JPH1126801A - 半導体受光装置の製造方法 - Google Patents

半導体受光装置の製造方法

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JPH1126801A
JPH1126801A JP9175462A JP17546297A JPH1126801A JP H1126801 A JPH1126801 A JP H1126801A JP 9175462 A JP9175462 A JP 9175462A JP 17546297 A JP17546297 A JP 17546297A JP H1126801 A JPH1126801 A JP H1126801A
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JP
Japan
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type
light receiving
optical waveguide
type region
region
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JP9175462A
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English (en)
Inventor
Nami Yasuoka
奈美 安岡
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1126801A publication Critical patent/JPH1126801A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体受光装置の製造方法に関し、pn接合
が露出する部分を減少させることでリーク電流を低く抑
え、又、結晶成長と同時にpn接合を生成させ、その位
置を正確に制御できるようにし、製造歩留りを向上させ
ようとする。 【解決手段】 段差形状基板31上に該段差形状を受け
継いだ少なくとも光導波層32、光吸収層33、光導波
層34を順に積層形成して光導波路型pin受光素子を
製造する場合、光吸収層33上に光導波層34を形成す
る際にp型不純物である例えばZn及びn型不純物であ
る例えばSeを同時にドーピングして結晶を成長するこ
とに依って前記光導波層34にp+ 領域34A及び34
Cとn領域34Bとを選択的に且つ同時に生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低暗電流で製造歩
留りが高い半導体受光装置を製造する方法に関する。
【0002】現在、光ファイバを用いた光通信システム
が大容量幹線系で用いられているところであるが、近
年、光ファイバを各家庭まで引いて、加入者系でも用い
ようとする情勢にあり、それを実現するには、光モジュ
ールの低価格化が必要であり、当然のことながら、光モ
ジュールに含まれる半導体受光装置についても例外では
ない。
【0003】光モジュールに組み込まれる半導体受光装
置としては、表面実装型が主流であり、面型pin受光
素子や光導波路型pin受光素子が用いられているが、
面型pin受光素子は、光モジュールを自動組み立てす
る際、チップ切り出し時の向きのままでは不都合がある
為、向きを変えることが必要であるが、光導波路型pi
n受光素子では、その必要がないことから、設備が簡単
で済み、低価格化を実現できる。
【0004】ところで、前記したような光通信システム
では、各家庭から局に到達する光信号の強度は、局から
各家庭までの距離の違いに依って相違するので、局に於
いては、光強度が大きい信号と小さい信号を同じ光導波
路型pin受光素子で受信することが必要であって、そ
のダイナミック・レンジは広くなければならない。
【0005】前記したところから、光導波路型pin受
光素子には更なる高性能化が要求され、低暗電流化、高
効率化、低容量化などを実現しなければならず、本発明
に依れば、その一手段が提供される。
【0006】
【従来の技術】図13は従来の技術に依るメサ・タイプ
の光導波路型受光素子を表す要部切断斜面図である。
【0007】図に於いて、1はp−InP基板、2はp
−InAlAsクラッド層、3はp−InAlGaAs
(λg =1.1〔μm〕)ガイド層、4はi−InAl
GaAs(λg =1.4〔μm〕)光吸収層、5はn−
