JPH11271629A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH11271629A
JPH11271629A JP10075758A JP7575898A JPH11271629A JP H11271629 A JPH11271629 A JP H11271629A JP 10075758 A JP10075758 A JP 10075758A JP 7575898 A JP7575898 A JP 7575898A JP H11271629 A JPH11271629 A JP H11271629A
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light
scanner
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microscope
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JP10075758A
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Inventor
Nobuyuki Nagasawa
伸之 永沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続する顕微鏡のタイプや光路の方向等に拘ら
ず、常に顕微鏡の接眼レンズで観察する試料の画像方向
と同じ走査方向の画像を取得する。 【解決手段】光源109 からの光を第1方向に走査させる
第1のスキャナ107 と、光源109 からの光を第1の方向
に垂直な第2の方向に走査させる第2のスキャナ108
と、スキャナ107,108 によって試料上の領域の任意の位
置に光源109 からの光を照射させるスキャナ制御回路10
6aとを備え、顕微鏡112 に取付けて光源109からの光を
試料101 上で2次元的に走査させる光走査装置112 にお
いて、顕微鏡112 の対物レンズ102 からの光路の画像方
向情報を認識する認識手段106bと、試料101 の光像に応
じたスキャナ107,108 の操作方向情報を記憶してある記
憶部106cとをさらに備え、スキャナ制御回路106aは、認
識手段106bで認識した画像方向情報により記憶部106cの
操作方向情報に基きスキャナ107,108 を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に走査型光学顕
微鏡等において顕微鏡に取付けられる光走査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に走査型光学顕微鏡は、光源からの
光を試料に対して予め決められたX,Y方向に走査させ
るスキャニングユニットと試料からの光を検出する検出
手段を備えた構成となっている。
【0003】特開平8−334698号公報によると、
光源からの光を試料に対して走査させるスキャニングユ
ニットと、試料からの光を検出する検出手段とを備えた
走査型光学顕微鏡において、スキャニングユニットから
試料に至る光路中に試料に対する走査方向を回転させる
イメージローテータを設けた走査型光学顕微鏡が考案さ
れ、光学素子を用いて試料とスキャニングユニットとの
間の光路を回転させることによって走査方向を相対的に
変えるようにしている。
【0004】特開平9−21970号公報によると、光
源からの光を所定の方向(以下「第1の方向」と略称す
る)に走査させる第1のスキャナと、光源からの光を第
1の方向に垂直な方向(以下「第2の方向」と略称す
る)に往復走査させる第2のスキャナとを備え、光源か
らの光を試料上で二次元的に走査させる光走査装置にお
いて、第2のスキャナから試料に至るまでの光路中に、
第2のスキャナによって往路及び復路のそれぞれの方向
に走査される光の試料上における走査方向を一致させる
調整手段を設けた光走査装置が考案されている。
【0005】また、特開平5−66355号公報による
と、所定の方向に向けて取付けられた光ビームを振る光
偏向器と、光偏向器からの光ビームの光路上に適宜挿入
され、光ビームの射出方向を変える手段とを備える光ビ
ーム走査装置が考案されており、正立型、倒立型を問わ
ずどのような顕微鏡にも適応できるようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的な走査型光学顕
微鏡では、光源からの光を試料に対して予め決められた
X、Y方向に走査させる光走査装置と試料からの光を検
出する検出手段を備えた構成となっている。この光走査
装置と組み合わされ試料を観察するための顕微鏡には倒
立型と正立型の大きく2種に分けられ、さらに倒立型顕
