JPH11273238A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

Info

Publication number
JPH11273238A
JPH11273238A JP6911398A JP6911398A JPH11273238A JP H11273238 A JPH11273238 A JP H11273238A JP 6911398 A JP6911398 A JP 6911398A JP 6911398 A JP6911398 A JP 6911398A JP H11273238 A JPH11273238 A JP H11273238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
rotation speed
recording
spindle motor
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6911398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Tomita
保士 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP6911398A priority Critical patent/JPH11273238A/ja
Publication of JPH11273238A publication Critical patent/JPH11273238A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量FDを回転するためには、高起動トル
ク、高速回転が必要とされるが、両方向通電のみ、ある
いは片方向通電のみでは、それらを達成することができ
なかった。 【解決手段】 システムコントローラ27は、FG50
からのF−V(frequency to voltage)信号にしたがっ
た回転速度検出信号によってモータドライバ31のスイ
ッチング制御を行って、スピンドルモータ3の目標回転
速度を第1の回転速度、この第1の回転速度よりも高速
の第2の回転速度に切り換え制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
クのような記録ディスクをスピンドルモータで回転し、
情報信号の書き込み/読み出しを行うディスクドライブ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク状磁気記録媒体の一種と
して例えばフロッピーディスク(Floppy Disk :FD)
が提案されている。フロッピーディスクは、薄い円板状
のディスク基板上に磁性層による記録層が被着されるこ
とにより構成されている。このフロッピーディスクは、
カートリッジ内に回転可能に収納され、このカートリッ
ジに収納されたままの状態で使用される。また、このよ
うなフロッピーディスクを記録媒体として情報信号の記
録/再生を行うフロッピーディスクドライブ装置(FD
D)が提案されている。
【0003】上記FDDのようなディスクドライブ装置
において、フロッピーディスクは、中央部分の金属製の
ハブ部をディスクテーブルにより保持されて、このディ
スクテーブルとともにスピンドルモータにより回転操作
される。
【0004】FDDは、例えばノート型パーソナルコン
ピュータ装置等に内蔵されるために薄型化が図られてい
る。このため、必然的に上記スピンドルモータも扁平薄
型構造とされる。上記スピンドルモータとしては、一般
的に三相2極巻線のブラシレスDCモータが用いられて
いる。
【0005】また、近年、上記フロッピーディスクの大
容量化が注目されるようになってきた。パーソナルコン
ピュータやワードプロセッサ等で使用している通常のフ
ロッピーディスクは、一般的に大きさが3.5インチであ
り、記録容量は多くても数MB程であるが、大きさを同
じにしながらも、もっと大容量、例えば数十〜数百MB
を超えるような大容量フロッピーディスクが考えられる
ようになってきた。
【0006】ところで、この大容量フロッピーディスク
用のディスクドライブ装置を市場に提供することを考え
るとき、当然、上記通常のフロッピーディスクとの互換
性を考慮するのがユーザのためには必要である。そこ
で、ディスクドライブ装置としては、通常のフローピー
ディスクに情報信号を書き込み/読み出すために必要と
される回転数、例えば300rpmから、大容量フロッピ
ーディスクに情報信号を書き込み/読み出すために必要
とされ回転数、例えば3600rpmを安定して、適切な
トルクで、かつ低消費電力で生み出すスピンドルモータ
を備えることが求められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的にス
ピンドルモータのコイルへの通電方法としては、コイル
への通電方向を両方向とする両方向(バイポーラ)通電
と、片方向とする片方向(ユニポーラ)通電があり、3
00rpmのような低速回転のときにはバイポーラ通電
を、3600rpmのような高速回転のときにはユニポー
ラ通電を行うのが一般的であった。
【0008】両方向通電は、低消費電力により上記モー
タを駆動することができるので効率が良いが、起動トル
クを大きくしようとすると高速での回転ができなかっ
た。もちろん、電圧を上げれば高速回転は可能である
が、モータ用の電源電圧としては5Vという条件がある
ために不可能である。
【0009】これに対して、片方向通電はコイル抵抗値
を小さくして電流を多く流すことにより、高回転、高ト
ルクが得られる。しかし、モータ駆動装置用のICには
電流制限があるので、起動トルクは小さくなる。また、
消費電力が大きく効率が悪くなる。
【0010】特に、大容量FDを回転するためには、高
起動トルク、高速回転が必要とされるが、上記両方向通
電のみ、あるいは片方向通電のみでは、それらを達成す
ることができなかった。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、起動時に負荷がかかってもスピンドルモータを
起動でき、高速回転させることもでき、かつ起動消費電
力を低く抑えることができるディスクドライブ装置の提
供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、記録ディスクをスピンドルモータで回転
し、情報信号の書き込み/読み出しを行うディスクドラ
イブ装置において、上記記録ディスクを装着した後、上
記スピンドルモータの目標回転速度を第1の回転速度と
