JPH1127149A - Pwm方式d/aコンバータの検査方法 - Google Patents
Pwm方式d/aコンバータの検査方法Info
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- JPH1127149A JPH1127149A JP17498397A JP17498397A JPH1127149A JP H1127149 A JPH1127149 A JP H1127149A JP 17498397 A JP17498397 A JP 17498397A JP 17498397 A JP17498397 A JP 17498397A JP H1127149 A JPH1127149 A JP H1127149A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高精度PWM型D/Aコンバータのアナログ
特性の検査において、再量子化のための高精度A/Dコ
ンバータを不要としながら、高精度でばらつきの少ない
検査方法を提供する。 【解決手段】 検査対象であるPWM方式D/Aコンバ
ータから出力されるPWM信号波形の立ち上がり時間t
1と、基準PWM波形の立ち上がり時間t2とを比較
し、両者の時間差t=t1−t2に基づいて検査対象で
あるD/Aコンバータの良否判定を行う。
特性の検査において、再量子化のための高精度A/Dコ
ンバータを不要としながら、高精度でばらつきの少ない
検査方法を提供する。 【解決手段】 検査対象であるPWM方式D/Aコンバ
ータから出力されるPWM信号波形の立ち上がり時間t
1と、基準PWM波形の立ち上がり時間t2とを比較
し、両者の時間差t=t1−t2に基づいて検査対象で
あるD/Aコンバータの良否判定を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PWM(パルス幅
変調)方式のD/Aコンバータの検査方法に関するもの
である。
変調)方式のD/Aコンバータの検査方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のPWM方式D/Aコンバータの検
査方法を図11に示す。この図において、1は検査の対
象となるPWM方式のD/Aコンバータ、2はLPF
(低域通過フィルタ)、3はA/Dコンバータ、4はF
FT(高速フーリエ変換)演算用の演算器である。
査方法を図11に示す。この図において、1は検査の対
象となるPWM方式のD/Aコンバータ、2はLPF
(低域通過フィルタ)、3はA/Dコンバータ、4はF
FT(高速フーリエ変換)演算用の演算器である。
【0003】PWM方式のD/Aコンバータ1よりPW
M波が出力されると、LPF2によってPWM波はアナ
ログ信号に変換される。このアナログ信号をA/Dコン
バータ3により再度デジタル信号に量子化する。量子化
されたデジタル信号は、FFT演算器4によってFFT
演算が施され、アナログ特性保証の規格値である全高調
波歪率THD+N、ダイナミックレンジDR、信号対雑
音比S/Nが求められる。
M波が出力されると、LPF2によってPWM波はアナ
ログ信号に変換される。このアナログ信号をA/Dコン
バータ3により再度デジタル信号に量子化する。量子化
されたデジタル信号は、FFT演算器4によってFFT
演算が施され、アナログ特性保証の規格値である全高調
波歪率THD+N、ダイナミックレンジDR、信号対雑
音比S/Nが求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような検査方法
では、高精度PWM方式D/Aコンバータが本来有する
高精度のアナログ特性を検査するためには、再量子化用
のA/Dコンバータの精度が検査対象であるPWM方式
D/Aコンバータの精度より高い必要がある。高精度の
A/Dコンバータは高価であり、これが検査設備のコス
ト上昇を招くといった問題がある。逆に、精度が低いA
/Dコンバータを用いると、高精度PWM方式D/Aコ
ンバータのアナログ特性の測定限界が低くなる。また、
精度に関係なくA/Dコンバータの再量子化特性ばらつ
きのため、高精度PWM方式D/Aコンバータアナログ
特性の測定値がばらつくという問題もある。
では、高精度PWM方式D/Aコンバータが本来有する
高精度のアナログ特性を検査するためには、再量子化用
のA/Dコンバータの精度が検査対象であるPWM方式
D/Aコンバータの精度より高い必要がある。高精度の
