JPH11273639A - 密閉式電池の製造方法 - Google Patents

密閉式電池の製造方法

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JPH11273639A
JPH11273639A JP10074703A JP7470398A JPH11273639A JP H11273639 A JPH11273639 A JP H11273639A JP 10074703 A JP10074703 A JP 10074703A JP 7470398 A JP7470398 A JP 7470398A JP H11273639 A JPH11273639 A JP H11273639A
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弘 細川
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亘 篠原
Keisho Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉式電池において、レーザ溶接時に、レー
ザ光の照射エネルギーをできるだけ低く抑えつつ、クラ
ックの発生を抑えることの可能な製造方法を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 パルス波形70の場合も、最大値に達す
る時点71の付近で溶融池が生成し、その後の出力減衰
期間に溶融池の冷却がなされるが、平坦部73において
保温がなされるので、パルス波形80の場合と比べて冷
却速度が緩慢である。そのため、同じ照射エネルギーで
比べても、冷却に伴って発生する熱応力が小さくなる。
従って、このような平坦部を有するパルス波形を用いる
ことは、溶接部分に発生する最大熱応力を、外装缶の材
料の引っ張り強度未満に抑え、クラック発生の抑制に有
効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池外装缶と封口
板とをレーザ溶接によって製造する密閉式電池の製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話,AV機器,コンピュー
タなどの携帯機器の需要が高まるに伴い、電池に対する
高性能化への要求が急速に高まっており、中でも、ニッ
ケルカドミウム電池,ニッケル−水素電池,リチウム二
次電池といった二次電池に対して高い要望がある。
【0003】このような電池は一般的に密閉タイプであ
って、電池の形状としては、円筒形や角形が一般的であ
る。特に角形密閉式電池は、携帯機器に搭載するに際し
てスペース効率が優れている点で注目されている。この
ような密閉式電池は、金属製の板体を深絞り加工するこ
とによって、有底筒状に成形して外装缶を作製し、その
外装缶に正極・負極からなる発電要素を収納し、外装缶
の開口部に封口板を装着して封口することによって作製
されている。
【0004】金属製の板体としては、従来から、ニッケ
ルメッキ鋼板やステンレス鋼板などが多く用いられてき
たが、電池を軽量化するために、現在では、アルミニウ
ムにマンガンなどを添加したアルミニウム合金の板も多
く用いられるようになっている。封口プロセスは、電池
の中が高圧となったときに電解液やガスが漏出するのを
防止するために必要であるが、その出来具合によって電
池の信頼性や寿命が大きく左右される。
【0005】この封口プロセスは、機械式かしめ法で行
われているものが多いが、かしめ法による封口が困難な
場合、特に角形密閉式電池の場合には、レーザ溶接によ
る封口方法も行われている。このレーザ溶接法において
は、封口板の外周部と外装缶の開口縁部との境界に沿っ
て、レーザ光を照射しながら走査することによって溶接
を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなレーザ溶接
において、溶接箇所に照射するレーザ光のエネルギーは
できるだけ低く抑えることが生産効率上望まれる。即
ち、実際の封口装置においては、複数の電池を並行して
封口できるように、一つのレーザ光源からのレーザ光が
均等に分割され、複数の光ファイバで分岐されて、複数
の電池の各照射位置に照射されるようになっている。こ
の場合、各照射位置に照射されるエネルギーを低く抑え
られれば、同じ出力のレーザ光源でもより多くの電池を
並行して封口できることになり効率的である。
【0007】また、走査速度に関しても、走査速度を大
きくするほど照射エネルギーは低下するが、生産性は向
上する。しかしながら、レーザ光の照射エネルギーを低
く抑えると、レーザ光のスポットが走査される溶接ライ
ンに沿ってクラック(ひびわれ)が発生しやすくなると
いう問題がある。
【0008】これは、クラック発生のメカニズムとし
て、レーザ光を照射して溶融した部分(溶融池)が、冷
却時にその近傍で発生する熱応力によって引っ張られて
クラックが発生するものと考えられるが、レーザ光の照
射エネルギーが低い場合は、溶融池が急速に冷却され大
きな熱応力が発生することが原因と考えられる。特に、
アルミニウム合金の板を外装缶及び封口板に用いた場
合、アルミニウム合金は、鉄やステンレスと比べて引っ
張り強度が低いことや、熱伝導率が大きいため溶接部分
が急速に冷却されるなどの理由で、溶接部分にクラック
が発生しやすい。
【0009】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであって、密閉式電池において、レーザ溶接時に、
レーザ光の照射エネルギーをできるだけ低く抑えつつ、
クラックの発生を抑えることの可能な製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、有底筒形状の外装缶及び外装缶の開口
部を封口する封口板を作製するステップと、外装缶に発
電要素を収納するステップと、外装缶の開口部に封口板
を装着し、封口板の外周部と外装缶の開口縁部とを両者
の境界に沿ってレーザ光を間欠的に照射しながら走査す
ることによって溶接し、封口するステップとからなる密
閉式電池の製造方法において、封口ステップにおいて照
射するレーザ光の波形に、最大出力値に対する出力の変
化率が0.1%/nsec以下である平坦領域が含まれ
るようにした。
【0011】レーザ溶接時におけるクラックは、溶融池
が冷却する時に発生する最大熱応力が外装缶の材料の引
っ張り強度を越える場合に生じるので、クラック発生を
防止するためには、最大熱応力がこの引っ張り強度未満
となるように設定すればよい。例えば、アルミニウム−
マンガン合金の場合は、レーザ光照射時に溶接部分に発
生する最大熱応力が4.5×103N/cm2以下となる
ような条件で製造を行えばよい。
【0012】ここで、従来の通常のレーザ光の出力波形
では、最大値に到達した後に急激に出力が減衰するた
め、溶融池が冷却される時に大きな熱応力が生じる傾向
があったが、上記のように変化率の小さい平坦領域を設
けることによって保温効果が生じ、急激な冷却を避ける
ことができる。従って、照射エネルギーは従来と同じで
も、溶接部分に発生する最大熱応力を低減し、クラック
の発生を低く抑えることができる。
【0013】また、発生する最大熱応力を更に小さくす
るために、照射されるレーザ光の出力波形において、出
力が最大値に到達した後に、最大出力値に対する出力の
変化率が0.1%/nsec以下である平坦領域が2.
0msec以上含まれるようにすることが有効である。
ここで、最大出力値に対する出力の変化率が0.01%
/nsec以下である平坦領域が2.0msec以上含
まれるように設定することが好ましく、更に、最大出力
値に対する出力の変化率が0.01%/nsec以下で
あり且つ出力値が最大出力値に対して20%〜50%の
範囲にある平坦領域が2.0msec以上含まれるよう
に設定することが好ましい。
【0014】また、レーザ溶接時に、溶接部分に発生す
る最大熱応力を低減する別の手段として、有底筒形状の
外装缶及び外装缶の開口部を封口する封口板を作製する
ステップと、外装缶に、発電要素を収納するステップ
と、外装缶の開口部に封口板を装着し、封口板の外周部
と外装缶の開口縁部とを、両者の境界に沿ってレーザ光
を照射しながら走査することによって溶接し封口するス
テップとからなる密閉式電池の製造方法において、封口
板の外周部に、照射されるレーザ光による熱が封口板の
中央部に放熱するのを防止する放熱防止手段を設けるこ
とも有効である。
【0015】具体的には、封口体の外周に沿って突起部
を形成し、外装缶の開口部の先端部と封口体の突起部の
先端部とが対向するよう装着し、両先端部に沿ってレー
ザ光を照射しながら走査することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】[実施の形態1] 〔電池の構成〕図1は、本発明の一実施形態に係る角形
密閉式電池の斜視図である。この角形密閉式電池は、リ
チウム二次電池であって、有底角筒形の外装缶10の内
部に、負極板21と正極板22とがセパレータ23を介
して積層されてなる電極群20並びに非水電解液が収納
され、外装缶10の開口部を封口体30で封口した構造
である。
【0017】外装缶10は、Al−Mn系合金の板が有
底角筒形に成形されたものである。このAl−Mn系合
金は、アルミニウムを主成分としているため軽量であ
り、またマンガンが添加されていることにより、アルミ
ニウム単体と比べて引っ張り強度が大きい。なお、マン
ガンの含有量は1.5重量%程度以下が適当であって、
マンガンの含有量が多すぎると外装缶成形時の加工性や
溶接性が低下する。
【0018】図1に示すように、封口体30は、外装缶
10の開口部に填まり込むよう成形された封口板31の
中央部に、釘状の負極端子32が、絶縁パッキン33を
介して貫通して取り付けられた構成である。封口板31
は、外装缶10と同じAl−Mn系合金の板が、外装缶
10の開口部と同じ長方形状に打ち抜かれたものであ
る。
【0019】外装缶10や封口板31の厚さは、必要な
強度を維持できる範囲内で、できるだけ薄く設定し、通
常は500μm程度に設定する。負極端子32の下部
(電池の内側)には、集電板34が装着され、また、負
極端子32の上部(電池の外側)には、ワッシャ35が
装着されている。そして、これらの負極端子32,集電
板34及びワッシャ35は、絶縁パッキン33によって
封口板31と絶縁された状態で、カシメ圧着されて封口
板31に固定されている。
【0020】電極群20の負極板21は、層状カーボン
(グラファイト粉末)が板状の芯体に塗着されたもので
あって、セパレータ23によって包みこまれている。そ
して、この負極板21の芯体と集電板34とは、リード
板25で接続されている。一方、電極群20の正極板2
2は、正極活物質としてのリチウム含有酸化物(例えば
コバルト酸リチウム)と導電剤(例えばアセチレンブラ
ック)とからなる正極合剤が、板状の芯体に塗着された
ものであって、正極兼用の外装缶10と直接接触して電
気的に接続されている。
【0021】非水電解液は、例えば、エチレンカーボネ
ート及びジメチルカーボネートからなる混合溶媒に、溶
質としてのLiPF6を溶解したものである。封口板3
1の外周部と外装缶10の開口端部とは、レーザ溶接に
よって封止されている。なお、図1では省略している
が、電極群20と封口板31との間には、絶縁性樹脂か
らなる絶縁スリーブ26が介挿され(図2参照)、これ
によって電極群20は、外装缶10内の定位置に固定さ
れると共に、封口体30との接触が防止されるようにな
っている。
【0022】〔電池の製造方法〕次に、この角形密閉式
電池の製造方法について説明する。先ず、Al−Mn系
合金の板を、パンチとダイスを用いて深絞り加工を施す
ことによって有底角筒形に成型し、外装缶10を作製す
る。一方、Al−Mn系合金の板を、パンチを用いて打
ち抜いて封口板31を作製し、これに、絶縁パッキン3
3、負極端子32及び集電板34を組み合わせて填めこ
み、負極端子32の上部にワッシャ35をはめてカシメ
圧着することにより、封口体30を作製する。
【0023】また、リード板25付きの負極板21をセ
パレータ23で覆い、これと正極板22とを交互に積層
させることによって電極群20を作製する。このように
作製した電極群20を、外装缶10の中に挿入すると共
に、リード板25を絶縁スリーブ26に通し、集電板3
4と電気的に接続する。そして、外装缶10の中に非水
電解液を注入して電極群20に含浸させる。
【0024】次に、絶縁スリーブ26を外装缶10の上
部に装着すると共に、封口体30を外装缶10の開口部
に填め込んで装着し、以下に説明するように、封口体3
0の外周部と外装缶10の開口縁部11とを、両者の境
界40に沿ってレーザ光を照射しながら走査することに
よって溶接を行う。 〔レーザ溶接による封口〕図2は、レーザ溶接によって
外装缶を封口する様子を示す図である。
【0025】図2に示す装置において、集光レンズ51
は、その光軸を、封口板31と平行な面内で、任意の方
向に駆動できるようになっている。そして、この集光レ
ンズ51にレーザ光発振装置(不図示)から光ファイバ
を経由してレーザ光50が導かれる。レーザ光発振装置
は、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)を
用いて発光させるものであって、レーザ光50はパルス
状に出力される(例えば、レーザパルス繰返数:50p
ps)。そして、このレーザ光発振装置におけるレーザ
光の出力(パルス波形)は、実質的に0.1μsec程
度の間隔で自由に設定できるようになっている。
【0026】このレーザ光50は、集光レンズ51を通
過することにより、封口板31と開口縁部11との境界
40上に集光して、小さな円形状のスポット52(スポ
ット径:数百μm)を形成する。このようなレーザ光の
照射方式により、溶接する部分の周囲にある部材(絶縁
スリーブ26など)に熱的損傷を与えることなしに、ス
ポット52の部分を局所的に溶融させることができる。
【0027】レーザ光50が照射されたスポット52の
部分では、封口板31と外装缶10の開口縁部11とが
溶融して溶融池が生じるが、その溶融池は短時間で凝固
する。図2において、60は、この溶融池が凝固した溶
接部分である。なお、レーザ光50のスポット52の周
囲には、不活性ガス(窒素ガス)が噴射されるようにな
っており、これによって溶接部分の酸化は防止される。
【0028】また、レーザ光発振装置におけるレーザ光
の繰返数並びに集光レンズ51の走査の速度は、レーザ
光50のスポット52が、直前に照射したスポット52
aと適度にオーバーラップするよう(通常40〜60%
程度のオーバーラップ率となるよう)調整する。このよ
うに、レーザ光50を、集光レンズ51で境界40上に
集光して照射しながら、境界40に沿う方向(図2の矢
印Aの方向)に集光レンズ51を走査することによっ
て、境界40に沿って連続的に溶接部分60を形成す
る。そして、境界40の全周にわたって溶接を行い、封
止を完了する。
【0029】〔レーザ光の波形と発生する熱応力につい
て〕溶接時において照射するレーザ光のパルス波形(レ
ーザ光強度の時間的変化)について考察する。図3
(A)は、本実施形態にかかるレーザ光のパルス波形7
0、図3(B)は、従来例にかかるレーザ光のパルス波
形80を示す図である。なお、本図で、レーザ光強度は
最大強度を100としたときの指標で示している。
【0030】(B)の従来例のパルス波形80では、レ
ーザ光強度は、時点81で最大値に達した後、領域82
で急激に減衰し、そのまま0に到達している。なお、こ
の図で、領域82における減衰速度は、最大値に対して
約0.2%/nsecである。一方、(A)のパルス波
形70では、レーザ光強度は、時点71で最大値に達し
た後、しばらくの間の領域72で上記領域82と同様に
急激に減衰しているが、ある程度低下した後、減衰速度
の小さい領域(平坦部73)があり、その後減衰して0
に到達している。なお、この図で、平坦部73における
減衰速度は、最大値に対して約0.006%/nsec
である。
【0031】パルス波形70,80の特徴と、発生する
熱応力との関係を考察すると、いずれのパルス波形7
0,80の場合も、最大値に達する時点71,81の付
近で溶融池が生成し、その後の出力が減衰する期間に溶
融池の冷却がなされるが、パルス波形70では平坦部7
3において保温がなされるので、パルス波形80の場合
と比べて冷却速度が緩慢である。そのため、同じ照射エ
ネルギーで比べてもパルス波形70の方がパルス波形8
0よりも冷却に伴って発生する熱応力が小さくなる。
【0032】このように本実施形態では、レーザ光のパ
ルス波形が平坦部を有しているので溶融池の冷却時に保
温作用が生じ、従来と照射エネルギーが同じでも溶接部
分に発生する最大熱応力が小さくなる。従って、このよ
うな平坦部を有するパルス波形を用いることは、溶接部
分に発生する最大熱応力を、外装缶の材料の引っ張り強
度未満に抑えるのに有効である。
【0033】なおアルミニウム−マンガン合金の場合、
実質上、溶接部分に発生する最大熱応力を外装缶10の
材料の引っ張り強度未満に抑えるためには、レーザ光照
射時に溶接部分に発生する最大熱応力を4.5×103
N/cm2以下に抑えればよいと考えられる。ここで、
保温効果を高めて溶接部分に発生する最大熱応力を低減
するために、最大出力値に対する出力の変化率が0.1
%/nsec以下の平坦部を2.0msec以上含むよ
うにすることが効果的であり、最大出力値に対する出力
の変化率が0.01%/nsec以下の平坦部を2.0
msec以上含むようにすることがより効果的である。
【0034】更に、最大出力値に対する出力の変化率が
0.01%/nsec以下であり且つ出力値が最大出力
値に対して20%〜50%の範囲にある平坦領域が2.
0msec以上含まれるようにすることがより効果的で
ある。なお、「平坦部の出力の変化率」とは、0.1m
sec程度の時間幅で測定したときの変化率をいい、も
っと細かい時間幅(例えば、nsec単位の短い時間
幅)で測定したときの変化率は大きくても問題はない。
【0035】〔熱応力の有限要素法による解析〕本実施
の形態の電池において、照射するレーザ光の波形を、図
4の(A),(B),(C)に示すような波形1,2,
3に調整した場合に、連続して4回照射するときの各ス
ポットの中央部に生じる熱応力を、有限要素法を用いて
解析した。
【0036】波形1〜3のいずれも、変化率0.01%
/nsec以下でレーザ光強度が最大値に対して0.3
程度の平坦部を有しているが、その長さは、波形1では
ごく短時間、波形2では1msec程度、波形3では2
msec程度である。スポットの中央部に生じる熱応力
を解析するのは、レーザ溶接に伴って発生する熱応力
は、スポットの中央部で一番大きく、これがクラック発
生の要因と考えられるからである。
【0037】この有限要素法による解析は、以下の条件
に基づいて行った。 レーザ光の波長:1.06μm レーザ光のパワー:9.3×102W レーザ光のスポット径:450μm パルス幅:12.0ms レーザ光照射からの解析時間:15.0ms 封口板の融点:1800K 絶縁スリーブ26の樹脂融点:600K なお、有限要素法については、日本機械学会編の「熱と
流れのコンピュータアナリシス」,コロナ社(1986
年)を参考文献として挙げることができる。
【0038】図5は、この解析結果を表わす特性図であ
って、各波形1,2,3ごとに照射回数と発生する熱応
力との関係が示されている。図5の解析結果から、1回
目の照射時と比べて2回目の照射時の方が熱応力が若干
大きくなるが、2回目以降の熱応力の大きさはほとんど
一定であることがわかる。
【0039】また、発生する熱応力は、波形1>波形2
>波形3の順であることがわかる。これは、平坦部の時
間を長くするほど、発生する熱応力が低減されることを
示している。また、波形2においては、発生する熱応力
の最大値が4.5×103N/cm2程度であるが、波形
3においては、発生する熱応力の最大値が4.0×10
3N/cm2程度である。従って、この解析条件におい
て、発生する熱応力の最大値を確実に4.5×103
/cm2以下に抑えるためには、平坦部の長さを2ms
ec程度以上に設定することが好ましいことが裏付けら
れる。
【0040】〔実験〕本実施の形態の電池において、封
口時に照射するレーザ光の波形を変えることによって最
大熱応力を様々な値に変えて電池を作製し、そのときの
クラックの発生率を調べる実験を行った。最大熱応力の
算出は、上記と同様の有限要素法を用いて行った。
【0041】その実験の結果、最大熱応力が4.5×1
3N/cm2以下の範囲では、クラック発生率が5%未
満であった。 [実施の形態2]図6は、本実施の形態にかかるリチウ
ム二次電池の封口工程を示す図であって、外装缶及び封
口体の部分だけを示した断面図である。
【0042】本実施の形態のリチウム二次電池は、実施
の形態1のリチウム二次電池と同様の構成であるが、本
実施形態の封口板131は、その外周部が曲折されて外
周突起部132が形成され、外周突起部132の先端部
132aと開口縁部111の先端部111aとがレーザ
溶接されている点が異なっている。電池の基本的な作製
方法は、実施の形態1と同様であるが、封口板131の
作製時に、封口板131の外周突起部132も合わせて
形成する。そして、封口時には、図6に示すように、開
口縁部111の先端部111aと外周突起部132の先
端部132aとの境界に沿ってレーザ光を照射しながら
封口を行う。
【0043】この場合、溶融池160から封口体131
の中央部の方への伝熱は、外周突起部132を経由して
なされるので、上記実施の形態1の外装缶10及び封口
板31を用いる場合と比べて、封口体131の中央部へ
の伝熱量は少なくなる。従って、溶融池160からの熱
の放出速度は減少し、発生する熱応力が減少する。ま
た、これに加えて、開口縁部111の厚さL1を外装缶
110の他の部分の厚さL2より小さく設計すれば、ま
た外周突起部132の厚さT3を封口板131の他の部
分の厚さT1より小さく設計すれば、溶融池160から
の熱の放出速度を更に減少させ、発生する熱応力を減少
させるのに有効である。
【0044】開口縁部111の厚さL1並びに封口板1
31の外周突起部132の形状は、以下のようにして調
整することができる。絞り加工によって外装缶110を
作製する際、作製される外装缶110の内面側の形状
は、用いるパンチの形状に従うので、開口縁部111に
相当する部分を膨らませた形状のパンチを用いることに
よって、外装缶110の開口縁部111の厚L1さを小
さくすることができる。
【0045】一方、封口板131も、アルミ合金の平板
をパンチとダイスを用いて絞り加工すると共に打ち抜い
て作製するが、この際に外周部を曲折することによって
外周突起部132を形成する。なお、この際に、用いる
パンチの形状を調整することによって外周突起部132
の厚さT3を調整することも可能である。この方法によ
り、開口縁部111の厚さL1、外周突起部132の高
さT2並びに厚さT3を各々所望の値に設定することがで
きる。
【0046】本実施の形態において、封口時に照射する
レーザ光の波形は、図3(B)のように従来と同様の波
形を用いても効果はあるが、実施の形態1で用いた図3
(A)のような波形を用いれば、更に熱応力の低減に効
果的である。 〔封口板の形状と熱応力との関係について〕本実施の形
態に基づき、封口板の中央部の厚さT1及び外周突起部
132の高さT2を様々に変化させて電池を作製する場
合にレーザ溶接時に発生する最大熱応力について、上記
実施の形態1と同様にして有限要素法による解析を行っ
た。
【0047】なお、外周突起部132の厚さT3は50
0μmで共通とした。また、照射するレーザ光の波形
は、図3(B)のように従来と同様の波形で行った。表
1はこの解析結果を表わすものである。また、図7は、
表1の各条件No.1〜15について、外周突起部13
2の高さT2と最大熱応力との関係をプロットした図表
である。
【0048】
【表1】
【0049】表1の解析結果から、外周突起部132の
高さT2が大きいほど、最大熱応力が小さいことがわか
る。またこの条件で、熱応力の最大値を4.5×103
N/cm2以下に抑えるためには、突起部の高さT2を8
0μm以上に設定することが好ましいことがわかる。 〔実験〕また更に、表1の各条件No.1〜15に基づ
いて実際に電池を作製し、レーザ封口時(走査速度は1
8m/sec、レーザ光のスポット径は300μm)の
クラックの発生率を測定する実験を行った。
【0050】その実験結果は図7に併記してある。即
ち、図7では、クラック発生率が5%未満の場合は○
印、クラック発生率が5%以上の場合は×印を付してあ
る。この実験の結果は、最大熱応力が4.5×103
/cm2以下の範囲でクラック発生率が5%未満である
ことを裏付けている。 (その他の事項)なお、上記実施の形態では、リチウム
二次電池の場合を例にとって説明したが、本発明は、ニ
ッケル−水素電池などの二次電池、あるいは一次電池に
おいても適用可能である。
【0051】また、上記実施の形態では、外装缶や封口
板の材質として、クラック発生の問題が生じやすいアル
ミニウム合金を用いる場合について説明したが、本発明
は、ステンレス等を用いる場合にも適用可能である。ま
た、上記実施の形態では、実用性の高い角形密閉式電池
について説明を行なったが、本発明の製造方法は、角形
密閉式電池に限らず、有底筒形状の外装缶を用いた電池
に対して広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、有底筒
形状の外装缶、特にアルミニウム合金からなるものを用
いた密閉式電池の製造方法において、封口ステップにお
いて照射するレーザ光の波形に、最大出力値に対する出
力の変化率が0.1%/nsec以下である平坦領域が
含まれるようにすることによって、照射エネルギーは従
来と同じでも、溶接部分に発生する最大熱応力を低減
し、クラックの発生を低く抑えることができる。
【0053】また、発生する最大熱応力を更に小さくす
るために、照射されるレーザ光の出力波形において、出
力が最大値に到達した後に、最大出力値に対する出力の
変化率が0.1%/nsec以下である平坦領域が2.
0msec以上含まれるようにすることが有効である。
ここで、最大出力値に対する出力の変化率が0.01%
/nsec以下である平坦領域が2.0msec以上含
まれるように設定することが好ましく、更に、最大出力
値に対する出力の変化率が0.01%/nsec以下で
あり且つ出力値が最大出力値に対して20%〜50%の
範囲にある平坦領域が2.0msec以上含まれるよう
に設定することが好ましい。
【0054】また、レーザ溶接時に、溶接部分に発生す
る最大熱応力を低減する別の手段として、封口板の外周
部に、照射されるレーザ光による熱が封口板の中央部に
放熱するのを防止する放熱防止手段を設けることも有効
であって、具体的には、封口体の外周に沿って突起部を
形成し、外装缶の開口部の先端部と封口体の突起部の先
端部とが対向するよう装着し、両先端部に沿ってレーザ
光を照射しながら走査することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る角形密閉式電池の斜
視図である。
【図2】レーザ溶接によって外装缶を封口する様子を示
す図である。
【図3】実施の形態1にかかるレーザ光のパルス波形、
及び従来例にかかるレーザ光のパルス波形である。
【図4】実施の形態1において用いるレーザ光の波形の
形態を示す図である。
【図5】実施の形態1において、有限要素法による熱応
力の解析結果を表わす特性図である。
【図6】実施の形態2にかかるリチウム二次電池の封口
工程を示す図である。
【図7】表1の結果に基づいて、外周突起部の高さと最
大熱応力との関係をプロットした図表である。
【符号の説明】
10 外装缶 11 開口縁部 20 電極群 30 封口体 31 封口板 50 レーザ光 51 集光レンズ 70,80 パルス波形 73 平坦部 111 開口縁部 132 外周突起部
フロントページの続き (72)発明者 山本 恵章 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒形状の外装缶及び当該外装缶の開
    口部を封口する封口板を作製する外装缶作製ステップ
    と、 前記外装缶に、発電要素を収納する収納ステップと、 前記外装缶の開口部に前記封口板を装着し、前記封口板
    の外周部と外装缶の開口縁部とを、両者の境界に沿って
    レーザ光を間欠的に照射しながら走査することによって
    溶接し、封口する封口ステップとからなる密閉式電池の
    製造方法において、 前記封口ステップにおいて照射するレーザ光の出力波形
    には、 最大出力値に対する出力の変化率が0.1%/nsec
    以下である平坦領域が含まれていることを特徴とする密
    閉式電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記封口ステップで照射されるレーザ光
    の出力波形には、 出力が最大値に到達した後に、最大出力値に対する出力
    の変化率が0.1%/nsec以下である平坦領域が
    2.0msec以上含まれていることを特徴とする請求
    項1記載の密閉式電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記封口ステップで照射されるレーザ光
    の出力波形には、 出力が最大値に到達した後に、最大出力値に対する出力
    の変化率が0.01%/nsec以下である平坦領域が
    2.0msec以上含まれていることを特徴とする請求
    項2記載の密閉式電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記封口ステップで照射されるレーザ光
    の出力波形には、 出力が最大値に到達した後に、最大出力値に対する出力
    の変化率が0.01%/nsec以下であり且つ出力値
    が最大出力値に対して20%〜50%の範囲にある平坦
    領域が2.0msec以上含まれていることを特徴とす
    る請求項3記載の密閉式電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 有底筒形状の外装缶及び当該外装缶の開
    口部を封口する封口板を作製する外装缶作製ステップ
    と、 前記外装缶に、発電要素を収納する収納ステップと、 前記外装缶の開口部に前記封口板を装着し、前記封口板
    の外周部と外装缶の開口縁部とを、両者の境界に沿って
    レーザ光を照射しながら走査することによって溶接し、
    封口する封口ステップとからなる密閉式電池の製造方法
    において、 前記外装缶作製ステップで作製する封口板の外周部に
    は、 前記封口ステップで照射されるレーザ光による熱が封口
    板の中央部に放熱するのを防止する放熱防止手段が設け
    られていることを特徴とする密閉式電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記外装缶作製ステップは、 封口体の外周に沿って突起部を形成するサブステップを
    有し、 前記封口ステップでは、 前記外装缶の開口部の先端部と前記封口体の突起部の先
    端部とが対向するよう装着し、前記両先端部に沿ってレ
    ーザ光を照射しながら走査することを特徴とする請求項
    5記載の密閉式電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記外装缶作製ステップで作製する外装
    缶は、 アルミニウム合金からなるものであって、 前記封口ステップでは、 レーザ光照射時に溶接部分に発生する最大熱応力が4.
    5×103N/cm2以下となるようレーザ光の照射を行
    うことを特徴とする請求項1〜6記載の密閉式電池の製
    造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040089168A (ko) * 2003-04-10 2004-10-21 (주)한빛레이저 입열량을 낮춘 펄스형 레이저 용접기술을 이용한 배터리제조 공정
JP2005183360A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 角形電池とその製造方法
KR100534237B1 (ko) * 1999-10-28 2005-12-08 후루카와 덴치 가부시키가이샤 납축전지의 제조법 및 그 제조용 지그
CN106624363A (zh) * 2015-11-01 2017-05-10 四川泛华航空仪表电器有限公司 轴封弹簧首尾激光对焊的方法
JP2019155421A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社東芝 レーザ加工方法

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