JPH1126692A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH1126692A
JPH1126692A JP9173807A JP17380797A JPH1126692A JP H1126692 A JPH1126692 A JP H1126692A JP 9173807 A JP9173807 A JP 9173807A JP 17380797 A JP17380797 A JP 17380797A JP H1126692 A JPH1126692 A JP H1126692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部降圧回路を搭載した半導体集積回路にお
いて、加速試験時と非加速試験時にそれぞれ異なる内部
電源電圧を発生する。 【解決手段】 外部電源電圧VEXTが所定値V1〜所
定値V2の範囲にある場合には、内部電源電圧VEXT
にほとんど依存性がなく一定電圧VAを保持する第1の
電圧特性Iを持つ。外部電源電圧VEXTが所定値V2
を越える場合、非加速試験時(動作マージン確認試験
時)には、外部電源電圧に依存して前記一定電圧VAか
ら変化する第2の電圧特性IIを持ち、加速試験時には、
外部電源電圧に依存して前記一定電圧VAよりも高い一
定電圧値VBから変化する第3の電圧特性III を持つ。
従って、動作マージン確認試験時には、特性I、IIによ
り、内部電源電圧VINTが連続し、電圧範囲VA〜V
Bでの動作保証が可能である。加速試験時には、特性II
I により、十分な電圧加速が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
し、特に、内部降圧回路を搭載したものの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路は、素子の微細化
が進み、トランジスタ耐圧の低下に対する信頼性の確保
と、低消費電力化とを実現するために、外部電源電圧を
半導体集積回路内部で降圧し、その降圧電源によって内
部回路を駆動する内部降圧回路を搭載する半導体集積回
路が主流となっている。
【0003】また、一般的に、半導体集積回路の良品と
不良品を判別するためには、メモリテスターあるいはロ
ジックテスター等を使用して、半導体集積回路の動作保
証電圧の上限よりも数パーセント高い電圧や動作保証電
圧の下限よりも数パーセント低い電圧を半導体集積回路
に印加し、その仕様を満足する動作をするか否かを判定
する動作マージン確認試験が実施される。また、半導体
集積回路の初期故障を効果的にスクリーニングするため
に、半導体集積回路の動作保証電圧よりも高い電圧を高
温度条件のもと一定時間印加する加速試験、通称バーン
イン試験が実施される。
【0004】以下、従来の技術について説明する。
【0005】内部降圧回路を有する半導体集積回路の外
部電源電圧VEXTに対する内部電源電圧VINTの特
性を、図20(a)、(b)、(c)に示される特性に
分類する。前記3種類の特性は、外部電源電圧VEXT
が“0”から所定値V1の間、内部電源電圧VINT
は、外部電源電圧VEXTに比例して上昇する特性を持
つ。そして、外部電源電圧VEXTが所定値V1から所
定値V2の間、内部電源電圧VINTは、一定電圧VA
を示す特性を持つ。よって、半導体集積回路の外部電源
電圧の動作保証電圧範囲が所定値V1以上所定値V2未
満の範囲ならば、内部回路は一定電圧VAで駆動される
ため、外部電源電圧に依存しない安定した動作が可能と
なる。外部電源電圧VEXTが所定値V2以上の電圧に
なると、それまで一定電圧VAであった内部電源電圧V
INTは、外部電源電圧VEXTに比例し上昇する特性
を持つ。これは、加速試験用の電圧特性であり、それま
で一定電圧VAであった内部電源電圧よりも高い内部電
源電圧にすることにより、加速試験時の内部回路に対す
る電圧加速を得るためである。図20(a)の場合は、
外部電源電圧VEXTが所定値V2になると、内部電源
電圧VINTは、一定電圧VAから一定電圧VBに一気
に上昇する。そして、外部電源電圧VEXTに等しい特
性で上昇する。図20(b)の場合は、外部電源電圧V
EXTが所定値V2になると、内部電源電圧VINT
は、一定電圧VAからVCに一気に上昇する。そして、
電圧VCから外部電源電圧VEXTに比例し上昇する特
性を持つ。図20(c)の場合は、外部電源電圧VEX
Tが所定値V2になると、一定電圧VAから外部電源電
圧VEXTに比例して上昇する特性を持つ。
【0006】次に、前記図20(a)、(b)、(c)
3種類の特性に対応した内部降圧回路の回路構成ブロッ
ク図の一例を、それぞれ図19(a)、(b)、(c)
に示す。
【0007】図19において、1は基準電圧発生回路、
2は加速試験検知回路、3はP型MOSトランジスタ、
4は基準電圧選択回路、5は内部電源供給回路、6は内
部回路、VREF1、VREF2、VREF3は基準電
圧、VBI2は加速試験検知回路の出力信号、VINT
は内部電源電圧、VEXTは外部電源電圧を示す。以上
のように構成された半導体集積回路について、以下その
動作を説明する。
【0008】先ず、図19(a)の場合について説明す
る。基準電圧発生回路1で発生する基準電圧は、図21
(a)に示すように、外部電源電圧VEXTが所定値V
1以上になると、一定電圧VAとなる特性を持ち、基準
電圧VREF1として出力される。加速試験検知回路2
は、加速試験用の内部電源電圧を発生させるかどうかを
決定する回路であって、外部電源電圧VEXTが所定値
V2未満では加速試験検知回路2の出力信号VBI2と
して高レベルの信号を出力し、所定値V2以上では低レ
ベルの信号を出力する。従って、加速試験検知回路2の
出力信号VBI2をゲート端子に入力するP型MOSト
ランジスタ3は、外部電源電圧VEXTが“0”から所
定値V2の範囲でオフ、所定値V2以上でオンすること
により、基準電圧VREF1は、外部電源電圧VEXT
が“0”から所定値V2の間は、図21(a)の特性に
従い、所定値V2以上になると、P型MOSトランジス
タ3がオンするので、強制的に外部電源電圧VEXTと
等しい特性を持つ。そして、基準電圧VREF1に基づ
いて、内部電源供給回路5によって、内部回路6を駆動
するための内部電源電圧VINTが供給される。
【0009】ここで、内部電源供給回路5は、図22に
示すように、差動増幅器7と、P型MOSトランジスタ
QP3とにより構成するのが一般的である。図22にお
いて、差動増幅器7は、カレントミラーを構成するP型
MOSトランジスタQP1、QP2と、前記P型MOS
トランジスタQP1、QP2にそれぞれ直列に接続され
たN型MOSトランジスタQN1、QN2と、更に差動
増幅器7を流れる電流を制御するN型MOSトランジス
タQN3により構成される。そして、差動増幅器7の一
方の入力(N型MOSトランジスタQN1のゲート端
子)に基準電圧VREF1を入力し、他方(N型MOS
トランジスタQN2のゲート端子)にはP型MOSトラ
ンジスタQP3のドレイン端子である内部電源電圧VI
NTを入力し、差動増幅器7の出力(P型MOSトラン
ジスタQP1のドレイン端子)は、P型MOSトランジ
スタQP3のゲート端子に入力にされる。
【0010】以上のような構成の内部電源供給回路5の
動作について、以下、説明する。
【0011】差動増幅器7は、基準電圧VREF1と内
部電源電圧VINTとを入力とし、内部電源電圧VIN
Tの電圧が基準電圧VREF1よりも低ければ低レベル
の信号を出力し、次段のP型MOSトランジスタQP3
をオンさせて、外部電源電圧VEXTを内部電源電圧V
INTに供給する。また、内部電源電圧VINTの電圧
が基準電圧VREF1よりも高ければ、高レベルの信号
を出力し、次段P型MOSトランジスタQP3をオフさ
せる。このように、P型MOSトランジスタQP3をオ
ン、オフ制御することで、そのドレイン出力である内部
電源電圧VINTは、基準電圧VREF1と等しい電圧
を出力するようになる。以上のような構成により、図2
0(a)に示す特性が得られる。
【0012】次に、図19(b)の場合について説明す
る。基準電圧発生回路1で2種類の基準電圧VREF
1、VREF3を発生する。発生する基準電圧のうちV
REF1は、図19(a)の場合と同様に図21(a)
に示される特性を持つ。他方の基準電圧VREF3は、
図21(b)に示すように、外部電源電圧VEXTが所
定値V2の時、基準電圧VCを通り、外部電源電圧に比
例して上昇する特性を持つ。加速試験検知回路2は、前
記図19(a)の場合と同じ動作をし、出力信号VBI
2を発生する。基準電圧選択回路4は、2種類の基準電
圧VREF1、VREF3を入力とし、加速試験検知回
路2の出力信号VBI2によって、2種類の基準電圧の
うちの何れか一方を選択し出力する回路である。出力信
号VBI2が高レベルの時、基準電圧VREF1側を出
力し、出力信号VBI2が低レベルの時、基準電圧VR
EF3側を出力するよう選択すれば、基準電圧選択回路
4の出力は、外部電源電圧VEXTが“0”から所定値
V2の間は、図21(a)の特性に従い、所定値V2以
上では、図21(b)の特性に従う。そして、基準電圧
選択回路4より出力された基準電圧をもとに、内部電源
供給回路5によって、内部回路6を駆動するための内部
電源電圧VINTが発生する。以上のような構成によ
り、図20(b)に示す特性が得られる。
【0013】次に、図19(c)の場合について説明す
る。基準電圧発生回路1で2種類の基準電圧VREF
1、VREF2を発生する。発生する一方の基準電圧V
REF1は、図19(a)、(b)の場合と同様に、図
21(a)に示される外部電源電圧VEXTが所定値V
1以上で一定電圧VAとなる特性を持ち、他方の基準電
圧VREF2は、図21(c)に示すように、外部電源
電圧が所定値V2の時に基準電圧VAを通り、外部電源
電圧VEXTに比例して上昇する特性を持つ。そして、
発生した2種類の基準電圧VREF1、VREF2のう
ち、外部電源電圧に対する基準電圧値の高い方をもと
に、それぞれの入力である内部電源供給回路5によっ
て、内部回路6を駆動するための内部電源電圧VINT
が出力される。つまり、外部電源電圧VEXTが所定値
V2未満の場合は、図21(a)の特性に従い、所定値
V2以上になると、図21(b)の特性に従う内部電源
電圧VINTが発生する。以上のような構成により、図
20(c)に示すような特性が得られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、以下に示すような問題点がある。
【0015】先ず、図20(a)の場合は、外部電源電
圧VEXTが所定値V2になると、内部電源電圧VIN
Tは一定電圧VAから一定電圧VBに一気に上昇、つま
り不連続な電圧特性を持つため、一定電圧VAから電圧
VB間の内部電源電圧VINTによって駆動される内部
回路の特性が確認できないという問題がある。従って、
動作マージン確認試験では、内部電源電圧が一定電圧V
A以下又は一定電圧VB以上での内部回路の動作保証し
かできないのである。
【0016】次に、図20(b)の場合は、外部電源電
圧VEXTが所定値V2になると、内部電源電圧VIN
Tは一定電圧VAからVCに一気に上昇、つまり不連続
な電圧特性を持つため、前記図20(a)の場合と同様
の問題が指摘できる。
【0017】次に、図20(c)の場合は、外部電源電
圧が所定値V2になると、図20(a)、(b)のよう
な内部電源電圧VINTの不連続な電圧特性はなく、連
続した電圧特性を持つため、前記図20(a)、(b)
の場合に示したような問題は生じない。しかし、外部電
源電圧VEXTが所定値V2以上での内部電源電圧VI
NTの特性は、図20(a)、(b)の場合に比べ低
く、加速試験時に内部回路に対する十分な電圧加速が得
られないという問題がある。
【0018】本発明は、前記従来の問題点を解決するも
のであり、その目的は、半導体集積回路の動作マージン
確認試験及び加速試験に、それぞれ適した内部電源電圧
を供給できる内部降圧回路を搭載した半導体集積回路を
提供することにある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】この課題を解決するた
めに、本発明の半導体集積回路は、動作マージン確認試
