JPH11275802A - 回転電動機の加振力低減方法 - Google Patents
回転電動機の加振力低減方法Info
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- JPH11275802A JPH11275802A JP7229498A JP7229498A JPH11275802A JP H11275802 A JPH11275802 A JP H11275802A JP 7229498 A JP7229498 A JP 7229498A JP 7229498 A JP7229498 A JP 7229498A JP H11275802 A JPH11275802 A JP H11275802A
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Abstract
の積に相当する周波数の加振力を低減し、低振動・低騒
音で回転電動機を駆動する。 【解決手段】 2つの巻線回路A,Bを含む回転電動機
の各巻線回路に流す電流を個々のインバータIV1,I
V2により制御して静的偏心方向の力を小さくし、静的
偏心に起因して発生する偏心方向の加振力を低減する。
Description
し、固定子の中心と回転子の中心が静的偏心している電
動機、発電機等の回転電動機に関し、静的偏心に起因し
て発生する偏心方向の加振力を低減することにより、回
転電動機およびこれを搭載した機器の振動・騒音を低減
することに関するものである。
記載された「磁気軸受装置」において、機械的な軸受を
もたない回転電動機の構成図である。図において、1は
固定子、2は回転子、36a〜36hは上記固定子1に
巻かれた8つの独立な巻線である。この装置は回転駆動
装置としての機能と非接触軸受としての機能の両者を兼
備している。
作を簡単に説明する。8本の巻線36a〜36hのう
ち、まず4本の巻線36a〜36dに電流が供給され、
それによる磁界が発生する。次に4本の巻線36e〜3
6hに電流が供給され、それによる磁界が発生する。後
者の巻線36e〜36hの磁界による磁束分布は、前者
の巻線36a〜36dの磁界による磁束分布を45度だ
け回転させた状態に相当する。この繰り返しにより磁束
を45度ずつ回転させて、回転子2を回転させる。
て簡単に説明する。巻線36a〜36dの4本が励起さ
れているとき、巻線36aの電流値を大きくすれば紙面
の上向きに吸引力が発生し、巻線36bの電流値を大き
くすれば紙面の右向きに吸引力が発生し、巻線36cの
電流値を大きくすれば紙面の下向きに吸引力が発生し、
巻線36dの電流値を大きくすれば紙面の左向きに吸引
力が発生する。
起されているときも同様に吸引力が発生する。したがっ
て、回転子2の上下左右方向の変位が測定されれば、4
つの吸引力を適当に調整することによって回転子2の上
下左右方向の位置を制御することができる。
転電動機の全体構造を示す構造図である。図において、
1は固定子、2は回転子、3はシャフト、4は軸受、5
はフレーム、6はブラケットである。シャフト3を支え
る軸受4は、フレーム5とブラケット6により固定され
ている。この組み込み状態において固定子1の中心軸と
回転子2の中心軸とに若干のずれが生じることは避けら
れず、回転電動機には常に静的偏心が存在することにな
る。
度を高めて静的偏心を小さくする努力がなされている。
図11は図10における一般的な回転電動機の構成図で
あり、3相通電による4極の同期機について、軸に垂直
な面での断面図を示している。
a,8bはV相の巻線、9a,9bはW相の巻線、10
は永久磁石である。またO1は固定子1の中心、O2は
回転子2の中心であり、O1→O2の方向が静的偏心方
向となる。また回転子2による磁束について、磁束が極
大となる部分を磁束中心として図のようにdで表す。
0を通り、その向きは図の矢印のように永久磁石10の
S極に入りN極から出ていく向きであり、回転電動機は
4極であるため4つの磁束中心dが存在する。
aと8b,9aと9bは互いに固定子の中心O1に対し
て対称な位置に配置されている。また回転子2の中心O
2を通る基準軸をx軸としたとき、磁束中心dがx軸と
なす角度をθとする。
構成および巻線の配線図である。図において、11は3
