JPH11273911A - ガラス封止型サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents
ガラス封止型サーミスタ及びその製造方法Info
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- JPH11273911A JPH11273911A JP7228598A JP7228598A JPH11273911A JP H11273911 A JPH11273911 A JP H11273911A JP 7228598 A JP7228598 A JP 7228598A JP 7228598 A JP7228598 A JP 7228598A JP H11273911 A JPH11273911 A JP H11273911A
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- lead
- glass
- thermistor
- sealed
- glass tube
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- Details Of Resistors (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リード部の股裂方向の強度が高いガラス封止
型サーミスタとその製造方法を提供する。 【解決手段】 リードフレーム10は、帯状のフレーム
部11と、該フレーム部11から側方に延出した多数本
のリード部12と、このリード部12の先端近傍から突
出した凸部13と、2本のリード部12の先端近傍(た
だし凸部13よりもフレーム部11側)同士を繋いでい
るタイ部14とを有している。リード部12,12の先
端を開いておいてサーミスタ素子30を挿入し、リード
部12,12を閉じ、バネの作用によってサーミスタ素
子30を挟持させる。ガラス管40を外嵌させ、凸部1
3をガラス管40の内面に当接させてガラス管40を保
持する。次いで炉内に送り込んでガラス管40を溶融
し、封止する。
型サーミスタとその製造方法を提供する。 【解決手段】 リードフレーム10は、帯状のフレーム
部11と、該フレーム部11から側方に延出した多数本
のリード部12と、このリード部12の先端近傍から突
出した凸部13と、2本のリード部12の先端近傍(た
だし凸部13よりもフレーム部11側)同士を繋いでい
るタイ部14とを有している。リード部12,12の先
端を開いておいてサーミスタ素子30を挿入し、リード
部12,12を閉じ、バネの作用によってサーミスタ素
子30を挟持させる。ガラス管40を外嵌させ、凸部1
3をガラス管40の内面に当接させてガラス管40を保
持する。次いで炉内に送り込んでガラス管40を溶融
し、封止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス封止型サーミ
スタ及びその製造方法に係り、特にフレーム部と該フレ
ーム部から側方に延びる複数本のリード部とを有したリ
ードフレームを用いたガラス封止型サーミスタの製造方
法と、この方法により製造されたガラス封止型サーミス
タに関する。
スタ及びその製造方法に係り、特にフレーム部と該フレ
ーム部から側方に延びる複数本のリード部とを有したリ
ードフレームを用いたガラス封止型サーミスタの製造方
法と、この方法により製造されたガラス封止型サーミス
タに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のリードフレームを用いてガラス
封止型サーミスタを製造する方法が実公平3−5603
2号及び特開平3−165007号に記載されている。
図3はこの実公平3−56032号に記載の方法を示す
ものであり、リードフレーム1は(a)図の通りフレー
ム部2と、複数本のリード部3と、リード部3の長手方
向途中部分同士を繋いでいる連結部4と、各リード部3
の先端から側方に突出した凸部5とを備えている。
(b)図の通り2本のリード部3の先端同士の間にサー
ミスタ素子7を挟持させ、ガラス管6を外嵌させて該ガ
ラス管6の下端部を凸部5に係止させる。次いで加熱し
てガラス管6を溶融させてガラス被覆6’とし、図3
(c)の通り封止する。その後、リードフレーム3をリ
ード部2から切り離してガラス封止型サーミスタとす
る。
封止型サーミスタを製造する方法が実公平3−5603
2号及び特開平3−165007号に記載されている。
図3はこの実公平3−56032号に記載の方法を示す
ものであり、リードフレーム1は(a)図の通りフレー
ム部2と、複数本のリード部3と、リード部3の長手方
向途中部分同士を繋いでいる連結部4と、各リード部3
の先端から側方に突出した凸部5とを備えている。
(b)図の通り2本のリード部3の先端同士の間にサー
