JPH11266721A - 苗または苗木用保護体 - Google Patents
苗または苗木用保護体Info
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- JPH11266721A JPH11266721A JP9397798A JP9397798A JPH11266721A JP H11266721 A JPH11266721 A JP H11266721A JP 9397798 A JP9397798 A JP 9397798A JP 9397798 A JP9397798 A JP 9397798A JP H11266721 A JPH11266721 A JP H11266721A
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- seedlings
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 播植された苗または苗木がある程度生育する
までの間、風や動物類による侵食から保護することが出
来る苗または苗木用保護体を提供すること。 【解決手段】 支持部2bを苗または苗木3の根周りに
埋設すれば、苗または苗木3の側周囲をとりまくように
包囲部2aが立設されるため、苗または苗木3が強風に
より倒れたり、また動物類により新芽等を侵食されるこ
とがなく、ある程度生育するまでの間効果的に保護され
る。
までの間、風や動物類による侵食から保護することが出
来る苗または苗木用保護体を提供すること。 【解決手段】 支持部2bを苗または苗木3の根周りに
埋設すれば、苗または苗木3の側周囲をとりまくように
包囲部2aが立設されるため、苗または苗木3が強風に
より倒れたり、また動物類により新芽等を侵食されるこ
とがなく、ある程度生育するまでの間効果的に保護され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土中に植えられた
植物の苗または苗木を、風雨や動物の侵食から保護する
ための苗または苗木用保護体に関する。
植物の苗または苗木を、風雨や動物の侵食から保護する
ための苗または苗木用保護体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、山野に植林する場合、山野の斜面
等に植物の種子を播種して生育するか、あるいは種苗メ
ーカー等により種子からある程度植物が生育するまで他
の場所において養生された苗または苗木を播植し、生育
させていた。
等に植物の種子を播種して生育するか、あるいは種苗メ
ーカー等により種子からある程度植物が生育するまで他
の場所において養生された苗または苗木を播植し、生育
させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように山野において種子の段階から生育、またはある程
度養生されてから播植された苗または苗木は、特に根周
りが安定するまでの生育過程において強風により倒れて
しまったり、また、特に斜面等に播植される場合におい
ては、雨により根周りの土が流出して根が外部に露呈さ
れてしまい、生育が妨げられることがあった。
ように山野において種子の段階から生育、またはある程
度養生されてから播植された苗または苗木は、特に根周
りが安定するまでの生育過程において強風により倒れて
しまったり、また、特に斜面等に播植される場合におい
ては、雨により根周りの土が流出して根が外部に露呈さ
れてしまい、生育が妨げられることがあった。
【0004】さらに、ある程度根周りが安定した後にお
いても、苗または苗木が播植された領域周辺に生息する
動物類に新芽を侵食されてしまうということもあった。
いても、苗または苗木が播植された領域周辺に生息する
動物類に新芽を侵食されてしまうということもあった。
【0005】そこで、一般的には根周りが安定するまで
苗または苗木に添え木をし、強風による転倒を防止する
が、ある程度苗または苗木が成長した段階においてこの
添え木が生育の邪魔になり、除去しなければならないと
ともに、動物類による侵食を防止できないといった問題
点があった。
苗または苗木に添え木をし、強風による転倒を防止する
が、ある程度苗または苗木が成長した段階においてこの
添え木が生育の邪魔になり、除去しなければならないと
ともに、動物類による侵食を防止できないといった問題
点があった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、播植された苗または苗木がある程度
生育するまでの間、風や動物類による侵食から保護する
ことが出来る苗または苗木用保護体を提供することを目
的としている。
されたものであり、播植された苗または苗木がある程度
生育するまでの間、風や動物類による侵食から保護する