して上記記録ディスクのチャッキングを行い、次に上記
目標回転速度を第1の回転速度よりも高速の第2の回転
速度に切り換え制御する制御手段を備え、上記スピンド
ルモータのモータコイルへの通電方法を両方向通電とし
て上記第1の回転速度とした後、この両方向通電で有効
に駆動できる回転数の上限となる第3の回転速度に達し
た時点で、モータコイルへの通電方法を片方向通電に切
り換えてから上記第2の回転速度とすることを特徴とす
る。
【0013】ここで、上記制御手段は、上記スピンドル
モータの回転速度を検出する速度検出手段からの速度検
出信号に応じて上記モータコイルへの通電方法を切り換
える。また、上記制御手段は、上記スピンドルモータの
目標回転速度が上記第1の回転速度に達した後、上記第
2の回転速度に達する途中の上記第3の回転速度で上記
モータコイルへの通電方法を両方向通電から片方向通電
に切り換える。
【0014】また、上記ディスクドライブ装置は、上記
記録ディスクとして第1の種類の記録ディスク又はこの
第1の種類の記録ディスクよりも高密度の情報信号の記
録が行える第2の種類の記録ディスクを対象とし、上記
制御手段は、ディスクテーブルに上記第1の種類の記録
ディスクが装着されたときには、このディスクテーブル
の回転開始後、このディスクテーブルの回転速度を第1
の回転速度としてチャッキングを行い、次にこのディス
クテーブルの回転速度を第2の回転速度として上記第1
の種類の記録ディスクのセンタリングを行い、その後に
このディスクテーブルの回転速度を第1の回転速度とし
てこの第1の種類の記録ディスクに対する情報信号の書
き込み/読み出しを可能とし、上記ディスクテーブルに
上記第2の種類の記録ディスクが装着されたときには、
このディスクテーブルの回転開始後、回転速度を第1の
回転速度としてチャッキングを行い、次にこのディスク
テーブルの回転速度を第2の回転速度として上記第2の
種類の記録ディスクに対する情報信号の書き込み又は読
み出しを可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、ス
ピンドルモータを駆動し、選択的に装着された記録容量
の異なる二つのフロッピーディスク(FD)を回転し
て、情報信号を記録/再生するディスクドライブ装置で
ある。
【0016】ここで、二つのFDとは、従来から使用さ
れている、記録容量が例えば数MB程度の第1のFD
と、この第1のFDよりも高密度の記録が行える第2の
FDであり、共に大きさは3.5インチである。これら二
つのFDは、上記ディスクドライブ装置において選択的
に用いられる。これら二つのFDの詳細については後述
する。
【0017】本実施の形態となるディスクドライブ装置
は、図1に示すように、モータドライバ31と、このモ
ータドライバ31によって駆動されるスピンドルモータ
3と、スピンドルモータ3の回転数を周波数発電により
検出する周波数発電機(FG)50と、このFG50か
らのF−V(frequency to voltage)信号にしたがった
回転速度検出信号によってモータドライバ31のスイッ
チング制御を行って、スピンドルモータ3の目標回転速
度を第1の回転速度、この第1の回転速度よりも高速の
第2の回転速度に切り換え制御するシステムコントロー
ラ27とを備えて成る。
【0018】また、システムコントローラ27には、後
述するディスクイン検出スイッチ28、ライトプロテク
ト検出スイッチ29及び各ディスク容量検出スイッチ3
0a,30bが接続される。システムコントローラ27
は、それらからの各検出信号に基づいて、上記二つのF
Dのいずれかに適するように、モータドライバ31を介
して、スピンドルモータ3の回転速度を制御する。ま
た、システムコントローラ27には例えばFD101を
挟んで上下に配された上側磁気ヘッド32aと下側磁気
ヘッド32bも接続され、各磁気ヘッド32a及びbの
位置及び動作を制御する。
【0019】モータドライバ31は、図2に示すよう
に、システムコントローラ27に直接接続されるスイッ
チング制御回路70と、このスイッチング制御回路70
によってスイッチングが制御される電源側パワートラン
ジスタ71,72及び73と、接地側パワートランジス
タ74,75及び76と、電源側パワートランジスタ7
7とを備えて成る。
【0020】このモータドライバ31が駆動するスピン
ドルモータ3本体は、三相ブラシレスモータで、基端x
で接続されたU相,V相及びW相のモータコイルを有し
ている。
【0021】電源側パワートランジスタ71,72及び
73は、コレクタ電極を電源電位Vccに、エミッタ電極
をそれぞれU相,V相及びW相のモータコイルの他端側
に接続しているNPNトランジスタである。
【0022】また、接地側パワートランジスタ74,7
5及び76は、コレクタ電極をそれぞれU相,V相及び
W相のモータコイルの他端側に接続し、エミッタ電極を
接地したNPNトランジスタである。
【0023】また、電源側パワートランジスタ77は、
エミッタ電極を電源電位Vccに、コレクタ電極を上記U
相,V相及びW相のモータコイルの基端xに接続したP
NPトランジスタである。
【0024】各パワートランジスタ71,72,73,
74,75,76及び77のベース電極は、スイッチン
グ制御回路70に接続されている。
【0025】このように構成されたモータドライバ31
は、FG50からの回転速度検出信号に基づいたシステ
ムコントローラ27の制御により、スイッチング制御回
路70でのスイッチングが制御される。つまり、各パワ
ートランジスタ71,72,73,74,75,76及
び77のオンオフが制御されて、スピンドルモータ3を
駆動する。
【0026】例えば、モータコイルへの通電方法が両方
向(バイポーラ)通電であるとき、スイッチング制御回
路70は、電源側パワートランジスタ71と接地側パワ
ートランジスタ75のベース電極にベース電流を流して
これらトランジスタ71及び75をオンとし、モータコ
イルU相からV相に電機子電流を流して例えばS極を発
生させ、例えば界磁(ロータ)のN極を引き寄せる。次
に、電源側パワートランジスタ72と接地側パワートラ
ンジスタ76をオンとし、V相からW相に電機子電流を
流して一方の極を発生させ、上記界磁の他方の極を引き
寄せる。さらに次に、電源側パワートランジスタ73と
接地側パラートランジスタ74をオンにして、W相から
U相に電機子電流を流して、上記界磁を回転させる。こ
こで、各相には各パワートランジスタのスイッチングに
応じた両方向の電機子電流が流れることになる。
【0027】一方、モータコイルへの通電方法が片方向
(ユニポーラ)通電であるとき、スイッチング制御回路