験時には、連続する内部電源電圧を発生させて、内部回
路の動作特性を確認できない内部電源電圧範囲を無くす
と共に、加速試験時には、内部回路に対する十分な電圧
加速が得られる内部電源電圧を発生させる。
【0020】具体的な構成について、請求項1記載の発
明の半導体集積回路は、外部電源電圧を降圧し、内部電
源電圧として内部回路に供給する内部降圧回路を搭載し
た半導体集積回路において、前記内部降圧回路は、外部
電源電圧にほとんど依存性のない第1の基準電圧と、外
部電源電圧に依存した第2の基準電圧とを含む複数の基
準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記第1の基準
電圧に基づいて、内部電源電圧を発生して前記内部回路
に供給する第1の内部電源供給回路と、前記第2の基準
電圧に基づいて、内部電源電圧を発生して前記内部回路
に供給する第2の内部電源供給回路と、加速試験時に出
力される加速試験時制御信号により制御され、前記第1
の基準電圧と第2の基準電圧とを比較する基準電圧比較
回路と、加速試験時に、前記基準電圧比較回路の出力信
号に基づいて、加速試験時の内部電源電圧を供給する加
速試験時電圧供給回路を備えることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の半導体集積回路において、加速試験時に、前記第2の
基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高い電圧特性とな
る外部電源電圧のとき、前記基準電圧比較回路の出力信
号により前記加速試験時電圧供給回路を動作させて、前
記加速試験時の内部電源電圧を供給することを特徴とす
る。
【0022】請求項3記載の発明の半導体集積回路は、
外部電源電圧を降圧し、内部電源電圧として内部回路に
供給する内部降圧回路を搭載した半導体集積回路におい
て、前記内部降圧回路は、外部電源電圧にほとんど依存
性のない第1の基準電圧と、外部電源電圧に依存した第
2の基準電圧とを含む複数の基準電圧を発生する基準電
圧発生回路と、前記第1の基準電圧に基づいて、内部電
源電圧を供給するための内部基準電圧を発生する第1の
内部基準電圧発生回路と、前記第2の基準電圧に基づい
て、内部電源電圧を供給するための内部基準電圧を発生
する第2の内部基準電圧発生回路と、加速試験時に出力
される加速試験時制御信号により制御され、前記第1の
基準電圧と第2の基準電圧とを比較する基準電圧比較回
路と、加速試験時に、前記基準電圧比較回路の出力信号
に基づいて、加速試験時の内部電源電圧を供給するため
の内部基準電圧を発生する加速試験時基準電圧発生回路
と、前記第1及び第2の内部基準電圧発生回路並びに前
記加速試験時基準電圧発生回路の出力より発生する前記
内部基準電圧に基づいて、内部電源電圧を前記内部回路
に供給する内部電源供給回路とを備えることを特徴とす
る。
【0023】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載
の半導体集積回路において、加速試験時に、前記第2の
基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高い電圧特性とな
る外部電源電圧のとき、前記基準電圧比較回路の出力信
号により前記加速試験時基準電圧供給回路を動作させ
て、前記加速試験時の内部基準電圧を供給することを特
徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、前記請求項1、請
求項2、請求項3又は請求項4記載の半導体集積回路に
おいて、前記内部電源電圧は、外部電源電圧が半導体集
積回路の動作保証電圧範囲内にあるとき、外部電源電圧
にほとんど依存性のない電圧である第1の電圧特性を有
し、外部電源電圧が、前記第2の基準電圧が前記第1の
基準電圧より高い電圧特性となる電圧範囲のとき、非加
速試験時には、外部電源電圧に依存性のある第2の電圧
特性を有し、加速試験時には、前記第2の電圧特性より
も高い電圧特性で、且つ、外部電源電圧に依存性のある
第3の電圧特性を有することを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明は、前記請求項1又は
請求項2記載の半導体集積回路において、前記加速試験
時電圧供給回路は、外部電源電圧と内部電源電圧との間
に配置されたMOSトランジスタにより構成され、加速
試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧よ
りも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記MO
Sトランジスタがオン動作して、外部電源電圧と同じ電
圧の内部電源電圧を内部回路に供給することを特徴とす
る。
【0026】請求項7記載の発明は、前記請求項1、請
求項2又は請求項6記載の半導体集積回路において、前
記加速試験時電圧供給回路は、外部電源電圧と内部電源
電圧との間に、ダイオード型にゲート接続されたP型M
OSトランジスタを含んで構成され、加速試験時に、前
記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高い電圧
特性となる外部電源電圧のとき、前記P型MOSトラン
ジスタがオン動作して、外部電源電圧よりも前記P型M
OSトランジスタのしきい値電圧だけ低い電圧の内部電
源電圧を内部回路に供給することを特徴とする。
【0027】請求項8記載の発明は、前記請求項1、請
求項2、請求項6又は請求項7記載の半導体集積回路に
おいて、前記加速試験時電圧供給回路は、外部電源電圧
と内部電源電圧との間に、ダイオード型にゲート接続さ
れたN型MOSトランジスタを含んで構成され、加速試
験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧より
も高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記N型M
OSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧よりも
前記N型MOSトランジスタのしきい値電圧だけ低い電
圧の内部電源電圧を内部回路に供給することを特徴とす
る。
【0028】請求項9記載の発明は、前記請求項8記載
の半導体集積回路において、前記加速試験時電圧供給回
路の構成要素であるダイオード型にゲート接続されたN
型MOSトランジスタは、メモリセルトランジスタと同
じ不純物注入をしたN型MOSトランジスタであり、加
速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧
よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、外部電
源電圧よりも前記メモリセルトランジスタのしきい値電
圧とほぼ同じ電圧だけ低い電圧の内部電源電圧を発生す
ることを特徴とする。
【0029】請求項10記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2記載の半導体集積回路において、前記加速試
験時電圧供給回路は、外部電源電圧と内部電源電圧との
間に、前記基準電圧比較回路の出力信号により制御され
るMOSトランジスタと、1個又は複数のダイオード型
にゲート接続されたMOSトランジスタと、前記1個又
は複数のダイオード型にゲート接続されたMOSトラン
ジスタに対して各々並列に接続されたヒューズとを直列
に接続した構成であって、前記各ヒューズの切断によ
り、加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基
準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、
加速試験時の内部電源電圧を切り換えることが可能であ
ることを特徴とする。
【0030】請求項11記載の発明は、前記請求項3又
は請求項4記載の半導体集積回路において、前記加速試
験時基準電圧発生回路は、外部電源電圧と内部基準電圧
との間に配置されたMOSトランジスタにより構成さ
れ、加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基
準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、
前記MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧
と同じ電圧の内部基準電圧を発生することを特徴とす
る。
【0031】請求項12記載の発明は、前記請求項3、
請求項4又は請求項11記載の半導体集積回路におい
て、前記加速試験時基準電圧発生回路は、外部電源電圧
と内部基準電圧との間に、ダイオード型にゲート接続さ
れたP型MOSトランジスタを含んで構成され、加速試
験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧より
も高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記P型M
OSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧よりも
前記P型MOSトランジスタのしきい値電圧だけ低い電
圧の内部基準電圧を発生することを特徴とする。
【0032】請求項13記載の発明は、前記請求項3、
請求項4、請求項11又は請求項12記載の半導体集積
回路において、前記加速試験時基準電圧発生回路は、外
部電源電圧と内部基準電圧との間に、ダイオード型にゲ
ート接続されたN型MOSトランジスタを含んで構成さ
れ、加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基
準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、
前記N型MOSトランジスタがオン動作して、外部電源
電圧よりも前記N型MOSトランジスタのしきい値電圧
だけ低い電圧の内部基準電圧を発生することを特徴とす
る。
【0033】請求項14記載の発明は、前記請求項13
記載の半導体集積回路において、前記加速試験時基準電
圧発生回路の構成要素であるダイオード型にゲート接続
されたN型MOSトランジスタは、メモリセルトランジ
スタと同じ不純物注入をしたN型MOSトランジスタで
あり、加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の
基準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のと
き、外部電源電圧よりも前記メモリセルトランジスタの
しきい値電圧とほぼ同じ電圧だけ低い電圧の内部基準電
圧を発生することを特徴とする。
【0034】請求項15記載の発明は、前記請求項3又
は請求項4記載の半導体集積回路において、前記加速試
験時基準電圧発生回路は、外部電源電圧と内部基準電圧
との間に、前記基準電圧比較回路の出力信号により制御
されるMOSトランジスタと、1個又は複数のダイオー
ド型にゲート接続されたMOSトランジスタと、前記1
個又は複数のダイオード型にゲート接続されたMOSト
ランジスタに対して各々並列に接続されたヒューズとを
直列に接続した構成であって、前記各ヒューズの切断に
より、加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の
基準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のと
き、加速試験時の内部基準電圧を切り換えることが可能
であることを特徴とする。
【0035】請求項16記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2記載の半導体集積回路において、前記第1の
基準電圧と第2の基準電圧とを比較する前記基準電圧比
較回路の出力は、ヒステリシス特性を持ち、加速試験時
に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高
い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記加速試験時
