JPH0697908A - スペクトル拡散装置及びスペクトル逆拡散装置 - Google Patents

スペクトル拡散装置及びスペクトル逆拡散装置

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JPH0697908A
JPH0697908A JP4243068A JP24306892A JPH0697908A JP H0697908 A JPH0697908 A JP H0697908A JP 4243068 A JP4243068 A JP 4243068A JP 24306892 A JP24306892 A JP 24306892A JP H0697908 A JPH0697908 A JP H0697908A
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random signal
pseudo
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JP4243068A
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Inventor
Toshio Kato
俊雄 加藤
Takuro Sato
拓朗 佐藤
Manabu Kawabe
学 川辺
Atsushi Fukazawa
敦司 深沢
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペクトル拡散信号の占有帯域幅及び逆拡散
終了時の誤り率を悪化させずに多重度を高めることがで
きるようにする。 【構成】 他局の干渉による多重度の劣化を防ぐため、
誤り訂正符号化(22)と疑似ランダム信号拡散(2
3、24)とに必要な拡散を分離したものである。疑似
ランダム信号による拡散を利用しているので、スペクト
ル拡散データにおけるランダム性が従来より増して他局
の情報を従来より良好に排除でき、また、他局の情報が
残ったとしても誤り訂正復号によって誤りを訂正でき、
その結果スペクトル逆拡散が終了したときの誤り率を従
来より小さくできて多重度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトル拡散装置及び
スペクトル逆拡散装置に関し、例えば、複数の無線端末
が共通の基地局を介して通信する無線通信システムに適
用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、工場や事業所等の構内通信システ
ムとして、各作業者にデジタル無線端末を携帯させ無線
基地局を介在させて作業者間で通信するパーソナルコミ
ュニケーションシステムが検討されている。このような
通信システムにおいては、当然に、無線基地局がデジタ
ル無線端末を区別することが必要である。区別する方法
としては、周波数を分割したり時間を分割したりする方
法があるが、作業者数が多いことを考慮すると、周波数
や時間を有効に利用できる、各デジタル無線端末毎に固
有の識別符号を付与する方法が好ましい。すなわち、同
一周波数帯域内に同時に複数のデジタル無線端末からの
無線信号を重畳して通信できる符号分割多元接続方式
(スペクトル拡散方式)を適用することが好ましい。
【0003】スペクトル拡散方式としては、疑似ランダ
ム信号による拡散だけを行なうものが一般的であるが、
スペクトル逆拡散したデータでの誤り率の向上を期した
各種のスペクトル拡散方式も検討されている。
【0004】従来、この種のスペクトル拡散方式とし
て、文献『Fuyun Ling他 "Combined Orthogonal/Convol
utional Coding for a digital cellular CDMA system"
,IEEE, VTC'92. pp63-66 』に記載されているものがあ
った。以下、その方式を図2を用いて説明する。なお、
図2(a)はスペクトル拡散装置(送信機)の構成であ
り、図2(b)はスペクトル逆拡散装置(受信機)の構
成である。
【0005】まず、スペクトル拡散装置について説明す
る。図2(a)において、入力ビット(ユーザデータ)
には畳み込み符号器11によって冗長ビットが付加され
て速度変換(拡散)されて直交符号変換部12に与えら
れる。直交符号変換部12は、入力ビットのnビットに
対してmビットの直交符号を同一時間幅で出力すること
で拡散を行なう。例えば、入力ビット6ビットに対して
64ビットの直交符号を出力する。直交符号変換部12
からの出力ビットはインターリーブ部13に入力され、
このインターリーブ部13によって所定のブロックサイ