ミスタ素子7を挟持させ、ガラス管6を外嵌させて該ガ
ラス管6の下端部を凸部5に係止させる。次いで加熱し
てガラス管6を溶融させてガラス被覆6’とし、図3
(c)の通り封止する。その後、リードフレーム3をリ
ード部2から切り離してガラス封止型サーミスタとす
る。
【0003】図示はしないが、特開平3−165007
号の方法も基本的には上記と同様である。
号の方法も基本的には上記と同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして製造
されたガラス封止型サーミスタはリード部2,2同士の
股裂方向の強度が低いという問題がある。なお、種々の
研究の結果、これは、加熱時に溶融したガラス管6の下
端部が凸部5の外面に沿って流れるところから、ガラス
被覆6’の下端部の肉厚が小さくなるためであることが
分った。
されたガラス封止型サーミスタはリード部2,2同士の
股裂方向の強度が低いという問題がある。なお、種々の
研究の結果、これは、加熱時に溶融したガラス管6の下
端部が凸部5の外面に沿って流れるところから、ガラス
被覆6’の下端部の肉厚が小さくなるためであることが
分った。
【0005】本発明は、このような問題を解決し、リー
ド部の股裂方向の強度がきわめて高いガラス封止型サー
ミスタとその製造方法を提供することを第1の目的とす
る。
ド部の股裂方向の強度がきわめて高いガラス封止型サー
ミスタとその製造方法を提供することを第1の目的とす
る。
【0006】ところで、このような問題点を解決するた
めに、本願出願人は特願平9−80303号(以下、
「先願」ということがある。)において、フレーム部
と、該フレーム部から側方に延びる複数本のリード部と
を有するリードフレームを用い、該リードフレームの2
本の該リード部の先端にサーミスタ素子を挟持し、該リ
ード部の先端部分にガラス管を外嵌し次いで該ガラス管
を溶融させて封止するガラス封止型サーミスタの製造方
法において、該2本のリード部の先端部近傍同士を連結
するタイ部と、該タイ部よりもリード部先端側から突出
した凸部とを該リードフレームに設けておき、2本の該
リード部の先端側にセラミックパイプを挿入し該凸部に
係止させ、2本の該リード部の先端間にサーミスタ素子
を挟持させ、該リード部先端部分にガラス管を挿入し該
セラミックパイプに当接させ、次いで、該ガラス管を溶
融させて封止するようにしたことを特徴とするガラス封
止型サーミスタの製造方法を出願している。
めに、本願出願人は特願平9−80303号(以下、
「先願」ということがある。)において、フレーム部
と、該フレーム部から側方に延びる複数本のリード部と
を有するリードフレームを用い、該リードフレームの2
本の該リード部の先端にサーミスタ素子を挟持し、該リ
ード部の先端部分にガラス管を外嵌し次いで該ガラス管
を溶融させて封止するガラス封止型サーミスタの製造方
法において、該2本のリード部の先端部近傍同士を連結
するタイ部と、該タイ部よりもリード部先端側から突出
した凸部とを該リードフレームに設けておき、2本の該
リード部の先端側にセラミックパイプを挿入し該凸部に
係止させ、2本の該リード部の先端間にサーミスタ素子
を挟持させ、該リード部先端部分にガラス管を挿入し該
セラミックパイプに当接させ、次いで、該ガラス管を溶
融させて封止するようにしたことを特徴とするガラス封
止型サーミスタの製造方法を出願している。
【0007】図2はこの先願のガラス封止型サーミスタ
の製造方法を説明するものであり、リードフレーム1
0’は、帯状のフレーム部11と、該フレーム部11か
ら側方に延出した多数本のリード部12と、このリード
部12の先端近傍から突出した凸部13と、2本のリー
ド部12の先端近傍同士を繋いでいるタイ部14とを有
している。
の製造方法を説明するものであり、リードフレーム1
0’は、帯状のフレーム部11と、該フレーム部11か
ら側方に延出した多数本のリード部12と、このリード
部12の先端近傍から突出した凸部13と、2本のリー
ド部12の先端近傍同士を繋いでいるタイ部14とを有
している。
【0008】次に、リード部12,12の先端を開いて
おいてセラミックパイプ20を挿入し、凸部13に係止
させる。次いで、リード部12,12の先端を開きサー
ミスタ素子30を挿入し、挟持させる。
おいてセラミックパイプ20を挿入し、凸部13に係止
させる。次いで、リード部12,12の先端を開きサー
ミスタ素子30を挿入し、挟持させる。
【0009】次に、セラミックパイプ20の上にガラス
管40を載せ、炉内に送り込んでガラス管40を溶融
し、封止する。41はガラス被覆(封止ガラス)を示
す。その後、炉から取り出し、リード部12とフレーム
部11とを切り離して図2(d)に示すガラス封止型サ
ーミスタ50を得る。
管40を載せ、炉内に送り込んでガラス管40を溶融
し、封止する。41はガラス被覆(封止ガラス)を示
