JPH10275708A - ガラス封止型サーミスタの製造方法 - Google Patents

ガラス封止型サーミスタの製造方法

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JPH10275708A
JPH10275708A JP8030397A JP8030397A JPH10275708A JP H10275708 A JPH10275708 A JP H10275708A JP 8030397 A JP8030397 A JP 8030397A JP 8030397 A JP8030397 A JP 8030397A JP H10275708 A JPH10275708 A JP H10275708A
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JP
Japan
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lead
glass
frame
thermistor
tip
Prior art date
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Application number
JP8030397A
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English (en)
Inventor
Koji Oi
幸二 大井
Yutaka Tomita
豊 富田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード部の股裂方向の強度がきわめて高いガ
ラス封止型サーミスタの製造方法を提供する。製造工程
の合理化、量産性向上を図ることができるガラス封止型
サーミスタの製造方法を提供する。 【解決手段】 リードフレーム10は、帯状のフレーム
部11と、該フレーム部11から側方に延出した多数本
のリード部12と、このリード部12の先端近傍から突
出した凸部13と、2本のリード部12の先端近傍(た
だし凸部13よりもフレーム部11側)同士を繋いでい
るタイ部14とを有している。セラミックパイプ20を
リード部12の先端に挿入し、凸部13に係止させる。
次に、リード部12,12の先端を開いておいてサーミ
スタ素子30を挿入し、リード部12,12を閉じ、バ
ネの作用によってサーミスタ素子30を挟持させる。セ
ラミックパイプ20の上にガラス管40を載せ、炉内に
送り込んでガラス管40を溶融し、封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス封止型サーミ
スタの製造方法に係り、特にフレーム部と該フレーム部
から側方に延びる複数本のリード部とを有したリードフ
レームを用いたガラス封止型サーミスタの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のリードフレームを用いてガラス
封止型サーミスタを製造する方法が実公平3−5603
2号及び特開平3−165007号に記載されている。
図3はこの実公平3−56032号に記載の方法を示す
ものであり、リードフレーム1は(a)図の通りフレー
ム部2と、複数本のリード部3と、リード部3の長手方
向途中部分同士を繋いでいる連結部4と、各リード部3
の先端から側方に突出した凸部5とを備えている。
(b)図の通り2本のリード部3の先端同士の間にサー
ミスタ素子7を挟持させ、ガラス管6を外嵌させて凸部
5に係止させる。次いで加熱してガラス管6を溶融させ
てガラス被覆6’とし、封止する。その後、リードフレ
ーム3をリード部2から切り離してガラス封止型サーミ
スタとする。
【0003】図示はしないが、特開平3−165007
号の方法も基本的には上記と同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして製造
されたガラス封止型サーミスタはリード部2,2同士の
股裂方向の強度が低いという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決し、リー
ド部の股裂方向の強度がきわめて高いガラス封止型サー
ミスタの製造方法を提供することを目的とする。また、
本発明は、サーミスタ素子、セラミックパイプ、ガラス
管などの組み合せが容易で製造工程の合理化、量産性向
上を図ることができるガラス封止型サーミスタの製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス封止型サ
ーミスタの製造方法は、フレーム部と、該フレーム部か
ら側方に延びる複数本のリード部とを有するリードフレ
ームを用い、該リードフレームの2本の該リード部の先
端にサーミスタ素子を挟持し、該リード部の先端部分に
ガラス管を外嵌し次いで該ガラス管を溶融させて封止す
るガラス封止型サーミスタの製造方法において、該2本
のリード部の先端部近傍同士を連結するタイ部と、該タ
イ部よりもリード部先端側から突出した凸部とを該リー
ドフレームに設けておき、2本の該リード部の先端側に
セラミックパイプを挿入し該凸部に係止させ、2本の該
リード部の先端間にサーミスタ素子を挟持させ、該リー
ド部先端部分にガラス管を挿入し該セラミックパイプに
