JP4223400B2 - エンコーダ及び符号化方法 - Google Patents
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Description
本発明は、無線通信ネットワークに関し、特にTDD(Time Division Duplex)モードで動作するUTRA(Universal Mobile Telephone System Terrestrial Radio Access)ネットワークに関する。
[発明の背景]
UTRA TDDモードでは、同期チャンネル(SCH)は2つの機能を有する。第1の機能は、「ノードB」(すなわち、UMTSシステムの無線基地局)の検索及び特定を行うための「UE」(無線端末のようなユーザ装置)を可能にする信号を提供することである。第2の機能は、ネットワークとの通信を可能にするため必要に応じて、UEによるP−CCPCH(Primary Common Control Physical CHannel)送信の復調と、P−CCPCHにより搬送されるBCH(Broadcast CHannel)送信チャンネル上で送信されるシステム情報の取得を可能にする十分な情報を提供することである。
ケース2) 2つのタイムスロット#kと#k+8(ただし、k=0,…,6)において割り当てられるSCHと、タイムスロット#kにおいて割り当てられるP−CCPCH
ここで、タイムスロット#kはk番目のタイムスロットである。このSCH方式により、P−CCPCHの位置はSCHからわかる。SCHは、実数値からなる1つの第1同期コード(PSC)と、複素数からなる3つの同期コード(SSC)からなり、長さ256チップのすべてを構成する。PSCはすべてのノードBに共通であるが、SSCはノードB特有のものである。PSCとSSCは、タイムスロット0の開始からある固定されたタイムオフセット(toffset)で、所与のノードBから同時に送信される。タイムオフセットは、すべてのノードBが同時に共通の第1コードを送信する結果として、もしそうでない場合に起こりうるキャプチャ効果を回避するため含まれる。
[発明の記述]
本発明の第1の特徴によると、請求項1に記載のUTRA TDDモードにおける効率的な同期チャンネル符号化のための方法が提供される。
[好適実施例の説明]
SCHの一般的なフォーマットが図1に概略的に示される。図示されるように、第1同期コード(PCS)Cpは、出力PPSCで送信される長さ256チップの実数値シーケンスである。長さ256の第2同期コード(SSC)Cs,i(i=1,2,3)は、PSCで
同時に送信され、SSCの合計出力がPSSCに設定される。さらに、これらのコードは、複素数bj(j=1,2,3)と掛け合わされる。Cs,iの添え字sは、第3世代パートナーシッププロジェクトのウェブサイト(www.3gpp.org)で一般に利用可能な技術仕様「3GPP TS 25.223」に規定されるように、32のコード集合を言及する。情報ビットをUEに送信するため、複素数乗数値bjに関連したコード集合sが利用される。
SSCを構成する3つのコードは、QPSK(Quadrature Phase Shift Key)変調され、PSCと並列に送信される。QPSK変調は以下の情報を搬送する。
・基地局が属するコードグループ(32コードグループ:5ビット;ケース1、2)
・20msecのインターリーブ期間内のフレームの位置(2フレーム:1ビット、ケース1,2)
・フレーム内のSCHスロットの位置(2SCHスロット:1ビット、ケース2)
SSCは、ケース1に対しては2つのコード集合に、ケース2に対しては4つのコード集合に分割される。この集合は、以下の情報を提供するのに利用される。
ケース1
コード集合1:C1,C3,C5
コード集合2:C10,C13,C14
ケース2
コード集合1:C1,C3,C5
コード集合2:C10,C13,C14
コード集合3:C0,C6,C12
コード集合4:C4,C8,C15
ケース1のためのコード割り当て
図2は、ケース1のためのコード割り当てを例示するテーブルを示す。
図3は、ケース2のためのコード割り当てを例示するテーブルを示す。
説明の簡単化のため、以下の記号が導入される。C=(cπ(0),cπ(1),cπ(2))をコード集合におけるコードの順列を表すものとすると(ただし、πは順列)、コードグループに関連付けされるSSCは要素単位の積
SSSC=bC
により与えられる。ただし、SSSC=(b0cπ(0),b1cπ(1),b2cπ(2))及び、b0,b1,b2∈(±1,±j)である。
s k =2a 2k+1 +a 2k ; k=0,1,2
を利用した整数(0,1,2,3)の集合にマッピングする。ここで、シーケンスs=(s0,s1,s2)は、関連付けされた複素数シーケンス
g0 2,g1 2,g2 2,g3 2とラベル付けされた行を有する以下の生成行列
以下に説明されるように、生成行列の修正はセルで利用されるチップレートの符号化を可能にする。
以下の生成行列を定義し、
a=dG1+z modulo−2