電圧供給回路が供給する内部電源電圧は、前記外部電源
電圧の変化に対しヒステリシス特性を持つことを特徴と
する。
【0036】請求項17記載の発明は、前記請求項3又
は請求項4記載の半導体集積回路において、前記第1の
基準電圧と第2の基準電圧とを比較する前記基準電圧比
較回路の出力は、ヒステリシス特性を持ち、加速試験時
に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高
い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記加速試験時
基準電圧発生回路が供給する内部基準電圧は、前記外部
電源電圧の変化に対しヒステリシス特性を持つことを特
徴とする。
【0037】請求項18記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2記載の半導体集積回路において、前記第2の
基準電圧に基づいて内部電源電圧を供給する前記第2の
内部電源供給回路は、前記加速試験時制御信号により制
御されて、加速試験時に、内部電源電圧の供給を停止す
ることを特徴とする。
【0038】請求項19記載の発明は、前記請求項18
記載の半導体集積回路において、前記第2の内部電源供
給回路は、差動増幅器と、内部電源供給用ドライバーと
により構成され、前記差動増幅器が前記加速試験時制御
信号により制御されて、加速試験時に前記差動増幅器の
動作が停止することを特徴とする。
【0039】請求項20記載の発明は、前記請求項3又
は請求項4記載の半導体集積回路において、前記第2の
基準電圧に基づいて内部基準電圧を発生する前記第2の
内部基準電圧発生回路は、前記加速試験時制御信号によ
り制御されて、加速試験時に、内部基準電圧の発生を停
止することを特徴とする。
【0040】請求項21記載の発明は、前記請求項20
記載の半導体集積回路において、前記第2の内部基準電
圧発生回路は、差動増幅器と、内部基準電圧発生用ドラ
イバーとにより構成され、前記差動増幅器が前記加速試
験時制御信号により制御されて、加速試験時に前記差動
増幅器の動作が停止することを特徴とする。
【0041】請求項22記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2記載の半導体集積回路において、前記第1の
基準電圧に基づいて内部電源電圧を供給する前記第1の
内部電源供給回路は、前記基準電圧比較回路の出力信号
により制御されて、加速試験時に、前記第2の基準電圧
が第1の基準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電
圧のとき、前記第1の内部電源供給回路は内部電源電圧
の供給を停止することを特徴とする。
【0042】請求項23記載の発明は、前記請求項22
記載の半導体集積回路において、前記第1の内部電源供
給回路は、差動増幅器と、内部電源供給用ドライバーと
により構成され、前記差動増幅器が前記基準電圧比較回
路の出力信号により制御されて、加速試験時に、前記第
2の基準電圧が第1の基準電圧よりも高い電圧特性とな
る外部電源電圧のとき、前記差動増幅器の動作が停止す
ることを特徴としている。
【0043】請求項24記載の発明は、前記請求項3又
は請求項4記載の半導体集積回路において、前記第1の
基準電圧に基づいて内部基準電圧を発生する前記第1の
内部基準電圧発生回路は、前記基準電圧比較回路の出力
信号により制御されて、加速試験時に、前記第2の基準
電圧が第1の基準電圧よりも高い電圧特性となる外部電
源電圧のとき、前記第1の内部基準電圧発生回路は内部
基準電圧の発生を停止することを特徴とする。
【0044】請求項25記載の発明は、前記請求項24
記載の半導体集積回路において、前記第1の内部基準電
圧発生回路は、差動増幅器と、内部基準電圧発生用ドラ
イバーとにより構成され、前記差動増幅器が前記基準電
圧比較回路の出力信号により制御されて、加速試験時
に、前記第2の基準電圧が第1の基準電圧よりも高い電
圧特性となる外部電源電圧のとき、前記差動増幅器の動
作が停止することを特徴とする。
【0045】以上の構成により、請求項1ないし請求項
25記載の半導体集積回路では、非加速試験時(動作マ
ージン確認試験時)には、一定電圧の第1の基準電圧を
持つ第1の電圧特性と、この一定電圧から外部電源電圧
に応じて上昇する第2の電圧特性とにより、発生する内
部電源電圧が連続するので、内部回路の動作特性を確認
できない内部電源電圧範囲が無くなる。また、加速試験
時には、前記第1の電圧特性よりも電圧の高い第3の電
圧特性により、高圧の内部電源電圧が発生して、内部回
路に対する十分な電圧加速が得られる。
【0046】特に、請求項7〜請求項10及び請求項1
2〜請求項15記載の半導体集積回路では、追加するM
OSトランジスタにより、そのしきい値電圧分、加速試
験時に供給する内部電源電圧又は発生する内部基準電圧
を、適宜低く変更、調整することが可能である。
【0047】更に、請求項16及び請求項17記載の半
導体集積回路では、加速試験時に、供給する内部電源電
圧、又は発生する内部基準電圧が、外部電源電圧の変化
に対してヒステリシス特性を持つので、外部電源電圧が
ノイズ等により変動しても、安定した内部電源電圧特
性、及び安定した内部基準電圧特性が得られる。
【0048】加えて、請求項18ないし請求項21記載
の半導体集積回路では、加速試験時に、その試験に関係
しない(動作しない)内部電源供給回路又は内部基準電
圧発生回路が、加速試験時制御信号に基づいて、非活性
状態になるので、その内部電源供給回路又は内部基準電
圧発生回路を流れる定常電流が低減され、低消費電力と
なる。
【0049】また、請求項22ないし請求項25記載の
半導体集積回路では、加速試験時に、加速試験時電圧供
給回路又は加速試験時基準電圧発生回路が、基準電圧比
較回路の出力に基づいて、各々、加速試験時の内部電源
電圧を供給又は内部基準電圧を発生している際には、こ
の際に関係しない(動作しない)内部電源供給回路又は
内部基準電圧発生回路が、前記基準電圧比較回路の出力
に基づいて、非活性状態になるので、その内部電源供給
回路又は内部基準電圧発生回路を流れる定常電流が低減
され、低消費電力となる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0051】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における半導体集積回路のブロック構成を
示す図であり、降圧した内部電源電圧を内部回路に供給
する内部降圧回路と内部回路のブロック構成を示す。図
2は、図1の半導体集積回路の電圧特性を示す図であ
る。
【0052】図1において、1は基準電圧発生回路、5
は内部電源供給回路、6は内部回路、8は基準電圧比較
回路、9は加速試験時電圧供給回路である。VREF
1、VREF2は基準電圧発生回路1より発生する基準
電圧、BIMは加速試験時に基準電圧比較回路8を活性
化するための加速試験時制御信号、VBIは基準電圧比
較回路8の出力信号、VINTは内部回路6を駆動する
ための内部電源電圧である。
【0053】以上のように構成された本実施の形態の半
導体集積回路について、以下、その動作を説明する。
【0054】基準電圧発生回路1で複数の基準電圧VR
EF1、VREF2を発生する。発生する一方の基準電
圧VREF1(第1の基準電圧)は、図21(a)に示
すように、外部電源電圧VEXTが所定値V1以上にな
ると、外部電源電圧VEXTにほとんど依存性のない一
定電圧VAの特性を持つ。発生する他方の基準電圧VR
EF2(第2の基準電圧)は、図21(c)に示すよう
に、外部電源電圧VEXTが所定値V2の時、基準電圧
VAを通り、外部電源電圧に比例して上昇する特性を持
つ。
【0055】先ず、非加速試験時の場合は、加速試験時
制御信号BIMにより、基準電圧比較回路8は活性化せ
ず、次段の加速試験時内部電源供給回路9も活性化され
ない。従って、基準電圧発生回路1より発生した2種の
基準電圧VREF1、VREF2のうち、外部電源電圧
に対する基準電圧値の高い方をもとに、それぞれの入力
である内部電源供給回路5によって、内部回路6を駆動
するための内部電源電圧VINTが出力される。つま
り、外部電源電圧VEXTが所定値V2未満の時は、図
21(a)の特性に従い、所定値V2以上になると、図
21(c)の特性に従う内部電源電圧VINTが発生す
る。非加速試験時の外部電源電圧VEXTに対する内部
電源電圧VINTの電圧特性は、図2に示すように、特
性線I(第1の電圧特性)(外部電源電圧VEXTが所
定値V2未満の電圧特性)と、特性線II(第2の電圧特
性)(外部電源電圧VEXTが所定値V2以上の電圧特
性)とで示される電圧特性を持つ。
【0056】次に、加速試験時の場合は、加速試験時制
御信号BIMにより、基準電圧比較回路8が活性化す
る。基準電圧比較回路8は、基準電圧発生回路1より発
生する2種の基準電圧VREF1、VREF2同士を比
較し、基準電圧VREF2が基準電圧VREF1より高
い電圧特性になると、その出力信号VBIによって、次
段の加速試験時内部電源供給回路9を活性化し、内部電
源電圧VINTを外部電源電圧VEXTと等しくする。
つまり、基準電圧VREF1が基準電圧VREF2より
高い電圧特性となる外部電源電圧(即ち、所定値V2以
上)で、内部電源電圧VINTは、外部電源電圧VEX
Tと等しい電圧特性を持つ。また、所定値V2未満の場
合は、非加速試験時の場合と同様に、内部電源供給回路
5によって、内部電源電圧VINTが出力される。加速
試験時における外部電源電圧VEXTに対する内部電源
電圧VINTの電圧特性は、図2に示すように、特性線
I(第1の電圧特性)(外部電源電圧VEXTが所定値
V2未満の電圧特性)と、特性線III (第3の電圧特
性)(外部電源電圧VEXTが所定値V2以上の電圧特
性)とで示される電圧特性を持つ。
【0057】つまり、加速試験時と非加速試験時にそれ
ぞれ異なる内部電源電圧を発生することが可能となる。
【0058】図5は本発明の第1の実施の形態における
半導体集積回路を示す前記図1のブロック構成の具体的
な回路を示す。
【0059】図5において、QP1〜QP10はP型M
OSトランジスタ、QN1〜QN9はN型MOSトラン
ジスタ、VEXTは外部電源電圧を示す。また、同図
中、図1又は従来例と同一機能の構成は、同一符号で示
している。
【0060】基準電圧発生回路1は2種の基準電圧VR
EF1、VREF2を発生し、内部電源供給回路5と基
準電圧比較回路8とに出力する。
【0061】基準電圧VREF1が入力される内部電源
供給回路(第1の内部電源供給回路)5は、P型MOS
トランジスタQP1、QP2及びN型MOSトランジス
タQN1〜QN3で構成される差動増幅器7と、この差
動増幅器7の出力をゲート端子に入力するP型MOSト
ランジスタ(内部電源供給用ドライバー)QP3とによ
り構成され、そのドレイン端子を内部電源電圧VINT
に出力する。
【0062】また、基準電圧VREF2が入力される内
部電源供給回路(第2の内部電源供給回路)5は、P型
MOSトランジスタQP4、QP5及びN型MOSトラ
ンジスタQN4〜QN6で構成される差動増幅器7と、
この差動増幅器7の出力をゲート端子に入力するP型M
OSトランジスタ(内部電源供給用ドライバー)QP6
とにより構成され、そのドレイン端子を内部電源電圧V
INTに出力する。
【0063】基準電圧VREF1と基準電圧VREF2
とをそれぞれ入力とする基準電圧比較回路8は、P型M
OSトランジスタQP7、QP8及びN型MOSトラン
ジスタQN7〜QN9で構成される差動増幅器13と、
この差動増幅器13中のP型MOSトランジスタQP7
に並列に接続されたP型MOSトランジスタQP9とで
構成されており、加速試験時制御信号BIMが、P型M
OSトランジスタQP9とN型MOSトランジスタQN
9のゲート端子にそれぞれ入力される。また、この差動
増幅器13の出力信号VBIは、加速試験時電圧供給回
路9に出力される。この加速試験時電圧供給回路9は、
前記出力信号VBIをゲート端子に入力するP型MOS
トランジスタQP10で構成され、そのドレイン端子の
電圧を内部電源電圧VINTに出力する。
