JP2004126045A - 半透過型カラー液晶表示素子 - Google Patents

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Kiyoshi Tamai
玉井 喜芳
Atsushi Hisatsune
久恒 淳
Yutaka Saito
齋藤 豊
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Abstract

【課題】各画素に光透過表示部と光反射表示部とを有する半透過型カラー液晶表示素子において、光反射表示部にカラーフィルタブランク部分を形成して反射率の改善を図る際の反射コントラスト低下を防止する。
【解決手段】整列配置された複数の矩形状画素を設け、その画素内に光透過表示部TLと完全反射のミラーを有する光反射表示部RLとを設け、光透過表示部TLと光反射表示部RLにそれぞれカラーフィルタCFを設け、上記画素の周囲の少なくとも一辺に遮光層を設けた半透過型カラー液晶表示素子において、上記光反射表示部RLの一部分にカラー色材が存在しないカラーフィルタブランク部分24を形成し、上記カラーフィルタブランク部分24を遮光層BM2に隣接するように配置する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタの各画素に光透過表示部と光反射表示部とを有する半透過型カラー液晶表示素子に関し、さらに詳しく言えば、低コスト化,透過表示品位および反射率の改善を図る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば特許文献1に記載されているように、開口部(光透過部)を有する完全反射膜を用いる半透過型カラー液晶表示素子においては、一般的に光反射表示部では明るさが重視され、光透過表示部では色の鮮やかさが重視されている。
【0003】
これを満足するには、光反射表示部と光透過表示部とでカラー色材を使い分けすればよいことが知られている。これについての第1従来技術を図3により説明する。図3(a)は半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図で、図3(b)はその内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図である。
【0004】
この種の半透過型カラー液晶表示素子においては、液晶パネルを構成する観察面側の透明基板10と反観察面側の透明基板20のうち、反観察面側の透明基板20の内面側にカラーフィルタCFが形成される。
【0005】
ここで説明するカラーフィルタCFは三原色(R,G,B)のストライプ配列によるカラー表示で、まず、透明基板20の内面に完全反射膜のミラー21がある部分とミラーなしの開口部23とが、後述するセグメント電極27と平行になるように交互にストライプ状に形成される。ミラー21がある部分が光反射表示部RLとなり、開口部23の部分が光透過表示部TLとなる。
【0006】
次に、隣接する光反射表示部RLと光透過表示部TLとを1画素(サブピクセル)として、その各々にR,G,Bのカラー色材が順次形成されるのであるが、例えばG(グリーン)のカラー色材を代表として説明すれば、光反射表示部RLにはグリーン色の薄いカラー色材Gpが塗布され、光透過表示部TLにはグリーン色の濃いカラー色材Gfが塗布される。
【0007】
他のR画素,B画素についても同様に、光反射表示部RLと光透過表示部TLとで、色の薄いカラー色材Rp,Bpと色の濃いカラー色材Rf,Bfとがそれぞれ塗り分けられる。これにより、光反射表示部RLでは明るい表示が得られ、光透過表示部TLでは鮮やかな発色が得られる。なお、R,G,Bの3つの画素(サブピクセル)がひとつの表示画素(ピクセル)に含まれる。
【0008】
その後、カラーフィルタCF上に透明樹脂にて平滑化層25が形成され、その平滑化層25上にITOよりなるセグメント電極27が形成される。この場合、セグメント電極27は1画素単位で形成されるが、図3(b)に示すように、セグメント電極27が存在する部分が表示部分Cで、セグメント電極27の間は駆動電圧が印加されないことから、表示に寄与しない非表示部分Dとなる。
【0009】
なお、観察面側の透明基板10には、コモン電極11がセグメント電極27と直交する方向に沿ってストライプ状に形成される。図示しないが、反観察面側の透明基板20側にはバックライトが配置される。そのバックライト点灯時に、コモン電極11の間から光漏れが生じないようにするため、図3(b)に示すように、反観察面側の透明基板20には、カラーフィルタCFとともに遮光層(ブラックマトリクス)BM1が形成される。
【0010】
上記第1従来技術によれば、反射型での使用時および透過型での使用時のいずれでも良好な表示品位が得られるが、カラーフィルタCFの形成に6工程が必要とされる(R,G,B×2回で、遮光層形成工程を含めると7工程)。したがって、製品がコスト高になってしまうという問題がある。