70は電源側パワートランジスタ77と接地側パワート
ランジスタ74をオンとし、モータコイルのU相に電機
子電流を流す。そして、電源側パワートランジスタ77
と接地側パワートランジスタ75をオンにしてV相に、
また、電源側パワートランジスタ77と接地側パワート
ランジスタ76をオンにしてW相に次々と電機子電流を
流して界磁を回転させる。ここで、各相には各パワート
ランジスタのスイッチングに応じた片方向の電機子電流
が流れることになる。
【0028】システムコントローラ27は、モータドラ
イバ31のスイッチング制御回路70を制御して、モー
タコイルへの通電をバイポーラ通電からユニポーラ通電
に切り換えて、低速回転から高速回転にする。
【0029】具体的には、スイッチング制御回路70で
のスイッチングを制御して、スピンドルモータ3のモー
タコイルの通電方法をバイポーラ通電とし、スピンドル
モータ3を第1の回転速度、例えば回転数300rpmで
回転し、その後、このバイポーラ通電で有効に駆動でき
る回転数の上限となる第3の回転速度、例えば2000
rpmに達した時点で、モータコイルへの通電方法をユニ
ポーラ通電に切り換えてから上記第3の回転速度、例え
ば3600rpmとする。
【0030】ここで、バイポーラ駆動及びユニポーラ駆
動について図3及び図4を参照して説明する。先ず、バ
イポーラ駆動は、図3の(a)に示すように、例えばU
相からV相の二つの相にコイル電流を流すことになるの
で、図3(b)に示すように、コイルの抵抗(電機子巻
線抵抗)はR+R=Rmとなる。これに対して、ユニポ
ーラ駆動は、図4の(a)に示すように、例えばU相の
みの一つの相にコイル電流を流すので、図4の(b)に
示すように、コイルの抵抗はRのみで1/2Rmとなる。供
給電圧Vsは同一であるので、コイル電流はユニポーラ
の方が2倍になる。このため、トルク定数Tsと、誘起
電圧定数Teはバイポーラ駆動の場合の1/2となる。
【0031】したがって、バイポーラ駆動によるトルク
Tsが、コイル電流をIs、トルク定数をKtとしたと
き、 Ts=Is・Kt=(V/Rm)・Kt となるのに対し、ユニポーラ駆動によるトルクTs'は、 Ts'=Is'・Kt'=(V/Rm/2)・(1/2)Kt=
Ts となる。
【0032】また、バイポーラ駆動による回転数No
が、 No=Vs/Ke となるのに対し、ユニポーラ駆動による回転数No'は、 No'=Vs/Ke'=Vs/(1/2)Ke=2・(Vs/K
e)=2No となる。
【0033】このバイポーラ駆動とユニポーラ駆動によ
る回転数とトルク(N−T特性)及びトルクと電流(T
−I)特性の関係を図5に示す。バイポーラ駆動は、低
消費電力によりモータを駆動することができるので効率
が良いが、起動トルクを大きくしようとすると高速での
回転ができなかった。もちろん、電圧を上げれば高速回
転は可能であるが、モータ用の電源電圧としては5Vと
いう条件があるために不可能である。これに対して、ユ
ニポーラ駆動はコイル抵抗値を小さくして電流を多く流
すことにより、高回転、高トルクが得られる。しかし、
モータ駆動装置用のICには電流制限があるので、起動
トルクは小さくなる。また、消費電力が大きく効率が悪
くなる。
【0034】そこで、システムコントローラ27は、上
述したように、バイポーラ駆動により、スピンドルモー
タ3の回転数を、バイポーラ駆動による有効駆動の限界
である第3の回転速度、例えば2000rpmに上げ、そ
の後、ユニポーラ駆動に切り換えて回転数を3600rp
mにまで上げる。
【0035】これにより、モータ起動時に高負荷がかか
っても回転でき、なおかつ、低回転数時に消費電力を抑
えることができる。
【0036】ところで、上記実施の形態であるディスク
ドライブ装置が選択的に情報信号を記録/再生する二つ
のFDは、薄いフィルム状の合成樹脂材料からなる円板
状のディスク基板と、このディスク基板の両主面部上に
被着された磁性材料層とを有して構成されている。これ
らFDにおいて、磁性材料層は、情報信号の記録層とな
っている。第2のFDにおける記録層は、情報信号の記
録密度の向上を図るため、第1のFDにおける記録層よ
りも薄くなっている。
【0037】そして、これら二つのFDの内、第1のF
D101は、図6に示すように、薄い筐体状のカートリ
ッジ102内に回転可能な状態で収納されて、ディスク
カートリッジを構成している。第1のFD101の表面
側の信号記録領域の一部は、カートリッジ102の上面
部に設けられた記録再生用開口部103を介して、カー
トリッジ102の外方側に臨んでいる。また、FD10
1の裏面側の信号記録領域の一部は、図7に示すよう
に、カートリッジ102の底面部に設けられた記録再生
用開口部104を介して、カートリッジ102の外方側
に臨んでいる。これらカートリッジ102の各記録再生
用開口部103,104は、互いに対向する位置に形成
されている。そして、これら記録再生用開口部103,
104は、カートリッジ102に対してスライド可能に
取付けられたシャッタ105により開閉可能となされて
いる。このシャッタ105は、薄い金属板や合成樹脂板
よりコ字状に屈曲されて形成され、カートリッジ102
の側縁部に沿ってスライド可能に支持されている。この
シャッタ105は、各記録再生用開口部103,104
に対応する開口部106,106を有しており、カート
リッジ102の側縁部に沿って一方側にスライドされる
ことにより、これら開口部106,106を各記録再生
用開口部103,104に対応して重ねることより、こ
れら記録再生用開口部103,104を開蓋させる。ま
た、このシャッタ105は、カートリッジ102の側縁
部に沿って他方側にスライドされることにより、各開口
部106,106を各記録再生用開口部103,104
よりずれた位置とすることより、これら記録再生用開口
部103,104を閉蓋させる。
【0038】この第1のFD101の中心部分には、図
7に示すように、鉄などの磁性金属材料より円板状に形
成されたハブ部108が取付けられている。このハブ部
108の中心部には、中心孔109が設けられている。
また、このハブ部108には、中心孔109より所定の
距離を隔てて、チャッキング孔110が設けられてい
る。このハブ部108は、カートリッジ102の底面部
に設けられた円形の開口部107を介して、このカート
リッジ102の外方側に臨んでいる。
【0039】一方、上記二つのFDの内、第2のFDは
図8及び図9に示す構成である。ここで大きく異なるの
は、図9に示すように、ハブ部108の中心部に設けら
れた中心孔109の形状が丸型であることである。第1