【0064】以上のように構成された第1の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0065】基準電圧発生回路1で発生する2種の基準
電圧VREF1、VREF2は、前記実施の形態で説明
したように、基準電圧VREF1は、図21(a)に示
すように、外部電源電圧VEXTが所定値V1以上にな
ると、一定電圧VAとなる特性を持ち、基準電圧VRE
F2は、図21(c)に示すように、外部電源電圧VE
XTが所定値V2の時、基準電圧VAを通り、外部電源
電圧に比例して上昇する特性を持つ。
【0066】先ず、非加速試験時の場合、加速試験時制
御信号BIMは低レベルとなり、この信号をゲート端子
に入力するN型MOSトランジスタQN9はオフし、基
準電圧比較回路8中の差動増幅器13は非活性状態にな
る。また、この信号をゲート端子に入力するP型MOS
トランジスタQP9はオンするため、差動増幅器13の
出力信号VBIは強制的に高レベルを出力する。よっ
て、出力信号VBIをゲート端子に入力するP型MOS
トランジスタQP10もオフするため、加速試験時電圧
供給回路9による内部電源電圧VINTへの影響はな
い。基準電圧VREF1を入力とする内部電源供給回路
5は、差動増幅器7と、この差動増幅器7の出力をゲー
ト端子に入力するP型MOSトランジスタQP3で構成
される。また、基準電圧VREF2を入力とする内部電
源供給回路5についても同一の回路構成である。この内
部電源供給回路5の動作の詳細については、従来例で説
明したので、省略する。
【0067】基準電圧VREF1が基準電圧VREF2
よりも高い電圧特性である場合(外部電源電圧VEXT
が所定値V2未満の場合)を考えると、基準電圧VRE
F1を入力とする内部電源供給回路5は、基準電圧VR
EF1と等しい電圧を内部電源電圧VINTとして出力
する。また、基準電圧VREF2を入力とする内部電源
供給回路5も、基準電圧VREF2と等しい電圧を内部
電源電圧VINTとして出力しようとするが、今、基準
電圧VREF1が基準電圧VREF2よりも高い電圧特
性であるため、発生する内部電源電圧VINTの値は、
基準電圧VREF1を入力とする内部電源供給回路5に
より発生する値に従う。反対に、基準電圧VREF2が
基準電圧VREF1よりも高い電圧特性の場合(外部電
源電圧VEXTが所定値V2以上の場合)は、基準電圧
VREF2を入力とする内部電源供給回路5により発生
する内部電源電圧VINTの値に従う。
【0068】従って、非加速試験時における外部電源電
圧VEXTに対する内部電源電圧VINTの電圧特性
は、図2に示すように、特性線I(外部電源電圧VEX
Tが所定値V2未満の電圧特性)と特性線II(外部電源
電圧VEXTが所定値V2以上の電圧特性)で示される
電圧特性を持つ。
【0069】次に、加速試験時の場合、加速試験時制御
信号BIMは高レベルとなり、この信号をゲート端子に
入力するP型MOSトランジスタQP9はオフし、更に
基準電圧比較回路8中の差動増幅器13は活性状態とな
る。この差動増幅器13は、基準電圧VREF1と基準
電圧VREF2とを比較し、基準電圧VREF1が基準
電圧VREF2よりも高い電圧特性である場合(外部電
源電圧VEXTが所定値V2未満の場合)、出力信号V
BIに高レベルを出力するため、次段の加速試験時電圧
供給回路9を構成するP型MOSトランジスタQP10
はオフする。よって、加速試験時電圧供給回路9による
内部電源電圧VINTへの影響はないため、発生する内
部電源電圧VINTの値は、非加速試験時の外部電源電
圧VEXTが所定値V2未満の場合と同じになる。
【0070】逆に、基準電圧VREF2が基準電圧VR
EF1より高い電圧特性となる場合(外部電源電圧VE
XTが所定値V2以上の場合)は、出力信号VBIは低
レベルを出力するため、次段のP型MOSトランジスタ
QP10がオンする。よって、加速試験時電圧供給回路
9により、発生する内部電源電圧VINTは、強制的に
外部電源電圧VEXTと等しい値をとる。
【0071】従って、加速試験時における外部電源電圧
VEXTに対する内部電源電圧VINTの電圧特性は、
図2に示すように、特性線I(外部電源電圧VEXTが
所定値V2未満の電圧特性)と特性線III (外部電源電
圧VEXTが所定値V2以上の電圧特性)で示される電
圧特性を持つ。
【0072】つまり、加速試験時と非加速試験時にそれ
ぞれ異なる内部電源電圧を発生することが可能となる。
【0073】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態における半導体集積回路の回路構成ブロッ
ク図を示すものであり、降圧した内部電源電圧を内部回
路に供給する内部降圧回路と内部回路のブロック構成を
示す。図4(a)、(b)は、図3の半導体集積回路の
電圧特性を示すものである。
【0074】図3において、1は基準電圧発生回路、5
は内部電源供給回路、6は内部回路、8は基準電圧比較
回路、10は内部基準電圧発生回路、11は加速試験時
基準電圧発生回路、VREF1、VREF2は基準電圧
発生回路1より発生する基準電圧、BIMは加速試験時
に基準電圧比較回路8を活性化するための加速試験時制
御信号、VBIは基準電圧比較回路8の出力信号、VR
EFは内部基準電圧、VINTは内部回路6を駆動する
ための内部電源電圧である。
【0075】以上のように構成された本実施の形態の半
導体集積回路について、以下、その動作を説明する。
【0076】基準電圧発生回路1で複数の基準電圧VR
EF1、VREF2を発生する。発生する一方の基準電
圧VREF1(第1の基準電圧)は、図21(a)に示
すように、外部電源電圧VEXTが所定値V1以上にな
ると、外部電源電圧VEXTにほとんど依存性のない一
定電圧VAとなる特性を持つ。発生する他方の基準電圧
VREF2(第2の基準電圧)は、図21(c)に示す
ように、外部電源電圧VEXTが所定値V2の時、基準
電圧VAを通り、外部電源電圧に比例して上昇する特性
を持つ。
【0077】先ず、非加速試験時の場合は、加速試験時
制御信号BIMにより、基準電圧比較回路8は活性化せ
ず、次段の加速試験時基準電圧発生回路11も活性化さ
れない。従って、基準電圧発生回路1より発生した2種
の基準電圧VREF1、VREF2のうち、外部電源電
圧に対する基準電圧値の高い方をもとに、それぞれの入
力である内部基準電圧発生回路10によって、内部基準
電圧VREFが出力される。つまり、外部電源電圧VE
XTが所定値V2未満の時は、図21(a)の特性に従
い、所定値V2以上になると、図21(c)の特性に従
う内部基準電圧VREFが発生する。
【0078】非加速試験時における外部電源電圧VEX
Tに対する内部基準電圧VREFの電圧特性は、図4
(a)に示すように、特性線I(外部電源電圧VEXT
が所定値V2未満の電圧特性)と特性線II(外部電源電
圧VEXTが所定値V2以上の電圧特性)で示される電
圧特性を持つ。そして、発生した内部基準電圧VREF
に基づいて内部電源供給回路5により、内部回路6を駆
動するための内部電源電圧VINTを発生する。よっ
て、非加速試験時における外部電源電圧VEXTに対す
る内部電源電圧VINTの電圧特性は、図4(b)に示
すように、図4(a)と同様に、特性線I(第1の電圧
特性)と特性線II(第2の電圧特性)とで示される電圧
特性を持つ。
【0079】次に、加速試験時の場合は、加速試験時制
御信号BIMにより、基準電圧比較回路8が活性化す
る。基準電圧比較回路8は、基準電圧発生回路1より発
生する2種の基準電圧VREF1、VREF2同士を比
較し、基準電圧VREF2が基準電圧VREF1よりも
高い電圧特性になると、その出力信号VBIによって、
次段の加速試験時基準電圧発生回路11を活性化し、内
部基準電圧VREFを外部電源電圧VEXTと等しくす
る。つまり、基準電圧VREF1が基準電圧VREF2
より高い電圧特性となる外部電源電圧(即ち、所定値V
2以上)で、内部基準電圧VREFは、外部電源電圧V
EXTに等しい電圧特性を持つ。また、所定値V2未満
の場合は、非加速試験時の場合と同様に、内部基準電圧
発生回路10によって、内部基準電圧VREFが出力さ
れる。加速試験時における外部電源電圧VEXTに対す
る基準電圧VREFの電圧特性は、図4(a)に示すよ
うに、特性線I(外部電源電圧VEXTが所定値V2未
満の電圧特性)と特性線III(外部電源電圧VEXTが
所定値V2以上の電圧特性)で示される電圧特性を持
つ。そして、発生した内部基準電圧VREFに基づいて
内部電源供給回路5により、内部回路6を駆動するため
の内部電源電圧VINTを発生する。
【0080】よって、加速試験時における外部電源電圧
VEXTに対する内部電源電圧VINTの電圧特性は、
図4(b)に示すように、図4(a)と同様に、特性線
I(第1の電圧特性)と特性線III (第3の電圧特性)
との双方で示される電圧特性を持つ。
【0081】つまり、加速試験時と非加速試験時にそれ
ぞれ異なる内部電源電圧を発生することが可能となる。
【0082】図6は本発明の第2の実施の形態における
半導体集積回路を示す前記図3のブロック構成の具体的
回路を示す。
【0083】図6において、QP11〜QP20はP型
MOSトランジスタ、QN11〜QN16、QN18〜
QN20はN型MOSトランジスタを示す。また、同図
中、図3又は従来例と同一機能の構成は、同一符号で示
している。
【0084】基準電圧発生回路1は2種の基準電圧VR
EF1、VREF2を発生し、内部基準電圧発生回路1
0と基準電圧比較回路8とに出力する。
【0085】基準電圧VREF1が入力される内部基準
電圧発生回路(第1の内部基準電圧発生回路)10は、
P型MOSトランジスタQP11、QP12及びN型M
OSトランジスタQN11〜QN13で構成される差動
増幅器14と、この差動増幅器14の出力をゲート端子
に入力するP型MOSトランジスタ(内部基準電圧発生
用ドライバー)QP13とにより構成されており、その
ドレイン端子の電圧を内部基準電圧VREFに出力す
る。
【0086】また、基準電圧VREF2が入力される内
部基準電圧発生回路(第2の内部基準電圧発生回路)1
0は、P型MOSトランジスタQP14、QP15及び
N型MOSトランジスタQN14〜QN16で構成され
る差動増幅器14と、この差動増幅器14の出力をゲー
ト端子に入力するP型MOSトランジスタ(内部基準電
圧発生用ドライバー)QP16とにより構成され、その
ドレイン端子の電圧を内部基準電圧VREFに出力す
る。基準電圧VREF1と基準電圧VREF2とをそれ
ぞれ入力とする基準電圧比較回路8は、P型MOSトラ
ンジスタQP7、QP8及びN型MOSトランジスタQ
N7〜QN9で構成される差動増幅器13と、この差動
増幅器13中のP型MOSトランジスタQP7に並列に
接続されたP型MOSトランジスタQP9とにより構成
されており、加速試験時制御信号BIMが、P型MOS
トランジスタQP9とN型MOSトランジスタQN9の
ゲート端子にそれぞれ入力される。また、この差動増幅
器13の出力信号VBIは、加速試験時基準電圧発生回
路11に出力される。
【0087】加速試験時基準電圧発生回路11は、前記
出力信号VBIをゲート端子に入力するP型MOSトラ
ンジスタQP17で構成され、そのドレイン端子を内部
基準電圧VREFに出力する。
【0088】内部基準電圧VREFを入力とする内部電
源供給回路5は、P型MOSトランジスタQP18、Q
P19及びN型MOSトランジスタQN18〜QN20
とで構成される差動増幅器7と、この差動増幅器7の出
力をゲート端子に入力するP型MOSトランジスタQP
20とで構成され、そのドレイン端子の電圧を内部電源
電圧VINTに出力する。
【0089】以上のように構成された第2の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0090】基準電圧発生回路1で発生する2種の基準
電圧VREF1、VREF2は、前記一実施の形態で説
明したように、基準電圧VREF1は、図21(a)に
示すように、外部電源電圧VEXTが所定値V1以上に
なると、一定電圧VAとなる特性を持ち、基準電圧VR
EF2は、図21(c)に示すように、外部電源電圧V
EXTが所定値V2の時、基準電圧VAを通り、外部電
源電圧に比例して上昇する特性を持つ。
【0091】先ず、非加速試験時の場合、加速試験時制
御信号BIMは低レベルとなり、この信号をゲート端子
