JPH11267411A - 洗米排水の処理装置 - Google Patents

洗米排水の処理装置

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JPH11267411A
JPH11267411A JP10095168A JP9516898A JPH11267411A JP H11267411 A JPH11267411 A JP H11267411A JP 10095168 A JP10095168 A JP 10095168A JP 9516898 A JP9516898 A JP 9516898A JP H11267411 A JPH11267411 A JP H11267411A
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filtration
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washing wastewater
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ−内の濾過残渣物の除去が容易で、
かつフィルタ−の濾過効率に優れ、使い勝手が良好で、
しかも小型化が可能で製造コスト、ランニングコストと
もに低廉な洗米排水の処理装置を提供する。 【解決手段】 洗米排水の貯留槽と、この貯留槽から送
給された洗米排水の濾過手段と、処理済の洗米排水等を
受容する受槽を具え、前記濾過手段を、並列に複数設置
され、その一端には洗米排水の受水口を、他端には濾過
残渣物のための開閉可能な排出口を有して柔軟性濾材で
形成されて内部への洗米排水の入出に応じて膨張・収縮
するフィルタ−と、前記排出口の開閉動作をなすととも
に、前記フィルタ−を押圧しつつフィルタ−の一端から
他端まで走査してフィルタ−内の濾過残渣物を前記排出
口から捻出するクリ−ニング手段と、走査駆動手段と、
で構成し、柔軟性濾材としての編物布で構成される前記
フィルタ−は複数の細管部とこれらを互いに結ぶ連通部
とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、洗米機等から排出さ
れる洗米排水の処理装置に関し、詳しくは、多数のデン
プン粒子を含有する洗米排水を公共下水道その他に流出
させ得る程度まで濾過するための洗米排水の処理装置に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】洗米機等から排出される洗米排水、すな
わちいわゆる米の研ぎ汁は通常で300〜22000p
pmという極めて高いBOD(生物学的酸素要求量)を
示し、このままでは公共下水道あるいは一般河川への放
出基準をクリヤ−することができない。このため、従来
は洗米排水を遠心分離機、沈殿濾過装置あるいは生物的
処理装置で排水中の多数のデンプン粒子等を除去せざる
を得なかった。しかしながら、これら従来技術に係る装
置は、大型かつ高価とならざるを得ず、保守管理あるい
はランニングコストの面でも種々の問題があった。
【0003】そこで本願発明者は、上記従来の問題点を
解消するために、先に特願平9−102984号におい
て「米研ぎ汁排水の濾過方法」を新規に開示した。この
「米研ぎ汁排水の濾過方法」は、長手の袋状に形成され
たフィルタ−により米研ぎ汁排水を濾過する技術であ
り、上記従来の問題点の解決に資するところが大きい
が、本願発明は前記先願発明にさらに改良を加えた新規
な洗米排水の処理技術を提供しようとするものである。
【0004】
【発明の概要】本願発明に係る洗米排水の処理装置は、
洗米排水の貯留槽と、この貯留槽から送給された洗米排
水を濾過するための濾過手段と、処理済の洗米排水等を
受容する受槽とを具え、前記濾過手段を、並列に複数設
置され、その一端には洗米排水の受水口を、他端には濾
過残渣物のための開閉可能な排出口を有して柔軟性濾材
で形成されることにより内部への洗米排水の入出に応じ
て膨張・収縮するフィルタ−と、前記排出口の開閉動作
をなすとともに、前記フィルタ−を押圧しつつフィルタ
−の一端から他端まで走査してフィルタ−内の濾過残渣
物を前記排出口から捻出するクリ−ニング手段と、走査
駆動手段と、で構成することにより上記従来の問題点を
解消しようとするものである。
【0005】上記において、前記フィルタ−は、柔軟性
濾材とこれに積層被覆される柔軟性網状体の2層構造と
することがある。また、上記において、柔軟性濾材は編
物布で構成するとともに、フィルタ−は複数の細管部と
これらを互いに結ぶ連通部とを具えて、フィルタ−の濾
過効率および堅牢性の向上を図ることがある。さらに、