ズの入力に対して、ブロック内にビット位置の変換操作
が行なわれる。インターリーブ部13からの出力は識別
符号情報挿入部14に与えられ、識別符号情報挿入部1
4によってこの送信機に固有な識別符号を利用した符号
変換が施される。識別符号情報挿入部14は、具体的に
は、インターリーブ部13からの出力信号のビット周期
と同じビット周期を有する疑似ランダム信号(この装置
に固有な識別符号)を発生する疑似ランダム信号発生部
と、インターリーブ部13からの出力信号と疑似ランダ
ム信号とのイクスクルーシブオアを得て出力するイクス
クルーシブオア回路とからなる疑似ランダム信号拡散回
路(スペクトル拡散倍率は1)によって構成されてい
る。このようにして一連の符号変換処理がなされたデジ
タル信号が図示しないデジタル変調器に与えられ、変調
されて回線に送信される。
【0006】なお、上述した畳み込み符号器11及び直
交符号変換部12はスペクトル拡散のためのものであっ
てデータ速度の変換を伴っており、データ通信において
一般的になされる誤り訂正符号化は、図2(a)の構成
に至る前に施されている。
【0007】次に、スペクトル逆拡散装置について説明
する。図2(b)において、図示しないデジタル復調器
によって復調されたデジタル信号は識別符号情報除去部
15に与えられる。識別符号情報除去部15は、具体的
には、疑似ランダム信号逆拡散回路によって構成され
て、入力された信号から識別符号の情報や他局の情報を
除外して処理後の信号をデインターリーブ部16に与え
る。デインターリーブ部16では、入力ビットがブロッ
クサイズになった時点で上述のインターリーブ部13と
は逆のビット位置操作を行ない、デインターリーブした
デジタル信号を直交符号復号器17に与える。直交符号
復号器17は、入力mビット毎に直交符号復号変換を行
なって同一期間内でnビットの出力を畳み込み符号復号
器18へ与える。これにより逆拡散が行なわれている。
畳み込み符号復号器18では例えばビタビ復号によって
速度変換を伴うデータの復号を行なう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スペクトル拡散方式においては、同一周波数帯域を利用
した同時通話者の数(多重度)が多い場合に、畳み込み
符号復号器18から出力されたスペクトル逆拡散がなさ
れたデジタル信号の誤り率がまだまだ高いものであっ
た。
【0009】従来方式の場合、識別符号情報挿入部14
は疑似ランダム信号拡散回路によって実現されている
が、これは他局と自局を区別するための符号変換を行な
っているだけであってビットレート(データ速度)を変
換していない。すなわち、スペクトル拡散は、畳み込み
符号変換及び直交符号変換だけで行なわれている。従っ
て、識別符号情報挿入部14に疑似ランダム信号拡散回
路を適用しても、その出力信号のランダム性は弱くな
り、受信信号を識別符号情報除去部15や直交符号復号
器17を介したスペクトルの逆拡散でも他局の信号成分
を除去しきれず、畳み込み符号復号器18の復号能力を
はるかに越えてしまい、上述したように誤り率が高くな
っていると考えられる。
【0010】このように同時通話者が多い場合に誤り率
が高いので、同一周波数帯域を利用する同時通話者の数
(多重度)を制限することも考えられるが、収容する全
デジタル無線端末(通話者)の数が多い通信システムで
は、システム全体として必要な帯域が広くなって問題が
大きい。又は、システムが、要求されている数のデジタ
ル無線端末を全て収容できないという問題が生じる。
【0011】また、畳み込み符号の符号化率や直交符号
変換及び疑似ランダム信号拡散の拡散度をあげれば、誤
り率を低下させることなく同一周波数帯域に多重できる
同時通話者の数(多重度)を増加させることができる。
しかし、その占有帯域幅は大幅に増加する。従って、収
容すべき全デジタル無線端末(通話者)の数が多い通信
システムでは、上述したと同様にシステム全体での必要
帯域の問題や収容できる無線端末が制限されるという問
題が生じる。また、直交符号変換の拡散度をあげること
は、直交変換によって軽重を付けている意味が薄れて直
交変換の効果が十分には発揮されなくなる。
【0012】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、占有帯域幅及び誤り率を悪化させずに多重度
を高めることができるスペクトル拡散装置及びスペクト
ル逆拡散装置を提供しようとしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明においては、送信データを当該装置に
固有の拡散方法でスペクトル拡散して送信するスペクト
