JPH11271734A - 記録表示媒体及びその記録、消去方法 - Google Patents
記録表示媒体及びその記録、消去方法Info
- Publication number
- JPH11271734A JPH11271734A JP9521298A JP9521298A JPH11271734A JP H11271734 A JPH11271734 A JP H11271734A JP 9521298 A JP9521298 A JP 9521298A JP 9521298 A JP9521298 A JP 9521298A JP H11271734 A JPH11271734 A JP H11271734A
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- Japan
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- recording
- liquid crystal
- display medium
- polymer composite
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶/高分子複合膜の記録におけるバックグ
ランドとのコントラストが高い表示ができ、小型であ
り、軽量であり、携帯可能である繰り返し使用すること
ができる記録表示媒体及びその記録、消去方法を提供す
ることである。 【解決手段】 不透明基材1の両側に電極層2、3を設
け、該不透明基材1の片側又は両側の電極層2と不透明
基材1の間に、液晶が高分子マトリックス中に分散して
なる液晶/高分子複合膜4を設けた記録表示媒体におい
て、該液晶/高分子複合膜4の上の電極層2が透明性を
有し、該透明電極層2の上に透明基材6を設けている。
該記録媒体の表面に熱による情報の記録を行い、不透明
基材1の両側にある二つの電極層2、3の間に電圧を印
加して該情報の消去を行うものであり、情報が記録され
る液晶/高分子複合膜4の上には、透明電極層2と透明
基材6があり、記録表示された情報を観察する時、その
情報が見にくくならないようにした。
ランドとのコントラストが高い表示ができ、小型であ
り、軽量であり、携帯可能である繰り返し使用すること
ができる記録表示媒体及びその記録、消去方法を提供す
ることである。 【解決手段】 不透明基材1の両側に電極層2、3を設
け、該不透明基材1の片側又は両側の電極層2と不透明
基材1の間に、液晶が高分子マトリックス中に分散して
なる液晶/高分子複合膜4を設けた記録表示媒体におい
て、該液晶/高分子複合膜4の上の電極層2が透明性を
有し、該透明電極層2の上に透明基材6を設けている。
該記録媒体の表面に熱による情報の記録を行い、不透明
基材1の両側にある二つの電極層2、3の間に電圧を印
加して該情報の消去を行うものであり、情報が記録され
る液晶/高分子複合膜4の上には、透明電極層2と透明
基材6があり、記録表示された情報を観察する時、その
情報が見にくくならないようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱、電界に対して
応答性を有し、各種情報の表示や記録を行い、さらにそ
の記録を消去して、また記録する繰り返し使用すること
ができる液晶/高分子複合膜を用いた記録表示媒体に関
し、特に液晶/高分子複合膜の記録におけるバックグラ
ンドとのコントラストが高い表示ができ、小型、携帯可
能である記録表示媒体に関する。
応答性を有し、各種情報の表示や記録を行い、さらにそ
の記録を消去して、また記録する繰り返し使用すること
ができる液晶/高分子複合膜を用いた記録表示媒体に関
し、特に液晶/高分子複合膜の記録におけるバックグラ
ンドとのコントラストが高い表示ができ、小型、携帯可
能である記録表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、新聞、雑誌、本等の印刷物は、
記録媒体として、多くの人手と費用、時間をかけて、オ
フセット印刷、グラビア印刷や活版印刷等により、作成
されている。これらの印刷物は、紙やプラスチックフィ
ルム等の基材の上に、文字、画像が上記の印刷方式で形
成されている。そして、紙基材の場合、原料となるパル
プを用いるため、森林の伐採等による環境破壊、プラス
チックフィルムの基材では、焼却や埋立の廃棄処分する
際の環境破壊が指摘され、ペーパーレスやリサイクルに
よる地球環境保護が、大いに注目されてきている。それ
に対し、現在、液晶は表示材料として種々の機器で応用
され、時計、電卓、小型テレビ等に実用化されている。
これらの液晶としてはネマティック液晶を用い、TN型
或はSTN型と呼ばれる表示方式のものが採用されてい
る。
記録媒体として、多くの人手と費用、時間をかけて、オ
フセット印刷、グラビア印刷や活版印刷等により、作成
されている。これらの印刷物は、紙やプラスチックフィ
ルム等の基材の上に、文字、画像が上記の印刷方式で形
成されている。そして、紙基材の場合、原料となるパル
プを用いるため、森林の伐採等による環境破壊、プラス
チックフィルムの基材では、焼却や埋立の廃棄処分する
際の環境破壊が指摘され、ペーパーレスやリサイクルに
よる地球環境保護が、大いに注目されてきている。それ
に対し、現在、液晶は表示材料として種々の機器で応用
され、時計、電卓、小型テレビ等に実用化されている。
これらの液晶としてはネマティック液晶を用い、TN型
或はSTN型と呼ばれる表示方式のものが採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の表示素子は、
透明電極を有する液晶セル中に液晶を封入し、両面に偏
光板を設けたものから構成されているが、偏光板を用い
ているため、視野角が狭く、輝度が不足しているので、
高消費電力のバックライトを必要とし、又、セル厚を均
一にする必要から大面積化が困難であり、しかも構造が
複雑で、製造コストが高く、重量が大きく携帯性に欠如
している等の問題がある。したがって、本発明の目的
は、液晶/高分子複合膜の記録におけるバックグランド
とのコントラストが高い表示ができ、小型であり、軽量
であり、携帯可能である繰り返し使用することができる
記録表示媒体及びその記録、消去方法を提供することで
ある。
透明電極を有する液晶セル中に液晶を封入し、両面に偏
光板を設けたものから構成されているが、偏光板を用い
ているため、視野角が狭く、輝度が不足しているので、
高消費電力のバックライトを必要とし、又、セル厚を均
一にする必要から大面積化が困難であり、しかも構造が
複雑で、製造コストが高く、重量が大きく携帯性に欠如
している等の問題がある。したがって、本発明の目的
は、液晶/高分子複合膜の記録におけるバックグランド
とのコントラストが高い表示ができ、小型であり、軽量
であり、携帯可能である繰り返し使用することができる
記録表示媒体及びその記録、消去方法を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、不透明基材の両側に電極層
を設け、該不透明基材の片側の電極層と不透明基材の間
に、液晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶/
高分子複合膜を設けた記録表示媒体において、該液晶/
高分子複合膜の上の電極層が透明性を有し、該透明電極
層の上に透明基材を設けたことを特徴とする。
によって達成される。即ち、不透明基材の両側に電極層
を設け、該不透明基材の片側の電極層と不透明基材の間
に、液晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶/
高分子複合膜を設けた記録表示媒体において、該液晶/
高分子複合膜の上の電極層が透明性を有し、該透明電極
層の上に透明基材を設けたことを特徴とする。
