JPH11275052A - 拡散符号化装置およびその方法 - Google Patents

拡散符号化装置およびその方法

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JPH11275052A
JPH11275052A JP10069171A JP6917198A JPH11275052A JP H11275052 A JPH11275052 A JP H11275052A JP 10069171 A JP10069171 A JP 10069171A JP 6917198 A JP6917198 A JP 6917198A JP H11275052 A JPH11275052 A JP H11275052A
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JP10069171A
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Kazuo Hase
和男 長谷
Yasuyuki Oishi
泰之 大石
Hajime Hamada
一 浜田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
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    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を大きくすることなく且つ高価な部
品を使用することなく、秘話性の良い拡散符号データを
生成する装置および方法を提供する。 【解決手段】 シフトレジスタ2は、mビットのシフト
レジスタであり、データ生成器1により生成される送信
データを1ビットずつ順番に格納する。直交M系列生成
器3は、シフトレジスタ2に格納されているmビットの
送信データを初期値としてM系列を生成し、さらにその
M系列から直交M系列を生成する。クロック生成器4
は、送信データのデータレートの2m 倍の周波数のクロ
ックを生成する。直交M系列生成器3は、そのクロック
に従って動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ信号を拡散
符号化する装置および方法に係わり、特に、無線通信に
おけるCDMA方式でデータ信号を拡散符号化する装置
および方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】移動体通信が広く普及してきている。通
信方式としては、FDMA(周波数分割多重:Frequenc
y Division Multiple Access)、TDMA(時分割多
重:TimeDivision Multiple Access)、CDMA(Code
-Division Multiple Access )等が実施されている。こ
れらのうち、CDMAは、次世代通信の標準方式の1つ
として注目されている。
【0003】CDMAでは、ユーザ毎に固有のPN(疑
似雑音:Pseudo Noise)を使用することにより、複数の
ユーザが同時に同じ周波数を共有できる。送信側では、
転送データよりも速い周波数を持ったPN系列を転送デ
ータに乗算して出力する。このことにより、送信周波数
の帯域が広がる。即ち、スペクトルが拡散される。受信
側では、送信側で使用したPN系列と同じPN系列を受
信データに乗算することにより、転送データを再生す
る。なお、送信側で使用したPN系列と異なるPN系列
を受信データに乗算した場合には、転送データを正しく
再生できない。
【0004】CDMAは、以下の特徴を有する。まず、
複数のユーザが同時に同じ周波数を共有するので、単位
帯域幅当たりのユーザチャネル数を多くできる。また、
送信周波数が広帯域なので、フェージングの影響を受け
にくい。さらに、送信側および受信側において互いに同
じPN系列を使用しないとデータを正しく再生できない
ので、秘話性がよい。
【0005】ところで、無線通信の資源(周波数帯域)
は有限であるので、移動体通信のユーザ数の増加に伴っ
て、単位帯域当たりにチャネル数が増える傾向にある。
このように、単位帯域当たりにチャネル数が増えると、
受信側において転送データを正しく再生することが難し
くなる。この問題に対処するために、誤り訂正符号が採
用されることがしばしばある。誤り訂正符号は、転送す
べきデータに冗長性を付加するものである。
【0006】CDMAにおいても、誤り訂正符号が使用
されることがある。CDMAにおいて誤り訂正符号を提
供する従来の符号化装置を図22に示す。畳込み符号化
部501は、誤り訂正符号化装置の一形態である。すな
わち、畳込み符号化部501は、データ生成器502に
よって生成された送信データに冗長性を持たせる。畳込
み符号化部501は、例えば、アダマール符号化を実行
する。アダマール符号では、送信データを1ビットずつ
シフトさせながら格納するシフトレジスタ、およびWals
h 系列を生成するWalsh 系列生成器を備える。拡散部5
03は、畳込み符号化部501の出力にPN系列を乗算
する。
【0007】CDMAにおいて誤り訂正符号および拡散
符号を提供する方式については、文献1および文献2に
詳しく記載されている。なお、文献1および文献2にお
いては、この方式は、LROCC(Low Rate Orthogona
l Convolutional Code)を呼ばれている。 文献1:Andrew J.Viterbi "Very Low Rate Convolutio
nal Codes for MaximumTheoretical Performance of Sp
read-Specyrum Multiple-accessChannels" IEEE Journa
l on Selected Areas in Communications,Vol.8, pp.64
1-649 May 1990 文献2:R.F.Ormondroyd and J.J.Maxey "Performance
of Low-RateOrthogonal Convolutional Codes in DS-CD
MA Application" IEEETransactions on Vehicular Tech
nology, Vol.46, pp.320-328May 1997
【0008】
【発明が解決しようとする課題】CDMAにおいて誤り
訂正符号および拡散符号を提供する場合、従来は、図2
2に示したように、誤り訂正符号化を実行する部分と、
拡散符号化を実行する部分とが互いに独立していた。こ
のため、回路規模が大きくなるという問題があった。
【0009】なお、誤り訂正符号は、上述したように、
データに冗長性を持たせるので、実際に転送されるデー
タ量が増加し、実質的に帯域が拡散されることになる。
したがって、図22に示した例のようにPN系列を乗算
することをしないでも、データは拡散されることにな
る。しかしながら、文献2において議論されているよう
に、従来の誤り訂正符号(文献2では、アダマール符号
化器を備えた畳込み符号化器)だけを用いて、PN系列
を乗算する処理を実行しないと、送信データのスペクト
ラムにピークが発生してしまう。
【0010】スペクトラムにピークが発生すると、以下
の問題が生じる。即ち、CDMAでは、転送データをあ
たかもノイズのように見せることによりデータの秘話性
を高めているが、スペクトラムにピークが発生すると、
干渉源となるため、誤り率の劣化につながる。また、受
信側の装置は、一般に、アンプを用いて受信信号を増幅