により定義する。ただし、d=(C r ,f,u 0 ,u 1 ,u 2 )及び、z=u3(u2+1)g4 1である。ここで、Crが0であるとき、生成行列により生成されるコードワードは不変である。より高いチップレートを表すCrが1のとき、シーケンス
以下の生成行列
a=dG2+z modulo−2
により定義する。ただし、d=(C r ,K,f,u 0 ,u 1 )及び、z=u2(u1+1)g4 2である。Crが0であるとき、生成行列により生成されるコードワードは不変である。より高いチップレートを表すCrが1のとき、シーケンス
・UTRA TDDモードでの同期チャンネルの効率的な符号化アーキテクチャ
・さらに、生成行列の簡単な操作により、より高いチップレートの信号が、より低いチップレートのための信号情報を保持しながら、信号送信されるかもしれない。
Claims (24)
- UTRA TDDモードにおける効率的同期チャンネル符号化のための方法であって、
無線通信ユニットの信号処理ロジックにおいて、
コードワードa(ここで、a=dG+z modulo−2であり、dは符号化対象の所定のコードグループを表し、Gは所定の生成行列を表し、zは2つのバイナリビットと前記生成行列Gの行のモジュロー2演算から取得されるベクトルを表す)を生成するステップと、
値sk=2a2k+1+ak;k=0,1,2及び、関連付けされた値b 1 ,b 2 ,b 3 を生成するステップと、
前記コードグループと関連付けされた値SSSC(ここで、SSSC=(b 1 c π(0) ,b 2 c π(1) ,b 3 c π(2) )であり、cπはコードセット内のコードを表し、b 1 ,b 2 ,b 3 ∈(±1,±j)である)を生成するステップとからなり、
S SSC は、変調及び拡散されたセカンダリ同期コードワードに関し、s k は、S SSC の微分に使用される中間値であり、コードワードaは、s k を計算するのに使用される中間タームである方法。 - 請求項1、2または3記載の方法であって、第1ケースにおいて、dは(f,u0,u1,u2)(ここで、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u3(u2+1)g3減ぜられたmodulo−2(ここで、g3は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする方法。
- 請求項1乃至4何れか一項記載の方法であって、第2ケースにおいて、dは(K,f,u0,u1)(ここで、Kはk番目のスロットに対して0、k+1番目のスロットに対して1であり、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u2(u1+1)g3減ぜられたmodulo−2(ここで、g3は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする方法。
- UTRA TDDモードにおける効率的同期チャンネル符号化のための方法であって、
無線通信ユニットの信号処理ロジックにおいて、
符号化対象である所定のコードグループと、所定の生成行列Gと、2つのバイナリビットと前記生成行列Gの行のモジュロー2演算から取得されるベクトルとからコードワードを生成するステップと、
前記コードグループに関連付けされた値SSSC(ここで、SSSC=(b 1 c π(0) ,b 2 c π(1) ,b 3 c π(2) )であり、cπはコードセット内のコードを表し、b 1 ,b 2 ,b 3 ∈(±1,±j)である)を生成するステップとからなり、
前記生成行列は、そこから生成されたパラメータがシステムチップレートを表す2進数から導出されるような値を有し、
前記パラメータの変化は、第1チップレートを示す第1値と第2チップレートを示す第2値との間の変化を示す方法。 - 請求項6乃至8何れか一項記載の方法であって、前記コードワードaはa=dG+z modulo−2(ここで、dは符号化対象の所定のコードグループを表し、Gは所定の生成行列を表し、zは2つのバイナリビットと前記生成行列Gの行のモジュロー2演算から取得されるベクトルを表す)により表されることを特徴とする方法。
- 請求項9記載の方法であって、第1ケースにおいて、dは(Cr,f,u0,u1,u2)(ここで、Crはチップレートを示すビットを表し、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u3(u2+1)g4減ぜられたmodulo−2(ここでg4は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする方法。
- 請求項9または10記載の方法であって、第2ケースにおいて、dは(Cr,K,f,u0,u1)(ここで、Crはチップレートを示すビットを表し、Kはk番目のスロットに対して0、k+1番目のスロットに対して1であり、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u2(u1+1)g4減ぜられたmodulo−2(ここでg4は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする方法。
