JPH11266741A - 昆虫の幼虫羽化容器 - Google Patents

昆虫の幼虫羽化容器

Info

Publication number
JPH11266741A
JPH11266741A JP9075798A JP9075798A JPH11266741A JP H11266741 A JPH11266741 A JP H11266741A JP 9075798 A JP9075798 A JP 9075798A JP 9075798 A JP9075798 A JP 9075798A JP H11266741 A JPH11266741 A JP H11266741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
eclosion
environment
container body
larva
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9075798A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Ohashi
雅実 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9075798A priority Critical patent/JPH11266741A/ja
Publication of JPH11266741A publication Critical patent/JPH11266741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽化容器の内容物の中の貴重なくわがた等の
幼虫を潰すことなく内容物の入れ替えを簡単に行うこと
ができ、容器内の環境を整えることができる。 【解決手段】 上部開口に通気製を有するキャップを着
脱自由に被嵌した筒状容器本体において、該容器本体の
底部を開口し、該開口に底蓋を着脱可能に装着したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はくわがた等の昆虫
の幼虫を成虫まで羽化させるに適した昆虫の幼虫羽化容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かぶとむし、くわがた等昆虫の羽
化をするための羽化容器として、ガラスびん、びん型の
合成樹脂容器を用い、くわがた等昆虫の餌となる飼料、
例えば、オガ粉、小麦粉、米ぬか、きのこ菌等を入れ、
そこに昆虫の幼虫を入れて成虫まで羽化させることが行
われている。通常一つがいのくわがたより20ぴき乃至
数十ぴきの幼虫ができ、これをそれぞれ別の羽化容器に
1ぴきずつ入れて羽化させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の有底の容器で昆
虫を羽化させるには、容器に入れた昆虫の餌となる内容
物、例えばオガ粉、小麦粉、米ぬか、きのこ菌等を幼虫
が食べて成長する際にその内容物が段々と排泄物とな
り、蛹になるまでに容器の内容物を2乃至3回入れ替え
る必要がある。この内容物を入れ替える場合には容器の
口から掬い出す器具により掬い出さなければならない
が、その掬い出す作業時に内容物の中にいる貴重な幼虫
を潰してしまうことがあり、また、口が小さいために内
容物を全部掬い出して入替えるのには相当の手間がかか
る。従って、前記したように多数の容器を用いて羽化さ
せる場合には、各容器の内容物を入れ替えるにはかなり
の時間がかかるので問題となっていた。又、容器は内容
物自体に水分を含ませてあり、幼虫が食べることによる
排泄物の水分、室温と容器内の温度差による水滴の発生
のために容器の底に水が溜まるが、従来の容器では水抜
きができないので、容器の底に溜った水が増え、比較的
底の方に生息する幼虫が水没して死んでしまうこともあ
り、羽化率が甚だ悪く不都合であった。さらには、従来
のびん型の容器では、空のびんを移送、保管する場合に
重ねることができないので、かさばり場所を取るので、
この面でも不都合であった。
【0004】この発明者は上記従来の問題点を解決する
ために、通気性を有するキャップを被せた羽化容器の底
を開放できるようにして餌の飼料(内容物)中に生息す
るくわがた等の幼虫を潰すことなく飼料の入れ替えを簡
単に行うことができるようにした昆虫の幼虫羽化容器を
提供することを目的とする。羽化容器を末広がり形状と
して、内容物を抜き出し易くすることを目的とする。羽
化容器の底蓋に環境浄化手段として水抜き孔等を設けて
随意に水抜きでき、さらには底蓋を2重底として内部に
炭、多孔質鉱石等環境浄化物を挿入して容器内の環境を
整えることができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】この発明の請求項1の昆虫の幼
虫羽化容器は、上部開口3に通気製を有するキャップ5
