JPH11274093A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH11274093A
JPH11274093A JP10074595A JP7459598A JPH11274093A JP H11274093 A JPH11274093 A JP H11274093A JP 10074595 A JP10074595 A JP 10074595A JP 7459598 A JP7459598 A JP 7459598A JP H11274093 A JPH11274093 A JP H11274093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
substrate
impurity
semiconductor device
polycrystalline semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10074595A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuko Ono
敦子 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10074595A priority Critical patent/JPH11274093A/ja
Publication of JPH11274093A publication Critical patent/JPH11274093A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まりの高い製造方法や製造装置を提供す
る。TFT良品の一台当たりの製造コストを安価にでき
る製造方法や製造装置を提供する。適切な厚さの各層を
備えた薄膜トランジスタを製造できる製造方法や製造装
置を提供する。 【解決手段】 結晶質の薄膜と非晶質の薄膜との間で特
徴的に表れる、半導体の分光特性の違いに着目し、この
分光特性の変化をモニタリングすることにより非晶質層
の成否、及び、結晶状態の回復の成否を判別する。薄膜
を形成する際に良品であるか否かを判別できるので最終
製品のTFTの歩留まりが向上する。また、この分光特
性の変化から不純物注入の終点管理、及び、活性化の終
点管理を正確に行うことができるので薄膜内に正確な厚
さの非晶質層、及び結晶質層を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアクティブ
マトリクス型液晶表示装置に用いる薄膜トランジスタな
どの半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高い電界効果移動度を実現するた
めに活性層に多結晶シリコン薄膜を用いた薄膜トランジ
スタ(以下「TFT」と略する場合がある)が開発され
ている。
【0003】このTFTの製造方法として、非晶質シリ
コンをレーザや赤外線ビームなどのエネルギービームを
照射して多結晶シリコン薄膜を形成し、次いでその多結
晶シリコン薄膜にイオン注入やイオンドーピングにより
不純物を注入してTFTのソース部やドレイン部を形成
し、しかる後に加熱することにより活性化して結晶状態
を回復させる方法が知られている。
【0004】即ち、非晶質シリコンはレーザや赤外線ビ
ームなどのエネルギービームを照射することにより結晶
状態が変化して多結晶シリコン薄膜が形成される。
【0005】こうして得た多結晶シリコン薄膜にイオン
注入、若しくはイオンドーピングすることにより3価若
しくは5価の不純物を注入することでTFTのソース部
やドレイン部が形成される。この方法によれば、イオン
注入領域の多結晶シリコン薄膜はイオン照射損傷を受
け、結晶構造が破壊される。このとき必要十分なドーズ
量の不純物注入を行うと、非晶質の状態になる。
【0006】また、このイオン注入やイオンドーピング
で受けたイオン照射損傷は、一般に不純物の活性化を兼
ねる熱処理を施すことにより結晶状態を回復させること
が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、不純物注入
工程において、半導体薄膜の非晶質化の程度は、不純物
注入時の加速電圧やドーズ量により変動する。即ち、加
速電圧が大きい場合またはドーズ量が多い場合は結晶構
造がより激しく破壊され、加速電圧が小さい場合または
ドーズ量が少ない場合に比べ結晶化率は低下する。
【0008】また不純物注入工程において、半導体薄膜
の下層部に結晶構造を残しておけば、後の活性化工程に
おいてこの結晶構造を核として半導体薄膜の再結晶化が
なされるため、結晶回復を低温かつ短時間で行える。
【0009】一方で不純物注入工程において半導体薄膜
に結晶核を残すために加速電圧またはドーズ量を必要以
上に小さくすると、半導体薄膜内部の不純物濃度分布が
適切な値とならないためにソース・ドレイン領域が高抵
抗となってしまい、十分なTFT移動度が得られない。
【0010】しかしながら従来は不純物注入工程におけ
る半導体薄膜内部の不純物濃度分布(加速電圧やドーズ
量により決定される)と半導体薄膜の結晶構造との関連
付けがなされていなかったため、工程を合理化すること
ができなかった。
【0011】また、活性化工程においても、結晶回復の
程度は熱処理温度や熱処理時間に依存し、必要十分な温
度または時間を与えないと所望の移動度が得られず、必
要以上の温度または時間をかけると基板損傷のおそれが
あった。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、不純物注入工程または活性化工程を台
理化することにより、十分な移動度を有する半導体装置
を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の第1発明は、不純物注入工程において、半
