JPH11268252A - 凹版印刷機のワイピング装置 - Google Patents

凹版印刷機のワイピング装置

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JPH11268252A
JPH11268252A JP9224998A JP9224998A JPH11268252A JP H11268252 A JPH11268252 A JP H11268252A JP 9224998 A JP9224998 A JP 9224998A JP 9224998 A JP9224998 A JP 9224998A JP H11268252 A JPH11268252 A JP H11268252A
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JP
Japan
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wiping
cleaning
cleaning liquid
ink
roller
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Application number
JP9224998A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Tanaka
貢 田中
Koichi Katsumata
幸一 勝股
Yoshi Sato
嘉 佐藤
Yasuo Komine
泰夫 小峰
Kazuhiko Katsuragi
和彦 葛城
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National Printing Bureau
Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹版印刷機のワイピング部において、洗浄部
材上にインキを堆積させることなく、長時間にわたって
良好な印刷物を得ることと高速印刷を可能とし、併せて
オペレータの負担軽減を図る。 【解決手段】 ワイピングローラ表面に付着したインキ
を洗浄する装置の洗浄機構を、機械的にインキを取り除
く部材と、前記部材の下部に置いたインキを溶解・分散
させるための洗浄液を噴射する装置と一体となって構成
される第1段の洗浄部材と、ワイピングローラ上に残存
する洗浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置
を、前記第1段の洗浄部材の下流側に設けた凹版印刷機
のワイピング装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹版印刷機のワイ
ピング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、凹版印刷機のワイピング装置は
図7に示すように版面上のインキを拭い取る樹脂製ワイ
ピングローラと、このローラ上に付着したインキを溶解
・分散させるための洗浄液を満たした浸せき型洗浄槽と
称される洗浄槽と、このローラに接触して機械的にイン
キを取り除く機能を有する複数個のブラシ群から構成さ
れる部材及び/又はこのブラシ群の上にインキの抜けを
阻害しない開き目を有し、かつ柔軟性がある合成繊維製
のタワシを載せてローラと面接触させる部材と、この部
材の下流側に位置してローラ上に残存する洗浄液を拭い
取る鋼製の仕上げブレードから構成され、図示しない印
刷部にて紙に印刷(絵柄)が施される。
【0003】前記浸せき型ワイピング装置では、150
枚/分未満の印刷速度において、洗浄液あるいは洗浄用
部材とワイピングローラが接触する時間が長く、ワイピ
ングローラ表面に付着したインキを完全に溶解・分散さ
せることができ、また、インキを溶解・分散させた後に
ワイピングローラ表面に残存する薄い洗浄液の薄膜層も
仕上げブレードにより取り除かれ、完全に清浄化された
ローラが再び版面上のインキを拭い取るためのサイクル
に入ることで、汚れのない凹版印刷物を印刷することが
可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来のワイピング装置にあっては、洗浄液が新しい
うちは拭い取られたインキが効率的に洗浄液中に溶解・
分散するが、印刷時間の経過と共に洗浄液中のインキ濃
度が高くなり、このためにインキの溶解・分散能力が低
下し、洗浄用部材の上部に位置するタワシに未溶解のイ
ンキが徐々に蓄積されるようになる。そのため、連続印
刷枚数が約3万枚以上に達すると、ワイピングローラ上
のインキが完全に拭い取れず、わずかに残ったインキが
印刷物に付着する「拭き残り」と称される欠陥や、汚れ
た洗浄液が印刷物に付着する「溶剤汚れ」と称される印
刷欠陥が生じていた。このような事象が生じた場合、オ
ペレータは印刷機械を一旦停止させ、洗浄用部材を洗浄
したり、洗浄液を交換する等の措置を講じる必要があ
り、不稼働時間が増加したり、また、この洗浄作業がオ