ル拡散装置において、送信データを誤り訂正符号化して
拡散する誤り訂正符号化手段と、この誤り訂正符号化手
段からの出力データのビット周期の整数分の1のビット
周期を有する当該装置に固有な疑似ランダム信号を発生
し、この疑似ランダム信号によって上記誤り訂正符号化
手段からの出力データを拡散する疑似ランダム信号拡散
手段とを備え、送信データを2重に拡散して送信するこ
とを特徴とする。
【0014】ここで、疑似ランダム信号拡散手段におけ
る疑似ランダム信号の発生構成が、所定の生成多項式に
従うシフトレジスタ(より正確に言えばシフトレジスタ
とイクスクルーシブオア回路とでなる)と、当該装置に
固有なシフトレジスタの初期値を設定する初期値設定器
とでなることが好ましい。
【0015】また、誤り訂正符号化手段が、同じ符号化
率で同じ符号化規則に従う複数の符号器を備え、これら
符号器を切り替えることによって符号化データのインタ
ーリーブをも行なうことが好ましい。
【0016】第2の本発明は、第1の本発明によるスペ
クトル拡散装置に対するスペクトル逆拡散装置に関する
ものであり、所定のスペクトル拡散装置に固有な疑似ラ
ンダム信号を発生して受信したスペクトル拡散データを
逆拡散し、所定のスペクトル拡散装置からのデータだけ
を選別する疑似ランダム信号逆拡散手段と、この疑似ラ
ンダム信号逆拡散手段からの出力データに対して誤り訂
正復号を行なう誤り訂正復号化手段とを備えたことを特
徴とする。
【0017】
【作用】本発明は、他局の干渉による多重度の劣化を防
ぐため、誤り訂正符号化と疑似ランダム信号拡散とに必
要な拡散を分離したものである。そのため、スペクトル
拡散装置及びスペクトル逆拡散装置は上述のような構成
となる。
【0018】疑似ランダム信号による拡散を利用してい
るので、スペクトル拡散データにおけるランダム性が従
来より増して他局の情報を従来より良好に排除でき、ま
た、他局の情報が残ったとしても誤り訂正復号によって
誤りを訂正でき、その結果スペクトル逆拡散が終了した
ときの誤り率を従来より小さくできて多重度を高めるこ
とができる。
【0019】なお、疑似ランダム信号拡散手段における
疑似ランダム信号の発生構成を、所定の生成多項式に従
うシフトレジスタ(より正確に言えばシフトレジスタと
イクスクルーシブオア回路とでなる)と、当該装置に固
有なシフトレジスタの初期値を設定する初期値設定器と
で構成すると、シフトレジスタを各スペクトル拡散装置
に適用できて量産に適し、また、スペクトル逆拡散装置
における疑似ランダム信号の発生構成が簡単となって好
ましい。
【0020】また、誤り訂正符号化手段が、同じ符号化
率で同じ符号化規則に従う複数の符号器を備え、これら
符号器を切り替えることによって符号化データのインタ
ーリーブをも行なうものであることは、インターリーブ
機能によって無線回線に特有の回線特性であるフェージ
ングやシャドーイングによるバースト誤りをランダム誤
りとできるので好ましい。
【0021】
【実施例】(A)第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を参照しながら、スペ
クトル拡散装置(送信構成)及びスペクトル逆拡散装置
(受信構成)の順に説明する。
【0022】図1は、この実施例のスペクトル拡散装置
を示すブロック図である。図1において、送信に供する
入力ビット列(ユーザデータ)は、ユーザデータブロッ
ク化部21に与えられて予め定められた時間でブロック
化される。ブロック化されたユーザデータは低符号化率
誤り訂正符号化器22に入力され、低符号化率誤り訂正
符号器22は入力データを符号化することで拡散を行な
う。低符号化率誤り訂正符号器22によって誤り訂正符
号化されたデータは、イクスクルーシブオア回路24に
与えられる。このイクスクルーシブオア回路24には、
疑似ランダム発生器23が発生した疑似ランダム信号も
与えられ、誤り訂正符号化されたデータと疑似ランダム
信号とのイクスクルーシブオア出力が得られる。ここ
で、疑似ランダム信号は当該装置に固有のものであって
当該装置の識別符号を形成している。また、疑似ランダ
ム信号は誤り訂正符号化されたデータの数倍のビットレ
ートを有する。従って、イクスクルーシブオア出力は符
号化データからみれば拡散されている。このイクスクル
ーシブオア出力はデジタル変調器25に入力され、デジ
タル変調されて無線回線へ送信される。
【0023】図3は、この実施例の低符号化率誤り訂正
符号器23の要部詳細構成を示すものであり、符号化率
1/8の畳み込み符号器を要部としている。各畳み込み
符号g0(D)〜g7(D)の生成多項式は、次式の通
りである。
