JPH11273519A - サーキットプロテクタとそれに用いる弾性熱応動板の製法 - Google Patents
サーキットプロテクタとそれに用いる弾性熱応動板の製法Info
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- JPH11273519A JPH11273519A JP10077154A JP7715498A JPH11273519A JP H11273519 A JPH11273519 A JP H11273519A JP 10077154 A JP10077154 A JP 10077154A JP 7715498 A JP7715498 A JP 7715498A JP H11273519 A JPH11273519 A JP H11273519A
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- H01H73/00—Protective overload circuit-breaking switches in which excess current opens the contacts by automatic release of mechanical energy stored by previous operation of a hand reset mechanism
- H01H73/22—Protective overload circuit-breaking switches in which excess current opens the contacts by automatic release of mechanical energy stored by previous operation of a hand reset mechanism having electrothermal release and no other automatic release
- H01H73/30—Protective overload circuit-breaking switches in which excess current opens the contacts by automatic release of mechanical energy stored by previous operation of a hand reset mechanism having electrothermal release and no other automatic release reset by push-button, pull-knob or slide
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- H—ELECTRICITY
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- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H37/00—Thermally-actuated switches
- H01H37/02—Details
- H01H37/32—Thermally-sensitive members
- H01H37/52—Thermally-sensitive members actuated due to deflection of bimetallic element
- H01H37/54—Thermally-sensitive members actuated due to deflection of bimetallic element wherein the bimetallic element is inherently snap acting
- H01H37/5418—Thermally-sensitive members actuated due to deflection of bimetallic element wherein the bimetallic element is inherently snap acting using cantilevered bimetallic snap elements
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化を図る。
【解決手段】 熱応動板19はほぼ矩形状で、その一端
部が第2端子15に固定され、他端部に可動接点24が
設けられ、固定接点側の板面が高膨張側、反対側の板面
が低膨張側とされる。板面の中心部に外径が小さく、低