のFDの中心孔は後述するようにほぼ正方形状に形成さ
れている。これに対して第2のFDの中心孔はスピンド
ル軸よりやや大きいだけの円形状に形成されている。な
お、この二つのFDを収納するディスクカートリッジの
形状については適宜説明する。
【0040】ディスクドライブ装置は、図10に示すよ
うに、略々平板状のシャーシ1を有して構成され、この
シャーシ1の略々中央部に設けられたモータ取付け用開
口部2に嵌合されてこのシャーシ1の上面側に臨んで配
設された上記スピンドルモータ3を備えている。このス
ピンドルモータ3は、上述したように、選択的に装着さ
れたいずれかのFD101を回転操作するためのもので
ある。
【0041】このスピンドルモータ3は、図11に示す
ように、ステータ基板4上に配設されている。このスピ
ンドルモータ3の駆動軸であるスピンドル軸6には、F
D101のハブ部108が装着される略々円板状のディ
スクテーブル5が取付けられている。スピンドル軸6
は、ディスクテーブル5の中央部の上側の主面上に先端
側を突出させた状態となっている。このスピンドル軸6
は、ディスクテーブル5上にハブ部108が装着された
とき、このハブ部108の中心孔109に嵌入される。
【0042】そして、ディスクテーブル5には、このデ
ィスクテーブル5の上側の主面部上に位置して、チャッ
キングピン7が配設されている。このチャッキングピン
7は、基端側を支軸22を介してディスクテーブル5に
対して回動可能に取付けられた板バネ21の先端側に、
上方側に向けて立設されている。すなわち、このチャッ
キングピン7は、板バネ21の屈曲変位により、スピン
ドル軸6の軸方向にディスクテーブル5に対して移動可
能であり、また、板バネ21の支軸22回りの回動によ
り、スピンドル軸6に対する接離方向にディスクテーブ
ル5に対して移動可能である。板バネ21の基端側部分
には、バネ係止部23が設けられている。このバネ係止
部23とディスクテーブル5との間には、引っ張りコイ
ルバネ24が張架されている。この引っ張りコイルバネ
24が、図11中矢印Mで示すように、板バネ21の基
端側をスピンドル軸6側に引っ張ることにより、チャッ
キングピン7は、図11中矢印Nで示すように、スピン
ドル軸6より離間する外側方向に弾性付勢されている。
このチャッキングピン7は、ディスクテーブル5上にF
D101のハブ部108が装着されたとき、このハブ部
108のチャッキング孔110に嵌入される。
【0043】また、ディスクテーブル5の上側の主面部
上には、ハブ部108を吸着するためのマグネット20
が配設されている。このマグネット20は、いわゆるゴ
ム磁石であって、略々円環状の形状を有して形成されて
いる。
【0044】図10に示したシャーシ1の下面部には、
電子回路基板8が取付けられている。この電子回路基板
8上には、種々の電子回路及び検出スイッチが配設され
ている。さらに、シャーシ1の下方には、電子回路基板
8の下面部を覆うようにして、下カバー12が取付けら
れている。
【0045】シャーシ1の上方側には、カートリッジ1
02を保持してこのカートリッジ102内のFD101
をディスクテーブル5上に装着させるディスクホルダと
なるカートリッジホルダ9が配設されている。すなわ
ち、このカートリッジホルダ9は、このディスクドライ
ブ装置の前方側より挿入操作されるディスクカートリッ
ジを収納し保持し、下方側に移動操作されることによ
り、保持しているディスクカートリッジのFD101を
ディスクテーブル5上に装着させる。このカートリッジ
ホルダ9は、前方側及び下方側が開放された薄い筐体状
に構成され、前方側より挿入操作されるディスクカート
リッジを収納し得るようになされている。
【0046】そして、シャーシ1上には、カートリッジ
ホルダ9を昇降操作するためのカム板10及びこのカム
板10を前後方向に移動操作するための操作板11が配
設されている。カム板10は、カートリッジホルダ9と
シャーシ1との間に位置して配設され、両側縁部にそれ
ぞれカム溝が形成された一対の側壁部を有している。こ
れら側壁部のカム溝には、カートリッジホルダ9の両側
部分に突設された倣いピンが対応して係合されている。
【0047】カム板10がシャーシ1の後方側に位置し
ている状態においては、カートリッジホルダ9は、保持
しているディスクカートリッジのFD101をディスク
テーブル5より上方側に離間させる上方側位置となされ
る。そして、カム板10がシャーシ1の前方側にスライ
ドされると、カートリッジホルダ9は、図10中矢印J
で示すように、降下され、保持しているディスクカート
リッジのFD101をディスクテーブル5に装着させる
下方側位置となされる。このカム板10は、図示しない
付勢部材により、前方側に向けて弾性付勢されている。
また、シャーシ1上の後方側には、カム板10をシャー
シ1上の後方側位置でロックするためのロックレバー1
9が設けられている。
【0048】図10に示したシャーシ1の前端縁には、
前面パネル部14が取付けられている。この前面パネル
部14には、ディスクカートリッジが挿入操作されるた
めのスリット15が形成されている。また、この前面パ
ネル部14には、イジェクト釦16が前方外方側に臨ま
されるためのイジェクト釦用開口部17a及び表示灯1
8が前方外方側に臨まされるための表示灯用開口部17
bが設けられている。イジェクト釦16は、前方側より
押圧操作されると、操作板11を後方側に移動させるこ
とにより、カム板10を後方側に移動させ、このカム板
10に対するロックレバー19によるロックをさせる。
【0049】そして、シャーシ1上には、このディスク
ドライブ装置の後方側に位置して、第1のヘッドアーム
である上側ヘッドアーム13a及び第2のヘッドアーム
である下側ヘッドアーム13bが対をなして配設されて
いる。これらヘッドアーム13a,13bのそれぞれの
先端側には、互いに対向する位置に、第1のヘッド装置
である上側磁気ヘッド及び第2のヘッド装置である下側
磁気ヘッドが対をなして取付けられている。これらヘッ
ドアーム13a,13bは、図10中矢印Hで示すよう
に、互いの先端側同士を接近させる方向に弾性付勢され
ている。すなわち、各磁気ヘッドは、互いに圧接される
方向に付勢されている。これらヘッドアーム13a,1
3bは、図10中矢印Jで示すように、スピンドルモー
タ3に対する接離方向である前後方向に移動操作可能と
なされている。
【0050】すなわち、各ヘッドアーム13a,13b
は、基端側をヘッドキャリッジ33によって支持されて
いる。このヘッドキャリッジ33は、リニアモータ34
により、スピンドルモータ3に対する接離方向である前