ペレータにとって作業服や手が汚れるという好ましくな
い作業であるという問題があった。
【0005】一方、150枚/分以上の高速印刷になる
と、浸せき型洗浄槽に満たした洗浄液がワイピングロー
ラの増速により、ローラ上に厚い洗浄膜圧層を形成し、
下流に位置する鋼製の仕上げブレードに衝撃となって現
われ、このブレードを強く押し上げるため、ワイピング
ローラとブレードとの間にごくわずかな隙間が生じて洗
浄液を完全に除去できない現象が生じる。この現象は
「液上がり現象」と称されるが、ワイピングローラ表面
に洗浄液を残したまま次の版面の洗浄サイクルに入るこ
とから、版面内のインキを溶解して印刷物をにじませた
り、印刷用紙に洗浄液が付着したりするなど印刷物の品
質を著しく損ねることから、凹版印刷機の高速化を阻害
するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の問題を考慮してなされたものであり、その目的とす
るところは、洗浄用部材の下部からワイピングローラに
向けて洗浄液を噴射する非浸せき型の洗浄仕組みと、噴
射洗浄後にこのローラ表面に残存する薄膜層の洗浄液を
効果的に取り除くことができる洗浄液回収装置とから構
成されるワイピング装置を提供することで、洗浄部材上
にインキを堆積させることなく、長時間にわたって良好
な印刷物を得ることと高速印刷を可能とし、併せてオペ
レータの負担軽減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために、ワイピングローラ表面に付着したイ
ンキを洗浄する装置の洗浄機構を、機械的にインキを取
り除く部材と、前記部材の下部に置いたインキを溶解・
分散させるための洗浄液を噴射させる装置とから構成さ
れる第1段の洗浄部材と、ワイピングローラ上に残存す
る洗浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置
を、前記第1段の下流側に設けた凹版印刷機のワイピン
グ装置である。
【0008】また、ワイピングローラ表面に付着したイ
ンキを機械的に洗浄する第1段の洗浄部材として、複数
列のブラシ群から構成される洗浄部材及び/又はこのブ
ラシ群の上にインキの抜けを阻害しない開き目を有し、
かつ柔軟性がある合成繊維製のタワシを載せ、ローラと
面接触する機能を持たせた洗浄部材及び/又はホルダー
上に組込んだベースフレームに金属製ネットを張り、そ
の上にインキの抜けを阻害しない開き目を有し、かつ柔
軟性がある合成繊維製のタワシを載せ、ローラと面接触
する機能を持たせた洗浄部材を設けたワイピング装置で
ある。
【0009】また、ワイピングローラ表面に残存する洗
浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置とし
て、吸引装置及び/又は弾性体の織布及び/又は金属製
あるいは合成樹脂製ドクター及び/又は噴射装置及び/
又はこれらの回収装置を組み合わせて構成するワイピン
グ装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以上のような構成にすることによ
り、ワイピングローラに付着したインキは、噴射洗浄液
と機械的にインキを取り除く第1段の部材の相乗効果に
よって溶解・分散され、この洗浄液を回収、再循環、再
噴射のサイクルで繰り返すことにより、洗浄用部材がロ
ーラと接触する部位における未溶解インキの蓄積が防止
できる。
【0011】また、噴射洗浄後にワイピングローラに残
存する薄膜状の洗浄液を効果的に取り除くために、第1
段の洗浄部材の下流側に第2段の機械的な洗浄液回収装
置を設けたことにより、ワイピングローラ上の洗浄液を
完全に取り除くことが可能になる。
【0012】更に、150枚/分以上の高速印刷時であ
っても、ワイピングローラ上に形成される洗浄膜圧層が
薄いため、最も下流に位置する鋼製の仕上げブレードに
衝撃を与えることがなく、従ってローラと仕上げブレー
ドとの接触を低速時と同様の状態で保つことが可能とな
る。
【0013】なお、これらの手段を講じても、ワイピン
グローラが版胴との間で起こる押圧力で摩耗し、このた
めに生じる洗浄用部材との微妙な隙間がインキの蓄積を
許し、印刷物に汚れが発生することがあるが、このよう
な場合でも印刷機械を停止させることなく用紙の供給の
みを停止して、噴射洗浄装置の自浄作用により洗浄用部
材を洗浄することが可能になる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の凹版印刷機のワイピング装
置の一実施例を示したものであり、ワイピングローラ1
3の表面に付着したインキを機械的に取り除く部材3及
び4と、この部材の下部に置いたインキを溶解・分散さ
せるための洗浄液を噴射する装置5とから構成される第
1段の洗浄部材2と、ローラ上に残存する洗浄液を機械
的に取り除く第2段の洗浄液回収装置7及び9と、従来
のワイピング装置で使用している仕上げブレード11
と、非浸せき型のワイピング槽1から構成されている。