導体基板の結晶化率をこの半導体薄膜の光反射率を測定
することにより算出し、その結果に基づいて不純物濃度
分布を制御することを特徴とする。
【0014】より具体的には、半導体薄膜の光反射率を
測定することにより、半導体基板の下層に結晶状態の残
るようにイオンドーピング時のドーズ量または加速電圧
を適当な値に設定する。
【0015】これにより、後の活性化工程においてこの
結晶構造を核として低温かつ短時間で半導体基板の結晶
回復をすることができる。
【0016】また本発明の第2発明は、活性化工程にお
いて、半導体基板の結晶化率をこの半導体基板の光反射
率を測定することにより算出し、その結果に基づいて熱
処理温度または熱処理時間を制御することを特徴とす
る。
【0017】これにより、活性化工程においてリアルタ
イムで半導体薄膜の結晶構造を知ることができ、必要な
結晶化率を得るために最適な温度または時間設定とする
ことにより工程の合理化が可能となる。
【0018】尚本発明における多結晶半導体基板とは、
多結晶半導体層をその構成部材として有するものを意味
し、多結晶半導体層をガラス基板などの基体上に成膜し
たものも含まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態の半
導体薄膜トランジスタの製造装置と製造方法とを図面を
参照して詳細に説明する。
【0020】以下、本発明の製造方法及び製造装置で行
う、半導体薄膜中の結晶状態を評価する方法の原理につ
いて説明する。
【0021】本発明では、半導体薄膜が結晶状態のとき
と非晶質状態のときとでは可視光領域の光反射率が異な
ることに着目し、結晶状態と非晶質状態との判別法とし
てこの光反射率を用いることにより的確、簡易かつ迅速
に結晶の状態を確認する。
【0022】図1は可視領域の光を非晶質シリコン薄膜
及び多結晶シリコン薄膜のそれぞれについて同じ条件下
で照射した際の反射光の測定結果を示したグラフであ
る。
【0023】図1のグラフに示すように、両者の間では
波長364mmで反射率が顕著に異なる。従って、この
反射率の違いからシリコン薄膜中の結晶の状態を確認す
ることができる。
【0024】具体的には、非晶質シリコン及び、多結晶
シリコンを混合した膜を仮定し、それぞれの比率を想定
し得られた分光プロファイルをフィッティングすること
により多結晶化率、非晶質率を算出する。
【0025】図2は本実施形態に係る半導体薄膜トラン
ジスタの製造装置の概略図である。本実施形態に係る半
導体薄膜トランジスタ製造装置40では、溶融−固化し
て多結晶化した基板42を固定するようになっており、
この固定された基板42の板面に対して垂直にイオン注
入を行うようにイオン源46が配設されている。また基
板42に対して熱量を供給するための熱源47もこのイ
オン源46に対して隣接配置されている。
【0026】基板42を挟んで白色ランプ若しくはHe
−Neランプの光源41bとこの光源41bからの光を
観測するための望遠鏡44が配設されており、光源41
bから発射される光の光軸は基板42面に対して角度θ
をなすように配設されている。
【0027】そしてこの光軸は上記打ち込み点を通過す
るように配設されており、この光軸上に望遠鏡44が配
設されている。更に、基板42に対して前記光源41b
と対称の位置にももう一つの光源41aが配設されてい
る。この光源41aの光軸も前記光源41bと同様に、
光源41aから発射される光の光軸は基板42面に対し
て角度θをなし、上記打ち込み点を通過するように配設
されている。
【0028】即ち、光源41bからの光の一部は上記打
ち込み点を透過し、この透過光が望遠鏡44で観測され
るようになっており、一方、光源41aからの光の一部
は上記打ち込み点で反射し、この反射光が望遠鏡44で
観測されるようになっている。
【0029】打ち込み点と望遠鏡44との間の光軸上に
はハーフミラー45が配設されており、光源41a又は
41bから発射されて望遠鏡44に向かう光の一部を反
射するようになっている。このハーフミラー45で反射
された光の光軸上には分光器43が配設されており、ハ
ーフミラー45で反射された光がこの分光器43内に入
るようになっている。
【0030】この分光器43、上記イオン源46、及び
熱源47は共に制御装置(CPU)48に接続されてい
る。この制御装置48では分光器43から入る光によ
り、光源41bから発せられ、基板42を透過した透過
光、又は41aから発せられ、基板42の板面で反射さ
れた反射光を絶えず監視しており、これらの光を監視す
ることにより、基板42の打ち込み点における光の透過
率の変化或いは反射率の変化をモニタリングする。
【0031】そしてこのモニタリングの結果、光の透過
率や反射率の変化量が所定の値を越えた場合にはイオン
源46或いは熱源47の出力を停止させ、イオン打ち込
みや加熱処理を停止させる。
【0032】次に、上記の製造装置を用いて本実施形態
に係る製造方法を実施する場合の操作について説明す
る。
【0033】まず製品としてのTFTの製造に先立ち、
不純物ドーピングや加熱による活性化処理を行う際に、
分光特性の目標値を把握するためのモデルを作成する。
【0034】例えば、不純物ドーピング工程用のモデル
として、多結晶シリコン膜が、膜の底部から膜全体の厚
さの20%の厚さを占める多結晶シリコン層と、その上
側に隣接する膜全体の厚さの80%の厚さを占める非晶
質シリコン層との2層からなるモデルを作成し、このモ
デルについて分光特性を測定した。これをAモデルとす
る。図3はAモデルの断面図である。
【0035】このAモデルは光の反射率や透過率などの
分光特性から膜内部の結晶の状態を把握するために用い
るものである。このAモデルでは膜内部の結晶の状態
が、多結晶シリコン層:非晶質シリコン層=20:80
の比率で形成されている。そのため、多結晶シリコン膜
に不純物ドーピングを行ってゆき、その膜の分光特性が
このAモデルの値と同じになったときには、多結晶シリ
