JPH11274707A - 半田プリコート方法 - Google Patents

半田プリコート方法

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JPH11274707A
JPH11274707A JP7901698A JP7901698A JPH11274707A JP H11274707 A JPH11274707 A JP H11274707A JP 7901698 A JP7901698 A JP 7901698A JP 7901698 A JP7901698 A JP 7901698A JP H11274707 A JPH11274707 A JP H11274707A
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JP
Japan
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solder
substrate
coating
particles
paste
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Pending
Application number
JP7901698A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiko Sakai
忠彦 境
Takatoshi Ishikawa
隆稔 石川
Hideki Nagafuku
秀喜 永福
Ken Maeda
憲 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田ブリッジの発生を抑制でき、かつ半田プ
リコート後の洗浄を必要としない半田プリコート方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 半田ペースト3を基板1の電極2の周囲
にべた塗りし、この基板1を加熱して半田ペースト3中
の半田粒子を溶融させ、電極2に溶着させて半田をプリ
コートする半田プリコート方法において、半田ペースト
3中の半田粒子の体積比率が30%以下であり、半田ペ
ースト3を構成する液状有機物が活性作用を有し加熱工
程で基板1の表面から消滅する揮発性有機材料を主成分
とするようにした。これにより、電極2間で溶融半田が
つながったまま固化する半田ブリッジの発生を抑制する
ことができ、かつ半田プリコート後に有機物の残渣が残
留せず、したがって半田プリコート後の洗浄を必要とし
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板など
の電極上に半田をプリコートする半田プリコート方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品をプリント基板などに半田付け
する際の半田の供給方法として、半田プリコートが広く
用いられている。この方法は、電子部品を搭載するのに
先立ってプリント基板などの電極上に予め半田層を形成
するものである。従来プリント基板に半田をプリコート
する方法として、電極上に半田ペーストを全面的に塗布
するいわゆるベタ塗りを行い、その後加熱して半田を溶
融固化させることにより電極上面に半田をプリコートす
る方法が知られている。この方法で用いられる半田ペー
スト中には、半田粒子とともに半田ペーストを構成する
液状有機物中に、ロジンなどのフラックス成分が半田接
合性を向上させる目的で含まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のフラ
ックス成分を含む半田ペーストを用いる方法では、半田
プリコート後もフラックスの固形成分や活性剤が基板上
に残渣として残留する。従って従来の方法では、フラッ
クスの残渣により配線回路面の腐食が生じ信頼性を低下
させるため、半田プリコート後に洗浄が必要とされる。
しかしながらフラックスの洗浄工程は、従来用いられて
いたフロンなどの溶剤を使用する簡便な洗浄法が使用で
きなくなったことから複雑化、高コスト化し、コスト低
減を妨げる要因となっていた。
【0004】また、電極相互間の間隔が小さいファイン
ピッチ電極の場合には、半田ペースト中の半田粒子が溶
融して固化する際に、相隣する電極間で溶融半田がつな
がったままの状態で固化する半田ブリッジが発生しやす
く、電子部品実装後の電極間の短絡などの原因となると
いう問題があった。
【0005】そこで本発明は、半田ブリッジの発生を抑
制することができ、かつ半田プリコート後の洗浄を必要
としない半田プリコート方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半田プリ
コート方法は、半田粒子と液状有機物を混合して成る半
田ペーストを基板の電極部に塗布し、この基板を前記半
田粒子の融点以上に加熱して半田ペースト中の半田粒子
を溶融させ、この溶融半田を前記電極に溶着させた後固
化させることにより前記電極に半田をプリコートする半
田プリコート方法であって、前記半田ペースト中の半田
粒子の体積比率が30%以下であり、前記液状有機物が
活性作用を有し前記加熱の工程で前記基板の表面から消
滅する揮発性有機材料を主成分とするようにした。
【0007】請求項2記載の半田プリコート方法は、請
求項1記載の半田プリコート方法であって、前記溶融半
田を固化させた後、エアブローおよびまたは振動付与に
よって前記基板上に残存する余分な半田粒子を除去する
ようにした。
【0008】請求項3記載の半田プリコート方法は、請
求項1記載の半田プリコート方法であって、前記揮発性
有機材料が、少なくともグリセリン、ポリエチレングリ
コールのいずれかを含むようにした。
【0009】請求項4記載の半田プリコート方法は、請
求項1記載の半田プリコート方法であって、前記半田粒
子の粒径が30ミクロン以下であるようにした。
【0010】各請求項記載の発明によれば、半田ペース
トを、体積比率が30%以下の半田粒子と、活性作用を
有し加熱の工程で基板の表面から消滅する揮発性有機材
料を主成分とする液状有機物で構成することにより、溶
融半田が電極間でつながったまま固化する半田ブリッジ
を発生せず、かつ半田プリコート後に有機物の残渣が残
留せず、したがって半田プリコート後の洗浄を必要とし
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1(a),(b),(c)、図2
(a),(b),(c),(d)は本発明の一実施の形
態の半田プリコート方法の工程説明図である。
【0012】まず図1(a)において、基板1上には銅
や金、銀などの金属の電極2が形成されている。電極2
は幅bが50ミクロン程度、高さhが40ミクロン程
度、配列ピッチPが100ミクロン程度のファインピッ
チの電極である。次に図1(b)に示すように、基板1