微鏡においても光走査装置を取り付ける光路は顕微鏡の
側面及び底面の2種類存在し、正立型顕微鏡においても
対物レンズの光軸に対する光走査装置の方向は倒立型顕
微鏡の場合と同様に複数存在する。
【0007】したがって、光走査装置内の走査方向を固
定してしまうと組合わせる顕微鏡のタイプや取付ける光
路の方向によって試料を走査する方向が異なるので、取
得した画像データをそのままモニタに表示すると顕微鏡
の接眼レンズを通して肉眼で観察した場合またはテレビ
カメラによって観察した場合とで画像の向きや裏表が必
ずしも一致しなくなる。
【0008】特開平8−334698号公報によると、
イメージローテータを用いて試料とスキャングユニット
との間の光路を回転させることによってスキャナ方向を
相対的に変えるようにしている。しかし、この方法では
光学素子によって光路を複数回反射等をさせて画像の加
工を行なっているので画像情報のロスが出る可能性もあ
り、またイメージローテータという構成要素が増えてし
まうという欠点がある。
【0009】さらに、イメージローテータでは光軸に対
する回転方向の補正はできるが、ミラー等による光路の
反射回数による画像の裏表の反転に対しては補正ができ
ないという欠点がある。
【0010】同様に特開平9−21970号公報、特開
平5−66355号公報においても組合わせる顕微鏡の
タイプや取付ける光路の方向によって、顕微鏡の接眼レ
ンズを通して観察した場合、またはテレビカメラで観察
した場合と画像の向きや裏表が必ずしも一致しなくなる
という欠点を払拭することはできない。
【0011】また、走査方向を固定した状態で試料を走
査して画像データを取得した後に画像処理によりモニタ
への表示方向をコントロールすることで、接眼レンズを
通した観察やテレビ観察像と同じ方向の画像をモニタ表
示することも可能であるが、この場合、1画面分の画像
データを全て取込んだ後でないと画像処理が実行できで
きないこと、画像処理時間が必要になることから、画面
表示サイクルが遅くなってしまうという欠点がある。
【0012】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、接続される顕微鏡
のタイプや光路の方向などの光学的な条件に拘らず、常
に顕微鏡の接眼レンズで観察したときの試料の画像方向
またはテレビカメラ等の撮像装置で観察したときの画像
方向と同じ方向の走査画像を取得することが可能な光走
査装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源からの光をその光軸に直交した平面上の所定の第1
の方向に走査させる第1のスキャナと、上記光源からの
光をその光軸に直交した平面上の上記第1の方向に垂直
な第2の方向に走査させる第2のスキャナと、上記第1
のスキャナと第2のスキャナによって走査可能な試料上
の領域の任意の位置に上記光源からの光を照射させるス
キャナ制御手段とを備え、顕微鏡に取付けて上記光源か
らの光を試料上で2次元的に走査させる光走査装置にお
いて、上記顕微鏡の対物レンズからの光路の画像方向情
報を認識する認識手段と、上記試料の光像に応じた上記
第1及び第2のスキャナの操作方向情報を記憶してある
記憶部とをさらに備え、上記スキャナ制御手段は、上記
認識手段で認識した画像方向情報に応じて、上記記憶部
の操作方向情報に基づいて上記顕微鏡の接眼レンズで観
察する画像の方向と一致するような順序で試料を走査す
るように上記第1及び第2のスキャナを制御することを
特徴とする。
【0014】このような構成とした結果、接続される顕
微鏡のタイプや光路の方向などの光学的な条件に拘ら
ず、常に顕微鏡の接眼レンズで観察したときの試料の画
像方向と同じ方向の走査画像を取得することができる。
【0015】請求項2記載の発明は、光源からの光をそ
の光軸に直交した平面上の所定の第1の方向に走査させ
る第1のスキャナと、上記光源からの光をその光軸に直
交した平面上の上記第1の方向に垂直な第2の方向に走
査させる第2のスキャナと、上記第1のスキャナと第2
のスキャナによって走査可能な試料上の領域の任意の位
置に上記光源からの光を照射させるスキャナ制御手段と
を備え、顕微鏡に取付けて上記光源からの光を試料上で
2次元的に走査させる光走査装置であって、上記顕微鏡
からの光像を撮像する撮像手段と、走査によって得られ
る光信号から画像情報を検出する光検出器と、上記撮像
手段で撮像した光像の画像情報と上記光検出機で検出し
た画像情報とを比較して画像の方向を判断する比較回路
とをさらに備え、上記スキャナ制御手段は、上記比較回
路の判断結果に基づいて撮像手段で目視観察する画像の
方向と一致するような順序で試料を走査するように上記
第1及び第2のスキャナを制御することを特徴とする。