【0005】また、不透明基材の両側に電極層を設け、
該不透明基材の両側の電極層と不透明基材の間に、液晶
が高分子マトリックス中に分散してなる液晶/高分子複
合膜を設けた記録表示媒体において、不透明基材の両側
にある二つの該液晶/高分子複合膜の上の各電極層が透
明性を有し、該透明電極層の上に透明基材を設けたこと
を特徴とする。上記の記録表示媒体の記録、消去方法に
おいて、該記録媒体の表面に熱による情報の記録を行
い、不透明基材の両側にある二つの電極層の間に電圧を
印加して該情報の消去を行うことを特徴とする。
該不透明基材の両側の電極層と不透明基材の間に、液晶
が高分子マトリックス中に分散してなる液晶/高分子複
合膜を設けた記録表示媒体において、不透明基材の両側
にある二つの該液晶/高分子複合膜の上の各電極層が透
明性を有し、該透明電極層の上に透明基材を設けたこと
を特徴とする。上記の記録表示媒体の記録、消去方法に
おいて、該記録媒体の表面に熱による情報の記録を行
い、不透明基材の両側にある二つの電極層の間に電圧を
印加して該情報の消去を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、不透明基材の両側に電極層を設け、
該不透明基材の片側または両側の電極層と不透明基材の
間に、液晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶
/高分子複合膜を設けた記録表示媒体において、該液晶
/高分子複合膜の上の電極層が透明性を有し、該透明電
極層の上に透明基材を設けている。この記録表示媒体を
用いた記録、消去方法において、該記録媒体の表面に熱
による情報の記録を行い、不透明基材の両側にある二つ
の電極層の間に電圧を印加して該情報の消去を行うもの
である。
該不透明基材の片側または両側の電極層と不透明基材の
間に、液晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶
/高分子複合膜を設けた記録表示媒体において、該液晶
/高分子複合膜の上の電極層が透明性を有し、該透明電
極層の上に透明基材を設けている。この記録表示媒体を
用いた記録、消去方法において、該記録媒体の表面に熱
による情報の記録を行い、不透明基材の両側にある二つ
の電極層の間に電圧を印加して該情報の消去を行うもの
である。
【0007】したがって、情報が記録される液晶/高分
子複合膜の上には、透明電極層と透明基材があり、記録
表示された情報を観察する際に、その情報を見にくくす
るような不透明性の材料を記録面の上に使用していな
い。そして、該液晶/高分子複合膜の下には不透明基材
があり、該不透明基材で光が反射し、液晶/高分子複合
膜の記録におけるバックグランドとのコントラストが高
い表示が可能となる。また、記録媒体の表面に熱による
情報の記録を行う際に、例えば不透明基材の両側の液晶
/高分子複合膜に記録する場合、不透明基材が断熱性を
有しているため、片側の記録時の熱により、他の側に記
録されることもなく、不透明基材の両側にある二つの電
極層の間に電圧を印加すれば、一度に両面の記録された
情報を消去することができ、繰り返し使用することがで
きる。このように、本発明の記録表示媒体は、バックラ
イトを使用していないので、小型、軽量であり、携帯可
能となり、電子新聞、電子本、電子雑誌等の各種用途に
使用することができる。
子複合膜の上には、透明電極層と透明基材があり、記録
表示された情報を観察する際に、その情報を見にくくす
るような不透明性の材料を記録面の上に使用していな
い。そして、該液晶/高分子複合膜の下には不透明基材
があり、該不透明基材で光が反射し、液晶/高分子複合
膜の記録におけるバックグランドとのコントラストが高
い表示が可能となる。また、記録媒体の表面に熱による
情報の記録を行う際に、例えば不透明基材の両側の液晶
/高分子複合膜に記録する場合、不透明基材が断熱性を
有しているため、片側の記録時の熱により、他の側に記
録されることもなく、不透明基材の両側にある二つの電
極層の間に電圧を印加すれば、一度に両面の記録された
情報を消去することができ、繰り返し使用することがで
きる。このように、本発明の記録表示媒体は、バックラ
イトを使用していないので、小型、軽量であり、携帯可
能となり、電子新聞、電子本、電子雑誌等の各種用途に
使用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の記録表示媒体に
関し、発明の実施の形態を詳述する。本発明の記録表示
媒体は、例えば、図1に示すように、不透明基材1の両
側に電極層2、3を設け、該不透明基材1の片側の電極
層2と不透明基材1の間に、液晶が高分子マトリックス
中に分散してなる液晶/高分子複合膜4を設けた記録表
示媒体において、該液晶/高分子複合膜4の上の電極層
2が透明性を有し、該透明電極層2の上に透明基材6を
設けている。
関し、発明の実施の形態を詳述する。本発明の記録表示
媒体は、例えば、図1に示すように、不透明基材1の両
側に電極層2、3を設け、該不透明基材1の片側の電極
層2と不透明基材1の間に、液晶が高分子マトリックス
中に分散してなる液晶/高分子複合膜4を設けた記録表
示媒体において、該液晶/高分子複合膜4の上の電極層
2が透明性を有し、該透明電極層2の上に透明基材6を
設けている。
【0009】また、本発明の記録表示媒体は、図2に示
すように、不透明基材1の両側に電極層2、3を設け、
該不透明基材1の両側の電極層2、3と不透明基材1の
間に、液晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶
/高分子複合膜4、5を設けた記録表示媒体において、
不透明基材1の両側にある二つの該液晶/高分子複合膜
4、5の上の各電極層2、3が透明性を有し、該透明電
極層2、3の上に透明基材6、7を設けている。
すように、不透明基材1の両側に電極層2、3を設け、
該不透明基材1の両側の電極層2、3と不透明基材1の
間に、液晶が高分子マトリックス中に分散してなる液晶
/高分子複合膜4、5を設けた記録表示媒体において、
不透明基材1の両側にある二つの該液晶/高分子複合膜
4、5の上の各電極層2、3が透明性を有し、該透明電
極層2、3の上に透明基材6、7を設けている。
【0010】(不透明基材)本発明で使用する不透明基
材1は、電極層、液晶/高分子複合膜を支持し、該液晶
/高分子複合膜の記録におけるバックグランドとして、
外部光を高効率で反射し、さらに、不透明基材1の両側
に液晶/高分子複合膜を設けている場合は、片側の液晶
/高分子複合膜の記録時の熱により、他の側に記録され
ることを防止する断熱性をする。このように断熱性、光
高反射性、不透明性等の点から、不透明基材の厚さは5
0〜200μm程度は確保することが好ましい。不透明
基材1は、例えば、白色ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムや、銀、アルミニウム等の金属を蒸着、スパッ
タ、イオンプレーティング等でプラスチックフィルムの
上に形成したものが使用できる。
材1は、電極層、液晶/高分子複合膜を支持し、該液晶
/高分子複合膜の記録におけるバックグランドとして、
外部光を高効率で反射し、さらに、不透明基材1の両側
に液晶/高分子複合膜を設けている場合は、片側の液晶
/高分子複合膜の記録時の熱により、他の側に記録され
ることを防止する断熱性をする。このように断熱性、光
高反射性、不透明性等の点から、不透明基材の厚さは5
0〜200μm程度は確保することが好ましい。不透明
基材1は、例えば、白色ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムや、銀、アルミニウム等の金属を蒸着、スパッ
タ、イオンプレーティング等でプラスチックフィルムの
上に形成したものが使用できる。
【0011】(電極層)本発明の記録表示媒体は、不透
