JPH11269037A - 透明油状組成物 - Google Patents
透明油状組成物Info
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Abstract
た後のさっぱり感に優れる透明油状組成物を提供する。 【解決手段】 炭素数8〜14の脂肪酸及び/又はイソ
ステアリン酸2モルに対し、N,N,N',N'-テトラキス(2
−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン0.8〜1.
2モルで中和した石鹸と、20℃で液状の長鎖エステル
油分を含有することを特徴とする。炭化水素系油分及び
/又はシリコーン油を配合する場合には、ジアルカロイ
ルポリエチレングリコールを配合することが好ましい。
Description
高級脂肪酸石鹸を含有する透明油状組成物、さらには炭
化水素油及び/又はシリコーン油も含有する透明油状組
成物に関する。
でメーククレンジングオイル等の油状組成物が用いられ
てきた。メーククレンジングオイルは、通常多量の油分
と少量のノニオン界面活性剤をベースとしているため、
ファンデーションや口紅等に配合されている油分となじ
みやすく、容易にメーキャップ化粧料を落とすことがで
きるという特徴がある。
ジングオイルは水で洗い流すと油分が肌上に残り、さっ
ぱり感にかけるという問題点があった。このような問題
点を解決するため、ジイソステアリン酸ポリエチレング
リコールやジオレイン酸ポリエチレングリコール等のジ
アルカロイルポリエチレングリコールの配合が行われて
いるが、さっぱり感において十分満足のいくものではな
く、さっぱり感のさらなる改善が望まれている。
のさっぱり感には非常に優れているものの、クレンジン
グオイルに比べてメークに対するなじみや洗浄力の点で
不十分である。また、このような石鹸は通常油分に透明
に溶解しないため、透明性も一つの重要な付加価値であ
るクレンジングオイルに配合することができなかった。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑み成されたも
のであり、その目的は、メークに対する洗浄力が高く、
水で洗い流した後は非常にさっぱり感とした感触が得ら
れる透明油状組成物を提供することにある。
に、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、特定の高級脂
肪酸2モルに対し、N,N,N',N'-テトラキス(2−ヒドロ
キシプロピル)エチレンジアミン0.8〜1.2モルの
割合で中和すると油状の石鹸が得られ、この石鹸は特定
の油分に対して高濃度に透明に溶解することを見出し
た。そして、この透明油状組成物はメークになじみやす
く、洗浄性に優れるというクレンジングオイルの特徴
と、水洗い後は非常にさっぱりとした感触が得られると
いう石鹸の特徴の両方を兼ね備えていることが判明し、
本発明を完成した。
は、炭素数8〜14の脂肪酸及び/又はイソステアリン
酸2モルに対し、N,N,N',N'-テトラキス(2−ヒドロキ
シプロピル)エチレンジアミン0.8〜1.2モルで中
和した石鹸と、20℃で液状の長鎖エステル油分を含有
することを特徴とする。なお、本発明の組成物におい
て、石鹸1重量部に対して長鎖エステル油分が1〜10
0重量部であることが好適である。
低級アルコールの高級脂肪酸エステル、高級アルコール
の脂肪酸エステル、高級アルコールのオキシ酸エステ
ル、及び多価アルコールの高級脂肪酸ポリエステルから
選ばれ、且つ分子中に炭素数6以上の直鎖炭素鎖を有す
るエステル油分であることが好適である。
アルカロイルポリエチレングリコールと、炭化水素油及
び/又はシリコーン油を含有することが好適である。な
お、ジアルカロイルポリエチレングリコールはジイソス
テアリン酸ポリエチレングリコール及び/又はジオレイ
ン酸ポリエチレングリコールであることが好適である。
また、本発明にかかる透明メーククレンジングオイル
は、前記透明油状組成物からなることを特徴とする。
N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジ
アミンは下記構造式(1)で示される。
ールTE(BASF社)として市販されている。
炭素数8〜14の高級脂肪酸及びイソステアリン酸から
選ばれる1種以上を用いる。炭素数が小さい場合には臭
いの問題があり、炭素数が大きい場合には油分中で固体
を形成することがある。高級脂肪酸の直鎖、分岐、飽
和、不飽和は形成される石鹸がエステル油分に溶解する
ものであれば特に問わないが、特に好ましくはデカン
酸、ラウリン酸等の炭素数10〜12の直鎖飽和脂肪
酸、及びイソステアリン酸である。
モルに対する構造式(1)のジアミンの割合は0.8〜
1.2モル(高級脂肪酸の中和度としては0.8〜1.
2)、特に1.0モルであることが好適である。ジアミ
ンが少ないと石鹸を形成している脂肪酸が少ないので十
分なさっぱり感が得られず、また、エステル油分に溶け
にくい。一方、ジアミンが多すぎてもエステル油分中で
固体を形成しやすい。
ピル)エチレンジアミンを中和剤として用いたアニオン
性界面活性剤は公知であり、例えば、特表平5−506
018号公報にはモノアルキルリン酸エステルのN,N,
N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジ
アミン塩及びこれを配合したクレンジング組成物が開示
されている。しかしながら、このアニオン性界面活性剤
は、モノアルキルリン酸エステルとN,N,N',N'-テトラキ
ス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンが1:1
のモル比で形成された水溶性の界面活性剤であり、本発
明の油溶性石鹸とその構造も性質も全く異なっている。
また、特表平5−506018号公報には透明油状組成
物も開示されていない。よって、本発明の構成、効果は
本発明者らによって初めて見出されたものである。
ル油分とは、低級アルコールの高級脂肪酸エステル、高
級アルコールの脂肪酸エステル、高級アルコールのオキ
シ酸エステル、及び多価アルコールの高級脂肪酸ポリエ
ステルのうち、炭素数6以上の直鎖の炭素鎖を有するも
のを意味する。短鎖のエステル油分は刺激性の問題を生
じることがある。なお、これら長鎖エステル油分の定義
において、高級脂肪酸、高級アルコールはそれぞれ炭素
数6以上の直鎖炭素鎖を有するものを意味し、低級アル
コールとは、炭素数1〜4のモノアルコールを意味す
る。また、長鎖エステル油分の炭素鎖は、直鎖状、分岐
状、飽和、不飽和を問わない。
ては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン
酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピル等が挙げら
れる。高級アルコールの脂肪酸エステルにおいて、脂肪
酸は特に制限されない。具体例としては、ラウリン酸ヘ
キシルのような比較的炭素数の少ない直鎖状エステル
や、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシ
ル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、2−エチルヘ
キサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、2
−エチルヘキサン酸イソステアリル等の分岐炭素鎖や不
飽和結合を有するエステルなどが挙げられる。
て、オキシ酸は一塩基酸の他、二塩基酸も用いることが
できる。例えば、リンゴ酸イソステアリル、コハク酸ジ
2−エチルヘキシル等が挙げられる。
とは、多価アルコールに複数の脂肪酸がエステル化した
ポリエステルを意味し、多価アルコールとしてはグリセ
リン、プロピレングリコールが好適である。具体例とし
ては、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキ
サン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル等
のトリグリセリド、ジ2−エチルヘキサン酸グリセリル
等のジグリセリド、アボガド油、マカデミアナッツ油、
トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、月見草油、ひ
まし油、ひまわり油、茶実油、コメヌカ油、ホホバ油、
ミンク油等の天然油分、ジカプリル酸プロピレングリコ
ール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジノナン酸
プロピレングリコール、ジ(カプリル酸・カプリン酸)
プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレン
グリコール等のプロピレングリコールジエステルが挙げ
られる。
洗浄性、石鹸との相溶性等の点で特に好ましいものとし
て、イソステアリン酸プロピル、イソノナン酸イソノニ
ル、コハク酸ジオクチル、トリ2−エチルヘキサン酸グ
リセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ2−エ
チルヘキサン酸グリセリル、アボガド油、マカデミアナ
ッツ油が挙げられる。
記エステル油分を含有している。このため、この透明油
状組成物はメークになじみやすく、洗浄性に優れるとい
うクレンジングオイルの特徴と、水洗い後は非常にさっ
ぱりとした感触が得られるという石鹸の特徴の両方を兼
ね備えている。そして、本発明にかかる石鹸は上記長鎖
エステル油分に対して高濃度に溶解することができ、広
い範囲で透明な油状組成物とすることが可能である。な
お、本発明の透明油状組成物においては、石鹸1重量部
に対し、20℃で液状の長鎖エステル油1〜100重量
部であることが好適である。エステル油分が少なすぎる
と石鹸が析出することがあり、エステル油分が多すぎる
場合には、十分なさっぱり感が得られない。
加温溶解した高級脂肪酸を同じく加温した構造式(1)
のジアミンに撹拌しながら添加し、冷却することにより
調製することができる。また、本発明の透明油状組成物
は、上記のようにして得られた石鹸をエステル油分に溶
解することにより調製することができるが、エステル油
分に高級脂肪酸を溶解した後、構造式(1)のジアミン
を撹拌しながら添加しても調製することが可能である。
品の性能や使用感等を高めるためにシリコーン油や炭化
水素油を配合することが多く、これらメーキャップ化粧
料を落とすクレンジングオイルにもメークとのなじみや
使用感を高めるためにシリコーン系油分や炭化水素油を
配合することが望まれている。しかしながら、石鹸を配
合した油状組成物にシリコーン油や炭化水素油を多量に
配合すると、石鹸が固体となって析出し、透明油状組成
物とすることができないことがある。
のような問題はシリコーン油や炭化水素油ともに非イオ
ン性界面活性剤であるジアルカロイルポリエチレングリ