【0024】 g0(D)=1+D+D3 +D4 +D5 g1(D)=1+D+D2 +D5 g2(D)=1+D+D2 +D3 +D5 g3(D)=1+D3 +D4 +D5 g4(D)=1+D+D3 +D4 +D5 g5(D)=1+D+D2 +D5 g6(D)=1+D+D2 +D3 +D5 g7(D)=1+D3 +D4 +D5 …(1) 図3において、入力ビットは、縦属接続された5個の1
ビット遅延素子でなる遅延素子群31に入力され、1ビ
ット周期ずつ異なる6個のビットデータが取出される。
このように取出されたビットデータが、複数のイクスク
ルーシブオア回路でなる、各畳み込み符号g0(D)〜
g4(D)の形成部32〜35に与えられ、上記の生成
多項式に従う畳み込み符号g0(D)〜g4(D)が得
られる。(1) から明らかなように、畳み込み符号g0
(D)〜g4(D)はそれぞれ、畳み込み符号g5
(D)〜g7(D)に等しく、各生成部32〜35から
の出力はまた畳み込み符号g5(D)〜g7(D)とし
て出力される。かくして、1ビットが入力される毎に8
ビットが出力される。なお、図示は省略しているが図3
の出力段には、パラレル/シリアル変換器が設けられて
おり、畳み込み符号g0(D)〜g7(D)がシリアル
に変換されてデータ速度が8倍に高められて(データが
拡散されて)上述したイクスクルーシブオア回路24に
与えられる。
【0025】ここで、ユーザデータブロック化部21か
らのデータ速度をDrとし、低符号化率誤り訂正符号器
22の符号化率を1/R(上記の例はR=8)とすると
低符号化率誤り訂正符号器22の出力点でのデータ速度
は(Dr*R)となり、R倍に拡散されている。
【0026】図4は、この実施例の疑似ランダム発生器
23の構成例を示すものである。図4において、この疑
似ランダム発生器23は、疑似ランダム信号g(x)と
してM系列を使用したものであり、初期値設定器41と
M系列シフトレジスタ(シフトレジスタと複数のイクス
クルーシブオア回路からなる)42とから構成されてい
る。M系列シフトレジスタ42が発生するM系列の生成
多項式は(2) 式に従うものであり、初期値設定器41は
M系列シフトレジスタ42の初期値(42ビット)を設
定するものである。
【0027】 g(x)=x42+x35+x33+x31+x27+x26+ x25+x22+x21+x19+x18+x17+ x15+x10+x7 +x6 +x5 +x3 2 +x+1 …(2) この生成多項式に従う疑似ランダム信号の周期は242-1
である。このようにして発生された疑似ランダム信号
は、各ユーザ(各装置)を識別するためのものであり、
また、スペクトルを拡散するためにも機能する。この
点、従来方式とは異なっている。
【0028】各ユーザを識別するために機能する疑似ラ
ンダム信号を発生する疑似ランダム発生器23の構成と
しては、ユーザ毎に異なる生成多項式をもつものか、又
は、同一の生成多項式でシフトレジスタの初期値をずら
す構成をもつものかに分かれるが、この実施例では装置
の量産や、スペクトル拡散装置及びスペクトル逆拡散装
置の構成の簡単化を考慮して後者を採用し、初期値設定
器41の42ビットでなる初期値を各ユーザ毎に異なら
せている。この実施例の場合、設定し得る初期値の総数
は242-1個あり、識別可能なユーザの総数も242-1とな
る。
【0029】図5は、疑似ランダム信号を用いてスペク
トルを拡散する様子を示すタイミングチャートである。
【0030】低符号化率誤り訂正符号器22からのビッ
ト周期Tの図5(a)に示す符号化後データは、上述の
ように、イクスクルーシブオア回路24に与えられ、ま
た、ビット周期Tの1/P(Pは16)のビット周期T
cを有する図5(b)に示す疑似ランダム信号も、上述
のように、イクスクルーシブオア回路24に与えられ
る。従って、イクスクルーシブオア回路24からの出力
は、図5(c)に示すように、符号化後データが「1」
の期間では疑似ランダム信号の反転レベルをとり、符号
化後データが「0」の期間では疑似ランダム信号のレベ
ルをそのままとるものとなる。また、イクスクルーシブ
オア回路24からの出力は、図5(c)に示すようにビ
ット周期Tcを有するものとなり、すなわち、低符号化
率誤り訂正符号器22の出力1ビットが疑似ランダム信
号による拡散で16ビットに変換されており、その16
ビットが当該スペクトル拡散装置に固有なものとなって
いる。
【0031】上述したように、ユーザデータブロック化
部21からのデータ速度をDrとし、低符号化率誤り訂
正符号器22の符号化率を1/R(上記の例はR=8)
とすると低符号化率誤り訂正符号器22の出力点でのデ
ータ速度はDr*Rとなり、R倍に拡散されている。さ