上の電極2が多数形成された電極部にプリコート半田形
成のための半田ペースト3の塗布が行われる。半田ペー
スト3はディスペンサ4によってベタ塗り、すなわち基
板1の電極部上に全面的に塗布される。なお、半田ペー
スト3の塗布はステンシルマスクやメッシュマスクを用
いた印刷により行っても良い。
【0013】半田ペースト3は、図1(c)に示すよう
に少なくともグリセリンやポリエチレングリコールなど
の活性作用を有し、加熱によって塗布された基板1の表
面から消滅する揮発性有機材料を含む液状有機物に、粒
径が30ミクロン以下の半田粒子3aを混合したもので
ある。また半田ペースト3中の半田粒子3aの体積比率
が30%以下となるように各成分の配合比率が設定され
ている。
【0014】次に図2(a)に示すように、半田ペース
ト3が全面にベタ塗りされた基板1はリフロー炉に送ら
れ加熱される。ここで半田の融点温度以上に加熱される
ことにより、半田ペースト3中の半田粒子は溶融する。
この溶融半田のうち、電極2の表面と接触しているもの
は電極2の表面に溶着し、図2(b)に示すように電極
2上に凝集してプリコート半田3bを形成する。このと
き、半田ペースト3中のグリセリンやポリエチレングリ
コールの活性作用により、半田粒子3aや電極2の表面
の酸化膜が除去され、電極2への良好な半田の溶着が行
われる。
【0015】この溶融過程での加熱により、揮発性の有
機材料であるグリセリンやポリエチレングリコールは気
化するため、プリコート半田形成後には基板1の表面か
ら消滅する。しかし図2(c)に示すように、半田ペー
スト3中に含まれていた半田粒子3aのうち、電極2に
溶着しなかった半田粒子3aが基板1上に残留する。こ
れらの半田粒子3aは、そのまま放置すると後工程で異
物として不具合発生の原因となるため、除去しなければ
ならない。
【0016】そこで、図2(d)に示すように、基板1
を除去ステージ10上に載置し、振動子11を駆動して
基板1に振動を付与するとともに、エアブローノズル1
2を移動させながら基板1の上面をエアブローする。こ
れにより、基板1上に残留していた微細な半田粒子3a
は振動とエアブローにより吹き飛ばされて除去される。
【0017】このように、半田ペースト3を構成する液
状有機物として、活性作用を有し加熱により基板1の表
面から消滅する揮発性材料を用いることにより、従来必
要とされたプリコート半田後の洗浄を省略することがで
き、加熱工程後に基板1の表面をエアブローすることに
より、または基板1に振動を付与することにより、さら
にはエアブローと振動の両者を併用することにより、基
板1上に残留する半田粒子3aを効率よく除去すること
ができる。
【0018】ここで、ベタ塗りに使用される半田ペース
ト3中の半田粒子3aの配合比を、体積比率で30%以
下に設定することの意義を(表1)を参照して説明す
る。
【0019】
【表1】
【0020】(表1)は、半田ペースト3中の配合比を
4通りに変化させた場合のプリコート半田の品質評価を
示したものである。品質評価の項目として、ブリッジ発
生率と、プリコート高さの2項目を観察対象としてい
る。(表1)に示すように、半田粒子3aを体積比にお
いて50%含む配合例1の場合には、ブリッジの発生率
が53%になっているのに対し、半田粒子3aの体積比
率が30%の配合例2および3、体積比率が10%の配
合例4の場合ではいずれもブリッジ発生率が0%となっ
ている。このように半田粒子3aの配合比を体積比率で
30%以下に設定することにより、ファインピッチ電極
の場合でも半田溶融時に、電極間で繋がったままで固化
する半田ブリッジの発生を抑制することができる。
【0021】また半田ペースト3中の半田粒子3aの粒
径を30ミクロン以下とすることにより、相隣する電極
2の間に入り込んだ半田粒子3aが同時に2つの電極と
接触することがなく、半田ブリッジの発生を抑制する効
果を有する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、半田ペーストを、半田
粒子と活性作用を有し加熱の工程で基板の表面から消滅
する揮発性有機材料を主成分とする液状有機物で構成す
ることにより、半田プリコート後に有機物の残渣が残留
せず、半田プリコート後の洗浄を必要としない。また半
田粒子の体積比率を30%以下としているので、ファイ
ンピッチの電極の場合でも半田ブリッジの発生を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態の半田プリコート
方法の工程説明図 (b)本発明の一実施の形態の半田プリコート方法の工
程説明図 (c)本発明の一実施の形態の半田プリコート方法の工
程説明図
【図2】(a)本発明の一実施の形態の半田プリコート
方法の工程説明図 (b)本発明の一実施の形態の半田プリコート方法の工
程説明図 (c)本発明の一実施の形態の半田プリコート方法の工
程説明図 (d)本発明の一実施の形態の半田プリコート方法の工
程説明図
【符号の説明】
1 基板 2 電極 3 半田ペースト 3a 半田粒子 4 ディスペンサ 10 除去ステージ 11 振動子 12 エアブローノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 憲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半田粒子と液状有機物を混合して成る半田
    ペーストを基板の電極部に塗布し、この基板を前記半田
    粒子の融点以上に加熱して半田ペースト中の半田粒子を
    溶融させ、この溶融半田を前記電極に溶着させた後固化
    させることにより前記電極に半田をプリコートする半田
    プリコート方法であって、前記半田ペースト中の半田粒
    子の体積比率が30%以下であり、前記液状有機物が活
    性作用を有し前記加熱の工程で前記基板の表面から消滅
    する揮発性有機材料を主成分とすることを特徴とする半
    田プリコート方法。
  2. 【請求項2】前記溶融半田を固化させた後、エアブロー
    およびまたは振動付与によって前記基板上に残存する余
    分な半田粒子を除去することを特徴とする請求項1記載
    の半田プリコート方法。
  3. 【請求項3】前記揮発性有機材料が、少なくともグリセ
    リン、ポリエチレングリコールのいずれかを含むことを
    特徴とする請求項1記載の半田プリコート方法。
  4. 【請求項4】前記半田粒子の粒径が30ミクロン以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の半田プリコート方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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