膨張側に凸の曲率の大きな突部19aがプレスにより突
き出され、更にその突部と同心で、内径が突部の外径よ
り可なり大きなドーナツ状のつぶし部19bがプレスに
より形成され、熱応動板の板面は初期状態において突部
19aを中心として低膨張側に凸に漏斗状に湾曲されて
いる。
部が第2端子15に固定され、他端部に可動接点24が
設けられ、固定接点側の板面が高膨張側、反対側の板面
が低膨張側とされる。板面の中心部に外径が小さく、低
膨張側に凸の曲率の大きな突部19aがプレスにより突
き出され、更にその突部と同心で、内径が突部の外径よ
り可なり大きなドーナツ状のつぶし部19bがプレスに
より形成され、熱応動板の板面は初期状態において突部
19aを中心として低膨張側に凸に漏斗状に湾曲されて
いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一対の端子間に
流れる電流が過大になると熱応動板が湾曲してスナップ
アクション的に可動接点が固定接点から離れて過電流を
遮断するようにしたサーキットプロテクタに関し、特に
プロテクタの小型化に適した熱応動板に係わる。
流れる電流が過大になると熱応動板が湾曲してスナップ
アクション的に可動接点が固定接点から離れて過電流を
遮断するようにしたサーキットプロテクタに関し、特に
プロテクタの小型化に適した熱応動板に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来のサーキットプロテクタは実開平7
−27040号で開示された図10〜図12に示すもの
が用いられていた。第1端子14及び第2端子15がケ
ース11に内外に突出して取り付けられ、ケース内の第
1端子14に固定接点18が設けられ、その固定接点と
接離する可動接点24を設けた弾性熱応動板19の一端
部がリベット21により第2端子15に固定される。リ
セットつまみ27が、ばね28によりケース11より突
出する方向に偏倚され、熱応動板19とほぼ平行に移動
自在に配され、つまみの頂部がケース11から突出して
いる。
−27040号で開示された図10〜図12に示すもの
が用いられていた。第1端子14及び第2端子15がケ
ース11に内外に突出して取り付けられ、ケース内の第
1端子14に固定接点18が設けられ、その固定接点と
接離する可動接点24を設けた弾性熱応動板19の一端
部がリベット21により第2端子15に固定される。リ
セットつまみ27が、ばね28によりケース11より突
出する方向に偏倚され、熱応動板19とほぼ平行に移動
自在に配され、つまみの頂部がケース11から突出して
いる。
【0003】リセットつまみ27に絶縁片33が取り付
けられる。その絶縁片33は板面が熱応動板19とほぼ
平行に配され、可動接点24が固定接点18と接触した
初期状態で、その可動接点24に対してリセットつまみ
27の頂部と反対側に位置している。熱応動板19の加
熱により可動接点24が固定接点18からスナップアク
ション的に離されると、リセットつまみ27がばね28
により移動され、絶縁片33が両接点間に移動する。熱
応動板19が冷却して反転しても、絶縁片33が介在し
ているので可動接点24は固定接点に接触することはな
い。熱応動板19が冷却した状態でリセットつまみ27
を押し込むと、絶縁片33が元の初期状態における位置
に移動し、可動接点24が固定接点18に接触する。
けられる。その絶縁片33は板面が熱応動板19とほぼ
平行に配され、可動接点24が固定接点18と接触した
初期状態で、その可動接点24に対してリセットつまみ
27の頂部と反対側に位置している。熱応動板19の加
熱により可動接点24が固定接点18からスナップアク
ション的に離されると、リセットつまみ27がばね28
により移動され、絶縁片33が両接点間に移動する。熱
応動板19が冷却して反転しても、絶縁片33が介在し
ているので可動接点24は固定接点に接触することはな
い。熱応動板19が冷却した状態でリセットつまみ27
を押し込むと、絶縁片33が元の初期状態における位置
に移動し、可動接点24が固定接点18に接触する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーキットプロ
テクタは電子電機機器等において広く使用されて来た
が、最近、その小型化に関する強い要請が各方面から提
起されるようになって来た。この発明は、この要請に応
えるために為されたものである。
テクタは電子電機機器等において広く使用されて来た
が、最近、その小型化に関する強い要請が各方面から提
起されるようになって来た。この発明は、この要請に応