を着脱自由に被嵌した筒状容器本体1において、該容器
本体の底部を開口4し、該開口に底蓋6を着脱可能に装
着したことを特徴とするものである。
【0006】この第1の発明の構成によれば、通気性を
有するキャップを被せた筒状容器本体1の底部開口4に
底蓋6を着脱自由に装着したので、幼虫が餌の飼料(内
容物)を食べつくし飼料を入れ替えるとき、底蓋を外す
ことにより、容器本体の底部開口より飼料をそのまま抜
き出すことができ、従ってその抜き出した飼料から昆虫
の幼虫を傷つけることなく簡単に取り出すことができ、
幼虫を新しい飼料を入れた容器に容易に移し替えでき
る。幼虫の取り出し時間が僅かしかかからないので、多
数個の容器の幼虫の移し替え作業も短時間で行うことが
できる。羽化した成虫の取り出しも容易にできる。又使
用した容器の洗浄を行い易い。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の筒状容器本
体1を上方より下方へ末広がり形状としたものである。
この第2の発明によれば、筒状容器本体1を上方より下
方へ末広がり形状としたので、底蓋6を外すことにより
容器の底部開口4から内容物を抜き出し易く、容器の洗
浄も行い易い。かつ、羽化容器の不使用時の保管時、移
送時に羽化容器は分解して容器本体を積み重ねできるの
で、容積を取らず便利である。
【0008】請求項3の発明は、底蓋6に容器本体内の
環境を整える環境浄化手段7を備えたものである。この
第3の発明によれば、容器本体1の底蓋6に環境浄化手
段7を備えたので、容器内の内容物の微生物、きのこ
菌、各種醗酵菌の環境維持、改善ができる。従って、幼
虫を良好な環境のもとで成長させることができる。
【0009】請求項4の発明は、前記環境浄化手段7と
して、底蓋6に水排出孔24を設けた中蓋8を備え、か
つ水抜き孔22を設けて栓23を着脱自由に備えたもの
である。この第4の発明の構成によれば、底蓋を2重構
造とし、幼虫の排泄物、微生物、きのこ菌、各種醗酵菌
の作用による水分等が中蓋8に設けた水排出孔24を通
じて底蓋に溜めることができ、水抜き孔22の栓23を
抜いて溜まった水を随意に排出し容器本体内部の環境を
整えることができる。従って、幼虫を良好な環境のもと
で大きく成長させることができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項3又は4の環境
浄化手段7として、底蓋6と中蓋8との間に環境を整え
る炭、多孔質鉱石、セラミック等環境浄化物26を収容
したものである。この第5の発明の構成によれば、底蓋
6は中蓋8で二重構造として、底蓋の内部に炭、多孔質
鉱石、セラミック等環境浄化物25を収納することによ
り、容器本体1に入れた内容物の微生物、きのこ菌、各
種醗酵菌の環境を維持、改善することができる。従っ
て、幼虫を良好な環境のもとで大きく成長させることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1はこの発明の昆虫の幼虫羽化容器の
斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同縦断面図、図4
は飼料、幼虫、環境浄化物を入れた羽化容器の縦断面図
である。
【0012】図1乃至図3において、1は筒状の容器本
体で、その上部に頚部2の開口3が形成され、底部は開
口4が形成されている。頚部2には通気製を有するキャ
ップ5を着脱自由に被嵌して開口3を閉じ、該容器本体
1の底部開口4には底蓋6が着脱自由に装着されて昆虫
の幼虫羽化容器が構成されている。該底部開口4は底全
体を開口して、容器内に入れた昆虫の幼虫Aが食べる餌
の飼料(内容物)Bを完全に抜き出せるようにしてあ
る。この容器本体1の底部開口4を底蓋6で閉じて、上
部の開口3より内部に昆虫の幼虫Aが食べる餌の飼料
(内容物)Bを入れるものである。昆虫の飼料Bとし
て、例えば、くわがた等の場合には、一般的にはクヌ
ギ、ナラ等の広葉樹のオガ粉に小麦粉を主体とする添加
剤と水を混合したもの、又はヒラタケ等のきのこ菌床等
を使用する。添加剤としては、小麦粉、米ぬか、プロテ
イン、酵母、グルタミンサンソーダ、ふすま、とうもろ
こしの粕等が使用される。或いは、この配合飼料にきの
こ菌を植え付け培養して菌床としたものを用いる。この
飼料の中に幼虫を1ぴき入れて飼育する。この容器本体
に入れた幼虫が飼料を食べ尽くし幼虫を移し替えるとき
には、底蓋6を外して底部開口4から内容物をそのまま
抜き出す。なお、容器本体の上部はビンのように絞った
形状としてもよい。
【0013】図1乃至図3の実施形態で、容器本体1は
ガラス製、合成樹脂製等で裁頭円錐型、裁頭角錐型等の
ように上方より下方へ末広がり形状の筒体に成形され、
上部に開口3を設けた頚部2が形成され、かつ底部全体
に開口4が設けられている。筒状容器本体1は上方より