InAlGaAs(λg =1.1〔μm〕)ガイド層、
6はn−InAlAsクラッド層、7はn−InGaA
sコンタクト層、8はSiNからなる絶縁膜、9はポリ
イミドからなる平坦化膜、10はSiO2 からなる絶縁
膜、11はn側電極、12はp側電極をそれぞれ示して
いる。尚、λg はエネルギ・バンド・ギャップ波長であ
る。
【0008】この受光素子では、半導体層をメサ・エッ
チングしているので、受光領域を構成するpin接合構
造を空気中に曝した後に絶縁膜8を形成することにな
り、そのようにした場合、絶縁膜8と半導体との界面に
暗電流の原因となる発生再結合中心が生成され易く、そ
して、暗電流は素子寿命を短くする原因となるので、長
期に亙って信頼性を維持することができない。
【0009】図14は従来の技術に依る拡散タイプの光
導波路型受光素子を表す要部切断斜面図である。
【0010】図に於いて、21は半絶縁性InP基板、
22はn+ −InGaAsP(λg=1.2〔μm〕)
中間屈折率層、23はn- −InGaAsP(λg
1.4〔μm〕)光吸収層、24はn- −InGaAs
P(λg =1.2〔μm〕)中間屈折率層、25はZn
拡散領域、26はp側電極、27はn側電極、28は入
射光をそれぞれ示している。
【0011】この受光素子では、図13について説明し
た光導波路型受光素子と異なって、pn接合が良質な半
導体で覆われているので、その面では好ましいのである
が、高効率化の為、光ガイド層である中間屈折率層24
が設けられていて、中間屈折率層24の表面から光吸収
層23の表面までは2〔μm〕〜5〔μm〕もあるか
ら、p型領域であるZn拡散領域25の拡散フロント
(拡散領域の底)を正確に制御することは難しく、製造
歩留りは大変悪いものになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、pn接合
が露出する部分を減少させることでリーク電流を低く抑
え、また、結晶成長と同時にpn接合を生成させ、その
位置を正確に制御できるようにし、製造歩留りを向上さ
せようとする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に於いては、半導
体受光装置を製造するに際して、段差形状基板にバッフ
ァ兼導波層、光吸収層、導波層などを順に成長するので
あるが、導波層を成長させる際、結晶の面方位に依存し
て不純物の取り込まれ量が変化することを利用し、自然
発生的にp+ 領域及びn+ 領域を作り分ける技術を取り
込むことが基本になっている。
【0014】図15及び図16はInP系材料に於ける
面方位に依ってドーパントの取り込まれ量が変化するこ
とを説明する為の線図であり、横軸には面方位のオフ角
を、縦軸には不純物濃度をそれぞれ採ってある。尚、ド
ーパントの取り込まれ量は、キャリヤ濃度と比例するこ
とが知られている。
【0015】図15はA面にドーピングした場合の取り
込まれ量の変化であり、図16はB面にドーピングした
場合の取り込まれ量の変化である。
【0016】図15並びに図16からすると、InPに
同時ドーピングを行なって選択的にpn接合を生成させ
ることができることが看取される。即ち、Zn、S、S
i、Snなどのドーパントは、基板に種々な面方位が表
出されている場合、結晶成長時に取り込まれ量が変化す
るので、それぞれの面方位でキャリヤ濃度が変化するこ
とになる。
【0017】通常、InPにZnをドーピングするとp
領域となり、S、Si、Snをドーピングするとn領域
となるので、この性質を利用することで、p領域とn領
域とを同時に選択成長させることができる。
【0018】例えば、(100)基板をエッチングし
て、部分的に(211)A面が現れている状態とし、Z
nとSとを同時にドーピングすると、(100)面に
は、Sが多く取り込まれてn領域が生成され、(21
1)A面には、Znが多く取り込まれてp領域が生成さ
れる。
【0019】図17並びに図18はGaAs系材料に於
ける面方位に依ってドーパントの取り込まれ量が変化す
ることを説明する為の線図であり、横軸には面方位のオ
フ角を、縦軸には不純物濃度をそれぞれ採ってある。
【0020】図17並びに図18には、GaAs(In
GaAsでも同様)に同時ドーピングを行なって選択的
にpn接合を生成させることができる旨が示され、そこ
から看取されることは、図15並びに図16の場合と同
様である。