相交流電源、12は3相交流電圧を整流するダイオー
ド、13は整流出力を平滑して直流電圧を得る平滑コン
デンサ、14〜19は直流電圧を所定周波数、所定電力
の交流電力に変換するインバータを構成するトランジス
タである。トランジスタ14〜19はスイッチの役目を
しており、各々をs1,s2,s3,s4,s5,s6
と表す。
をダイオード12、平滑コンデンサ13により直流電圧
にし、この直流電圧をトランジスタ14〜19によるイ
ンバータで交流電力に変換して同期機の各相の巻線7a
と7b,8aと8b,9aと9bに供給することで同期
機の駆動を実現している。
の例であり、日本冷凍空調学会論文集Vo1.14,N
o.2.1997「密閉型圧縮機の低騒音化、低振動化
のための研究第3報」に記載のものに基づいている。s
1〜s6は図12に示すトランジスタ14〜19であ
り、べ一ス駆動用電流信号が加えられてON状態になっ
ている場合と、OFF状態の場合とを示している。
わしている。極対数が2の回転電動機では電気角θeと
図11に示す機械角θの関係はθe=2θとなる。図1
3に示す回転電動機の駆動方法は、インバータを構成す
る各トランジスタ14〜19にべ一ス駆動用電流信号が
120゜の区間で加えられて電圧形インバータ駆動され
るため、120゜通電の中で前半の25゜および後半の
35゜の範囲においてPWM駆動により電圧の印加時間
と遮断時間の割合を調整し、印加電圧の大きさを調整し
ている。
における電圧の印加時間をa、遮断時間をbで表すと、
duty比はa/(a+b)で表される。s1〜s6の
切り換えにより、U相、V相、W相の各電圧は図13に
示すようになる。s1〜s6の切り換えは、電気角θe
が0゜〜360゜を一周期とし、その繰り返しとなる。
ードが6通りあるため、6つのモードに分類し、0゜≦
θe<60゜をモード1,60゜≦θe<120゜をモ
ード2、120゜≦θe<180゜をモード3、180
゜≦θe<240゜をモード4、240゜≦θe<30
0゜をモード5、300゜≦θe<360゜をモード6
とする。
であり、図12においてトランジスタ14とトランジス
タ18にべ一ス駆動電流信号が加えらてON状態にな
り、電流はトランジスタ14を通り、U相の端子を通
り、U相の巻線7aと7bに流れ、次にV相の巻線8a
と8bに流れ、V相の端子を通り、トランジスタ18を
通って流れることになる。
定値α0であり、U相とV相、V相とW相、W相とU相
の端子電圧は常に一定となり、巻線に流れる電流値も常
に一定となる。後述するが、静的偏心している回転電動
機では、静的偏心方向に加振力が発生し図13に示すよ
うになる。回転電動機を搭載した機器の例としてロータ
リ圧縮機を示す。
0,No.3.1993「ロータリーコンプレッサーの
低振動化研究」に記載された一般的な圧縮機の構成図で
ある。図において、3はシャフト、4は軸受、37はシ
リンダ、38はシリンダヘッド、39は吸入管、40は
吐出管、41は防振ゴムである。ステータ2により発生
する回転磁界により回転子2が回転する。
めシャフト3が回転し、吸入管39からシリンダ37に
吸入される冷媒を圧縮して吐出管40より圧縮した冷媒
を吐出する。シャフト3は軸受4で支持されており、回
転子2およびシャフト3は片持ち構造である。
8,No.5.1994「大型冷蔵庫用ツインメカ横置
ロータリ圧縮機」に記載されたロータリ圧縮機の構成図
である。回転子2は2本のシャフト3に固定され、シャ
フト3は軸受4で支持されている。軸受4は回転子2の
両側にあり、回転子2およびシャフト3は両持ち構造で
ある。
軸受を有する回転電動機では各部品の寸法精度や組み込
み精度を高める努力がなされているが、静的偏心を完全
になくすことは事実上不可能である。図11のように静
的偏心した固定子1と回転子2の間の磁気吸引力Pの大
きさは固定子1と回転子2の間の磁束密度Bの2乗に比
例する。
距離に反比例する。固定子1と回転子2の距離が最小に
なるのは静的偏心方向であるため、固定子1と回転子2
の間の磁束密度Bは静的偏心方向が最も大きくなり、固
定子1と回転子2の間に働く磁気吸引力Pの方向は静的
偏心方向となる。図13のような駆動パターンで巻線電
流を一定として駆動する場合、静的偏心方向の力は回転
子2の位置によって変動する。この回転電動機の極数は