上記において、前記複数の細管部は各々の側部を順次連
結され簾状に並設しフィルタ−を構成することがある。
さらにまた、上記において、前記フィルタ−は長手の筒
状本体部と、この筒状本体部の長手全方向に所定間隔で
ミシン縫着による区画線で形成される小区画部とを具
え、前記小区画部により複数の細管部を構成することが
ある。また、上記において前記編物布はメリヤス布で構
成し、濾過性能の向上とコストの低減を実現する。
【0006】そして、上記において前記クリ−ニング手
段は、前記複数の各フィルタ−を間にして対向する外枠
ロ−ラと内枠ロ−ラとをそれぞれフィルタ−と同数具え
るとともに、前記複数の外枠ロ−ラを所定間隔で固定す
る外枠体と、前記複数の内枠ロ−ラを保持して前記外枠
体内で移動し、各内枠ロ−ラを各外枠ロ−ラに接離させ
る内枠体と、を具えて構成することによりフィルタ−に
おける濾過残渣物の除去を容易にし処理装置の運転効率
を高めるとともに装置の操作性を容易にする。
【0007】
【発明の実施形態】本願発明の実施形態の1例は次のと
おりである。濾過手段におけるフィルタ−を構成する濾
材は、特願平9−102984号に開示したものを使用
するが、例えば規則正しい編み目が密に形成されたメリ
ヤス布により長手の方形袋状あるいは筒状本体部を形成
し、この本体部にさらにミシン縫着により筒状の小区画
部を本体部の全長手方向に複数形成して細管部を構成
し、このよう細管部が簾状に連なって形成されるフィル
タ−を魚網のような柔軟な網状体で被覆してフィルタ−
を2層構造とする。各細管部間には、洗米排水を導通す
るための連通部を形成する。メリヤス布が濾材として好
適であるのは、布地が比較的厚く、したがって編み目で
構成される孔部が一定の深さを有するからである。使用
するフィルタ−の一端には洗米排水の受水口を形成し、
他端には開口部を全辺にわたり形成し濾過残渣物の排出
口とし、濾過時には開口部を閉じ、濾過残渣物の除去時
には開口部を開とできるようにする。このフィルタ−を
適宜な支持材に多数互いに並立するように前記受水口側
を上端に前記開口部側を下端にして吊下し、前記開口部
を閉じて受水口から洗米排水を注入して濾過動作をな
す。濾過動作の終了後、前記開口部を開放して濾過残渣
物の除去を行う。
【0008】フィルタ−の開口部の開閉および濾過残渣
物の除去は、クリ−ニング手段により行う。すなわち、
クリ−ニング手段は、上下が開口している箱状の外枠体
と、この外枠体内に格納され同様に上下が開口している
箱状の内枠体とを具備している。そして、外枠体にはフ
ィルタ−と同数の外枠ロ−ラが、また内枠体にもフィル
タ−と同数の内枠ロ−ラが取り付けられる。内枠体は、
内枠ロ−ラを保持して外枠体内を所定距離だけ往復動で
きるように構成される。外枠ロ−ラと内枠ロ−ラとは互
いにフィルタ−を間に相対向していて、内枠体の所定位
置への移動により外枠ロ−ラと内枠ロ−ラは接合してフ
ィルタ−を挟持することになる。また、内枠体の原位置
への復帰により外枠ロ−ラと内枠ロ−ラとは互いに離開
し、フィルタ−の挟持は開放される。すなわち、これら
の一連の動作によりフィルタ−の一端の排出口は開閉さ
れる。外枠ロ−ラは内枠体を貫通して外枠体に取り付け
られるが、内枠体の外枠体内で往復動作を可能にするた
めに、外枠ロ−ラは内枠体に設けた長穴を貫通する構成
とする。
【0009】クリ−ニング手段の各ロ−ラは、常時はフ
ィルタ−の一端の排出口を挟持している。すなわち、洗
米排水の濾過時はフィルタ−の排出口を閉じており、濾
過作業が終了してフィルタ−内の濾過残渣物の除去時に
は各ロ−ラによる排出口の挟持を開放にし、次いでクリ
−ニング手段は走査駆動手段によりフィルタ−の他端に
移動する。この位置で内枠体が移動して各ロ−ラは再び
フィルタ−を挟持する。そして、その挟持した状態で、
クリ−ニング手段は走査駆動手段により再び原位置に移
動する。この動作を順次繰り返すことにより、濾過残渣
物はフィルタ−内から捻出される。濾過残渣物の排出
後、クリ−ニング手段は、原位置すなわち各ロ−ラがフ
ィルタ−を挟持し、その排出口を閉鎖する位置に移動し
て再び濾過作業が可能な状態となる。
【0010】
【発明の実施例】図面に基ずいて本願発明の1実施例を
説明する。図1は、本願に係る洗米排水の処理装置の概
略構成を示す図である。図において、1は洗米機から排
出された洗米排水の貯留槽、2は排水の汲み上げポン
プ、3は汲み上げた排水の受槽、4はポンプ2と受槽3
との間に配設されたパイプである。5は匡体6に収納さ
れる濾過手段7と前記受槽3とを連結するパイプ、8は
パイプ5に介装された流量調節弁である。
【0011】前記匡体6の傾斜底部には切り替え弁9が
取り付けられていて、循環パイプ10と排出パイプ11