明基材の両側に電極層2、3を有している。電極層は、
従来公知の導電性材料から構成できるが、不透明基材と
電極層との間に液晶/高分子複合膜が有している場合
は、電極層は透明性が必要となる。透明電極層は、例え
ば、ITO、SnO2 系、ZnO系のような透明導電性
材料から構成できる。このように 電極層は、プラスチ
ックフィルム等に上記の導電性材料を付着させて形成さ
れる。
明基材の両側に電極層2、3を有している。電極層は、
従来公知の導電性材料から構成できるが、不透明基材と
電極層との間に液晶/高分子複合膜が有している場合
は、電極層は透明性が必要となる。透明電極層は、例え
ば、ITO、SnO2 系、ZnO系のような透明導電性
材料から構成できる。このように 電極層は、プラスチ
ックフィルム等に上記の導電性材料を付着させて形成さ
れる。
【0012】(液晶)本発明で使用する液晶材料として
は、スメクチック液晶、あるいはネマチック液晶、コレ
ステリック液晶、ディスコティック液晶、高分子液晶、
及びこれらの混合系等が挙げられる。液晶を配向させる
ための外部エネルギーが除去された後も、液晶の配向状
態が維持されて表示が長時間保存されるメモリー性を有
するものとして、スメクチック液晶が好ましく用いられ
る。
は、スメクチック液晶、あるいはネマチック液晶、コレ
ステリック液晶、ディスコティック液晶、高分子液晶、
及びこれらの混合系等が挙げられる。液晶を配向させる
ための外部エネルギーが除去された後も、液晶の配向状
態が維持されて表示が長時間保存されるメモリー性を有
するものとして、スメクチック液晶が好ましく用いられ
る。
【0013】スメクチック液晶は、従来公知のいずれの
スメクチック液晶でも使用することかできるが、表示画
像のコントラストが高く、低温或は高温領域においても
コントラストの低下や消失が少ない記録表示媒体を得る
には、下記一般式(I)〜(VII)の液晶を使用する
ことが好ましい。
スメクチック液晶でも使用することかできるが、表示画
像のコントラストが高く、低温或は高温領域においても
コントラストの低下や消失が少ない記録表示媒体を得る
には、下記一般式(I)〜(VII)の液晶を使用する
ことが好ましい。
【0014】
【化2】(式中、R1 は炭素数8〜18のアルキル基又
はアルコキシ基を示す)で表わされる化合物の少なくと
も1種と、下記一般式(II)〜(VII)
はアルコキシ基を示す)で表わされる化合物の少なくと
も1種と、下記一般式(II)〜(VII)
【0015】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 及びR
8 は、炭素数2〜18のアルキル基を、R7 、R9 及び
R10は、炭素数2〜18のアルキル基又はアルコキシ基
を、又、Xはハロゲン元素を示す。)
8 は、炭素数2〜18のアルキル基を、R7 、R9 及び
R10は、炭素数2〜18のアルキル基又はアルコキシ基
を、又、Xはハロゲン元素を示す。)
【0016】これらの液晶のうち、前記一般式(I)で
表される炭素数が8〜18の4−アルキル−4’−シア
ノビフェニル或は4−アルコキシ−4’−シアノビフェ
ニルは、常温付近で安定なスメクチック液晶相を示し、
又、液晶/高分子複合膜型記録表示媒体とした場合のコ
ントラストも良好である。これらの化合物は、いずれか
1種を用いてもよいが、より広い温度範囲で、安定なス
メクチック液晶相を示すようにするためには、これらの
化合物から2種以上を適宜選択して組み合わせて用いる
とよい。
表される炭素数が8〜18の4−アルキル−4’−シア
ノビフェニル或は4−アルコキシ−4’−シアノビフェ
ニルは、常温付近で安定なスメクチック液晶相を示し、
又、液晶/高分子複合膜型記録表示媒体とした場合のコ
ントラストも良好である。これらの化合物は、いずれか
1種を用いてもよいが、より広い温度範囲で、安定なス
メクチック液晶相を示すようにするためには、これらの
化合物から2種以上を適宜選択して組み合わせて用いる
とよい。
【0017】又、炭素数7以下の4−アルキル−4’−
シアノビフェニル或は4−アルコキシ−4’−シアノビ
フェニル化合物は、夫々単独ではスメクチック液晶相は
示さないが、炭素数8〜18の前記化合物をこれらの化
合物に添加することによって、スメクチック液晶相を呈
する温度範囲に調整することかでき、又、より安定な、
スメクチック液晶相とすることができる。これらの化合
物は既知であり(例えば、艸林著「液晶材料」p22
9、講談社1991年発行)、例えば、4−アルキル−
4’ブロモビニルフェニル或は4−アルコキシ−4’−
ブロモビフェニルをシアン化銅と反応させることによ
り、対応する4−アルキル−4’−シアノビフェニル或
は4−アルコキシ−4’−シアノビフェニルを得ること
かできる。これらのある種のものは市販されている。
シアノビフェニル或は4−アルコキシ−4’−シアノビ
フェニル化合物は、夫々単独ではスメクチック液晶相は
示さないが、炭素数8〜18の前記化合物をこれらの化
合物に添加することによって、スメクチック液晶相を呈
する温度範囲に調整することかでき、又、より安定な、
スメクチック液晶相とすることができる。これらの化合
物は既知であり(例えば、艸林著「液晶材料」p22
9、講談社1991年発行)、例えば、4−アルキル−
4’ブロモビニルフェニル或は4−アルコキシ−4’−
ブロモビフェニルをシアン化銅と反応させることによ
り、対応する4−アルキル−4’−シアノビフェニル或
は4−アルコキシ−4’−シアノビフェニルを得ること
かできる。これらのある種のものは市販されている。
【0018】しかし、前記一般式(I)で表される化合
物として、スメクチック液晶相−ネマティック液晶相
間、或はスメクチック液晶相−アイソトロピック相間の
相転移温度が高いものを用いると融点も高くなり、記録
表示媒体を低温状態に置いた場合、液晶の配向が乱れて
記録表示部のコントラストの低下や消失等が生じる。従
って、融点を低く保ちながら、このスメクチック液晶相
−ネマティック液晶相間、或はスメクチック液晶相−ア
イソトロピック相間の相転移温度を高温化するために、
前記一般式(I)で表される化合物に前記一般式(I
I)〜(VII)で表される化合物のいずれか1種を添
加することが好ましい。
物として、スメクチック液晶相−ネマティック液晶相
間、或はスメクチック液晶相−アイソトロピック相間の
相転移温度が高いものを用いると融点も高くなり、記録
表示媒体を低温状態に置いた場合、液晶の配向が乱れて
記録表示部のコントラストの低下や消失等が生じる。従
って、融点を低く保ちながら、このスメクチック液晶相
−ネマティック液晶相間、或はスメクチック液晶相−ア
イソトロピック相間の相転移温度を高温化するために、
前記一般式(I)で表される化合物に前記一般式(I
I)〜(VII)で表される化合物のいずれか1種を添
加することが好ましい。
【0019】前記一般式(II)で表される4−アルキ
ルフェニル−4−アルコキシ安息香酸エステル化合物は
既知であり(例えば、艸林著「液晶材料」p226及び
p240、講談社1991年発行)、例えば、4−アル
キルフェノールと4−アルコキシ安息香酸とから、脱水
剤としてジシクロヘキシルカルボジイミド等を用いたエ
ステル化反応により得ることができ、又、この化合物の
ある種のものは市販されている。
ルフェニル−4−アルコキシ安息香酸エステル化合物は
既知であり(例えば、艸林著「液晶材料」p226及び
p240、講談社1991年発行)、例えば、4−アル
キルフェノールと4−アルコキシ安息香酸とから、脱水
剤としてジシクロヘキシルカルボジイミド等を用いたエ
ステル化反応により得ることができ、又、この化合物の
ある種のものは市販されている。
【0020】前記一般式(III)で表される4−アル
コキシビフェニル−4,−カルボン酸アルキルエステル
化合物は既知であり〔例えば、Mol.Cryst.L