に入力するN型MOSトランジスタQN9はオフし、基
準電圧比較回路8中の差動増幅器13は非活性状態にな
る。また、この信号をゲート端子に入力するP型MOS
トランジスタQP9はオンするため、差動増幅器13の
出力信号VBIは強制的に高レベルを出力する。よっ
て、出力信号VBIをゲート端子に入力するP型MOS
トランジスタQP17もオフするため、加速試験時基準
電圧発生回路11による内部基準電圧VREFへの影響
はない。基準電圧VREF1を入力とする内部基準電圧
発生回路10は、差動増幅器14と、この差動増幅器1
4の出力をゲート端子に入力するP型MOSトランジス
タQP13で構成される。また、基準電圧VREF2を
入力とする内部基準電圧発生回路10についても同一の
回路構成である。これ等の回路構成は、第1の実施の形
態における、基準電圧VREF1を入力とする内部電源
供給回路5、及び基準電圧VREF2を入力とする内部
電源供給回路5と同一の回路構成である。
【0092】従って、非加速試験時に発生する内部基準
電圧VREFの電圧特性は、図4(a)に示すように、
特性線I(外部電源電圧VEXTが所定値V2未満の電
圧特性)と特性線II(外部電源電圧VEXTが所定値V
2以上の電圧特性)で示される電圧特性を持つ。
【0093】次に、加速試験時の場合、加速試験時制御
信号BIMは高レベルとなり、この信号をゲート端子に
入力するP型MOSトランジスタQP9はオフし、更に
基準電圧比較回路8中の差動増幅器13は活性状態とな
る。この差動増幅器13は、基準電圧VREF1と基準
電圧VREF2とを比較し、基準電圧VREF1が基準
電圧VREF2よりも高い電圧特性である場合(外部電
源電圧VEXTが所定値V2未満の場合)、出力信号V
BIに高レベルを出力するため、次段の加速試験時基準
電圧発生回路11を構成するP型MOSトランジスタQ
P17はオフする。よって、加速試験時基準電圧発生回
路11による内部基準電圧VREFへの影響はないた
め、発生する内部基準電圧VREFの値は、非加速試験
時の外部電源電圧VEXTが所定値V2未満の場合と同
様の値となる。逆に、基準電圧VREF2が基準電圧V
REF1より高い電圧特性となる場合(外部電源電圧V
EXTが所定値V2以上の場合)は、出力信号VBIは
低レベルを出力するため、次段のP型MOSトランジス
タQP17がオンする。
【0094】よって、加速試験時基準電圧発生回路11
により、発生する内部基準電圧VREFは、強制的に外
部電源電圧VEXTと等しい値をとる。従って、加速試
験時における外部電源電圧VEXTに対する内部基準電
圧VREFの電圧特性は、図4(a)に示すように、特
性線I(外部電源電圧VEXTが所定値V2未満の電圧
特性)と特性線III (外部電源電圧VEXTが所定値V
2以上の電圧特性)とで示される電圧特性を持つ。
【0095】内部電源供給回路5の回路構成は、従来例
で説明した回路構成と同一であって、入力する内部基準
電圧VREFと等しい電圧を内部電源電圧VINTとし
て出力する。従って、発生する内部電源電圧VINTの
電圧特性は、図4(b)に示すように、非加速試験時
は、特性線Iと特性線IIとで示される電圧特性を持ち、
加速試験時は、特性線Iと特性線III とで示される電圧
特性を持つ。
【0096】つまり、加速試験時と非加速試験時にそれ
ぞれ異なる内部基準電圧を発生し、この発生する内部基
準電圧に基づいた内部電源電圧を発生することにより、
加速試験時と非加速試験時にそれぞれ異なる内部電源電
圧を発生することが可能となる。
【0097】(第3の実施の形態)図7は本発明の第3
の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示すも
のである。図7において、QP21はP型MOSトラン
ジスタ、QN21はN型MOSトランジスタ、F1、F
2はヒューズを示す。図7は図5の加速試験時電圧供給
回路9を構成するP型MOSトランジスタQP10のソ
ース端子に、ダイオード型にゲート接続したN型MOS
トランジスタQN21を直列に接続し、このN型MOS
トランジスタQN21に、ダイオード型にゲート接続し
たP型MOSトランジスタQP21を直列に接続し、ダ
イオード型にゲート接続したトランジスタQP21、Q
N21と並列にヒューズF1、F2をそれぞれ接続した
構成である。また、P型MOSトランジスタのしきい値
電圧をVTP、N型MOSトランジスタのしきい値電圧
をVTNとする。
【0098】以上のように構成された第3の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0099】P型MOSトランジスタQP10がオンす
るのは、第1の実施の形態で示したように、加速試験時
で、且つ、基準電圧VREF2が基準電圧VREF1よ
り高い電圧特性となる場合である。ヒューズF1、F2
が切断されていない場合は、トランジスタQP10のソ
ース端子の電圧は、外部電源電圧VEXTと等しいの
で、内部電源電圧VINTの電圧特性は、第1の実施の
形態で示した図2における特性線III と等しくなる。
【0100】ヒューズF1を切断した場合は、P型MO
SトランジスタQP10に対してダイオード型にゲート
接続したP型MOSトランジスタQP21が直列に接続
された構成となる。従って、加速試験時には、基準電圧
VREF2が基準電圧VREF1より高い電圧特性とな
る外部電源電圧の下での内部電源電圧VINTの電圧特
性は、図8の特性線IVに示すように、外部電源電圧VE
XTよりP型MOSトランジスタのしきい値電圧VTP
だけ低くすることができる。
【0101】同様に、ヒューズF2を切断すれば、P型
MOSトランジスタQP10に対してダイオード型にゲ
ート接続したN型MOSトランジスタQN21が直列に
接続された構成となり、内部電源電圧VINTの電圧特
性は、図8の特性線Vに示すように、外部電源電圧VE
XTよりN型MOSトランジスタのしきい値電圧VTN
だけ低くすることができる。尚、N型MOSトランジス
タQN21をメモリセルトランジスタと同じ不純物注入
をしたN型MOSトランジスタで構成すれば、内部電源
電圧VINTの電圧特性は、外部電源電圧VEXTより
メモリセルトランジスタのしきい値電圧だけ低くするこ
とが可能となる。また、直列接続しているそれぞれのト
ランジスタの順番を入れ換えても同様の効果が得られ
る。
【0102】このように、加速試験時における内部電源
電圧特性の変更が容易に実現できるので、加速試験にお
ける内部回路に対する電圧加速の選択自由度が増す。
【0103】(第4の実施の形態)図9は本発明の第4
の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示すも
のである。
【0104】図9において、QP22はP型MOSトラ
ンジスタ、QN22はN型MOSトランジスタ、F3、
F4はヒューズを示す。図9は図6の加速試験時基準電
圧発生回路11を構成するP型MOSトランジスタQP
17のソース端子に、ダイオード型にゲート接続したN
型MOSトランジスタQN22を直列に接続し、このN
型MOSトランジスタQN22に、ダイオード型にゲー
ト接続したP型MOSトランジスタQP22を直列に接
続し、ダイオード型にゲート接続したトランジスタQP
22、QN22と並列にヒューズF3、F4をそれぞれ
接続した構成である。また、P型MOSトランジスタの
しきい値電圧をVTP、N型MOSトランジスタのしき
い値電圧をVTNとする。
【0105】以上のように構成された第4の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0106】P型MOSトランジスタQP17がオンす
るのは、第2の実施の形態で示したように、加速試験時
で、且つ、基準電圧VREF2が基準電圧VREF1よ
り高い電圧特性となる場合である。ヒューズF3、F4
が切断されていない場合は、トランジスタQP17のソ
ース端子の電圧は、外部電源電圧VEXTと等しいの
で、内部基準電圧VREFの電圧特性は、第2の実施の
形態で示した図4(a)における特性線III と等しくな
る。
【0107】一方、ヒューズF3を切断した場合は、P
型MOSトランジスタQP17に対しダイオード型にゲ
ート接続したP型MOSトランジスタQP22が直列に
接続された構成となるので、加速試験時に、基準電圧V
REF2が基準電圧VREF1より高い電圧特性となる
外部電源電圧の下での内部基準電圧VREFの電圧特性
は、図10の特性線IVに示すように、外部電源電圧VE
XTよりもP型MOSトランジスタのしきい値電圧VT
Pだけ低くすることができる。同様に、ヒューズF4を
切断すれば、P型MOSトランジスタQP17に対しダ
イオード型にゲート接続したN型MOSトランジスタQ
N22が直列に接続された構成となるので、内部基準電
圧VREFの電圧特性は、図10の特性線Vに示すよう
に、外部電源電圧VEXTよりN型MOSトランジスタ
のしきい値電圧VTNだけ低くすることができる。
【0108】尚、N型MOSトランジスタQN22をメ
モリセルトランジスタと同じ不純物注入をしたN型MO
Sトランジスタで構成すれば、内部基準電圧VREFの
電圧特性は、外部電源電圧VEXTよりメモリセルトラ
ンジスタのしきい値電圧だけ低くすることが可能とな
る。また、直列接続しているそれぞれのトランジスタの
順番を入れ換えても同様の効果が得られる。
【0109】このように、加速試験時の内部基準電圧特
性の変更が容易に実現できるので、これに伴って、加速
試験時の内部電源電圧特性の変更が可能となり、加速試
験における内部回路に対する電圧加速の選択自由度が増
す。
【0110】(第5の実施の形態)図11は本発明の第
5の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示す
ものである。
【0111】図11において、12a、12bはインバ
ータ、QN23はN型MOSトランジスタを示す。図1
1は図5の基準電圧比較回路8中の差動増幅器13の出
力と、次段の加速試験時電圧供給回路9を構成するP型
MOSトランジスタQP10の間に、インバータ12
a、12bを接続し、基準電圧VREF1をゲート端子
に入力するN型MOSトランジスタQN8と並列にN型
MOSトランジスタQN23を接続し、このN型MOS
トランジスタQN23のゲート端子には、前記インバー
タ12bの出力が入力される構成である。
【0112】以上のように構成された第5の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0113】先ず、インバータ12bの出力信号VBI
は、差動増幅器13の出力からインバータを2段を通過
した信号であり、差動増幅器13の出力と同一極性であ
る。よって、N型MOSトランジスタQN23が無い場
合は、前記第1の実施の形態と同じ内部電源電圧特性を
持つ。
【0114】今、このインバータ12bの出力信号VB
Iを、基準電圧VREF1をゲート端子に入力するN型
MOSトランジスタQN8と並列に接続したN型MOS
トランジスタQN23へ、正帰還のフィードバックをか
けることにより、内部電源電圧VINTの電圧特性は、
図12に示すように、外部電源電圧VEXTが低い電圧
から高い電圧に変化する場合は、特性線Aを通る内部電
源電圧特性となる。つまり、外部電源電圧VEXTがV
3以上にならないと、出力信号VBIは低レベルになら
ない。逆に、外部電源電圧VEXTが高い電圧から低い
電圧に変化する場合は、フードバックがかからないため
(外部電源電圧がV3以上の時、出力信号VBIは低レ
ベルを出力しており、出力信号VBIをゲート端子に入
力するトランジスタQN23はオフするため)、特性線
Bを通る内部電源電圧特性(第1の実施の形態と同じ)
となる。
【0115】このように、電圧V3−電圧V2の幅を持
つヒステリシス特性を持たせることにより、加速試験時
(加速試験時制御信号BIMが高レベル時)、外部電源
電圧VEXTが所定値V2近傍で電源ノイズ等により変
動した場合でも、安定した内部電源電圧特性を得ること
が可能となる。
【0116】(第6の実施の形態)図13は本発明の第
6の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示す
ものである。
【0117】図13は図6の基準電圧比較回路8中の差