が連結され、循環パイプ10は前記貯留槽1に、また排
出パイプ11は公共下水道または必要に応じて2次処理
装置12に連結されている。
【0012】図2は、前記濾過手段7の正面図で、図に
おいて71、71、..は支持軸72、72..に吊下
されたフィルタ−であり、該実施例では所定間隔に並設
された10本の支持軸にフィルタ−71が一対ずつ、す
なわち総計20のフィルタ−が吊下されている。73は
前記パイプ5と連結されている分配パイプで、これに連
結される不図示の分岐パイプを介して洗米排水をフィル
タ−71の上端に形成された受水口に注入する。なお、
各分岐パイプには電磁弁が設けられていて周知の動作に
よりフィルタ−71への洗米排水の供給等をコントロ−
ルするようになっている。
【0013】74は、後述の各ロ−ラ75a、76a等
を具えたクリ−ニング手段であり、洗米排水の濾過作業
時には、図示のようにフィルタ−71の下端に位置して
各ロ−ラの動作によりフィルタ−71の下端を挟持して
その排出口を閉鎖し、濾過作業が終了してフィルタ−内
部の濾過残渣物の除去時にはフィルタ−71の上端部に
移動した後、ロ−ラによりフィルタ−71を押圧しつつ
下降してフィルタ−内部の残渣物を前記匡体6の底部に
捻出する。クリ−ニング手段74のこのような上下動
は、走査駆動手段によりなされる。すなわち、図におい
て、91は回転駆動源、91a,91a,91b,91
bはそれぞれ一対をなすプ−リで回転駆動源91とプ−
リ91a,91aとの間にはベルト92、92が張設さ
れており、プ−リ91a,91aとプ−リ91b,91
bとの間にはベルト93、93が張設されている。これ
ら回転駆動源、各プ−リおよび各ベルトにより走査駆動
手段が構成されている。ベルト93、93はそれぞれ前
記クリ−ニング手段74に係合していて、回転駆動源の
所定方向への回転によりクリ−ニング手段74は上昇ま
たは下降することになる。
【0014】図3は、クリ−ニング手段74の構成を示
す斜視図でり、クリ−ニング手段74は、外枠体75、
内枠体76、外枠ロ−ラ75a、内枠ロ−ラ76a、ネ
ジ77、77から構成されている。外枠体75は図示の
ように上下両面が開口した箱状をなしており、図2に示
す前記フィルタ−71と同数の外枠ロ−ラ75aが所定
間隔で架設されている。また、外枠体75内に収納され
て同様に箱状の内枠体76には内枠ロ−ラ76aが所定
間隔でフィルタ−71と同数架設されている。外枠ロ−
ラ75aの両端部は内枠体76側面の長穴76bを介し
て外枠体75の側面に固定されている。一方、内枠体7
6の側面の丸穴に固定された内枠ロ−ラ76aの両端部
は外枠体75の側面に形成された長穴75bに係合され
ている。このように、図4に示すように内枠体76は、
前記各ロ−ラにより外枠体75と係止され、しかも図示
の矢符方向に移動可能となる。77、77は、外枠体7
5と内枠体76に係合するネジで、このネジ77、77
の所定方向への回転により、内枠体76はその保持する
内枠ロ−ラ76a,76a..とともに図示の矢符方向
に往復動して、これにより内枠ロ−ラ76a,76aは
それぞれ外枠ロ−ラ75a,75a..に対して接合、
離開をなすことになる。
【0015】図5、図6は、フィルタ−71、このフィ
ルタ−71を吊下する支持軸72、前記クリ−ニング手
段74の各ロ−ラの関連構成を示す図である。図5にお
いて、72は前述した図1における支持軸で、連結され
た一対のフィルタ−71、71が掛け渡されている。ク
リ−ニング手段はフィルタ−71、71の下端に位置し
ていて、外枠ロ−ラ75a,75aと内枠ロ−ラ76
a、76aはそれぞれ接合状態にあり、フィルタ−7
1、71の下端部を挟持している。すなわち、図示しな
い内枠体76は前記ネジ77、77の回転により内枠ロ
−ラが外枠ロ−ラに密接する位置にセットされている。
この状態で、フィルタ−71、71の下端の排出口71
dは閉となり、フィツタ−71内へ注入された洗米排水
の濾過作業がなされることになる。
【0016】濾過作業が終了して、フィルタ−内の濾過
残渣物を除去する場合は、図6に示すようにネジ77を
前記とは逆に回転させて内枠体76を逆方向に移動させ
て内枠ロ−ラ76aと外枠ロ−ラ75aとの接合を解除
してフィルタ−71の排出口71dを開放し、内部の濾
過残渣物を放出するとともに、クリ−ニング手段74を
前記走査駆動手段によりフィルタ−71の上端部に上昇
させる。この位置で、再びネジ77を回転して内枠体7
6をその保持する内枠ロ−ラ76aが外枠ロ−ラ75a
に接合する位置に移動させる。これにより両ロ−ラはフ
ィルタ−71を間にして互いに圧接する。この状態でク
リ−ニング手段を下降させてフィルタ−内に付着残留し
た濾過残渣物をフィルタ−の排出口方向に捻出する。こ