コールを配合することで解決されることが判明した。こ
のようなジアルカロイルポリエチレングリコールとして
は、常温で液状のものが好適であり、例えば、ジイソス
テアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリ
エチレングリコール等が挙げられる。
化粧料に配合され、且つ油状組成物中で透明に溶解して
することができるものであれば特に制限されないが、好
ましくは20℃で液状のものを用いる。炭化水素油とし
ては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、
スクワラン、スクワレン、イソパラフィン等が挙げら
れ、シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、環状ポリシロキサン等が
挙げられる。
やシリコーン油を配合する場合の配合方法は特に制限さ
れず、例えば、上記石鹸とエステル油分の混合物に、ジ
アルカロイルポリエチレングリコールと、炭化水素油及
び/又はシリコーン油を順次添加して得ることができ
る。なお、ジアルカロイルポリエチレングリコールの配
合量は炭化水素油とシリコーン油の合計量に対して1重
量%以上、好ましくは2重量%以上である。ジアルカロ
イルポリエチレングリコールが少なすぎると石鹸が析出
することがある。また、炭化水素油及び/又はシリコー
ン油の配合量は本発明の効果が損なわれない範囲であれ
ば特に制限されないが、通常組成物中5〜80重量%で
ある。
クレンジングオイルとして非常に有用である。本発明に
かかるメーククレンジングオイルは、主として顔に適用
され、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、
アイブロウ、アイライナー等のメーキャップ化粧料にな
じませた後、水で洗い流すことが好適である。本発明の
メーククレンジングオイルは、メークに対して素早くな
じみ、メーク落とし効果が非常に高い。また、水で洗い
流した際には自己乳化してきれいに洗い流すことがで
き、洗い流した後にはクレンジングオイル特有のべたつ
きがなく、さっぱりとした使用感を得ることができる。
これは、油状組成物中に透明に溶解されている石鹸が、
肌上に残った油分をきれいに除去するためであると考え
られる。また、本発明の油状組成物は、コットン等のシ
ートに含ませたシート状製品とすることも可能である。
クレンジングオイルの他、マッサージオイル、バスオイ
ル等としても用いることができる。また、化粧料、医薬
品等の油性基剤としても応用可能である。本発明の透明
油状組成物は通常油分1相系であるが、増粘剤を配合し
たり、少量の水でO/W乳化させることによりゲル化す
ることも可能である。
分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で化粧料や
医薬品に通常配合される他の成分を1種又は2種以上配
合することができる。例えば、メーククレンジングオイ
ルにおいては、通常洗浄料組成物に配合される成分を配
合することができる。下記にその具体例を挙げるが、こ
れらに限定されるものではない。
タルク等。 (2)天然油脂:20℃で半固体〜固体の油脂(いわゆ
る脂肪)、例えば、カカオ脂、シア脂、モクロウ、ヤシ
油、パーム油、パーム核油、牛脂等の植物性脂及び動物
性脂。 (3)ロウ類:ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、キャンデ
リラロウ、カルナバロウ等。 (4)炭化水素類:ワセリン、セレシン、マイクロクリ
スタリンワックス等。
ルコール、例えば、カプリルアルコール、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、コ
レステロール、フィトステロール等。 (6)高級脂肪酸:炭素数8以上の脂肪酸、例えば、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、ラノリン脂肪酸、リノール
酸、リノレン酸等。
等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−7N−ア
セチルアントラニレート等のアントラニル系紫外線吸収
剤、ブチルメトキシベンゾイルメタン等のベンゾイル系
紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、ジパラメトキシ
ケイヒ酸−モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル等のケ
イヒ酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート等のサリシ
レート系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤等。
グリセリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトー
ル、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キ
トサン等。 (9)増粘剤:メチルセルロース、エチルセルロース、
アラビアガム、ポリビニルアルコール、モンモリロナイ
ト、ラポナイト等。 (10)有機溶剤:エタノール、1,3−ブチレングリ
コール等。
ルエン、トコフェロール、フィチン酸等。 (12)抗菌防腐剤:安息香酸、サリチル酸、ソルビン
酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル(エチルパラ
ベン、ブチルパラベン等)、ヘキサクロロフェン等。 (13)アミノ酸類:グリシン、アラニン、バリン、ロ
イシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロ
シン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、グ
ルタミン酸、タウリン、アルギニン、ヒスチジン等のア
ミノ酸及びこれらの塩。
ウロイルサルコシンナトリウム等)、グルタチオン、ク
エン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等。 (15)ビタミン類:ビタミンA及びその誘導体、ビタ
ミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミ
ンB6ジオクタノエート、ビタミンB2、ビタミンB12、
ビタミンB15等のビタミンB及びその誘導体、アスコル
ビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル及びその塩、アス
コルビン酸リン酸エステル及びその塩、アスコルビン酸
ジパルミテート等のビタミンC及びその誘導体、ビタミ
ンD類、ビタミンH類、パントテン酸、パンテチン等。
ン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリ
チルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその誘
導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユー
カリプトール、チモール、イノシトール、サポニン類
(サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニ
ン、ムクロジサポニン等)、パントテニルエーテル、エ
チニルエストラジオール、トラネキサム酸、セファラン
チン、プラセンタエキス等。 (17)天然エキス:ギシギシ、クララ、コウホネ、オ
レンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センキュ
ウ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギ
ナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、
ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ等の水
又は有機溶媒抽出物。
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン
酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリエチレングリ
コールモノオレエート、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリグリコールジエステル、ラウロイルジエタ
ノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マ
ルチトールヒドロキシ脂肪族エーテル、アルキル化多
糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル、ポリオキ
シエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等の非イオ
ン性界面活性剤、ステアリルトリメチルアンモニウムク
ロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキ
サイド等のカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナトリ
ウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリン酸カリウム、ポリオキシエチレンアルキル
硫酸トリエタノールアミン、ロート油、リニアドデシル
ベンゼン硫酸塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレ
イン酸、アシルメチルタウリン塩等のアニオン性界面活
性剤、ヤシ油脂肪酸ヒドロキシプロピルベタイン等の両
性界面活性剤。
等。なお、本発明の透明油状組成物に本発明の石鹸以外
の界面活性剤を配合する場合には、相溶性の点で非イオ
ン性界面活性剤が好ましく、特に組成物中にシリコーン
油を配合する場合にはシリコーン系非イオン界面活性剤
が好ましい。
シプロピル)エチレンジアミン1モルに対し、約50℃
で加温溶解した各種脂肪酸2モルを撹拌しながら加え
て、石鹸を調製した(A−1〜A−7)。その後、室温
及び0℃に保存して状態を肉眼観察した。
ス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンの代わり
に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノール
アミンそれぞれ1モルに対し、各種脂肪酸1モルの割合
で石鹸を調製し、同様に観察した(B−1〜B−7、C
−1〜C−7、D−1〜D−7)。なお、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムについては、その水溶液を用いて
脂肪酸との反応を行い、凍結乾燥によって水分を除去
し、石鹸を調製した。評価は、透明油状を○、結晶が析
出したものを△、白色固体状を×とした。
は炭素数14以下の脂肪酸またはイソステアリン酸と、
N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレ
ンジアミンの組み合わせ、又はイソステアリン酸とトリ
エタノールアミンとの組み合わせのみであった。
溶解性を調べた。試験方法は、石鹸10重量部と油分9
0重量部を混合したものを室温で外観観察し、透明に溶
解しているものを○、透明に溶解していない場合を×と
した。結果を表3に示す。
はイソステアリン酸と、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒド
ロキシプロピル)エチレンジアミンからなる石鹸をエス
テル油分に溶解した場合にのみ透明な外観を得ることが
できた。
ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンのモル数を変化
させて中和し、得られた石鹸の性状及びエステル油に対
する溶解性を上記試験例1〜2と同様にして調べた。
キス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンのモル
数が少ないと石鹸は白色固体状となる。また、モル数が