動増幅器13の出力と、次段の加速試験時基準電圧発生
回路11を構成するP型MOSトランジスタQP17の
間に、インバータ12a、12bを接続し、基準電圧V
REF1をゲート端子に入力するN型MOSトランジス
タQN8と並列にN型MOSトランジスタQN23を接
続し、このN型MOSトランジスタQN23のゲート端
子には、前記インバータ12bの出力が入力される構成
である。
【0118】以上のように構成された第6の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0119】先ず、インバータ12bの出力信号VBI
は、差動増幅器13の出力からインバータを2段を通過
した信号であり、差動増幅器13の出力と同一極性であ
る。よって、N型MOSトランジスタQN23が無い場
合は、前記第1の実施の形態と同じ内部電源電圧特性を
持つ。
【0120】今、このインバータ12bの出力信号VB
Iを、基準電圧VREF1をゲート端子に入力するN型
MOSトランジスタQN8と並列に接続したN型MOS
トランジスタQN23へ、正帰還のフィードバックをか
けることにより、内部基準電圧VREFの電圧特性は、
図14に示すように、外部電源電圧VEXTが低い電圧
から高い電圧に変化する場合は、特性線Aを通る内部基
準電圧特性となる。つまり、外部電源電圧VEXTがV
3以上にならないと、出力信号VBIは低レベルになら
ない。逆に、外部電源電圧VEXTが高い電圧から低い
電圧に変化する場合は、フードバックがかからないため
(外部電源電圧がV3以上の時、出力信号VBIは低レ
ベルを出力しており、出力信号VBIをゲート端子に入
力するトランジスタQN23はオフするため)、特性線
Bを通る内部基準電圧特性(第2の実施の形態と同じ)
となる。
【0121】このように、電圧V3−電圧V2の幅を持
つヒステリシス特性を持たせることにより、加速試験時
(加速試験時制御信号BIMが高レベル時)、外部電源
電圧VEXTが所定値V2近傍で電源ノイズ等により変
動した場合でも、安定した内部基準電圧特性を得ること
ができる。よって、この内部基準電圧に基づいて発生す
る内部電源電圧も安定した電圧特性を得ることができ
る。実デバイスでは、約0.4V程度のヒステリシス特
性を持たせることにより、良好な内部電源電圧特性を得
ることができる。
【0122】(第7の実施の形態)図15は本発明の第
7の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示す
ものである。
【0123】図15は図5の基準電圧VREF2を入力
する内部電源供給回路5の差動増幅器7中のP型MOS
トランジスタQP4と並列にP型MOSトランジスタQ
P23を接続し、このP型MOSトランジスタQP23
のゲート端子と、前記差動増幅器7中のN型MOSトラ
ンジスタQN6のゲート端子に、加速試験時制御信号B
IMの反転信号/BIMを入力する構成である。
【0124】以上のように構成された第7の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0125】先ず、非加速試験時の場合、加速試験時制
御信号BIMは低レベルの信号であり、その反転信号/
BIMは高レベルの信号である。/BIMをゲート端子
に入力するP型MOSトランジスタQP23はオフし、
また、N型MOSトランジスタQN6はオンするので、
基準電圧VREF2を入力とする内部電源供給回路5中
の差動増幅器7は、活性化状態となる。よって、非加速
試験時の場合、第1の実施の形態と同一の動作を行う。
【0126】次に、加速試験時の場合、加速試験時制御
信号BIMは高レベルとなり、その反転信号/BIM
は、低レベルの信号となる。第1の実施の形態で示した
ように、加速試験時の内部電源電圧特性は、外部電源電
圧VEXTが所定値V2未満の場合は、基準電圧VRE
F1を入力とする内部電源供給回路5により発生する内
部電源電圧VINTの電圧特性で決まり、また、外部電
源電圧VEXTが所定値V2以上の場合は、基準電圧比
較回路8と、加速試験時電圧発生回路9により発生する
内部電源電圧VINTの電圧特性で決まる。つまり、基
準電圧VREF2を入力とする内部電源供給回路5の動
作には関係していない。よって、加速試験時制御信号の
反転信号/BIMをP型MOSトランジスタQP23の
ゲート端子とN型MOSトランジスタQN6のゲート端
子に入力することにより、基準電圧VREF2を入力と
する内部電源供給回路5を非活性状態にしても問題な
い。
【0127】このように、加速試験時、基準電圧VRE
F2を入力とする内部電源供給回路5を非活性状態に
し、差動増幅器7を流れる定常電流を低減することによ
り、低消費電力化が可能となる。
【0128】(第8の実施の形態)図16は本発明の第
8の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示す
ものである。
【0129】図16は図6の基準電圧VREF2を入力
する内部基準電圧発生回路10の差動増幅器14中のP
型MOSトランジスタQP14と並列にP型MOSトラ
ンジスタQP24を接続し、このP型MOSトランジス
タQP24のゲート端子と、前記差動増幅器14中のN
型MOSトランジスタQN16のゲート端子に、加速試
験時制御信号の反転信号/BIMを入力する構成であ
る。
【0130】以上のように構成された第8の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0131】先ず、非加速試験時の場合、加速試験時制
御信号BIMは低レベルの信号であり、その反転信号/
BIMは高レベルの信号である。/BIMをゲート端子
に入力する、P型MOSトランジスタQP24はオフ
し、また、N型MOSトランジスタQN16はオンする
ので、基準電圧VREF2を入力とする内部基準電圧発
生回路10中の差動増幅器14は、活性化状態となる。
よって、非加速試験時の場合、第2の実施の形態と同一
の動作を行う。
【0132】次に、加速試験時の場合、加速試験時制御
信号BIMは高レベルとなり、その反転信号/BIM
は、低レベルの信号となる。第2の実施の形態で示した
ように、加速試験時の内部基準電圧特性は、外部電源電
圧VEXTが所定値V2未満の場合は、基準電圧VRE
F1を入力とする内部基準電圧発生回路10により発生
する内部基準電圧VREFの電圧特性で決まり、また、
外部電源電圧VEXTが所定値V2以上の場合は、基準
電圧比較回路8と、加速試験時内部基準電圧発生回路1
1により発生する内部基準電圧VREFの電圧特性で決
まる。つまり、基準電圧VREF2を入力とする内部基
準電圧発生回路10の動作には関係していない。よっ
て、加速試験時制御信号の反転信号/BIMをP型MO
SトランジスタQP24のゲート端子とN型MOSトラ
ンジスタQN16のゲート端子に入力することにより、
基準電圧VREF2を入力とする内部基準電圧発生回路
10を非活性状態にしても問題ない。
【0133】このように、加速試験時、基準電圧VRE
F2を入力とする内部基準電圧発生回路10を非活性状
態にし、差動増幅器14を流れる定常電流を低減するこ
とにより、低消費電力化が可能となる。
【0134】(第9の実施の形態)図17は本発明の第
9の実施の形態における半導体集積回路の回路図を示す
ものである。
【0135】図17は図5の基準電圧比較回路8中の差
動増幅器13の出力と、次段の加速試験時電圧供給回路
9を構成するP型MOSトランジスタQP10の間に、
インバータ12a、12bを接続し、また、基準電圧V
REF1を入力する内部電源供給回路5の差動増幅器7
中のP型MOSトランジスタQP1と並列にP型MOS
トランジスタQP25を接続し、このP型MOSトラン
ジスタQP25のゲート端子と、N型MOSトランジス
タQN3のゲート端子とに、前記インバータ12bの出
力信号VBIを入力した構成である。
【0136】以上のように構成された第9の実施の形態
の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0137】先ず、非加速試験時の場合、加速試験時制
御信号BIMは低レベルとなり、基準電圧比較回路8中
の差動増幅器13は非活性状態となる。これは、第1の
実施の形態で示した通りである。インバータ12bの出
力信号VBIは、基準電圧比較回路8中の差動増幅器1
3の出力からインバータを2段を通過した信号であっ
て、差動増幅器13の出力と同一極性であり、出力信号
VBIは、高レベルを出力する。従って、出力信号VB
Iをゲート端子に入力するP型MOSトランジスタQP
25はオフし、また、N型MOSトランジスタQN3は
オンするので、基準電圧VREF1を入力とする内部電
源供給回路5中の差動増幅器7は、活性化状態となる。
従って、非加速試験時の場合には、第1の実施の形態と
同一の動作を行う。
【0138】次に、加速試験時の場合、第1の実施の形
態で示したように、加速試験時の内部電源電圧VINT
の電圧特性は、基準電圧VREF1が基準電圧VREF
2よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき(外部
電源電圧が所定値V2未満)、基準電圧VREF1を入
力とする内部電源供給回路5により発生する内部電源電
圧VINTの電圧特性で決まり、また、基準電圧VRE
F2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性となる外
部電源電圧のとき(外部電源電圧が所定値V2以上)
は、基準電圧比較回路8と加速試験時電圧発生回路9と
により発生する内部電源電圧VINTの電圧特性で決ま
る。よって、基準電圧VREF1を入力とする内部電源
供給回路5の動作は、基準電圧VREF2が基準電圧V
REF1よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき
には関係していない。加速試験時に、基準電圧VREF
2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性となる外部
電源電圧のとき、インバータ12bの出力信号VBIは
高レベルを出力し、基準電圧VREF2が基準電圧VR
EF1よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、
低レベルを出力する。従って、基準電圧VREF1を入
力とする内部電源供給回路5は、外部電源電圧VEXT
が所定値V2未満で活性化状態となり、所定値V2以上
で非活性化状態となる。
【0139】このように、加速試験時に、基準電圧VR
EF2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性となる
外部電源電圧のとき、基準電圧VREF1を入力とする
内部電源供給回路5を非活性状態にし、差動増幅器7を
流れる定常電流を低減することにより、低消費電力化が
可能となる。
【0140】(第10の実施の形態)図18は本発明の
第10の実施の形態における半導体集積回路の回路図を
示すものである。
【0141】図18は図6の基準電圧比較回路8中の差
動増幅器13の出力と、次段の加速試験時基準電圧発生
回路11を構成するP型MOSトランジスタQP17の
間に、インバータ12a、12bを接続し、また、基準
電圧VREF1を入力する内部基準電圧発生回路10の
差動増幅器14中のP型MOSトランジスタQP11と
並列にP型MOSトランジスタQP26を接続し、この
P型MOSトランジスタQP26のゲート端子と、N型
MOSトランジスタQN13のゲート端子とに、前記イ
ンバータ12bの出力信号VBIを入力した構成であ
る。
【0142】以上のように構成された第10の実施の形
態の半導体集積回路について、以下、その動作を説明す
る。
【0143】先ず、非加速試験時の場合、加速試験時制
御信号BIMは低レベルとなり、基準電圧比較回路8中
の差動増幅器13は非活性状態となる。これは、第2の
実施の形態で示した通りである。インバータ12bの出
力信号VBIは、基準電圧比較回路8中の差動増幅器1
3の出力からインバータを2段を通過した信号であっ
て、差動増幅器13の出力と同一極性であり、出力信号
VBIは、高レベルを出力する。従って、出力信号VB
Iをゲート端子に入力するP型MOSトランジスタQP