【0021】前記したところから、本発明に依る半導体
受光装置の製造方法に於いては、 (1)段差形状基板(例えば段差形状基板31)上に該
段差形状を受け継いだ少なくとも光導波層(例えば光導
波層32)及び光吸収層(例えば光吸収層33)及び光
導波層(例えば光導波層34)を順に積層形成して光導
波路型pin受光素子を製造する場合に於いて、前記光
吸収層上に光導波層を形成する際にp型領域を生成する
p型不純物(例えばZn)及びn型領域を生成するn型
不純物(例えばSe)を同時にドーピングして結晶を成
長することに依って前記光導波層にp型領域(例えばp
+ 領域34A及び34C)とn型領域(例えばn領域3
4B)とを選択的に生成させる工程が含まれてなること
を特徴とするか、又は、
【0022】(2)前記(1)に於いて、p型不純物が
Be,Mg,Zn,Cd,Ge,Cから選択されたもの
であると共にn型不純物がS,Si,Se,Te,Sn
から選択されたものであることを特徴とするか、或い
は、
【0023】(3)前記(1)或いは(2)に於いて、
段差形状基板がn型である場合に受光部である光吸収層
部分の直上に位置するp型領域が(001)面に生成さ
れると共に前記p型領域に接するn型領域がA面にオフ
した面に生成されることを特徴とするか、或いは、
【0024】(4)前記(1)或いは(2)に於いて、
段差形状基板がp型である場合に受光部である光吸収層
部分の直上に位置するn型領域が(001)面に生成さ
れると共に前記n型領域に接するp型領域がB面にオフ
した面に生成されることを特徴とするか、或いは、
【0025】(5)前記(1)或いは(2)に於いて、
段差形状基板がn型である場合にn型領域が(001)
面に生成されると共に受光部である光吸収層部分直上の
p型領域がB面にオフした面に前記n型領域と接して生
成されることを特徴とするか、或いは、
【0026】(6)前記(1)或いは(2)に於いて、
段差形状基板がp型である場合にp型領域が(001)
面に生成されると共に受光部である光吸収層部分直上の
n型領域がA面にオフした面に前記p型領域と接して生
成されることを特徴とするか、或いは、
【0027】(7)前記(1)乃至(6)の何れか1に
於いて、光吸収層に於ける光入射側と反対側にミラーを
形成することを特徴とする。
【0028】前記手段を採ることに依って、生成された
pn接合の大部分は、良質の半導体に囲まれ、ごく僅か
な部分が表出されるのみである為、リーク電流を少なく
抑えることができ、また、そのpn接合は、結晶成長時
に自然発生的に生成され、しかも、その位置は、下地の
面方位に依って正確に制御されるので製造歩留りは向上
する。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明に於ける実施の形態
1に依って製造された半導体受光装置を表す要部切断斜
面図である。
【0030】図に於いて、31は段差形状基板、32は
光導波層、33は光吸収層、34は光導波層、34Aは
光導波層34に於けるp+ 領域、34Bは光導波層34
に於けるn領域、34Cは光導波層34に於けるp+
域、35はSiNからなる保護膜、36はポリイミド
層、37はp側電極、38はn側電極をそれぞれ示して
いる。
【0031】ここで、半導体部分に関する主要なデータ
を例示すると次の通りである。 基板31について 材料:n+ −InP 光導波層32について 材料:n+ −In1-x Gax Asy 1-x (x=0.217 y=0.427) 不純物濃度:5×1017〔cm-3〕 厚さ:3〔μm〕 光吸収層33について 材料:アンドープIn1-x Gax Asy 1-x (x=0.342 y=0.736) 不純物濃度:2×1014〔cm-3〕 厚さ:3〔μm〕 光導波層34について 材料:In1-x Gax Asy 1-x (x=0.217 y=0.427) p+ 領域34A及び34Cの不純物濃度:2×10
18〔cm-3〕 n領域34Bの不純物濃度:5×1017〔cm-3〕 厚さ:3〔μm〕
【0032】この半導体受光装置では、図で見て後方の
一部が表面から基板31に達するまで除去され、それに
依って生成された凹所は、SiNからなる保護膜35で
覆われ、ポリイミド層36で埋められている。
【0033】このような構造にする理由は、図示の半導
体受光装置に於ける基板31の平面で見た大きさは半導
体レーザと略同じであって、光導波方向の長さは共振器
長に等しい約300〔μm〕になっているが、半導体受