後方向に移動操作される。また、上側のヘッドアーム1
3aは、中途部よりもやや基端側部分に両側側に突出し
て取付けられたホルダ係合アーム35がカートリッジホ
ルダ9上に載置されていることにより、該カートリッジ
ホルダ9の昇降に追従して昇降操作される。
【0051】このディスクドライブ装置にディスクカー
トリッジが装着されるときには、このディスクカートリ
ッジは、前面パネル部14のスリット15を介して、デ
ィスクドライブ装置の前方側より挿入操作される。この
ディスクカートリッジは、カートリッジホルダ9に収納
されて保持される。このとき、ディスクカートリッジに
おいては、シャッタ5がカートリッジ102に対してス
ライドされ、各記録再生用開口部103,104が開蓋
される。そして、これら記録再生用開口部103,10
4を介してカートリッジ102の外方側に臨んだFD1
01は、各ヘッドアーム13a,13bの間に挿入され
る。すなわち、このとき、FD101の両主面部には、
それぞれ磁気ヘッドが対向される。これら磁気ヘッド
は、FD101が第2のFDである場合において、この
第2のFDの高速回転によりこの記録ディスク101の
主面部上に生ずる極めて薄い空気層を介して、第2のF
Dの主面部に対向する。これら磁気ヘッドは、ヘッドア
ーム13a,13bにより、記録ディスク101の主面
部側に弾性付勢されている。すなわち、これら磁気ヘッ
ドは、第2のFDが高速回転しているときにはこのFD
の主面部上に生ずる空気層の圧力とヘッドアーム13
a,13bによる付勢力との釣合いの位置に維持される
が、FDの回転が低速あるいは停止しているときにはヘ
ッドアーム13a,13bにより記録ディスク101の
主面部に接触する。
【0052】このようにしてカートリッジホルダ9内に
挿入されたディスクカートリッジは、ロックレバー19
に当接し、このロックレバー19によるカム板10に対
するロックを解除させる。ロックレバー19によるロッ
クを解除されたカム板10は、付勢部材の付勢力によ
り、ディスクドライブ装置の前方側に移動する。このカ
ム板10の移動により、カートリッジホルダ9は、ディ
スクテーブル5側に下降する。
【0053】このようにしてカートリッジホルダ9が降
下されたとき、このカートリッジホルダ9に保持された
ディスクカートリッジのカートリッジ102は、図12
に示すように、シャーシ1上に立設された位置決めピン
25,26の先端部上に四隅部を支持されて位置決めさ
れる。カートリッジ102がシャーシ1上において位置
決めされたとき、このカートリッジ102の存在及びこ
のカートリッジ102の底面部に設けられた複数の識別
孔の有無が、このカートリッジ102の底面部の所定位
置及びこれら識別孔の位置に対応してシャーシ1上に配
設された複数の検出スイッチにより検出される。すなわ
ち、シャーシ1上には、カートリッジ102の存在を検
出するためのディスクイン検出スイッチ28が設けられ
ている。また、シャーシ1上には、カートリッジ102
のライトプロテクト識別孔112に対応してライトプロ
テクト検出スイッチ29が設けられている。このライト
プロテクト識別孔112は、FD101に既に記録され
た情報信号を上書き記録や消去操作によって消去してよ
いか否かを示す識別孔である。また、シャーシ1上に
は、カートリッジ102の第1のFDの第1のディスク
容量識別孔114に対応して第1のディスク容量検出ス
イッチ30aが設けられている。この第1のディスク容
量識別孔114は、第1のFDのうちの高密度ディスク
であることを示す識別孔である。そして、シャーシ1上
には、カートリッジ102の第2のFD用の第2のディ
スク容量識別孔113に対応してディスク種類判別手段
となる第2のディスク容量検出スイッチ30bが設けら
れている。この第2のディスク容量識別孔113は、第
2のFDであることを示す識別孔である。
【0054】また、このとき、FD101のハブ部10
8は、図13において矢印Pで示すように、マグネット
20により吸引され、図14に示すように、ディスクテ
ーブル5上に載置される。そして、スピンドル軸6は、
中心孔109に嵌入される。チャッキングピン7は、F
Dのハブ部108に当接され、ディスクテーブル5が回
転操作されると、図15に示すように、チャッキング孔
110に嵌入される。
【0055】FD101を第1のFDとしたとき、この
第1のFD101の中心孔109は、図16に示すよう
に、一辺の長さがDの角が丸められた正方形状に形成さ
れている。スピンドル軸6の直径φEは、中心孔109
の一辺の長さDよりも短い。そして、チャッキング孔1
10は、図16に示すように、長辺の長さがA、短辺の
長さがBの角が丸められた長方形状に形成されている。
チャッキングピン7の直径φCは、チャッキング孔11
0の短辺の長さBよりも短い。そして、スピンドル軸6
及びチャッキングピン7の中心間距離は、チャッキング
ピン7に対して負荷が加えられていない初期状態におい
て、距離Fとなっている。これらスピンドル軸6及びチ
ャッキングピン7の中心間距離がFであるときにおいて
は、図16に示すように、スピンドル軸6の外周面部と
中心孔109の内縁部、及び、チャッキングピン7の外
周面部とチャッキング孔110の内縁部は、それぞれ互
いに接触しない状態となされ得る。
【0056】そして、ディスクテーブル5が図16中矢
印Rで示すように、所定の方向に回転操作されると、記
録ディスク101の回転に対する負荷によって、このF
Dとディスクテーブル5との間に相対的な回転トルクが
生ずることとなる。記録ディスク101の回転に対する
負荷は、各磁気ヘッドのFD101に対する接触により
生ずるトルクT(h)と、カートリッジ102内の滑性
ライナーなどのFD101に対する接触により生ずるト
ルクT(s)とを合算したものである。このようにして
FD101のディスクテーブル5に対する回転トルクが
生ずると、図17に示すように、チャッキング孔110
の内縁によりチャッキングピン7がスピンドル軸6に接
近する方向に移動されて、FD101は、これらスピン
ドル軸6及びチャッキングピン7によりスピンドル軸6
に対してセンタリングされてチャッキングされる。この
とき、スピンドル軸6の外周面部と中心孔109の内縁
部、及び、チャッキングピン7の外周面部とチャッキン
グ孔110の内縁部は、それぞれ互いに接触しており、
これらスピンドル軸6及びチャッキングピン7の中心間
距離は、初期状態における距離Fよりも短い距離Gとな
っている。
【0057】すなわち、チャッキング孔110は、図1
7中矢印Rで示すディスクテーブル5の回転方向前方側
の部分が、ディスクテーブル5の回転方向後方側の部分