少なすぎても多すぎてもエステル油分に溶けにくくなる
傾向がある。よって、高級脂肪酸2モルに対して、N,N,
N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジ
アミンが0.8〜1.2モルの範囲で形成される石鹸が
好適である。
の相溶性 前記試験例2の結果からもわかるように、本発明の石鹸
は炭化水素油等の非極性油やシリコーン油に対して相溶
性が極めて低い。そこで、炭化水素油やシリコーン油に
対する相溶性を改善するためにさらに検討を行った。す
なわち、下記処方で各成分を混合し、室温にて外観観察
を行った。
ル油分からなる透明油状組成物にアルカロイルポリエチ
レングリコールを添加することによって、炭化水素油や
シリコーン油を配合した場合にも透明な油状組成物とな
ることが明らかとなった。
ン酸ポリエチレングリコールの組成物中の配合量を変化
させて上記と同様に試験した結果である。なお、ジイソ
ステアリン酸ポリエチレングリコールの変化量は炭化水
素油又はシリコーン油で調整した。この結果から、ジア
ルカロイルポリエチレングリコールは炭化水素油及びシ
リコーン油の合計量に対して1重量%以上、好ましくは
2重量%以上であることが理解される。
調製し、これをメークしたパネラー10名の顔に塗布
し、その後水道水で洗い流した。使用後の感触につい
て、下記表8の基準に従って官能評価してもらい、その
評点の平均点から表9に従ってさっぱり感を評価した。
状であるが、一般的なメーククレンジングオイル(試料
1)にジアルカロイルポリエチレングリコールを配合し
た場合(試料2)にはさっぱり感はやや向上するが、十
分ではない。これに対して、本発明の石鹸を配合したメ
ーククレンジングオイル(試料3、4)ではさっぱり感
が非常に高いものであった。また、洗浄性も試料1、2
に比して優れていた。
を油分中に溶解していながら透明な外観を有しており、
メーククレンジングオイルとして用いた場合には洗浄力
とさっぱり感の両方に非常に優れるものである。
発明はこれらに限定されるものではない。なお、各成分
の配合量は特に指定のない限り重量%である。
これらは何れも透明油状であり、メークにすばやくなじ
み、しかも水で洗い流した後はさっぱりとした使用感
で、メークの落ちが非常によく、皮膚に対する刺激性も
特に認められなかった。
モルに対し、N,N,N',N'-テトラキス(2−ヒドロキシプ
ロピル)エチレンジアミン0.8〜1.2モルの割合で
中和して得られる石鹸と、長鎖エステル油分を混合する
ことにより、透明油状の組成物を得ることができる。さ
らに、この組成物にジアルカロイルポリエチレングリコ
ールを配合すれば、炭化水素油やシリコーン油を多量に
溶解することができる。本発明の透明油状組成物をメー
ククレンジングオイルとして用いた場合には、高い洗浄
力とさっぱりした使用感が得られ、特に有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】 炭素数8〜14の脂肪酸及び/又はイソ
ステアリン酸2モルに対し、N,N,N',N'-テトラキス(2
−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン0.8〜1.
2モルで中和した石鹸と、20℃で液状の長鎖エステル
油分を含有することを特徴とする透明油状組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の組成物において、石鹸1
重量部に対して長鎖エステル油分が1〜100重量部で
あることを特徴とする透明油状組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の組成物において、
20℃で液状の長鎖エステル油分が低級アルコールの高
級脂肪酸エステル、高級アルコールの脂肪酸エステル、
高級アルコールのオキシ酸エステル、及び多価アルコー
ルの高級脂肪酸ポリエステルから選ばれ、且つ分子中に
炭素数6以上の直鎖炭素鎖を有するエステル油分である
ことを特徴とする透明油状組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の組成物に
おいて、さらにジアルカロイルポリエチレングリコール
と、炭化水素油及び/又はシリコーン油を含有すること
を特徴とする透明油状組成物。 - 【請求項5】 請求項4記載の組成物において、ジアル
カロイルポリエチレングリコールがジイソステアリン酸
ポリエチレングリコール及び/又はジオレイン酸ポリエ
チレングリコールであることを特徴とする透明油状組成
物。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の透明油状
組成物からなる透明メーククレンジングオイル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP09271998A JP3600434B2 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 透明油状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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JPH11269037A true JPH11269037A (ja) | 1999-10-05 |
JP3600434B2 JP3600434B2 (ja) | 2004-12-15 |
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JP (1) | JP3600434B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5406997B1 (ja) * | 2013-02-28 | 2014-02-05 | 三和化学工業株式会社 | 油リッチな固体石鹸の製造方法 |
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1998
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