JPH1127187A - 通信方法及びシステム - Google Patents

通信方法及びシステム

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Publication number
JPH1127187A
JPH1127187A JP9192037A JP19203797A JPH1127187A JP H1127187 A JPH1127187 A JP H1127187A JP 9192037 A JP9192037 A JP 9192037A JP 19203797 A JP19203797 A JP 19203797A JP H1127187 A JPH1127187 A JP H1127187A
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JP
Japan
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signal
station
request signal
antenna switching
transmission
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Application number
JP9192037A
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English (en)
Inventor
Kazuo Moritomo
和夫 森友
Tetsuo Kanda
哲夫 神田
Toshihiko Akeboshi
俊彦 明星
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH1127187A publication Critical patent/JPH1127187A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延多重波干渉による通信品質の劣化を低減
し、効率的にアンテナダイバーシチを行なうことができ
る通信方法及びシステムを提供する。 【解決手段】 送信局101は、信号検知手段211に
より他局から送信される信号を所定の期間だけ検知し、
前記信号を検知しなかった場合にSS送信部206によ
り送信要求信号を受信局に送信し、受信局は前記送信要
求信号に対応する応答信号を送信局101に送信し、送
信局101は前記応答信号を受信した場合にアンテナ選
択手段215により複数のアンテナ210A,210B
のうちの1つを切り換えるようにアンテナ切換部208
に対して指示し、前記送信要求信号に対する応答信号を
受信できなかった際に送信局101は、CTS受信待ち
タイマ213により再送送信要求信号を受信局に送信
し、前記再送送信要求信号に対する前記応答信号の前記
アンテナ切換部208によるアンテナ切り換えをアンテ
ナ切換判定部214により無視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレビカ
メラにより撮像した画像情報を通信する通信方法及びシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の局が同一周波数の搬送
波を用いて互いに非同期でそれぞれ相手局と無線通信を
行う場合、各局が時分割的に通信を行うTDMA(Time
division multiple access:時分割多元接続)方式が
用いられている。このような通信方式では、各局は自局
の電波と他局からの電波との干渉を避けるために、通信
を行う前に他局から電波が出されているか否かを一定時
間にチェックするキャリアセンスを行うようにしてい
る。
【0003】そして、前記キャリアセンスの時間内に他
局からの電波が検知されなければ通信を開始し、他局か
らの電波が検知されれば、更にキャリアセンスを続け
る。このキャリアセンス後の通信プロトコルの一例とし
て、コム(Comb)パタンを用いる方式が知られている。
【0004】図10は、前記コムパタンを用いる方式を
示す図であり、3つのS1,S2,S3局がt0時点か
ら同時に所定時間Tcdのキャリアセンスが終了する
と、各S1〜S3局は、それぞれ独自に定められた前記
コムパタンによる送信を行なう。
【0005】前記コムパタンはビット単位で形成される
もので、図示の例では、S1局に対しては「11001
100」、S2局に対しては「10011011」、S
3局に対しては「01101101」というコムパタン
が割り当てられている。
【0006】そして、上記コムパタンのうち、シンボル
が「1」の期間にプリアンブル等の信号を送信し、