してから所望の信号を抽出する構成であるが、スペクト
ラムにピークが発生すると、そのピークを忠実に再生す
るために高価な部品が必要になる。
【0011】本発明の課題は、回路規模を大きくするこ
となく、且つ高価な部品を使用することなく、秘話性の
良い拡散符号データを生成する装置および方法を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の拡散符号化装置
は、送信データを拡散する拡散符号化装置であって、送
信データを格納するmビットのシフトレジスタと、上記
シフトレジスタに格納されているmビットの送信データ
を初期値として周期が2m −1であるM系列を生成し、
そのM系列から直交M系列を生成して上記送信データの
拡散系列として出力する拡散手段と、を有する。
【0013】上記構成において、送信データは1ビット
ずつ(あるいは、複数ビットずつ)順番にシフトレジス
タに格納される。そして、拡散手段は、上記シフトレジ
スタに新たな送信データが入力される毎に、そのシフト
レジスタに格納されているmビットの送信データをを初
期値としてM系列を生成する。したがって、送信データ
は、畳込み符号化されると同時に、2m 倍に拡散が行わ
れる。
【0014】本発明の他の態様の拡散符号化装置は、送
信データを格納するmビットのシフトレジスタと、その
送信データに割り当てられた通信チャネルを識別するn
ビットのチャネル識別子を格納する識別子格納手段と、
上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
ータおよび識別子格納手段に格納されているnビットの
チャネル識別子からなるm+nビットのデータを初期値
として周期が2m+n −1であるM系列を生成してそのM
系列から直交M系列を生成して上記送信データの拡散系
列として出力する拡散手段と、を有する。
【0015】上記構成において、チャネル識別子が異な
れば、シフトレジスタに格納されるmビットの送信デー
タが同じであった場合においても、異なる直交M系列が
生成される。したがって、この拡散符号化装置により生
成された拡散系列を受信した受信装置は、送信データを
送信したユーザを特定できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の拡散符号化装置
の基本構成を示す図である。本発明の拡散符号化装置
は、送信すべきデータを畳込み符号化すると同時に、そ
のスペクトラムを拡散する構成である。
【0017】データ生成器1は、送信すべきデータを生
成する。シフトレジスタ2は、データ生成器1によって
生成された送信データを1ビットずつ順番に格納する。
このシフトレジスタ2には、mビットの送信データが格
納される。直交M系列生成器3は、シフトレジスタ2に
格納されているmビットの送信データを初期値としてM
系列を生成する。クロック生成器4は、シフトレジスタ
2および直交M系列生成器3の動作速度を決めるクロッ
クをそれぞれ生成する。直交M系列生成器3に与えられ
るクロックの周波数は、シフトレジスタ2に与えられる
クロック(シフトクロック)の周波数の2m 倍の速度で
ある。なお、シフトレジスタ2に与えられるクロックの
周波数は、送信データのデータレートと同じである。
【0018】上記構成において、直交M系列生成器3の
出力は、シフトレジスタ2に格納されているmビットの
送信データに対応する拡散符号データである。この拡散
符号データは、送信データを畳込み符号化すると同時
に、そのスペクトラムを2m 倍に拡散した信号となって
いる。ここで、畳込み符号およびM系列について簡単に
説明しておく。
【0019】図2は、畳込み符号について説明する図で
ある。畳込み符号は、誤り訂正符号の1つであり、複数
の情報ブロックに基づいて符号語を生成する符号化処理
方法である。畳込み符号化器としては、様々なタイプの
ものが実現されているが、ここでは説明を簡単にするた
めに、mビットを格納するシフトレジスタおよびv個の
mod2加算器を含む構成とする。
【0020】図2(a) は、3ビットのシフトレジスタお
よびmod2加算器を備える畳込み符号化器に、データビッ
トa1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,...が1ビットず
つ順番に入力される例を示している。この畳込み符号化
器は、シフトレジスタ11に格納されている3ビットの
データに対応する畳込み符号データとして、加算器12
による加算結果を表すビット、および加算器13による
加算結果を表すビットを順番に出力する。
【0021】図2(b) を参照しながら具体的に説明す
る。時刻T0 において、シフトレジスタ11に初期値と
して「0,0,0」が設定されているとすると、加算器
12および加算器13による加算結果は共に0になるの
で、「0,0」が出力される。つづいて、時刻T1 にお
いて「a1 」が入力されると、シフトレジスタ11に格
納されるデータは、「a1 ,0,0」になる。この状態
における畳込み符号化器の出力は、「a1 ,a1 」とな
る。以下同様に、図2(a) に示す畳込み符号化器は、1
ビットのデータが入力される毎に、そのタイミングにお
けるシフトレジスタ11の状態によって決まる2ビット
の畳込み符号データを出力する。
【0022】このように、畳込み符号化器は、新たなデ
ータが入力される毎に、その直前の畳込み符号化データ
を決定するビット列の一部を用いて畳込みを行い、デー
タを生成する。
【0023】本発明の拡散符号化装置は、上述のような
畳込み符号を採用している。なお、この明細書におい
て、「畳込み符号」は、時系列に入力されるデータ列に
冗長性を持たせる処理をすべて含むものとし、図2(a)
に示したようなmod2加算器を備える構成に限定されるも
のではない。
【0024】図3は、M系列について説明する図であ
る。M系列生成器は、基本的には、図3(a) に示すよう
な線形フィードバックレジスタにより構成することがで
きる。図中、C1 〜Cn は、「0」または「1」であ
り、シフトレジスタと加算器(排他論理和用の加算器)
との間が接続されているか否かを表す。nビットのシフ
トレジスタを使用した場合、線形フィードバックレジス
タにより生成される系列の最大周期は、よく知られてい
るように、2m −1である。
【0025】図3(b) は、M系列生成器の動作を説明す
る図である。ここでは、4ビットのシフトレジスタ21
が使用されている。また、加算器22の出力がシフトレ
ジスタ21のS4 ビットにフィードバックされる。この
構成では、加算器22の出力がM系列生成器の出力とな
っている。以下、具体的に説明する。
【0026】時刻T0 において、シフトレジスタ21に
「1,1,1,1」が格納されているものとする。続い
て、時刻T1 において、シフトレジスタ21に格納され
ているデータが1ビットだけシフトされる。このとき、
加算器22は、時刻T0 においてシフトレジスタに格納
されていたデータに基づいて、M系列の先頭ビットを出
力する。ここでは、「0」が出力されている。そして、
この加算器22の出力は、シフトレジスタ21のS4 ビ
ットに書き込まれる。この結果は、シフトレジスタ21
には、「1,1,1,0」が格納されることになる。
【0027】以降、上記動作を繰り返すことによりM系
列を構成するデータが順番に出力されてゆく。そして、
時刻T15において、シフトレジスタ21の状態(シフト
レジスタ21に格納されている4ビットのデータ)は、
時刻T0 の状態に戻る。すなわち、シフトレジスタ21
の状態は、24 −1を周期として変化する。そして、こ