光装置では、そのような長さにする必要はなく、また、
寄生容量を低減させるのに有効であることに依る。
【0034】本発明に於いて、光導波層34に於けるp
+ 領域34A並びに34Cとn領域34Bを不純物の同
時ドーピングで形成するには、段差形状基板31が重要
であるので、その製造プロセスについて説明する。
【0035】図2は段差形状基板を作成する工程を説明
する為の工程要所に於ける段差形状基板を表す要部切断
正面図である。
【0036】図2(A)参照 2−(1) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依り、主
面の面指数が(001)であるn+ −InP基板31に
SiN膜39を形成する。 2−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチング・ガスをCHF3 とするドライ・エッチング
法を適用することに依り、SiN膜39のエッチングを
行なって、ストライプ光導波路形成予定部分上を覆うも
の以外を除去する。
【0037】図2(B)参照 2−(2) リン酸+塩酸をエッチング液とするウエット・エッチン
グ法を適用することに依り、SiN膜39をマスクにn
+ −InP基板31のエッチングを行なって段差形状を
構成するリッジ状部分31Aを形成する。
【0038】この場合、リッジ状部分31Aの長手方向
側面には、(001)面が表出される。
【0039】図2(C)参照 2−(3) フッ酸+フッ化アンモニウム(1:50)液中に浸漬し
てエッチング・マスクとして用いたSiN膜39を除去
する。
【0040】図3は段差形状基板を作成する他の工程を
説明する為の工程要所に於ける段差形状基板を表す要部
切断正面図である。
【0041】図3(A)参照 3−(1) CVD法を適用することに依って、主面の面指数が(0
01)であるn+ −InP基板31にSiN膜39を形
成する。 2−(2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチング・ガスをCHF3 とするドライ・エッチング
法を適用することに依り、SiN膜39のエッチングを
行なって、ストライプ光導波路形成予定部分に開口39
Aを形成する。
【0042】図3(B)参照 3−(2) 選択エピタキシャル成長法を適用することに依り、Si
N膜39に於ける開口39A内に表出されたn+ −In
P基板31上にn+ −InPからなるリッジ状部分31
Aを形成する。
【0043】この場合も、図2について説明した例と同
様、リッジ状部分31Aの長手方向側面には、(11
0)面が表出される。
【0044】図3(C)参照 3−(3) フッ酸+フッ化アンモニウム(1:50)液中に浸漬し
てエッチング・マスクとして用いたSiN膜39を除去
する。
【0045】前記のようにして作成した段差形状をもつ
+ −InP基板31を用いて半導体受光装置を製造す
る場合について説明しよう。
【0046】図4乃至図7は図1に見られる半導体受光
装置の製造工程である実施の形態1を説明する為の工程
要所に於ける半導体受光装置を表す要部切断正面図であ
り、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図1
乃至図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか
或いは同じ意味を持つものとする。
【0047】図4(A)参照 4−(1) ここでは、図3について説明した工程を経て得られるリ
ッジ状部分31Aをもった基板31を用いる。尚、基板
31に於けるリッジ状部分31Aが延在する方向の長さ
は約300〔μm〕である。
【0048】図4(B)参照 4−(2) MOVPE(metalorganic vapor
phase epitaxy)法を適用することに依っ
て、基板31上に光導波層32、光吸収層33、光導波
層34を順にエピタキシャル成長させる。
【0049】この場合、光導波層34を成長させる際、
p型不純物としてZnを、また、n型不純物としてSを
同時にドーピングし、面指数が(001)である主面上
には、p+ 領域34A及び34Cが生成され、また、面
指数が(110)であるリッジ状部分31Aの側面に
は、n領域34Bが生成される。
【0050】図5(A)参照 5−(1) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、真空蒸