iq.Cryst.,37,pp157−188(19
76)〕、例えば、アルカノールと4−アルコキシビフ
ェニル−4’−カルボン酸とから硫酸等の酸触媒を用い
たエステル化反応により簡便に得ることができる。
コキシビフェニル−4,−カルボン酸アルキルエステル
化合物は既知であり〔例えば、Mol.Cryst.L
iq.Cryst.,37,pp157−188(19
76)〕、例えば、アルカノールと4−アルコキシビフ
ェニル−4’−カルボン酸とから硫酸等の酸触媒を用い
たエステル化反応により簡便に得ることができる。
【0021】前記一般式(IV)で表される4−アルキ
ル−4”−シアノ−p−テルフェニル化合物は既知であ
り〔例えば、Mol.Cryst.Liq.Crys
t.,38,pp345−352(1977)〕、例え
ば、4−アルキル−p−テルフェニル−4”−カルボン
酸クロライドをアンモニア水で処理して、4−アルキル
−p−テルフェニル−4”−カルボン酸アミドとし、続
いて五酸化リンと反応させることにより得ることかで
き、又、この化合物のある種のものは市販されている。
ル−4”−シアノ−p−テルフェニル化合物は既知であ
り〔例えば、Mol.Cryst.Liq.Crys
t.,38,pp345−352(1977)〕、例え
ば、4−アルキル−p−テルフェニル−4”−カルボン
酸クロライドをアンモニア水で処理して、4−アルキル
−p−テルフェニル−4”−カルボン酸アミドとし、続
いて五酸化リンと反応させることにより得ることかで
き、又、この化合物のある種のものは市販されている。
【0022】前記一般式(V)で表される4’−シアノ
ビフェニル−4−アルキル安息香酸エステル又は4’−
シアノビフェニル−4−アルコキシ安息香酸エステル化
合物は既知であり(例えば、Fluessige Kr
istalle in Tabllen II,VED
Deutsscher Verlag fuerGr
undstoffindustrie Leipzi
g,p287−288,1984)、例えば、4−アル
キル安息香酸或は4−アルコキシ安息香酸と4−シアノ
−4’−ヒドロキシビフェニルとを脱水剤としてジシク
ロヘキシルカルボジイミド等を用いてエステル化させる
方法により得ることかできる。
ビフェニル−4−アルキル安息香酸エステル又は4’−
シアノビフェニル−4−アルコキシ安息香酸エステル化
合物は既知であり(例えば、Fluessige Kr
istalle in Tabllen II,VED
Deutsscher Verlag fuerGr
undstoffindustrie Leipzi
g,p287−288,1984)、例えば、4−アル
キル安息香酸或は4−アルコキシ安息香酸と4−シアノ
−4’−ヒドロキシビフェニルとを脱水剤としてジシク
ロヘキシルカルボジイミド等を用いてエステル化させる
方法により得ることかできる。
【0023】前記一般式(VI)で表される4−アルコ
キシビフェニル−4’−カルボン酸−4−ハロフェニル
エステル化合物は既知であり〔例えば、Mo1.Cry
st.Liq.Cryst.,37 pp157−18
8(1976)〕、例えば、4−アルコキシビフェニル
−4’−カルボン酸と4−ハロフェノールとを脱水剤と
してジシクロヘキシルカルボジイミド等を用いてエステ
ル化させることにより得ることができる。この化合物中
のハロゲン元素は、どの種類であっても特に支障はない
か、フッ素又は塩素が化学的安定性の面から好ましい。
キシビフェニル−4’−カルボン酸−4−ハロフェニル
エステル化合物は既知であり〔例えば、Mo1.Cry
st.Liq.Cryst.,37 pp157−18
8(1976)〕、例えば、4−アルコキシビフェニル
−4’−カルボン酸と4−ハロフェノールとを脱水剤と
してジシクロヘキシルカルボジイミド等を用いてエステ
ル化させることにより得ることができる。この化合物中
のハロゲン元素は、どの種類であっても特に支障はない
か、フッ素又は塩素が化学的安定性の面から好ましい。
【0024】前記一般式(VII)で表されるp−フェ
ニレン−ジ−4−アルキル安息香酸エステル化合物、p
−フェニレン−ジ−4−アルコキシ安息香酸エステル化
合物、又はp−フェニレン−4−アルキル安息香酸−4
−アルコキシ安息香酸エステル化合物は既知であり〔例
えば、J.0rg.Chem.,37(9),p142
5(1972)〕、p−アルキルベンゾイルクロライド
或はp−アルコキシベンゾイルクロライドを塩基性条件
下にヒドロキノンと反応させ、次いで、塩基性条件下
に、p−アルキルベンゾイルクロライド或はp−アルコ
キシベンゾイルクロライドと反応させることにより得る
ことができる。
ニレン−ジ−4−アルキル安息香酸エステル化合物、p
−フェニレン−ジ−4−アルコキシ安息香酸エステル化
合物、又はp−フェニレン−4−アルキル安息香酸−4
−アルコキシ安息香酸エステル化合物は既知であり〔例
えば、J.0rg.Chem.,37(9),p142
5(1972)〕、p−アルキルベンゾイルクロライド
或はp−アルコキシベンゾイルクロライドを塩基性条件
下にヒドロキノンと反応させ、次いで、塩基性条件下
に、p−アルキルベンゾイルクロライド或はp−アルコ
キシベンゾイルクロライドと反応させることにより得る
ことができる。
【0025】また、記録表示のより高いコントラスト、
耐熱性を得るために、特開平9−40959に記載され
ているスメクチック液晶を用いることが好ましい。その
際に、その高分子マトリックスと組み合わされるスメク
チック液晶は、上記のように特開平9−40959に記
載されているものを使用する、好ましくは組み合わせて
使用することにより、融点を低く維持しながら、スメク
ティック液晶相−ネマティック液晶相間、或はスメクテ
ィック液晶相−アイソトロピック相間の相転移温度を高
くすることができ、液晶/高分子複合膜4、5中で配向
した液晶が高温或は低温下においても、その配向状態を
維持して、液晶/高分子複合膜4、5に記録された情報
が消失することを防止できる。
耐熱性を得るために、特開平9−40959に記載され
ているスメクチック液晶を用いることが好ましい。その
際に、その高分子マトリックスと組み合わされるスメク
チック液晶は、上記のように特開平9−40959に記
載されているものを使用する、好ましくは組み合わせて
使用することにより、融点を低く維持しながら、スメク
ティック液晶相−ネマティック液晶相間、或はスメクテ
ィック液晶相−アイソトロピック相間の相転移温度を高
くすることができ、液晶/高分子複合膜4、5中で配向
した液晶が高温或は低温下においても、その配向状態を
維持して、液晶/高分子複合膜4、5に記録された情報
が消失することを防止できる。
【0026】(高分子マトリックス)本発明の液晶/高
分子複合膜4、5は、液晶が高分子マトリックス中に分
散しているもので、その高分子マトリックスとしては、
皮膜形成能を有し、透明性、耐熱性に優れるものが好ま
しい。例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン等の
塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタク
リレート、アクリレート−メタクリレート共重合体等の
アクリル系樹脂、ポリチオール系樹脂、ポリウレタン樹
脂等が挙げられる。また、アクリル系モノマーや重合性
プレポリマー等からなる電離放射線硬化性樹脂を紫外線
や電子線等の電離放射線で硬化させたものでもよい。
分子複合膜4、5は、液晶が高分子マトリックス中に分
散しているもので、その高分子マトリックスとしては、
皮膜形成能を有し、透明性、耐熱性に優れるものが好ま
しい。例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン等の
塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタク
リレート、アクリレート−メタクリレート共重合体等の
アクリル系樹脂、ポリチオール系樹脂、ポリウレタン樹
脂等が挙げられる。また、アクリル系モノマーや重合性
プレポリマー等からなる電離放射線硬化性樹脂を紫外線
や電子線等の電離放射線で硬化させたものでもよい。
【0027】本発明の記録表示媒体に使用される高分子
マトリックスは、下記式(A)で表される反復単位を9
0〜100モル%の割合で含有することが好ましい。
マトリックスは、下記式(A)で表される反復単位を9
0〜100モル%の割合で含有することが好ましい。
【化1】
【0028】上記式(A)で表される反復単位を有する
高分子マトリックスを用いると、液晶/高分子複合膜の
強度に優れ、また複合膜の不透明基材に対する密着性、
さらに複合膜の電極層に対する密着性が優れたものとな
る。上記ポリマーは式(A)の反復単位のみからなるホ
モポリマーでもよいが、モル比で10モル%まで、好ま
しくは1〜10モル%の他の共重合性モノマーとからな
るコポリマーであってもよい。共重合性モノマーとして
は、例えば、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アク
リロニトリル等が挙げられるが、得られる共重合樹脂の
ガラス転移点温度が高い等の理由で共重合させるモノマ
ーとしてはスチレンが好適である。
高分子マトリックスを用いると、液晶/高分子複合膜の
強度に優れ、また複合膜の不透明基材に対する密着性、
さらに複合膜の電極層に対する密着性が優れたものとな
る。上記ポリマーは式(A)の反復単位のみからなるホ
モポリマーでもよいが、モル比で10モル%まで、好ま
しくは1〜10モル%の他の共重合性モノマーとからな
るコポリマーであってもよい。共重合性モノマーとして
は、例えば、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アク
リロニトリル等が挙げられるが、得られる共重合樹脂の
ガラス転移点温度が高い等の理由で共重合させるモノマ
ーとしてはスチレンが好適である。
【0029】また、上記ポリマーは、上記ホモポリマー
又はコポリマーの単独で使用することができるととも
に、10重量%まで、好ましくは1〜10重量%の他の
ポリマーとの混合物として使用することもできる。混合
する他のポリマーとしては、例えば、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリア
クリロニトリル等が挙げられるが、混合樹脂のガラス転
移点温度が高い等の理由で混合するポリマーとしてはポ
リスチレンが好適である。以上の如き高分子マトリック
スは通常の重合方法によっても容易に得られ、また市場
からも、例えば、商品名PMMA M1002Bの名称
で綜研化学(株)から入手して使用することができる。
又はコポリマーの単独で使用することができるととも
に、10重量%まで、好ましくは1〜10重量%の他の
ポリマーとの混合物として使用することもできる。混合
する他のポリマーとしては、例えば、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリア
クリロニトリル等が挙げられるが、混合樹脂のガラス転
移点温度が高い等の理由で混合するポリマーとしてはポ
リスチレンが好適である。以上の如き高分子マトリック
スは通常の重合方法によっても容易に得られ、また市場
からも、例えば、商品名PMMA M1002Bの名称
で綜研化学(株)から入手して使用することができる。
【0030】上記式(A)で表される反復単位を有する
ポリマーは、その平均分子量が20万〜80万であるこ
とが好ましい。分子量が20万未満であると、得られる
液晶/高分子複合膜の膜強度が低い等の理由で不十分で
あり、一方、分子量が80万を超えると高分子マトリッ
クスの溶媒に対する溶解度が低くなり、複合膜形成用塗
布液の調製が困難になる等の理由で不十分である。更に
好ましい分子量範囲は30万〜55万である。
ポリマーは、その平均分子量が20万〜80万であるこ
とが好ましい。分子量が20万未満であると、得られる
液晶/高分子複合膜の膜強度が低い等の理由で不十分で
あり、一方、分子量が80万を超えると高分子マトリッ
クスの溶媒に対する溶解度が低くなり、複合膜形成用塗
布液の調製が困難になる等の理由で不十分である。更に
好ましい分子量範囲は30万〜55万である。
【0031】上記高分子マトリックスに少なくとも1種
の可塑剤を15重量%まで、好ましくは高分子マトリッ
クスの0.01〜15.0重量%の範囲で添加すること
ができる。可塑剤としては、例えば、ジ−n−オクチル
フタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、
ジノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリ
デシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、その
他、二塩基酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エ
ステル、エポキシ系可塑剤、リン酸エステル等の公知の
可塑剤がいずれも使用可能である。これらの可塑剤を用
いることによって、高分子マトリックスの加工性が高ま
ると同時に、形成される複合膜の柔軟性、弾性、たわみ
性等が増加する等の効果が得られる。
の可塑剤を15重量%まで、好ましくは高分子マトリッ
クスの0.01〜15.0重量%の範囲で添加すること
ができる。可塑剤としては、例えば、ジ−n−オクチル
フタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、
ジノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリ
デシルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、その
他、二塩基酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エ
ステル、エポキシ系可塑剤、リン酸エステル等の公知の
可塑剤がいずれも使用可能である。これらの可塑剤を用
いることによって、高分子マトリックスの加工性が高ま
ると同時に、形成される複合膜の柔軟性、弾性、たわみ
性等が増加する等の効果が得られる。
【0032】複合膜の形成方法において、前記液晶と上
記高分子マトリックスの使用量としては、高分子マトリ
ックス/液晶の混合比(重量比)が5/95〜80/2
0であり、好ましくは35/65〜65/35である。
液晶の使用量が少な過ぎると、電界印加時の透明性が不
足するだけでなく、膜を透明状態にするために多大の電
界を必要とする等の点で不利であり、一方、液晶の使用
量が多過ぎると、加熱時の散乱(濁度)が不足するだけ
でなく、膜の強度が低下したりするので好ましくない。
記高分子マトリックスの使用量としては、高分子マトリ
ックス/液晶の混合比(重量比)が5/95〜80/2
0であり、好ましくは35/65〜65/35である。
液晶の使用量が少な過ぎると、電界印加時の透明性が不
足するだけでなく、膜を透明状態にするために多大の電
界を必要とする等の点で不利であり、一方、液晶の使用
量が多過ぎると、加熱時の散乱(濁度)が不足するだけ
でなく、膜の強度が低下したりするので好ましくない。
【0033】液晶組成物を高分子マトリックス中に分散
する方法としては、相分離方法やエマルジョン法等の従
来公知の方法がいずれも使用可能であるか、本発明にお
いて有用な方法は相分離方法である。相分離方法では、
高分子マトリックス及び液晶組成物、その他の添加剤を
溶解することができる有機溶剤を使用して上記成分を含
む溶液を調製し、該溶液を適当な基板面に塗布した後、
溶剤を蒸発させることによって、目的とする液晶/高分