コン層と非晶質シリコン層とが厚さ比20:80で形成
されたと推定できる。
【0036】一方、熱活性工程においては、膜の底部か
ら膜全体の厚さの20%の厚さを占める多結晶シリコン
層と、その上側に隣接する膜全体の厚さの80%の厚さ
を占める混合層の2層からなるモデルを作成し、このモ
デルについて分光特性を測定した。この混合層では多結
晶シリコンと非晶質シリコンとが混在しており、混合層
中に占める非晶質の割合が20%以下となっている。こ
れをBモデルとする。図4はBモデルの断面図である。
このBモデルについては、上記Aモデルのように多結晶
シリコン層対非晶質シリコン層の厚さ比が20:80と
なるように不純物ドーピングしたものに熱処理を施し
て、その分光特性がこのBモデルと同じになった場合に
は、非晶質シリコン層中における非晶質の割合が低下し
て20%以下となったと推定できる。
【0037】次に製品としてのTFTを製造する方法に
ついて説明する。
【0038】図5は本実施形態に係る製造方法で製造し
たTFTの断面図である。
【0039】石英、もしくはガラス上に絶縁膜をつけた
基板31に、非晶質シリコン膜32を50nmの厚さで
成膜し、レーザアニーリング法により多結晶化する。
【0040】次いで、非晶質シリコン膜32の上側か
ら、例えばCVD法などによりゲ一卜絶縁膜33を成膜
し、更に、例えばフォトリソグラフィ及びエッチング処
理を施すことによりゲ一卜電極34を成膜する。
【0041】こうして非晶質シリコン膜32、ゲ一卜絶
縁膜33及びゲ一卜電極34が形成された基板31に対
して、図4で示した上記製造装置を用いてリンの不純物
ドーピングを行う。ドーピングはPH3 ガスを使用し、
加速電圧65kV、ドーズ量1E15/cm2 の条件の下
で行う。
【0042】まずドーピング前の基板31の結晶状態を
計測し、基準となる多結晶シリコンの分光特性を得る。
【0043】図6は本実施形態の方法に従ってドーピン
グを行う場合のフローチャートである。
【0044】次いで、図4に示した装置で測定したとき
の非晶質率が80%となるようにドーズ量は6E14〜
1.5E15/cm2 の間で制御しながらドーピングを行
う。(ステップa) 所定時間経過後、ドーピングを一旦停止させ、基板31
のドーピングした部分について可視光を照射してその反
射率を測定する。(ステップb)その測定結果から結晶
状態を把握して次工程に移行するか否かを判断する。
(ステップc) 即ち、測定した反射率と上記Aモデルの反射率とを比較
して、非晶質率の値が未だ不十分であり、更にドーピン
グを継続する必要があると判断される場合には再びドー
ピングを開始する。(ステップd) 一方、測定した反射率の値が上記Aモデルの反射率とほ
ぼ等しく、非晶質率の値が十分であり、更にドーピング
を継続する必要がないと判断される場合にはドーピング
処理を終了する。(ステップe) このドーピング工程によりソース、ドレイン領域35を
形成する。次にゲートメタルをさらにエッチングし、リ
ンをドーピングすることでLDD(Lightly do-ped dra
in)36を形成する。なお、この工程ではドーズ量が少
ないために多結晶シリコン膜が非晶質になることはな
い。
【0045】次に600°Cで熱活性化を行う。基準と
なる多結晶シリコン領域は、先にLDDを形成した領域
であり、まずこの領域の分光特性を得る。
【0046】熱活性工程では図4の上記製造装置を用
い、処理時間はその場計測の評価でBモデルにより制御
する。
【0047】図7は本実施形態の方法に従って熱活性化
を行う場合のフローチャートである。
【0048】図4に示した装置で測定したときの非晶質
層中の非晶質の割合が20%となるように制御しながら
熱活性化を行う。(ステップA) 所定時間経過後、加熱を一旦停止させ、基板31につい
て可視光を照射してその反射率を測定する。(ステップ
B)その測定結果から結晶状態を把握して次工程に移行
するか否かを判断する。(ステップC) 即ち、測定した反射率と上記Bモデルの反射率とを比較
して、非晶質率の値が未だ不十分であり、更に熱活性化
を継続する必要があると判断される場合には再び加熱し
て熱活性化を開始する。(ステップD) 一方、測定した反射率の値が上記Bモデルの反射率とほ
ぼ等しく、非晶質率の値が十分であり、更に熱活性化を
継続する必要がないと判断される場合には熱活性化を終
了する。(ステップE) 次いで層間絶緑膜37を成膜し、コンタクトホールを作
り配線38して製品としてのTFTを得る。
【0049】なお、この実施形態では図4に示した装置
を用いて可視光領域の光反射率を測定する場合について
説明したが、上記AモデルやBモデルと基板とを目視で
比較確認してイオンドーピングや熱活性化の終点を管理
することも可能である。
【0050】例えば、目視観察により熱活性化の終点を
管理するには、基準となる多結晶シリコン領域、すなわ
ちLDD領域と、結晶回復を要する非晶質シリコン領域
は互いに隣り合うので、これらを肉眼で比較観察し、両
者間に色差がないことを確認する方法や、或いは、非晶
質領域が黄色になることを確認する方法などが考えられ
る。
【0051】図8(a)は完成したTFTのトランスフ
ァ特性を示したグラフである。
【0052】図8(b)は不純物ドーピング工程で非晶
質率評価を行わずに製造されたTFTのトランスファ特
性を示したグラフである。
【0053】図8(b)のグラフを図8(a)のグラフ
と比較すると、非晶質率評価を行わずにドーピングして
製造されたTFTは、非晶質率評価を行って製造された
TFTに比べ、注入した不純物のドーズ量が少ないため
に、ソース部及びドレイン部の抵抗値が高くなってい
る。
【0054】図8(c)は熱活性化工程で結晶化率評価
を行わずに製造されたTFTのトランスファ特性を示し
たグラフである。図8(c)のグラフを図8(a)のグ
ラフと比較すると、結晶化率評価を行わずに熱活性化し
て製造されたTFTは、結晶化率評価を行って製造され
たTFTに比べ、結晶状態が完全には回復していないた
めにソース部及びドレイン部の抵抗値が高くなってい
る。
【0055】このように、所望のドーズ量でソース、及
びドレインの各領域を形成でき、且つ不純物ドーピング
工程で損傷した結晶を熱工程で確実に回復させることに
より、特性の良好なTFTを得ることができた。
【0056】本発明に係る半導体薄膜の非晶質化、結晶
化の評価方法は、簡単な構造の光学系で行うことができ
るので、TFTの製造工程でその場観察することができ
る。また、使用する光学系の構造が簡単なもので済むの
で、装置自体が安価であり、ひいてはTFTの製造コス
トの上昇も抑えることができる。
【0057】更に、本発明に係るTFTの製造方法、及
ぴ製造装置では、不純物ドーピング工程において半導体
膜の非晶質化をその場観察し、その評価結果に基づいて
注入量を制御するので、製品の歩留が改善され、スルー
プットも大きく向上する。
【0058】また、本発明に係る熱活性化工程におい
て、膜の結晶化をその場観察し、その評価結果に基づい
て処理時間を制御するので、製品の歩留が改善され、ス
ループットも大きく向上する。
【0059】なお、上記実施形態は本発明の範囲を限定
するものではない。
【0060】例えば、上記実施形態では、不純物の打ち
込みにより非晶質化した膜を熱活性化工程に供して熱処
理を施すことにより結晶状態を回復させているが、この
熱活性化工程は、マキシマレーザアニール法による低エ
ネルギ一照射で置き換えてもよい。実際にも、175m
J/cm2 のエネルギーでマキシマレーザアニール法に
よる低エネルギ一照射を行うことにより、結晶回復する
ことが確認されている。
【0061】また、上記実施形態では分光特性として可
視光領域の反射率を用いて結晶状態を判別しているが、
これ以外にも、例えば可視光領域の透過率を用いて結晶
状態を判別することもできる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、半導体薄膜の結晶化率
に関連付けて不純物注入工程または活性化工程制御する
ことにより各工程を合理化することにより、十分な移動
度を有する半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可視領域の光を非晶質シリコン薄膜及び多結晶
シリコン薄膜のそれぞれに同一条件下で照射した反射率
を示したグラフである。
【図2】本実施形態に係る半導体薄膜トランジスタの製
造装置の概略図である。
【図3】本発明の実施形態に係るAモデルの断面図であ
る。
【図4】本発明の実施形態に係るBモデルの断面図であ
る。
【図5】本実施形態に係る製造方法で製造したTFTの
断面図である。
【図6】本実施形態に従ってドーピングを行う場合のフ
ローチャートである。
【図7】本実施形態に従って活性化を行う場合のフロー
チャートである。
【図8】TFTのトランスファ特性を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
42 半導体基板 46 イオン源 41 光源 43 分光器 44 望遠鏡 45 ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/336 H01L 29/78 624 627G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶半導体基板に不純物を注入する不
    純物注入工程と、 前記多結晶半導体基板を熱処理することにより、不純物
    の活性化及ぴ結晶状態の回復を行う活性化工程を備えた
    半導体装置の製造方法において、 前記不純物注入工程は、前記多結晶半導体基板の光反射
    率を測定することにより該多結晶半導体基板の結晶化率
    を算出し、該結晶化率に基づいて多結晶半導体基板内部
    の不純物濃度分布を制御する工程を含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記不純物注入工程は、イオンドーピン
    グ法を用いて行われることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記多結晶半導体基板内部の不純物濃度
    分布を制御する工程は、イオンドーピング時のドーズ量
    または加速電圧を制御することにより行われることを特
    徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記不純物注入工程時における多結晶半
    導体基板の結晶化率は、前記多結晶半導体基板の前記不
    純物注入工程前の光反射率と不純物注入工程時の光反射
    率とを比較することにより算出されることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置は薄膜トランジスタであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 多結晶半導体基板に不純物を注入する不
    純物注入工程と、 前記多結晶基板を熱処理することにより、不純物の活性
    化及ぴ結晶状態の回復を行う活性化工程を備えた半導体
    装置の製造方法において、 前記活性化工程は、前記多結晶半導体基板の光反射率を
    測定することにより該多結晶半導体基板の結品化率を算
    出し、該結晶化率に基づいて該活性化工程における熱処
    理温度または熱処理時間を制御する工程を含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記活性化工程時における多結晶半導体
    基板の結晶化率は、前記多結晶半導体基板の前記不純物
    注入工程前の光反射率と活性化工程時の光反射率とを比
    較することにより算出されることを特徴とする請求項6
    記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体装置は薄膜トランジスタであ
    ることを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方
    法。
JP10074595A 1998-03-23 1998-03-23 半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH11274093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074595A JPH11274093A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074595A JPH11274093A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11274093A true JPH11274093A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13551673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10074595A Withdrawn JPH11274093A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11274093A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020092231A (ko) * 2001-06-01 2002-12-11 가부시끼가이샤 도시바 막질 검사 방법과 막질 검사 장치
JPWO2005031832A1 (ja) * 2003-09-24 2006-12-07 松下電器産業株式会社 不純物導入方法、不純物導入装置およびこれらを用いて形成した電子素子
JP2007285810A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 光電変換層評価装置及び光電変換層の評価方法
JP2008124083A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 結晶化率の測定方法および測定装置
JP2008147578A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 結晶化率の測定方法及び測定装置
US7427764B2 (en) * 2004-07-22 2008-09-23 Advanced Lcd Technologies Developmet Center Co., Ltd. Laser crystallization apparatus and laser crystallization method
JP2011517849A (ja) * 2008-03-14 2011-06-16 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プラズマイオン注入中にドーパント濃度を測定するための方法
JP2011187761A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd 半導体装置の製造方法及びレーザアニール装置
US11158510B2 (en) 2018-09-04 2021-10-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Monitoring device, monitoring method and method of manufacturing semiconductor device using reflectivity of wafer

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6975386B2 (en) 2001-06-01 2005-12-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Film quality inspecting method and film quality inspecting apparatus
KR20020092231A (ko) * 2001-06-01 2002-12-11 가부시끼가이샤 도시바 막질 검사 방법과 막질 검사 장치
US8138582B2 (en) 2003-09-24 2012-03-20 Panasonic Corporation Impurity introducing apparatus having feedback mechanism using optical characteristics of impurity introducing region
JPWO2005031832A1 (ja) * 2003-09-24 2006-12-07 松下電器産業株式会社 不純物導入方法、不純物導入装置およびこれらを用いて形成した電子素子
US7427764B2 (en) * 2004-07-22 2008-09-23 Advanced Lcd Technologies Developmet Center Co., Ltd. Laser crystallization apparatus and laser crystallization method
JP2007285810A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 光電変換層評価装置及び光電変換層の評価方法
JP2008124083A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 結晶化率の測定方法および測定装置
JP2008147578A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 結晶化率の測定方法及び測定装置
JP2013128124A (ja) * 2008-03-14 2013-06-27 Applied Materials Inc プラズマイオン注入中にドーパント濃度を測定するための方法
JP2012129530A (ja) * 2008-03-14 2012-07-05 Applied Materials Inc プラズマイオン注入中にドーパント濃度を測定するための方法
CN102832151A (zh) * 2008-03-14 2012-12-19 应用材料公司 在等离子体离子注入过程中测量掺杂物浓度的方法
JP2011517849A (ja) * 2008-03-14 2011-06-16 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド プラズマイオン注入中にドーパント濃度を測定するための方法
TWI459488B (zh) * 2008-03-14 2014-11-01 Applied Materials Inc 在電漿離子佈植過程中測量摻質濃度的方法
CN102832151B (zh) * 2008-03-14 2016-08-24 应用材料公司 在等离子体离子注入过程中测量掺杂物浓度的方法
JP2011187761A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Sumitomo Heavy Ind Ltd 半導体装置の製造方法及びレーザアニール装置
US11158510B2 (en) 2018-09-04 2021-10-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Monitoring device, monitoring method and method of manufacturing semiconductor device using reflectivity of wafer
US11764064B2 (en) 2018-09-04 2023-09-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Monitoring device, monitoring method and method of manufacturing semiconductor device using reflectivity of wafer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6059873A (en) Optical processing method with control of the illumination energy of laser light
US6743667B2 (en) Method of manufacturing an active matrix type device
JP3342387B2 (ja) 半導体膜の評価方法、評価装置及び形成方法
JPH05175235A (ja) 多結晶半導体薄膜の製造方法
JPH11274093A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH07235490A (ja) 多結晶シリコン薄膜形成方法およびmosトランジスタのチャネル形成方法
JP3344418B2 (ja) 露光装置、半導体薄膜、薄膜トランジスタ、液晶表示装置、el表示装置およびその製造方法
US7906834B2 (en) Display device having thin film semiconductor device and manufacturing method of thin film semiconductor device
JPH1050607A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001102323A (ja) レーザアニール装置および薄膜トランジスタの製造方法
JPH088179A (ja) 半導体素子の製造方法
JPH0794756A (ja) 半導体装置の作製方法
JPH06163409A (ja) 半導体装置の作製方法
JP3471485B2 (ja) 光処理装置および光処理方法
JPH10125923A (ja) 半導体素子及びその製造方法
US6099918A (en) Method of preparing a poly-crystalline silicon film
KR20000028860A (ko) 다결정실리콘의 제조방법
JP2546524B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP2003060209A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH10178178A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2852855B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP3393863B2 (ja) 半導体装置の作成方法
JP3408242B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2005251954A (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置、液晶表示装置、密着型イメージセンサおよび三次元ic
JP2007208044A (ja) 半導体薄膜の製造方法および半導体薄膜の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607