下方へ末広がり形状に成形され、内側に凹凸、くびれが
ないので、後述の底蓋6を外して、容器本体より内容物
Bを抜き出すとき、抵抗なく簡単に抜き出すことができ
る。又、容器本体は末広がりの形状としたので、移送
時、保管時に積み重ねできるので、容積が小さくて済み
便利である。容器本体の色彩は紫外線を遮るために薬品
のビンのように濃い色彩とするのが好ましい。紫外線を
遮ることにより内容物が劣化するのを防ぐことができ、
幼虫の飼料を長期間良好に保つことができる。容器本体
は内部の飼料、幼虫の状態が見えるように半透明とする
のが好ましい。なお、容器本体は円筒型でも径を異径と
すれば、容器を重ねることができる。
【0014】キャップ5は昆虫の幼虫A、飼料のきのこ
菌等は生き物であるので、カビ、雑菌、微生物、アリ、
ハエ等の小動物の侵入を阻止し、かつ幼虫、菌から出る
炭素ガス等を外部に出すために通気性を有する構造とす
る必要がある。通気性がありかつ小動物の侵入を阻止す
る構造としたキャップ5として、しいたけ、しめじ、ひ
らたけ等のきのこ菌を培養する容器等の蓋が従来周知
で、内部より外部に通ずる通気孔を有しかつフィルター
が備えられたものが使用されている。実施形態の合成樹
脂性キャップ5は天板11とキャップ体12とフィルタ
ー18とからなる。すなわち、天板11は下部に嵌合部
13が一体に形成され、その嵌合部13の外周に凹部1
3aが形成されている。キャップ体12は前記容器の開
口3を覆う板面と天板11の嵌合部13を嵌合する周壁
が形成され、開口を覆う板面には複数個の通気口14が
形成され、開口3の外側には数個の通気孔15が形成さ
れ、その周壁には天板11の嵌合部13の凹部13aを
嵌合する環状の凸部12aが設けられ、かつ板面の上面
の内周には環状のフィルター用突片16が形成され、か
つ板面の下面には容器の頚部2に嵌合する嵌合部17が
形成されている。18はカビ、雑菌、微生物、アリ、ハ
エ等の小動物の侵入を阻止するためにフィルターで、ス
ポンジ、不織布等雑菌の侵入を阻止しうる材料で形成さ
れている。前記キャップ体12のフィルター用突片17
にフィルター18を入れて天板11を嵌合して被せ、内
部と外部が通気口14、フィルター18、通気孔15で
通気する構成とされている。フィルター18は必要に応
じて天板を外して交換可能としてある。容器本体1とキ
ャップ5が合成樹脂製の場合には、キャップ5の環状の
嵌合部が容器本体1の頚部に弾性を利用して単に嵌合さ
れる構造としてある。キャップ5を容器本体1に被せる
構造は上記のものに限られるものではなく、頭部にねじ
込む構造でも良い。上記キャップは天板を外す構造のも
のを示したが、これに限られるものではなく、蓋の天板
を一体としてその天板の中央に通気孔を複数個設けて内
部にフィルターを備えたものでもよい。又、容器本体1
とキャップ5がガラス製の場合には、例えば、ねじ構造
として被せる。
【0015】底蓋6は合成樹脂製容器状で、環境浄化手
段7を備え、容器の飼料の幼虫の排泄物、微生物、きの
こ菌、各種醗酵菌等から出る炭酸ガス、臭気等を浄化
し、環境を維持、改善する。この環境浄化手段7とし
て、合成樹脂製底蓋6は2重底とし、前記容器1の飼料
の幼虫の排泄物、微生物、きのこ菌、各種醗酵菌の作用
により生ずる水分等を溜める水溜室20が形成されてい
る。すなわち、底蓋6の底面の中央に中蓋8を受ける載
置部21が凸状に形成され、その上に円板状の中蓋8を
載置して2重底とし、その中蓋8には容器本体の内容物
から生ずる水を落とすため周囲複数箇所に切り溝、貫通
孔等水排出孔24が形成され、かつ底蓋6の周面には水
抜き孔22が穿設されてゴム栓等栓体23が着脱自由に
嵌合されている。従って、容器本体に入れる内容物は中
蓋8の上で受けられ、その中蓋8の下部に空間が確保さ
れ、容器本体の内容物から落ちる水は中蓋8の水排出孔
24を通じて底蓋6内に溜められ、底蓋6に溜められた
水が中蓋近くまで溜まったとき随意に水抜き孔22より
栓体23を抜いて水を排出して容器本体内部の環境を整
えることができるようにする。
【0016】なお、前記栓体23はゴム栓に限られるも
のではなく、合成樹脂製等の栓体でもよい。又栓体は嵌
合するものでも、ねじ込み式でもよい。水抜き孔に栓体
の代わりに底蓋の内部より綿等の紐を外部へ設けて、内
部に溜まった水を紐を通じて蒸発させるようにもでき
る。この場合には、この紐より雑菌が内部に入らないよ
うに管理するのが好ましい。前記中蓋8は合成樹脂製円
板としたが、これに限られるものではない。又、中蓋8
は円板として、その周囲に複数個の切り溝24を設けた
が、複数個の貫通孔でもよく、また円板の代わりに網状
板等でもよい。底蓋6を2重構造とするために、載置部
に中蓋を載せる構造としたが、これに限られるものでは
なく、底蓋の周壁に受け部を形成し、その受け部で中蓋
を受け止めるようにしてもよい。水抜き手段の構造も上
記のものに限られるものではなく、容器内部より排出管