ことが出来る苗または苗木用保護体を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の苗または苗木用保護体は、土中に植えられ
た苗または苗木の少なくとも側周囲をとりまくように設
けられる包囲部と、前記包囲部の下部に設けられ、苗ま
たは苗木の根周りの土中内に埋設されて前記包囲部を土
上に立設支持する支持部とからなることを特徴としてい
る。この特徴によれば、支持部を苗または苗木の根周り
に埋設すれば、苗または苗木の側周囲をとりまくように
包囲部が立設されるため、苗または苗木が強風により倒
れたり、また動物類により新芽等を侵食されることがな
く、ある程度生育するまでの間効果的に保護される。
に、本発明の苗または苗木用保護体は、土中に植えられ
た苗または苗木の少なくとも側周囲をとりまくように設
けられる包囲部と、前記包囲部の下部に設けられ、苗ま
たは苗木の根周りの土中内に埋設されて前記包囲部を土
上に立設支持する支持部とからなることを特徴としてい
る。この特徴によれば、支持部を苗または苗木の根周り
に埋設すれば、苗または苗木の側周囲をとりまくように
包囲部が立設されるため、苗または苗木が強風により倒
れたり、また動物類により新芽等を侵食されることがな
く、ある程度生育するまでの間効果的に保護される。
【0008】本発明の苗または苗木用保護体は、前記包
囲部と支持部とが、板部材により筒状に一体形成されて
なることが好ましい。このようにすることで、苗または
苗木の根周りも支持部により覆われるため、雨により根
周りの土が流出して根が外部に露呈され、根周りが不安
定になることがない。
囲部と支持部とが、板部材により筒状に一体形成されて
なることが好ましい。このようにすることで、苗または
苗木の根周りも支持部により覆われるため、雨により根
周りの土が流出して根が外部に露呈され、根周りが不安
定になることがない。
【0009】本発明の苗または苗木用保護体は、少なく
とも前記包囲部に、通風及び透光用の孔部が複数形成さ
れていることが好ましい。このようにすることで、包囲
部内の通気が確保されるばかりか、強風により倒れにく
くなる。また、適量の光を側方からも得ることが出来
る。
とも前記包囲部に、通風及び透光用の孔部が複数形成さ
れていることが好ましい。このようにすることで、包囲
部内の通気が確保されるばかりか、強風により倒れにく
くなる。また、適量の光を側方からも得ることが出来
る。
【0010】本発明の苗または苗木用保護体は、少なく
とも前記包囲部が、下方に向かって先細りテーパ状に形
成されていることが好ましい。このようにすることで、
苗または苗木の枝葉の横方向の成長が妨げられることが
ない。
とも前記包囲部が、下方に向かって先細りテーパ状に形
成されていることが好ましい。このようにすることで、
苗または苗木の枝葉の横方向の成長が妨げられることが
ない。
【0011】本発明の苗または苗木用保護体は、前記包
囲部の上面開口が、前記包囲部の一部を構成する筒体を
保持し、上方に積み重ね出来るように構成されているこ
とが好ましい。このようにすることで、苗または苗木の
生育に対応して、包囲部を容易に高くすることが出来
る。
囲部の上面開口が、前記包囲部の一部を構成する筒体を
保持し、上方に積み重ね出来るように構成されているこ
とが好ましい。このようにすることで、苗または苗木の
生育に対応して、包囲部を容易に高くすることが出来
る。
【0012】本発明の苗または苗木用保護体は、前記包
囲部及び支持部が紙素材からなることが好ましい。この
ようにすることで、根付くまでの間苗または苗木を保護
するとともに、時間の経過に伴い水分やバクテリア等に
より分解されるため、除去作業等が不要になる。
囲部及び支持部が紙素材からなることが好ましい。この
ようにすることで、根付くまでの間苗または苗木を保護
するとともに、時間の経過に伴い水分やバクテリア等に
より分解されるため、除去作業等が不要になる。
【0013】本発明の苗または苗木用保護体は、前記包
囲部及び支持部が、一端部に、他端部に形成された係止
穴に係止可能な係止片が形成された一枚の紙シートから
なり、この係止片を前記係止穴内に挿入することで紙シ
ートの両端部を連結し、前記包囲部及び支持部を筒状に
構成出来るようになっていることが好ましい。このよう
にすることで、苗または苗木の周囲をとりまくように覆
った後支持部を土中に埋設するだけで、播植された苗ま
たは苗木を傷つけることなく、包囲部及び支持部を容易
に設けることが出来る。
囲部及び支持部が、一端部に、他端部に形成された係止
穴に係止可能な係止片が形成された一枚の紙シートから
なり、この係止片を前記係止穴内に挿入することで紙シ
ートの両端部を連結し、前記包囲部及び支持部を筒状に
構成出来るようになっていることが好ましい。このよう
にすることで、苗または苗木の周囲をとりまくように覆
った後支持部を土中に埋設するだけで、播植された苗ま
たは苗木を傷つけることなく、包囲部及び支持部を容易