子複合膜を形成することができる。この方法によれば、
形成された膜中に液晶粒子が均一に分散されたPDLC
(Polymer Dispersed Liquid
Crystal)膜、すなわち液晶/高分子複合膜が
形成される。
する方法としては、相分離方法やエマルジョン法等の従
来公知の方法がいずれも使用可能であるか、本発明にお
いて有用な方法は相分離方法である。相分離方法では、
高分子マトリックス及び液晶組成物、その他の添加剤を
溶解することができる有機溶剤を使用して上記成分を含
む溶液を調製し、該溶液を適当な基板面に塗布した後、
溶剤を蒸発させることによって、目的とする液晶/高分
子複合膜を形成することができる。この方法によれば、
形成された膜中に液晶粒子が均一に分散されたPDLC
(Polymer Dispersed Liquid
Crystal)膜、すなわち液晶/高分子複合膜が
形成される。
【0034】好適な溶剤としては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフラン、クロロホルム等か挙げられ、これらの溶剤か
らなる溶液の固形分濃度は約5〜30重量%の範囲とす
ることが好ましい。以上の溶液を用いて、基板上に液晶
/高分子複合膜を形成する方法としては、例えば、スク
リーン印刷、メタルマスクを用いたステンシル印刷、刷
毛塗り、スプレーコーティング、ブレードコーティン
グ、ナイフコーティング、スライドコーティング、イン
ストルージョンコーティング、ファウンコーティング、
電着法等が挙げられる。液晶/高分子複合膜の膜厚は、
3〜23μmの範囲であることが好ましい。その膜厚が
3μm未満であると液晶の配向を乱すことによる光散乱
(濁度)が不足して、表示のコントラストが低くなり、
また23μmを越えると駆動電界が高くなるので好まし
くない。
メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフラン、クロロホルム等か挙げられ、これらの溶剤か
らなる溶液の固形分濃度は約5〜30重量%の範囲とす
ることが好ましい。以上の溶液を用いて、基板上に液晶
/高分子複合膜を形成する方法としては、例えば、スク
リーン印刷、メタルマスクを用いたステンシル印刷、刷
毛塗り、スプレーコーティング、ブレードコーティン
グ、ナイフコーティング、スライドコーティング、イン
ストルージョンコーティング、ファウンコーティング、
電着法等が挙げられる。液晶/高分子複合膜の膜厚は、
3〜23μmの範囲であることが好ましい。その膜厚が
3μm未満であると液晶の配向を乱すことによる光散乱
(濁度)が不足して、表示のコントラストが低くなり、
また23μmを越えると駆動電界が高くなるので好まし
くない。
【0035】(二色性色素)本発明の記録表示媒体で
は、液晶相を破壊しない限度において、他の液晶や添加
剤を添加することができる。特には、コントラスト比の
向上や着色等を目的として、二色性色素を、例えば、液
晶100重量部あたり1〜10重量部の割合で混入させ
ると好適である。その二色性色素は、特に限定されるも
のではなく、アゾ系、ペリレン系、アントラキノン系等
いずれも用いることができ、記録表示媒体に要求される
色調に適した二色性色素が使用される。
は、液晶相を破壊しない限度において、他の液晶や添加
剤を添加することができる。特には、コントラスト比の
向上や着色等を目的として、二色性色素を、例えば、液
晶100重量部あたり1〜10重量部の割合で混入させ
ると好適である。その二色性色素は、特に限定されるも
のではなく、アゾ系、ペリレン系、アントラキノン系等
いずれも用いることができ、記録表示媒体に要求される
色調に適した二色性色素が使用される。
【0036】(透明基材)本発明の記録表示媒体で使用
する透明基材6、7は、記録表示媒体の最外層に位置す
るもので、記録表示媒体の機械的強度や耐熱性や耐久性
等を向上させるものであり、かつ透明性を有するもので
ある。すなわち、透明基材6、7は、液晶/高分子複合
膜にサーマルヘッドや熱ペン等により情報を記録する時
に、直接に加熱、加圧される部分であり、その温度、圧
力で損傷しないものである。透明基材6、7は、具体的
には、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラ
ミドフィルム、ポリカーボネートフィルム等であり、そ
の厚さは2〜10μm程度が好ましい。
する透明基材6、7は、記録表示媒体の最外層に位置す
るもので、記録表示媒体の機械的強度や耐熱性や耐久性
等を向上させるものであり、かつ透明性を有するもので
ある。すなわち、透明基材6、7は、液晶/高分子複合
膜にサーマルヘッドや熱ペン等により情報を記録する時
に、直接に加熱、加圧される部分であり、その温度、圧
力で損傷しないものである。透明基材6、7は、具体的
には、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラ
ミドフィルム、ポリカーボネートフィルム等であり、そ
の厚さは2〜10μm程度が好ましい。
【0037】本発明の記録表示媒体の記録、消去方法に
ついて説明する。本発明の記録表示媒体の記録、消去方
法は、上記に説明した記録表示媒体の表面に熱による情
報の記録を行い、不透明基材の両側にある二つの電極層
の間に電圧を印加して該情報の消去を行うものである。
液晶/高分子複合膜が不透明基材を境にして、片側また
は両側に設けられいて、片側では記録する情報量が少な
いが、簡便に使用でき、電子黒板、電子手帳等の用途で
使用できる。一方、不透明基材の両側に液晶/高分子複
合膜が設けられている場合は、記録する情報量が多くな
り、新聞、本等情報量が多い用途には好適である。情報
の記録は、液晶/高分子複合膜に透明基材、透明電極層
を通して、サーマルヘッド、熱ペン、レーザー光等によ
り、熱を印加し、複合膜の上と下の電極層の間に電界を
加えて情報を消去する。これを繰り返し、情報の書き換
えを行なうもので、情報の記録、消去が可逆的である。
ついて説明する。本発明の記録表示媒体の記録、消去方
法は、上記に説明した記録表示媒体の表面に熱による情
報の記録を行い、不透明基材の両側にある二つの電極層
の間に電圧を印加して該情報の消去を行うものである。
液晶/高分子複合膜が不透明基材を境にして、片側また
は両側に設けられいて、片側では記録する情報量が少な
いが、簡便に使用でき、電子黒板、電子手帳等の用途で
使用できる。一方、不透明基材の両側に液晶/高分子複
合膜が設けられている場合は、記録する情報量が多くな
り、新聞、本等情報量が多い用途には好適である。情報
の記録は、液晶/高分子複合膜に透明基材、透明電極層
を通して、サーマルヘッド、熱ペン、レーザー光等によ
り、熱を印加し、複合膜の上と下の電極層の間に電界を
加えて情報を消去する。これを繰り返し、情報の書き換
えを行なうもので、情報の記録、消去が可逆的である。
【0038】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。また、本発明はこれら
に限定されるものではない。 (実施例)下記に示す、スメクチック液晶(混合物)を
用意した。スメクチック液晶 下記化学式(1)で表される化合物 33.3部
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。また、本発明はこれら
に限定されるものではない。 (実施例)下記に示す、スメクチック液晶(混合物)を
用意した。スメクチック液晶 下記化学式(1)で表される化合物 33.3部
【化9】 下記化学式(2)で表される化合物 16.7部
【化10】 下記化学式(3)で表される化合物 20.0部
【化11】 下記化学式(4)で表される化合物 30.0部
【化12】
【0039】上記の調整した液晶組成物2部に黒色二色
性色素(G206:G241:SI800=4:3.