「0」の期間にキャリアセンスを行なう。従って、この
場合では期間t1−t2においてS1局及びS2局の送
信した電波がS3局によって検知され、この検知結果に
基づいてS3局はt2時点以降の送信を停止する。更
に、期間t2−t3においてS1局の送信した電波がS
2局によって検知され、その検知結果に基づいてS2局
はt3時点以降の送信を停止する。従って、これ以降S
1局はコムパタン終了まで、シンボル「0」区間におい
て他局のキャリアを検知しないため送信を継続し、コム
パタン終了後にデータを送信する権利を優先的に獲得す
ることになる。
【0007】また、他の方式としては、通信要求信号と
してのRTS(Requestto Send)信号とその応答信号と
してのCTS(Clearto Send)信号の各信号を用いたも
のがあり、その一例として、本出願人は先に特願平8−
304667号を出願した。この方式は、送信局が先ず
受信局に対してRTS信号を送出し、受信局はこのRT
S信号を受信後にCTS信号を返信し、更に送信局はこ
のCTS信号を受信後にデータを受信局に伝送する方式
である。
【0008】次に、前記のようなTDMAシステムに利
用できる高速無線データ通信方式の例として、符号分割
多重(Code Division Multiplex:CDM)方式によるス
ペクトラム拡散通信方式がある。符号分割多重方式は、
スペクトラム拡散通信において、小さな相互相関値を持
つ異なる複数の拡散符号によって通信路を多重化し、デ
ータ伝送速度の高速化を図る方式である。
【0009】図11は、符号分割多重通信装置の変調装
置の構成を、また、図12は、同復調装置の構成をそれ
ぞれ示すブロック図である。
【0010】図11において、シリアル・パラレル変換
器1201によって高速な送信データは、低速なパラレ
ルデータ1202に変換され、これらのパラレルデータ
1202は、符号発生器1203から生成される複数の
異なる拡散符号とそれぞれ排他的論理和1204によっ
てスペクトラム拡散変調され、加算器1205で加算さ
れることによって、符号分割多重信号1206が得られ
る。その後、この符号分割多重信号1206は、D(デ
ジタル)/A(アナログ)変換器1207によってアナ
ログベースバンド信号(符号分割多重化ベースバンド信
号)1208に変換される。この符号分割多重化ベース
バンド信号1208は、次段以降で搬送波に対してキャ
リア変調され、伝送路に送信される。
【0011】一方、受信機においては、図12に示すよ
うに、受信中間周波数信号から搬送波再生回路1301
によって搬送波成分が生成され、その再生搬送波を受信
中間周波数信号自身に対して乗算器1302により乗算
し、ローパスフィルタ(LPF)1303を通過させる
ことによって同期復調が施され、復調ベースバンド信号
1304が得られる。この復調ベースバンド信号130
4は、A(アナログ)/D(デジタル)変換器1305
によってデジタル信号に量子化され、この符号分割多重
化データに対して、デジタル相関器1306によって、
符号発生器1307から生成される拡散符号との相関演
算を行なうと、符号分割多重信号は逆拡散処理され、各
々の拡散符号でスペクトラム拡散されたデータが低速な
パラレルデータ1308に復調される。これらのパラレ
ルデータ1308は、最後にパラレル・シリアル変換器
1309によって高速な受信データとして変換される。
【0012】一般に、無線通信における到来波は、図1
3に示すように、様々な経路を経て反射や回析等の影響
を受けた幾つもの遅延波を合成した電波として受信され
る。即ち、受信信号中は、直接波或いは第1波であると
ころの所望波成分の他に、それぞれある遅延時間と強度
を持った遅延波成分を多数含んでおり、これら多重波の
合成のために通信品質の劣化及び誤りの発生を招くこと
は周知の通りである。このような遅延伝播による干渉
は、前述したCDM通信方式においても、各多重化チャ
ネルの拡散符号間の相互相関特性がチャネル間干渉とし
て復調に影響を与え、誤り率特性等の通信品質を劣化さ
せる。
【0013】そして、このような遅延多重波伝播環境下
においても良好な通信品質を維持するための方式として
アンテナダイバーシチが知られている。これは、互いに
相関の低い複数のアンテナを具備し、そのうちで最も受
信特性の良いアンテナを選択して通信を行なう方法であ
り、その切り換え制御は、各局が自律的に行う場合と、
受信局が送信局に対して通信プロトコル上で受信状態を
通知し、その情報によって送信局は自局のアンテナを切
り換えるような相互的な場合とがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のアンテナダイバーシチにあっては、次のような