を外部へ導出する構造とし、その排出管に開閉コックを
備える構成でもよい。
【0017】また、環境浄化手段7の別の実施形態とし
て、前記2重底とした底蓋6の底と中蓋7との間に環境
を整える炭(活性炭)、多孔質鉱石(パミス)、特殊セ
ラミック等環境浄化物25を収容する。底蓋の底に炭、
多孔質鉱石等環境浄化物25を収納することにより、水
排出孔24を通じて幼虫の排泄物等から出る炭酸ガス、
臭気を吸収することができ、容器本体に入れた内容物の
環境を維持、改善することができる。底蓋6の構造は上
記に2重構造に限られるものではなく、底蓋に水を溜め
る箱状部を形成してその箱に水排出孔、水抜き孔を設
け、箱内部に環境浄化物を入れる構成としてもよい。
【0018】容器本体1と底蓋6の嵌合構造として、実
施形態では、容器本体1の下部周縁に凸条31を設け、
一方の底蓋6の上部周縁にはそれに嵌合しうる凹条部3
2を形成して、合成樹脂の弾性を利用して相互に脱着可
能としてある。容器本体1に底蓋6を装着する構造は上
記のものに限定されるものではなく、ねじ込み式等でも
よい。ガラス製の瓶の場合には、ねじ込み構造として脱
着可能とする。容器本体1と底蓋6の嵌合部は雑菌、ア
リ、ハエ等が入らないように結合するのが好ましい。
【0019】この発明の羽化容器でくわがたの幼虫Aを
成虫にするまでの飼育方法について説明する。羽化容器
にくわがたの成長に適した飼料Bを入れ、その中に卵か
らかえって直ぐの1令虫の幼虫Aを1ぴきずつ入れてお
く。この幼虫Aは羽化容器の中で飼料の中に潜って飼料
Bを食べて成長する。通常飼料が柔らかいので、幼虫は
底の方に潜って生息しそこで飼料を食べて成長する。幼
虫が羽化容器に入れた飼料をほぼ食べ尽くして飼料が排
泄物となったときには底蓋6を開けて底部開口より排泄
物となった飼料(内容物)Bを取り出し、その内容物を
丁寧に崩して内部に生息する幼虫Aを取り出し、別の新
しい飼料Bを入れた羽化容器に入れる。幼虫から成虫に
なるまでに、飼料の入れ替えは2、3回行う必要があ
る。この飼料の交換により幼虫の成長を早めることがで
きる。幼虫は1令から2令と成育して3令の蛹となり、
幼室で蛹から成虫に羽化する。幼室には1ヶ月乃至2ヶ
月留まる。容器の中で羽化させるので、容器より幼室に
入っている成虫を取り出す。この羽化に至る長期間に容
器本体の飼料の菌、幼虫から炭酸ガスと水が出る。容器
の底蓋6の載置部21に水排出孔24を有する中蓋8が
備えられているので、その水は中蓋8の水排出孔24を
通じて底蓋6の水溜室20に溜められ、底蓋6に水が溜
まったとき、随意に水抜き孔22の栓体23を抜いて水
を排出して幼虫が死ぬのを防ぐことができる。又、幼
虫、きのこ菌から出る炭酸ガス、臭気等は上部の通気口
14、フィルタ18、通気孔15を通じて上方へ出る
が、この発明では、さらに、2重底の底蓋に環境を整え
る炭、多孔質鉱石等環境浄化物25を入れたので、底に
おいても幼虫の排泄物、きのこ菌等から出る炭酸ガス、
臭気を吸収することができ、容器内の環境を清浄状態に
整えることができ、くわがたを大きく成長させるのに役
立つ。
【0020】以上の実施形態を示したが、この発明はこ
の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
又、この発明の羽化容器はしいたけ、ひらたけ等きのこ
菌の培養容器として使用することもできる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、通気性を有するキャ
ップを被せた筒状容器本体の底部開口に底蓋を着脱自由
に装着したので、幼虫が飼料を食べつくし飼料を入れ替
えるとき、底蓋を外すことにより、容器本体の底部開口
より飼料をそのまますっぽりと抜き出すことができ、従
ってその抜き出した飼料から昆虫の幼虫を傷つけること
なく簡単に取り出すことができ、幼虫を新しい内容物を
入れた容器に容易に移し替えができる。幼虫の取り出し
時間が僅かしかかからないので、例えば百個乃至数百個
の羽化容器の幼虫の移し替えの作業も少人数で短時間に
行うことができる。羽化した成虫の取り出しも容易にで
きる。又使用した容器の洗浄を行い易い。
【0022】筒状容器本体を上方より下方へ末広がり形
状としたので、底蓋を外すことにより容器の底部開口か
ら内容物を簡単に抜き出し易く、容器の洗浄も行い易
い。かつ、羽化容器の不使用時の保管時、移送時に羽化
容器は分解して容器本体を積み重ねできるので、容積を
取らず便利である。
【0023】容器本体の底蓋に環境浄化手段を備えたの
で、容器内の飼料の微生物、きのこ菌、各種醗酵菌の環
境維持、改善ができる。すなわち、環境浄化手段とし
て、2重底に水排出孔、水抜き孔を設けたので、幼虫の
排泄物、微生物、きのこ菌、各種醗酵菌の作用による水
分等が水排出孔を通じて底蓋に溜めることができ、溜ま
った水を随意に、水抜き孔より栓を抜いて排出して容器