えるために為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、ケースに内外に突出して第1、第2端子が取り付け
られ、ケース内において第1端子に固定接点が設けら
れ、その固定接点と接離する可動接点を設けた弾性熱応
動板の一端部が第2端子に固定され、熱応動板の加熱に
より可動接点が固定接点からスナップアクション的に離
されるサーキットプロテクタに関する。
は、ケースに内外に突出して第1、第2端子が取り付け
られ、ケース内において第1端子に固定接点が設けら
れ、その固定接点と接離する可動接点を設けた弾性熱応
動板の一端部が第2端子に固定され、熱応動板の加熱に
より可動接点が固定接点からスナップアクション的に離
されるサーキットプロテクタに関する。
【0006】請求項1では特に熱応動板は、ほぼ矩形状
で、その長手方向の一端部が前記第2端子に固定され、
他端部に可動接点が設けられ、固定接点側の板面が高膨
張側、反対側の板面が低膨張側とされ、板面の中心部
に、外形が小さく、低膨張側に凸の曲率の大きな突部が
プレスにより突き出され、更にその突部と同心で、内径
が突部の外径より可なり大きなドーナツ状のつぶし部が
プレスにより形成され、熱応動板の板面は初期状態にお
いて突部を中心として低膨張側に凸に漏斗状に湾曲され
ている。
で、その長手方向の一端部が前記第2端子に固定され、
他端部に可動接点が設けられ、固定接点側の板面が高膨
張側、反対側の板面が低膨張側とされ、板面の中心部
に、外形が小さく、低膨張側に凸の曲率の大きな突部が
プレスにより突き出され、更にその突部と同心で、内径
が突部の外径より可なり大きなドーナツ状のつぶし部が
プレスにより形成され、熱応動板の板面は初期状態にお
いて突部を中心として低膨張側に凸に漏斗状に湾曲され
ている。
【0007】(2) 請求項2の発明は、前記(1)に
おいて、絶縁片を備えたリセットつまみが設けられ、そ
のリセットつまみは、ばねによりケースより突出する方
向に偏倚され、その頂部が前記ケース内から突出し、熱
応動板とほぼ平行に移動自在に配される。絶縁片は、板
面が熱応動板とほぼ平行に配され、可動接点が固定接点
と接触した初期状態で、その固定接点に対してリセット
つまみの頂部と反対側に配される。熱応動板の加熱によ
り可動接点が固定接点から離されると、リセットつまみ
がばねにより移動され、その結果絶縁片が両接点間に移
動される。熱応動板が冷却した状態でリセットつまみを
押し込むと、絶縁片が初期状態における位置に移動し、
両接点が接触する。
おいて、絶縁片を備えたリセットつまみが設けられ、そ
のリセットつまみは、ばねによりケースより突出する方
向に偏倚され、その頂部が前記ケース内から突出し、熱
応動板とほぼ平行に移動自在に配される。絶縁片は、板
面が熱応動板とほぼ平行に配され、可動接点が固定接点
と接触した初期状態で、その固定接点に対してリセット
つまみの頂部と反対側に配される。熱応動板の加熱によ
り可動接点が固定接点から離されると、リセットつまみ
がばねにより移動され、その結果絶縁片が両接点間に移
動される。熱応動板が冷却した状態でリセットつまみを
押し込むと、絶縁片が初期状態における位置に移動し、
両接点が接触する。
【0008】(3) 請求項3の弾性熱応動板の製法
は、バイメタル材より成る薄板をプレスにて寸法がA×
B(A>B)の矩形状に外形抜きする。内径R1が前記
Bより可なり小さな第1の穴を備えた第1のダイス上
に、前記矩形状薄板の低膨張面を下にし、板面の中心が
穴の中心に一致するように載置する。外径R2が前記B
より小さく、前記R1より可なり大きな円柱体で、その
底面にR1にほぼ等しい外形をもつ球面状突起が形成さ
れた第1のパンチを用い、その第1のパンチの突起が第
1ダイスの穴の上に重なるように配した状態で、第1パ
ンチと第1ダイスにより前記矩形状薄板をプレスして突
き出し加工(しぼり加工とも言う)を行い、矩形状薄板
の中心に突部と、その周りに漏斗状湾曲部とを形成す
る。内径R3がR2程度の第2の穴を備えた第2のダイ
ス上に、矩形状薄板の突部の中心が第2の穴の中心に一
致するように載置する。外形R4が前記Bより小さく、
かつR2及びR3より大きく、底面がフラットの円柱状
の第2パンチを第2ダイスの第2の穴と同心に配した状
態で、第2パンチと第2ダイスとにより前記矩形状薄板
をプレスして、前記矩形状薄板の前記第2ダイスと第2
パンチで押圧された部分にドーナツ状のつぶし部を形成
する。
は、バイメタル材より成る薄板をプレスにて寸法がA×
B(A>B)の矩形状に外形抜きする。内径R1が前記