す。その後、炉から取り出し、リード部12とフレーム
部11とを切り離して図2(d)に示すガラス封止型サ
ーミスタ50を得る。
【0010】この先願のガラス封止型サーミスタによれ
ば、セラミックパイプ20により股裂強度が著しく高め
られたガラス封止型サーミスタが提供されるが、セラミ
ックパイプ20を使用する分だけコストが嵩む。
ば、セラミックパイプ20により股裂強度が著しく高め
られたガラス封止型サーミスタが提供されるが、セラミ
ックパイプ20を使用する分だけコストが嵩む。
【0011】本発明は製造コストが低廉なガラス封止型
サーミスタ及びその製造方法を提供することを第2の目
的とする。
サーミスタ及びその製造方法を提供することを第2の目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス封止型サ
ーミスタは、1対のリード部と、該リード部の先端部同
士との間に挟まれたサーミスタ素子と、該リード部の先
端部とサーミスタ素子とを封止している封止ガラスとを
有するガラス封止型サーミスタにおいて、各リード部の
先端部の外側の側辺に凸部が突設されていることを特徴
とするものである。
ーミスタは、1対のリード部と、該リード部の先端部同
士との間に挟まれたサーミスタ素子と、該リード部の先
端部とサーミスタ素子とを封止している封止ガラスとを
有するガラス封止型サーミスタにおいて、各リード部の
先端部の外側の側辺に凸部が突設されていることを特徴
とするものである。
【0013】本発明のガラス封止型サーミスタの製造方
法は、フレーム部と、該フレーム部から側方に延びる複
数本のリード部とを有するリードフレームを用い、該リ
ードフレームの2本の該リード部の先端にサーミスタ素
子を挟持し、該リード部の先端部分にガラス管を外嵌し
次いで該ガラス管を溶融させて封止するガラス封止型サ
ーミスタの製造方法において、該2本のリード部の先端
部近傍同士を連結するタイ部と、該タイ部よりもリード
部先端側から側外方に突出した凸部とを該リードフレー
ムに設けておき、2本の該リード部の先端間にサーミス
タ素子を挟持させ、該リード部先端部分にガラス管を挿
入し該凸部をガラス管の内面に当接させ、次いで、該ガ
ラス管を溶融させて封止するようにしたことを特徴とす
るものである。
法は、フレーム部と、該フレーム部から側方に延びる複
数本のリード部とを有するリードフレームを用い、該リ
ードフレームの2本の該リード部の先端にサーミスタ素
子を挟持し、該リード部の先端部分にガラス管を外嵌し
次いで該ガラス管を溶融させて封止するガラス封止型サ
ーミスタの製造方法において、該2本のリード部の先端
部近傍同士を連結するタイ部と、該タイ部よりもリード
部先端側から側外方に突出した凸部とを該リードフレー
ムに設けておき、2本の該リード部の先端間にサーミス
タ素子を挟持させ、該リード部先端部分にガラス管を挿
入し該凸部をガラス管の内面に当接させ、次いで、該ガ
ラス管を溶融させて封止するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0014】かかる本発明方法によって製造されたガラ
ス封止型サーミスタは、凸部がガラス管内部に挿入され
ており、ガラス管の下端部は該凸部に接触せず、封止後
のガラス管下端部の肉厚が大きい。このため、股裂方向
の強度がきわめて高い。
ス封止型サーミスタは、凸部がガラス管内部に挿入され
ており、ガラス管の下端部は該凸部に接触せず、封止後
のガラス管下端部の肉厚が大きい。このため、股裂方向
の強度がきわめて高い。
【0015】リード部に設けられた凸部は、ガラス管の
内面に当接し、該ガラス管の位置決めの役割を果す。
内面に当接し、該ガラス管の位置決めの役割を果す。
【0016】なお、リードフレームにタイ部を設けたこ
とにより、リード部先端同士の接近方向のバネ作用が強
くなり、製造途中におけるサーミスタ素子の挟持が安定
する。また、このタイ部を設けたことにより、リード部
の先端部の強度も向上する。
とにより、リード部先端同士の接近方向のバネ作用が強
くなり、製造途中におけるサーミスタ素子の挟持が安定
する。また、このタイ部を設けたことにより、リード部
の先端部の強度も向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1を参照して実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0018】図1(a)の通り、この実施の形態で用い
るリードフレーム10は、帯状のフレーム部11と、該
フレーム部11から側方(フレーム部11の長手方向と
直角方向)に延出した多数本のリード部12と、このリ
ード部12の先端近傍から突出した凸部13と、2本の
リード部12の先端近傍(ただし凸部13よりもフレー
ム部11側)同士を繋いでいるタイ部14とを有してい
