JP2006276558A - 液晶表示素子とその製造方法 - Google Patents
液晶表示素子とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006276558A JP2006276558A JP2005096809A JP2005096809A JP2006276558A JP 2006276558 A JP2006276558 A JP 2006276558A JP 2005096809 A JP2005096809 A JP 2005096809A JP 2005096809 A JP2005096809 A JP 2005096809A JP 2006276558 A JP2006276558 A JP 2006276558A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal display
- display element
- mixture
- polymer matrix
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも一方が透明電極を備える一対の電極付基板間に、シアノフェニル系ネマチック液晶混合物が高分子マトリックス中に連続相として分散され、電圧の印加に応じて液晶の屈折率と高分子マトリックスの屈折率がほぼ一致し光が透過する状態と、それらの屈折率が一致せず光が散乱する高分子/液晶複合体を挟持した液晶表示素子において、高分子マトリックスとして2種以上の単官能アクリレートモノマーと1種以上の多官能アクリレートモノマーの混合物であって溶解性パラメータSp値(Small法)が8.3〜8.6のものを原料とする共重合体を用いる。シアノフェニル系ネマチック液晶混合物及びアクリレートモノマー混合物を含有する組成物を均一に溶解した状態で、光照射することによって製造できる。
【選択図】図1
Description
<Sp値計算例>
計算式 δ=ΣFi/V
δ:溶解度パラメータ、Fi:モル吸引力定数、V:モル容積
モノマー:3,5,5−Trimethylhexyl acrylate(TMHA)
δ={214(CH3-)×4+133(−CH2-)×3+28(−CH<)×1+(−93)(>C<)×1+190(CH2=)×1+111(−CH=)×1+310(−COO−)×1}/225.6=7.98
液晶:4−pentyl 4’−cyanobiphenyl(図1参照)
δ={214(CH3-)×1+133(−CH2-)×4+685(Phenylene)×2+410(−CN)×1}/241.4=11.46
秋山三郎、井上隆、西敏夫「ポリマーブレンド−相溶性と界面−」(シーエムシー、1992年8月7日第5刷発行127ページ)
、スメクチック液晶 、コレステリック液晶等いずれが混合されていても問題はない。
図1は液晶表示素子の基本構成を示す模式図であり、ここでは断面模式図が示されている。この図において、1および2は基板、3および4は電極、5はPLCC、6および7はシール材(スペーサー)を示す。
大型の液晶光学素子の場合には、基板がプラスチックや薄いガラスの場合にさらに保護のためにプラスチックやガラスなどの保護板を積層したり、基板を強化ガラス、合せガラス、線入ガラスなどにしても良いなど種々の応用が可能である。
また、最近、エッジライト照明光として赤緑青のLEDを順次点灯して、PLCCをカラー表示する試みがNTTの中平篤らによって提案(2001年日本液晶討論会講演予稿集、515ページ)されている。本発明の液晶表示素子はシャープネスに優れているためこのような用途にも好適である。本発明の液晶表示素子は以下に記すような単純マトリックス駆動に適していることは言うまでもないが、その駆動電圧が10V以下と低いので、TFT駆動にも適している。
液晶組成物(E7、Merck株式会社製シアノフェニル系ネマチック液晶:図1参照)80重量部に、3,5,5−トリメチルヘキシルアクリレート(TMHA)、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(PEGMA)を変量として、1,4-ブタンジオールアクリレート(BDDA)2部としてモノマー組成物が20重量部となるよう加え、紫外線反応開始剤2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(DMAP)1重量部を添加して、組成物の液体を作製した。この液体をギャップ(間隙)16.0マイクロメーターの2枚の透明電極付きガラス基板の間に自然注入し、25mW/cm2の紫外線光を40秒間ITOガラス板全体に均一に照射しモノマーの重合を行った。この素子の25℃における性能を表1にまとめて示す。
V5は透過率がT5={(T100−T5)×0.05+T0}の時の印加電圧である。
V90は透過率がT90={(T100−T0)×0.9+T0}の時の印加電圧である。V80/V5を、電圧−透過率曲線の急峻性を示す指標であるシャープネスとする。
この値が小さく1に近いほどシャープネスが良好である。
表1に示されるように、実施例1〜4はモノマー組成物のSp値が8.30〜8.60となるよう、単官能モノマーの量を変量とした。その性能はV90が6.5〜15.3Vと小さく優れており、15V以下のV90を達成するためにはモノマー組成物のSp値が8.3〜8.6である必要があることが解る。
そして、本実施例の素子は後述の比較例と比べてシャープネスが1.6と優れている。
表1に示されるように、比較例として単官能モノマーを複合系とせずに3,5,5−トリメチルヘキシルアクリレート(TMHA)、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(PEGMA)をそれぞれ単独で使用した素子の性能を上げる。その性能はV90が100V以上であり良くなく、シャープネスも3以上であり良くない。
表1に示されるように、比較例としてモノマー組成物のSp値が8.3〜8.6を外れた場合の素子の性能を上げる。その性能はV90が30V以上であり良くない。