Bより可なり小さな第1の穴を備えた第1のダイス上
に、前記矩形状薄板の低膨張面を下にし、板面の中心が
穴の中心に一致するように載置する。外径R2が前記B
より小さく、前記R1より可なり大きな円柱体で、その
底面にR1にほぼ等しい外形をもつ球面状突起が形成さ
れた第1のパンチを用い、その第1のパンチの突起が第
1ダイスの穴の上に重なるように配した状態で、第1パ
ンチと第1ダイスにより前記矩形状薄板をプレスして突
き出し加工(しぼり加工とも言う)を行い、矩形状薄板
の中心に突部と、その周りに漏斗状湾曲部とを形成す
る。内径R3がR2程度の第2の穴を備えた第2のダイ
ス上に、矩形状薄板の突部の中心が第2の穴の中心に一
致するように載置する。外形R4が前記Bより小さく、
かつR2及びR3より大きく、底面がフラットの円柱状
の第2パンチを第2ダイスの第2の穴と同心に配した状
態で、第2パンチと第2ダイスとにより前記矩形状薄板
をプレスして、前記矩形状薄板の前記第2ダイスと第2
パンチで押圧された部分にドーナツ状のつぶし部を形成
する。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を図1〜図6
に、図10〜図12と対応する部分に同じ符号を付けて
示し、重複説明を省略する。この発明では、熱応動板1
9に寸法がほぼA×B(A>Bとする)の矩形状で、そ
の長手方向の一端部が第2端子15に固定され、他端部
に可動接点24が設けられ、固定接点18側の板面が高
膨張側、反対側の板面が低膨張側とされる。板面の中心
部に、外径R1が小さく、低膨張側に凸の曲率の大きな
突部19aがプレスにより突き出され、更にその突部1
9aと同心で内径R3が突部19aの外径R1より可な
り大きく、外径が前記Bより僅かに小さいドーナツ状の
つぶし部19bがプレスにより形成され、熱応動板19
の板面は初期状態において突部19aを中心として低膨
張側に凸に漏斗状に湾曲されている(請求項1)。
に、図10〜図12と対応する部分に同じ符号を付けて
示し、重複説明を省略する。この発明では、熱応動板1
9に寸法がほぼA×B(A>Bとする)の矩形状で、そ
の長手方向の一端部が第2端子15に固定され、他端部
に可動接点24が設けられ、固定接点18側の板面が高
膨張側、反対側の板面が低膨張側とされる。板面の中心
部に、外径R1が小さく、低膨張側に凸の曲率の大きな
突部19aがプレスにより突き出され、更にその突部1
9aと同心で内径R3が突部19aの外径R1より可な
り大きく、外径が前記Bより僅かに小さいドーナツ状の
つぶし部19bがプレスにより形成され、熱応動板19
の板面は初期状態において突部19aを中心として低膨
張側に凸に漏斗状に湾曲されている(請求項1)。
【0010】この実施例では絶縁片33を備えたリセッ
トつまみ27が設けられ、そのリセットつまみ27は、
ばね28によりケース11より突出する方向に偏倚さ
れ、その頂部がケース11内から突出し、熱応動板19
とほぼ平行に移動自在に配される。絶縁片33は、板面
が熱応動板19とほぼ平行に配され、可動接点24が固
定接点18と接触した初期状態で、その固定接点18に
対してリセットつまみ27の頂部と反対側に配される。
トつまみ27が設けられ、そのリセットつまみ27は、
ばね28によりケース11より突出する方向に偏倚さ
れ、その頂部がケース11内から突出し、熱応動板19
とほぼ平行に移動自在に配される。絶縁片33は、板面
が熱応動板19とほぼ平行に配され、可動接点24が固
定接点18と接触した初期状態で、その固定接点18に
対してリセットつまみ27の頂部と反対側に配される。
【0011】熱応動板19の加熱により可動接点24が
固定接点18から離されると、リセットつまみ27がば
ね28により移動され、その結果絶縁片33が両接点間
に移動される。熱応動板19が冷却して反転しても、絶
縁片33が介在しているので可動接点24は固定接点1
8に接触することはない。熱応動板19が冷却した状態
でリセットつまみ27を押し込むと、絶縁片33が初期
状態における位置に移動し、両接点が接触する(請求項
2)。
固定接点18から離されると、リセットつまみ27がば
ね28により移動され、その結果絶縁片33が両接点間
に移動される。熱応動板19が冷却して反転しても、絶
縁片33が介在しているので可動接点24は固定接点1
8に接触することはない。熱応動板19が冷却した状態
でリセットつまみ27を押し込むと、絶縁片33が初期
状態における位置に移動し、両接点が接触する(請求項
2)。
【0012】次に図3〜図6の弾性熱応動板19の製法
について図7、図8により説明する。 バイメタル材より成る薄板をプレスにて寸法がA×