着法、リフト・オフ法を適用することに依り、p+ 領域
34A上にAu/Pt/Ti/Au/Zn/Auからな
るp側電極37を形成する。
【0051】尚、p側電極37は、光入射側端面から若
干の間隙を於き、長さが約100〔μm〕程度となるよ
うに形成するものであり、その理由は、図1について説
明した通り、積層形成した各半導体層のうち、光入射側
端面から約100〔μm〕程度を用いるようにし、残り
は除去してしまうことに依る。
【0052】図5(B)参照 5−(2) 位置の関係で、図5(B)には現れていないが、図1に
ついて説明したように寄生容量を低減させる為、リッジ
状部分を含む各半導体層のうち、光入射側端面から約1
00〔μm〕程度を残して後の部分を除去する。
【0053】この場合、CVD法を適用してSiN膜を
形成してから、エッチャントを例えばフッ酸:フッ化ア
ンモニウム=1:50(SiN用)、塩酸:リン酸=
1:4(InP用)、酢酸:過酸化水素:水=2:1:
1(InGaAsP及びInP同時エッチング用)とす
るウエット・エッチング法を適用して垂直にエッチング
する。尚、この場合、SiN膜は各半導体層をエッチン
グする際のマスクとなることは云うまでもない。
【0054】5−(3) CVD法を適用することに依り、p側電極37上も含め
た全面に厚さが例えば100〔nm〕程度のSiNから
なる保護膜35を形成する。
【0055】5−(4) スピン・コート法を適用することに依り、高分子化合物
原料、例えばPIX−6400(日立化成株式会社製)
を塗布してから、温度200〔℃〕、300〔℃〕、3
50〔℃〕でキュアを行なってイミド化することでポリ
イミド層を形成する。尚、p側電極37上などに形成さ
れたポリイミド層は、酸素プラズマ・エッチングなどで
除去する。
【0056】5−(4) 保護膜35を形成したままの状態で、p側電極37を合
金化する為の熱処理を行なう。尚、保護膜35で覆った
まま熱処理を行なうと、良好な合金化を実現することが
できる。
【0057】図6(A)参照 6−(1) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス、及び、
エッチャントをフッ酸:フッ化アンモニウム=1:50
とするウエット・エッチング法を適用することに依り、
保護膜35を選択的に除去してp側電極37を表出させ
る。 6−(2) CMP(chemical mechanical p
olishing)法を適用することに依り、基板31
の裏面側を研磨し、矢印で指示してある厚さを120
〔μm〕にする。
【0058】図6(B)参照 6−(3) 真空蒸着法を適用することに依り、基板31の裏面側に
Au/AuSnからなるn側電極38を形成する。
【0059】図7参照 7−(1) 通常の半導体レーザと同様な劈開を行なってから、プラ
ズマCVD法を適用することに依り、光入射側の端面に
SiNからなるARコート膜39を形成して完成させ
る。
【0060】図8は図1乃至図7について説明した半導
体受光装置の動作を説明する為の半導体受光装置の要部
切断正面図であり、図1乃至図7に於いて用いた記号と
同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとす
る。
【0061】図に於いて、40は半導体受光装置に入射
して伝播する光ビームを示し、このように光ビーム40
が伝播する際、その両側方にp+ 領域34Cが存在して
いるので、そのp+ 領域34Cはキャリヤ・トラップと
して作用し、従って、高速動作させた際に生じる光ビー
ムの裾引き現象を低減させることができる。
【0062】図9は本発明に於ける実施の形態2に依っ
て製造された半導体受光装置を表す要部切断正面図であ
る。
【0063】図に於いて、41はp+ 段差形状基板、4
2はp+ 光導波層、43はアンドープ光吸収層、44は
光導波層、44Aは光導波層44に於けるn+ 領域、4
4Bは導波層44に於けるp領域、44Cは導波層44
に於けるn+ 領域、45はSiNからなる保護膜、46
はp側電極、47はn側電極をそれぞれ示している。
【0064】この半導体受光装置は、実施の形態1に依
る半導体受光装置がn+ 段差形状基板を用いているのに
対し、p+ 段差形状基板を用い、全体として各部分の導
電型が逆になっている点で相違している。
【0065】図10は本発明に於ける実施の形態3に依
って製造された半導体受光装置を表す要部切断正面図で