【0015】第1段の洗浄部材は、ホルダー上に組込ん
だベースフレームに金属製ネット4を張り、その上にイ
ンキの抜けを阻害しない開き目を有し、かつ柔軟性があ
る合成繊維製のタワシ3を載せ、前記ローラと面接触す
る機能を持たせたもので、凹版胴から拭い去られたイン
キがワイピングローラ13に付着し、このローラに付着
したインキを金属製ネット4の上に載せたタワシ3で機
械的に擦り取る。この擦り取ったインキを洗浄液噴射装
置5の噴射ノズル6から吹き出た高圧の洗浄液によっ
て、溶解・分散させながらタワシ3の開き目からワイピ
ング槽1の下部に落とす。この際、金属製ネット4には
ローラ13と同じ曲率を持たせて面接触させ、ローラに
押圧力をかけている。
【0016】第1段の洗浄部材2によりワイピングロー
ラ13に付着したインキは噴射洗浄液に溶解・分散させ
られて、その大部分がワイピング槽1の下部に落ちる
が、一部はローラ表面に残存し、下流側に回る。このロ
ーラ上に残存する薄膜層の洗浄液を第2段の洗浄液回収
装置7で取り除く。本実施例では、洗浄液回収装置7と
して真空圧で吸引する吸引装置8と、更にその下流に金
属製及び/又は合成樹脂製の補助ブレード12を組み合
わせて使用する方法を示している。
【0017】図7に示すような従来の浸せき型のワイピ
ング装置にあっては、洗浄液が新しいうちは拭い取られ
たインキが効率的に洗浄液中に溶解・分散するが、印刷
時間の経過と共に洗浄液中のインキ濃度が高くなり、こ
のためにインキの溶解・分散能力が低下し、洗浄部材2
の上部に位置するタワシ3に未溶解のインキが徐々に蓄
積されるようになる。そのため、連続印刷枚数が約3万
枚以上に達すると、ワイピングローラ上13のインキが
完全に拭い取れず、わずかに残ったインキが印刷物に付
着する「拭き残り」と称される欠陥や、汚れた洗浄液が
印刷物に付着する「溶剤汚れ」と称される印刷欠陥が生
じていた。
【0018】一方、150枚/分以上の高速印刷になる
と、浸せき型ワイピング槽1に満たした洗浄液18がワ
イピングローラ13の増速により、ローラ13上に厚い
洗浄膜圧層を形成し、下流に位置する鋼製の仕上げブレ
ード11に衝撃となって現われ、このブレード11を強
く押し上げるため、ローラ13とブレード11との間に
ごくわずかな隙間が生じて洗浄液を完全に除去できない
現象が生じる。この現象は「液上がり現象」と称される
が、ローラ13の表面に洗浄液を残したまま次の版面の
洗浄サイクルに入ることから、版面内のインキを溶解し
て印刷物をにじませたり、印刷用紙に洗浄液が付着した
りするなど印刷物の品質を著しく損ねることから、凹版
印刷機の高速化を阻害していた。
【0019】本発明による図1に示す第1段の洗浄部材
は、浸せき型の洗浄部材と同等以上の洗浄機能を有し、
ワイピングローラ13上のインキは噴射洗浄液に溶解・
分散させられて、その大部分がワイピング槽1の下部に
落ちるが、上述したようにその一部はローラ13の表面
に残存し、下流側に回る。このローラ13上に残存する
薄膜層の洗浄液を第2段の洗浄液回収装置7で取り除く
ことになるが、150枚/分未満の印刷速度であれば、
真空圧で吸引する吸引装置8及び/又は補助ブレード1
2の単独使用により洗浄液の皮膜厚さを十分に薄くする
ことができるため、仕上げブレード11で洗浄皮膜層を
完全に取り除くことができる。
【0020】しかし、150枚/分以上の印刷速度にな
ると、第1段の洗浄後にワイピングローラ上に残る洗浄
層が厚くなり、真空圧で吸引する吸引装置8及び/又は
補助ブレード12の単独使用ではこの皮膜層を十分薄く
できないことがある。この場合は、図1に示したよう
に、これらの洗浄液回収装置を併設することによって、
皮膜層を段階的に薄くすることが可能となり、下流に位
置する仕上げブレード11に加わる洗浄液の衝撃を効果
的に抑えることができるため、従来の浸せき型ワイピン
グ槽で生じていたブレード11の浮き上がりを解消し、
最終的にローラ13と仕上げブレード11との接触を低
速時と同様の状態に保つことが可能となる。このように
して、ローラ13上に残存する洗浄液を確実に取り除け
るため、ローラ13の表面が完全に清浄化されて、再び
版胴上のインキを拭い取るサイクルに入ることができ、
汚れのない凹版印刷物を安定して長時間にわたり印刷す
ることができる。
【0021】また、ワイピング槽1の下部に落ちた洗浄
済みの洗浄液を図示しない洗浄液循環管理槽に回収し
て、循環させ、噴射のサイクルを繰り返すことにより、
第1段の洗浄部材2がワイピングローラ13と接触する
部位における未溶解インキの蓄積を防止しながら、且つ
効率的に洗浄液を使用することが可能となる。なお、第
2段の洗浄液回収装置として吸引装置を用いる場合は、
この回収インキの濃度に応じて、この濃度が薄ければ再
循環させ、濃度が高ければ廃棄を選択することも可能で
ある。
【0022】更に、これらの手段を講じていても、ワイ
ピングローラ13が凹版胴14との間で起こる押圧力で
摩耗し、このために生じる第1段の洗浄部材2との微妙