のように、各ロ−ラがフィルタ−を挟持した状態でクリ
−ニング手段を必要回数フィルタ−上を走査させて残渣
物を完全に排出する。このようにして、図1に示す前記
匡体6の底部に溜った残渣物は適宜の吸引手段により外
部に排出する。
【0017】さて、図7は該実施例に用いたフィルタ−
を示す斜視図である。この実施例ではフィルタ−には編
物布であるメリヤス布が使用されている。図に示すよう
に、メリヤス布で、800mm × 1700mm の筒状体を形成
し、この筒状体を二つ折にして前記支持軸72に係止し
一対のフィルタ−として使用する。図1に示した処理装
置では、このような筒状体を10対使用して、総計20
枚のフィルタ−がセットされていて、濾過面積は50m
2 に達している。フィルタ−71には、ミシン縫着によ
る区画線71aにより、複数の小区画部71b,71b
を形成し、この小区画部により細管部を構成する。各細
管部の間には排水が流通できるように複数の連通部71
c,71cを形成する。このようにして、フィルタ−は
複数の細管部が連設された簾状に構成され、フィルタ−
の剛性を高めることができる。さらに、フィルタ−を複
数の小区画部(細管部)により構成することにより、フ
ィルタ−内の残渣物を効率よく除去することができる。
すなわち、フィルタ−全体を単一の袋体で構成し、これ
に排水を満たして濾過作業をなすと、フィルタ−内のす
べての排水を濾過できる以前に目詰まりを生じてしま
う。この対策として、フィルタ−内への排水量を減じる
ことが考えられるが、結果は同様となる。すなわち、排
水量を半分に減じてもその排水はフィルタ−内の下半部
に位置することになるからである。本願発明のように、
小区画部を複数設けた場合フィルタ−内に収納される排
水量は小区画の形成されていない場合に比較してその量
は少なくなるが、濾過は小区画におけるすべての濾過壁
によりなされる。これに対して、小区画を有するフィル
タ−の全収容量と同量の排水を小区画の形成されていな
いフィルタ−に投入した場合、排水は下方に位置してし
まい、排水の充填されないフィルタ−部では濾過がなさ
れないことになる。このように、本願発明に係るフィル
タ−は単位排水量に対して濾過面積を極めて大きくし、
濾過効率を向上させることができる。なお、洗米排水の
充填時のフィルタ−の剛性を高めるために図7の(b)
(図7(a)のA−A線断面図)に示すようにフィルタ
−をメリヤス布とその外側に貼付した網状体71dとの
2層構造としてもよい。この実施例では網状体71eし
て適宜の網目径を有する魚網を使用した。
【0018】ところで、洗米排水は通常、洗米機に使用
される1mm程度の網目を通過してくるから排水に含ま
れる粒子は1000ミクロン以下と考えられる。したが
って、フィルタ−の網目はこの最大粒子が通過しない程
度の網目以下にする。しかしながら、フィルタ−の網目
を前記最大粒子より若干小径に設定した場合、この径よ
り小さい粒子は通過してしまうことになる。そこで、フ
ィルタ−としてメリヤス布のような編物布を使用するこ
とになる。このような編物布は通常の織物布に比較して
やや太番手の糸により編まれているから、布自体に厚み
があり、したがって形成される編目もにも厚みができ
る。すなわち、編目はいわばトンネル状に形成されてい
ると考えることができる。そして、このトンネルを通過
するとき、まず大径のデンプン粒子等が通過時に編目の
繊維に係合し、順次、編目近傍に堆積する。この状態で
小径の粒子は通過するが、濾過作業の繰り返しにより、
編目には先に係止された粒子の集合により、いわば新た
な濾過壁が形成されることになる。この状態で、小径の
粒子も順次濾過されるものと考えられる。
【0019】上述の実施例において、濾過作業をなすに
は、まずクリ−ニング手段をフィルタ−の下端に位置さ
せてフィルタ−の排出口を閉じ、フィルタ−内に洗米排
水を導入する、濾過が進行し排水が所定の清浄度に達す
るまで切り替え弁9により排水の循環を貯留槽1、ポン
プ2、受槽3、フィルタ−71、貯留槽1で構成される
濾過回路に設定する。濾過が終了した際は、切り替え弁
9により排水を公共下水道あるいは2次処理装置12に
流出させる。濾過作業により、フィルタ−内に残渣物が
滞留したときは上述の走査により残渣物をフィルタ−内
から除去する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明は洗米排
水の処理装置を、洗米排水の貯留槽と、この貯留槽から
送給された洗米排水を濾過するための濾過手段と、処理
済の洗米排水等を受容する受槽とを具え、前記濾過手段
は、並列に複数設置され、その一端には洗米排水の受水
口を、他端には濾過残渣物のための開閉可能な排出口を
有して柔軟性濾材で形成されることにより内部への洗米
排水の入出に応じて膨張・収縮するフィルタ−と、濾過
時には前記排出口を閉鎖し、フィルタ−内の濾過残渣物
の排出時には前記排出口を開放するとともに前記フィル
タ−を押圧した状態でフィルタ−の一端から他端まで走
査して前記排出口から濾過残渣物を捻出するクリ−ニン
グ手段と、このクリ−ニング手段の走査駆動手段と、で
構成したので、小型で、フィルタ−の目詰まり対策等に
優れ、使い勝手が良好で、しかも製造コスト、ランニン
グコストともに低廉な洗米排水の処理装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係る洗米排水の処理装置の1実施例を示
す正面図である。
【図2】濾過手段の1実施例を示す図である。
【図3】クリ−ニング手段の1実施例を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のクリ−ニング手段の横断面図である。
【図5】、
【図6】図2に示す濾過手段におけるフィルタ−等の関
連構成およびクリ−ニング手段の各ロ−ラの動作を示す
斜視図である。
【図7】フィルタの1実施例を示す図である。
【符号の説明】
1...貯留槽、 3...受槽、 7...濾過手段 71..フィルタ− 72...支持軸 74..クリ−ニング手段 75....外枠体 75a...外枠ロ−ラ 76....内枠体 76a...内枠ロ−ラ 91....走査駆動手段の駆動源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/12 A 29/38 580Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗米排水の貯留槽と、この貯留槽から送
    給された洗米排水を濾過するための濾過手段と、処理済
    の洗米排水等を受容する受槽とを具え、 前記濾過手段は、並列に複数設置され、その一端には洗
    米排水の受水口を、他端には濾過残渣物のための開閉可
    能な排出口を有して柔軟性濾材で形成されることにより
    内部への洗米排水の入出に応じて膨張・収縮するフィル
    タ−と、濾過時には前記排出口を閉鎖し、フィルタ−内
    の濾過残渣物の排出時には前記排出口を開放するととも
    に前記フィルタ−を押圧した状態でフィルタ−の一端か
    ら他端まで走査して前記排出口から濾過残渣物を捻出す
    るクリ−ニング手段と、このクリ−ニング手段の走査駆
    動手段と、で構成したことを特徴とする洗米排水の処理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記フィルタ−は、
    柔軟性濾材とこれに積層被覆される柔軟性網状体の2層
    構造としたことを特徴とする洗米排水の処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、柔軟性濾材は編物布
    で構成するとともに、フィルタ−は複数の細管部とこれ
    らを互いに結ぶ連通部とを具えたことを特徴とする洗米
    排水の処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記複数の細管部は
    各々の側部を順次連結され簾状に並設しフィルタ−を構
    成したことを特徴とする洗米排水の処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記フィルタ−は長
    手の筒状本体部と、この筒状本体部の長手全方向に所定
    間隔でミシン縫着による区画線で形成される小区画部と
    を具え、前記小区画部により複数の細管部を構成したこ
    とを特徴とする洗米排水の処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記編物布はメリヤ
    ス布であることを特徴とする洗米排水の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記クリ−ニング手段は、前記複数の各
    フィルタ−を間にして対向する外枠ロ−ラと内枠ロ−ラ
    とをそれぞれフィルタ−と同数具えるとともに、前記複
    数の外枠ロ−ラを所定間隔で固定する外枠体と、前記複
    数の内枠ロ−ラを保持して前記外枠体内で移動し、各内
    枠ロ−ラを各外枠ロ−ラに接離させる内枠体と、を具え
    て構成したことを特徴とする請求項1乃至6いずれか記
    載の洗米排水の処理装置。
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