本体内部の環境を整えることができ、幼虫を良好な環境
のもとで大きく成長させることができる。
【0024】さらに、キャップの通気口で炭酸ガスを排
出できるほかに底蓋に環境浄化手段として、2重底に環
境を整える炭、多孔質鉱石等環境浄化物を収納すること
により、幼虫の排泄物、きのこ菌等から出る炭酸ガス、
臭気を吸収でき、容器本体に入れた内容物の環境を維
持、改善することができる。従って、底に近い位置で生
息する幼虫を良好な環境のもとで大きく成長させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の昆虫の幼虫羽化容器の斜視図であ
る。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】同縦断面図である。
【図4】飼料、幼虫、環境浄化物を入れた羽化容器の縦
断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 3 上部開口 4 底部開口 5 キャップ 6 底蓋 8 中蓋 22 水抜き孔 24 水排出孔 25 環境浄化物 A 幼虫 B 飼料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口に通気製を有するキャップを着
    脱自由に被嵌した筒状容器本体において、 該容器本体の底部を開口し、該開口に底蓋を着脱可能に
    装着したことを特徴とする昆虫の幼虫羽化容器。
  2. 【請求項2】 筒状容器本体を上方より下方へ末広がり
    形状とした請求項1記載の昆虫の幼虫羽化容器。
  3. 【請求項3】 底蓋に容器本体内の環境を整える環境浄
    化手段を備えた請求項1記載の昆虫の幼虫羽化容器。
  4. 【請求項4】 前記環境浄化手段として、底蓋に水排出
    孔を設けた中蓋を備え、かつ水抜き孔を設けて栓を着脱
    自由に備えた請求項3記載の昆虫の幼虫羽化容器。
  5. 【請求項5】 前記環境浄化手段として、底蓋に環境を
    整える炭、多孔質鉱石、セラミック等環境浄化物を収容
    した請求項3又は4記載の昆虫の幼虫羽化容器。
JP9075798A 1998-03-19 1998-03-19 昆虫の幼虫羽化容器 Pending JPH11266741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075798A JPH11266741A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 昆虫の幼虫羽化容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9075798A JPH11266741A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 昆虫の幼虫羽化容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11266741A true JPH11266741A (ja) 1999-10-05

Family

ID=14007490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9075798A Pending JPH11266741A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 昆虫の幼虫羽化容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11266741A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180007098A (ko) * 2016-07-12 2018-01-22 박정철 개량된 통기구조를 갖는 꽃무지 풍뎅이 유충 사육장치
WO2018134828A3 (en) * 2017-01-22 2018-10-25 Senecio Ltd. Automatic handling and sorting of insects for growth and release
CN114223620A (zh) * 2021-12-30 2022-03-25 四川省农业机械研究设计院 多层码垛式蚕盘饲养设备及系统
KR20220092055A (ko) * 2020-12-24 2022-07-01 농업회사법인주식회사 오상킨섹트 우화 상자
KR102511748B1 (ko) * 2021-10-28 2023-03-20 다알시스 주식회사 곤충 애벌레 사육 장치 및 이에 사용되는 사육 케이스의 제조 방법
KR102530401B1 (ko) * 2022-10-27 2023-05-10 주식회사 미래이앤아이 갈치 주낙용 자동 양승장치