26はオフし、また、N型MOSトランジスタQN13
はオンするので、基準電圧VREF1を入力とする内部
基準電圧発生回路10中の差動増幅器14は、活性化状
態となる。よって、非加速試験時の場合、第2の実施の
形態と同一の動作を行う。
【0144】次に、加速試験時の場合、第2の実施の形
態で示したように、加速試験時の内部基準電圧VREF
の電圧特性は、基準電圧VREF1が基準電圧VREF
2よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき(外部
電源電圧が所定値V2未満)、基準電圧VREF1を入
力とする内部基準電圧発生回路10により発生する内部
基準電圧VREFの電圧特性で決まり、また、基準電圧
VREF2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性と
なる外部電源電圧のとき(外部電源電圧が所定値V2以
上)は、基準電圧比較回路8と加速試験時内部基準電圧
発生回路11とにより発生する内部基準電圧VREFの
電圧特性で決まる。よって、基準電圧VREF1を入力
とする内部基準電圧発生回路10の動作は、基準電圧V
REF2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性とな
る外部電源電圧のときには関係していない。加速試験時
に、基準電圧VREF2が基準電圧VREF1よりも高
い電圧特性となる外部電源電圧のとき、インバータ12
bの出力信号VBIは高レベルを出力し、基準電圧VR
EF2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性となる
外部電源電圧のとき、低レベルを出力する。従って、基
準電圧VREF1を入力とする内部基準電圧発生回路1
0は、外部電源電圧VEXTが所定値V2未満で活性化
状態となり、所定値V2以上で非活性化状態となる。
【0145】このように、加速試験時に、基準電圧VR
EF2が基準電圧VREF1よりも高い電圧特性となる
外部電源電圧のとき、基準電圧VREF1を入力とする
内部基準電圧発生回路10を非活性状態にし、差動増幅
器14を流れる定常電流を低減することにより、低消費
電力化が可能となる。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項25記載の半導体集積回路によれば、内部降圧回路
において、非加速試験時(動作マージン確認試験時)に
は、一定電圧の第1の基準電圧を持つ第1の電圧特性
と、この一定電圧から外部電源電圧に応じて上昇する第
2の電圧特性とにより、発生する内部電源電圧を連続さ
せたので、内部回路の動作特性を確認できない内部電源
電圧範囲を無くすことができると共に、加速試験時に
は、前記第1の電圧特性よりも電圧の高い第3の電圧特
性により、高圧の内部電源電圧が発生して、内部回路に
対する十分な電圧加速が得られる。よって、加速試験時
と非加速試験時にそれぞれ異なる内部電源電圧を発生さ
せることを可能として、半導体集積回路の動作マージン
確認試験及び加速試験に、それぞれ適した内部電源電圧
を供給することができる。
【0147】特に、請求項7〜請求項10及び請求項1
2〜請求項15記載の半導体集積回路によれば、追加す
るMOSトランジスタにより、そのしきい値電圧分、加
速試験時に供給する内部電源電圧又は発生する内部基準
電圧を、適宜低く変更、調整することが可能となる。
【0148】更に、請求項16及び請求項17記載の半
導体集積回路によれば、加速試験時に、供給する内部電
源電圧、又は発生する内部基準電圧に、外部電源電圧の
変化に対するヒステリシス特性を持たせたので、外部電
源電圧がノイズ等により変動しても、安定した内部電源
電圧特性、及び安定した内部基準電圧特性を得ることが
できる。
【0149】加えて、請求項18ないし請求項21記載
の半導体集積回路によれば、加速試験時に、その試験に
関係しない(動作しない)内部電源供給回路又は内部基
準電圧発生回路を、加速試験時制御信号に基づいて、非
活性状態にしたので、その内部電源供給回路又は内部基
準電圧発生回路を流れる定常電流を低減して、低消費電
力化を図ることができる。
【0150】また、請求項22ないし請求項25記載の
半導体集積回路によれば、加速試験時に、加速試験時電
圧供給回路又は加速試験時基準電圧発生回路が、基準電
圧比較回路の出力に基づいて、各々、加速試験時の内部
電源電圧を供給又は内部基準電圧を発生している際に
は、この際に関係しない(動作しない)内部電源供給回
路又は内部基準電圧発生回路を、前記基準電圧比較回路
の出力に基づいて、非活性状態にしたので、その内部電
源供給回路又は内部基準電圧発生回路を流れる定常電流
を低減して、低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す半導体集積回
路のブロック構成図である。
【図2】同半導体集積回路の電圧特性を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す半導体集積回
路のブロック構成図である。
【図4】同半導体集積回路の電圧特性を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路の
具体的構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の半導体集積回路の
具体的構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す要部回路図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施の形態の半導体集積回路の
電圧特性を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す要部回路図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施の形態の半導体集積回路
の電圧特性を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す要部回路図
である。
【図12】本発明の第5の実施の形態の半導体集積回路
の電圧特性を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態を示す要部回路図
である。
【図14】本発明の第6の実施の形態の半導体集積回路
の電圧特性を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態の半導体集積回路
を示す具体的構成図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態の半導体集積回路
を示す具体的構成図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態の半導体集積回路
を示す具体的構成図である。
【図18】本発明の第10の実施の形態の半導体集積回
路を示す具体的構成図である。
【図19】従来の半導体集積回路の構成を示すブロック
図である。
【図20】従来の半導体集積回路の電圧特性を示す図で
ある。
【図21】基準電圧の電圧特性を示す図である。
【図22】内部電源供給回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 基準電圧発生回路 5 内部電源供給回路 6 内部回路 7 差動増幅器 8 基準電圧比較回路 9 加速試験時電圧供給回路 10 内部基準電圧発生回路 11 加速試験時基準電圧発生
回路 12a、12b インバータ 14 差動増幅器 QP1〜QP26 P型MOSトランジスタ QP3、QP6 内部電源供給用ドライバ
ー QP13、QP16 内部基準電圧発生用ドラ
イバー QN1〜QN9、QN11〜QN16、QN18〜QN
23 N型MOSトランジスタ F1〜F4 ヒューズ VREF1、VREF2 基準電圧 VREF 内部基準電圧 BIM 加速試験時制御信号 VBI 基準電圧比較回路の出力
信号 VINT 内部電源電圧 VEXT 外部電源電圧

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部電源電圧を降圧し、内部電源電圧と
    して内部回路に供給する内部降圧回路を搭載した半導体
    集積回路において、 前記内部降圧回路は、 外部電源電圧にほとんど依存性のない第1の基準電圧
    と、外部電源電圧に依存した第2の基準電圧とを含む複
    数の基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、 前記第1の基準電圧に基づいて、内部電源電圧を発生し
    て前記内部回路に供給する第1の内部電源供給回路と、 前記第2の基準電圧に基づいて、内部電源電圧を発生し
    て前記内部回路に供給する第2の内部電源供給回路と、 加速試験時に出力される加速試験時制御信号により制御
    され、前記第1の基準電圧と第2の基準電圧とを比較す
    る基準電圧比較回路と、 加速試験時に、前記基準電圧比較回路の出力信号に基づ
    いて、加速試験時の内部電源電圧を供給する加速試験時
    電圧供給回路とを備えることを特徴とする半導体集積回
    路。
  2. 【請求項2】 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前
    記第1の基準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電
    圧のとき、 前記基準電圧比較回路の出力信号により前記加速試験時
    電圧供給回路を動作させて、前記加速試験時の内部電源
    電圧を供給することを特徴とする請求項1記載の半導体
    集積回路。
  3. 【請求項3】 外部電源電圧を降圧し、内部電源電圧と
    して内部回路に供給する内部降圧回路を搭載した半導体
    集積回路において、 前記内部降圧回路は、 外部電源電圧にほとんど依存性のない第1の基準電圧
    と、外部電源電圧に依存した第2の基準電圧とを含む複
    数の基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、 前記第1の基準電圧に基づいて、内部電源電圧を供給す
    るための内部基準電圧を発生する第1の内部基準電圧発
    生回路と、 前記第2の基準電圧に基づいて、内部電源電圧を供給す
    るための内部基準電圧を発生する第2の内部基準電圧発
    生回路と、 加速試験時に出力される加速試験時制御信号により制御
    され、前記第1の基準電圧と第2の基準電圧とを比較す
    る基準電圧比較回路と、 加速試験時に、前記基準電圧比較回路の出力信号に基づ
    いて、加速試験時の内部電源電圧を供給するための内部
    基準電圧を発生する加速試験時基準電圧発生回路と、 前記第1及び第2の内部基準電圧発生回路並びに前記加
    速試験時基準電圧発生回路の出力より発生する前記内部
    基準電圧に基づいて、内部電源電圧を前記内部回路に供
    給する内部電源供給回路とを備えることを特徴とする半
    導体集積回路。
  4. 【請求項4】 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前
    記第1の基準電圧よりも高い電圧特性となる外部電源電
    圧のとき、 前記基準電圧比較回路の出力信号により前記加速試験時
    基準電圧供給回路を動作させて、前記加速試験時の内部
    基準電圧を供給することを特徴とする請求項3記載の半
    導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記内部電源電圧は、 外部電源電圧が半導体集積回路の動作保証電圧範囲内に
    あるとき、外部電源電圧にほとんど依存性のない電圧で
    ある第1の電圧特性を有し、 外部電源電圧が、前記第2の基準電圧が前記第1の基準
    電圧より高い電圧特性となる電圧範囲のとき、 非加速試験時には、外部電源電圧に依存性のある第2の
    電圧特性を有し、 加速試験時には、前記第2の電圧特性よりも高い電圧特
    性で、且つ、外部電源電圧に依存性のある第3の電圧特
