながら球戻し路44に通出して球抜き路9か
ら機外へ抜出される。そうして、設定時間経過後の球抜
き指令終了時に、球払出し部30が元状復帰されて電磁
ソレノイド34の消磁により、規制片36が変位復帰し
て球送り体32を停止保持する。これに次いで(例えば
3.5秒後)球切換え排出部47が元状復帰されて電磁ソ
レノイド48の消磁により回転軸54がフリーとなり、
ねじりばね55の付勢力下に切換え弁49が元の起立払
出し位置(図15(a)の位置)に保持される。
【0033】なお前述の球抜き作動では、球貯留排出経
路部4内で多少の球流れ遅れが発生したとしても、双方
の電磁ソレノイド34,48の励磁時間設定により全球
を的確に抜出すことができる。そして球抜き後において
は、補給設備の運転により新たな相当量の球が球タンク
4a内に投入されることにより、球払出し部30の球通
路28内の所定位置(球送り体32の受止め位置)から球
貯留排出経路部4内の全体に亘り通入(収容)されて、前
述した貸し球,賞球の払出しが可能とされる。ちなみ
に、本実施例の賞球払出切換え装置Fに係る第2の電子
制御装置22での別設定例として、球貸し操作信号は賞
球払出し指令の終了後に入力可能とされ、また球抜き操
作信号の入力以後は入力不可(無効)とされる。賞球払出
し信号は、球貸し指令の終了以後に入力可能とされ、ま
た球抜き操作信号の入力以後は入力不可(無効)とされ
る。また球抜き操作信号は、貸し球,賞球の払出し指令
の終了以後に1回だけ有効入力可能とされる。
【0034】また本実施例のパチンコ機では、前述のよ
うに遊技ホール内の設置枠台に設置されて遊技に供され
ている適時に、前記賞球払出切換え装置Fを凹室部25
からワンタッチ操作で簡単かつ容易に取外すことが可能
である。すなわち、前記施錠部材70をロック解除位置
へ回動操作して係合盤75と係合片部68との係合を解
除した状態において、賞球払出切換え装置Fを上方手前
に引出せば該装置Fを簡単に取外すことができる。しか
も、前記施錠部材70がロック解除位置に保持されてい
る状態においては、前記球流通規制装置85における可
動規制部材87が傾斜規制状態に姿勢保持されるので、
例えば球貯留排出経路部4内にパチンコ球が残留してい
たとしても、該パチンコ球が送出樋4cから流出するこ
とが防止される。
【0035】更に本実施例のパチンコ機では、前述した
ように、賞球排出切換え装置Fの取外しが極めて簡単か
つ容易に行ない得るので、例えば当該パチンコ機を廃棄
処理するに際し、部品毎の分解作業の迅速化および合理
化を図り得る。
【0036】
【変更例】図17は、本発明のパチンコ遊技機の賞球排
出切換え装置における球切換え排出部の変更例を示す分
解斜視図であり、また図18は、該球切換え排出部にお
ける切換え弁の動作態様を示す縦断側面図である。この
変更例に係る賞球排出切換え装置F1では、前記実施例
で示した賞球排出切換え装置Fに対し、ケース体26に
おけるカバー26Bの前面に形成した設置部93に、出
没式のスイッチボタン91を該ケース体26内に指向さ
せた保全スイッチ90が装備され、また前記切換え弁4
9の側方には、該スイッチボタン91を押圧する押圧片
92が一体的に形成されている。この保全スイッチ90
は、スイッチボタン91の非押圧状態ではOFF状態に
保持され、切換え弁49が傾斜戻し位置へ回動変位して
押圧片92がスイッチボタン91を押圧している間だけ
ON状態とされる「a接点」タイプのもので、第2の電子
制御装置22に接続されている(図16参照)。そして、
前記球抜き用のスイッチ14が操作された条件において
前記保全スイッチ90がOFF状態となると、切換え弁
49の非検出条件が第2の電子制御装置22に入力さ
れ、球払出し部30が払出し解放不能状態に制御されて
払出し用の電磁ソレノイド34が停止制御される。すな
わち、切換え弁49が傾斜戻し位置に位置していること
を検出する保全スイッチ90を装備することにより、例
えばパチンコ機の前側から挿入させた針金等の不正物を
利用した貯留球の不正抜取りを好適に阻止し得る。な
お、カバー26Bの側面に円弧状の細長通孔94を形成
してあり、切換え弁49の側面に形成した操作孔95に
該通孔94を介して差込んだ操作杆を係止させて、該切
換え弁49を手動で回動操作可能となっている。
【0037】このように構成した賞球排出切換え装置F