US11723349B2 (en) 2017-07-06 2023-08-15 Senecio Ltd. Method and apparatus for sex sorting of mosquitoes

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180007098A (ko) * 2016-07-12 2018-01-22 박정철 개량된 통기구조를 갖는 꽃무지 풍뎅이 유충 사육장치
WO2018134828A3 (en) * 2017-01-22 2018-10-25 Senecio Ltd. Automatic handling and sorting of insects for growth and release
CN110430751A (zh) * 2017-01-22 2019-11-08 塞纳科有限公司 自动处理和分选昆虫以用于生长和释放
CN110430751B (zh) * 2017-01-22 2022-07-08 塞纳科有限公司 自动处理和分选昆虫以用于生长和释放的装置和方法
US11950579B2 (en) 2017-01-22 2024-04-09 Senecio Ltd. Method for sex sorting of mosquitoes and apparatus therefor
US11723349B2 (en) 2017-07-06 2023-08-15 Senecio Ltd. Method and apparatus for sex sorting of mosquitoes
KR20220092055A (ko) * 2020-12-24 2022-07-01 농업회사법인주식회사 오상킨섹트 우화 상자
KR102511748B1 (ko) * 2021-10-28 2023-03-20 다알시스 주식회사 곤충 애벌레 사육 장치 및 이에 사용되는 사육 케이스의 제조 방법
CN114223620A (zh) * 2021-12-30 2022-03-25 四川省农业机械研究设计院 多层码垛式蚕盘饲养设备及系统
KR102530401B1 (ko) * 2022-10-27 2023-05-10 주식회사 미래이앤아이 갈치 주낙용 자동 양승장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2604706T3 (es) Sistema de producción de fertilizante orgánico
KR100986747B1 (ko) 나비 애벌레 사육통
CN111449028B (zh) 一种草地贪夜蛾冬季实验室内养殖方法
CN107683828A (zh) 一种自残性昆虫饲养与采卵方法
JPH11266741A (ja) 昆虫の幼虫羽化容器
CN108323476B (zh) 一种人工饲养双尾新小绥螨的方法
KR20160131452A (ko) 식·약용 곤충 사육장치
CN2847846Y (zh) 便携式塑料保温蜂箱
CN209677121U (zh) 复合式混养装置
Richardson et al. Laboratory rearing of the mushroom phorid Megaselia halterata (Diptera: Phoridae)
KR101693571B1 (ko) 버섯 재배 용기
CN207235862U (zh) 便于收集虫体及饲养黑水虻的废料处理装置
CN109650681A (zh) 复合式混养装置
JP3170940U (ja) 茸栽培容器
JP2931550B2 (ja) きのこ菌の培養容器及び該容器を用いた昆虫飼育方法
KR20190073891A (ko) 산업용 곤충의 사육을 위한 성충용 사육기
WO2022069695A1 (en) Packaging device for transporting fly larvae
JP3823252B2 (ja) 動植物類の育成兼飼育観察用容器
CN220897642U (zh) 便携式双壳体昆虫养殖装置
KR200246419Y1 (ko) 곤충관찰용세트
CN111387144A (zh) 一种昆虫饲养装置及饲养方法
KR20110067253A (ko) 초파리 사육용기
CN1167333C (zh) 便携方便式熊蜂授粉箱
CN219939395U (zh) 一种实验室新型黑水虻幼虫防逃逸养殖瓶
CN210113968U (zh) 一种立体取食家蚕饲养盒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040408

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051208

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02