よりも、中心孔109に対する距離が短くなされてい
る。
【0058】そして、このディスクドライブ装置では、
上記図1に示したように、ディスクイン検出スイッチ2
8、ライトプロテクト検出スイッチ29及び各ディスク
容量検出スイッチ30a,30bからの検出信号に基づ
いてシステムコントローラ27がモータドライバ31に
スピンドルモータ3を駆動させ、スピンドルモータ3の
回転速度を制御させている。
【0059】すなわち、上記図1及び図2に示したモー
タドライバ31は、ディスクテーブル5上に装着された
のが第1のFDである場合において、このFDに対して
磁気ヘッド32により情報信号の書込みまたは読出しを
行うときには、図18に示すように、ディスクテーブル
5をスピンドルモータ3により第1の回転数N1で回転
操作する。また、ディスクテーブル5上に装着されたの
が第2のFDである場合において、このFDに対して磁
気ヘッド32により情報信号の書込みまたは読出しを行
うときには、ディスクテーブル5を第1の回転数N1よ
りも速い第2の回転数N2で回転操作する。ここで、図
18は、横軸に経過時間、縦軸にモータ回転数を示すグ
ラフである。
【0060】ディスクドライブ装置において、モータド
ライバ31は、ディスクテーブル5に第1のFD101
が装着されたときには、スピンドルモータ3の上記モー
タコイルにバイポーラ通電を行って、図18に示すよう
に、ディスクテーブル5の回転開始後、このディスクテ
ーブル5の回転数を、所定時間に亘って第1の回転数N
1、例えば300rpmとしてチャッキングピン7をチャ
ッキング孔110に嵌入させる。次に、モータドライバ
31は、このスピンドルモータ3の回転数を、上げてい
き、第3の回転数N3、例えば2000rpmとなったと
きに、ユニポーラ通電に切り換え、さらに最終的に第2
の回転数N2、例えば3600rpmまで上げる。第2の
回転数N2を例えば2秒〜3秒程度継続し、第1のFD
のスピンドル軸6に対するセンタリングを行う。そし
て、モータドライバ31は、ディスクテーブル5の回転
速度を第1の回転数N1に戻し、第1のFDに対する磁
気ヘッド32による情報信号の書込みまたは読出しを可
能とする。
【0061】一方、ディスクテーブル5に第2のFDが
装着されたとき、モータドライバ31は、スピンドルモ
ータ3の上記モータコイルにバイポーラ通電を行って、
図18に示すように、ディスクテーブル5の回転開始
後、このディスクテーブル5の回転数を、所定時間に亘
って第1の回転数N1としてチャッキングピン7をチャ
ッキング孔110に嵌入させる。次に、モータドライバ
31はこのスピンドルモータ3の回転数を、上げてい
き、第3の回転数N3となったときに、ユニポーラ通電
に切り換え、さらに最終的に第2の回転数N2まで上げ
る。そして、第2の回転数N2を所定時間例えば、2秒
〜3秒程度継続した後に、第2のFDに対する磁気ヘッ
ド32による情報信号の書込みまたは読出しを行うとき
には、ディスクテーブル5の回転速度を第2の回転数N
2に保つ。
【0062】これらいずれの場合においても、モータド
ライバ31がスピンドルモータ3の回転速度を第2の回
転数N2とする前に、所定時間に亘って第1の回転数N
1とするのは、チャッキングピン7がチャッキング孔1
10に嵌入していない状態においてディスクテーブル5
を第2の回転数N2にて高速回転させると、確実なチャ
ッキングが行われない虞れがあるからである。
【0063】モータドライバ31に、このようなスピン
ドルモータ3の駆動を行わせるため、図1及び図2に示
したシステムコントローラ27は、図19のフローチャ
ートに示すように動作する。
【0064】まず、ディスクドライブ装置に、FD10
1を収納したディスクカートリッジが図20に示すよう
に挿入され、図21に示すように、ディスクテーブル5
上にFDが装着されるとき、上下のヘッド装置32a,
32bは、FD101から離間した待機位置となされて
いる。そして、ディスクテーブル5が回転操作されるこ
とにより、記録ディスク101のはハブ部108は、図
22に示すように、ディスクテーブル5上に装着され
る。このとき、ディスクテーブル上に突設されたセンタ
ーピン106が、ハブ部108に開設された中心孔10
9に嵌合する。このようなチャッキングの後で、各磁気
ヘッド32a,32bは、図23に示すように、記録再
生位置に移動される。
【0065】そして、FDの装着がディスクイン検出ス
イッチ28により検出されると、ステップst1でスタ
ートし、ステップst2に進み、ディスクテーブル5上
に装着されたFD101が第1のFDか大容量の第2の
FDかを判別する。第2のFDがディスクテーブル5上
に装着されたのであればステップst3に進み、第1の
FDがディスクテーブル5上に装着されたたのであれば
ステップst4に進む。
【0066】ステップst3では、第2のFDがディス
クテーブル5上に装着されたことに関連する必要な情報
をメモリに記憶する。すなわち、識別フラグFを“1”
として、ステップst5に進む。ステップst4では、
第1のFDがディスクテーブル5上に装着されたことに
関連する必要な情報をメモリに記憶する。すなわち、識
別フラグFを“0”として、ステップst5に進む。
【0067】ステップst5では、ディスクテーブル5
を、所定時間例えばt1秒間に亘って、第1の回転数N
1(図では第1の回転速度ω1)で回転させる。そし
て、ステップst6に進む。ステップst6では、ディ
スクテーブル5を、所定時間例えばt2秒間に亘って第
2の回転数N2(図では第2の回転速度ω2)で回転さ
せる。そして、ステップst7に進む。
【0068】ステップst7では、識別フラグFを判別
し、識別フラグFが“1”であれば、ステップst8に
進み、識別フラグFが“0”であれば、ステップst9
に進む。
【0069】ステップst8では、ディスクテーブル5
を第2の回転角速度ω2で回転させ、ステップst10
に進んでリターンする。ステップst9では、ディスク
テーブル5を第1の回転角速度ω1で回転させ、ステッ
プst10に進んでリターンする。
【0070】磁気ヘッドは、ステップst7からステッ
プst8またはステップst9に移行する間に、各図2
2及び図23に示すように、FD101が第1のFDで
あるときには、該FD101から離間された位置から、
該FD101に対する情報信号の書込みまたは読出しが
可能な程度に該FD101に近接された位置に移動操作
される。また、FD101が第2のFDであるときに
は、各磁気ヘッドは、ステップst7からステップst
8またはステップst9に移行する間に、図22及び図
23に示すように、該FD101に近接された位置に移
動操作されることとしてもよく、または、ステップst
6からステップst7に移行する間に該FD101に近
接された位置に移動操作されることとしてもよい。
【0071】このディスクドライブ装置においては、各
磁気ヘッドは、FD101がディスクテーブル5上に載
置され、さらに、スピンドルモータ3によるチャッキン
グやセンタリングのための回転操作を開始された後に、
該記録再生位置とされる。すなわち、各磁気ヘッドは、
スピンドル軸6がFD101の中心孔109に嵌入され
た後所定時間経過後、または、FD101を保持してデ
ィスクテーブル5装着させるディスクホルダ9がディス
クテーブル5側に移動されて装着位置となった後所定時
間経過後に、記録再生位置となされる。
【0072】このように、磁気ヘッドによるFD101
に対する情報信号の書込み及び読出しが可能になった
後、所定時間以上に亘って情報信号の書込みまたは読出
しが行われない場合には、いわゆるスタンバイモードに
入り、FD101の回転操作は停止される。
【0073】そして、イジェクト釦16が押圧操作され
た際には、操作板11及びカム板10が後方側に移動さ
れ、このカム板10がロックレバー19によりロックを
させるので、ディスクカートリッジは、ディスクテーブ
ル5より離間されて上昇し、スリット15を介して、こ
のディスクドライブ装置の前方側外方へ排出される。
【0074】
【発明の効果】本発明にかかるディスクドライブ装置
は、スピンドルモータのモータコイルへの通電方法を両
方向通電として上記第1の回転速度とした後、この両方
向通電で有効に駆動できる回転数の上限となる第3の回
転速度に達した時点で、モータコイルへの通電方法を片
方向通電に切り換えてから上記第2の回転速度とするの
で、記録ディスクのチャッキングを行うに際し、起動時
に負荷がかかってもスピンドルモータを起動でき、高速
回転させることもでき、かつ起動消費電力を低く抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となるディスクドライブ装
置のブロック図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置の要部の詳細な構成
を示す回路図である。
【図3】バイポーラ通電を説明するための図である。
【図4】ユニポーラ通電を説明するための図である。
【図5】バイポーラ通電、ユニポーラ通電を行ったとき
の回転数−トルク特性、回転数−電流特性を説明するた
めの特性図である。
【図6】上記ディスクドライブ装置において使用される
第1のFDを収納しているディスクカートリッジの構成
を示す平面図である。
【図7】上記図6に示したディスクカートリッジの底面
図である。
【図8】上記ディスクドライブ装置において使用される
第2のFDを収納しているディスクカートリッジの構成
を示す平面図である。
【図9】上記図8に示したディスクカートリッジの底面
図である。
【図10】上記ディスクドライブ装置の構成を示す分解
斜視図である。
【図11】上記ディスクドライブ装置のディスクテーブ
ルの構成を示す平面図である。
【図12】上記ディスクドライブ装置にディスクカート
リッジが装着された状態を示す縦断面図である。
【図13】上記ディスクテーブル上に装着された記録デ
ィスクを示す側面図である。
【図14】上記ディスクテーブル及びこのディスクテー
ブルに装着される記録ディスクを示す側面図である。
【図15】上記ディスクテーブルに装着された記録ディ
スクを示す底面図である。
【図16】上記記録ディスクのハブ部がディスクテーブ
ルに載置されたときのスピンドル軸及びチャッキングピ
ンの位置関係を示す平面図である。
【図17】上記記録ディスクのハブ部がディスクテーブ
ルにチャッキングされたときのスピンドル軸及びチャッ
キングピンの位置関係を示す平面図である。
【図18】上記ディスクドライブ装置のモータコイルへ
の通電方法の切り換え及び、スピンドルモータの回転制
御を説明するための図である。
【図19】上記ディスクドライブ装置の制御手段の動作
を示すフローチャートである。
【図20】上記ディスクドライブ装置においてディスク
カートリッジが装置内に挿入される状態を示す側面図で
ある。
【図21】上記ディスクドライブ装置において記録ディ
スクがチャッキングされる状態を示す側面図である。
【図22】上記ディスクドライブ装置において記録ディ
スクがチャッキングされた状態を示す側面図である。
【図23】上記ディスクドライブ装置においてチャッキ
ングされた記録ディスクに磁気ヘッドが接触された状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
3 スピンドルモータ、27 システムコントローラ、
31 モータドライバ、101 フロッピーディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ディスクをスピンドルモータで回転
    し、情報信号の書き込み/読み出しを行うディスクドラ
    イブ装置において、 上記記録ディスクを装着した後、上記スピンドルモータ
    の目標回転速度を第1の回転速度として上記記録ディス
    クのチャッキングを行い、次に上記目標回転速度を第1
    の回転速度よりも高速の第2の回転速度に切り換え制御
    する制御手段を備え、 上記スピンドルモータのモータコイルへの通電方法を両
    方向通電として上記第1の回転速度とした後、この両方
    向通電で有効に駆動できる回転数の上限となる第3の回
    転速度に達した時点で、モータコイルへの通電方法を片
    方向通電に切り換えてから上記第2の回転速度とするこ
    とを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記スピンドルモータ
    の回転速度を検出する速度検出手段からの速度検出信号
    に応じて上記モータコイルへの通電方法を切り換えるこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記スピンドルモータ
    の目標回転速度が上記第1の回転速度に達した後、上記
    第2の回転速度に達する途中の上記第3の回転速度で上
    記モータコイルへの通電方法を両方向通電から片方向通
    電に切り換えることを特徴とする請求項1記載のディス
    クドライブ装置。
  4. 【請求項4】 上記記録ディスクとして第1の種類の記
    録ディスク又はこの第1の種類の記録ディスクよりも高