問題点があった。
【0015】例えば、送信局が通信要求信号を出し、受
信局がそれを受け、応答信号を返したとする。このとき
送信局が上記応答信号をCarrier busy等のため受信でき
なかった場合、当然送信局は送信データを送ることがで
きないため、通信要求信号を再送する。上記再送通信信
号を受けた受信局は、”アンテナ切り換え命令”を付加
した応答信号を返す。この結果、送信局のアンテナは、
正常な送受信を行っているにも拘らず、アンテナが切り
換えられてしまう。
【0016】また、送信局においては、最大再送可能回
数を定めて通信要求信号、再送通信要求信号を出す。受
信局にて通信要求信号を受信できないこと等によって、
受信局からの応答信号を送信局が受信できないと、送信
局は最大再送可能回数の通信要求を行なう。このとき、
たとえ送信局のアンテナを切り換えることによって通信
が可能であっても、”アンテナ切り換え命令”を付加し
た応答信号を送信局は受診できないために、送信局のア
ンテナを切り換えることができない。
【0017】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、遅延多重波干渉による通信品質の劣化を
低減し、効率的にアンテナダイバーシチを行なうことが
できる通信方法及び装置並びに通信システムを提供しよ
うとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の通信方法は、複数の局が同一の
伝送路を利用して情報を通信する情報通信装置を用いた
情報通信方法であって、複数のアンテナのうちの1つを
切り換えるアンテナ切換工程と、他の局から送信される
信号を所定の期間だけ検知する信号検知行程と、前記信
号検知工程において前記信号を検知しなかった場合に送
信要求信号を送信する送信要求信号送信工程と、前記送
信要求信号に対応する応答信号を送信する応答信号送信
工程と、前記応答信号を受信した場合に前記アンテナの
切り換えを指示する切換指示工程と、前記送信要求信号
に対する応答信号を受信できなかった際に再送送信要求
信号を送信する再送送信要求信号送信工程と、前記再送
送信要求信号に対する前記応答信号の前記アンテナ切り
替え指示を無視するアンテナ切換無視工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0019】また、上記第1の目的を達成するために請
求項2記載の通信方法は、請求項1記載の通信方法にお
いて、前記情報はテレビカメラにより撮像した画像情報
であることを特徴とする。
【0020】また、上記第1の目的を達成するために請
求項3記載の通信方法は、請求項1記載の通信方法にお
いて、前記再送送信要求信号の最大送信回数を設定する
最大送信回数設定工程を有し、前記アンテナ切換工程
は、前記再送送信要求信号の送信回数が前記最大送信回
数を超過した場合際に自発的に前記複数のアンテナを切
り換えることを特徴とする。
【0021】また、上記第1の目的を達成するために請
求項4記載の通信方法は、請求項3記載の通信方法にお
いて、前記情報はテレビカメラで撮像した画像情報であ
ることを特徴とする。
【0022】また、上記第1の目的を達成するために請
求項5記載の通信装置は、複数の局が同一の伝送路を利
用して情報を通信する通信装置であって、複数のアンテ
ナのうちの1つを切り換えるアンテナ切換手段と、他の
局から送信される信号を所定の期間だけ検知する信号検
知手段と、前記信号検知手段において前記信号を検知し
なかった場合に送信要求信号を送信する送信要求信号送
信手段と、前記送信要求信号に対応する応答信号を送信
する応答信号送信手段と、前記応答信号を受信した場合
に前記アンテナ切換手段に対して切り換えを指示するア
ンテナ切換指示手段と、前記送信要求信号に対する応答
信号を受信できなかった際に再送送信要求信号を送信す
る再送送信要求信号送信手段と、前記再送送信要求信号
に対する前記応答信号の前記アンテナ切換手段に対する
前記アンテナ切換指示手段によるアンテナ切り換え指示
を無視するアンテナ切換無視手段とを有することを特徴
とする。
【0023】また、上記第1の目的を達成するために請
求項6記載の通信装置は、請求項5記載の通信装置にお
いて、前記情報はテレビカメラにより撮像した画像情報
であることを特徴とする。
【0024】また、上記第1の目的を達成するために請
求項7記載の通信装置は、請求項5記載の通信装置にお
いて、前記再送送信要求信号の最大送信回数を設定する
最大送信回数設定手段を有し、前記アンテナ切換手段
は、前記再送送信要求信号の送信回数が前記最大送信回
数設定手段により設定された最大送信回数を超過した場
合際に自発的に前記複数のアンテナを切り換えることを