に設けることが出来る。
【0014】本発明の苗または苗木用保護体は、前記少
なくとも包囲部に、動物類が嫌う臭成分が含浸されてい
ることが好ましい。このようにすることで、動物類によ
る侵食をより効果的に防止できる。
なくとも包囲部に、動物類が嫌う臭成分が含浸されてい
ることが好ましい。このようにすることで、動物類によ
る侵食をより効果的に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明すると、まず図1には本発明の実施例と
しての苗木用保護体1の斜視図が示されている。この苗
木用保護体1は、側板2により上面及び底面が開口する
筒状に構成され、かつ全体が下方に向かって先細りテー
パ状に形成されている。
に基づいて説明すると、まず図1には本発明の実施例と
しての苗木用保護体1の斜視図が示されている。この苗
木用保護体1は、側板2により上面及び底面が開口する
筒状に構成され、かつ全体が下方に向かって先細りテー
パ状に形成されている。
【0016】側板2は、図2に示されるように土中に播
植された苗木3の側周囲をとりまく包囲部2aと、この
包囲部2aの下部より連設され、土中に差し込まれて包
囲部2aを立設支持する支持部2bとから構成される。
本実施例における側板2は再生紙等の紙素材により構成
されているが、樹脂板あるいは鉄板等、他の素材により
構成されていてもよい。
植された苗木3の側周囲をとりまく包囲部2aと、この
包囲部2aの下部より連設され、土中に差し込まれて包
囲部2aを立設支持する支持部2bとから構成される。
本実施例における側板2は再生紙等の紙素材により構成
されているが、樹脂板あるいは鉄板等、他の素材により
構成されていてもよい。
【0017】包囲部2aには、通気及び透光用の孔部4
が複数穿設されている。この孔部4の形状、大きさ及び
数等は任意であり、種々に変形可能であるとともに、こ
の孔部4は、下方の支持部2b内に形成されていてもよ
い。また、この側板2の高さは苗木3の高さに対応して
種々の形成され、特に図2のように少なくとも苗木3よ
りも高くなるように形成されることが好ましい。
が複数穿設されている。この孔部4の形状、大きさ及び
数等は任意であり、種々に変形可能であるとともに、こ
の孔部4は、下方の支持部2b内に形成されていてもよ
い。また、この側板2の高さは苗木3の高さに対応して
種々の形成され、特に図2のように少なくとも苗木3よ
りも高くなるように形成されることが好ましい。
【0018】支持部2b所定箇所には、図2のように土
中からの抜け出しを防止する舌片5が形成されている。
そしてこの舌片5を、側板2の一部を切り込み部6を介
して外方に向けて突出することにより開口6aが形成さ
れる。苗または苗木3の根はこの開口6aを介して外方
に張り出すようになるため、根周りが安定する。また、
支持部2b下部には、支持部2bの下端に形成される切
欠部7により、土中への差込方向に対して先細り状に形
成される支持片8が四隅に形成されている。
中からの抜け出しを防止する舌片5が形成されている。
そしてこの舌片5を、側板2の一部を切り込み部6を介
して外方に向けて突出することにより開口6aが形成さ
れる。苗または苗木3の根はこの開口6aを介して外方
に張り出すようになるため、根周りが安定する。また、
支持部2b下部には、支持部2bの下端に形成される切
欠部7により、土中への差込方向に対して先細り状に形
成される支持片8が四隅に形成されている。
【0019】このように構成された苗木用保護体1を、
図2中2点鎖線で示されるように、土中に播植された苗
木3の上方から支持片8を介して土中に差し込み、埋設
することにより、支持部2bが土中に埋設されて上方の
包囲部2aが土上に立設されるとともに、苗木3の枝葉
部3aの側周囲が側板2の包囲部2aにより、また苗木
3の土中内の根部3b周りが側板2の支持部2bにより
それぞれ覆われる。
図2中2点鎖線で示されるように、土中に播植された苗
木3の上方から支持片8を介して土中に差し込み、埋設
することにより、支持部2bが土中に埋設されて上方の
包囲部2aが土上に立設されるとともに、苗木3の枝葉
部3aの側周囲が側板2の包囲部2aにより、また苗木
3の土中内の根部3b周りが側板2の支持部2bにより
それぞれ覆われる。
【0020】このように包囲部2aが立設されることに
より、枝葉部3aが強風等の影響を受けにくくなるた
め、添え木等が不要になるとともに、動物類による新芽
の侵食を防止できる。また、根部3b周りの土が支持部
2bにより覆われるため、根部3b周りの土が雨等によ
り流出して根が外部に露呈されることがない。
より、枝葉部3aが強風等の影響を受けにくくなるた
め、添え木等が不要になるとともに、動物類による新芽
の侵食を防止できる。また、根部3b周りの土が支持部
2bにより覆われるため、根部3b周りの土が雨等によ