な隙間がインキの蓄積を許し、印刷物に汚れが発生する
ことがある。このような場合にも、印刷機械を停止させ
ることなく用紙の供給のみを停止して、噴射装置5によ
る自浄作用を活用して、洗浄部材2を洗浄することがで
きるため、オペレータの負担を著しく軽減することがで
きる。
【0023】図2は、本発明の第1段の洗浄部材の構成
例の一実施例を示したものであり、(d)のように噴射
ノズル6を組込んだ洗浄部材2の上に、(c)の金属製
ネット4を取り付け、このネット4の張力をワイピング
ローラ13の曲率に沿うように適度に調整する。この上
に、(b)に示すインキの抜けを阻害しない開き目を有
し、かつ柔軟性がある合成繊維製のタワシ3を載せ、ロ
ーラ13と面接触する機能を持たせたものである。
(e)は、前記(b)〜(d)を組み合わせた状態を正
面から見た図であり、(a)は側面から見た図である。
【0024】印刷に使用するインキの特性によっては、
第1段の洗浄部材2として図3の実施例に示す構成のも
のを用いることができる。本実施例では、複数列のブラ
シ群15の下部に噴射ノズル6を組込んだ洗浄部材2の
上に、インキの抜けを阻害しない開き目を有し、かつ柔
軟性がある合成繊維製のタワシ3を載せ、前記ワイピン
グローラと面接触する機能を持たせたものであるが、前
項記載の実施例に比較して、洗浄部材の構成が簡単で、
設備的にも安価であり、機能的にもワイピングローラ1
3に対する接触圧が弱く、機械的にインキを取り除く効
果が小さい。従って、洗浄液に対する溶解・分散性が良
好なインキを使用する場合に有利に用いることができ
る。なお、本実施例においてタワシ3を用いず、複数の
ブラシ群15と噴射ノズル6との組み合わせで洗浄する
ことも可能である。
【0025】図4〜図6は、本発明のワイピングローラ
13の表面に残存する洗浄液を機械的に取り除く第2段
の洗浄液回収装置の実施例を示したものである。図4
は、真空圧で吸引する吸引装置8を、図5は、弾性体の
織布16を、図6は噴射装置5を用いて洗浄液を回収す
るものである。噴射装置5は、図示しない高圧ポンプか
ら洗浄液送液口17を経て噴射ノズル6から高圧の洗浄
液を噴射するもので、第1段の洗浄部材2の下部に置い
た装置と同じ形態のものである。この噴射装置は、一見
ローラ13上の洗浄液の皮膜層を厚くするように思われ
るが、ワイピング槽1の下部に向かって、ローラと接線
をなす方向に噴射することにより、洗浄液層を取り除く
ことが可能である。特に、新しい洗浄液を噴射すること
でより大きな効果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればワ
イピングローラで拭い取られたインキは、噴射洗浄液に
よって溶解・分散され、この洗浄液を回収、再循環、再
噴射のサイクルを繰り返すことにより、第1段の洗浄部
材がワイピングローラと接触する部位における未溶解イ
ンキの蓄積を防止することができる。
【0027】また、第1段の下流にワイピングローラに
残存する膜状の洗浄液を効果的に取り除く第2段の洗浄
液回収装置を設けたことにより、ワイピングローラ上の
洗浄液を完全に取り除くことが可能になる。
【0028】更に、150枚/分以上の高速印刷時であ
っても、ワイピングローラ上に形成される洗浄液の皮膜
層が薄いため、下流に位置する鋼製の仕上げブレードに
衝撃を与えることがなく、従ってワイピングローラと仕
上げブレードとの接触を低速時と同様の状態で保つこと
が可能となる。更に、これらの手段を講じても、ワイピ
ングローラが版胴との間で起こる押圧力で摩耗し、この
ために生じる第1段の洗浄部材との微妙な隙間がインキ
の蓄積を許し、印刷物に汚れが発生することがあるが、
このような場合でも印刷機械を停止させることなく用紙
の供給のみを停止して、噴射洗浄装置による自浄作用で
洗浄部材を洗浄することが可能になり、従来の浸せき型
ワイピング装置と異なり、溶剤汚れ・液上がりがなくな
り、良好な印刷物を安定して印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凹版印刷機のワイピング装置の一
実施例を示す図。
【図2】第1段の洗浄部材(金属製ネット)とその構成
内容を示す図。
【図3】第1段の洗浄部材(ブラシ)の実施例を示す
図。
【図4】第2段の洗浄液回収装置(吸引装置)の実施例
を示す図。
【図5】第2段の洗浄液回収装置(弾性体の織布)の実
施例を示す図。
【図6】第2段の洗浄液回収装置(噴射装置)の実施例
を示す図。
【図7】従来のワイピング装置を示す図。
【符号の説明】
1 ワイピング槽 2 洗浄部材(第1段) 3 タワシ 4 金属製ネット 5 噴射装置 6 噴射ノズル 7 洗浄液回収装置(吸引装置) 8 洗浄液吸引装置 9 洗浄液回収装置(補助ブレード) 10 仕上げブレードホルダー 11 仕上げブレード 12 補助ブレード 13 ワイピングローラ 14 凹版胴 15 ブラシ 16 洗浄液回収装置(弾性体の織布) 17 洗浄液送液口 18 洗浄液(浸せき型ワイピング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛城 和彦 神奈川県小田原市酒匂6丁目4番50―506 号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹版印刷機のワイピング部において、ワ