    性を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3又は請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記加速試験時電圧供給回路は、 外部電源電圧と内部電源電圧との間に配置されたMOS
    トランジスタにより構成され、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧と同
    じ電圧の内部電源電圧を内部回路に供給することを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記加速試験時電圧供給回路は、 外部電源電圧と内部電源電圧との間に、ダイオード型に
    ゲート接続されたP型MOSトランジスタを含んで構成
    され、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    P型MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧
    よりも前記P型MOSトランジスタのしきい値電圧だけ
    低い電圧の内部電源電圧を内部回路に供給することを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項6記載の半導体
    集積回路。
  8. 【請求項8】 前記加速試験時電圧供給回路は、 外部電源電圧と内部電源電圧との間に、ダイオード型に
    ゲート接続されたN型MOSトランジスタを含んで構成
    され、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    N型MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧
    よりも前記N型MOSトランジスタのしきい値電圧だけ
    低い電圧の内部電源電圧を内部回路に供給することを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項6又は請求項7記
    載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記加速試験時電圧供給回路の構成要素
    であるダイオード型にゲート接続されたN型MOSトラ
    ンジスタは、 メモリセルトランジスタと同じ不純物注入をしたN型M
    OSトランジスタであり、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、外部
    電源電圧よりも前記メモリセルトランジスタのしきい値
    電圧とほぼ同じ電圧だけ低い電圧の内部電源電圧を発生
    することを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 前記加速試験時電圧供給回路は、 外部電源電圧と内部電源電圧との間に、 前記基準電圧比較回路の出力信号により制御されるMO
    Sトランジスタと、 1個又は複数のダイオード型にゲート接続されたMOS
    トランジスタと、 前記1個又は複数のダイオード型にゲート接続されたM
    OSトランジスタに対して各々並列に接続されたヒュー
    ズとを直列に接続した構成であって、 前記各ヒューズの切断により、加速試験時に、前記第2
    の基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高い電圧特性と
    なる外部電源電圧のとき、加速試験時の内部電源電圧を
    切り換えることが可能であることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 前記加速試験時基準電圧発生回路は、 外部電源電圧と内部基準電圧との間に配置されたMOS
    トランジスタにより構成され、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧と同
    じ電圧の内部基準電圧を発生することを特徴とする請求
    項3又は請求項4記載の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記加速試験時基準電圧発生回路は、 外部電源電圧と内部基準電圧との間に、ダイオード型に
    ゲート接続されたP型MOSトランジスタを含んで構成
    され、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    P型MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧
    よりも前記P型MOSトランジスタのしきい値電圧だけ
    低い電圧の内部基準電圧を発生することを特徴とする請
    求項3、請求項4又は請求項11記載の半導体集積回
    路。
  13. 【請求項13】 前記加速試験時基準電圧発生回路は、 外部電源電圧と内部基準電圧との間に、ダイオード型に
    ゲート接続されたN型MOSトランジスタを含んで構成
    され、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    N型MOSトランジスタがオン動作して、外部電源電圧
    よりも前記N型MOSトランジスタのしきい値電圧だけ
    低い電圧の内部基準電圧を発生することを特徴とする請
    求項3、請求項4、請求項11又は請求項12記載の半
    導体集積回路。
  14. 【請求項14】 前記加速試験時基準電圧発生回路の構
    成要素であるダイオード型にゲート接続されたN型MO
    Sトランジスタは、 メモリセルトランジスタと同じ不純物注入をしたN型M
    OSトランジスタであり、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、外部
    電源電圧よりも前記メモリセルトランジスタのしきい値
    電圧とほぼ同じ電圧だけ低い電圧の内部基準電圧を発生
    することを特徴とする請求項13記載の半導体集積回
    路。
  15. 【請求項15】 前記加速試験時基準電圧発生回路は、 外部電源電圧と内部基準電圧との間に、 前記基準電圧比較回路の出力信号により制御されるMO
    Sトランジスタと、 1個又は複数のダイオード型にゲート接続されたMOS
    トランジスタと、 前記1個又は複数のダイオード型にゲート接続されたM
    OSトランジスタに対して各々並列に接続されたヒュー
    ズとを直列に接続した構成であって、 前記各ヒューズの切断により、加速試験時に、前記第2
    の基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高い電圧特性と
    なる外部電源電圧のとき、加速試験時の内部基準電圧を
    切り換えることが可能であることを特徴とする請求項3
    又は請求項4記載の半導体集積回路。
  16. 【請求項16】 前記第1の基準電圧と第2の基準電圧
    とを比較する前記基準電圧比較回路の出力は、ヒステリ
    シス特性を持ち、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    加速試験時電圧供給回路が供給する内部電源電圧は、前
    記外部電源電圧の変化に対しヒステリシス特性を持つこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体集積
    回路。
  17. 【請求項17】 前記第1の基準電圧と第2の基準電圧
    とを比較する前記基準電圧比較回路の出力は、ヒステリ
    シス特性を持ち、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が前記第1の基準電
    圧よりも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記
    加速試験時基準電圧発生回路が供給する内部基準電圧
    は、前記外部電源電圧の変化に対しヒステリシス特性を
    持つことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の半導
    体集積回路。
  18. 【請求項18】 前記第2の基準電圧に基づいて内部電
    源電圧を供給する前記第2の内部電源供給回路は、 前記加速試験時制御信号により制御されて、加速試験時
    に、内部電源電圧の供給を停止することを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の半導体集積回路。
  19. 【請求項19】 前記第2の内部電源供給回路は、 差動増幅器と、内部電源供給用ドライバーとにより構成
    され、 前記差動増幅器が前記加速試験時制御信号により制御さ
    れて、加速試験時に前記差動増幅器の動作が停止するこ
    とを特徴とする請求項18記載の半導体集積回路。
  20. 【請求項20】 前記第2の基準電圧に基づいて内部基
    準電圧を発生する前記第2の内部基準電圧発生回路は、 前記加速試験時制御信号により制御されて、加速試験時
    に、内部基準電圧の発生を停止することを特徴とする請
    求項3又は請求項4記載の半導体集積回路。
  21. 【請求項21】 前記第2の内部基準電圧発生回路は、 差動増幅器と、内部基準電圧発生用ドライバーとにより
    構成され、 前記差動増幅器が前記加速試験時制御信号により制御さ
    れて、加速試験時に前記差動増幅器の動作が停止するこ
    とを特徴とする請求項20記載の半導体集積回路。
  22. 【請求項22】 前記第1の基準電圧に基づいて内部電
    源電圧を供給する前記第1の内部電源供給回路は、 前記基準電圧比較回路の出力信号により制御されて、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が第1の基準電圧よ
    りも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記第1
    の内部電源供給回路は内部電源電圧の供給を停止するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体集積
    回路。
  23. 【請求項23】 前記第1の内部電源供給回路は、 差動増幅器と、内部電源供給用ドライバーとにより構成
    され、 前記差動増幅器が前記基準電圧比較回路の出力信号によ
    り制御されて、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が第1の基準電圧よ
    りも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記差動
    増幅器の動作が停止することを特徴とする請求項22記
    載の半導体集積回路。
  24. 【請求項24】 前記第1の基準電圧に基づいて内部基
    準電圧を発生する前記第1の内部基準電圧発生回路は、 前記基準電圧比較回路の出力信号により制御されて、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が第1の基準電圧よ
    りも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記第1
    の内部基準電圧発生回路は内部基準電圧の発生を停止す
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の半導体
    集積回路。
  25. 【請求項25】 前記第1の内部基準電圧発生回路は、 差動増幅器と、内部基準電圧発生用ドライバーとにより
    構成され、 前記差動増幅器が前記基準電圧比較回路の出力信号によ
    り制御されて、 加速試験時に、前記第2の基準電圧が第1の基準電圧よ
    りも高い電圧特性となる外部電源電圧のとき、前記差動
    増幅器の動作が停止することを特徴とする請求項24記
    載の半導体集積回路。
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