当接させ、次いで、該ガラス管を溶融させて封止するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0007】かかる本発明方法によって製造されたガラ
ス封止型サーミスタは、リード部がセラミックパイプに
挿通されているため、股裂方向の強度がきわめて高い。
【0008】なお、リードフレームにタイ部を設けたこ
とにより、リード部先端同士の接近方向のバネ作用が強
くなり、製造途中におけるサーミスタ素子の挟持が安定
する。また、このタイ部を設けたことにより、リード部
の先端部の強度も向上する。
【0009】リード部に設けられた凸部は、セラミック
パイプの位置決めの役割を果す。
【0010】
【発明の実施の形態】図1,2を参照して実施の形態に
ついて説明する。
【0011】図1(a)の通り、この実施の形態で用い
るリードフレーム10は、帯状のフレーム部11と、該
フレーム部11から側方(フレーム部11の長手方向と
直角方向)に延出した多数本のリード部12と、このリ
ード部12の先端近傍から突出した凸部13と、2本の
リード部12の先端近傍(ただし凸部13よりもフレー
ム部11側)同士を繋いでいるタイ部14とを有してい
る。このリードフレーム10は、プレス打ち抜きやフォ
トエッチング法などにより製造される。なお、凸部13
は次に述べるセラミックパイプが2穴タイプのものであ
る場合には、図1(b)のように内向きに設けられても
良い。
【0012】2本のリード部12の先端部は図1
(a),(b)の通り、先端ほど近接するように斜めと
なっているものが好ましい。
【0013】セラミックパイプとしては、図1(c)に
示す2穴タイプのセラミックパイプ20又は図1(d)
に示す円筒状の1穴タイプのセラミックパイプ21が用
いられる。なお、2穴タイプの場合、図1(c)のよう
にセラミックパイプの側面にガイド溝22を設け、穴2
3の位置決めに用いるのが好ましい。
【0014】サーミスタ素子30は、図1(e)のよう
に平板状であり両板面に電極が形成されたものを用い
る。
【0015】ガラス管40は、図1(f)のように円筒
状のものを用いる。
【0016】セラミックパイプ20を用いてガラス封止
型サーミスタを製造するには、リード部12の先端同士
の間を開く。この際、カム等を有した適宜の治具を用い
てリード部12,12の先端を開くのが好ましい。そし
て、この状態でセラミックパイプ20をリード部12の
先端に挿入し、凸部13に係止させる。
【0017】次に、リード部12,12の先端を開いて
おいてサーミスタ素子30を挿入し、リード部12,1
2を閉じ、バネの作用によってサーミスタ素子30を挟
持させる。
【0018】次いで、セラミックパイプ20の上にガラ
ス管40を載せ(図1(g)参照)、炉内に送り込んで
ガラス管40を溶融し、封止する。図2の41はガラス
被覆を示す。
【0019】その後、炉から取り出し、タイ部14を切
断する。さらに、一方のリード部12をフレーム部11
から切り離してサーミスタ素子の抵抗値の測定や、外観
検査等の検査を行う。もし不合格と判定されるときに
は、他方のリード部12も切断し、不良品を切り離す。
最終工程まで良品はフレーム部11に連なったままにし
てコンベヤ等で送る。最後にリード部12とフレーム部
11とを切り離して図2(a)に示す良品のガラス封止
型サーミスタ50を得る。
【0020】図2(b)は1穴タイプのセラミックパイ
プ21を用いたガラス封止型サーミスタ51を示す。
【0021】なお、図2(c),(d)は後述の比較例
に係るものである。
【0022】このようにして製造されたガラス封止型サ
ーミスタ50,51は、リード部12,12がセラミッ
クパイプ20,21の穴に挿通されているため、股裂方
向の強度がきわめて高い。
【0023】なお、本発明において、上記リードフレー
ム及びガラス管の材質としては、各材料間の接合性の観
点、及び熱膨張係数の観点から選定される。一般的に真
空管、ダイオードの製造の際によく用いられるように、
Fe50NiないしFe42Ni6Cr合金とアルカリ
バリウムガラスないしソーダガラスの組み合わせや、F
e42Niないしコバールと硼珪酸ガラス等の組み合わ
せより適宜選定する。セラミックパイプの材質として
は、アルミナ、ムライト、フォルステライト等から適宜
選定する。
【0024】
【実施例】
実施例1 図1(a)に示す形状及び寸法のリードフレーム10
と、図1(c)に示す形状及び寸法のセラミックパイプ
20と、図1(e)に示す形状及び寸法のサーミスタ素
子30と、図1(f)に示す形状及び寸法のガラス管4
0とを用い、図2(a)に示すガラス封止型サーミスタ
50を製造した。
【0025】なお、本実施例で使用したサーミスタ素子
の熱膨張係数が100×10-7/℃であったことから、
それに近い熱膨張係数を有する材質として、リードフレ
ームはFe42Ni6Cr合金、ガラス管は鉛ソーダガ
ラス、セラミックパイプはフォルステライトの組み合わ
せで材料を選定した。
【0026】実施例2 図1(d)に示す形状及び寸法のセラミックパイプ21
を用いた他は実施例1と同様にして図2(b)に示すガ
ラス封止型サーミスタ51を製造した。
【0027】比較例1 セラミックパイプを用いない他は実施例1と同様にして
図2(c)に示すガラス封止型サーミスタ52を製造し
た。
【0028】比較例2 リードフレームを用いず、断面丸形状のリード線55を
用いた他は実施例1と同様にして図2(d)に示すガラ
ス封止型サーミスタ53を製造した。
【0029】これら素子のリード線を、リード線と直角
方向に引っ張り、機械的強度(股裂き強度)を評価した
結果を表1に示す。従来品は、主にガラスが薄く形成さ
れた部分を起点としてクラックが生じたのに対し、本発
明品は、セラミックパイプの存在によりガラスに直接応
力が及ぶのを防ぐことにより、破壊が防止される効果が
あることを確認した。
【0030】さらに、これら素子の熱時定数を測定した
結果を表2に示す。従来品のうち、特に長尺リード線切
断法で製造した素子の熱時定数のばらつきが大きい(M
AX−MINで30%以上)のに対し、本発明では全て
±20%以内に収まっている。これは、ガラス封止時の
位置決め精度が高いため、素子先端部のチップ位置及び
封止形状ばらつきが小さくなっていることに起因する。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明のガラス封止型サー
ミスタの製造方法によると、セラミックパイプ、チップ
及びガラス管の挿入が非常に容易になるため、製造工程
の大幅な省力化が達成できる。また、リードフレームの
線の片方を分離し、そのままの形状で抵抗値選別他の工
程が流動可能となるため、量産性に優れる。
【0032】本発明によると、各部材の位置決め精度が
向上し、センサ先端部のチップ位置及び封止形状が常に
均一となるため、温度センサとしての熱時定数すなわち
熱応答性が均一になる。更に、セラミックパイプの存在
により、封止ガラスに極端に薄い部分が無くなり、機械
的強度が向上する。特にガラスに直接外的応力が及ぶこ
とが防げるため、股裂き強度が飛躍的に向上する。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図はリードフレームの正面図、(b)図
はリードフレームの部分図、(c)図及び(d)図はセ
ラミックパイプの斜視図、(e)図はサーミスタ素子の
斜視図、(f)図はガラス管の斜視図である。
【図2】(a)図及び(b)図は本発明方法により製造
されたサーミスタの斜視図、(c)図及び(d)図は比
較例の方法により製造されたサーミスタの斜視図であ
る。
【図3】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1,10 リードフレーム 2,11 フレーム部 3,12 リード部 4,14 タイ部 5,13 凸部 20,21 セラミックパイプ 30 サーミスタ素子 40 ガラス管 50,51,52,53 ガラス封止型サーミスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム部と、該フレーム部から側方に
    延びる複数本のリード部とを有するリードフレームを用
    い、 該リードフレームの2本の該リード部の先端にサーミス
    タ素子を挟持し、該リード部の先端部分にガラス管を外
    嵌し次いで該ガラス管を溶融させて封止するガラス封止
    型サーミスタの製造方法において、 該2本のリード部の先端部近傍同士を連結するタイ部
    と、該タイ部よりもリード部先端側から突出した凸部と
    を該リードフレームに設けておき、 2本の該リード部の先端側にセラミックパイプを挿入し
    該凸部に係止させ、 2本の該リード部の先端間にサーミスタ素子を挟持さ
    せ、 該リード部先端部分にガラス管を挿入し該セラミックパ
    イプに当接させ、 次いで、該ガラス管を溶融させて封止するようにしたこ
    とを特徴とするガラス封止型サーミスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、その後、前記タイ部
    を切除することを特徴とするガラス封止型サーミスタの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらにその後、2本
    の前記リード部のうち一方をフレーム部から切り離して
    検査し、検査結果が不合格の場合には他方のリード部も
    フレーム部から切り離すことを特徴とするガラス封止型
    サーミスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記2本のリード部の先端側は、先端ほど互いに接
    近する形状となっていることを特徴とするガラス封止型
    サーミスタの製造方法。
JP8030397A 1997-03-31 1997-03-31 ガラス封止型サーミスタの製造方法 Pending JPH10275708A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192845A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Tdk Corp サーミスタ素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010192845A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Tdk Corp サーミスタ素子

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Effective date: 20020108