特徴とする。
【0025】また、上記第1の目的を達成するために請
求項8記載の通信システムは、送信局から送信要求信号
を発信し、該送信要求信号に対して受信局がアンテナ切
り換え情報を持った応答信号を返信する通信システムで
あって、再送送信要求信号に対する応答信号のアンテナ
切換命令を無視することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図9に基づき説明する。本実施の形態は、複数の局
からテレビカメラで撮像した画像情報を各々の相手局へ
送信する画像情報通信システムに適用した場合の実施の
形態である。
【0027】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
通信システムの構成を示すブロック図である。同図にお
いて、101,102,103はS1,S2,S3局
で、テレビカメラを具備している。また、104,10
5,106はV1,V2,V3局で、モニタを具備して
いる。そして、各S1〜S3局101〜103のテレビ
カメラで撮像された画像情報は、圧縮符号化された後、
符号分割多重方式を用いたSS変調方式により同一周波
数の搬送波に対して変調され、それぞれアンテナから各
相手局であるV1〜V3局104〜106へ互いに非同
期で送信されるように構成されている。
【0028】図2は、図1に示す通信システムにおける
S1局101の構成を示すブロック図であり、他のS2
局101及びS3局103もS1局101と同一構成と
なっている。
【0029】図2に示すように、S1局101は、テレ
ビカメラ201、CDS・AGC部202、デジタル信
号処理部203、圧縮符号化部204、ECC符号化・
誤り訂正部205、SS送信部206、SS受信部20
7、アンテナ切換部(アンテナ切換手段)208、制御
部209を有し、アンテナ切換部208にはアンテナ2
10A,210Bが設けられ、これらのアンテナ210
A,210Bがアンテナ切換部208により切り換えら
れる。
【0030】制御部209は、信号検知手段211、R
TS送信カウンタ212、CTS受信待ちタイマ21
3、アンテナ切換判定部214及びアンテナ選択手段
(アンテナ切換指示手段)215を有している。
【0031】信号検知手段211は、他の局から送信さ
れる信号を所定の期間だけ検知するものである。RTS
送信カウンタ212は、再送送信要求信号(RTS)の
最大再送回数を設定するものである。CTS受信待ちタ
イマ213は、再送送信要求信号(RTS)に対する応
答信号(CTS)を受信できなかった際に送信要求信号
を再送するものである。アンテナ切換判定部214は、
再送送信要求信号(RTS)に対する応答信号(CT
S)のアンテナ選択手段215によるアンテナ切り換え
指示を無視するものである。アンテナ選択手段215
は、応答信号(CTS)を受信した場合にアンテナ切換
部208に対してアンテナ切り換えを指示するものであ
る。
【0032】そして、テレビカメラ201によりCCD
等の撮像素子で撮像された画像信号は、CDS・AGC
部202でノイズ除去及びAGC(自動利得調整)処理
を施された後、デジタル信号処理部203で所定のデジ
タル信号処理が施され、更に、圧縮符号化部204で、
例えばJPEG(Joint Photographic Expert Group:パ
ッケージメディア系の静止画圧縮技術標準化作業部会)
方式等により圧縮符号化処理が施される。
【0033】次いで、圧縮符号化された画像データは、
ECC符号化・誤り訂正部205によって、例えばリー
ド・ソロモン符号等の誤り訂正符号化処理が施された
後、SS送信部206において搬送波に対して符号分割
多重化SS通信方式により変調処理が施される。次い
で、変調された画像データは、SS送信部206により
アンテナ210A或いは210Bから電波として送信さ
れる。
【0034】本実施の形態においては、2本のアンテナ
210A,210Bのうちの1本を選択する選択ダイバ
ーシチ方式を用いるものとする。
【0035】更に、SS受信部207は、制御部209
により後述する本発明による通信プロトコルの制御を受
ける。
【0036】尚、上記送信画像データには、自局(S1
〜S3局)及び相手局(V1〜V3局)のID(識別
子)コードが含まれている。
【0037】そして、SS受信部207は、アンテナ2
10A或いは210Bから入力されたS2,S3局10
2,103及び相手局であるV1〜V3局104〜10
6等の他局が送信した上記周波数の搬送波信号も受信す
る。制御部209は、この受信信号に基づいてキャリア
センスを行なうと共に、通信手順を制御する。更に、制
御部209は、上記の各部を所定状態に制御する。