4であるため、回転子2が一回転する間に静的偏心方向
の力は4回大きく変動し、回転数の4倍に相当する加振
力が発生する。すなわち回転電動機では静的偏心により
極数と回転数の積に相当する周波数の加振力が発生す
る。
じ構造の圧縮機について、ロータ・シャフト系の固有振
動数を測定した結果である。固有振動数は454Hzに
ある。一方、この圧縮機用の回転電動機の極数は4、回
転数は10〜120Hzであり、静的偏心が存在する
と、極数と回転数の積に相当する40〜480Hzの加
振力が発生する。この加振力は系の固有振動数と共振し
て振動が大きくなる。
機を回転数30,35,40,45,50,60Hzで
駆動したときの半径方向の加振力を周波数分析し、回転
数の1倍(1f)と回転数の4倍(4f)の周波数の加
振力について示したものである。この系の固有振動数は
約150Hzであり、加振力が少し大きくなっている
が、静的偏心が完全に零であれば4fの周波数の半径方
向の加振力は存在しない。
%として測定したものである。静的偏心が大きいため極
数と回転数の積に相当する偏心方向の加振力(4f)が
大きくなり、それが系の固有振動数と共振して、図17
の場合と比較すると4fの周波数の偏心方向の加振力が
極めて大きくなっている。
図14に示すような片持ち構造であるため、固有振動数
が500Hz以下と低い。また回転電動機の極数が4の
ものが多く、回転数も10〜120Hz前後と広範囲で
ある。したがって静的偏心の影響で周波数が40〜48
0Hz前後の偏心方向の加振力が発生し、系の固有振動
数と共振し、騒音が大きくなるという問題が生じる。
ータ・シャフト系の固有振動数を測定した結果である。
図15の回転子2およびシャフト3は両持ち構造である
ため剛性が高く、固有振動数は約1.2KHzである。
したがって静的偏心による加振力と共振することはな
く、低騒音な圧縮機が得られる。しかし図15の両持ち
構造の圧縮機は図14の片持ち構造の圧縮機よりかなり
コストが高くなってしまう。
になされたもので、静的偏心が原因となり発生する極数
と回転数の積に相当する周波数の加振力を低減し、低振
動・低騒音な回転電動機およびこれを搭載する機器を得
ることを目的とする。また圧縮機等の回転電動機搭載機
器において、静的偏心が原因となり発生する極数と回転
数の積に相当する周波数の加振力を低減することによ
り、低振動・低騒音な機器を低コストで実現することを
目的とする。
機の加振力低減方法は、回転電動機の固定子の中心と回
転子の中心との静的偏心に起因して発生する偏心方向の
加振力を、回転電動機に供給する巻線電流を制御して低
減するものである。
値を設定して供給し、回転電動機の極数と回転数の積に
相当する周波数の偏心方向の加振力を低減するものであ
る。
よるインバータにて行う際に、前記回転電動機の各相巻
線に印加されるパルス幅変調電圧のオン/オフのデュー
ティ比を制御して回転電動機に供給する巻線電流を制御
し、静的偏心に起因して発生する偏心方向の加振力を低
減するものである。
て調整するものである。
回転電動機に供給する巻線電流の値を大きくするよう
に、静的偏心方向の力が小さいときには回転電動機に供
給する前記巻線電流の値を小さくするようにデューティ
比の調整により制御し、静的偏心に起因して発生する偏
心方向の加振力を低減するものである。
各巻線回路に流す電流を個々のインバータにより制御し
て静的偏心方向の力を小さくし、静的偏心に起因して発
生する偏心方向の加振力を低減するものである。
各巻線回路に流す電流を個々のインバータにより制御す
ることで、各巻線に発生する磁束により働く磁気吸引力
の方向を一定方向に制御するものである。
回路に流す電流を個々のインバータにより制御する回転
電動機のシャフトに直結したローリングピストンでクラ
ンクシャフトが一回転する問に冷媒を吸入、圧縮、吐出
するサイクルを繰り返すロータリ圧縮機において、各巻
線に発生する磁束により働く磁気吸引力の方向を一定方
向に制御し、圧縮による一定方向の力の変動を打ち消す
ものである。
示す3相通電による4極の同期機の磁束分布を示す模式
図である。図において、Φiは巻線電流による磁束、Φ
mは永久磁石10による磁束を示している。回転子2の
中の永久磁石10と固定子1の間の磁束の向きは逆にな