5:3.5、G206、G241(日本感光性色素研究
所製)、SI800(三井東圧化学製))0.04重量
部を添加した。ポリメチルメタクリレート(PMMA、
綜研化学製、M1002B、平均分子量30万〜55
万)2.7部と溶剤(トルエン/メチルエチルケトン/
酢酸エチル)27部とからなる溶液30部に、上記組成
物を加え、常温で10時間攪拌溶解して溶液を得た。こ
の溶液を用い白色PET基材(188μm厚)上にドク
ターブレードを用いて塗布し、乾燥させて膜厚4μmの
液晶/高分子複合膜の成膜を行った。
性色素(G206:G241:SI800=4:3.
5:3.5、G206、G241(日本感光性色素研究
所製)、SI800(三井東圧化学製))0.04重量
部を添加した。ポリメチルメタクリレート(PMMA、
綜研化学製、M1002B、平均分子量30万〜55
万)2.7部と溶剤(トルエン/メチルエチルケトン/
酢酸エチル)27部とからなる溶液30部に、上記組成
物を加え、常温で10時間攪拌溶解して溶液を得た。こ
の溶液を用い白色PET基材(188μm厚)上にドク
ターブレードを用いて塗布し、乾燥させて膜厚4μmの
液晶/高分子複合膜の成膜を行った。
【0040】更に同じ溶液を用い、ITO蒸着透明PE
T基材(5μm厚)のITO蒸着面側にドクターブレー
ドを用いて塗布し、乾燥させて膜厚4μmの液晶/高分
子複合膜の成膜を行った。このようにして作成した2枚
のフィルムを、互いに液晶/高分子複合膜面を対向させ
るようにして、温度60℃でラミネーター(LAP−3
30:日本オフィスラミネーター(株)製)を用いて積
層した。次に、上記積層フィルムの白色PET側に上記
溶液を用い、ドクターブレードを用いて塗布し乾燥させ
て膜厚4μmの液晶/高分子複合膜の成膜を行った。更
に同じ溶液を用いITO蒸着透明PET基材のITO蒸
着面側にドクターブレードを用いて塗布し乾燥させて膜
厚4μmの液晶/高分子複合膜の成膜を行った。
T基材(5μm厚)のITO蒸着面側にドクターブレー
ドを用いて塗布し、乾燥させて膜厚4μmの液晶/高分
子複合膜の成膜を行った。このようにして作成した2枚
のフィルムを、互いに液晶/高分子複合膜面を対向させ
るようにして、温度60℃でラミネーター(LAP−3
30:日本オフィスラミネーター(株)製)を用いて積
層した。次に、上記積層フィルムの白色PET側に上記
溶液を用い、ドクターブレードを用いて塗布し乾燥させ
て膜厚4μmの液晶/高分子複合膜の成膜を行った。更
に同じ溶液を用いITO蒸着透明PET基材のITO蒸
着面側にドクターブレードを用いて塗布し乾燥させて膜
厚4μmの液晶/高分子複合膜の成膜を行った。
【0041】このようにして作成した2枚のフィルム
を、互いに液晶/高分子複合膜面を対向させるようにし
て、温度60℃でラミネーター(LAP−330:日本
オフィスラミネーター(株)製)を用いて積層し、本発
明の記録表示媒体とした。このようにして作成した液晶
/高分子複合膜を用いた記録表示媒体は、1kHzのサ
イン波形100Vを両電極間にかけることにより消去状
態が得られ、サーマルヘッドプリンターによる感熱記録
によって書込み状態が得られ、裏写り、すなわち書込み
面と反対面に記録は、起こらなかった。上記書込み状態
の記録表示媒体の書込み部分及び消去部分の明度及び彩
度を分光測色計(ミノルタ製、CM−1000R)を用
いて測定した。書込み部と消去部との明度差は8.8で
あり、又、書込み部と消去部との彩度差は2.3であ
り、高コントラストの表示画像が得られた。
を、互いに液晶/高分子複合膜面を対向させるようにし
て、温度60℃でラミネーター(LAP−330:日本
オフィスラミネーター(株)製)を用いて積層し、本発
明の記録表示媒体とした。このようにして作成した液晶
/高分子複合膜を用いた記録表示媒体は、1kHzのサ
イン波形100Vを両電極間にかけることにより消去状
態が得られ、サーマルヘッドプリンターによる感熱記録
によって書込み状態が得られ、裏写り、すなわち書込み
面と反対面に記録は、起こらなかった。上記書込み状態
の記録表示媒体の書込み部分及び消去部分の明度及び彩
度を分光測色計(ミノルタ製、CM−1000R)を用
いて測定した。書込み部と消去部との明度差は8.8で
あり、又、書込み部と消去部との彩度差は2.3であ
り、高コントラストの表示画像が得られた。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、不透明基材の両
側に電極層を設け、該不透明基材の片側または両側の電
極層と不透明基材の間に、液晶が高分子マトリックス中
に分散してなる液晶/高分子複合膜を設けた記録表示媒
体において、該液晶/高分子複合膜の上の電極層が透明
性を有し、該透明電極層の上に透明基材を設けている。
この記録表示媒体を用いた記録、消去方法において、該
記録媒体の表面に熱による情報の記録を行い、不透明基
材の両側にある二つの電極層の間に電圧を印加して該情
報の消去を行うものである。
側に電極層を設け、該不透明基材の片側または両側の電
極層と不透明基材の間に、液晶が高分子マトリックス中
に分散してなる液晶/高分子複合膜を設けた記録表示媒
体において、該液晶/高分子複合膜の上の電極層が透明
性を有し、該透明電極層の上に透明基材を設けている。
この記録表示媒体を用いた記録、消去方法において、該
記録媒体の表面に熱による情報の記録を行い、不透明基
材の両側にある二つの電極層の間に電圧を印加して該情
報の消去を行うものである。
【0043】したがって、情報が記録される液晶/高分
子複合膜の上には、透明電極層と透明基材があり、記録
表示された情報を観察する際に、その情報を見にくくす
るような不透明性の材料を記録面の上に使用していな
い。そして、該液晶/高分子複合膜の下には不透明基材
があり、該不透明基材で光が反射し、液晶/高分子複合
膜の記録におけるバックグランドとのコントラストが高
い表示が可能となる。また、記録媒体の表面に熱による
情報の記録を行う際に、例えば不透明基材の両側の液晶
/高分子複合膜に記録する場合、不透明基材が断熱性を
有しているため、片側の記録時の熱により、他の側に記
録されることもなく、不透明基材の両側にある二つの電
極層の間に電圧を印加すれば、一度に両面の記録された
情報を消去することができ、繰り返し使用することがで
きる。
子複合膜の上には、透明電極層と透明基材があり、記録
表示された情報を観察する際に、その情報を見にくくす
るような不透明性の材料を記録面の上に使用していな
い。そして、該液晶/高分子複合膜の下には不透明基材
があり、該不透明基材で光が反射し、液晶/高分子複合
膜の記録におけるバックグランドとのコントラストが高
い表示が可能となる。また、記録媒体の表面に熱による
情報の記録を行う際に、例えば不透明基材の両側の液晶
/高分子複合膜に記録する場合、不透明基材が断熱性を
有しているため、片側の記録時の熱により、他の側に記
録されることもなく、不透明基材の両側にある二つの電
極層の間に電圧を印加すれば、一度に両面の記録された
情報を消去することができ、繰り返し使用することがで
きる。
【0044】このように、本発明の記録表示媒体は、バ
ックライトを使用していないので、小型、軽量であり、
携帯可能となり、電子新聞、電子本、電子雑誌等の各種
用途に使用することができる。電子配信された新聞、も
しくは本、雑誌等の情報から、本発明による記録表示媒
体に表示することで、新聞、本、雑誌等の印刷物の作