A/Dコンバータは高価であり、これが検査設備のコス
ト上昇を招くといった問題がある。逆に、精度が低いA
/Dコンバータを用いると、高精度PWM方式D/Aコ
ンバータのアナログ特性の測定限界が低くなる。また、
精度に関係なくA/Dコンバータの再量子化特性ばらつ
きのため、高精度PWM方式D/Aコンバータアナログ
特性の測定値がばらつくという問題もある。
【0005】本発明は上記の問題に鑑み、再量子化を行
わない検査によって高精度PWM方式D/Aコンバータ
の測定限界を引上げながら、低コストでばらつきの少な
いPWM方式D/Aコンバータの測定方法を提供するこ
とを目的とする。
わない検査によって高精度PWM方式D/Aコンバータ
の測定限界を引上げながら、低コストでばらつきの少な
いPWM方式D/Aコンバータの測定方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるPWM方式
D/Aコンバータの検査方法の第1の構成は、D/Aコ
ンバータから出力されたPWM信号波形の複数の周期に
わたる立ち上がり時間差を測定し、得られた立ち上がり
時間差に基づいて前記D/Aコンバータの良否を判定す
ることを特徴とする。
D/Aコンバータの検査方法の第1の構成は、D/Aコ
ンバータから出力されたPWM信号波形の複数の周期に
わたる立ち上がり時間差を測定し、得られた立ち上がり
時間差に基づいて前記D/Aコンバータの良否を判定す
ることを特徴とする。
【0007】本発明によるPWM方式D/Aコンバータ
の検査方法の第2の構成は、D/Aコンバータから出力
されたPWM信号波形の立ち上がり時間を、基準PWM
波発生回路にて生成した基準PWM波形の立ち上がり時
間と比較し、両者の差に基づいて前記D/Aコンバータ
の良否を判定することを特徴とする。
の検査方法の第2の構成は、D/Aコンバータから出力
されたPWM信号波形の立ち上がり時間を、基準PWM
波発生回路にて生成した基準PWM波形の立ち上がり時
間と比較し、両者の差に基づいて前記D/Aコンバータ
の良否を判定することを特徴とする。
【0008】本発明によるPWM方式D/Aコンバータ
の検査方法の第3の構成は、D/Aコンバータから出力
されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立ち下がり
時間差を測定し、得られた立ち下がり時間差に基づいて
前記D/Aコンバータの良否を判定することを特徴とす
る。
の検査方法の第3の構成は、D/Aコンバータから出力
されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立ち下がり
時間差を測定し、得られた立ち下がり時間差に基づいて
前記D/Aコンバータの良否を判定することを特徴とす
る。
【0009】本発明によるPWM方式D/Aコンバータ
の検査方法の第4の構成は、D/Aコンバータから出力
されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立ち上がり
時間差及び立ち下がり時間差を測定し、得られた立ち上
がり時間差及び立ち下がり時間差に基づいて前記D/A
コンバータの良否を判定することを特徴とする。
の検査方法の第4の構成は、D/Aコンバータから出力
されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立ち上がり
時間差及び立ち下がり時間差を測定し、得られた立ち上
がり時間差及び立ち下がり時間差に基づいて前記D/A
コンバータの良否を判定することを特徴とする。
【0010】上記の各構成において好ましくは、更に、
前記D/Aコンバータに供給される電源電流を測定し、
前記時間差の測定値と前記電源電流の測定値とに基づい
て前記D/Aコンバータの良否を判定する。左チャンネ
ル用及び右チャンネル用の2つの回路を有するD/Aコ
ンバータに供給される左チャンネル及び右チャンネルの
電源電流を個別に測定することが更に好ましい。
前記D/Aコンバータに供給される電源電流を測定し、
前記時間差の測定値と前記電源電流の測定値とに基づい
て前記D/Aコンバータの良否を判定する。左チャンネ
ル用及び右チャンネル用の2つの回路を有するD/Aコ
ンバータに供給される左チャンネル及び右チャンネルの
電源電流を個別に測定することが更に好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。 (実施形態1)まず、本発明の実施形態1に係るPWM
方式のD/Aコンバータの検査方法を図1及び2に基づ
いて説明する。図1において、101は検査対象である
PWM方式のD/Aコンバータ、102はD/Aコンバ
ータ101から出力されたPWM信号波形の複数の周期
にわたる立ち上がり時間差を測定するPWM波立ち上が
り時間差測定器である。
説明する。 (実施形態1)まず、本発明の実施形態1に係るPWM
方式のD/Aコンバータの検査方法を図1及び2に基づ
いて説明する。図1において、101は検査対象である
PWM方式のD/Aコンバータ、102はD/Aコンバ
ータ101から出力されたPWM信号波形の複数の周期
にわたる立ち上がり時間差を測定するPWM波立ち上が
り時間差測定器である。
【0012】図2に、PWM方式のD/Aコンバータ1
01から出力されるPWM信号波形と、立ち上がり時間
とが示されている。この図では、連続する2つの周期に
ついてそれぞれの立ち上がり時間t1及びt2が測定さ
れ、立ち上がり時間差t=t1−t2が求められる。
01から出力されるPWM信号波形と、立ち上がり時間
とが示されている。この図では、連続する2つの周期に
ついてそれぞれの立ち上がり時間t1及びt2が測定さ
れ、立ち上がり時間差t=t1−t2が求められる。
【0013】PWM方式のD/Aコンバータ101を実
際に機器に組み込んで使用する際、D/Aコンバータ1
01は入力されたデジタル信号をPWM信号に変換して
出力する。このPWM信号をLPF(ローパスフィル
タ)に通して高周波成分を取り除くことにより、D/A
変換されたアナログ信号が得られる。PWM信号はパル
ス幅に情報を有する信号であり、PWM信号波形の立ち
上がりが急峻な程、情報の信頼性が高い。また、PWM
信号から得られるアナログ信号の特性(アナログ特性)
についても、PWM信号波形の立ち上がり時間との間に
相関関係を有する。そこで、本実施形態の検査方法は、
PWM信号波形の立ち上がり時間を複数の周期にわたっ
て測定し、それらの差を求め、この立ち上がり時の差
(ばらつき)によって検査対象のD/Aコンバータの良
否を判定する。これにより、高精度のアナログ特性が保
証される。また、高精度のA/Dコンバータを必要とせ
ず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現する
ことができる。
際に機器に組み込んで使用する際、D/Aコンバータ1
01は入力されたデジタル信号をPWM信号に変換して
出力する。このPWM信号をLPF(ローパスフィル
タ)に通して高周波成分を取り除くことにより、D/A
変換されたアナログ信号が得られる。PWM信号はパル
ス幅に情報を有する信号であり、PWM信号波形の立ち
上がりが急峻な程、情報の信頼性が高い。また、PWM
信号から得られるアナログ信号の特性(アナログ特性)
についても、PWM信号波形の立ち上がり時間との間に
相関関係を有する。そこで、本実施形態の検査方法は、
PWM信号波形の立ち上がり時間を複数の周期にわたっ
て測定し、それらの差を求め、この立ち上がり時の差
(ばらつき)によって検査対象のD/Aコンバータの良
否を判定する。これにより、高精度のアナログ特性が保
証される。また、高精度のA/Dコンバータを必要とせ
ず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現する
ことができる。
【0014】(実施形態2)つぎに、本発明の実施形態
2に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
3及び4に基づいて説明する。図3において、103は
検査対象であるPWM方式のD/Aコンバータ、105
は基準PWM波形発生回路、104はD/Aコンバータ
103から出力されたPWM波形の立ち上がり時間と基
準PWM波形の立ち上がり時間との差を測定するPWM
波立ち上がり時間差測定器である。
2に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
3及び4に基づいて説明する。図3において、103は
検査対象であるPWM方式のD/Aコンバータ、105
は基準PWM波形発生回路、104はD/Aコンバータ
103から出力されたPWM波形の立ち上がり時間と基
準PWM波形の立ち上がり時間との差を測定するPWM
波立ち上がり時間差測定器である。
【0015】図4に示すように、PWM方式D/Aコン
バータ103から出力されたPWM波形の立ち上がり時
間t1と、基準PWM波発生回路105から出力された
基準PWM波形の立ち上がり時間t2との差t1−t2
がPWM波立ち上がり時間差測定器104によって測定
される。
バータ103から出力されたPWM波形の立ち上がり時
間t1と、基準PWM波発生回路105から出力された
基準PWM波形の立ち上がり時間t2との差t1−t2
がPWM波立ち上がり時間差測定器104によって測定
される。
【0016】実施形態1で述べたように、PWM信号か
ら得られるアナログ信号の特性は、PWM信号波形の立
ち上がり時間との間で相関関係を有する。したがって、
D/Aコンバータ103から出力されたPWM波形の立
ち上がり時間を基準PWM波形の立ち上がり時間と比較
し、両者の差に基づいてD/Aコンバータ103の良否
を判定することにより、高精度のアナログ特性が保証さ
れる。また、また、高精度のA/Dコンバータを必要と
せず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現す
ることができる。
ら得られるアナログ信号の特性は、PWM信号波形の立
ち上がり時間との間で相関関係を有する。したがって、
D/Aコンバータ103から出力されたPWM波形の立
ち上がり時間を基準PWM波形の立ち上がり時間と比較
し、両者の差に基づいてD/Aコンバータ103の良否
を判定することにより、高精度のアナログ特性が保証さ
れる。また、また、高精度のA/Dコンバータを必要と
せず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現す
ることができる。
【0017】(実施形態3)つぎに、本発明の実施形態
3に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
5及び6に基づいて説明する。図5において、106は
検査対象であるPWM方式のD/Aコンバータ、107
はD/Aコンバータ106から出力されたPWM信号波
形の複数の周期にわたる立ち下がり時間差を測定するP
WM波立ち下がり時間差測定器である。
3に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
5及び6に基づいて説明する。図5において、106は
検査対象であるPWM方式のD/Aコンバータ、107
はD/Aコンバータ106から出力されたPWM信号波
形の複数の周期にわたる立ち下がり時間差を測定するP
WM波立ち下がり時間差測定器である。
【0018】図6に、PWM方式のD/Aコンバータ1
06から出力されるPWM信号波形と、立ち上がり時間
とが示されている。この図では、連続する2つの周期に
ついてそれぞれの立ち下がり時間t1及びt2が測定さ
れ、立ち下がり時間差t=t1−t2が求められる。
06から出力されるPWM信号波形と、立ち上がり時間
とが示されている。この図では、連続する2つの周期に
ついてそれぞれの立ち下がり時間t1及びt2が測定さ
れ、立ち下がり時間差t=t1−t2が求められる。
【0019】実施形態1で述べたように、PWM信号は
パルス幅に情報を有する信号である。PWM波形の立ち
下がりについても立ち上がりと同様に、急峻な程、情報
の信頼性が高い。また、PWM信号から得られるアナロ
グ信号の特性についても、PWM波形の立ち下がり時間
との間に相関関係を有する。そこで、本実施形態の検査
方法では、PWM信号波形の立ち下がり時間を複数の周
期にわたって測定し、それらの差を求め、この立ち下が
り時の差(ばらつき)に基づいて検査対象のD/Aコン
バータの良否を判定する。これにより、高精度のアナロ
グ特性が保証される。また、高精度のA/Dコンバータ
を必要とせず、比較的低コストでばらつきの少ない検査
を実現することができる。
パルス幅に情報を有する信号である。PWM波形の立ち
下がりについても立ち上がりと同様に、急峻な程、情報
の信頼性が高い。また、PWM信号から得られるアナロ
グ信号の特性についても、PWM波形の立ち下がり時間
との間に相関関係を有する。そこで、本実施形態の検査
方法では、PWM信号波形の立ち下がり時間を複数の周
期にわたって測定し、それらの差を求め、この立ち下が
り時の差(ばらつき)に基づいて検査対象のD/Aコン
バータの良否を判定する。これにより、高精度のアナロ
グ特性が保証される。また、高精度のA/Dコンバータ
を必要とせず、比較的低コストでばらつきの少ない検査
を実現することができる。
【0020】(実施形態4)つぎに、本発明の実施形態
4に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
7及び8に基づいて説明する。図7において、108は
検査対象となるPWM方式のD/Aコンバータ、109
はD/Aコンバータ108から出力されたPWM信号波
形の複数の周期にわたる立ち上がり時間差及び立ち下が
り時間差を測定するPWM波立ち上がり立ち下がり時間
差測定器である。
4に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
7及び8に基づいて説明する。図7において、108は
検査対象となるPWM方式のD/Aコンバータ、109
はD/Aコンバータ108から出力されたPWM信号波
形の複数の周期にわたる立ち上がり時間差及び立ち下が
り時間差を測定するPWM波立ち上がり立ち下がり時間
差測定器である。
【0021】図8に、PWM方式のD/Aコンバータ1
08から出力されるPWM信号波形、立ち上がり時間及
び立ち下がり時間が示されている。この図では、連続す
る2つの周期についてそれぞれの立ち上がり時間t1及
びt2が測定され、立ち上がり時間差t=t1−t2が
求められる。同様に、連続する2つの周期についてそれ
ぞれの立ち下がり時間t3及びt4が測定され、立ち下
がり時間差t=t3−t4が求められる実施形態1及び
実施形態3で述べたように、PWM信号から得られるア
ナログ信号の特性は、PWM波形の立ち上がり時間及び
立ち下がり時間との間に相関関係を有する。そこで、本
実施形態の検査方法では、PWM波形の複数の周期にわ
たる立ち上がり時間差及び立ち下がり時間差を測定し、
これらに基づいて検査対象のD/Aコンバータの良否を
判定する。これにより、高精度のアナログ特性が保証さ
れる。また、高精度のA/Dコンバータを必要とせず、
比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現すること
ができる。
08から出力されるPWM信号波形、立ち上がり時間及
び立ち下がり時間が示されている。この図では、連続す
る2つの周期についてそれぞれの立ち上がり時間t1及
びt2が測定され、立ち上がり時間差t=t1−t2が
求められる。同様に、連続する2つの周期についてそれ
ぞれの立ち下がり時間t3及びt4が測定され、立ち下
がり時間差t=t3−t4が求められる実施形態1及び
実施形態3で述べたように、PWM信号から得られるア
ナログ信号の特性は、PWM波形の立ち上がり時間及び
立ち下がり時間との間に相関関係を有する。そこで、本
実施形態の検査方法では、PWM波形の複数の周期にわ
たる立ち上がり時間差及び立ち下がり時間差を測定し、
これらに基づいて検査対象のD/Aコンバータの良否を
判定する。これにより、高精度のアナログ特性が保証さ
れる。また、高精度のA/Dコンバータを必要とせず、
比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現すること
ができる。
【0022】(実施形態5)つぎに、本発明の実施形態
5に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
9に基づいて説明する。図9において、110は検査対
象であるPWM方式のD/Aコンバータ、111はPW
M波形の複数の周期にわたる立ち上がり時間差及び立ち
下がり時間差を測定するPWM波立ち上がり立ち下がり
時間差測定器、112は検査対象のD/Aコンバータ1
10に供給される電源電流を測定する電流計である。
5に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
9に基づいて説明する。図9において、110は検査対
象であるPWM方式のD/Aコンバータ、111はPW
M波形の複数の周期にわたる立ち上がり時間差及び立ち
下がり時間差を測定するPWM波立ち上がり立ち下がり
時間差測定器、112は検査対象のD/Aコンバータ1
10に供給される電源電流を測定する電流計である。
【0023】本実施形態の検査方法では、実施形態4で
述べたPWM波形の複数の周期にわたる立ち上がり時間
差及び立ち下がり時間差の測定に加えて、検査対象のD
/Aコンバータに供給される電源電流をも測定し、これ
らの測定値に基づいて複合的にD/Aコンバータの良否
判定を行う。PWM方式のD/Aコンバータは、デジタ
ル信号のみを用いて演算処理を行っている。このため、
例えば、D/Aコンバータ内のトランジスタの一つが故
障している場合、電源電流に明らかな異常が現れる。こ
の電源電流はD/Aコンバータのアナログ特性の精度に
密接に関係している。そこで、PWM波形の立ち上がり
時間差及び立ち下がり時間差の測定に加えて、D/Aコ
ンバータに供給される電源電流を測定し、これらの測定
値に基づいて複合的にD/Aコンバータの良否判定を行
うことにより、一層高精度のアナログ特性を保証するこ
とができる。また、高精度のA/Dコンバータを必要と
せず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現す
ることができる。
述べたPWM波形の複数の周期にわたる立ち上がり時間
差及び立ち下がり時間差の測定に加えて、検査対象のD
/Aコンバータに供給される電源電流をも測定し、これ
らの測定値に基づいて複合的にD/Aコンバータの良否
判定を行う。PWM方式のD/Aコンバータは、デジタ
ル信号のみを用いて演算処理を行っている。このため、
例えば、D/Aコンバータ内のトランジスタの一つが故
障している場合、電源電流に明らかな異常が現れる。こ
の電源電流はD/Aコンバータのアナログ特性の精度に
密接に関係している。そこで、PWM波形の立ち上がり
時間差及び立ち下がり時間差の測定に加えて、D/Aコ
ンバータに供給される電源電流を測定し、これらの測定
値に基づいて複合的にD/Aコンバータの良否判定を行
うことにより、一層高精度のアナログ特性を保証するこ
とができる。また、高精度のA/Dコンバータを必要と
せず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実現す
ることができる。
【0024】(実施形態6)つぎに、本発明の実施形態
6に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
10に基づいて説明する。図10において、113は検
査対象であるPWM方式のD/Aコンバータ、114は
PWM波形の複数の周期にわたる立ち上がり時間差及び
立ち下がり時間差を測定するPWM波立ち上がり立ち下
がり時間差測定器、115は検査対象のD/Aコンバー
タ113に供給される電源電流を測定する電流計であ
る。
6に係るPWM方式のD/Aコンバータの検査方法を図
10に基づいて説明する。図10において、113は検
査対象であるPWM方式のD/Aコンバータ、114は
PWM波形の複数の周期にわたる立ち上がり時間差及び
立ち下がり時間差を測定するPWM波立ち上がり立ち下
がり時間差測定器、115は検査対象のD/Aコンバー
タ113に供給される電源電流を測定する電流計であ
る。
【0025】本実施形態の電流計115は、D/Aコン
バータの左チャンネル(Lch)側の電源電流と右チャ
ンネル(Rch)側の電源電流とを個別に測定する点
で、実施形態5の電流計と異なっている。オーディオデ
ータのD/A変換に用いられるPWM方式のD/Aコン
バータは、Lch側及びRch側の2つのPWM出力を
有する。このようなD/Aコンバータの検査では、Lc
h側及びRch側両方のアナログ特性を保証する必要が
ある。実施形態5で述べたように、電源電流はPWM方
式D/Aコンバータのアナログ特性の精度と密接に関係
している。もし、PWM方式のD/Aコンバータにおい
て、Lch側及びRch側のいずれか一方のPWM出力
が故障していると、Lch側の電源電流とRch側の電
源電流の差に明らかな異常が現れる、そこで、PWM波
形の立ち上がり時間差及び立ち下がり時間差の測定に加
えて、D/Aコンバータに供給されるLch側及びRc
h側の電源電流を個別に測定する。そしてLch側及び
Rch側の電源電流の差を立ち上がり時間差及び立ち下
がり時間差に組み合わせてD/Aコンバータの良否判定
を行うことにより、一層高精度のアナログ特性を保証す
ることができる。また、高精度のA/Dコンバータを必
要とせず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実
現することができる。
バータの左チャンネル(Lch)側の電源電流と右チャ
ンネル(Rch)側の電源電流とを個別に測定する点
で、実施形態5の電流計と異なっている。オーディオデ
ータのD/A変換に用いられるPWM方式のD/Aコン
バータは、Lch側及びRch側の2つのPWM出力を
有する。このようなD/Aコンバータの検査では、Lc
h側及びRch側両方のアナログ特性を保証する必要が
ある。実施形態5で述べたように、電源電流はPWM方
式D/Aコンバータのアナログ特性の精度と密接に関係
している。もし、PWM方式のD/Aコンバータにおい
て、Lch側及びRch側のいずれか一方のPWM出力
が故障していると、Lch側の電源電流とRch側の電
源電流の差に明らかな異常が現れる、そこで、PWM波
形の立ち上がり時間差及び立ち下がり時間差の測定に加
えて、D/Aコンバータに供給されるLch側及びRc
h側の電源電流を個別に測定する。そしてLch側及び
Rch側の電源電流の差を立ち上がり時間差及び立ち下
がり時間差に組み合わせてD/Aコンバータの良否判定
を行うことにより、一層高精度のアナログ特性を保証す
ることができる。また、高精度のA/Dコンバータを必
要とせず、比較的低コストでばらつきの少ない検査を実
現することができる。
【0026】なお、各実施形態において、PWM波形の
立ち上がり時間、立ち下がり時間、及び消費電流を測定
する具体的な方法について詳しく説明しなかったが、こ
れらについては種々の公知技術を用いることができる。
また、PWM波形の立ち上がり時間差及び立ち下がり時
間差の測定値にD/Aコンバータの電源電流の測定値を
組み合わせて検査する方法を実施形態5及び6として説
明したが、他の組合せも可能である、例えば、実施形態
1から3のいずれかにおいて、電源電流の測定値を組み
合わせて検査してもよい。
立ち上がり時間、立ち下がり時間、及び消費電流を測定
する具体的な方法について詳しく説明しなかったが、こ
れらについては種々の公知技術を用いることができる。
また、PWM波形の立ち上がり時間差及び立ち下がり時
間差の測定値にD/Aコンバータの電源電流の測定値を
組み合わせて検査する方法を実施形態5及び6として説
明したが、他の組合せも可能である、例えば、実施形態
1から3のいずれかにおいて、電源電流の測定値を組み
合わせて検査してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の検査方
法によれば、PWM方式のD/Aコンバータから出力さ
れるPWM信号の立ち上がり時間、立ち下がり時間、及
び電源電流に基づいて良否判定を行うので、高精度のA
/Dコンバータを必要とせず、低コストで、しかもばら
つきが少ない高精度の検査を実現することができる。
法によれば、PWM方式のD/Aコンバータから出力さ
れるPWM信号の立ち上がり時間、立ち下がり時間、及
び電源電流に基づいて良否判定を行うので、高精度のA
/Dコンバータを必要とせず、低コストで、しかもばら
つきが少ない高精度の検査を実現することができる。
【図1】本発明の実施形態1に係るPWM方式D/Aコ
ンバータの検査方法を示す図
ンバータの検査方法を示す図
【図2】図1の検査方法で測定されるPWM波形を示す
図
図
【図3】本発明の実施形態2に係るPWM方式D/Aコ
ンバータの検査方法を示す図
ンバータの検査方法を示す図
【図4】図3の検査方法で測定されるPWM波形を示す
図
図
【図5】本発明の実施形態3に係るPWM方式D/Aコ
ンバータの検査方法を示す図
ンバータの検査方法を示す図
【図6】図5の検査方法で測定されるPWM波形を示す
図
図
【図7】本発明の実施形態4に係るPWM方式D/Aコ
ンバータの検査方法を示す図
ンバータの検査方法を示す図
【図8】図7の検査方法で測定されるPWM波形を示す
図
図
【図9】本発明の実施形態5に係るPWM方式D/Aコ
ンバータの検査方法を示す図
ンバータの検査方法を示す図
【図10】本発明の実施形態6に係るPWM方式D/A
コンバータの検査方法を示す図
コンバータの検査方法を示す図
【図11】従来のPWM方式D/Aコンバータの検査方
法を示す図
法を示す図
101,103,106,108,110,113 P
WM方式D/Aコンバータ 102,104 PWM波立ち上がり時間差測定器 105 基準PWM波発生回路 107 PWM波立ち下がり時間差測定器 108,111,114 PWM波立ち上がり立ち下が
り時間差測定器 112,115 電流計
WM方式D/Aコンバータ 102,104 PWM波立ち上がり時間差測定器 105 基準PWM波発生回路 107 PWM波立ち下がり時間差測定器 108,111,114 PWM波立ち上がり立ち下が
り時間差測定器 112,115 電流計
Claims (6)
- 【請求項1】 入力されたデジタル信号をPWM信号に
