JPH11271737A - 液晶表示装置用基板 - Google Patents

液晶表示装置用基板

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JPH11271737A
JPH11271737A JP10071770A JP7177098A JPH11271737A JP H11271737 A JPH11271737 A JP H11271737A JP 10071770 A JP10071770 A JP 10071770A JP 7177098 A JP7177098 A JP 7177098A JP H11271737 A JPH11271737 A JP H11271737A
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JP
Japan
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layer
liquid crystal
substrate
refractive index
transparent substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10071770A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohito Kitamura
智史 北村
Tadashi Ishimatsu
忠 石松
Osamu Koga
修 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光の広い波長域で反射率を低減させた液晶表示
装置用基板21を提供すること。 【解決手段】透明基板12の空気側表面上に、3層から
なる反射防止膜を形成し、透明基板12の液晶側裏面上
に、2層からなる反射防止膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクシ
ョン装置や液晶空間変調素子などに用いられる液晶表示
装置用基板に関するものであり、特に、入射光の反射を
防止した液晶表示装置用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶プロジェクション装置や液晶
空間変調素子などに用いられる液晶表示装置用透明基板
は、空気側にはフッ化マグネシュウム(MgF2 )など
の単層反射防止膜、液晶側には透明導電膜、例えば、I
TOなどの単層反射防止膜が形成されていた。しかし、
このような従来の単層反射防止膜では、光の狭い波長域
で、最小反射率が約3%程度のものであり、反射率とし
ては大きなものであった。近年、液晶プロジェクション
装置や液晶空間変調素子などは、高輝度のものが要求さ
れており、例えば、液晶画素の開口率を向上させたり、
高出力の光源を用いるなどの手段が講じられているなか
で、液晶表示装置用透明基板の反射率の大きなことが問
題となっているものである。また、反射型の場合、液晶
表示装置用透明基板の表面反射がコントラストを低下さ
せ、表示品質の悪化を招くものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液晶プロジ
ェクション装置や液晶空間変調素子などに用いられる液
晶表示装置用基板において、光の広い波長域で反射率を
低減させ、高輝度の液晶プロジェクション装置や液晶空
間変調素子などを実現させるための、光の広い波長域で
反射率を低減させた液晶表示装置用基板を提供するもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、屈折率nS
有する透明基板の、屈折率n0 を有する空気側表面上
に、屈折率n1 、層厚d1 の表面側第1層、屈折率
2 、層厚d2 の表面側第2層、屈折率n3 、層厚d3
の表面側第3層を順次積層した3層からなる反射防止膜
を形成し、該透明基板の、屈折率nL を有する液晶側裏
面上に、屈折率n4 、層厚d4 の裏面側第1層、屈折率
5 、層厚d5 の裏面側第2層を順次積層した2層から
なる反射防止膜を形成し、該裏面側第1層又は第2層が
透明導電膜であることを特徴とする液晶表示装置用基板
である。
【0005】また、本発明は、上記発明の液晶表示装置
用基板において、前記3層からなる反射防止膜の各層の
屈折率、層厚と、前記透明基板及び前記空気の屈折率と
の関係が、中心波長のλにおいて、n0 <n3 <n1
2 であって、n0 ・n1 2≒n3 2・nS 、及びn1 ・d
1 =n3 ・d3 =λ/4、n2 ・d2 =λ/2であるこ