    密度の情報信号の記録が行える第2の種類の記録ディス
    クを用い、 上記制御手段は、ディスクテーブルに上記第1の種類の
    記録ディスクが装着されたときには、このディスクテー
    ブルの回転開始後、このディスクテーブルの回転速度を
    第1の回転速度としてチャッキングを行い、次にこのデ
    ィスクテーブルの回転速度を第2の回転速度として上記
    第1の種類の記録ディスクのセンタリングを行い、その
    後にこのディスクテーブルの回転速度を第1の回転速度
    としてこの第1の種類の記録ディスクに対する情報信号
    の書き込み/読み出しを可能とし、上記ディスクテーブ
    ルに上記第2の種類の記録ディスクが装着されたときに
    は、このディスクテーブルの回転開始後、回転速度を第
    1の回転速度としてチャッキングを行い、次にこのディ
    スクテーブルの回転速度を第2の回転速度として上記第
    2の種類の記録ディスクに対する情報信号の書き込み又
    は読み出しを可能とすることを特徴とする請求項1記載
    のディスクドライブ装置。
JP6911398A 1998-03-18 1998-03-18 ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH11273238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6911398A JPH11273238A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6911398A JPH11273238A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 ディスクドライブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11273238A true JPH11273238A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13393268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6911398A Withdrawn JPH11273238A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 ディスクドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11273238A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100411433B1 (ko) * 2001-09-14 2003-12-18 엘지전자 주식회사 건조기용 히터 보호 장치
KR20040017722A (ko) * 2002-08-23 2004-02-27 엘지전자 주식회사 전기적인 원심 스위치와 연동되는 모터 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100411433B1 (ko) * 2001-09-14 2003-12-18 엘지전자 주식회사 건조기용 히터 보호 장치
KR20040017722A (ko) * 2002-08-23 2004-02-27 엘지전자 주식회사 전기적인 원심 스위치와 연동되는 모터 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0644714A (ja) ディスクドライブと磁気ラッチとの組合わせ
US6064539A (en) Method of retracting a read and/or write head for parking
JPH02226564A (ja) ディスク装置
JP3229252B2 (ja) 回転式アクチュエータを誘導してロックする装置
JPH07226016A (ja) ディスク装置のモータ起動制御方法
JPH11273238A (ja) ディスクドライブ装置
JPH1196662A (ja) ディスクドライブ装置
US6023140A (en) Method and apparatus for detecting a rotor position in a disc-based storage media and driving same
US7042668B1 (en) Method and apparatus for generating an index location from a spin motor of a disk drive
US5953176A (en) Control method for a high-density type FDD capable of automatically rotating a FD inserted therein at a rotation speed matched with the fd
US6891293B2 (en) Flexible disk drive with a gap between a main frame and a permanent magnet of a rotor so that the rotor does not fall although the rotor is upended to a stator
JP2002190169A (ja) 磁気ディスク装置
JP3243790B2 (ja) ディスク装置およびリトラクト回路
JP2646519B2 (ja) 記録再生装置
JPH0711889B2 (ja) デイスク駆動装置の制御方法
JP2944357B2 (ja) 磁気ディスク装置の駆動方法
JPH0811071Y2 (ja) Dcブラシレスモータの制御回路
KR100263046B1 (ko) 하드 디스크 드라이브의 자기 헤드 파킹 장치
JP2001357638A (ja) 磁気ディスク装置およびラッチ解除方法
JP2708975B2 (ja) 磁気デイスク駆動装置
JPH1196663A (ja) ディスクドライブ装置
JP2668268B2 (ja) 磁気ディスク駆動装置
JPH08263949A (ja) 回動型アクチュエータ及びディスク装置
JP2000011533A (ja) ディスクドライブ装置
JP4192466B2 (ja) 磁気ディスクカートリッジ、その装着部、および、磁気ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607