っているため、巻線電流による磁束Φiは永久磁石10
による磁束Φmを打ち消す傾向にあるといえる。
大きさは固定子1と回転子2の間の磁束密度Bの2乗に
比例する。また磁束密度Bは磁束Φに比例する。磁束Φ
は巻線電流による磁束Φiと永久磁石10による磁束Φ
mの和と考えられる。すなわち、磁気吸引力P∝(Φi
+Φm)^2となる。従って、静的偏心方向の磁気吸引
力は巻線電流を制御することにより調整することができ
る。
動機の駆動パターンの例である。回路構成および巻線の
配線は従来の図12と同様であり、回転子2の位置によ
ってduty比を調整することにより巻線電流を制御す
る。duty比を大きくすると巻線電流が大きくなり、
巻線電流による磁束Φiが大きくなる。ΦiとΦmの向
きは逆であるため、(Φi+Φm)は小さくなる。従っ
て磁気吸引力Pは小さくなる。
ける静的偏心方向の力が大きい場合、すなわち回転子2
の磁束中心dが静的偏心方向に近い場合のduty比を
大きくして、静的偏心方向の力を小さくしている。また
静的偏心方向の力が小さい場合のduty比を小さくし
て、静的偏心方向の力を大きくしている。duty比α
はPWM駆動範囲の25゜および35゜では一定とし
て、α(120゜≦θe<145゜)<α(85゜≦θ
e<120゜)=α(145゜≦θe<180゜)<α
0<α(0゜≦θe<25゜)=α(60゜≦θe<8
5゜)<α(25゜≦θe<60゜)とし、その繰り返
しとしている。
回転電動機の出力トルク、巻線電流の大きさ、永久磁石
10の形状や配置などに依存して決められる。また本実
施の形態ではduty比αをPWM駆動範囲の25゜お
よび35゜の区間で一定としたが、さらに細かく変化さ
せてもよいし、あるいはduty比αを各モードで一定
と設定してもよい。このようにして巻線電流を制御する
ことにより、静的偏心方向の力は常に存在するが、その
変動を小さく抑えることができ、加振力を低減できる。
態による回転電動機の駆動回路の構成図および巻線の配
線図である。駆動回路は6個の端子および12個のトラ
ンジスタを用いて2つの駆動回路が構成されるため、便
宜上それら回路を図に示すように駆動回路A、駆動回路
Bと表す。図において、20〜31はインバータIV
1,IV2を構成するトランジスタであり、トランジス
タ20〜25をそれぞれsla,s2a,s3a,s4
a,s5a,s6a,トランジスタ26〜31をそれぞ
れs1b,s2b,s3b、s4b,s5b,s6bと
する。
トランジスタ20〜25は端子Ua,Va,Waに接続
され、図11における巻線7a,8a,9aに接続され
る。また,駆動回路BのインバータIV2を構成するト
ランジスタ26〜31は端子Ub,Vb,Wbに接続さ
れ、図11に示す巻線7b,8b,9bに接続される。
例えばs1aとs5aおよびs1bとs5bがON状態
のとき、駆動回路Aにおける電流はトランジスタ20を
通り、端子Uaを通り、U相の巻線7aに流れ、次にV
相の巻線8aに流れ、端子Vaを通り、トランジスタ2
4を通って流れる。
スタ26を通り、端子Ubを通り、U相の巻線7bに流
れ、次にV相の巻線8bに流れ、端子Vbを通り、トラ
ンジスタ30を通って流れる。この駆動回路A、駆動回
路Bに流す電流を別々に制御することにより、静的偏心
方向の磁気吸引力を調整する。
束分布を示す模式図である。U相、V相に通電されると
きは駆動回路Aの巻線7a、巻線8aおよび駆動回路B
の巻線7b、巻線8bに電流が流れる。磁束Φ1,Φ
2,Φ3,Φ4は巻線電流による磁束Φiと永久磁石1
0による磁束Φmを合わせたものについて示している。
動回路Bを流れる電流値より大きくした場合、巻線7a
を流れる電流i(7a)、巻線8aを流れる電流i(8
a)、巻線7bを流れる電流i(7b)、巻線8bを流
れる電流i(8b)の大きさは、i(7a)=i(8
a)>i(7b)=i(8b)となる。
大きくなると磁束Φは小さくなる。したがって、Φ1<
Φ2=Φ4<Φ3となる。固定子1と回転子2の間には
磁束Φ1〜Φ4により図の矢印P1,P2,P3,P4
の向きに磁気吸引力がはたらく。磁気吸引力P1は磁束
Φ1とΦ2の大きさに依存し、磁気吸引力P2は磁束Φ
2とΦ3の大きさに依存し、磁気吸引力P3は磁束Φ3
とΦ4の大きさに依存し、磁気吸引力P4は磁束Φ1と