【0011】
このカラーフィルタCFの形成に要するコストを抑える方法のひとつとして、光反射表示部に段差層を形成する方法がある。図4により、この第2従来技術を説明する。図4(a)は図3(a)と同様の半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図で、図4(b)はその内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図で、これは図3(b)と同一図面である。
【0012】
この第2従来技術においては、光反射表示部RLのミラー21上に透明樹脂からなる段差層22を所定の厚さに形成する。そのほかの構成は上記第1従来技術と同じであってよい。これによると、光反射表示部RLと光透過表示部TLとに同一のカラー色材を用いることができるとともに、光反射表示部RLと光透過表示部TLとでカラーフィルタの膜厚を異ならせることができる(光反射表示部RL<光透過表示部TL)。
【0013】
したがって、3工程でカラーフィルタCFを形成することができ、段差層22の形成に1工程要するものの全体として4工程で済ませられ、上記第1従来技術よりも2工程削減できる。
【0014】
しかしながら、同一のカラー色材を使用しているため、光透過表示部TLでの高透過発色を得ようとして、高発色(低透過率)のカラー色材を使用すると、光反射表示部RLでの反射率が大幅に低下するという問題がある。
【0015】
この光反射表示部RLでの反射率を改善するには、図5(a),(b)に示すように、光反射表示部RLにカラー色材が存在しないカラーフィルタブランク部分24を形成すればよいことが知られている。これによれば、カラーフィルタCFの形成工程の削減,光透過表示部TLでの高透過発色および光反射表示部RLでの反射率改善がともに達成されるのであるが、他方において次のような問題が発生する。
【0016】
すなわち、図5(a)の断面図に示すように、光反射表示部RLにカラーフィルタブランク部分24を形成することにより平滑化層25に部分的な凹みHが生じ、これに伴ってその部分だけ液晶層の厚みが増加することになる。したがって、反射光学補償状態が当初の設計値よりずれてしまい、反射コントラストが低下する。
【0017】
【特許文献1】
特開2001−281648号公報(第2段落〜第6段落,図4)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、各画素に光透過表示部と光反射表示部とを有する半透過型カラー液晶表示素子において、光反射表示部にカラーフィルタブランク部分を形成して反射率の改善を図る際の反射コントラスト低下を防止することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、整列配置された複数の矩形状画素が設けられ、上記画素内に光透過表示部と完全反射のミラーを有する光反射表示部とが設けられ、上記光透過表示部と上記光反射表示部にそれぞれカラーフィルタが設けられ、上記画素の周囲の少なくとも一辺に遮光層が設けられている半透過型カラー液晶表示素子において、上記光反射表示部の一部分にカラー色材が存在しないカラーフィルタブランク部分が形成され、上記カラーフィルタブランク部分が上記遮光層に隣接して形成されていることを特徴としている。
【0020】
本発明には、上記光反射表示部に段差層が存在しない場合と、段差層が存在する場合とが含まれ、上記光反射表示部に段差層が存在しない場合においては、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分と上記カラーフィルタブランク部分との面積比は65:35〜90:10であることが好ましい。
【0021】
また、上記光反射表示部に段差層が存在しない場合において、上記カラーフィルタが三原色のカラーフィルタであり、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分の透過色面積は30〜60であることが好ましい。なお、透過色面積とは、カラーフィルタのR(赤),G(緑),B(青)を透過測定し、CIE表色系の測定x,y値で形成される三角形の面積を1000倍した値である。
【0022】
また、上記光反射表示部に段差層が存在する場合において、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分と上記カラーフィルタブランク部分との面積比は70:30〜95:5であることが好ましい。
【0023】
これに対して、上記光反射表示部に段差層が存在する場合においては、上記カラーフィルタが三原色のカラーフィルタであり、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分の透過色面積は10〜30であることが好ましい。
【0024】