る。このリードフレーム10は、プレス打ち抜きやフォ
トエッチング法などにより製造される。なお、凸部13
は図1(a)の通り、一対のリード部12,12の外側
の側辺から互いに離反する方向に突設されている。
るリードフレーム10は、帯状のフレーム部11と、該
フレーム部11から側方(フレーム部11の長手方向と
直角方向)に延出した多数本のリード部12と、このリ
ード部12の先端近傍から突出した凸部13と、2本の
リード部12の先端近傍(ただし凸部13よりもフレー
ム部11側)同士を繋いでいるタイ部14とを有してい
る。このリードフレーム10は、プレス打ち抜きやフォ
トエッチング法などにより製造される。なお、凸部13
は図1(a)の通り、一対のリード部12,12の外側
の側辺から互いに離反する方向に突設されている。
【0019】2本のリード部12の先端部は図1(a)
の通り、先端ほど近接するように斜めとなっているもの
が好ましい。
の通り、先端ほど近接するように斜めとなっているもの
が好ましい。
【0020】サーミスタ素子30は、図1(b)のよう
に平板状であり両板面に電極が形成されたものを用い
る。
に平板状であり両板面に電極が形成されたものを用い
る。
【0021】ガラス管40は、図1(c)のように円筒
状のものを用いる。
状のものを用いる。
【0022】セラミックパイプ20を用いてガラス封止
型サーミスタを製造するには、リード部12の先端同士
の間を開く。この際、カム等を有した適宜の治具を用い
てリード部12,12の先端を開くのが好ましい。
型サーミスタを製造するには、リード部12の先端同士
の間を開く。この際、カム等を有した適宜の治具を用い
てリード部12,12の先端を開くのが好ましい。
【0023】次に、リード部12,12の先端を開いて
おいてサーミスタ素子30を挿入し、リード部12,1
2を閉じ、バネの作用によってサーミスタ素子30を挟
持させる。
おいてサーミスタ素子30を挿入し、リード部12,1
2を閉じ、バネの作用によってサーミスタ素子30を挟
持させる。
【0024】次いで、リード部12,12にガラス管4
0を外嵌させ、この際、凸部13,13をガラス管40
の内面に当接させ、ガラス管40を保持する。その後、
炉内に送り込んでガラス管40を溶融し、封止する。図
1(e)の41はガラス管40の溶融により形成された
ガラス被覆を示す。
0を外嵌させ、この際、凸部13,13をガラス管40
の内面に当接させ、ガラス管40を保持する。その後、
炉内に送り込んでガラス管40を溶融し、封止する。図
1(e)の41はガラス管40の溶融により形成された
ガラス被覆を示す。
【0025】その後、炉から取り出し、タイ部14を切
断する。さらに、一方のリード部12をフレーム部11
から切り離してサーミスタ素子の抵抗値の測定や、外観
検査等の検査を行う。もし不合格と判定されるときに
は、他方のリード部12も切断し、不良品を切り離す。
最終工程まで良品はフレーム部11に連なったままにし
てコンベヤ等で送る。最後にリード部12とフレーム部
11とを切り離して図1(e)に示す良品のガラス封止
型サーミスタ60を得る。
断する。さらに、一方のリード部12をフレーム部11
から切り離してサーミスタ素子の抵抗値の測定や、外観
検査等の検査を行う。もし不合格と判定されるときに
は、他方のリード部12も切断し、不良品を切り離す。
最終工程まで良品はフレーム部11に連なったままにし
てコンベヤ等で送る。最後にリード部12とフレーム部
11とを切り離して図1(e)に示す良品のガラス封止
型サーミスタ60を得る。
【0026】このようにして製造されたガラス封止型サ
ーミスタ60は、凸部13,13がガラス管40の内面
にのみ当接しているため、股裂方向の強度がきわめて高
い。即ち、ガラス管40の下端が凸部13に接していな
いので、溶融したガラスが凸部13に沿って広がること
がなく、ガラス被覆41の下端部の肉厚が大きくなる。
これにより、ガラス封止型サーミスタ60の股裂き強度
が高くなる。
ーミスタ60は、凸部13,13がガラス管40の内面
にのみ当接しているため、股裂方向の強度がきわめて高
い。即ち、ガラス管40の下端が凸部13に接していな
いので、溶融したガラスが凸部13に沿って広がること
がなく、ガラス被覆41の下端部の肉厚が大きくなる。
これにより、ガラス封止型サーミスタ60の股裂き強度
が高くなる。
【0027】なお、図2の先願と異なりセラミックパイ
プを用いていないので、その分だけコストも低くなる。
プを用いていないので、その分だけコストも低くなる。
【0028】なお、本発明において、上記リードフレー
ム及びガラス管の材質としては、各材料間の接合性の観
点、及び熱膨張係数の観点から選定される。一般的に真
空管、ダイオードの製造の際によく用いられるように、
Fe50NiないしFe42Ni6Cr合金とアルカリ
バリウムガラスないしソーダガラスの組み合わせや、F
e42Niないしコバールと硼珪酸ガラス等の組み合わ
せより適宜選定する。セラミックパイプの材質として
は、アルミナ、ムライト、フォルステライト等から適宜
選定する。
ム及びガラス管の材質としては、各材料間の接合性の観
点、及び熱膨張係数の観点から選定される。一般的に真
空管、ダイオードの製造の際によく用いられるように、
Fe50NiないしFe42Ni6Cr合金とアルカリ
バリウムガラスないしソーダガラスの組み合わせや、F
e42Niないしコバールと硼珪酸ガラス等の組み合わ
せより適宜選定する。セラミックパイプの材質として
は、アルミナ、ムライト、フォルステライト等から適宜
選定する。
【0029】
【実施例】実施例1 図1(a)に示す形状及び寸法のリードフレーム10
と、図1(b)に示す形状及び寸法のサーミスタ素子3
0と、図1(c)に示す形状及び寸法のガラス管40と
を用い、図1(e)に示すガラス封止型サーミスタ60
を製造した。
と、図1(b)に示す形状及び寸法のサーミスタ素子3
0と、図1(c)に示す形状及び寸法のガラス管40と
を用い、図1(e)に示すガラス封止型サーミスタ60
を製造した。
【0030】なお、本実施例で使用したサーミスタ素子
の熱膨張係数が100×10-7/℃であったことから、
それに近い熱膨張係数を有する材質として、リードフレ
ームはFe42Ni6Cr合金、ガラス管は鉛ソーダガ
ラス、セラミックパイプはフォルステライトの組み合わ
せで材料を選定した。
の熱膨張係数が100×10-7/℃であったことから、
それに近い熱膨張係数を有する材質として、リードフレ
ームはFe42Ni6Cr合金、ガラス管は鉛ソーダガ
ラス、セラミックパイプはフォルステライトの組み合わ
せで材料を選定した。
【0031】比較例1 図2(a)に示す形状及び寸法のリ−ドフレーム10’
を用いると共に、図2(c)に示す形状及び寸法のセラ
ミックパイプ20を用いた。他は実施例1と同様にして
図2(d)に示すガラス封止型サーミスタ50を製造し
た。
を用いると共に、図2(c)に示す形状及び寸法のセラ
ミックパイプ20を用いた。他は実施例1と同様にして
図2(d)に示すガラス封止型サーミスタ50を製造し
た。
【0032】比較例2 セラミックパイプを用いない他は比較例1と同様にして
ガラス封止型サーミスタを製造した。
ガラス封止型サーミスタを製造した。
【0033】これら素子のリード線を、リード線と直角
方向に引っ張り、機械的強度(股裂き強度)を評価した
結果を表1に示す。比較例2は、主にガラスが薄く形成
された部分を起点としてクラックが生じたのに対し、実
施例1及び比較例1は、股裂き強度が著しく高いことが
認められる。
方向に引っ張り、機械的強度(股裂き強度)を評価した
結果を表1に示す。比較例2は、主にガラスが薄く形成
された部分を起点としてクラックが生じたのに対し、実
施例1及び比較例1は、股裂き強度が著しく高いことが
認められる。
【0034】さらに、これら素子の熱時定数を測定した
結果を表2に示す。表2の通り、比較例1の素子は、セ
ラミックパイプを採用しているところから、熱時定数が
実施例1及び比較例2に比べ大きい。比較例2の素子は
熱時定数のばらつきが実施例1及び比較例1に比べてや
や大きい。
結果を表2に示す。表2の通り、比較例1の素子は、セ
ラミックパイプを採用しているところから、熱時定数が
実施例1及び比較例2に比べ大きい。比較例2の素子は
熱時定数のばらつきが実施例1及び比較例1に比べてや
や大きい。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本発明のガラス封止型サー
ミスタ及びその製造方法によると、封止ガラスに極端に
薄い部分が無くなり、機械的強度が向上する。特に股裂
き強度が飛躍的に向上する。
ミスタ及びその製造方法によると、封止ガラスに極端に
薄い部分が無くなり、機械的強度が向上する。特に股裂
き強度が飛躍的に向上する。
【0038】本発明のガラス封止型サーミスタは、その
製造コストも低廉である。
製造コストも低廉である。
【図1】実施の形態を示すものであり、(a)図はリー
ドフレームの正面図、(b)図はサーミスタ素子の斜視
図、(c)図はガラス管の斜視図、(d)図は製造途中
の断面図、(e)図はガラス封止型サーミスタの斜視図
である。
ドフレームの正面図、(b)図はサーミスタ素子の斜視
図、(c)図はガラス管の斜視図、(d)図は製造途中
の断面図、(e)図はガラス封止型サーミスタの斜視図
である。
【図2】先願を説明するものであり、(a)図はリード
フレームの正面図、(b)図は製造途中の断面図、
(c)図はセラミックパイプの斜視図、(d)図は製造
されたガラス封止型サーミスタの斜視図である。
フレームの正面図、(b)図は製造途中の断面図、
(c)図はセラミックパイプの斜視図、(d)図は製造
されたガラス封止型サーミスタの斜視図である。
【図3】従来例の説明図である。
1,10,10’ リードフレーム 2,11 フレーム部 3,12 リード部 4,14 タイ部 5,13 凸部 20 セラミックパイプ 30 サーミスタ素子 40 ガラス管 50,60 ガラス封止型サーミスタ
Claims (5)
- 【請求項1】 1対のリード部と、該リード部の先端部
同士との間に挟まれたサーミスタ素子と、該リード部の
先端部とサーミスタ素子とを封止している封止ガラスと
を有するガラス封止型サーミスタにおいて、 各リード部の先端部の外側の側辺に凸部が突設されてい
ることを特徴とするガラス封止型サーミスタ。 - 【請求項2】 フレーム部と、該フレーム部から側方に
延びる複数本のリード部とを有するリードフレームを用
い、 該リードフレームの2本の該リード部の先端にサーミス
タ素子を挟持し、該リード部の先端部分にガラス管を外
嵌し次いで該ガラス管を溶融させて封止するガラス封止
型サーミスタの製造方法において、 該2本のリード部の先端部近傍同士を連結するタイ部
と、該タイ部よりもリード部先端側から側外方に突出し
た凸部とを該リードフレームに設けておき、 2本の該リード部の先端間にサーミスタ素子を挟持さ
せ、 該リード部先端部分にガラス管を挿入し該凸部をガラス
管の内面に当接させ、 次いで、該ガラス管を溶融させて封止するようにしたこ
とを特徴とするガラス封止型サーミスタの製造方法。 - 【請求項3】 請求項2において、その後、前記タイ部
を切除することを特徴とするガラス封止型サーミスタの
製造方法。 - 【請求項4】 請求項3において、さらにその後、2本
の前記リード部のうち一方をフレーム部から切り離して
検査し、検査結果が不合格の場合には他方のリード部も
フレーム部から切り離すことを特徴とするガラス封止型
サーミスタの製造方法。 - 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項におい
て、前記ガラス管内に挿入される2本のリード部の先端
側は、先端ほど互いに接近する形状となっていることを
特徴とするガラス封止型サーミスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228598A JPH11273911A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | ガラス封止型サーミスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228598A JPH11273911A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | ガラス封止型サーミスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11273911A true JPH11273911A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13484870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7228598A Pending JPH11273911A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | ガラス封止型サーミスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11273911A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010056320A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Tdk Corp | サーミスタ |
CN107622849A (zh) * | 2017-09-22 | 2018-01-23 | 中国振华集团云科电子有限公司 | 一种热敏电阻器包封方法、热敏电阻器的制备方法以及热敏电阻器 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7228598A patent/JPH11273911A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010056320A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Tdk Corp | サーミスタ |
CN107622849A (zh) * | 2017-09-22 | 2018-01-23 | 中国振华集团云科电子有限公司 | 一种热敏电阻器包封方法、热敏电阻器的制备方法以及热敏电阻器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030107 |