Φ4の大きさに依存する。
P2=P3となり、磁気吸引力P1とP4の合力である
P14方向の力と、磁気吸引力P2とP3の合力である
P23方向の力を調整できることになり、P23方向に
力がはたらく。すなわち回路Aの電流値を回路Bの電流
値より大きくすることにより、図のP23方向に力を発
生させて静的偏心方向の力を低減することができる。
図のP12方向の力とP34方向の力を調整できること
になる。この場合、静的偏心方向の力を低減するために
は磁束Φ2を大きく、また磁束Φ4を小さくするとよ
い。したがって駆動回路Aの電流値を小さく、駆動回路
Bの電流値を大きくするとよい。
P14とP23方向の力を調整でき、同様に駆動回路A
の電流値を小さく、駆動回路Bの電流値を大きくすると
よいことになる。これらの方向は静的偏心方向とは一致
していないが、このように回転子2の位置によって電流
を制御することにより、振動を低減することが可能とな
る。
動機の駆動パターンの例である。図4のU相、V相に通
電の場合は図5のモード1の場合に対応し、端子Uaお
よびVaの電圧を端子UbおよびVbの電圧より大きく
するため、s1aとs5aのduty比を大きく、s1
bとs5bのduty比を小さくする。図4のU相、W
相に通電の場合は図5のモード2の場合に対応し、端子
UbおよびWbの電圧を端子UaおよびWaの電圧より
大きくするため、s1bとs6bのduty比を大き
く、s1aとs6aのduty比を小さくする。
5のモード3の場合に対応し、端子UbおよびWbの電
圧を端子VaおよびWaの電圧より大きくするため、s
2bとs6bのduty比を大きく、s2aとs6aの
duty比を小さくする。この場合、電流制御は実施の
形態1と同様に回転子2の位置によってduty比を調
整することにより行う。このようにして巻線電流を制御
することにより、静的偏心方向の力を低減することがで
きる。
る回転電動機の回路構成および巻線の配線図である。図
3の場合と同様に6個の端子および12個のトランジス
タを用いているが巻線の配線が異なり、図11に示した
回転電動機において、巻線7a、巻線8b、巻線9bで
駆動回路Cを、また巻線7b、巻線8a、巻線9aで駆
動回路Dを構成している。この駆動回路C、駆動回路D
の電流をインバータIV1,IV2で別々に制御するこ
とにより、回転電動機搭載機器の低振動化を図る。
束分布を示す模式図である。U相、V相に通電されると
きは駆動回路Cの巻線7a、巻線8bおよび駆動回路D
の巻線7b、巻線8aに電流が流れる。この場合、実施
の形態2と同様に、磁気吸引力P1とP2の合力である
P12方向の力と、磁気吸引力P3とP4の合力である
P34方向の力を調整できることになる。U相、W相に
通電されるときは図のP14とP23方向の力を調整で
きる。
P14とP23方向の力を調整できる。図8は回転電動
機搭載機器であるロータリ圧縮機のシリンダ断面図であ
る。図において、32はクランクシャフト、33はロー
リングピストン、34はべ一ン、35は圧縮部である。
またO3はクランクシャフトの中心であり、固定子2の
中心と同じ位置となる。Pcは圧縮部35によりクラン
クシャフト32に加えられる力で、クランクシャフト3
2の回転とともにPcの大きさは大きく変動し、その方
向も若干変動する。
路構成において調整できる磁気吸引力の方向を示してい
る。すなわち図6における駆動回路Cの電流値を小さ
く、駆動回路Dの電流値を大きくすることにより、U
相、V相に通電されるときは図8のPuvの方向に力が
はたらき、U相、W相に通電されるときはPuwの方向
に力がはたらき、V相、W相に通電されるときはPuv
の方向に力がはたらく。この場合、Puv,Puw、P
vwの方向は図8に示すように60゜の範囲内にあるた
め、一定方向の力を制御するのに有効である。
一定方向の力の変動が生じ、振動が問題となりやすい。
このような場合、図6に示す回路構成として駆動回路C
と駆動回路Dの電流を別々に制御することにより、一定
方向の力を制御できるため低振動化が図れる。
固定子の中心と回転子の中心との静的偏心に起因して発
生する偏心方向の加振力を、回転電動機に供給する巻線
電流を制御して低減することで、静的偏心が原因となり
発生する偏心方向の加振力を低減し、低振動、低騒音で