1では、前枠Bから挿入した操作杆により前記球抜き用
のスイッチ14を操作すると、球切換え排出部47にお
ける切換え用の電磁ソレノイド48が励磁して、回転軸
54の回動変位により切換え弁49が傾斜戻し位置に切
換え保持される。このとき、切換え弁49の押圧片92
が保全スイッチ90のスイッチボタン91を押圧するこ
とにより、該保全スイッチ90がON状態となり、切換
え弁49の検出条件が第2の電子制御装置22に入力さ
れると共に、払出し用の電磁ソレノイド34が作動制御
されて貯留球が払出される。
【0038】そして、貯留球の球抜出し状態において、
前記不正物を供給口6および第1賞球路5を介して球払
出し路43側へ侵入させると、該不正物の先端が切換え
弁49に当接して該切換え弁49が起立払出し位置側へ
回動し、押圧片92によるスイッチボタン91の押圧が
解除される。すなわち、前記保全スイッチ90がOFF
状態となって切換え弁49の非検出条件が第2の電子制
御装置22に入力されるから、前記払出し用の電磁ソレ
ノイド34が消磁されて貯留球の払出しが中止される。
従って、不正物により前記切換え弁49を強制的に起立
払出し位置まで回動変位させ得たとしても、前記払出し
用の電磁ソレノイド34が消磁されるから、以後の貯留
球の払出しが規制されて球払出し路43の上流部にあっ
た1,2個の球しか抜き取ることができない。
【0039】また図19は、球切換え排出部47におけ
る球払出し路43と球戻し路44を、逆Y字状に形成し
た変更例を例示したもので、電磁ソレノイド48の回動
軸54に配設した切換え弁49が、左右に傾動変位可能
に配設されている。そして、貸し球の払出しおよび賞球
の払出しに際しては、切換え弁49を右方へ傾動させた
球払出し位置に保持させ、パチンコ球を球払出し路43
側へ通出案内する。また、貯留球の球抜きに際しては、
前記電磁ソレノイド48の励磁による回動軸54の回動
下に、切換え弁49を左方へ傾動させた球戻し位置に保
持させ、貯留球を球戻し路44側へ通出案内する。
【0040】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るパチ
ンコ遊技機における賞球排出切換え装置によれば、機器
側の機構セット盤にセットされる1つのケース体内に、
パチンコ球の払出し作動をなす球払出し部と、該パチン
コ球の通出切換え作動をなす球切換え排出部とを組込ん
だことにより、装置全体を1つのケース体単位のユニッ
ト部材として取扱い得る。殊に球切換え排出部では、ロ
ータリー式の電磁ソレノイドの励磁力発生部および方形
の外郭体が小型に構成されるので、賞球排出切換え装置
自体の更なる小型化および軽量化が可能となる。また球
切換え排出部においては、前記電磁ソレノイドの回動軸
に切換え弁を直結して配設したので該切換え弁の作動系
が極めてシンプルとなり、第1の状態と第2の状態とに
姿勢変位する該切換え弁の作動が極めてスムーズに行な
われる利点がある。更に賞球排出切換え装置の小型軽量
化に伴い、機構セット盤側の設置部位を小さく狭くする
ことが可能となり、賞球排出経路全体の設計の自由度が
高まると共に他の搭載機材の設置も楽になる等の有益な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カードユニットを併設したパチンコ機の背面図
である。
【図2】パチンコ機裏側の機構セット盤に配設した球処
理部の背面図である。
【図3】セーフ球検出処理装置を作動変化状態で示す正
面図である。
【図4】凹室部に取着された本実施例の賞球排出切換え
装置を破断状態で示す縦断正面図である。
【図5】凹室部に取着された本実施例の賞球排出切換え
装置を破断状態で示す縦断側面図である。
【図6】機構セット盤の凹室部,賞球排出切換え装置,施
錠部材および球流通規制装置を示す分解斜視図である。
【図7】施錠部材および球流通規制装置の分解斜視図で
ある。
【図8】施錠部材および球流通規制装置の組付け状態を
示す横断平面図である。
【図9】機構セット盤の凹室部に対する賞球排出切換え
装置の取付け形態を示す正面図である。
【図10】ロック係止位置に回動変位した施錠部材に連
動して球流通規制装置が規制解除状態に姿勢変位した状
態を一部破断して示す作動説明図である。
【図11】ロック解除位置に回動変位した施錠部材に連