B(A>B)の矩形状に外形抜きする。 内径R1が前記Bより可なり小さな第1の穴40a
を備えた第1のダイス40−1上に、矩形状薄板の低膨
張面を下にし、板面の中心が穴40aの中心に一致する
ように載置する。 外径R2が前記Bより多少小さく、前記R1より可
なり大きな円柱体で、その底面に第1のダイス40−1
の穴径R1にほぼ等しい外形をもつ球面状突起42aが
形成された第1のパンチ42を用い、突起42aが第1
ダイスの穴40a上に重なるように配し、第1パンチ4
2と第1ダイス40−1とで矩形状薄板19´をプレス
して突き出し加工(しぼり加工とも言う)を行い、矩形
状薄板19´の中心に突部19aと、その周りに漏斗状
湾曲部19cとを形成する(図7A)。 内径R3が第1パンチ42の外径R2程度の第2の
穴40bを備えた第2のダイス40−2上に、矩形状薄
板の19’の突部19aの中心が第2の穴40bの中心
に一致するように載置する。 外形R4が前記Bより僅かに小さく、かつ第1パン
チの外形R2及び第2ダイス40−2の穴径R3より大
きく、底面がフラットの円柱状の第2パンチ43を第2
ダイス40−2の第2の穴40bと同心に配した状態
で、第2パンチ43と第2ダイス40−2とで矩形状薄
板19´をプレスして、第2ダイス40−2と第2パン
チ43とで押圧された部分にドーナツ状のつぶし部19
bを形成する(図7B,図8)。
について図7、図8により説明する。 バイメタル材より成る薄板をプレスにて寸法がA×
B(A>B)の矩形状に外形抜きする。 内径R1が前記Bより可なり小さな第1の穴40a
を備えた第1のダイス40−1上に、矩形状薄板の低膨
張面を下にし、板面の中心が穴40aの中心に一致する
ように載置する。 外径R2が前記Bより多少小さく、前記R1より可
なり大きな円柱体で、その底面に第1のダイス40−1
の穴径R1にほぼ等しい外形をもつ球面状突起42aが
形成された第1のパンチ42を用い、突起42aが第1
ダイスの穴40a上に重なるように配し、第1パンチ4
2と第1ダイス40−1とで矩形状薄板19´をプレス
して突き出し加工(しぼり加工とも言う)を行い、矩形
状薄板19´の中心に突部19aと、その周りに漏斗状
湾曲部19cとを形成する(図7A)。 内径R3が第1パンチ42の外径R2程度の第2の
穴40bを備えた第2のダイス40−2上に、矩形状薄
板の19’の突部19aの中心が第2の穴40bの中心
に一致するように載置する。 外形R4が前記Bより僅かに小さく、かつ第1パン
チの外形R2及び第2ダイス40−2の穴径R3より大
きく、底面がフラットの円柱状の第2パンチ43を第2
ダイス40−2の第2の穴40bと同心に配した状態
で、第2パンチ43と第2ダイス40−2とで矩形状薄
板19´をプレスして、第2ダイス40−2と第2パン
チ43とで押圧された部分にドーナツ状のつぶし部19
bを形成する(図7B,図8)。
【0013】プレスのストロークによって反転条件の異
なる熱応動板が得られる。の突き出し工程で形成され
た突部19aと、のつぶし工程で形成されたつぶし部
19bは、金属の組織が圧縮変形され、弾性が失われ、
剛体化されている。図9に示すような大型の球面状の突
部19aを絞り加工により形成した熱応動板19も考え
られるが、このようにすると突部19aは曲面がつぶさ
れて剛体化される。スナップアクション動作は突部19
aの外側のバイメタルの変位によって発生するが、剛体
化した突部19aの割合が大きくなっているため、スナ
ップアクション動作が不安定となるので、比較的大型の
熱応動板にしか適用できない。
なる熱応動板が得られる。の突き出し工程で形成され
た突部19aと、のつぶし工程で形成されたつぶし部
19bは、金属の組織が圧縮変形され、弾性が失われ、
剛体化されている。図9に示すような大型の球面状の突
部19aを絞り加工により形成した熱応動板19も考え
られるが、このようにすると突部19aは曲面がつぶさ
れて剛体化される。スナップアクション動作は突部19
aの外側のバイメタルの変位によって発生するが、剛体
化した突部19aの割合が大きくなっているため、スナ
ップアクション動作が不安定となるので、比較的大型の
熱応動板にしか適用できない。
【0014】この発明の熱応動板は、板面の中央部、つ
まり突部19aとつぶし部19bとの間に正常に弾性変
位する環状のバイメタル部を残すことで、ばらつきの少
ないスナップアクション動作を行うことができる。
まり突部19aとつぶし部19bとの間に正常に弾性変
位する環状のバイメタル部を残すことで、ばらつきの少
ないスナップアクション動作を行うことができる。