あり、図9に於いて用いた記号と同記号は同部分を表す
か或いは同じ意味を持つものとする。
【0066】この半導体受光装置は、実施の形態2に依
る半導体受光装置のn+ 領域44Aがリッジ状部分の頂
面に形成されているのに対し、n+ 領域44Aが相隣る
リッジ状部分とリッジ状部分との間に生成された溝状部
分の底面に形成されている点で相違している。
【0067】図11は本発明に於ける実施の形態4及び
実施の形態5に依って製造された半導体受光装置を表す
要部切断正面図である。
【0068】(A)に於いて、51はn+ 段差形状基
板、52はn+ 光導波層、53はアンドープ光吸収層、
54は光導波層、54Aは光導波層54を構成するp+
領域、54Cは光導波層54を構成するn領域、55は
SiNからなる保護膜、56はp側電極、57はn側電
極をそれぞれ示している。
【0069】(B)に於いて、61はp+ 段差形状基
板、62はp+ 光導波層、63はアンドープ光吸収層、
64は光導波層、64Aは光導波層64を構成するn+
領域、64Cは光導波層64を構成するp領域、65は
SiNからなる保護膜、66はn側電極、67はp側電
極をそれぞれ示している。
【0070】(B)に見られる半導体受光装置は、実施
の形態4に依って製造された半導体受光装置がn+ 段差
形状基板を用いているのに対し、p+ 段差形状基板を用
い、全体として各部分の導電型が逆になっている点で相
違している。
【0071】図12は本発明に於ける実施の形態6に依
って製造された半導体受光装置を表す要部切断側面図で
ある。
【0072】図に於いて、71はn+ 段差形状基板、7
2はn+ 光導波層、73はアンドープ光吸収層、74は
光導波層、74Aは光導波層74を構成するp+ 領域、
75はSiNからなる保護膜、76はAu膜からなるミ
ラー、77はポリイミド層、78はp側電極、79はn
側電極をそれぞれ示している。
【0073】この半導体受光装置では、保護膜75を形
成した後、光吸収層73に於ける光入射側と反対側にミ
ラー76を設けるようにしている。この構成に依って、
入射され且つ伝播してきた光がミラー76で反射される
ので、素子長を短くすることができる点で他の実施の形
態に依る半導体受光装置と異なる。
【0074】
【発明の効果】本発明に依る半導体受光装置の製造方法
に於いては、段差形状基板上に該段差形状を受け継いだ
少なくとも光導波層及び光吸収層及び光導波層を順に積
層形成して光導波路型pin受光素子を製造する場合、
光吸収層上に光導波層を形成する際にp型不純物及びn
型不純物を同時にドーピングして結晶を成長することに
依って前記光導波層にp型領域とn型領域とを選択的に
生成させる。
【0075】前記構成を採ることに依って、生成された
pn接合の大部分は、良質の半導体に囲まれ、ごく僅か
な部分が表出されるのみである為、リーク電流を少なく
抑えることができ、また、そのpn接合は、結晶成長時
に自然発生的に生成され、しかも、その位置は、下地の
面方位に依って正確に制御されるので製造歩留りは向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける実施の形態1に依って製造され
た半導体受光装置を表す要部切断斜面図である。
【図2】段差形状基板を作成する工程を説明する為の工
程要所に於ける段差形状基板を表す要部切断正面図であ
る。
【図3】段差形状基板を作成する他の工程を説明する為
の工程要所に於ける段差形状基板を表す要部切断正面図
である。
【図4】図1に見られる半導体受光装置の製造工程であ
る実施の形態1を説明する為の工程要所に於ける半導体
受光装置を表す要部切断正面図である。
【図5】図1に見られる半導体受光装置の製造工程であ
る実施の形態1を説明する為の工程要所に於ける半導体
受光装置を表す要部切断正面図である。
【図6】図1に見られる半導体受光装置の製造工程であ
る実施の形態1を説明する為の工程要所に於ける半導体
受光装置を表す要部切断正面図である。
【図7】図1に見られる半導体受光装置の製造工程であ
る実施の形態1を説明する為の工程要所に於ける半導体
受光装置を表す要部切断正面図である。
【図8】図1乃至図7について説明した半導体受光装置
の動作を説明する為の半導体受光装置の要部切断正面図
である。
【図9】本発明に於ける実施の形態2に依って製造され
た半導体受光装置を表す要部切断正面図である。
【図10】本発明に於ける実施の形態3に依って製造さ