【0038】尚、本構成に加えて、テレビカメラ201
の撮像した画像信号を表示するためのモニタ或いは記録
するためのレコーダ等の画像記録再生装置を必要に応じ
ても受けてもよい。
【0039】図3は、図1に示す通信システムにおける
V1局104の構成を示すブロック図であり、他の相手
局であるV2局105及びV3局106もV1局104
と同一構成となっている。
【0040】図3に示すように、V1局104は、SS
送信部301、SS受信部302、ECC符号化・誤り
訂正部303、復号化部304、エンコーダ305、モ
ニタ306、制御部307を有し、SS送信部301と
SS受信部302にはアンテナ308が接続されてい
る。
【0041】制御部307は、応答信号選択手段309
及び通信品質推定手段310を有している。応答信号選
択手段309は送信要求信号に対応する応答信号を送信
するものである。また、通信品質推定手段310は通信
品質の良否を推定するものである。
【0042】そして、アンテナ308からSS受信部3
02で受信された画像データのうち、自局宛の信号は復
調処理が施された後、ECC符号化・誤り訂正部303
によって誤り訂正処理が施される。このとき、ECC符
号化・誤り訂正部303により得られた誤り情報は制御
部307へ送られる。ECC符号化・誤り訂正部303
によって誤り訂正された受信データは、復号化部304
で伸長復号化処理が施され、復号化された画像データ
は、エンコーダ305でNTSC(National Televisio
n System Committee:アメリカ・テレビジョン方式委員
会)方式等の画像信号に変換されて、モニタ306にて
表示される。また、制御部307はSS送信部301及
びSS受信部302の通信プロトコルを制御すると共
に、上記各部を所定状態に制御する。
【0043】次に、図1に示す通信システムのシーケン
ス制御動作について、図4を用いて説明する。図4は、
通信要求信号としてのRTS(Request To Send)信号
と、その応答信号としてのCTS(Clear To Send)信
号の各信号を用いたRTSCTSプロトコルを適用した
通信システムのシーケンス制御を示す図である。
【0044】即ち、まず、送信を行いたい局(送信局)
が相手局(受信局)にRTS信号を送信し、受信局はR
TS信号を受信するとCTS信号を送信局に返信し、送
信局はCTS信号を受信すると所定の画像データを受信
局に送信するものである。ここで、送信局に対して通信
に用いているアンテナの切り換えを行わない命令を含む
応答信号をCTS1、送信局に対して通信に用いている
アンテナの切り換えを行う命令を含む応答信号をCTS
2とする。
【0045】図4においては、S1局101を送信局と
し且つV1局104を受信局として、合計3回のデータ
通信が行われている。
【0046】まず、S1局101は、t1時点から所定
時間Tcdだけキャリアセンス(他局から送信される搬
送波信号を信号検知手段211により検知すること)を
行う。そして、キャリアセンス時間Tcdに他局からの
搬送波信号が検知されなければ、S1局101からV1
局104にRTS信号を送信する。V1局104はS1
局101から送られたRTS信号を受信すると、CTS
1信号をS1局101に返信する。S1局101はV1
局104から送られたCTS1信号を受信すると、所定
のデータ(画像情報)信号を相手局に送信する(1回目
のデータ伝送)。
【0047】V1局104は、S1局101から送られ
たデータ信号を受信する際に、図3におけるECC符号
化・誤り訂正部303によって受信データに対して誤り
訂正を行うと同時に、制御部307はECC符号化・誤
り訂正部303から伝送路での誤り発生情報を得る。こ
こで、伝送路品質が良く、ビット誤り率(BER)が小
さい(良い)場合には、V1局104は、S1局101
が適切なアンテナを用いて通信を行なっているものと、
通信品質推定手段310によって判断する。
【0048】次に、2回目のデータ伝送に先立ち、S1
局101は、t2時点においてRTS信号をV1局10
4へ送信する。このRTS信号に対してV1局104
は、上述した1回目のデータ伝送の場合と同様に、CT
S1信号をS1局101へ返信することになるが、V1
局104はS1局101に対して1回目のデータ伝送の
場合と同一のアンテナで通信を行なうように要求するた
めに、1回目のデータ伝送の場合に使用したアンテナか
ら切り換えを行なわない命令を含むCTS1信号をS1
局101へ返す。同様に、このCTS1信号を受信した
S1局101は、画像データ信号をV1局104へ送信
し、V1局104は、受信した当該画像データ信号に対