のシフトレジスタ21の1周期の期間に出力されるデー
タ列がM系列である。このように、M系列生成器は、n
ビットのデータに対して、系列長=24 −1の系列を出
力する。
【0028】本発明の拡散符号化装置は、基本的には、
図2に示した畳込み符号化器と、図3に示したM系列生
成器とを組み合わせることにより実現できる。具体的に
は、たとえば、畳込み符号化器のシフトレジスタの各ビ
ットとM系列生成器のシフトレジスタの各ビットとを互
いにユニークに対応させることにより、或いは、それら
2つのシフトレジスタを共通化することにより本発明の
拡散符号化装置が実現される。
【0029】このような構成とすると、拡散符号化装置
に送信データが1ビット入力されるごとに、その入力さ
れた1ビットを含むmビットの送信データに対応するM
系列が生成される。このM系列は、図3(b) を参照しな
がら説明したように、系列長が2m −1であるデータ列
である。
【0030】本発明に係わる実施例の拡散符号化装置
は、後述するが、mビットの送信データに対応して生成
されるM系列に所定の値(実施例では「0」)を付加し
て系列長が2m のデータ列を生成し、そのデータ列をm
ビットの送信データに対応する拡散符号データとして出
力する。この系列長が2m のデータ列は、拡散符号化装
置に送信データが1ビット入力される毎に出力される。
したがって、送信データのスペクトラムは、結果とし
て、2m 倍に拡散されることになる。なお、系列長が2
m −1のM系列に「0」または「1」を付加することに
よって生成された系列長が2m のデータ列を、「直交M
系列」と呼ぶことがある。直交M系列は、相互相関値が
0である。
【0031】図4は、本発明の拡散符号化装置の一適用
例を示す図である。図4に示す例では、本発明の拡散符
号化装置が移動体通信システムに利用されている。移動
機31は、CDMA方式等に従って基地局35との間で
データを無線で送受信する。データ生成器32は、たと
えば、移動機31のユーザにより入力される音声データ
をデジタル化し、さらに必要に応じてそのデジタルデー
タを圧縮する。拡散符号化装置33は、本発明に直接的
に係わる装置であり、データ生成器32の出力に畳込み
符号化処理を施しながら、M系列を用いてそのスペクト
ラムを拡散する。変調器34は、拡散符号化装置33の
出力を変調して出力する。復調器36は、移動機31か
ら受信した信号を復調する。復号器37は、例えば、ビ
タビ復号器であり、復調器36の出力を復号する。
【0032】なお、一般に、移動体通信システムにおけ
る移動機と基地局との間では、双方向にデータが伝送さ
れる。従って、特に図示しないが、基地局35はデータ
生成器、拡散符号化装置および変調器を備え、移動機3
1は復調器および復号器を備える。また、本発明は、図
4に示すような移動体通信システムのみに適用されるも
のではなく、データを拡散して伝送するシステムに広く
適用可能である。
【0033】図5は、第1の実施例の構成図である。こ
こでは、4ビットのシフトレジスタを用いる構成を説明
する。データ生成器1およびクロック生成器4は、図1
を参照しながら説明した通りである。なお、M系列生成
器42に与えられるクロックの周波数は、シフトレジス
タ41に与えられるクロック(シフトクロック)の周波
数の16(16=24 )倍である。シフトレジスタ41
に与えられるクロックの周波数は、送信データのデータ
レートと同じである。
【0034】シフトレジスタ41には、データ生成器1
により生成される送信データが1ビットずつ順番に入力
され、4ビットの送信データを格納する。M系列生成器
42は、シフトレジスタ41と同じ段数を有するシフト
レジスタ43を備える。シフトレジスタ43は、生成多
項式レジスタである。シフトレジスタ41およびシフト
レジスタ43の各段は、互いに1:1に対応しており、
シフトレジスタ41に送信データが入力される毎に、シ
フトレジスタ41に格納されている4ビットの送信デー
タがシフトレジスタ43に書き込まれる。即ち、シフト
レジスタ41のS1 〜S4 に格納されている送信データ
は、シフトレジスタ43のK1 〜K4 に書き込まれる。
【0035】M系列生成器42は、シフトレジスタ43
に書き込まれた4ビットの送信データを初期値として、
15(15=24 −1)ビットのM系列を生成する。こ
のM系列を生成する方法は、図3を参照しながら説明し
た通りである。尚、一般に、M系列生成器を実現するた
めには1つ以上の加算器が設けられるが、M系列生成器
内に設けられる加算器は、この実施例および以降の実施
例において、排他論理和器またはmod2加算器である。
【0036】スイッチ44は、2つのデータ入力端子を
備える。一方のデータ入力端子には固定的に「0」が入
力され、他方のデータ入力端子にはM系列生成器42の
出力が入力される。スイッチ44は、1ビットの送信デ
ータに対して割り当てられている時間を、16タイムス
ロットに分割する。そして、第1スロットにおいて予め
設定されている「0」を選択して出力し、第2〜第16
スロットにおいてM系列生成器42により出力される1
5ビット(あるいは、15チップ)のM系列を選択して
出力する。このことにより、スイッチ44は、1ビット
の送信データに対して16ビットのデータ列を出力する
ことになる。なお、この16ビットのデータ列(15ビ
ットのM系列に1ビットの「0」を付加したデータ)
は、直交M系列である。
【0037】以降、シフトレジスタ41に送信データが
1ビットずつ入力される毎に、そのときのシフトレジス
タ41に格納されている4ビットのデータパターンに対
応する直交M系列が出力されていく。
【0038】図6は、第2の実施例の構成図である。第
1の実施例は、送信データが入力されるシフトレジスタ
と生成多項式用のシフトレジスタとを別々に設ける構成
であったが、第2の実施例では、これらの2つのシフト
レジスタの機能を1つのシフトレジスタで実現する。
【0039】シフトレジスタ51は、送信データを1ビ
ットずつ受信して格納する機能、およびM系列を生成す
るための生成多項式レジスタとしての機能を併せ持つ。
スイッチ52は、2つのデータ入力端子を備える。一方
のデータ入力端子にはデータ生成器1の出力が入力さ
れ、他方のデータ入力端子にはM系列生成器のフィード
バックデータが入力される。また、スイッチ52は、1
ビットの送信データに対して割り当てられている時間
を、16タイムスロットに分割する。そして、第1スロ
ットにおいてデータ生成器1の出力を選択して出力し、
第2〜第16スロットにおいてM系列生成器のフィード
バックデータを選択して出力する。スイッチ52の出力
は、シフトレジスタ51の最後尾に書き込まれる。
【0040】図7を参照しながら第2の実施例の動作を
説明する。ここでは、送信データとして新たに「0」が
入力され、シフトレジスタ51に格納されるデータが
(S1〜S4 )=(0,1,0,0)となった時、およ
びその後の動作を説明する。
【0041】まず、スイッチ52が「H」レベルにな
り、送信データ「0」がシフトレジスタ51の第S4 段
に書き込まれる。このことにより、シフトレジスタ51
の状態は、(S1 〜S4 )=(0,1,0,0)とな
る。このとき、スイッチ44も同時に「H」レベルとな
り、拡散符号データとして「0」を出力する。
【0042】この後、スイッチ52および44は、共に
「L」レベルに切り換えられる。そして、シフトレジス
タ51に格納されている4ビットの送信データを初期値
として系列長が15のM系列が生成されて出力される。
この動作により、第1の実施例と同様に、直交M系列が
出力される。