とを特徴とする液晶表示装置用基板である。
【0006】また、本発明は、上記発明の液晶表示装置
用基板において、前記3層からなる反射防止膜の各層の
屈折率、層厚と、前記透明基板及び前記空気の屈折率と
の関係が、中心波長のλにおいて、n0 <n3 <n1
2 であって、nS ・n0 ・n2 2 ≒n1 2・n3 2、及び
1 ・d1 =n2 ・d2 =n3 ・d3 =λ/4であるこ
とを特徴とする液晶表示装置用基板である。
【0007】また、本発明は、上記発明の液晶表示装置
用基板において、前記2層からなる反射防止膜の各層の
屈折率、層厚と、前記透明基板及び前記液晶の屈折率と
の関係が、中心波長のλにおいて、n5 >nL であっ
て、n4 2≒nL ・nS 、及びn4 ・d4 =λ/4、n5
・d5 =λ/2であることを特徴とする液晶表示装置用
基板である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明による液晶表示装置
用基板を、その実施形態に基づいて詳細に説明する。図
1は、本発明による液晶表示装置用基板の一実施例を示
す断面図である。図1に示すように、液晶表示装置用基
板(21)は、透明基板(12)の空気(11)側表面
上に、表面側第1層(1)、表面側第2層(2)、表面
側第3層(3)を順次積層した3層からなる反射防止膜
を形成し、また、透明基板(12)の液晶(13)側裏
面上に、裏面側第1層(4)、裏面側透明導電膜第2層
(5)を順次積層した2層からなる反射防止膜を形成し
たものである。
【0009】透明基板(12)、空気(11)、液晶
(13)の屈折率は、各々nS 、n0、nL であり、ま
た、表面側第1層(1)、表面側第2層(2)、表面側
第3層(3)の屈折率及び層厚は、各々n1 及びd1
2 及びd2 、n3 及びd3 であり、また、裏面側第1
層(4)、裏面側透明導電膜第2層(5)の屈折率及び
層厚は、各々n4 及びd4 、n5 及びd5 である。
【0010】図1において、A面(A)は、空気(1
1)と表面側第3層(3)との界面を示し、同様にB面
(B)〜G面(G)は、各々の層間、或いは層と透明基
板(12)間、或いは層と液晶(13)間の界面を示し
ている。
【0011】また、図1において、入射光(I)の、A
面(A)で反射した反射光と、B面(B)、C面
(C),D面(D)で反射した反射光とが相互に干渉の
後に、透明基板(12)の表面側反射光となって反射す
る反射光をR1 で示している。また、入射光(I)が、
透明基板(12)を通過し、E面(E)で反射した反射
光と、F面(F)、G面(G)で反射した反射光とが相
互に干渉の後に、透明基板(12)の裏面側反射光とな
って反射する反射光をR2 で示している。また、Tは透
過光を示しているものである。
【0012】上記のように、本発明による液晶表示装置
用基板(21)は、空気側表面上に3層からなる反射防
止膜を形成し、液晶側裏面上に2層からなる反射防止膜
を形成しているので、(R1 /I)×100で表す透明
基板(12)の表面側反射率、及び(R2 /I)×10
0で表す透明基板(12)の裏面側反射率は、共に、光
の広い波長域で小さなものであり、略((R1 +R2
/I)×100で表す液晶表示装置用基板(21)とし
ての総合した反射率も光の広い波長域で小さなものであ
る。
【0013】透明基板(12)として、ショット社製、
光学ガラス、品番SK16、屈折率、nS =1.62を
用いた。透明基板(12)の空気側表面上の各層の材料
として、表面側第1層(1)には、MgO、屈折率、n
1 =1.70、表面側第2層(2)には、ZrO2 、屈
折率、n2 =2.05、表面側第3層(3)には、Mg
2 、屈折率、n3 =1.38を用いた。
【0014】これらの層形成は、EB蒸着法を用いイオ
ンアシストを行った。層形成の条件は、真空度:10-3
Pa台、レート:2〜5A/S、基板温度:150°
C、イオンアシスト用ガス:ArにO2 を10%混合、
出力:500eVである。層厚は、中心波長、λ=55
0nmにて、表面側第1層(1)、表面側第2層
(2)、表面側第3層(3)各々の層厚が、n1 ・d1
=λ/4、n2 ・d2 =λ/2、n3 ・d3 =λ/4に
なるように各層を形成した。
【0015】同様に、透明基板(12)の液晶側裏面上
の各層の材料として、裏面側第1層(4)には、Al2
3 、屈折率、n4 =1.60、裏面側透明導電膜第2
層(5)には、ITO、屈折率、n5 =1.83を用い
た。これらの層形成は、表面側各層の層形成と同条件に
て行った。また、層厚は、中心波長、λ=500nmに
て、裏面側第1層(4)、裏面側透明導電膜第2層
(5)各々の層厚が、n4 ・d4 =λ/4、n5 ・d5
=λ/2になるように各層を形成した。
【0016】このようにして、透明基板(12)の空気
側表面上に3層からなる反射防止膜、液晶側裏面上に2
層からなる反射防止膜を形成した後、オーブンにて20
0°C、1時間の加熱処理を施し、液晶表示装置用基板
(21)を得た。
【0017】図2は、上記のようにして得られた液晶表
示装置用基板(21)の表面側反射率((R1 /I)×
100)を示すものである。図2に示すように、赤色光
(R)の反射率は、約520〜700nmの光の広い波
長域で0.5%以下であり、また、緑色光(G)の反射
率は、約460〜700nmの光の広い波長域で0.5
%以下であり、また、青色光(B)の反射率は、約40
0〜610nmの光の広い波長域で0.5%以下であ
る。
【0018】また、図4は、上記のようにして得られた
液晶表示装置用基板(21)の裏面側反射率((R2
I)×100)を示すものである。図4に示すように、
赤色光(R)の反射率は、約550〜700nmの光の
広い波長域で0.5%以下であり、また、緑色光(G)
の反射率は、約480〜700nmの光の広い波長域で
0.5%以下であり、また、青色光(B)の反射率は、
約400〜700nmの光の広い波長域で0.5%以下
である。
【0019】そして、液晶表示装置用基板(21)とし
ての総合した反射率、略((R1 +R2 )/I)×10
0は、各色光にて約150nm以上の光の広い波長域で
1.0%以下の低い反射率のものである。
【0020】
【実施例】<実施例1>透明基板(12)として、ショ
ット社製、光学ガラス、品番SK16、屈折率、nS
1.62を用いた。透明基板(12)の空気側表面上の
各層の材料として、表面側第1層(1)には、Zr
2 、屈折率、n1 =2.05、表面側第2層(2)に
は、TiO2 、屈折率、n2 =2.38、表面側第3層
(3)には、SiO2 、屈折率、n3 =1.47を用い
た。
【0021】これらの層形成は、EB蒸着法を用いイオ
ンアシストを行った。層形成の条件は、ZrO2 及びS
iO2 については、真空度:10-3Pa台、レート:2
〜5A/S、基板温度:150°C、イオンアシスト用
ガス:ArにO2 を10%混合、出力:500eVであ
る。また、TiO2 については、基板温度:150°
C、O2 ガス:2×10-2Pa分圧、他の条件はZrO
2 及びSiO2 と同一である。層厚は、中心波長、λ=
550nmにて、表面側第1層(1)、表面側第2層
(2)、表面側第3層(3)各々の層厚が、n1 ・d1
=λ/4、n2 ・d2 =λ/4、n3 ・d3 =λ/4に
なるように各層を形成した。
【0022】同様に、透明基板(12)の液晶側裏面上
の各層の材料として、裏面側第1層(4)には、Al2
3 、屈折率、n4 =1.60、裏面側透明導電膜第2
層(5)には、ITO、屈折率、n5 =1.83を用い
た。これらの層形成は、表面側ZrO2 及びSiO2
の層形成と同条件にて行った。また、層厚は、中心波
長、λ=500nmにて、裏面側第1層(4)、裏面側
透明導電膜第2層(5)各々の層厚が、n4 ・d4 =λ
/4、n5 ・d5 =λ/2になるように各層を形成し
た。
【0023】このようにして、透明基板(12)の空気
側表面上に3層からなる反射防止膜、液晶側裏面上に2
層からなる反射防止膜を形成した後、オーブンにて20
0°C、1時間の加熱処理を施し、液晶表示装置用基板
(21)を得た。
【0024】図3は、上記のようにして得られた液晶表
示装置用基板(21)の表面側反射率((R1 /I)×
100)を示すものである。図3に示すように、赤色光
(R)の反射率は、約530〜700nmの光の広い波
長域で0.5%以下であり、また、緑色光(G)の反射
率は、約480〜700nmの光の広い波長域で0.5
%以下であり、また、青色光(B)の反射率は、約40
0〜540nmの光の広い波長域で0.5%以下であ
る。
【0025】また、図4は、上記のようにして得られた
液晶表示装置用基板(21)の裏面側反射率((R2
I)×100)を示すものである。図4に示すように、
赤色光(R)の反射率は、約550〜700nmの光の
広い波長域で0.5%以下であり、また、緑色光(G)
の反射率は、約480〜700nmの光の広い波長域で
0.5%以下であり、また、青色光(B)の反射率は、
約400〜700nmの光の広い波長域で0.5%以下
である。
【0026】そして、液晶表示装置用基板(21)とし
ての総合した反射率、略((R1 +R2 )/I)×10
0は、各色光にて約150nm以上の光の広い波長域で
1.0%以下の低い反射率のものである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、透明基板(屈折率nS )の空
気(屈折率n0 )側表面上に、表面側第1層(屈折率n
1 、層厚d1 )、表面側第2層(屈折率n2 、層厚
2 )、表面側第3層(屈折率n3 、層厚d3 )を順次
積層した3層からなる反射防止膜を形成し、透明基板の
液晶(屈折率nL )側裏面上に、裏面側第1層(屈折率
4、層厚d4 )、裏面側第2層(屈折率n5 、層厚d
5 )を順次積層した2層からなる反射防止膜を形成した
ので、各色光にて約150nm以上の光の広い波長域で
1.0%以下の低い反射率の液晶表示装置用基板が得ら
れる。そして、高輝度の液晶プロジェクション装置や液
晶空間変調素子などを実現させることができるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置用基板の一実施例を
示す断面図である。
【図2】本発明による液晶表示装置用基板の表面側反射
率を示す図である。
【図3】本発明による液晶表示装置用基板の表面側反射
率を示す図である。
【図4】本発明による液晶表示装置用基板の裏面側反射
率を示す図である。
【符号の説明】
1…表面側第1層 2…表面側第2層 3…表面側第3層 4…裏面側第1層 5…裏面側第2層 11…空気 12…透明基板 13…液晶 21…液晶表示装置用基板 I…入射光 R1 …透明基板の表面側反射光 R2 …透明基板の裏面側反射光 T…透過光 R…赤色光 G…緑色光 B…青色光 nS 、n0 、nL …透明基板、空気、液晶の屈折率 nx …各層の屈折率 dx …各層の層厚

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屈折率nS を有する透明基板の、屈折率n
    0 を有する空気側表面上に、屈折率n1 、層厚d1 の表
    面側第1層、屈折率n2 、層厚d2 の表面側第2層、屈
    折率n3 、層厚d3 の表面側第3層を順次積層した3層
    からなる反射防止膜を形成し、該透明基板の、屈折率n
    L を有する液晶側裏面上に、屈折率n4 、層厚d4 の裏
    面側第1層、屈折率n5 、層厚d5 の裏面側第2層を順
    次積層した2層からなる反射防止膜を形成し、該裏面側
    第1層又は第2層が透明導電膜であることを特徴とする
    液晶表示装置用基板。
  2. 【請求項2】前記3層からなる反射防止膜の各層の屈折
    率、層厚と、前記透明基板及び前記空気の屈折率との関
    係が、中心波長のλにおいて、n0 <n3 <n1 <n2
    であって、n0 ・n1 2≒n3 2・nS 、及びn1 ・d1
    3 ・d3 =λ/4、n2 ・d2 =λ/2であることを
    特徴とする請求項1記載の液晶表示装置用基板。
  3. 【請求項3】前記3層からなる反射防止膜の各層の屈折
    率、層厚と、前記透明基板及び前記空気の屈折率との関
    係が、中心波長のλにおいて、n0 <n3 <n1 <n2
    であって、nS ・n0 ・n2 2 ≒n1 2・n3 2、及びn1
    ・d1 =n2 ・d2 =n3 ・d3 =λ/4であることを
    特徴とする請求項1記載の液晶表示装置用基板。
  4. 【請求項4】前記2層からなる反射防止膜の各層の屈折
    率、層厚と、前記透明基板及び前記液晶の屈折率との関
    係が、中心波長のλにおいて、n5 >nL であって、n
    4 2≒nL ・nS 、及びn4 ・d4 =λ/4、n5 ・d5
    =λ/2であることを特徴とする請求項1、請求項2、
    又は請求項3記載の液晶表示装置用基板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657271B2 (en) 2001-05-01 2003-12-02 Nidek Company, Limited Transparent substrate with multilayer antireflection film having electrical conductivity
JP2010107543A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Hitachi Maxell Ltd 反射防止フィルム

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