して、図3におけるECC符号化・誤り訂正部303に
よって誤り訂正を行なう。
【0049】この結果、2回目のデータ伝送において、
V1局104内でのECC符号化・誤り訂正部303か
ら制御部307が得た誤り情報によって、ビット誤り率
(BER)が大きい(悪い)ことが通知された場合に
は、V1局104は、S1局101が適切なアンテナを
選択しておらず、次回のデータ伝送の際にはS1局10
1においてアンテナを切り換えるべきであると、通信品
質推定手段310によって判断し、その情報を記憶す
る。
【0050】そして、V1局104は、t3時点でS1
局101から発信された3回目のRTS信号を受信する
が、このときV1局104は、前回のデータ受信時にお
いてビット誤り率(BER)が悪い(劣化した)ことを
記憶しているので、V1局104がS1局101に対し
てCTS信号を返信する際には、アンテナ切り換え命令
を含むCTS2信号を返信する。このCTS2信号を受
信したS1局101は、当該画像データの伝送の際に自
局(S1局101)のアンテナを、それまで使用してい
たアンテナから他のアンテナに、アンテナ切換部208
により切り換える。そして、この切り換えたアンテナを
使用してS1局101は、データをV1局104へ送信
する。
【0051】次に、図1に示す通信システムのシーケン
ス制御動作について、図5を用いて説明する。図5は、
セルの位置関係により、V1局104がS1局101に
対してキャリアセンスできないといった衝突を起こして
いる場合のシーケンス制御を示す図である。
【0052】図5において、S1局101は時点t1か
ら所定時間Tcdだけ信号検知手段211によりキャリ
アセンスを行なった後、他局からの搬送波信号が検知さ
れなければ、RTS信号をV1局104へ発信する。次
に、V1局104は、S1局101からのRTS信号を
受信した時点で、S1局101へCTS1信号を発信す
る。
【0053】図5は、このような状況下で、例えば、他
局から同時に搬送波信号が発信されたり、図9に示すよ
うにセルの位置関係により、V1局104がS1局10
1に対してキャリアセンスできないといった衝突を起こ
している場合である。
【0054】図5において、S1局101は、時点t1
から所定時間Tcdだけキャリアセンスを行なった後、
RTS信号をV1局104へ発信した時点からCTS信
号待ち受け時間を経過すると、V1局104からCTS
1信号を受信することが不可能であると判断し、その時
点(CTS信号待ち受け時間経過時点)からランダム・
バック・オフ・タイム(Ramdom Back off time)経過後
のt2時点でS1局101は、V1局104へRTS信
号を発信する。V1局104は、S1局101からの先
のRTS信号に対するCTS1信号をS1局101へ返
信したにも拘らず、S1局101からデータが送られて
こないので、S1局101が適切なアンテナを選択して
いないと、通信品質推定手段310により判断する。従
って、V1局104は、キャリアセンス時間経過後に、
t2時点のRTS信号に対してS1局101にアンテナ
を切り換えるようにCTS2信号を送信する。
【0055】しかし、V1局104がCTS信号を受信
できないのは、先に述べたように衝突を起こしているた
めであって、アンテナ選択の問題ではないので、アンテ
ナを切り換える必要はない。
【0056】そこで、S1局101は、受信したCTS
2信号に対して、まだデータを送信していない履歴から
この命令を無視するように判断する。そして、S1局1
01は、アンテナを切り換えないでデータをV1局10
4へ発信する。
【0057】次に、図1に示す画像情報通信システムの
シーケンス制御動作について、図6を用いて説明する。
図6は、S1局101から発信したRTS信号をV1局
104が受信できない場合のシーケンス制御を示す図で
ある。
【0058】図6において、S1局101より発信され
るRTS信号の最大再送可能回数を「5」とすると、S
1局101は伝送路使用中と判断し、V1局104から
のCTS信号を受信するまでランダム・バック・オフ・
タイムをとり、RTS信号の再送を繰り返す。
【0059】そして、S1局101のからのRTS信号
の再送回数が5回目となって、V1局104からCTS
信号を受信できない場合、次のRTS信号発信時におい
ては、S1局101自体において自発的にアンテナを切
り換えるように判断する。
【0060】以上のようにして、受信局であるV1局1
04からのCTS信号の応答状況によって、RTS・C
TSプロトコルを用いて、送信局であるS1局101の
アンテナダイバーシチを迅速に制御することができる。
【0061】次に、本実施の形態に係る通信システムの
動作を図7及び図8に基づき説明する。図7は、送信局
側の動作手順を示すフローチャート、図8は受信局側の
動作手順を示すフローチャートである。
【0062】まず、図7を用いて送信局側の動作を説明
する。ステップS701でキャリアセンスを開始し、次
のステップS702で他局の搬送波が検出されたか否か
を判断する。そして、他局の搬送波が検出された場合は
前記ステップS701へ戻り、また、他局の搬送波が検
出されない場合は、ステップS703でランダム・バッ
ク・オフ・タイム(Ramdom Back off time)経過後、次
のステップS704で受信局側へRTS信号を送信す
る。次に、ステップS705でCTS信号を受信したか
否かを判断する。そして、CTS信号を受信しない場合
は前記ステップS701へ戻り、また、CTS信号を受
信した場合は、ステップS706で「CTS=CTS+
Ant Cnt」であるか否か、即ち、アンテナ切り換
え命令付きのCTS信号を準備したか否かを判断する。
そして、「CTS=CTS+AntCnt」である場合
は、ステップS707でデータ送信の履歴があるか否か
を判断する。そして、データ送信の履歴がある場合は、
ステップS708でアンテナを切り換え、次のステップ
S709でデータを受信局へ送信し、次のステップS7
10で次のデータ送信の準備を行った後、前記ステップ
S701へ戻る。
【0063】一方、前記ステップS706において「C
TS=CTS+Ant Cnt」でない場合は、前記ス
テップS707及び前記ステップS708をスキップし
て前記ステップS709へ進む。
【0064】次に、図8を用いて受信局側の動作を説明
する。ステップS801でRTS信号を受信したか否か
を受信するまで判断する。そして、RTS信号を受信し
た場合は、ステップS802でCTS信号を送信局へ送
信する。次に、ステップS803でデータを受信したか
否かを判断する。そして、データを受信した場合は、ス
テップS804で受信したデータのビット誤り率(BE
R)が良好であるか否かを判断する。そして、受信した
データのビット誤り率(BER)が良好である場合は、
ステップS805でCTS=CTSとした後、前記ステ
ップS801へ戻る。
【0065】一方、前記ステップS803においてデー
タを受信しない場合及び前記ステップS804におい
て、受信したデータのビット誤り率(BER)が良好で
ない場合は、いずれもステップS806へ進んで「CT
S=CTS+Ant Cnt」とした後、前記ステップ
S801へ戻る。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の通信方法及
びシステムによれば、RTS・CTSプロトコル上で送
信局のアンテナを制御する際に、送信局の状況に応じた
アンテナ切り換え判断を持たせることによって、効率的
なアンテナの切り換えが可能となり、遅延多重波伝播環
境下においても良好な通信品質を維持することができ
る。このため、時分割多重接続通信システムにおいて、
伝送路の有効利用が可能となり、周波数利用効率の高い
時分割多重接続通信システムを構成することが可能であ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通信システム
の構成を示す図である。
【図2】図1に示す通信システムにおけるS1局の構成
を示すブロック図である。
【図3】図1に示す通信システムにおけるV1局の構成
を示すブロック図である。
【図4】図1に示す通信システムのシーケンス制御動作
を示す図である。
【図5】図1に示す通信システムのシーケンス制御動作
を示す図である。
【図6】図1に示す通信システムのシーケンス制御動作
を示す図である。
【図7】図1に示す通信システムにおける送信局側の動
作手順を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す通信システムにおける受信局側の動
作手順を示すフローチャートである。
【図9】通信システムにおけるセルの位置関係を示す図
である。
【図10】従来の通信システムにおけるコムパタンを示
す図である。
【図11】従来の通信システムにおける変調回路の構成
を示すブロック図である。
【図12】従来の通信システムにおける復調回路の構成
を示すブロック図である。
【図13】多重波伝播環境を示す図である。