【0016】このような構成とした結果、接続される顕
微鏡のタイプや光路の方向などの光学的な条件に拘ら
ず、常に撮像手段で観察したときの画像方向と同じ方向
の走査画像を取得することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
の光走査装置の第1の実施の形態を図面を参照して説明
する。図1はその構成を示すもので、光源109から発
せられた光ビームはミラーで反射され、このミラーで反
射された光ビームは光走査装置118内のダイクロイッ
クミラー110でさらに反射される。ダイクロイックミ
ラー110で反射された光ビームは、共にスキャナ制御
回路106aによってそれぞれドライバ107a,10
8aに駆動制御される第2スキャナ108及び第1スキ
ャナ107を介して顕徽鏡112内に導かれる。
【0018】光路中に挿脱可能に構成されるBIプリズ
ム103が光路外にある場合、顕微鏡112に導かれた
光ビームは、ミラー104で反射され対物レンズ102
を介して試料101に照射される。また、該BIプリズ
ム103が光路中に挿入されている場合は通常の顕微鏡
観察を行なうため、上記光源109からの光ビームは顕
微鏡112には入射することなく、試料101の光像を
対物レンズ102を介して接眼レンズ117で観察でき
るようにしている。このように、必要に応じてBIプリ
ズム103を挿脱することでこれら第1スキャナ107
及び第2スキャナ108によって走査可能な試料101
上の領域の任意の位置に光源109からの光ビームを照
射させる機能を有している。
【0019】また、光源109からの光ビームを受けた
試料101上で光ビームを照射した位置から発せられる
反射光、あるいは蛍光といった光は、対物レンズ10
2、ミラー104、第1スキャナ107、第2スキャナ
108を介した後にダイクロイックミラー110を透過
してフォトディテクタ111に導かれる。
【0020】このフォトディテクタ111は、受けた光
を光電変換してその輝度に応じた電気信号を発する。フ
ォトディテクタ111が発した電気信号はディテクタ信
号処理回路113により所定の処理を加えられて画像デ
ータメモリ114に順次記憶することによって、試料1
01の画像データを取得する。画像データメモリ114
に記憶された画像データは、画像表示回路115によっ
て読出されてモニタ116で表示される。
【0021】しかして、上記顕微鏡112側の光走査装
置118との接続部近傍に、この顕微鏡112で得られ
る画像の方向を表わす情報を格納した画像方向情報格納
部105があり、この画像方向情報格納部105が上記
光走査装置118内の認識手段106bと接続される。
画像方向情報格納部105としては、例えば顕微鏡11
2から光走査装置118に至るまでに試料101からの
光が反射した回数や曲げられた方向などの光路情報、同
様に接眼レンズ117に至るまでに試料101からの光
が反射した回数や曲げられた方向などの光路情報を識別
するできてきな接点の組合わせ、またはそれら画像方向
情報を記録したバーコード等の記録媒体が用いられ、こ
のような画像方向情報格納部105から読出された情報
は、光走査装置118側の上記認識手段106bに送出
される。
【0022】認識手段106bでは、画像方向情報格納
部105からの情報により、記憶部106cに記憶され
ている合計8パターンのスキャナの走査方向情報の中か
ら適正な走査方向パターンを選択し、上記スキャナ制御
回路106aに出力する。
【0023】上記のような構成にあって、通常、顕微鏡
112を用いて試料101を観察する場合には、観察す
る顕微鏡112のタイプが倒立型や正立型であったり、
光路がプリズムなどによって折り曲げられるなど光路条
件は様々である。これらの条件によって、例えば試料1
01が図2に示すような形状をしているものであって
も、観察する光路中の条件によって図3(a)〜(h)
のいずれかのような見え方となり、そのままでは観察者
が接眼レンズ117を通して直接観察した場合と光走査
装置118で画像データを取得した画像データをモニタ
116で表示した場合とで得られる画像の位置関係に食
い違いが生じてしまう。
【0024】そこでスキャナ制御回路106aに接続さ
れた認識手段106bが画像方向情報格納部105から
得られる画像方向の情報から記憶部106cを参照して
該当する各スキャナの走査方向情報を読出してスキャナ
制御回路106aに出力し、スキャナ制御回路106a
はこの認識手段106bからの情報に従って実際にドラ
イバ107a,108aを介して第1スキャナ107及
び第2スキャナ108をそれぞれ駆動し、接眼レンズ1
17で観察した場合と同じ方向の画像がモニタ116で
も表示できるような順序で試料101を走査するように
制御を実行するものである。
【0025】例えば、図2に示すような形状の試料10
1を観察している場合において接眼レンズ117での観
察では図3(a)の方向の画像が観察されており、一
方、光走査装置118の入射位置においては図3(g)
の方向の画像が導かれているという画像方向情報を認識
手段106bが受取ったものとする。
【0026】この場合、認識手段106bは、通常モニ
タ116に画像を表示する走査方向は図4に示すような
画面上部の水平走査線から下部の走査線へ、各水平走査
線内で左から右へ走査しながら順次移動するよう走査方
向となるので、この図4のような順序でモニタ116に
画像信号を送ったときに顕微鏡112の接眼レンズ11
7で観察した画像と同じ方向となるようにするために
は、図5に示すような方向で試料101を走査するよう
な各スキャナの走査方向情報を記憶部106cから読出
してスキャナ制御回路106aに出力する。スキャナ制
御回路106aは、この情報に従ってドライバ107
a,108aを介して第1スキャナ107及び第2スキ
ャナ108を駆動制御する。
【0027】このようにして、試料101を観察する場
合に、接眼レンズ117で観察しても光走査装置118
を使用してモニタ116の画面で観察しても同じ方向の
画像で観察することが可能となる。
【0028】なお、上記第1の実施の形態では、画像方
向情報格納部105による光学的条件の認識方法を顕微
鏡112と光走査装置118との接続部近傍に設けたも
のであるとして説明したが、他にも、画像方向情報格納
部105に代えて、例えば複数の画像方向情報を表した
シールを添付しておくことで、スキャナ制御回路106
aへ外部入力するようにしてもよい。
【0029】また、第1の実施の形態では、第1スキャ
ナ107及び第2スキャナ108によって試料101に
光ビームを2次元的に走査する場合の例について述べた
が、例えば第1スキャナ107、第2スキャナ108で
それぞれ1個のミラーを制御して2次元的に走査させる
場合、第1スキャナ、第2スキャナで共通する1個のミ
ラーを制御して2次元的に走査させるものとした場合で
も同様の光ビームの走査が可能である。
【0030】(第2の実施の形態)以下本発明の光走査
装置の第2の実施の形態を図面を参照して説明する。図
6はその構成を示すもので、光源212から発せられた
光ビームはミラーで反射し、該ミラーで反射した光ビー
ムは光走査装置221内のダイクロイックミラー213
でさらに反射される。ダイクロイックミラー110で反
射された光ビームは、スキャナ制御回路210によって
ドライバ208a,209aの駆動で制御される第2ス
キャナ209及び第1スキャナ208を介して顕微鏡2
17内に導かれる。
【0031】光路中に挿脱可能に構成されたBIプリズ
ム203が光路外にある場合、顕微鏡217に導かれた
光ビームは、ミラー204で反射され対物レンズ202
を介して試料201に照射される。また、BIプリズム
203が光路中に挿入されている場合は通常の顕微鏡観
察を行なうために、上記光源212からの光ビームは顕
微鏡217には入射することなく、試料201の光像を
対物レンズ202を介して接眼レンズ220で観察でき
るようにしている。このように、必要に応じてBIプリ
ズム203を挿脱することで接眼レンズ220による目
視観察とスキャナによる試料201の走査とを切換えら
れるようになっている。
【0032】さらに、上記ミラー204も光路に挿脱可
能となっており、BIプリズム203及びミラー204
を共に光路から外したときには撮像手段であるテレビカ
メラ205によって試料201の画像を観察できるよう
になっている。
【0033】したがって、BIプリズム203及びミラ
ー204をそれぞれ光路に挿脱することで、接眼レンズ
220による観察、テレビカメラ205による観察、光
走査装置221による試料201の走査を使い分けるこ
とができる。
【0034】上記第1のスキャナ208は光源212か
らの光ビームを観察光軸に垂直な平面に沿った所定の第
1の方向に走査させ、第2のスキャナ209は光源21
2からの光ビームを同じく観察光軸に垂直な平面に沿っ
た、上記第1の方向と直交する第2の方向に走査させる
ように構成されるもので、スキャナ制御回路210がこ
れら第1のスキャナ208及び第2のスキャナ209に
よって走査可能な試料201上の領域の任意の位置に光
源212からの光ビームを照射させ、光を照射した位置
の試料201からの光量をフォトディテクタ216によ
って順次検出し、試料201の画像データを取得する機
能を有している。
【0035】光源212からの光ビームを受けた試料2
01から発せられる反射光、あるいは蛍光でなる光は、
対物レンズ202、ミラー204、第1スキャナ20
8、第2スキャナ209を介した後にダイクロイックミ
ラー213を透過して光検出器であるフォトディテクタ
216に導かれる。
【0036】このフォトディテクタ216は、受けた光
を光電変換してその輝度に応じた電気信号を発する。フ
ォトディテクタ216が発した電気信号はディテクタ信
号処理回路215により所定の処理を加えられて画像デ
ータメモリ214に順次記憶することによって、試料2
01の画像データを取得する。画像メモリ214に記憶
された画像データは、画像表示回路218によって読出
されてモニタ219で表示される。
【0037】また、BIプリズム203及びミラー20
4を共に光路から外してテレビカメラ205で観察する
場合には、テレビカメラ205での撮像により得た画像
信号はテレビ信号処理回路206に送られ、このテレビ
信号処理回路206で構成画素の2値化を含む所定の処
理を加えられた後に画像データメモリ207に記憶さ
れ、必要により画像比較回路211、上記画像データメ
モリ214を介して画像表示回路218に送られ、モニ
タ219より表示される。
【0038】上記画像比較回路211は、テレビカメラ
205で撮像した試料201の2値化された画像データ
を画像データメモリ207から読出す一方、光ビームの
走査によって得た試料201の2値化された画像データ
を画像データメモリ214から読出し、これら読出した
画像データの両者の画像パターンを比較して、テレビカ
メラ205でとらえた画像に対して光走査によって取得
した画像データがどのような方向に回転しているか、ま
たは画像の反転の有無を判断し、その結果をスキャナ制
御回路210へ送出する。スキャナ制御回路210はそ
の結果に基づいて光走査による画像データ取得の際に試
料201をどのような順序で走査すれば良いのかを判断
し、第1スキャナ208及び第2スキャナ209を動作
させるようにする。
【0039】通常、顕微鏡217を用いて試料201を
観察する場合には、観察する顕微鏡217のタイプが倒
立型や正立型であったり、光路がプリズムなどによって
折り曲げられるなど光路条件は様々である。そのため、
これらの条件によって、例えば試料201が図2に示す
ような形状をしているものであっても、観察する光路中
の条件によって図3(a)〜(h)のいずれかのような
見え方となり、そのままでは観察者がモニタ219で観
察した場合と光走査装置221で画像データを取得した
場合で得られる画像の位置関係に食い違いが生じてしま
う可能性があった。
【0040】そこで上述したような構成とすることによ
って、画像比較回路211では、初期設定時に予め用意
されている基準試料を試料201として用い、テレビカ
メラ205による画像と光走査による画像の2値化パタ
ーンを種々回転または反転して類似度を比較し、所定の
しきい値以下で最も類似度の高いものの回転角、反転有
無内容から試料201を走査する順序を判断した結果を
スキャナ制御回路210に送出する。
【0041】これを受けたスキャナ制御回路210で
は、テレビカメラ205で観察した場合と同じ方向の画
像がモニタ219で表示できるような順序で試料201
を走査するように制御を実行するものである。
【0042】このようにして、試料201を観察する場
合に、テレビカメラ205で撮像した場合でも光走査装
置221を使用して光走査した場合でも同じ方向の画像
をモニタ219で表示されて観察することが可能とな
る。
【0043】なお、上記第2の実施の形態では、第1ス
キャナ208及び第2スキャナ209によって試料20
1に光ビームを2次元的に走査する場合の例について述
べたが、例えば第1スキャナ208、第2スキャナ20
9でそれぞれ1個のミラーを制御して2次元的に走査さ
せる場合、第1スキャナ208、第2スキャナ209で
共通する1個のミラーを制御して2次元的に走査させる
ものとした場合でも同様の光ビームの走査が可能であ
る。
【0044】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、いずれも光走査装置内にスキャナ制御回路と記憶部
及び認識手段を一体に備えるものとして説明したが、本
発明はこれに限ることなく、その少なくとも一部を光走
査装置に接続された外部の例えばデータ処理装置上に構
築して制御処理を実行するものとしてもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明のような構成とした
結果、接続される顕微鏡のタイプや光路の方向などの光
学的な条件に拘らず、常に顕微鏡の接眼レンズで観察し
たときの試料の画像方向と同じ方向の走査画像を取得す
ることができる。
【0046】請求項2記載の発明のような構成とした結
果、接続される顕微鏡のタイプや光路の方向などの光学
的な条件に拘らず、常にテレビカメラ等の撮像装置で観
察したときの画像方向と同じ方向の走査画像を取得する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る構成を示す
図。
【図2】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図3】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図4】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図5】同実施の形態に係る動作を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る構成を示す
図。
【符号の説明】
101…試料 102…対物レンズ 103…BIプリズム 104…ミラー 105…接続光路認識部 106a…スキャナ制御回路 106b…認識手段 106c…記憶部 107…第1スキャナ 108…第2スキャナ 109…光源 110…ダイクロイックミラー 111…フォトディテクタ 112…顕微鏡 113…ディテクタ信号処理回路 114…画像データメモリ 115…画像表示回路 116…モニタ 117…接眼レンズ 118…光走査装置 201…試料 202…対物レンズ 203…BIプリズム 204…ミラー 205…テレビカメラ 206…テレビ信号処理回路 207…画像データメモリ 208…第1スキャナ 209…第2スキャナ 210…スキャナ制御回路 211…画像比較回路 212…光源 213…ダイクロイックミラー 214…画像データメモリ 215…ディテクタ信号処理回路 216…フォトディテクタ 217…顕微鏡 218…画像表示回路 219…モニタ 220…接眼レンズ 221…光走査装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光をその光軸に直交した平面
    上の所定の第1の方向に走査させる第1のスキャナと、 上記光源からの光をその光軸に直交した平面上の上記第
    1の方向に垂直な第2の方向に走査させる第2のスキャ
    ナと、 上記第1のスキャナと第2のスキャナによって走査可能
    な試料上の領域の任意の位置に上記光源からの光を照射
    させるスキャナ制御手段とを備え、 顕微鏡に取付けて上記光源からの光を試料上で2次元的
    に走査させる光走査装置において、 上記顕微鏡の対物レンズからの光路の画像方向情報を認
    識する認識手段と、 上記試料の光像に応じた上記第1及び第2のスキャナの
    操作方向情報を記憶してある記憶部とをさらに備え、 上記スキャナ制御手段は、上記認識手段で認識した画像
    方向情報に応じて、上記記憶部の操作方向情報に基づい
    て上記顕微鏡の接眼レンズで観察する画像の方向と一致
    するような順序で試料を走査するように上記第1及び第
    2のスキャナを制御することを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光をその光軸に直交した平面
    上の所定の第1の方向に走査させる第1のスキャナと、 上記光源からの光をその光軸に直交した平面上の上記第
    1の方向に垂直な第2の方向に走査させる第2のスキャ
    ナと、 上記第1のスキャナと第2のスキャナによって走査可能
    な試料上の領域の任意の位置に上記光源からの光を照射
    させるスキャナ制御手段とを備え、 顕微鏡に取付けて上記光源からの光を試料上で2次元的
    に走査させる光走査装置であって、 上記顕微鏡からの光像を撮像する撮像手段と、 走査によって得られる光信号から画像情報を検出する光
    検出器と、 上記撮像手段で撮像した光像の画像情報と上記光検出機
    で検出した画像情報とを比較して画像の方向を判断する
    比較回路とをさらに備え、 上記スキャナ制御手段は、上記比較回路の判断結果に基
    づいて撮像手段で目視観察する画像の方向と一致するよ
    うな順序で試料を走査するように上記第1及び第2のス
    キャナを制御することを特徴とする光走査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001117011A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡システム
JP2001292352A (ja) * 2000-02-04 2001-10-19 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡用カメラ及び顕微鏡システム

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