【0015】
【発明の効果】この発明の弾性熱応動板は、従来の図1
0のものに比較し、形状が極めて簡単であるため、従来
のものより大幅に小型化することが可能となる。この小
型化した熱応動板を使用することによって、サーキット
プロテクタを従来より可なり小型化することができる。
0のものに比較し、形状が極めて簡単であるため、従来
のものより大幅に小型化することが可能となる。この小
型化した熱応動板を使用することによって、サーキット
プロテクタを従来より可なり小型化することができる。
【0016】この発明の弾性熱応動板は構造が簡単であ
るので、製造工数が少なく、安価に得られる。
るので、製造工数が少なく、安価に得られる。
【図1】この発明のサーキットプロテクタの部分分解斜
視図。
視図。
【図2】図1のサーキットプロテクタの動作状態を説明
するための斜視図。
するための斜視図。
【図3】図2の熱応動板19の形状を示す斜視図。
【図4】A及びBはそれぞれ図1の熱応動板19の正面
図及び側面図。
図及び側面図。
【図5】図1の熱応動板19の詳細を示す図で、Aは正
面図、BはAのa−a’断面図、CはAのb−b’断面
図。
面図、BはAのa−a’断面図、CはAのb−b’断面
図。
【図6】図1の熱応動板19が加熱により反転した状態
を示す図で、Aは正面図、BはAのa−a’断面図、C
はAのb−b’断面図。
を示す図で、Aは正面図、BはAのa−a’断面図、C
はAのb−b’断面図。
【図7】図1の熱応動板19の製造工程を示す原理的な
断面図。
断面図。
【図8】図7Bのつぶし工程におけるプレス中の要部の
形状を示す図。
形状を示す図。
【図9】図1の熱応動板19を得る途中の段階で考えら
れた熱応動板を示す図で、Aは正面図、Bはa−a’断
面図。
れた熱応動板を示す図で、Aは正面図、Bはa−a’断
面図。
【図10】従来の(実開平7−27040号)サーキッ
トプロテクタの部分分解斜視図。
トプロテクタの部分分解斜視図。
【図11】図10のサーキットプロテクタの初期状態を
示す図で、Aは縦断面図、BはAのI−I断面図。
示す図で、Aは縦断面図、BはAのI−I断面図。
【図12】図10のサーキットプロテクタの遮断状態を
示す図で、Aは縦断面図、BはAのI−I断面図。
示す図で、Aは縦断面図、BはAのI−I断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ケースに内外に突出して第1、第2端子
が取り付けられ、 前記ケース内において前記第1端子に固定接点が設けら
れ、 その固定接点と接離する可動接点を設けた弾性熱応動板
の一端部が前記第2端子に固定され、 前記熱応動板の加熱により前記可動接点が前記固定接点
からスナップアクション的に離されるサーキットプロテ
クタにおいて、 前記熱応動板は、 ほぼ矩形状で、その長手方向の一端部が前記第2端子に
固定され、他端部に前記可動接点が設けられ、 前記固定接点側の板面が高膨張側、反対側の板面が低膨
張側とされ、 板面の中心部に、外径が小さく、前記低膨張側に凸の曲
率の大きな突部がプレスにより突き出され、更にその突
部と同心で、内径が突部の外径より可なり大きなドーナ
ツ状のつぶし部がプレスにより形成され、熱応動板の板
面は初期状態において前記突部を中心として前記低膨張
側に凸に漏斗状に湾曲されていることを特徴とするサー
キットプロテクタ。 - 【請求項2】 請求項1において、絶縁片を備えたリセ
ットつまみが設けられ、そのリセットつまみは、ばねに
より前記ケースより突出する方向に偏倚され、その頂部
が前記ケース内から突出し、前記熱応動板とほぼ平行に
移動自在に配され、 前記絶縁片は、板面が前記熱応動板とほぼ平行に配さ
れ、前記可動接点が前記固定接点と接触した初期状態
で、その固定接点に対して前記リセットつまみの頂部と
反対側に配され、 前記熱応動板の加熱により前記可動接点が前記固定接点
から離されると、前記リセットつまみが前記ばねにより
移動され、その結果前記絶縁片が前記両接点間に移動さ
れ、 前記熱応動板が冷却した状態で前記リセットつまみを押
し込むと、前記絶縁片が前記初期状態における位置に移
動し、両接点が接触することを特徴とするサーキットプ
ロテクタ。 - 【請求項3】 バイメタル材より成る薄板をプレスにて
寸法がA×B(A>B)の矩形状に外形抜きし、 内径R1が前記Bより可なり小さな第1の穴を備えた第
1のダイス上に、前記矩形状薄板の低膨張面を下にし、
板面の中心が前記穴の中心に一致するように載置し、 外径R2が前記Bより小さく、前記R1より可なり大き
な円柱体で、その底面に前記R1にほぼ等しい外径をも