【符号の説明】 101 S1局 102 S2局 103 S3局 104 V1局 105 V2局 106 V3局 201 ビデオカメラ 202 CDS・AGC部 203 デジタル信号処理部 204 圧縮符号化部 205 ECC符号化・誤り訂正部 206 SS送信部 207 SS受信部 208 アンテナ切換部 209 制御部 210A アンテナ 210B アンテナ 211 信号検知手段 212 RAS送信カウンタ 213 CTS受信待ちタイマ 214 アンテナ切換判定部 215 アンテナ選択手段 301 SS送信部 302 SS受信部 303 ECC符号化・誤り訂正部 304 復合化部 305 エンコーダ 306 モニタ 307 制御部 308 アンテナ 309 応答信号選択手段 310 通信品質推定手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信局から送信要求信号を発信し、該送
    信要求信号に対して受信局がアンテナ切り換え情報を持
    った応答信号を返信する通信方法であって、再送送信要
    求信号に対する応答信号のアンテナ切換命令を無視する
    こと特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 送信局から送信要求信号を発信し、該送
    信要求信号に対して受信局がアンテナ切り換え情報を持
    った応答信号を返信する通信システムであって、再送送
    信要求信号に対する応答信号のアンテナ切換命令を無視
    するアンテナ切換命令無視手段を有すること特徴とする
    通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の局が同一の伝送路を利用して情報
    を通信する通信方法であって、複数のアンテナのうちの
    1つを切り換えるアンテナ切換工程と、他の局から送信
    される信号を所定の期間だけ検知する信号検知行程と、
    前記信号検知工程において前記信号を検知しなかった場
    合に送信要求信号を送信する送信要求信号送信工程と、
    前記送信要求信号に対応する応答信号を送信する応答信
    号送信工程と、前記応答信号を受信した場合に前記アン
    テナの切り換えを指示するアンテナ切換指示工程と、前
    記送信要求信号に対する応答信号を受信できなかった際
    に再送送信要求信号を送信する再送送信要求信号送信工
    程と、前記再送送信要求信号に対する前記応答信号の前
    記アンテナ切り換え指示を無視するアンテナ切換無視工
    程とを有することを特徴とする通信方法。
  4. 【請求項4】 前記情報はテレビカメラにより撮像した
    画像情報であることを特徴とする請求項3記載の通信方
    法。
  5. 【請求項5】 前記再送送信要求信号の最大送信回数を
    設定する最大送信回数設定工程と、前記再送送信要求信
    号の送信回数が前記最大送信回数を超過した場合際に自
    発的に前記複数のアンテナを切り換えるアンテナ切換工
    程とを有することを特徴とする請求項3記載の通信方
    法。
  6. 【請求項6】 前記情報はテレビカメラで撮像した画像
    情報であることを特徴とする請求項5記載の通信方法。
  7. 【請求項7】 複数の局が同一の伝送路を利用して情報
    を通信する通信システムであって、複数のアンテナのう
    ちの1つを切り換えるアンテナ切換手段と、他の局から
    送信される信号を所定の期間だけ検知する信号検知手段
    と、前記信号検知手段において前記信号を検知しなかっ
    た場合に送信要求信号を送信する送信要求信号送信手段
    と、前記送信要求信号に対応する応答信号を送信する応
    答信号送信手段と、前記応答信号を受信した場合に前記
    アンテナ切換手段に対して切り換えを指示するアンテナ
    切換指示手段と、前記送信要求信号に対する応答信号を
    受信できなかった際に再送送信要求信号を送信する再送
    送信要求信号送信手段と、前記再送送信要求信号に対す
    る前記応答信号の前記アンテナ切換手段に対する前記ア
    ンテナ切換手段によるアンテナ切り換え指示を無視する
    アンテナ切換無視手段とを有することを特徴とする通信
    システム。
  8. 【請求項8】 前記情報はテレビカメラにより撮像した
    画像情報であることを特徴とする請求項7記載の通信シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記再送送信要求信号の最大送信回数を
    設定する最大送信回数設定手段を有し、前記アンテナ切
    換手段は、前記再送送信要求信号の送信回数が前記最大
    送信回数設定手段により設定された最大送信回数を超過
    した場合際に自発的に前記複数のアンテナを切り換える
    ことを特徴とする請求項7記載の通信システム。
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