らに、これが疑似ランダム信号を用いた拡散処理によっ
てP(=16)倍に拡散され、その結果、変調器25へ
の入力速度はDr*R*P(=Dr*128)となる。
【0032】上述した変調器25は、ユーザデータの速
度がDr*R*P倍に拡大されたイクスクルーシブオア
回路24の出力をデジタル変調(例えばQPSK変調)
して無線回線に出力する。
【0033】次に、この実施例におけるスペクトル逆拡
散装置について図面を参照しながら詳述する。ここで、
図6がこの装置の構成を示すものである。
【0034】図6において、図示しないアンテナが捕捉
した符号多重化された受信信号はデジタル復調器51に
与えられ、デジタル復調器51はこの受信信号を同期ク
ロック発生器52からのクロックに同期して復調(QP
SK復調)する。復調信号はアナログ/デジタル変換器
53を介してデジタル化された後、0用ビット相関器5
4及び1用ビット相関器55に入力される。0用ビット
相関器54は疑似ランダム信号による拡散が施される前
のビット値が「0」であることを検出するための相関器
であり、他方、1用ビット相関器55は疑似ランダム信
号による拡散が施される前のビット値が「1」であるこ
とを検出するための相関器である。
【0035】これらビット相関器54及び55には、疑
似ランダム発生器56が発生した疑似ランダム信号が与
えられる。疑似ランダム発生器56は、スペクトル拡散
装置の疑似ランダム発生器23と同一の生成多項式に従
うものであり、かつ、同一位相に引き込まれているもの
である。なお、引き込みは本発明の特徴とは無関係であ
るのでその説明は省略する。
【0036】0用ビット相関器54は、入力された信号
をPビット(上述したように16ビット)ずつに区切
り、そのPビットを、同期している疑似ランダム信号の
Pビットとビット単位に一致不一致を判別し、Pビット
中の一致ビット数の割合(自己相関値)を判定器57に
出力する。ここで、疑似ランダム信号による拡散が施さ
れる前のビット値が「1」であったPビットが入力され
た場合であって、他に同一周波数帯域を用いた通信が行
なわれていない場合には自己相関値は1となる。また、
疑似ランダム信号による拡散が施される前のビット値が
「1」であったPビットが入力された場合であって、他
に同一周波数帯域を用いた通信が行なわれている場合で
あっても、他の通信に係る疑似ランダム信号はこの通信
に係る疑似ランダム信号と異なりほぼ白色雑音とみなせ
るため自己相関値は1に近い値をとる。
【0037】他方、1用ビット相関器55は、入力され
た信号をPビット(上述したように16ビット)ずつに
区切り、そのPビットを、同期している疑似ランダム信
号のPビットの反転値とビット単位に一致不一致を判別
し、Pビット中の一致ビット数の割合(自己相関値)を
判定器57に出力する。ここで、疑似ランダム信号によ
る拡散が施される前のビット値が「0」であったPビッ
トが入力された場合であって、他に同一周波数帯域を用
いた通信が行なわれていない場合には自己相関値は1と
なる。また、疑似ランダム信号による拡散が施される前
のビット値が「0」であったPビットが入力された場合
であって、他に同一周波数帯域を用いた通信が行なわれ
ている場合であっても、他の通信に係る疑似ランダム信
号はこの通信に係る疑似ランダム信号と異なりほぼ白色
雑音とみなせるため自己相関値は1に近い値をとる。
【0038】判定器57は、0用ビット相関器54から
の自己相関値と1用ビット相関器55からの自己相関値
の大小比較を行ない、0用ビット相関器54からの自己
相関値が大きいときに「0」を逆の場合に「1」を低符
号化率誤り訂正復号器58に出力する。
【0039】この出力ビットの周期は、ビット相関器5
4及び55にPビットが入力された期間である。このよ
うにして疑似ランダム信号を用いた逆拡散が実行され所
定のスペクトル拡散装置からの情報だけが選別される。
【0040】低符号化率誤り訂正復号器58は、判定器
57からの出力信号に対して誤り訂正復号を行ない、す
なわち、1/R(Rは上述のように例えば8)倍の逆拡
散を行ない、ユーザデータに戻して出力する。例えば、
判定器57からの出力信号の5ms分のデータ(ここで
は384ビット)を入力した後、ビタビ復号法によって
復号し、48(=384/8)ビットの復号結果(ユー
ザデータ)を出力する。勿論、疑似ランダム信号を用い
た逆拡散によって他局の情報を完全には排除できなく
て、また、回線での雑音などによって判定器57の出力
に誤りがあっても復号を通じて訂正することも行なわれ
ている。
【0041】図7は、従来方式とこの実施例の方式での
多重度対復号後誤り率の計算機シミュレーションによる
多重度評価結果を示すものである。
【0042】このシミュレーションにおいて、従来方式
(図2)直交変換には、64値直交変換を使用してい
る。また、シミュレーションにおいて、この実施例にお
ける疑似ランダム信号による拡散は16で、誤り訂正は
符号化率1/8の畳み込み符号を用い、復号法はビタビ
復号法を用いている。
【0043】この図7から明らかなように、同一多重度
ではこの実施例の方がはるかに誤り率が小さく、同一の
復号後誤り率についてはこの実施例の方が約1.5倍の
多重度が得られていることが解る。
【0044】従って、上記第1実施例によれば、占有帯
域幅及び誤り率を悪化させずに多重度を従来より高める
ことができる。
【0045】(B)第2実施例 次に、本発明の第2実施例を図面を参照しながら詳述す
る。
【0046】この第2実施例は、第1実施例とは低符号
化率誤り訂正符号器22(図1)及び低符号化率誤り訂
正復号器58(図6)の詳細構成が異なるものである。
低符号化率誤り訂正符号器22にインターリーブ機能を
持たせ、低符号化率誤り訂正復号器58にデインターリ
ーブ機能を持たせたものである。インターリーブ構成
と、デインターリーブ構成とは対称的な構成であるの
で、以下では、この実施例による低符号化率誤り訂正符
号器22の詳細構成について説明する。
【0047】図8は、この実施例による低符号化率誤り
訂正符号器22の詳細構成を示すものである。図8にお
いて、低符号化率誤り訂正符号器22は、生成多項式が
異なるm個の符号化率1/8の誤り訂正符号器(畳み込
み符号器:図3参照)61〜6mと、その入力段及び出
力段に設けられたスイッチ71、72と、これらスイッ
チ71及び72に選択のためのクロックを供給するクロ
ック発生器73から構成されている。クロック発生器7
3は、ユーザデータの入力クロックに同期したクロック
を発生してスイッチ71及び72に与える。スイッチ7
1は、1入力m出力構成のものであり、クロックが与え
られる毎に出力端子を巡回的に切り替えて入力されたユ
ーザデータをいずれかの誤り訂正符号器61、…、6m
に与える。スイッチ72は、クロック発生器73からの
クロックに基づいてスイッチ71が選択した誤り訂正符
号器61、…、6mに接続され、その誤り訂正符号器6
1、…、6mからの8ビットパラレル出力を共通出力端
子に出力する。このような共通出力端子に与えられた8
ビットパラレル出力は上述のようにシリアル信号に変換
されてイクスクルーシブオア回路24に与えられる。従
って、出力信号は8*mビット毎にインターリーブされ
ている。
【0048】上述したように、低符号化率誤り訂正復号
器58におけるデインターリーブ構成は、これと対称的
な構成である。
【0049】従って、第2実施例によれば、第1実施例
と同様な効果を得ることができると共に、さらに、イン
ターリーブ機能によって無線回線に特有の回線特性であ
るフェージングやシャドーイングによるバースト誤りを
ランダム誤りとできるという効果をも得ることができ
る。
【0050】(C)他の実施例 上記実施例においては、低符号化率の誤り訂正符号とし
て畳み込み符号を使用したが、多数決論理符号、リード
・ソロモン符号、BCH符号のようなブロック符号を使
用しても良い。この場合においても、符号化率は例えば
1/4や1/8程度の低符号化率であることが好まし
い。
【0051】また、上記実施例においては、疑似ランダ
ム信号として(2) 式の生成多項式に従うものを示した
が、他のM系列で周期が長く初期値の組み合わせの数が
十分おおきければゴールド符号等でも良い。また、装置
毎に、疑似ランダム信号の生成多項式を変えるようにし
ても良い。
【0052】さらに、本発明はパーソナルコミュニケー
ションシステムだけでなく各種のデジタルジ無線通信シ
ステムに適用することができる。
【0053】さらにまた、誤り訂正符号化による拡散倍
率、疑似ランダム信号を用いた拡散倍率との割り振りは
上記実施例に限定されるものではない。しかし、両拡散
倍率が等しいか、又は、疑似ランダム信号を用いた拡散
倍率の方が大きいことが十分な効果を得る点から好まし
い。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スペク
トル拡散のための送信データの速度変換を、低符号化率
の誤り訂正符号変換と疑似ランダム信号拡散とによって
分散して行なうようにしたので、占有帯域幅及び誤り率
を悪化させずに従来より多重度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のスペクトル拡散装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】従来方式を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の誤り訂正符号器の詳細構成例を示