り流出して根が外部に露呈されることがない。
【0021】このように苗木3は、播種、または播植さ
れてから根周りが安定し、ある程度生育して安定するま
での約1〜2年の間、苗木用保護体1により風雨、ある
いは動物類による新芽の侵食等から保護される。また、
包囲部2aに複数の孔部4が形成されているため、包囲
部2a内における通気が確保されるとともに、枝葉部3
aは上方のみならず、側面からも適宜量の光を得ること
が出来る。
れてから根周りが安定し、ある程度生育して安定するま
での約1〜2年の間、苗木用保護体1により風雨、ある
いは動物類による新芽の侵食等から保護される。また、
包囲部2aに複数の孔部4が形成されているため、包囲
部2a内における通気が確保されるとともに、枝葉部3
aは上方のみならず、側面からも適宜量の光を得ること
が出来る。
【0022】また、本実施例の苗木用保護体1は下方に
向かって先細りテーパ状に形成されていることにより、
図3に示されるように苗木3の成長に伴う枝葉部3aの
横方向への広がりが許容され、生育が妨げられることが
ない。
向かって先細りテーパ状に形成されていることにより、
図3に示されるように苗木3の成長に伴う枝葉部3aの
横方向への広がりが許容され、生育が妨げられることが
ない。
【0023】さらに、苗木3が生育過程において苗木用
保護体1よりも高くなってしまった場合、この苗木用保
護体1と同様に構成され、少なくとも上面の径が苗木用
保護体1の上面よりも大径の筒体9を下方の苗木用保護
体1の上面開口に上方から嵌挿すれば、この筒体9が上
面開口に保持されて上方に積み重ね可能となるため、苗
木3の生育に対応して苗木用保護体1を容易に高くする
ことが出来る。
保護体1よりも高くなってしまった場合、この苗木用保
護体1と同様に構成され、少なくとも上面の径が苗木用
保護体1の上面よりも大径の筒体9を下方の苗木用保護
体1の上面開口に上方から嵌挿すれば、この筒体9が上
面開口に保持されて上方に積み重ね可能となるため、苗
木3の生育に対応して苗木用保護体1を容易に高くする
ことが出来る。
【0024】次に図4〜7には、本発明の第2実施例と
しての苗木用保護体1が示されている。本実施例の苗木
用保護体1において前述の実施例の苗木用保護体1と相
違する点は、図4に示されるように外形が略円錐形状に
形成されている点と、包囲部2a及び支持部2bが、図
5に示されるように展開された1枚のシート10からな
り、組立可能である点、及び切欠部7の形状が円弧状に
形成されている点である。
しての苗木用保護体1が示されている。本実施例の苗木
用保護体1において前述の実施例の苗木用保護体1と相
違する点は、図4に示されるように外形が略円錐形状に
形成されている点と、包囲部2a及び支持部2bが、図
5に示されるように展開された1枚のシート10からな
り、組立可能である点、及び切欠部7の形状が円弧状に
形成されている点である。
【0025】図5に示されるようにシート10の一端縁
には、係止片12を有する差込片11、11’及び切り
込み部13を介して形成される係止片14が形成されて
いるとともに、反対側の端部近傍にはスリット15、1
5’、16がそれぞれ形成されている。
には、係止片12を有する差込片11、11’及び切り
込み部13を介して形成される係止片14が形成されて
いるとともに、反対側の端部近傍にはスリット15、1
5’、16がそれぞれ形成されている。
【0026】このように構成されたシート10は、図6
に示されるように、ある程度生育した苗木3の側周囲を
とりまくように覆うとともに、特に図7に示すように差
込片11、11’、及び係止片14をそれぞれスリット
15、15’、16内に差し込み、係止片11、11’
においては差込時に差込片11、11’方向に折り込ん
でおいた係止片12を広げれば、スリット15、1
5’、16に係止片12、14がそれぞれ係止され、シ
ート10の両端部が容易に連結され、略円錐状の苗木用
保護体1が形成される。
に示されるように、ある程度生育した苗木3の側周囲を
とりまくように覆うとともに、特に図7に示すように差
込片11、11’、及び係止片14をそれぞれスリット
15、15’、16内に差し込み、係止片11、11’
においては差込時に差込片11、11’方向に折り込ん
でおいた係止片12を広げれば、スリット15、1
5’、16に係止片12、14がそれぞれ係止され、シ
ート10の両端部が容易に連結され、略円錐状の苗木用
保護体1が形成される。
【0027】このように苗木用保護体1は、展開された
1枚のシート10を組み立てることで容易に形成できる
ため、既に土中に播植された苗木3の枝葉部3aを傷つ
けることなく、側周囲を簡単に覆うことが出来るととも
に、覆った後に支持片8を土中に差し込めば包囲部3a
を立設出来る。
1枚のシート10を組み立てることで容易に形成できる
ため、既に土中に播植された苗木3の枝葉部3aを傷つ