回転電動機を駆動できるという効果がある。
対応した巻線電流の値を設定して供給し、回転電動機の
極数と回転数の積に相当する周波数の偏心方向の加振力
を低減することで、回転電動機の極数と回転数の積に相
当する周波数の偏心方向の加振力を低減し、低振動、低
騒音で回転電動機を駆動できるという効果がある。
動をパルス幅制御によるインバータにて行う際に、前記
回転電動機の各相巻線に印加されるパルス幅変調電圧の
オン/オフのデューティ比を制御して回転電動機に供給
する巻線電流を制御し、静的偏心に起因して発生する偏
心方向の加振力を低減することで、低振動、低騒音で回
転電動機を駆動できるという効果がある。
回転子の位置によって調整することで、静的偏心方向の
力の変動を小さく抑えることができ、静的偏心に起因し
て発生する偏心方向の加振力を低減することで、低振
動、低騒音で回転電動機を駆動できるという効果があ
る。
力が大きいときには回転電動機に供給する巻線電流の値
を大きくするように、静的偏心方向の力が小さいときに
は回転電動機に供給する前記巻線電流の値を小さくする
ようにデューティ比の調整により制御し、静的偏心に起
因して発生する偏心方向の加振力を低減することで、低
振動、低騒音で回転電動機を駆動できるという効果があ
る。
を含む回転電動機の各巻線回路に流す電流を個々のイン
バータにより制御して静的偏心方向の力を小さくし、静
的偏心に起因して発生する偏心方向の加振力を低減する
ことで、低振動、低騒音で回転電動機を駆動できるとい
う効果がある。
を含む回転電動機の各巻線回路に流す電流を個々のイン
バータにより制御することで、各巻線に発生する磁束に
より働く磁気吸引力の方向を一定方向に制御すること
で、外部からの負荷による力を低減し、低振動、低騒音
で回転電動機を駆動できるという効果がある。
を含み、この各巻線回路に流す電流を個々のインバータ
により制御する回転電動機のシャフトに直結したローリ
ングピストンでクランクシャフトが一回転する問に冷媒
を吸入、圧縮、吐出するサイクルを繰り返すロータリ圧
縮機において、各巻線に発生する磁束により働く磁気吸
引力の方向を一定方向に制御し、圧縮による一定方向の
力の変動を打ち消すことで、低振動、低騒音でロータリ
圧縮機を駆動できるという効果がある。
す模式図である。
動パターンを説明するための図である。
路構成および巻線の配線図である。
束分布を示す模式図である。
動パターンを説明するための図である。
路構成および巻線の配線図である。
束分布を示す模式図である。
シリンダ断面図である。
れた回転電動機の構成図である。
図である。
4極の同期機の断面図である。
び巻線の配線図である。
を説明するための図である。
る。
圧縮機のロータ・シャフト系の固有振動数を示す図であ
る。
加振力を示す図である。
加振力を示す図である。
ャフト系の固有振動数を示す図である。
フレーム、6 ブラケット、7a,7b U相の巻
線、8a,8b V相の巻線、9a,9b W相の巻
線、10 永久磁石、11 3相交流電源、12 ダイ
オード、13 平滑コンデンサ、14〜19トランジス
タ、20〜31トランジスタ、32クランクシャフト、
33 ローリングピストン、34 べ一ン、35 圧縮
部。
Claims (8)
- 【請求項1】 回転電動機の固定子の中心と回転子の中
心との静的偏心に起因して発生する偏心方向の加振力
を、回転電動機に供給する巻線電流を制御して低減する
ことを特徴とする回転電動機の加振力低減方法。 - 【請求項2】 回転子の位置に対応した巻線電流の値を
設定して供給し、回転電動機の極数と回転数の積に相当
する周波数の偏心方向の加振力を低減することを特徴と
する請求項1に記載の回転電動機の加振力低減方法。 - 【請求項3】 回転電動機の駆動をパルス幅制御による
インバータにて行う際に、前記回転電動機の各相巻線に
印加されるパルス幅変調電圧のオン/オフのデューティ
比を制御して回転電動機に供給する巻線電流を制御し、
静的偏心に起因して発生する偏心方向の加振力を低減す
ることを特徴とする請求項1に記載の回転電動機の加振
力低減方法。 - 【請求項4】 デューティ比を回転子の位置によって調
整することを特徴とする請求項3に記載の回転電動機の
加振力低減方法。 - 【請求項5】 静的偏心方向の力が大きいときには回転