また、上記光反射表示部に段差層が存在する場合において、上記光透過表示部に形成される上記カラー色材の膜厚に対する上記段差層の膜厚の比が1.05〜1.50であることが好ましい。
【0025】
そのほかの好ましい態様を挙げると、段差層の有無に関わらず、上記遮光層の膜厚に対する上記光反射表示部に形成される上記カラー色材の膜厚の比は0.75〜1.0である。また、製造簡便性の観点から、上記段差層は透明アクリル樹脂により形成され、上記カラー色材の粘度は4〜8mPa・Sであることが好ましい。上記カラーフィルタ上には平滑化層が形成されるが、上記平滑化層の塗布時の粘度は10〜20mPa・Sであることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、図1および図2により、本発明による半透過型カラー液晶表示素子の実施形態について説明する。本発明には、光反射表示部に段差層がある場合と段差層がない場合の双方が含まれ、図1(a)は段差層がある場合の第1実施形態を示す一部拡大断面図、図1(b)はそのカラーフィルタ部分の平面図である。図2(a)は段差層がない場合の第2実施形態を示す一部拡大断面図、図2(b)はそのカラーフィルタ部分の平面図で、これは図1(b)と同一図面である。これらの図において、先に説明した従来技術と同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を用いる。
【0027】
まず、図1を参照して、この半透過型カラー液晶表示素子は、観察面側の透明基板10と反観察面側の透明基板20とを備えている。透明基板10,20はガラスもしくはプラスチックのいずれであってもよい。図示しないが、反観察面側の透明基板20の裏面側にはバックライトが配置される。
【0028】
透明基板20の内面にはカラーフィルタCFが形成されている。このカラーフィルタCFは三原色(R,G,B)のストライプ配列によるカラー表示で、透明基板20の内面に完全反射膜のミラー21がある部分とミラーなしの開口部23とが交互にストライプ状に形成されている。ミラー21がある部分が光反射表示部RLとなり、開口部23の部分が光透過表示部TLとなる。なお、ミラー21は例えば銀蒸着によって形成することができる。
【0029】
光反射表示部RLのミラー21上には段差層22が設けられている。この段差層22は透明樹脂材からなるが、透明アクリル樹脂が好ましく採用される。隣接する光反射表示部RLと光透過表示部TLとを1画素(サブピクセル)として、その各々にR,G,Bのカラー色材が形成されている。なお、R,G,Bの3つの画素(サブピクセル)が、ひとつの表示画素(ピクセル)を構成している。
【0030】
この場合、カラー色材にはR,G,Bごとに同一のカラー色材が用いられ、カラーフィルタCFは計3工程で形成されるが、光透過表示部TLにおけるカラーフィルタの膜厚に対する上記段差層22の膜厚の比は液晶層の厚さ均一性の観点から1.05〜1.50であることが好ましい。また、カラー色材(カラーフィルタレジスト)の塗布時の粘度は、膜厚の制御容易性の観点から4〜8mPa・Sであることが好ましい。
【0031】
光反射表示部RLでの反射率を改善するため、光反射表示部RLには、カラー色材が存在しないカラーフィルタブランク部分24が形成されている。また、光反射表示部RLには、後述するセグメント電極27間の非表示部分Dに沿って遮光層BM2が形成されている。
【0032】
カラーフィルタブランク部分24は、カラーフィルタブランク部分24による平滑化層27の部分的な凹みを小さくするうえで、遮光層に隣接するように形成され、特に図1(b)に示すように、隣接長を長くするように遮光層BM2に沿って形成されていることが好ましい。光反射表示部RLにおいて、カラーフィルタが存在する部分とカラーフィルタブランク部分24との面積比率は70:30〜95:5が好ましい。
【0033】
カラーフィルタブランク部分24の面積比率を30より大きくすると、平滑化層25の凹みHが大きくなって反射コントラストが低下し、5よりも小さくすると、光反射表示部RLの反射率が低下する。
【0034】
また、光反射表示部RLにおけるカラーフィルタの透過色面積は、小さすぎると色の鮮やかさが低下し、大きすぎると反射輝度が低下するという色特性の面から、10〜30の範囲内が好ましい。また、遮光層BM2に対する光反射表示部RLに形成されるカラーフィルタの膜厚の比は、平滑化層25の凹みHを小さく制御するため、0.75〜1.0であることが好ましい。
【0035】
カラーフィルタCF上には平滑化層25が形成され、この平滑化層25上にITOよりなるセグメント電極27が形成されている。平滑化層25は透明樹脂により形成されるが、材質は光硬化型樹脂であってもよいし、熱硬化型樹脂であってもよい。
【0036】
セグメント電極27は1画素単位で形成されるが、図1(b)に示すように、セグメント電極27が存在する部分が表示部分Cで、セグメント電極27の間は駆動電圧が印加されないことから、表示に寄与しない非表示部分Dとなる。この非表示部分Dに沿って遮光層BM2が形成されている。したがって、遮光層BM2が表示に悪影響を与えることはない。