- UTRA TDDモードにおける効率的同期チャンネル符号化を実行する信号処理ロジックを有する無線通信ユニットであって、
前記信号処理ロジックは、
コードワードa(ここで、a=dG+z modulo−2であり、dは符号化対象の所定のコードグループを表し、Gは所定の生成行列を表し、zは2つのバイナリビットと前記生成行列Gの行のモジュロー2演算から取得されるベクトルを表す)を生成する手段と、
値sk=2a2k+1+ak;k=0,1,2,及び、関連付けされた値b 1 ,b 2 , b 3 を生成する手段と、
前記コードグループと関連付けされた値SSSC(ここで、SSSC=(b 1 c π(0) ,b 2 c π(1) ,b 3 c π(2) )であり、cπはコードセット内のコードを表し、b 1 ,b 2 ,b 3 ∈(±1,±j)である)を生成する手段とからなり、
S SSC は、変調及び拡散されたセカンダリ同期コードワードに関し、s k は、S SSC の微分に使用される中間値であり、コードワードaは、s k を計算するのに使用される中間タームである無線通信ユニット。 - 請求項12、13または14記載の無線通信ユニットであって、第1ケースにおいて、dは(f,u0,u1,u2)(ここで、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u3(u2+1)g3減ぜられたmodulo−2(ここでg3は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする無線通信ユニット。
- 請求項12乃至15何れか一項記載の無線通信ユニットであって、第2ケースにおいて、dは(K,f,u0,u1)(ここで、Kはk番目のスロットに対して0、k+1番目のスロットに対して1であり、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u2(u1+1)g3減ぜられたmodulo−2(ここでg3は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とするエンコーダ。
- UTRA TDDモードにおける効率的同期チャンネル符号化を実行する信号処理ロジックを有する無線通信ユニットであって、
前記信号処理ロジックは、
符号化対象である所定のコードグループと、所定の生成行列Gと、2つのバイナリビットと前記生成行列Gの行のモジュロー2演算から取得されるベクトルとからコードワードを生成する手段と、
前記コードグループと関連付けされる値SSSC(ここで、SSSC=(b 1 c π(0) ,b 2 c π(1) ,b 3 c π(2) )であり、cπはコードセット内のコードを表し、b 1 ,b 2 ,b 3 ∈(±1,±j)である)を生成する手段とからなり、
前記生成行列は、そこから生成されたパラメータがシステムチップレートを表す2進数から導出されるような値を有し、
前記パラメータの変化は、第1チップレートを示す第1値と第2チップレートを示す第2値との間の変化を示す無線通信ユニット。 - 請求項17乃至19何れか一項記載の無線通信ユニットであって、前記コードワードaはa=dG+z modulo−2(ここで、dは符号化対象の所定のコードグループを表し、Gは所定の生成行列を表し、zは2つのバイナリビットと前記生成行列Gの行のモジュロー2演算から取得されるベクトルを表す)により表されることを特徴とする無線通信ユニット。
- 請求項20記載の無線通信ユニットであって、第1ケースにおいて、dは(Cr,f,u0,u1,u2)(ここで、Crはチップレートを示すビットを表し、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u3(u2+1)g4減ぜられたmodulo−2(ここで、g4は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする無線通信ユニット。
- 請求項20または21記載の無線通信ユニットであって、第2ケースにおいて、dは(Cr,K,f,u0,u1)(ここで、Crはチップレートを示すビットを表し、Kはk番目のスロットに対して0、k+1番目のスロットに対して1であり、fは第1フレームに対して0、第2フレームに対して1であり、u0,u1,u2は前記コードグループ番号の2進数表示からのビットを表す)からなり、z=u2(u1+1)g4減ぜられたmodulo−2(ここで、g4は前記生成行列の行を表す)であることを特徴とする無線通信ユニット。
- 請求項12乃至22何れか一項記載の無線通信ユニットであって、当該無線通信ユニットは、UMTSシステムでの利用のための無線基地局であることを特徴とする無線通信ユニット。
- 請求項1乃至10何れか一項記載の符号化機能を実行するコンピュータプログラム手段を有するコンピュータプログラム要素を記録するためのコンピュータ可読記録媒体。
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