動して球流通規制装置が流通規制状態に姿勢変位した状
態を一部破断して示す作動説明図である。
【図12】図11における施錠部材の係合盤と可動規制
部材の連繋ピンとの係合状態を拡大して示す説明図であ
る。
【図13】本実施例の賞球排出切換え装置における球切
換え排出部の構成部材を分解状態で示す斜視図である。
【図14】凹室部に取着された賞球排出切換え装置にお
ける球切換え排出部の横断平面図である。
【図15】切換え弁の起立払出し位置と傾斜戻し位置と
で示す球切換え排出部の縦断側面図である。
【図16】制御系統のブロック図である。
【図17】切換え弁の球戻し位置への変位を検出可能な
スイッチを装備した球切換え排出部を示す分解斜視図で
ある。
【図18】図17に示す球切換え排出部を、切換え弁の
起立払出し位置と傾斜戻し位置とで示す縦断側面図であ
る。
【図19】球払出し路および球戻し路の形態変更例を示
す側面図である。
【符号の説明】
4 球貯留排出経路部(賞球貯留排出部) 4c 送出樋(球送出路) 5 第1賞球路(賞球排出路) 7 第2賞球路(賞球排出路) 9 球抜き路 25 凹室部(設置部) 26 ケース体 28 球通路 30 球払出し部 32 球送り体 34 電磁ソレノイド(電動具) 43 球払出し路 44 球戻し路 47 球切換え排出部 48 電磁ソレノイド 49 切換え弁 52 外郭体 53 励磁力発生部 54 回動軸 54a 支点軸部 C 機構セット盤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機裏側に装備された機構セット盤(C)に
    おける賞球貯留排出部(4)内の貯留球を、ゲームの入賞
    成立に対する賞球として払出して賞球排出路(5,7)から
    球皿側へ排出する一方、球抜き操作により戻し球として
    払出して球抜き路(9)から機外へ排出するパチンコ遊技
    機にあって、 前記機構セット盤(C)の賞球貯留排出部(4)の下流部に形
    成された設置部(25)に対して着脱可能に組付けセットさ
    れて内部に球流路を形成したケース体(26)と、このケー
    ス体(26)内の上部に組込まれて電気的な制御に基く払出
    し作動条件により前記貯留球を払出し得る球払出し部(3
    0)と、ケース体(26)内の下部に組込まれて電気的な制御
    に基く切換え作動条件により球払出し部(30)から払出さ
    れた球を前記賞球排出路(5,7)側と球抜き路(9)側に切換
    え排出し得る球切換え排出部(47)とを組込んで一つのケ
    ース単位で構成し、 前記ケース体(26)では、前記賞球貯留排出部(4)下流の
    球送出路(4c)に連通する球通路(28)の下部に、前記賞球
    排出路(5,7)側に連通する球払出し路(43)および前記球
    抜き路(9)側に連通する球戻し路(44)を形成し、前記球
    払出し部(30)では、球通路(28)の所定部位に臨む位置に
    支持された回転式の球送り体(32)を、電気的な制御によ
    り作動される電動具(34)により回転停止制御して球通路
    (28)内の球を1個ずつ払出すように構成され、 前記球切換え排出部(47)では、電気的な制御により作動
    されるロータリー式の電磁ソレノイド(48)における方形
    の外郭体(52)内の励磁力発生部(53)に挿通した回動軸(5
    4)を回動可能に支持してその一部を支点軸部(54a)とし
    て外郭体(52)外に延出し、この回動軸(54)の支点軸部(5
    4a)に、前記球払出し路(43)と球戻し路(44)との分岐部
    分に位置し得る切換え弁(49)を連結し、この切換え弁(4
    9)に付与される付勢力と、前記励磁力発生部(53)で発生
    される励磁力とを利用して、切換え弁(49)が回動軸(54)
    を支点として前記球通路(28)および球払出し路(43)を連
    通する第1の状態と、前記球通路(28)および球戻し路(4
    4)を連通する第2の状態とに切換え可能とされることを
    特徴とするパチンコ遊技機における賞球排出切換え装
    置。
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