【0037】
観察面側の透明基板10には、ITOよりなるコモン電極11がセグメント電極27と直交する方向に沿ってストライプ状に形成されている。バックライトの点灯時に、コモン電極11の間から光漏れが生じないようにするため、図1(b)に示すように、反観察面側の透明基板20には、カラーフィルタCFとともに遮光層BM1が形成されている。すなわち、コモン電極11とセグメント電極27とが対向している矩形状の画素の外側を囲むように、遮光層BM1,BM2が形成されている。
【0038】
遮光層BM1と遮光層BM2は同一工程で形成され、実際の製造工程では、段差層22を形成した後、カラーフィルタCFを形成する前に、遮光層BM1と遮光層BM2とが形成される。
【0039】
次に、図2により、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、光反射表示部RLに段差部22を備えていない点で、上記第1実施形態と異なっている。その他の構成は、上記第1実施形態と同じであってよい。
【0040】
この第2実施形態において、光反射表示部RLにおけるカラーフィルタが存在する部分とカラーフィルタブランク部分24との面積比率は65:35〜90:10であることが好ましい。カラーフィルタブランク部分24の面積比率を35より大きくすると、平滑化層25に形成される凹みHが大きくなりすぎ、反射コントラストの低下を招き、カラーフィルタブランク部分24の面積比率を10より小さくすると、光反射表示部RLの反射率が低下する。
【0041】
また、光反射表示部RLにおけるカラーフィルタの透過色面積は、小さすぎると色の鮮やかさが低下し、大きすぎると反射輝度が低下するという色特性の面から、30〜60が好ましい。遮光層BM2の膜厚に対する光反射表示部RLにおけるカラーフィルタの膜厚の比は、上記第1実施形態と同じく0.75〜1.0であることが好ましい。
【0042】
本発明においては、遮光層BM2に隣接してカラーフィルタブランク部分24が配置されているため、カラーフィルタブランク部分24による平滑化層25の部分的な凹みが小さく抑えられ、反射コントラストが改善される。
【0043】
また、段差部22が存在する場合、光反射表示部RLにおけるカラーフィルタの膜厚が薄いため、カラーフィルタブランク部分24の面積が多少変動したとしても、反射率や反射発色に悪影響がでない。また、遮光層BM2は既存の遮光層BM1と同一工程で形成されるため、新たに工程が増えることもない。
【0044】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例1,2と、その比較例1〜3について説明するが、これらの各例において、カラーフィルタ透過色面積とは、カラーフィルタの赤,緑,青を透過測定し、CIE表色系の測定x,y値で形成される三角形の面積を1000倍した値である。
液晶表示素子色面積とは、液晶表示素子の赤,緑,青を測定し、CIE表色系の測定x,y値で形成される三角形の面積を1000倍した値である。
また、反射率は、光源としてリングライトを使用し、光源から被測定物への入射角を15゜とし、被測定物に対して検出器を0゜方向(垂直方向)に配置して計測した値(白色校正板の反射率を100%としての相対値)である。
【0045】
〔実施例1〕
図2に示すように段差部がなく、光反射表示部RLのミラー21上と光透過表示部TLの開口部23とに、同一のカラー色材を塗布してカラーフィルタを3工程で形成する態様において、光反射表示部RLおよび光透過表示部TLに形成したカラーフィルタの透過色面積は57であった。ミラー21,光反射表示部RLのカラーフィルタおよび光透過表示部TLのカラーフィルタの各厚みは、それぞれ0.2μm,1.9μm,1.9μmとした。
表示部分Cに含まれる光反射表示部RLと光透過表示部TLとの面積比率は40:60とした。光反射表示部RLにおけるカラーフィルタ存在部分とカラーフィルタブランク部分24との面積比は80:20とした。カラーフィルタブランク部分24は遮光層BM2に隣接するように形成した。遮光層BM2の厚みは1.5μmとした。平滑化層25の粘度は12mPa・Sであった。この半透過型カラー液晶表示素子の光学特性は次のとおり。
反射特性;反射率30%,コントラスト8,色面積9
透過特性;透過率2.5%,コントラスト25,色面積40
評価;反射時の反射率,コントラスト,色面積が改善できた。
【0046】
〔実施例2〕
図1に示すように、光反射表示部RLのミラー21上に段差部22を形成した後、段差部22と光透過表示部TLの開口部23とに、同一のカラー色材を塗布してカラーフィルタを3工程で形成する態様において、光反射表示部RLに形成したカラーフィルタの色面積は18、光透過表示部TLに形成したカラーフィルタの色面積は57であった。ミラー21,段差部22,光反射表示部RLのカラーフィルタおよび光透過表示部TLのカラーフィルタの各厚みは、それぞれ0.2μm,1.5μm,1.1μm,1.9μmとした。