    イピングローラ表面に付着したインキを洗浄する装置の
    洗浄機構を、機械的にインキを取り除く部材と、前記部
    材の下部に置いたインキを溶解・分散させるための洗浄
    液を噴射させる装置とから構成される第1段の洗浄部材
    と、ワイピングローラ上に残存する洗浄液を機械的に取
    り除く第2段の洗浄液回収装置を第1段の洗浄部材の下
    流側に設けたことを特徴とする凹版印刷機のワイピング
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイピングローラ表面に付着したイ
    ンキを機械的に洗浄する第1段の洗浄部材として、複数
    列のブラシ群を用いたことを特徴とする請求項1記載の
    凹版印刷機のワイピング装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイピングローラ表面に付着したイ
    ンキを機械的に洗浄する第1段の洗浄部材として、複数
    列のブラシ群の上にインキの抜けを阻害しない開き目を
    有し、かつ柔軟性がある合成繊維製のタワシを載せ、前
    記ワイピングローラと面接触する機能を有することを特
    徴とする請求項1記載の凹版印刷機のワイピング装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイピングローラ表面に付着したイ
    ンキを機械的に洗浄する第1段の洗浄部材として、ホル
    ダー上に組込んだベースフレームに金属製ネットを張
    り、その上にインキの抜けを阻害しない開き目を有し、
    かつ柔軟性がある合成繊維製のタワシを載せ、前記ワイ
    ピングローラと面接触する機能を有することを特徴とす
    る請求項1記載の凹版印刷機のワイピング装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイピングローラ表面に残存する洗
    浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置とし
    て、吸引装置を用いたことを特徴とする請求項1記載の
    凹版印刷機のワイピング装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイピングローラ表面に残存する洗
    浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置とし
    て、弾性体の織布を用いたことを特徴とする請求項1記
    載の凹版印刷機のワイピング装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイピングローラ表面に残存する洗
    浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置とし
    て、金属製及び/又は合成樹脂製ドクターを用いたこと
    を特徴とする請求項1記載の凹版印刷機のワイピング装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ワイピングローラ表面に残存する洗
    浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置とし
    て、噴射装置を用いたことを特徴とする請求項1記載の
    凹版印刷機のワイピング装置。
  9. 【請求項9】 前記ワイピングローラ表面に残存する洗
    浄液を機械的に取り除く第2段の洗浄液回収装置とし
    て、請求項5〜8記載の回収装置を組み合わせて用いた
    ことを特徴とする請求項1記載の凹版印刷機のワイピン
    グ装置。
JP9224998A 1998-03-23 1998-03-23 凹版印刷機のワイピング装置 Pending JPH11268252A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009533250A (ja) * 2006-04-11 2009-09-17 カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム 印刷機用のインキワイピング装置
CN106881958A (zh) * 2017-03-01 2017-06-23 侯如升 一种套装式印版滚筒喷气冲洗装置
CN111469548A (zh) * 2019-01-24 2020-07-31 南京造币有限公司 一种印刷机械吸风轮清洁装置

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