電動機に供給する巻線電流の値を大きくするように、静
的偏心方向の力が小さいときには回転電動機に供給する
前記巻線電流の値を小さくするようにデューティ比の調
整により制御し、静的偏心に起因して発生する偏心方向
の加振力を低減することを特徴とする請求項4に記載の
回転電動機の加振力低減方法。 - 【請求項6】 2つの巻線回路を含む回転電動機の各巻
線回路に流す電流を個々のインバータにより制御して静
的偏心方向の力を小さくし、静的偏心に起因して発生す
る偏心方向の加振力を低減することを特徴とする回転電
動機の加振力低減方法。 - 【請求項7】 2つの巻線回路を含む回転電動機の各巻
線回路に流す電流を個々のインバータにより制御するこ
とで、各巻線に発生する磁束により働く磁気吸引力の方
向を一定方向に制御することを特徴とする回転電動機の
加振力低減方法。 - 【請求項8】 2つの巻線回路を含み、この各巻線回路
に流す電流を個々のインバータにより制御する回転電動
機のシャフトに直結したローリングピストンでクランク
シャフトが一回転する問に冷媒を吸入、圧縮、吐出する
サイクルを繰り返すロータリ圧縮機において、各巻線に
発生する磁束により働く磁気吸引力の方向を一定方向に
制御し、圧縮による一定方向の力の変動を打ち消すこと
を特徴とする回転電動機の加振力低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229498A JP3720571B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 回転電動機の加振力低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229498A JP3720571B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 回転電動機の加振力低減方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11275802A true JPH11275802A (ja) | 1999-10-08 |
JP3720571B2 JP3720571B2 (ja) | 2005-11-30 |
Family
ID=13485113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7229498A Expired - Lifetime JP3720571B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 回転電動機の加振力低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3720571B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001248556A (ja) * | 2000-03-02 | 2001-09-14 | Mitsubishi Electric Corp | 圧縮機 |
JP2009236120A (ja) * | 2009-07-15 | 2009-10-15 | Mitsubishi Electric Corp | 圧縮機 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7229498A patent/JP3720571B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001248556A (ja) * | 2000-03-02 | 2001-09-14 | Mitsubishi Electric Corp | 圧縮機 |
JP2009236120A (ja) * | 2009-07-15 | 2009-10-15 | Mitsubishi Electric Corp | 圧縮機 |
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---|---|
JP3720571B2 (ja) | 2005-11-30 |
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