表示部分Cに含まれる光反射表示部RLと光透過表示部TLとの面積比率は40:60とした。光反射表示部RLにおけるカラーフィルタ存在部分とカラーフィルタブランク部分24との面積比は85:15とした。カラーフィルタブランク部分24は遮光層BM2に隣接するように形成した。遮光層BM2の厚みは1.0μmとした。平滑化層25の粘度は12mPa・Sであった。この半透過型カラー液晶表示素子の光学特性は次のとおり。
反射特性;反射率30%,コントラスト8,色面積9
透過特性;透過率2.5%,コントラスト25,色面積40
評価;反射時の反射率,コントラスト,色面積が改善できた。
【0047】
〔比較例1〕
図3を参照して、1画素中にミラー21を有する光反射表示部RLと開口部23を有する光透過表示部TLとを含む半透過型カラーSTN液晶表示素子において、光反射表示部RLと光透過表示部TLとに異なるカラー色材にてカラーフィルタを形成した。光反射表示部RLにおけるカラーフィルタの透過色面積は6で、光透過表示部TLにおけるカラーフィルタの透過色面積は57であった。ミラー21,光反射表示部RLのカラーフィルタおよび光透過表示部TLのカラーフィルタの各厚みは、それぞれ0.2μm,1.2μm,1.2μmとした。また、表示部分Cに含まれる光反射表示部RLと光透過表示部TLとの面積比率は40:60とした。この半透過型カラーSTN液晶表示素子の光学特性は次のとおり。
反射特性;反射率30%,コントラスト8,色面積9
透過特性;透過率2.5%,コントラスト25,色面積40
評価;反射特性および透過特性ともに、上記実施例1,2と変わらないが、カラーフィルタの形成に6工程を要するため高コストになる。
【0048】
〔比較例2〕
上記比較例1と同様な構成の半透過型カラーSTN液晶表示素子において、光反射表示部RLと光透過表示部TLとに、同一のカラー色材にてカラーフィルタを形成した。光反射表示部RLおよび光透過表示部TLに形成したカラーフィルタの透過色面積は57であった。ミラー21,光反射表示部RLのカラーフィルタおよび光透過表示部TLのカラーフィルタの各厚みは、それぞれ0.2μm,1.9μm,1.9μmとした。また、表示部分Cに含まれる光反射表示部RLと光透過表示部TLとの面積比率は40:60とした。この半透過型カラーSTN液晶表示素子の光学特性は次のとおり。
反射特性;反射率14%,コントラスト8,色面積85
透過特性;透過率2.5%,コントラスト25,色面積40
評価;反射発色は良好であるが、反射率が大幅に低下した。
【0049】
〔比較例3〕
上記比較例1と同様な構成の半透過型カラーSTN液晶表示素子において、光反射表示部RLと光透過表示部TLとに、同一のカラー色材にてカラーフィルタを形成した。光反射表示部RLおよび光透過表示部TLに形成したカラーフィルタの透過色面積は57であった。ミラー21,光反射表示部RLのカラーフィルタおよび光透過表示部TLのカラーフィルタの各厚みは、それぞれ0.2μm,1.9μm,1.9μmとした。また、表示部分Cに含まれる光反射表示部RLと光透過表示部TLとの面積比率は40:60とした。
ここまでは、上記比較例2と同じであるが、この比較例3においては、光反射表示部RLにカラーフィルタブランク部分24を形成し、カラーフィルタ存在部分とカラーフィルタブランク部分24との面積比を80:20とした。
また、非表示部分Dに沿って遮光層BM2を形成したが、カラーフィルタブランク部分24は遮光層BM2に隣接しないように配置した。この半透過型カラーSTN液晶表示素子の光学特性は次のとおり。
反射特性;反射率22%,コントラスト3,色面積3
透過特性;透過率2.5%,コントラスト25,色面積40
評価;カラーフィルタブランク部分24を遮光層BM2に隣接させなかったため、光反射表示部RLにおいて平滑化層25に大きな凹凸が発生した。これにより、光反射表示部RLでの液晶厚みの変動が大きくなり、光反射表示部RLで部分的に光学条件が変化して光学補償条件にずれが生じ、これが原因で反射時の反射率,コントラスト,色面積がともに低下した。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、整列配置された複数の矩形状画素を設け、上記画素内に光透過表示部と完全反射のミラーを有する光反射表示部とを設け、上記光透過表示部と上記光反射表示部にそれぞれカラーフィルタを設け、上記画素の周囲の少なくとも一辺に遮光層を設けた半透過型カラー液晶表示素子において、上記光反射表示部の一部分にカラー色材が存在しないカラーフィルタブランク部分を形成し、上記カラーフィルタブランク部分を上記遮光層に隣接するように配置したことにより、光反射表示部にカラーフィルタブランク部分を形成して反射率の改善を図る際の反射コントラスト低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施形態に係る半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図、(b)同液晶表示素子の内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図。