けることなく、側周囲を簡単に覆うことが出来るととも
に、覆った後に支持片8を土中に差し込めば包囲部3a
を立設出来る。
【0028】また、以上説明してきた実施例の苗木用保
護体1は、包囲部及び支持部が紙素材等により構成され
ているため、根周りが安定して苗木がある程度生育した
ころには、時間の経過とともに水分やバクテリア等によ
り分解されており、環境に悪影響を及ぼすこともなく、
また、これを除去する作業等のメンテナンスが不要とな
る。
護体1は、包囲部及び支持部が紙素材等により構成され
ているため、根周りが安定して苗木がある程度生育した
ころには、時間の経過とともに水分やバクテリア等によ
り分解されており、環境に悪影響を及ぼすこともなく、
また、これを除去する作業等のメンテナンスが不要とな
る。
【0029】さらに、この包囲部に、例えば苗木が播植
された領域周辺に生息する動物類が嫌う臭成分を予め含
浸させておけば、動物類による侵食がより効果的に防止
される。
された領域周辺に生息する動物類が嫌う臭成分を予め含
浸させておけば、動物類による侵食がより効果的に防止
される。
【0030】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0031】
【発明の効果】本発明の苗または苗木用保護体にあって
は、次に述べる効果が得られる。
は、次に述べる効果が得られる。
【0032】(a)請求項1の発明によれば、支持部を
苗または苗木の根周りに埋設すれば、苗または苗木の側
周囲をとりまくように包囲部が立設されるため、苗また
は苗木が強風により倒れたり、また動物類により新芽等
を侵食されることがなく、ある程度生育するまでの間効
果的に保護される。
苗または苗木の根周りに埋設すれば、苗または苗木の側
周囲をとりまくように包囲部が立設されるため、苗また
は苗木が強風により倒れたり、また動物類により新芽等
を侵食されることがなく、ある程度生育するまでの間効
果的に保護される。
【0033】(b)請求項2の発明によれば、苗または
苗木の根周りも支持部により覆われるため、雨により根
周りの土が流出して根が外部に露呈され、根周りが不安
定になることがない。
苗木の根周りも支持部により覆われるため、雨により根
周りの土が流出して根が外部に露呈され、根周りが不安
定になることがない。
【0034】(c)請求項3の発明によれば、包囲部内
の通気が確保されるばかりか、強風により倒れにくくな
る。また、適量の光を側方からも得ることが出来る。
の通気が確保されるばかりか、強風により倒れにくくな
る。また、適量の光を側方からも得ることが出来る。
【0035】(d)請求項4の発明によれば、苗または
苗木の枝葉の横方向の成長が妨げられることがない。
苗木の枝葉の横方向の成長が妨げられることがない。
【0036】(e)請求項5の発明によれば、苗または
苗木の生育に対応して、包囲部を容易に高くすることが
出来る。
苗木の生育に対応して、包囲部を容易に高くすることが
出来る。
【0037】(f)請求項6の発明によれば、根付くま
での間苗または苗木を保護するとともに、時間の経過に
伴い水分やバクテリア等により分解されるため、除去作
業等が不要になる。
での間苗または苗木を保護するとともに、時間の経過に
伴い水分やバクテリア等により分解されるため、除去作
業等が不要になる。
【0038】(g)請求項7の発明によれば、苗または
苗木の周囲をとりまくように覆った後支持部を土中に埋
設するだけで、播植された苗または苗木を傷つけること
なく、包囲部及び支持部を容易に設けることが出来る。
苗木の周囲をとりまくように覆った後支持部を土中に埋
設するだけで、播植された苗または苗木を傷つけること
なく、包囲部及び支持部を容易に設けることが出来る。
【0039】(h)請求項8の発明によれば、動物類に
よる侵食をより効果的に防止できる。
よる侵食をより効果的に防止できる。
【0040】
【図1】本発明の第1実施例としての苗または苗木用保
護体を示す斜視図である。
護体を示す斜視図である。
【図2】図1の苗木用保護体の使用状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】図1の苗木用保護体の他の使用状態を示す断面
図である。
図である。
【図4】本発明の第2実施例としての苗木用保護体を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】図4の苗木用保護体の展開図である。
【図6】図4の苗木用保護体の組立状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図7】同じく図4の苗木用保護体の組立状態を示す要
部斜視図である。
部斜視図である。
1 苗木用保護体 2 側板 2a 包囲部 2b 支持部 3 苗木 3a 枝葉部 3b 根部 4 孔部 5 舌片 6 切り込み部 6a 開口 7 切欠部 8 支持片 9 筒体 10 シート 11、11’ 差込片 12、14 係止片 13 切り込み部 15、15’、16スリット(係止穴)
Claims (8)
- 【請求項1】 土中に植えられた苗または苗木の少なく
とも側周囲をとりまくように設けられる包囲部と、前記
包囲部の下部に設けられ、苗または苗木の根周りの土中
内に埋設されて前記包囲部を土上に立設支持する支持部
とからなることを特徴とする苗または苗木用保護体。 - 【請求項2】 前記包囲部と支持部とが、板部材により
筒状に一体形成されてなる請求項1に記載の苗または苗
木用保護体。 - 【請求項3】 少なくとも前記包囲部に、通風及び透光
用の孔部が複数形成されている請求項2に記載の苗また
は苗木用保護体。 - 【請求項4】 少なくとも前記包囲部が、下方に向かっ
て先細りテーパ状に形成されている請求項1ないし3の
いずれかに記載の苗または苗木用保護体。 - 【請求項5】 前記包囲部の上面開口が、前記包囲部の
一部を構成する筒体を保持し、上方に積み重ね出来るよ
うに構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載
の苗または苗木用保護体。 - 【請求項6】 前記包囲部及び支持部が紙素材からなる
請求項1ないし5のいずれかに記載の苗または苗木用保
護体。 - 【請求項7】 前記包囲部及び支持部が、一端部に、他
端部に形成された係止穴に係止可能な係止片が形成され
た一枚の紙シートからなり、この係止片を前記係止穴内
に挿入することで紙シートの両端部を連結し、前記包囲
部及び支持部を筒状に構成出来るようになっている請求
項6に記載の苗または苗木用保護体。 - 【請求項8】 前記少なくとも包囲部に、動物類が嫌う
臭成分が含浸されている請求項1ないし7のいずれかに
記載の苗または苗木用保護体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9397798A JPH11266721A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 苗または苗木用保護体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9397798A JPH11266721A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 苗または苗木用保護体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11266721A true JPH11266721A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14097472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9397798A Pending JPH11266721A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 苗または苗木用保護体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11266721A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010110319A (ja) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Noboru Fujimaki | 鳥害防止用種子等設置体 |
CN103026935A (zh) * | 2012-12-26 | 2013-04-10 | 华南师范大学 | 一种红树植物大苗栽植保护罩及其用途 |
CN103120073A (zh) * | 2011-11-18 | 2013-05-29 | 梁中成 | 拟南芥种子自动收集器及使用其收集拟南芥种子的方法 |
CN103477942A (zh) * | 2013-09-22 | 2014-01-01 | 福建师范大学 | 一种湿地淹水区植树的方法 |
JP2019180336A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 日本製紙株式会社 | ツリーシェルター及び樹木の製造方法 |
CN113841553A (zh) * | 2021-10-20 | 2021-12-28 | 济南和知创信息科技有限公司 | 一种用于果树幼苗的防护装置 |
-
1998
- 1998-03-23 JP JP9397798A patent/JPH11266721A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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