表2に液晶組成物(E7、Merck株式会社製シアノフェニル系ネマチック液晶)80重量部に、モノマー組成物のSp値が8.43〜8.57となるよう単官能モノマーである3,5,5−トリメチルヘキシルアクリレート(TMHA)、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(PEGMA)を組成重量比1:1として多官能モノマーである1,4−ブタンジオールアクリレート(BDDA)の量を変量としてモノマー量20部とした場合の素子の性能を上げる。4−ブタンジオールアクリレート(BDDA)の量が増えるに従ってV90も大きくなる傾向があるが、15V以下であり優れている。
また、何れの素子もシャープネスは1.6と優れている。
表3の実施例9に液晶組成物(E7、Merck株式会社製シアノフェニル系ネマチック液晶)80重量部に、モノマー組成物のSp値が8.50となるよう単官能モノマーであるイソオクチルアクリレート(IOA)及びジエチレングリコールメチルエーテルアクリレート(DEGMA)、4−ブタンジオールアクリレート(BDDA)をモノマー組成物とした素子及び、実施例10にモノマー組成物のSp値が8.51となるよう単官能モノマーである2−エチルヘキシルアクリレ−ト(EHA)及びジエチレングリコールメチルエーテルアクリレート(DEGMA)、4−ブタンジオールアクリレート(BDDA)をモノマー組成物とした素子の性能を上げる。両素子ともV90は8V程度でありシャープネスも1.6と優れており、モノマー組成物のSp値が好適であれば性能の良い素子を作製可能である。
如上に実施例としてE7(Merck株式会社製シアノフェニル系ネマチック液晶)を用いた組成例上げたが、表4にシアノフェニル系ネマチック液晶の組成を替えてSp値を変化させた液晶組成物を用いた場合の実施例を上げる。E7の液晶組成を図1に示すがその組成を平均するとE7の相溶性パラメータSp値は11.35と計算される。
それに対して実施例11〜14は、シアノフェニル系ネマチック液晶組成物80部と、モノマー組成物のSp値が8.39となるよう3,5,5−トリメチルヘキシルアクリレート(TMHA)9部、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(PEGMA)9部、1,4−ブタンジオールアクリレート(BDDA)2部を調整して、シアノフェニル系ネマチック液晶組成物の種類を変えてそのSp値を変化させた素子の性能である。
実施例11及び実施例12は、E7にフッ素系ネマチック液晶及びトラン系ネマチック液晶混合液晶でSp値7.98であるTL−205(Merck株式会社製)をそれぞれ重量比で25%、10%混合し液晶系のSp値を10.6と11.5とした素子であるが、
その性能はV90はそれぞれ9.2V、7.0V、シャープネスも1.6であり両素子とも優れている。
実施例13及び実施例14は、シアノフェニル系ネマチック液晶組成物としてSp値11.30であるE−7(関東化学株式会社製)とSp値11.41であるE8(Merck株式会社製)を用いた素子であるが、その性能はV90はそれぞれ7.1V、8.9V、シャープネスも1.6であり両素子とも優れている。
このように、本発明で用いるシアノフェニル系ネマチック液晶混合物は、重量比にて75%以上がシアノフェニル又はシアノターフェニル骨格の液晶を含有しSp値が10.5〜11.5であることを特徴とするものであり、他に含有される液晶は特に限定されるものではない。
3、4 電極
5 (高分子/液晶)複合体
6、7 シール材
10 走査駆動IC
11 データ駆動IC
R1〜Rm 走査電極
C1〜Cn データ電極
Claims (3)
- 少なくとも一方が透明電極を備える一対の電極付基板間に、シアノフェニル系ネマチック液晶混合物が高分子マトリックス中におたがいに連続相として分散され、電圧の印加に応じて液晶の屈折率が変化して、液晶と高分子マトリックスの屈折率がほぼ一致して光が透過する状態と、それらの屈折率が一致せず光が散乱する状態とを呈するようにされた(高分子/液晶)複合体を挟持した液晶表示素子において、高分子マトリックスとして、2種以上の単官能アクリレートモノマーと1種以上の多官能アクリレートモノマーとの混合物であって該モノマー混合物の溶解性パラメータSp値(Small法)が8.3〜8.6であるものを原料とする共重合体を用いることを特徴とする液晶表示素子。
- モノマー混合物が2種の単官能アクリレートモノマーと1種の多官能アクリレートモノマーとから成り、前記単官能アクリレートモノマーの少なくとも1種がエーテル結合をもつモノマーであることを特徴とする請求項1の液晶表示素子。
- 請求項1の液晶表示素子を製造する方法であって、液晶、および光重合し得る2種以上の単官能アクリレートモノマーと1種以上の多官能アクリレートモノマーの混合物を含有する組成物を均一に溶解した状態で、少なくとも一方が透明電極を備える一対の電極付基板間に保持して光照射する工程を含むことを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005096809A JP2006276558A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 液晶表示素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005096809A JP2006276558A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 液晶表示素子とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006276558A true JP2006276558A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37211373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005096809A Pending JP2006276558A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 液晶表示素子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006276558A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017031421A (ja) * | 2016-09-15 | 2017-02-09 | ポーラ化成工業株式会社 | 水溶性コポリマーを含む水性組成物 |