【0043】ところで、mビットのシフトレジスタを備
えるM系生成器は、図3を参照しながら説明したよう
に、2m −1を周期として動作する。図3に示した例で
は、時刻T15においてシフトレジスタに格納されている
データは、時刻T0 においてシフトレジスタに格納され
ていたデータと同じになっている。したがって、図6に
おいて、シフトレジスタ51に格納されるデータは、図
3に示すようにM系列を1ビットずつ出力する毎に変化
していくが、15ビットのM系列を出力した直後にシフ
トレジスタ51に格納されているデータは、その15ビ
ットのM系列を出力する直前にシフトレジスタ51に格
納されていたデータと同じになっている。すなわち、1
5ビットのM系列を出力した直後のシフトレジスタ51
の状態は、(S1 〜S4 )=(0,1,0,0)に戻っ
ている。
【0044】続いて、シフトレジスタ第S2 段〜第S4
段に格納されているデータがそれぞれ第S1 段〜第S3
段にシフトされ、また、スイッチ52が「H」レベルに
切り換わることにより、第S4 段に「1」が書き込まれ
る。このことにより、シフトレジスタ51の状態は、
(S1 〜S4 )=(1,0,0,1)となる。このシフ
トレジスタ51の新たな状態に対して、スイッチ44の
一方のデータ入力端子に設定されている「0」、および
その新たに格納された4ビットを初期値とするM系列を
出力する動作は、上述した動作と同じである。
【0045】このように、第2の実施例では、生成多項
式レジスタを用いて送信データを直接的に受信するの
で、第1の実施例と比べてシフトレジスタを減らすこと
ができる。すなわち、第2の実施例は、拡散符号化装置
の回路規模を小さくすることに寄与する。
【0046】図8は、第3の実施例の構成図である。第
1および第2の実施例は、生成多項式レジスタを用いて
M系列を生成する構成であった。これに対して、第3の
実施例では、mビットのデータがとり得るすべてのパタ
ーンにそれぞれ対応する直交M系列を予め求めてテーブ
ルに格納しておき、入力される送信データをキーとして
そのテーブルから対応する直交M系列を取り出して出力
する。
【0047】直交M系列格納テーブル61は、任意のm
ビットのデータが初期値として与えられたときに得られ
るであろう直交M系列を、そのmビットのデータパター
ンに対応づけて格納する。なお、直交M系列格納テーブ
ル61は、すべてのデータパターンに対応するために、
シフトレジスタがm段の場合には、2m パターンの直交
M系列を格納している。
【0048】第3の実施例の動作は、以下である。送信
データは、第1の実施例と同様に、シフトレジスタ41
に1ビットずつ順番に格納されていく。シフトレジスタ
41に新たな送信データが入力されると、そのときにシ
フトレジスタ41に格納さらているmビットの送信デー
タをキーとして直交M系列格納テーブル61から直交M
系列を取り出す。図8では、シフトレジスタ41に
「1,1,0,0」が格納されているときの例を示して
いる。この場合、シフトレジスタ41に格納されている
4ビットのデータをキーとして直交M系列格納テーブル
61が検索され、図8に示すテーブルの上から4行目に
格納されている直交M系列が選択されて出力される。
【0049】図8において、出力される拡散符号データ
は、「1」および「−1」からなる2値データに変換さ
れている。この変換は、データ変調のために行われるも
のであり、変調器に実行させるようにしてもよい。
【0050】このように、第3の実施例では、予め求め
られている直交M系列を送信データに基づいて選択する
構成なので、シフトレジスタを用いてM系列を1ビット
ずつ生成する必要がなく、拡散処理の高速化が期待され
る。
【0051】次に、複数のユーザが同時にデータを送受
信する状況を想定した実施例を説明する。移動体通信で
は、一般に、同時に確立される複数の通信チャネルを互
いに識別するための識別子が使用される。この識別子
は、たとえば、呼の設定時にその呼に対応する通信チャ
ネルに動的に割り当てられる。以下では、この通信チャ
ネルを識別する識別子を「ユーザID」と呼ぶことにす
る。
【0052】図9は、第4の実施例の構成図である。第
4の実施例の拡散符号化装置は、基本的な構成は第1の
実施例と同じであるが、ユーザIDを格納するためのユ
ーザIDレジスタ71を備える。
【0053】ユーザIDは、あるユーザと網との間の通
信チャネルを識別するための識別子であり、呼の設定時
に網(基地局)によって決定され、基地局に設定される
と共に、移動機に通知される。したがって、ユーザID
レジスタ71には、この網によって決定されたユーザI
Dが書き込まれる。図9に示す例では、ユーザIDが1
ビットであるものとしている。ユーザIDがkビットで
あれば、2k ユーザを識別できることは周知である。な
お、ユーザIDレジスタ71は、呼の終了時にリセット
されるようにしてもよい。
【0054】シフトレジスタ72は、第1の実施例のシ
フトレジスタ41と同様に、送信データを1ビットずつ
順番に格納していく。ただし、シフトレジスタ72の段
数はM系列生成器42に設けられているシフトレジスタ
43の段数よりも少なくなっている。シフトレジスタ7
2のビット数とユーザIDレジスタ71のビット数の和
がシフトレジスタ43のビット数と一致する。
【0055】第4の実施例の動作は、基本的には第1の
実施例と同じである。ただし、第4の実施例では、シフ
トレジスタ72に新たな送信データが入力される毎に、
シフトレジスタ72の第S1 〜S3 ビットに格納されて
いる送信データがシフトレジスタ43の第K2 〜K4 ビ
ットに書き込まれると同時に、ユーザIDレジスタ71
に格納されているユーザIDがシフトレジスタ43の第
K1 ビットに書き込まれる。そして、M系列生成器42
は、それら1ビットのユーザIDと3ビットの送信デー
タとの組合せを初期値としてM系列を生成する。したが
って、ユーザID毎に異なる系列が生成される。すなわ
ち、例えば、シフトレジスタ72に格納される送信デー
タが同じであったとしても、ユーザIDが異なれば、異
なるM系列が生成されることになる。
【0056】第4の実施例を一般化すると以下のように
なる。すなわち、シフトレジスタの段数をm、ユーザI
Dレジスタのビット数をnとすると、m+nビットのデ
ータ列がM系列生成器の生成多項式レジスタにロードさ
れる。この場合、生成多項式の周期は、2m+n −1であ
る。したがって、たとえば、「0」を付加することによ
り、系列長が2m+n の直交M系列が生成される。このよ
うにして生成される系列は、互いに直交しているので、
ユーザの識別が可能になる。
【0057】図10は、第5の実施例の構成図である。
第5の実施例の拡散符号化装置は、基本的な構成は第2
の実施例と同じであるが、ユーザIDを格納するための
ユーザIDレジスタ81を備える。ユーザIDレジスタ
81には、網によって決定されたユーザIDが書き込ま
れる。シフトレジスタ82は、送信データを格納すると
共に、M系列を生成するための生成多項式用レジスタと
しても動作する。スイッチ83は、シフトレジスタ82
とユーザIDレジスタ81との間に設けられ、必要に応
じてシフトレジスタ82とユーザIDレジスタ81とを
接続することにより1本のシフトレジスタを形成する。
【0058】第5の実施例の動作を説明する。まず、ス
イッチ52がデータ生成器1の出力を選択し、スイッチ
44が「0」を選択する。このとき、スイッチ83を開
放しておく。この結果、シフトレジスタ82に新たな送
信データが書き込まれると共に、直交M系列の第1ビッ
トとして「0」が出力される。なお、ユーザIDレジス