つ球面状突起が形成された第1のパンチを用い、その第
1のパンチの突起が前記第1ダイスの穴の上に重なるよ
うに配した状態で前記第1パンチと第1ダイスにより前
記矩形状薄板をプレスして突き出し加工(しぼり加工と
も言う)を行い、矩形状薄板の中心に突部と、その周り
に漏斗状湾曲部とを形成し、 内径R3が前記R2程度の第2の穴を備えた第2のダイ
ス上に、前記矩形状薄板の突部の中心が第2の穴の中心
に一致するように載置し、 外形R4が前記Bより小さく、かつ前記R2及びR3よ
り大きく、底面がフラットの円柱状の第2パンチを前記
第2ダイスの第2の穴と同心に配した状態で、前記第2
パンチと第2ダイスとにより前記矩形状薄板をプレスし
て、第2ダイスと第2パンチで押圧された部分にドーナ
ツ状のつぶし部を形成することを特徴とする弾性熱応動
板の製法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10077154A JPH11273519A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | サーキットプロテクタとそれに用いる弾性熱応動板の製法 |
TW087119490A TW413827B (en) | 1998-03-25 | 1998-11-24 | Circuit protector, elastic thermal responding board using the same, and its manufacturing method |
US09/275,882 US6144541A (en) | 1998-03-25 | 1999-03-25 | Circuit protector, resilient heat-sensitive plate therefor and its manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10077154A JPH11273519A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | サーキットプロテクタとそれに用いる弾性熱応動板の製法 |
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JPH11273519A true JPH11273519A (ja) | 1999-10-08 |
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ID=13625884
Family Applications (1)
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JP10077154A Pending JPH11273519A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | サーキットプロテクタとそれに用いる弾性熱応動板の製法 |
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JP (1) | JPH11273519A (ja) |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1998-03-25 JP JP10077154A patent/JPH11273519A/ja active Pending
- 1998-11-24 TW TW087119490A patent/TW413827B/zh not_active IP Right Cessation
-
1999
- 1999-03-25 US US09/275,882 patent/US6144541A/en not_active Expired - Fee Related
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CN107077990A (zh) * | 2014-10-20 | 2017-08-18 | 打矢恒温器株式会社 | 温度开关 |
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US6144541A (en) | 2000-11-07 |
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A02 | Decision of refusal |
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