れた半導体受光装置を表す要部切断正面図である。
【図11】本発明に於ける実施の形態4及び実施の形態
5に依って製造された半導体受光装置を表す要部切断正
面図である。
【図12】本発明に於ける実施の形態6に依って製造さ
れた半導体受光装置を表す要部切断側面図である。
【図13】従来の技術に依るメサ・タイプの光導波路型
受光素子を表す要部切断斜面図である。
【図14】従来の技術に依る拡散タイプの光導波路型受
光素子を表す要部切断斜面図である。
【図15】InP系材料に於ける面方位に依ってドーパ
ントの取り込まれ量が変化することを説明する為の線図
である。
【図16】InP系材料に於ける面方位に依ってドーパ
ントの取り込まれ量が変化することを説明する為の線図
である。
【図17】GaAs系材料に於ける面方位に依ってドー
パントの取り込まれ量が変化することを説明する為の線
図である。
【図18】GaAs系材料に於ける面方位に依ってドー
パントの取り込まれ量が変化することを説明する為の線
図である。
【符号の説明】
31 段差形状基板 32 光導波層 33 光吸収層 34 光導波層 34A 光導波層34に於けるp+ 領域 34B 光導波層34に於けるn領域 34C 光導波層34に於けるp+ 領域 35 SiNからなる保護膜 36 ポリイミド層 37 p側電極 38 n側電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段差形状基板上に該段差形状を受け継いだ
    少なくとも光導波層及び光吸収層及び光導波層を順に積
    層形成して光導波路型pin受光素子を製造する場合に
    於いて、 前記光吸収層上に光導波層を形成する際にp型領域を生
    成するp型不純物及びn型領域を生成するn型不純物を
    同時にドーピングして結晶を成長することに依って前記
    光導波層にp型領域とn型領域とを選択的に生成させる
    工程が含まれてなることを特徴とする半導体受光装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】p型不純物がBe,Mg,Zn,Cd,G
    e,Cから選択されたものであると共にn型不純物が
    S,Si,Se,Te,Snから選択されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体受光装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】段差形状基板がn型である場合に受光部で
    ある光吸収層部分の直上に位置するp型領域が(00
    1)面に生成されると共に前記p型領域に接するn型領
    域がA面にオフした面に生成されることを特徴とする請
    求項1或いは2記載の半導体受光装置の製造方法。
  4. 【請求項4】段差形状基板がp型である場合に受光部で
    ある光吸収層部分の直上に位置するn型領域が(00
    1)面に生成されると共に前記n型領域に接するp型領
    域がB面にオフした面に生成されることを特徴とする請
    求項1或いは2記載の半導体受光装置の製造方法。
  5. 【請求項5】段差形状基板がn型である場合にn型領域
    が(001)面に生成されると共に受光部である光吸収
    層部分直上のp型領域がB面にオフした面に前記n型領
    域と接して生成されることを特徴とする請求項1或いは
    2記載の半導体受光装置の製造方法。
  6. 【請求項6】段差形状基板がp型である場合にp型領域
    が(001)面に生成されると共に受光部である光吸収
    層部分直上のn型領域がA面にオフした面に前記p型領
    域と接して生成されることを特徴とする請求項1或いは
    2記載の半導体受光装置の製造方法。
  7. 【請求項7】光吸収層に於ける光入射側と反対側にミラ
    ーを形成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか
    1記載の半導体受光装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001189481A (ja) * 1999-12-30 2001-07-10 Honda Motor Co Ltd ソーラーセルの製造方法
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