JP2017052958A (ja) * | 2016-10-13 | 2017-03-16 | ポーラ化成工業株式会社 | 水溶性コポリマー |
CN106950744A (zh) * | 2017-04-26 | 2017-07-14 | 华中科技大学 | 一种全息聚合物分散液晶光栅及其制备方法 |
CN113885245A (zh) * | 2021-11-02 | 2022-01-04 | 北京大学 | 高力学性能、低驱动电压及高对比度液晶调光膜及其制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05341273A (ja) * | 1992-06-10 | 1993-12-24 | Sharp Corp | ポリマー分散型液晶複合膜およびその製法 |
JPH0634951A (ja) * | 1992-05-21 | 1994-02-10 | Fujitsu Ltd | 液晶表示装置 |
JPH07104262A (ja) * | 1985-09-17 | 1995-04-21 | Univ Kent | 液晶光変調材料及び装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005096809A patent/JP2006276558A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07104262A (ja) * | 1985-09-17 | 1995-04-21 | Univ Kent | 液晶光変調材料及び装置 |
JPH0634951A (ja) * | 1992-05-21 | 1994-02-10 | Fujitsu Ltd | 液晶表示装置 |
JPH05341273A (ja) * | 1992-06-10 | 1993-12-24 | Sharp Corp | ポリマー分散型液晶複合膜およびその製法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017031421A (ja) * | 2016-09-15 | 2017-02-09 | ポーラ化成工業株式会社 | 水溶性コポリマーを含む水性組成物 |
JP2017052958A (ja) * | 2016-10-13 | 2017-03-16 | ポーラ化成工業株式会社 | 水溶性コポリマー |
CN106950744A (zh) * | 2017-04-26 | 2017-07-14 | 华中科技大学 | 一种全息聚合物分散液晶光栅及其制备方法 |
CN106950744B (zh) * | 2017-04-26 | 2019-07-19 | 华中科技大学 | 一种全息聚合物分散液晶光栅及其制备方法 |
CN113885245A (zh) * | 2021-11-02 | 2022-01-04 | 北京大学 | 高力学性能、低驱动电压及高对比度液晶调光膜及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101066784B1 (ko) | 액정 표시 소자 | |
JPS6186732A (ja) | 液晶装置 | |
JP2006276558A (ja) | 液晶表示素子とその製造方法 | |
EP0751202B1 (en) | Liquid crystal optical element, liquid crystal display element and a projection type liquid crystal display apparatus | |
JP4003091B2 (ja) | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 | |
JP2004138867A (ja) | 液晶表示素子とその製造方法 | |
JPH0968701A (ja) | 液晶デバイス | |
JP3928748B2 (ja) | 液晶デバイス及びその製造方法 | |
JP2004013131A (ja) | 液晶表示素子とその製造方法 | |
JPH08190086A (ja) | 液晶表示素子及びこれを用いた表示装置 | |
JP3864429B2 (ja) | 液晶デバイス | |
JP3401680B2 (ja) | 液晶デバイス | |
CN102929044B (zh) | 垂直配向型液晶面板 | |
JP2005091738A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び可逆表示体 | |
JP2004004491A (ja) | 液晶表示素子とその製造方法 | |
JP3692431B2 (ja) | 液晶デバイス及びこれを用いた液晶表示装置 | |
JP2003140112A (ja) | 液晶表示素子の駆動方法 | |
JP3799664B2 (ja) | 液晶光学素子、液晶表示素子およびそれを用いた投射型液晶表示装置 | |
JP3041920B2 (ja) | 液晶デバイス及びその製造方法 | |
JP3092153B2 (ja) | 液晶デバイス | |
JP2004226552A (ja) | 表示媒体とそれを用いた表示装置及び可逆表示体 | |
JPH04317029A (ja) | 投写型液晶表示素子 | |
JP3041914B2 (ja) | 液晶デバイス及びその製造方法 | |
JPH09133909A (ja) | 液晶デバイス及びその製造方法 | |
JPH04168421A (ja) | 液晶電気光学素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080313 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080313 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080521 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20110308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110628 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |