JPH11270016A - 耐火被覆線材 - Google Patents

耐火被覆線材

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JPH11270016A
JPH11270016A JP7440098A JP7440098A JPH11270016A JP H11270016 A JPH11270016 A JP H11270016A JP 7440098 A JP7440098 A JP 7440098A JP 7440098 A JP7440098 A JP 7440098A JP H11270016 A JPH11270016 A JP H11270016A
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JP7440098A
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Nobuyuki Maeda
信之 前田
Takayuki Nishitani
隆之 西谷
Nobuaki Goto
延明 後藤
Kenichi Ikeda
憲一 池田
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸鋼やケーブルロッドなどの細い線材に対し
て耐火被覆を容易に形成できるようにすること、および
これら線材に耐火被覆を施した場合において、良好な意
匠効果を確保できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 張弦梁を構成する丸鋼(線材)10を、
鋼管(外周材)11の内部に挿通するとともに、鋼管
(外周材)11と丸鋼(線材)10との間に耐火被覆材
12を充填した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、張弦梁や吊構造を
有する建物において用いられる耐火被覆線材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、屋根構造に張弦梁や吊構造を用い
た建物が数多く実現している。これら張弦梁や吊構造
は、長大スパンの屋根構造に好適であるだけでなく、意
匠的にも優れたものが実現できることから、様々な建物
において用いられるようになってきている。
【0003】ところで、このような張弦梁や吊構造は、
高所(4m以上)において用いられることが多く、この
場合には、基準上、これらの構造を構成する構造材に対
して耐火被覆を用いる必要がない。しかし、4m以下の
位置においてこれらの構造が用いられる場合には、構造
材に対して耐火被覆を施すことが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような張弦梁や
吊構造においては、弦材や束材、あるいは吊材として、
丸鋼やケーブルロッドなどの細い線材が用いられること
が多いが、耐火被覆材の種類によっては、このような細
い線材に対して耐火被覆材を定着させることが困難であ
る場合があった。
【0005】また、例えば、半湿式吹付岩綿等を用いて
これらの線材に耐火被覆を施した場合には、耐火被覆を
施さない場合に比較して、これらの線材の外観からシャ
ープな印象が得られなくなり、その結果、張弦梁や吊構
造が本来有していた意匠的な効果を減じてしまうことと
なっていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、丸鋼やケーブルロッドなどの細い線材に対
して耐火被覆を容易に形成できるようにすること、およ
びこれら線材に耐火被覆を施した場合において、良好な
意匠効果を確保できるようにすることを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の耐火被覆線材は、張弦梁や吊構造を有す
る建物において用いられる耐火被覆線材であって、前記
張弦梁または吊構造を構成する線材が、管状に形成され
た外周材の内部に挿通され、該外周材と前記線材との間
には、耐火被覆材が充填されていることを特徴としてい
る。この耐火被覆線材においては、線材と耐火被覆材と
の定着性が良好でない場合にも、線材の周囲を耐火被覆
材で覆うことができる。また、この耐火被覆線材は、耐
火被覆の部分が、外周材に覆われており外観上は見えな
いようになっている。
【0008】請求項2記載の耐火被覆線材は、請求項1
記載の耐火被覆線材であって、前記外周材には、該外周
材の外部から内部に向けて貫通する貫通孔が設けられ、
該貫通孔には前記外周材の外方側から内方側に向けて
ボルトが装着され、前記線材は該ボルトによって前記外
周材内部における位置が固定されていることを特徴とす
る。この耐火被覆線材においては、線材が外周材内部に
良好に固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施の形
態は、本発明に係る耐火被覆線材を図3に示すような構
造の建物1に適用した場合のものである。ここに、建物
1は、柱の設けられない大スパン部3を有する構成とさ
れており、大スパン部3の屋根構造は、図4(図3にお
けるA−A断面を示す図)に示すように、H型鋼を用い
て形成された屋根5の両端5a,5a間に下弦材6が張
設された張弦梁8となっている。そして、下弦材6に対
して、本発明の耐火被覆線材が適用されている。
【0010】この下弦材6は、図1に示すような断面を
有するように構成されている。すなわち、屋根5の両端
5a,5a(図4参照)間に架設された丸鋼(線材)1
0が、鋼管(外周材)11に挿通され、さらに、鋼管1
1と丸鋼10の間には、セラミックス系の耐火被覆材1
2が充填された構成となっている。
【0011】このような構成の下弦材6を得るには、図
2に示すように、鋼管11にボルト孔(貫通孔)14,
14,…を設けておくとともに、鋼管11の内部に丸鋼
10を挿通し、次いでボルト孔14,14,…に対して
鋼管11の外方側からボルト16,16,…を装着する
ことにより、ボルト16,16,…の先端16a,16
a,…を丸鋼10に当接させる。このようにして、丸鋼
10の鋼管11内における位置を固定し、さらに、鋼管
11と丸鋼10との間に耐火被覆材12(図1参照)を
充填することによって、図1に示したような断面を持つ
下弦材6を得ることができる。
【0012】この下弦材6においては、鋼管11内に耐
火被覆材12を充填することによって、丸鋼2を耐火被
覆材12で覆うようになっているため、丸鋼2と耐火被
覆材12との定着性が良好でない場合にも、容易に丸鋼
2に対して耐火被覆を施すことができ、施工性がよい。
また、この下弦材6においては、耐火被覆材12が鋼管
11に覆われ、外観上見えないようになっているため
に、単純に耐火被覆のみが施された線材に比較して、よ
りシャープな外観上の印象を与えることができ、意匠的
にも優れている。
【0013】また、この下弦材6においては、鋼管11
内にボルト16を用いて丸鋼2を固定したために、鋼管
11内部において丸鋼2の位置が偏ることが無く、これ
により、丸鋼2の周囲を耐火被覆材12により良好に覆
うようにすることができる。
【0014】なお、上記実施の形態において、耐火被覆
線材の適用対象や耐火被覆線材に用いられる材料等につ
いて、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で他の構成を採
用するようにしてもよい。例えば、図4に示したものに
代えて、図5に示すような張弦梁20における下弦材2
1および束材22として、本発明の耐火被覆線材を用い
るようにしてもよい。また、吊構造の吊り材として、本
発明の耐火被覆線材を用いるようにしてもよい。また、
それとは別に、上記実施の形態において、鋼管11に代
えて、木やアルミニウム、ステンレス等の他の材料によ
って形成された管を用いるようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る耐
火被覆線材は、外周材内に耐火被覆材を充填することに
よって、線材を耐火被覆材で覆うようになっているた
め、線材と耐火被覆材との間の定着性が良好でない場合
にも、容易に耐火被覆を形成することができ、施工性が
よい。また、この耐火被覆線材においては、耐火被覆材
が外周材に覆われて外観上見えないようになっているた
めに、単純に耐火被覆のみが施された線材に比較して、
外周材の材料の種類により様々な意匠効果を期待するこ
とができる。
【0016】請求項2に係る耐火被覆線材においては、
外周材内においてボルトにより線材を固定したために、
外周材内部において線材の位置が偏ることが無く、これ
により、線材の周囲を耐火被覆材により良好に覆うよう
にすることができ、請求項1に係る発明を良好に実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を模式的に示す下弦材
(耐火被覆線材)の断面図である。
【図2】 図1に示した下弦材を形成する途中の状況を
示す断面図である。
【図3】 本発明の耐火被覆線材が適用された建物の構
造を示す平面図である。
【図4】 図3におけるA−A矢視断面図である。
【図5】 本発明の耐火被覆線材の他の適用対象を示す
建物の立断面図である。
【符号の説明】
1 建物 6,21 下弦材(耐火被覆線材) 8,20 張弦梁 10 丸鋼(線材) 11 鋼管(外周材) 12 耐火被覆材 14 ボルト孔(貫通孔) 16 ボルト 22 束材(耐火被覆線材)
フロントページの続き (72)発明者 池田 憲一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張弦梁や吊構造を有する建物において用
    いられる耐火被覆線材であって、 前記張弦梁または吊構造を構成する線材が、管状に形成
    された外周材の内部に挿通され、 該外周材と前記線材との間には、耐火被覆材が充填され
    ていることを特徴とする耐火被覆線材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐火被覆線材であって、 前記外周材には、該外周材の外部から内部に向けて貫通
    する貫通孔が設けられ、 該貫通孔には前記外周材の外方側から内方側に向けてボ
    ルトが装着され、 前記線材は該ボルトによって前記外周材内部における位
    置が固定されていることを特徴とする耐火被覆線材。
JP07440098A 1998-03-23 1998-03-23 耐火被覆線材 Expired - Fee Related JP3663567B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112501929A (zh) * 2020-10-27 2021-03-16 法尔胜泓昇集团有限公司 一种阻燃防火型桥梁用钢丝缆索及其制备方法

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