すブロック図である。
【図4】第1実施例の疑似ランダム発生器の詳細構成例
を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の疑似ランダム信号拡散の説明用タ
イミングチャートである。
【図6】第1実施例のスペクトル逆拡散装置を示すブロ
ック図である。
【図7】第1実施例の効果の説明図である。
【図8】第2実施例の誤り訂正符号器の詳細構成例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
21…ユーザデータブロック化部、22…低符号化率誤
り訂正符号器、23…疑似ランダム発生器、24…イク
スクルーシブオア回路、54…0用ビット相関器、55
…1用ビット相関器、56…疑似ランダム発生器、57
…判定器、58…低符号化率誤り訂正復号器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 敦司 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを当該装置に固有の拡散方法
    でスペクトル拡散して送信するスペクトル拡散装置にお
    いて、 送信データを誤り訂正符号化して拡散する誤り訂正符号
    化手段と、 この誤り訂正符号化手段からの出力データのビット周期
    の整数分の1のビット周期を有する当該装置に固有な疑
    似ランダム信号を発生し、この疑似ランダム信号によっ
    て上記誤り訂正符号化手段からの出力データを拡散する
    疑似ランダム信号拡散手段とを備え、 上記送信データを2重に拡散して送信することを特徴と
    したスペクトル拡散装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスペクトル拡散装置に
    おいて、 上記疑似ランダム信号拡散手段における疑似ランダム信
    号の発生構成が、所定の生成多項式に従うシフトレジス
    タと、当該装置に固有な上記シフトレジスタの初期値を
    設定する初期値設定器とでなることを特徴としたスペク
    トル拡散装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスペクトル拡散
    装置において、 上記誤り訂正符号化手段が、同じ符号化率で同じ符号化
    規則に従う複数の符号器を備え、これら符号器を切り替
    えることによって符号化データのインターリーブをも行
    なうことを特徴としたスペクトル拡散装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のいずれかのスペク
    トル拡散装置から送信されたスペクトル拡散データを受
    信するスペクトル逆拡散装置において、 所定の送信機に固有な疑似ランダム信号を発生して受信
    したスペクトル拡散データを逆拡散し、所定のスペクト
    ル拡散装置からのデータだけを選別する疑似ランダム信
    号逆拡散手段と、 この疑似ランダム信号逆拡散手段からの出力データに対
    して誤り訂正復号を行なう誤り訂正復号化手段とを備え
    たことを特徴とするスペクトル逆拡散装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636723B1 (en) 1998-07-24 2003-10-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. CDMA radio communication system using chip interleaving

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JPS63121332A (ja) * 1986-11-11 1988-05-25 Nec Corp スペクトラム拡散通信方式
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JPH03242027A (ja) * 1990-02-20 1991-10-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> インターリーブを付加した並列誤り訂正方式

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