変換して出力するD/Aコンバータの検査方法であっ
て、出力されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立
ち上がり時間差を測定し、得られた立ち上がり時間差に
基づいて前記D/Aコンバータの良否を判定することを
特徴とするPWM方式D/Aコンバータの検査方法。 - 【請求項2】 入力されたデジタル信号をPWM信号に
変換して出力するD/Aコンバータの検査方法であっ
て、出力されたPWM信号波形の立ち上がり時間を、基
準PWM波発生回路にて生成した基準PWM波形の立ち
上がり時間と比較し、両者の差に基づいて前記D/Aコ
ンバータの良否を判定することを特徴とするPWM方式
D/Aコンバータの検査方法。 - 【請求項3】 入力されたデジタル信号をPWM信号に
変換して出力するD/Aコンバータの検査方法であっ
て、出力されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立
ち下がり時間差を測定し、得られた立ち下がり時間差に
基づいて前記D/Aコンバータの良否を判定することを
特徴とするPWM方式D/Aコンバータの検査方法。 - 【請求項4】 入力されたデジタル信号をPWM信号に
変換して出力するD/Aコンバータの検査方法であっ
て、出力されたPWM信号波形の複数の周期にわたる立
ち上がり時間差及び立ち下がり時間差を測定し、得られ
た立ち上がり時間差及び立ち下がり時間差に基づいて前
記D/Aコンバータの良否を判定することを特徴とする
PWM方式D/Aコンバータの検査方法。 - 【請求項5】 更に、前記D/Aコンバータに供給され
る電源電流を測定し、前記時間差の測定値と前記電源電
流の測定値とに基づいて前記D/Aコンバータの良否を
判定する請求項1から4のいずれか1項記載のPWM方
式D/Aコンバータの検査方法。 - 【請求項6】 左チャンネル用及び右チャンネル用の2
つの回路を有するD/Aコンバータに供給される左チャ
ンネル及び右チャンネルの電源電流を個別に測定する請
求項5記載のPWM方式D/Aコンバータの検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17498397A JPH1127149A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | Pwm方式d/aコンバータの検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17498397A JPH1127149A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | Pwm方式d/aコンバータの検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1127149A true JPH1127149A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=15988177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17498397A Pending JPH1127149A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | Pwm方式d/aコンバータの検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1127149A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100434146B1 (ko) * | 2002-02-28 | 2004-06-04 | 엘지산전 주식회사 | 제어기의 아날로그 출력 정밀도 향상방법 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17498397A patent/JPH1127149A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100434146B1 (ko) * | 2002-02-28 | 2004-06-04 | 엘지산전 주식회사 | 제어기의 아날로그 출력 정밀도 향상방법 |
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