タ81には、スイッチ83が開放されているために新た
なデータが書き込まれることはなく、ユーザIDが格納
された状態のままである。
【0059】続いて、スイッチ52が加算器からのフィ
ードバックを選択し、スイッチ83がシフトレジスタ8
2の出力を選択し、スイッチ44がユーザIDレジスタ
81の出力選択する。スイッチ83がシフトレジスタ8
2の出力を選択すると、ユーザIDレジスタ81は、シ
フトレジスタ82とユーザIDレジスタ81とが接続さ
れたm+n段のシフトレジスタの一部として機能する。
ここで、シフトレジスタ82の段数をm、ユーザIDレ
ジスタ81のビット数をnとしている。図10の例で
は、m=3、n=1である。そして、この状態で送信デ
ータのデータレートの2m+n 倍の周波数を持ったクロッ
クを用いて生成多項式を実行する。図10においては、
このクロックを生成する回路を省略している。
【0060】上記動作により、シフトレジスタ82に格
納されている送信データおよびユーザIDレジスタ81
に格納されているユーザIDを初期値とするM系列が生
成される。このM系列は、スイッチ44により選択さ
れ、先に出力された「0」に続いて出力される。この結
果、送信データおよびユーザIDに対応する直交M系列
が出力される。
【0061】なお、m+nビットのシフトレジスタを備
えるM系生成器は、2m+n −1を周期として動作する。
従って、図10において、2m+n −1ビットのM系列を
出力した直後にシフトレジスタ51およびユーザIDレ
ジスタ81に格納されているデータは、その2m+n −1
ビットのM系列を出力する直前にシフトレジスタ51お
よびユーザIDレジスタ81に格納されていたデータと
同じになっている。すなわち、2m+n −1ビットのM系
列を出力した直後のタイミングにおいては、シフトレジ
スタ51はデータ生成器1から出力された送信データを
格納する状態に戻っており、同様に、ユーザIDレジス
タ81はユーザIDを格納する状態に戻っている。
【0062】この後、スイッチ52、83および44を
初期状態に戻して、データ生成器1から新たな送信デー
タを受信する。次に、複数の転送先に対して同時にデー
タを送信する装置に設けられる拡散符号化装置について
説明する。複数の転送先に対して同時にデータを送信す
る装置の一例としては、たとえば、図4に示す基地局3
5が想定される。
【0063】図11は、第6の実施例の構成図である。
ここでは、ユーザaおよびユーザbに送信するデータを
拡散する例を示す。データ生成器1a、1bは、それぞ
れユーザaおよびユーザbに送信するデータを生成す
る。シフトレジスタ41a、41bは、それぞれデータ
生成器1a、1bにより生成された送信データを順番に
格納する。ここでは、シフトレジスタ41a、41bの
段数は、それぞれ3である。また、データを同時に送信
できる送信先の数を2としている。したがって、ユーザ
IDは1ビットである。なお、特に図示しないが、第6
の実施例においても、ユーザIDを格納するためのレジ
スタが設けられている。
【0064】直交M系列格納テーブル91は、予め求め
られた直交M系列をユーザID毎に格納する。各直交M
系列は、シフトレジスタ41aまたは41bに格納され
る送信データおよびユーザIDをキーとして格納され
る。各直交M系列の系列長は、シフトレジスタ41aお
よび41bの段数が3であり、ユーザIDが1ビットな
ので、16である。また、各ユーザID毎の直交M系列
の数は、8(8=23 )である。
【0065】この実施例では、2つの送信先に同時にデ
ータを送信するので、送信先毎に生成された拡散符号デ
ータは、加算器により互いに加算される。ここで使用す
る加算器は、論理和を求めるものではなく、また排他論
理和を求めるものでもなく、単純に数字を加算するもの
である。そして、加算値として得られた「2」「1」お
よび「0」は、それぞれ「2」「0」および「−2」か
らなる3値データに変換される。この変換は、データ変
調のために行われる。なお、このような変調方式は既知
の技術なので、詳しい説明は省略する。
【0066】拡散符号データを復号する際には、送信側
で生成された直交M系列と同じ直交M系列を用いる必要
がある。即ち、図11に示す例では、ユーザa用のテー
ブルの上から4行目の直交M系列、またはユーザb用の
テーブルの上から5行目の直交M系列を使用すれば、拡
散符号データを正しく復号できる。したがって、たとえ
ば、ユーザaの端末において、もし、ユーザb用のテー
ブルの上から5行目の直交M系列を使用すれば、ユーザ
b宛のデータを復号できてしまう。しかしながら、実際
には、ユーザaの端末には、ユーザbのためのユーザI
Dが設定されていないので、ユーザb用のテーブルの上
から5行目の直交M系列を使用しても拡散データを復号
できない。このことは、ユーザbの端末においても同様
である。このように、各ユーザ端末は、他のユーザ端末
宛のデータを再生することはできない。
【0067】図12は、第7の実施例の構成図である。
第7の実施例は、図11に示した第6の実施例と共通点
が多い。ただし、第7の実施例では、直交M系列を生成
するための生成多項式がユーザ(送信先)毎に互いに異
なる。
【0068】一般に、互いに異なる生成多項式から得ら
れるM系列は、その相互相関値が0ではない。ただし、
一様に小さな相互相関値が得られる生成多項式の組合せ
が発見されている。このような組合せは、プリファード
ペア(Preferred Pair)と呼ばれている。第7の実施例
では、プリファードペアとして知られている生成多項式
を用いる。
【0069】シフトレジスタ41aおよび41bは、共
に3段のシフトレジスタである。したがって、周期が2
3 −1である生成多項式を使用する。ここでは、「g1
(x)=x3 +x+1」および「g2(x)=x3 +x2
1」が使用される。そして、生成多項式g1(x)およびg
2(x)により得られる直交M系列は、それぞれ直交M系列
格納テーブル101aおよび101bに格納される。送
信データから直交M系列を生成する動作は、上述した通
りである。
【0070】図13は、第8の実施例の構成図である。
第8の実施例では、直交Gold符号を使用する。直交Gold
符号は、プリファードペアのM系列を使用して発生され
る符号である。直交Gold符号を生成する方法としては、
2つのシフトレジスタを使用する方法、および1つのシ
フトレジスタを使用する方法が広く知られている。本実
施例では、前者の方法を採用する。
【0071】直交Gold符号生成器111は、1組のM系
列生成器112および113を備える。M系列生成器1
12および113は、それぞれ生成多項式1および生成
多項式2に対応する。なお、生成多項式1および生成多
項式2は、プリファードペアである。M系列生成器11
2および113のシフトレジスタレジスタは、送信デー
タのデータレート(シフトレジスタ41のシフトクロッ
クの周波数)の2m 倍の周波数のクロックに従って動作
する。ここで、mはシフトレジスタ41の段数である。
M系列生成器112および113により生成されるM系
列は、加算器114により加算されて出力される。
【0072】第8の実施例の動作を説明する。シフトレ
ジスタ41は、新たな送信データが入力される毎に、そ
のときシフトレジスタ41に格納されている送信データ
をM系列生成器112のシフトレジスタにロードする。
このとき、スイッチ44は、「0」を選択して出力す
る。また、このとき、M系列生成器113のシフトレジ
スタには、予め決められた値が書き込まれているものと
する。M系列生成器113のシフトレジスタに設定され
る値としては、オール0以外の任意のパターンを選ぶこ
とができる。
【0073】この後、M系列生成器112は、シフトレ
ジスタ41からロードされた送信データを初期値として
M系列を生成する。一方、M系列生成器113は、予め
決められた設定値を初期値としてM系列を生成する。M
系列生成器112および113により生成されるM系列
は、加算器114により加算されて出力される。
【0074】M系列生成器113は、M系列を出力した
直後、元の状態(上述した設定値が格納された状態)に
戻っている。このことは、既に説明した通りである。し
たがって、シフトレジスタ41に次の送信データが入力
された場合においても、M系列生成器113は、再び同
じ値を初期値としてM系列を生成する。
【0075】なお、第8の実施例の拡散符号化装置に第
2の実施例のアイデアを導入し、シフトレジスタ41と
M系列生成器112のシフトレジスタとを共通化するこ
ともできる。また、第8の実施例の拡散符号化装置に第
3の実施例のアイデアを導入してもよい。すなわち、2
つの生成多項式によってそれぞれ得られるM系列をテー
ブルに格納しておき、必要に応じてそのM系列を抽出し
て直交Gold符号を生成するようにしてもよい。
【0076】さらに、第8の実施例の拡散符号化装置に
第4〜第5の実施例のアイデアを導入してもよい。この
場合、図14に示すように、送信データおよびユーザI
DをM系列生成器112にロードする構成とする。或い
は、図13の構成において、ユーザIDをM系列生成器
113の初期値として使用することも可能である。
【0077】ところで、拡散符号データとして直交M系
列を使用すると、受信側において同期を確立することが
困難な場合もある。これは、直交M系列がビットシフト
により生成されるためである。次に示す第9の実施例で
は、直交Gold符号を用いて受信側において確実に同期を
確立できるようにした構成を説明する。
【0078】第9の実施例では、図13に示した拡散符
号化装置を使用する。図13に示した拡散符号化装置に
おいて、M系列生成器112のシフトレジスタに既知の
データがロードされたとすると、M系列生成器113に
は予め決められた値が設定されているので、M系列生成
器112および113により生成されるM系列を知るこ
とができ、結果として、直交Gold符号生成器111によ
り生成される直交Gold符号をも知ることができる。たと
えば、M系列生成器112のシフトレジスタに「オール
0(0,0,...,0,0)」がロードされると、M
系列生成器112の出力も「オール0」となる。この場
合、直交Gold符号生成器111は、M系列生成器113
によって生成されるM系列をそのまま出力することにな
る。換言すれば、送信データが「オール0」になれば、
M系列生成器113によって生成されるM系列が受信側
に伝送されることになる。
【0079】本実施形態では、図15(a) に示すよう
に、実際の送信データに対して所定間隔Tごとに既知の
値(同期用データ)を挿入する。この同期用データのビ
ット数は、シフトレジスタ41の段数と同じである。な
お、同期用データとして特定のパターン(たとえば、
「オール0」)を使用する場合には、同期用データのビ
ット数をシフトレジスタ41の段数よりも多くすること
ができる。ただし、この場合、同期点がぼやける恐れが
ある。したがって、同期用データのビット数は、シフト
レジスタの段数と同じであることが望ましい。
【0080】上述のようにして実際の送信データに同期
用データを挿入すると、図13に示す拡散符号化装置
は、所定間隔Tごとに既知の拡散符号データを送出す
る。この既知の拡散符号データは、同期用データを初期
値として生成多項式1により得たM系列と予め決められ
た初期値に従って生成多項式2により得たM系列から生
成される直交Gold符号である。
【0081】図16は、第9の実施例において拡散符号
データを受信する装置の要部構成図である。図16は、
受信した拡散符号データから同期点を検出に係わる構成
のみを示している。
【0082】シフトレジスタ121は、受信した拡散符
号データを1ビットずつシフトさせながら格納する。シ
フトレジスタ121の段数は、拡散系列長(拡散系列の
ビット数)と同じである。同期コード格納部122は、
上述した既知の拡散符号データ(同期用データを初期値
として生成多項式1により得たM系列と予め決められた
初期値に従って生成多項式2により得たM系列から生成
される直交Gold符号)を格納する。マッチドフィルタ1
23は、シフトレジスタ121に格納されている拡散符
号データと同期コード格納部122に格納されている拡
散符号データとを比較する。マッチドフィルタ123
は、上記2つの拡散符号データの相関レベルに応じたア
ナログ値またはデジタル値を出力する。
【0083】上記構成において、シフトレジスタ121
に格納されたデータが上述した同期用データに対応する
拡散符号データであったタイミングにおいて、マッチド
フィルタ123の出力は最大になる。従って、マッチド
フィルタ123の出力は、図15(b) に示すように、所
定間隔Tごとにピークが出現する。このマッチドフィル
タ123がピークになるタイミングが同期点である。第
9の実施例では、受信側の装置において、この同期点に
基づいて同期が確立される。
【0084】図17は、第10の実施例の構成図であ
る。第10の実施例は、文献1または文献2に開示され
ている従来のLROCC方式(Walsh 系列を使用する方
式)をマルチユーザシステムにおいて使用できるように
改良したものである。
【0085】第10の実施例の装置は、従来の回路に対
してユーザIDレジスタ71が付加された構成であり、
シフトレジスタに格納されているmビットの送信データ
およびユーザIDレジスタに格納されているnビットの
ユーザIDを生成多項式用レジスタにロードする。そし
て、このロードされたデータに基づいてWalsh 系列が生
成され、さらに、その生成されたWalsh 系列に対してP
N系列が乗算されて送信される。
【0086】Walsh 系列を生成する方法は、既知の技術
であり、また文献1および文献2にも記載されているの
で、ここでは図18に図示する程度に止める。尚、図1
8において、「T」「2T」「4T」は、それぞれ1
個、2個、4個のレジスタが設けられていることを示し
ている。また、各スイッチの状態を「L」または「H」
で表しているが、これは、図中、それぞれ下側の出力に
接続している状態、および上側の出力に接続している状
態を示している。さらに、この装置は、シフトレジスタ
に格納されているデータによって得られる全てのパター
ンを出力する。なお、上記Walsh 系列を生成する際に使
用するアダマール行列は当業者には良く知られている。
【0087】第10の実施例によれば、ユーザID毎に
異なる系列が生成されるので、従来のLROCC方式に
おいても同時に複数のユーザがデータの送受信をできる
ようになる。
【0088】次に、本発明の拡散符号化装置を用いてデ
ータを送信し、受信装置においてそのデータを再生する
方法を簡単に説明する。図19(a) は、図5に示した第
1の実施例の拡散符号化装置において、シフトレジスタ
41に格納されるデータとそのデータを初期値として生
成される直交M系列との対応関係を示す図である。
【0089】上記拡散符号化装置において、シフトレジ
スタ41の初期値を「0000」とし、送信データが
「1」「1」「0」,...という順番でシフトレジス
タ41に入力されたとする。この場合、拡散符号化装置
は、図19(b) の上段に示すデータを送出する。
【0090】ところで、無線通信システムでは、一般
に、その伝送路においてビットエラーが発生する。ビッ
トエラーの例を、「雑音」として図19(b) の中段に示
す。なお、伝送路においてビットエラーが発生すると、
受信装置において受信されるデータは、実際に送信され
たデータと異なっている(図19(b) の下段参照)。
【0091】本発明で採用している畳込み符号は、この
ようなエラーを受信側の装置において訂正できるように
するために用いられている。本発明の拡散符号化装置を
用いて符号化されたデータを受信する装置の一例を図2
0に示す。
【0092】本発明の拡散符号化装置は、送信データに
対して拡散変調と同時に畳込み符号化を実行するので、
受信装置は、復号器により復調されたデータ(拡散され
た状態のデータ)に対してビタビ復号処理を実行する。
ビタビ復号器は、送信側の拡散符号化装置に設けられて
いる直交M系列生成器と同じ系列を生成する機能を備え
る。そして、復調されたデータと、その機能により生成
される拡散符号とのメトリック(通常の畳込み符号にお
けるパスメトリックに相当する)を求め、このメトリッ
クに基づいて実際のデータを復号する。
【0093】なお、ビタビ復号は既知の技術なので、詳
細な説明は省略する。また、復調器は、変調方式により
その構成が決まるので、ここでは定義しない。図21
は、BER値のシミュレーション結果を示す図である。
ここでは、本発明を実施した場合、符号化処理を実行し
ない場合、および従来の畳込み符号を実施した場合を比
較する。なお、本発明の拡散符号化装置は、拡散系列長
=512(すなわち、シフトレジスタの段数=9)とし
て計算している。また、従来の畳込み符号は、拘束長=
9として計算している。
【0094】図21に示すように、本発明の拡散符号化
装置を使用した場合のBER値は、従来の方式のそれと
比べて改善されている。なお、上記実施例では、送信デ
ータを受信するシフトレジスタは、1ビットずつシフト
される構成であったが、必ずしもこの構成に限定されな
い。すなわち、本発明は、送信データが一度に複数ビッ
トずつシフトレジスタに入力される組織畳込み符号にも
適用できる。
【0095】また、「シフトレジスタ」は、ハードウェ
アで構成するもの、およびソフトウェアで構成するもの
を含む。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、送信データに対して畳
込み符号化処理を実行する回路と、その送信データのス
ペクトラムを拡散する回路とを共通化したので、回路規
模が小さくなる。
【0097】また、拡散系列として直交M系列または直
交Gold符号を用いることにより、送信データのスペクト
ラムを十分に拡散できるので、出力スペクトラムのピー
クを抑えることができる。
【0098】さらに、直交M系列または直交Gold符号を
用いた構成では、従来のWalsh 系列を用いた構成よりも
高速化が容易であり、拡散系列長をより長くできる。し
たがって、拡散系列の一部をユーザを識別するために割
り当てることができ、マルチユーザシステムへの適用が
計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡散符号化装置の基本構成を示す図で
ある。
【図2】畳込み符号について説明する図である。
【図3】M系列について説明する図である。
【図4】本発明の拡散符号化装置の一適用例を示す図で
ある。
【図5】第1の実施例の構成図である。
【図6】第2の実施例の構成図である。
【図7】第2の実施例の動作を説明する図である。
【図8】第3の実施例の構成図である。
【図9】第4の実施例の構成図である。
【図10】第5の実施例の構成図である。
【図11】第6の実施例の構成図である。
【図12】第7の実施例の構成図である。
【図13】第8の実施例の構成図である。
【図14】第8の実施例の変形例の構成図である。
【図15】(a) は、同期用データが挿入された送信デー
タを示す図であり、(b) は、マッチドフィルタの出力で
ある。
【図16】第9の実施例において拡散符号データを受信
する装置の要部構成図である。
【図17】第10の実施例の構成図である。
【図18】従来のLROCC方式を説明する図である。
【図19】(a) は、送信データと拡散符号の関係を示す
図であり、(b) は、伝送路上の雑音を説明する図であ
る。
【図20】本発明の拡散符号化装置を用いて符号化され
たデータを受信する装置の一例を示す図である。
【図21】BER値のシミュレーション結果を示す図で
ある。
【図22】誤り訂正符号および拡散符号を提供する従来
の符号化装置の構成図である。
【符号の説明】
1 データ生成器 2 シフトレジスタ 3 直交M系列生成器 4 クロック生成器 41 シフトレジスタ 42 M系列生成器 43 シフトレジスタ(生成多項式用) 44、52 スイッチ 51 シフトレジスタ(共用) 61 直交M系列格納テーブル 71 ユーザIDレジスタ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータを初期値として周期が2m −1であるM系列を生成
    し、そのM系列から直交M系列を生成して上記送信デー
    タの拡散系列として出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  2. 【請求項2】 上記送信データのデータレートの2m
    の周波数のクロックを生成するクロック生成手段をさら
    に有し、 上記拡散手段は、上記クロック生成手段により生成され
    るクロックに従って上記M系列を生成する請求項1に記
    載の拡散符号化装置。
  3. 【請求項3】 上記拡散手段は、上記M系列に0を付加
    することにより上記直交M系列を生成する請求項1に記
    載の拡散符号化装置。
  4. 【請求項4】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 周期が2m −1であるM系列を生成するための生成多項
    式に従って、上記シフトレジスタに格納されている送信
    データを初期値として所定回数のフィードバック演算を
    実行する演算手段と、 上記演算により得られるM系列から直交M系列を生成し
    て上記送信データの拡散系列として出力する拡散手段
    と、 を有する拡散符号化装置。
  5. 【請求項5】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 mビットのデータがとり得るすべてのパターンにそれぞ
    れ対応づけて拡散符号長が2m である直交M系列を格納
    するテーブルと、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータに対応する直交M系列を上記テーブルから抽出し、
    その抽出した直交M系列を上記送信データの拡散系列と
    して出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  6. 【請求項6】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 上記送信データに割り当てられた通信チャネルを識別す
    るnビットのチャネル識別子を格納する識別子格納手段
    と、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータおよび上記識別子格納手段に格納されているnビッ
    トのチャネル識別子からなるm+nビットのデータを初
    期値として周期が2m+n −1であるM系列を生成し、そ
    のM系列から直交M系列を生成して上記送信データの拡
    散系列として出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  7. 【請求項7】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 上記送信データに割り当てられた通信チャネルを識別す
    るnビットのチャネル識別子を格納する識別子格納手段
    と、 上記シフトレジスタおよび上記識別子格納手段を互いに
    接続して生成多項式レジスタを形成する接続手段と、 周期が2m+n −1であるM系列を生成するための生成多
    項式に従って、上記接続手段により形成された生成多項
    式レジスタに格納されているmビットの送信データおよ
    び上記識別子格納手段に格納されているnビットのチャ
    ネル識別子からなるm+nビットのデータを初期値とし
    て所定回数のフィードバック演算を実行する演算手段
    と、 上記演算により得られるM系列から直交M系列を生成し
    て上記送信データの拡散系列として出力する拡散手段
    と、 を有する拡散符号化装置。
  8. 【請求項8】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 上記送信データに割り当てられた通信チャネルを識別す
    るnビットのチャネル識別子を格納する識別子格納手段
    と、 m+nビットのデータがとり得るすべてのパターンにそ
    れぞれ対応づけて拡散符号長が2m+n である直交M系列
    を格納するテーブルと、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータと上記識別子格納手段に格納されているnビットの
    チャネル識別子との組合せに対応する直交M系列を上記
    テーブルから抽出し、その抽出した直交M系列を上記送
    信データの拡散系列として出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  9. 【請求項9】 送信データを拡散する拡散符号化装置で
    あって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 互いに異なる複数の生成多項式に従ってそれぞれ周期が
    m −1であるM系列を生成する複数のM系列生成手段
    と、 上記複数のM系列生成手段の中から、上記送信データに
    割り当てられた通信チャネルを識別するチャネル識別子
    に対応するM系列生成手段を選択する選択手段と、 上記選択手段により選択されたM系列生成手段を使用し
    て上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信
    データを初期値とするM系列を生成し、そのM系列から
    直交M系列を生成して上記送信データの拡散系列として
    出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  10. 【請求項10】 上記複数のM系列生成手段によりそれ
    ぞれ生成される複数のM系列がプリファードペアである
    請求項9に記載の拡散符号化装置。
  11. 【請求項11】 送信データを拡散する拡散符号化装置
    であって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 それぞれ周期が2m −1である第1の生成多項式および
    第2の生成多項式に基づいて直交Gold符号を生成する符
    号化手段と、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータを上記第1の生成多項式の初期値として与え、上記
    符号化手段により得られる直交Gold符号を上記送信デー
    タの拡散系列として出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  12. 【請求項12】 上記送信データに対して予め決められ
    たmビットの同期パターンデータを所定間隔ごとに挿入
    する挿入手段をさらに有する請求項11に記載の拡散符
    号化装置。
  13. 【請求項13】 送信データを拡散する拡散符号化装置
    であって、 送信データを格納するmビットのシフトレジスタと、 上記送信データに割り当てられた通信チャネルを識別す
    るnビットのチャネル識別子を格納する識別子格納手段
    と、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータおよび上記識別子格納手段に格納されているnビッ
    トのチャネル識別子からなるm+nビットのデータを初
    期値として直交符号を生成し、その直交符号を上記送信
    データの拡散系列として出力する拡散手段と、 を有する拡散符号化装置。
  14. 【請求項14】 送信装置から受信装置へデータを拡散
    して転送するスペクトラム拡散通信システムであって、 上記送信装置が、 予め決められたmビットの同期パターンデータが所定間
    隔ごとに挿入された送信データを順番に格納するmビッ
    トの第1のシフトレジスタと、 それぞれ周期が2m −1である第1の生成多項式および
    第2の生成多項式に基づいて直交Gold符号を生成する符
    号化手段と、 上記第1のシフトレジスタに格納されているmビットの
    送信データを上記第1の生成多項式の初期値として与
    え、上記符号化手段により得られる直交Gold符号を上記
    送信データの拡散系列として出力する拡散手段と、 を有し、 上記受信装置が、 上記送信装置からの拡散系列を順番に格納する2m ビッ
    トの第2のシフトレジスタと、 上記第1の生成多項式に上記同期パターンデータが与え
    られたときに上記送信装置に設けられている符号化手段
    によって生成されであろう符号を格納する符号格納手段
    と、 上記第2のシフトレジスタに格納されている拡散系列と
    上記格納手段に格納されている符号とを照合する照合手
    段と、 上記照合手段による結果に基づいて同期点を検出する検
    出手段と、 を有する、スペクトラム拡散通信システム。
  15. 【請求項15】 送信データを拡散する拡散符号化方法
    であって、 mビットのシフトレジスタを用いて送信データを格納
    し、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータを初期値として周期が2m −1であるM系列を生成
    し、 そのM系列から直交M系列を生成して上記送信データの
    拡散系列として出力する拡散符号化方法。
  16. 【請求項16】 送信データを拡散する拡散符号化方法
    であって、 mビットのシフトレジスタを用いて送信データを格納
    し、 上記送信データに割り当てられた通信チャネルを識別す
    るnビットのチャネル識別子を格納し、 上記シフトレジスタに格納されているmビットの送信デ
    ータおよび上記チャネル識別子からなるm+nビットの
    データを初期値として周期が2m+n −1であるM系列を
    生成し、 そのM系列から直交M系列を生成して上記送信データの
    拡散系列として出力する拡散符号化方法。
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