【図2】(a)本発明の第2実施形態に係る半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図、(b)同液晶表示素子の内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図。
【図3】(a)第1従来技術に係る半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図、(b)同液晶表示素子の内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図。
【図4】(a)第2従来技術に係る半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図、(b)同液晶表示素子の内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図。
【図5】(a)第3従来技術に係る半透過型カラー液晶表示素子の一部拡大断面図、(b)同液晶表示素子の内面に形成されるカラーフィルタ部分の平面図。
【符号の説明】
10 観察面側の透明基板
11 コモン電極
20 反観察面側の透明基板
21 ミラー
22 段差層
23 開口部
24 カラーフィルタブランク部分
25 平滑化層
27 セグメント電極
BM1,BM2 遮光層
CF カラーフィルタ
C 表示部分
D 非表示部分
RL 光反射表示部
TL 光透過表示部

Claims (8)

  1. 整列配置された複数の矩形状画素が設けられ、上記画素内に光透過表示部と完全反射のミラーを有する光反射表示部とが設けられ、上記光透過表示部と上記光反射表示部にそれぞれカラーフィルタが設けられ、上記画素の周囲の少なくとも一辺に遮光層が設けられている半透過型カラー液晶表示素子において、
    上記光反射表示部の一部分にカラー色材が存在しないカラーフィルタブランク部分が形成され、上記カラーフィルタブランク部分が上記遮光層に隣接して形成されていることを特徴とする半透過型カラー液晶表示素子。
  2. 上記光反射表示部に、上記光透過表示部に形成されるカラー色材の膜厚と上記光反射表示部に形成されるカラー色材の膜厚とを異ならせるための段差層が配設され、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分と上記カラーフィルタブランク部分との面積比が70:30〜95:5である請求項1に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
  3. 上記カラーフィルタが三原色のカラーフィルタであり、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分のそれぞれ三原色を透過測定し、CIE表色系の測定x,y値で形成される三角形を1000倍した透過色面積が10〜30である請求項1または2に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
  4. 上記光透過表示部に形成される上記カラー色材の膜厚に対する上記段差層の膜厚の比が1.05〜1.50である請求項2または3に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
  5. 上記段差層が透明アクリル樹脂により形成されている請求項2ないし4のいずれか1項に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
  6. 上記光反射表示部に段差層が存在しない場合において、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分と上記カラーフィルタブランク部分との面積比が65:35〜90:10である請求項1に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
  7. 上記光反射表示部に段差層が存在しない場合において、上記光反射表示部の上記カラー色材が形成されているカラーフィルタ存在部分の透過色面積が30〜60である請求項1または6に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
  8. 上記遮光層の膜厚に対する上記光反射表示部に形成される上記カラー色材の膜厚の比が0.75〜1.0である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の半透過型カラー液晶表示素子。
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