製、配送、店頭販売等が不要となり、消費者が各家庭内
等で新聞、本、雑誌等を作ることができる。また、紙の
リサイクル問題も、家庭内での再利用により同時に解決
する。
ックライトを使用していないので、小型、軽量であり、
携帯可能となり、電子新聞、電子本、電子雑誌等の各種
用途に使用することができる。電子配信された新聞、も
しくは本、雑誌等の情報から、本発明による記録表示媒
体に表示することで、新聞、本、雑誌等の印刷物の作
製、配送、店頭販売等が不要となり、消費者が各家庭内
等で新聞、本、雑誌等を作ることができる。また、紙の
リサイクル問題も、家庭内での再利用により同時に解決
する。
【図1】本発明の記録表示媒体の一つの実施形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の記録表示媒体の他の実施形態を示す断
面図である。
面図である。
1 不透明基材 2、3 電極層 4、5 液晶/高分子複合膜 6、7 透明基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 9/00 355 G09F 19/00 Z 19/00 G02F 1/137 510
Claims (10)
- 【請求項1】 不透明基材の両側に電極層を設け、該不
透明基材の片側の電極層と不透明基材の間に、液晶が高
分子マトリックス中に分散してなる液晶/高分子複合膜
を設けた記録表示媒体において、該液晶/高分子複合膜
の上の電極層が透明性を有し、該透明電極層の上に透明
基材を設けたことを特徴とする記録表示媒体。 - 【請求項2】 不透明基材の両側に電極層を設け、該不
透明基材の両側の電極層と不透明基材の間に、液晶が高
分子マトリックス中に分散してなる液晶/高分子複合膜
を設けた記録表示媒体において、不透明基材の両側にあ
る二つの該液晶/高分子複合膜の上の各電極層が透明性
を有し、該透明電極層の上に透明基材を設けたことを特
徴とする記録表示媒体。 - 【請求項3】 上記の液晶/高分子複合膜が二色性色素
を含有することを特徴とする請求項1または2に記載す
る記録表示媒体。 - 【請求項4】 上記の液晶がスメクチック液晶であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載する記録
表示媒体。 - 【請求項5】 上記の高分子マトリックスが、下記式
(A)で表される反復単位を90〜100モル%の割合
で含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載する記録表示媒体。 【化1】 - 【請求項6】 上記の液晶が、下記一般式(I) 【化2】 (式中、R1 は炭素数8〜18のアルキル基又はアルコ
キシ基を示す)で表わされる化合物の少なくとも1種
と、下記一般式(II)〜(VII) 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 (式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 及びR8 は、炭
素数2〜18のアルキル基を、R7 、R9 及びR10は、
炭素数2〜18のアルキル基又はアルコキシ基を、又、
Xはハロゲン元素を示す)で表される化合物から選択さ
れる1種又は2種以上とを含有するスメクチック液晶混
合物であることを特徴とする請求項4に記載する記録表
示媒体。 - 【請求項7】 上記の二色性色素が、アゾ系、ペリレン
系、アントラキノン系の少なくとも1種の色素を含有す
ることを特徴とする請求項3に記載する記録表示媒体。 - 【請求項8】 上記の透明基材の厚さが2〜10μmで
あることを特徴とする請求項1または2に記載する記録
表示媒体。 - 【請求項9】 上記の不透明基材の厚さが50〜200
μmであることを特徴とする請求項1または2に記載す
る記録表示媒体。 - 【請求項10】 上記の請求項1または2に記載する記
録表示媒体の記録、消去方法において、該記録媒体の表
面に熱による情報の記録を行い、不透明基材の両側にあ
る二つの電極層の間に電圧を印加して該情報の消去を行
うことを特徴とする記録表示媒体の記録、消去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9521298A JPH11271734A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 記録表示媒体及びその記録、消去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9521298A JPH11271734A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 記録表示媒体及びその記録、消去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11271734A true JPH11271734A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=14131452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9521298A Withdrawn JPH11271734A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 記録表示媒体及びその記録、消去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11271734A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005506566A (ja) * | 2001-10-16 | 2005-03-03 | ヒューレット・パッカード・カンパニー | ポータブル電子読書装置 |
KR20180132652A (ko) * | 2016-03-31 | 2018-12-12 | 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 | 배향층형성 조성물 |
CN111862783A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-10-30 | 彭亮 | 一种全息光变防伪元件 |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP9521298A patent/JPH11271734A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005506566A (ja) * | 2001-10-16 | 2005-03-03 | ヒューレット・パッカード・カンパニー | ポータブル電子読書装置 |
KR20180132652A (ko) * | 2016-03-31 | 2018-12-12 | 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 | 배향층형성 조성물 |
CN111862783A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-10-30 | 彭亮 | 一种全息光变防伪元件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |