JP3154908U - 苗木育成用保護具 - Google Patents
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Abstract
【課題】成長に必要な肥料や土質改善剤用量を混入させることが可能であると共に、設置時の安定性が高く、且つ雑草侵入による育成障害を防止しうる苗木育成用保護具を提供する。【解決手段】一枚の紙素材シートによって筒体に形成され、筒体の外周面部には、透光及び通風用の複数の孔部が配置され、筒体の軸方向下半部を土中に埋設することによって、種子が播かれた土壌を周囲の土壌から隔離しうると共に、風雨による衝撃から苗木を保護しうる。筒体は円筒形であると共に、筒体の軸方向上端部には、筒体の周方向に沿って複数の切り込みが設けられ、隣接する切込みによって形成された舌片部を筒体の径方向外方に折曲して拡開させることによって、雑草侵入防止部が形成される。【選択図】図3
Description
本考案は、播かれた種子及び苗木を風雨及び雑草から保護しうる苗木育成用保護具に関する。
畑等において、作物の種子を直播きして育成する場合、予め、畑全体を耕作しておく必要があると共に、肥料等を用いる場合は、畑全体の土壌に肥料等を混合させる必要があった。
また、苗を育成する場合は、雑草による苗の育成障害が発生しないよう、逐次雑草を除去する必要があり、非常に手間がかかるという問題を有していた。
更に、畑全体の土壌に肥料等を混入する必要があることから、肥料等使用使用量が増大し、高コストであると共に、余分な肥料が流出する等によって、環境悪影響を与える虞があった。
また、苗を育成する場合は、雑草による苗の育成障害が発生しないよう、逐次雑草を除去する必要があり、非常に手間がかかるという問題を有していた。
更に、畑全体の土壌に肥料等を混入する必要があることから、肥料等使用使用量が増大し、高コストであると共に、余分な肥料が流出する等によって、環境悪影響を与える虞があった。
また、山野において新たに植林を行う場合は、別途、種苗メーカーから、所定の大きさまで育成された苗木を入手し、上記苗木を播植する方法が一般的である。
しかしながら、上記苗木を山野の傾斜地等に直接播植した場合は、苗木の根付が十分に確保される前に、風雨等によって、周囲の土砂が流されて根が露呈し、苗木が倒れてしまう虞があった。
しかしながら、上記苗木を山野の傾斜地等に直接播植した場合は、苗木の根付が十分に確保される前に、風雨等によって、周囲の土砂が流されて根が露呈し、苗木が倒れてしまう虞があった。
上記の諸問題を解決するため、図4に示すように、略扇型に形成された一枚の紙素材シート41の周方向一端部42に形成された係止部43、44、45を、周方向他端部46に形成された切り込み47、48、49に夫々挿入し、係止部50、51を上記切り込み47、48の端部に係合することによって、図5に示すように、下方に向かって次第に細径となるテーパー状の本体52に形成されると共に、上記本体52の外周面部には、透光及び通風用の複数の孔部53が上記本体52の軸方向及び周方向に沿って規則的に配置された苗木育成用保護具40が提案されている(特許文献1)。
図6に示すように、上記特許文献に係る苗木育成用保護具40の上記本体52の一部を土中に埋設し、上記本体52の内側には苗木54が播植される。
上記本体52の土中に埋設されている部位55には、上記本体52の周方向に沿って、複数の切り込み56が形成されている。
図5に示すように上記切り込み56は、略冂字形に形成され、図6に示すように上方側を径方向外方に向かって折曲することによって、舌片部57と根の張り出し用孔部58とが形成される。
上記本体52の土中に埋設されている部位55には、上記本体52の周方向に沿って、複数の切り込み56が形成されている。
図5に示すように上記切り込み56は、略冂字形に形成され、図6に示すように上方側を径方向外方に向かって折曲することによって、舌片部57と根の張り出し用孔部58とが形成される。
図6に示すように、上記特許文献1に係る苗木育成用保護具40にあっては、苗木54の周囲が上記本体52によって囲まれることから、風雨によって苗木が倒れることを防止しうると共に、上記本体52の土中に埋設されている部位55によって、苗木の根周りの土壌59を保護し、雨等による流出を防止することが可能となる。
また、上記本体52が図4に示すように1枚の紙素材シート41から形成されていることから、苗木が所定の大きさに成長する期間の間に、土中のバクテリア等によって分解されるため、別途ゴミとして処理する必要が無い。
また、上記本体52が図4に示すように1枚の紙素材シート41から形成されていることから、苗木が所定の大きさに成長する期間の間に、土中のバクテリア等によって分解されるため、別途ゴミとして処理する必要が無い。
しかしながら、図5に示すように、上記特許文献1に係る苗木育成用保護具40の本体52は、下方に向かって次第に細径となるテーパー状の裁頭円錐形に形成されていることから、下半部を埋設した場合、上半部の方が下半部よりも重量が大きい為、安定性に欠けると共に、図6に示すように本体52の土中に埋設されている部位55の内側体積が小さく、上記土壌59に十分な肥料を混入することができないという不具合を有していた。
また、上記本体52の上端部から、上記本体52の周囲に生えている雑草等が侵入することによって、苗木の育成が妨げられる虞があるという不具合をも有していた。
また、図5に示すように、上記複数の孔部53は本体52の長さ方向及び周方向に沿って規則的に配置されていることから、採光、及び通風可能な方向が限定され、十分な採光及び通風状態を確保できないという別途の不具合を有していた。
また、上記根の張り出し用孔部58は舌片部57の上方側が開放されて形成されることから、根の成長する方向と、上記孔部58の開口する方向とが異なる。
従って、根の成長過程において、上記舌片部57に根が当たり成長が妨げられる虞があった。
特開平11−266721号公報
また、上記本体52の上端部から、上記本体52の周囲に生えている雑草等が侵入することによって、苗木の育成が妨げられる虞があるという不具合をも有していた。
また、図5に示すように、上記複数の孔部53は本体52の長さ方向及び周方向に沿って規則的に配置されていることから、採光、及び通風可能な方向が限定され、十分な採光及び通風状態を確保できないという別途の不具合を有していた。
また、上記根の張り出し用孔部58は舌片部57の上方側が開放されて形成されることから、根の成長する方向と、上記孔部58の開口する方向とが異なる。
従って、根の成長過程において、上記舌片部57に根が当たり成長が妨げられる虞があった。
本考案は上記課題を解決し、成長に必要な肥料や土質改善剤用量を混入させることが可能であると共に、設置時の安定性が高く、且つ雑草侵入による育成障害を防止しうる苗木育成用保護具を提供することにある。
また、本考案の別途の課題は、苗木に対して十分な採光と通風を確保し、苗木の成長を促進させることが可能な苗木育成用保護具を提供することにある。
また、本考案の更なる課題は、根の張り出しを妨げず、根の育成を障害することのない苗木育成用保護具を提供することにある。
また、本考案の別途の課題は、苗木に対して十分な採光と通風を確保し、苗木の成長を促進させることが可能な苗木育成用保護具を提供することにある。
また、本考案の更なる課題は、根の張り出しを妨げず、根の育成を障害することのない苗木育成用保護具を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の苗木育成用保護具は、一枚の紙素材シートによって筒体に形成され、上記筒体の外周面部には、透光及び通風用の複数の孔部が配置されると共に、上記筒体の軸方向下半部を土中に埋設することによって、種子が播かれた土壌を周囲の土壌から隔離しうると共に、風雨による衝撃から苗木を保護しうる苗木育成用保護具において、上記筒体の軸方向上端部には、上記筒体の周方向に沿って複数の切り込みが設けられ、隣接する上記切込みによって形成された舌片部を上記筒体の径方向外方に折曲して拡開させることによって、雑草侵入防止部が形成されることを特徴とする。
従って、苗木育成用保護具の周縁に生えた雑草は、上記雑草侵入防止部に誘導され、上記筒体の径方向外方に向かって伸びることから、上記筒体の内部に上記雑草が侵入することがない。
また、請求項2に記載の苗木育成用保護具は、上記筒体の孔部は上記筒体の軸方向上半部において不規則に配置されていることを特徴とする。
従って、風向き、及び太陽光の照射方向を問わず、上記筒体内部に常に一定の空気流入と、日差しを確保することが可能となる。
従って、風向き、及び太陽光の照射方向を問わず、上記筒体内部に常に一定の空気流入と、日差しを確保することが可能となる。
また、請求項3に記載の苗木育成用保護具は、上記筒体において、上記筒体の軸方向下半部表面には、逆T字形の切り込みが周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする。
従って、根の成長に伴って上記切り込みが筒体内方から押されて左右に拡開して、孔部が形成され、上記孔部を介して根が上記筒体の径方向外方に向かって成長することができる。
従って、根の成長に伴って上記切り込みが筒体内方から押されて左右に拡開して、孔部が形成され、上記孔部を介して根が上記筒体の径方向外方に向かって成長することができる。
また、請求項4に記載の苗木育成用保護具は、上記逆T字形の切り込みの縦辺の上端部及び横辺両端部には、上記切り込みに連設する孔部が夫々設けられていることを特徴とする。
従って、上記筒体の内側から上記逆T字形切り込みが押圧された場合、上記縦辺部と横辺部で区切られた舌片部が、縦辺の上端部の孔部と横辺の両端部の孔部を結ぶ折れ線を介して、上記筒体の径方向外方に向かって拡開し、根の張り出し用孔部が形成される。
従って、上記筒体の内側から上記逆T字形切り込みが押圧された場合、上記縦辺部と横辺部で区切られた舌片部が、縦辺の上端部の孔部と横辺の両端部の孔部を結ぶ折れ線を介して、上記筒体の径方向外方に向かって拡開し、根の張り出し用孔部が形成される。
請求項1の考案にあっては、上記筒体の長さ方向一端部には、上記筒体の周方向に沿って複数の切り込みが設けられ、隣接する上記切込みによって形成された舌片部を上記筒体の径方向外方に折曲して拡開させることによって、雑草侵入防止部が形成される。
円筒形であることから、土中に埋設される軸方向下半部の内側体積も大きく確保できるため埋設された軸方成長に必要な肥料や土質改善剤用量を混入させることが可能であると共に、設置時の安定性が高くなる。
また、上記雑草侵入防止部によって、雑草侵入による育成障害を防止しうる苗木育成用保護具を提供することが可能となる。
円筒形であることから、土中に埋設される軸方向下半部の内側体積も大きく確保できるため埋設された軸方成長に必要な肥料や土質改善剤用量を混入させることが可能であると共に、設置時の安定性が高くなる。
また、上記雑草侵入防止部によって、雑草侵入による育成障害を防止しうる苗木育成用保護具を提供することが可能となる。
また、請求項2の考案にあっては、上記筒体の孔部は上記筒体の外周面部において不規則に配置されていることから、苗木に必要な日差しを確保すると共に、常に新鮮な空気を流入させることができる。
従って、請求項1の考案の効果に加え、苗木に対して十分な採光と通風を確保し、苗木の成長を促進させることが可能な苗木育成用保護具を提供することが可能となる。
従って、請求項1の考案の効果に加え、苗木に対して十分な採光と通風を確保し、苗木の成長を促進させることが可能な苗木育成用保護具を提供することが可能となる。
また、請求項3の考案にあっては、上記筒体において、土中に埋設される部位の外周面部には、逆T字形の切り込みが周方向に沿って複数設けられていることから、苗木の根によって、上記筒体の内側から上記切り込みが押圧された場合、上記切り込みの縦辺上端と、横辺の両端を夫々結んだ線を折れ線として、上記逆T字形切り込みが上記筒体の径方向外方に折曲して拡開し、根の張り出し用孔部が形成される。
従って、根の自然な張り出しを妨げず、根の育成を障害することのない苗木育成用保護具を提供することが可能となる。
従って、根の自然な張り出しを妨げず、根の育成を障害することのない苗木育成用保護具を提供することが可能となる。
また、請求項4の考案にあっては、上記逆T字形の切り込みの縦辺の上端部及び横辺両端部には、上記切り込みに連設する孔部が夫々設けられていることから、上記筒体の内側から上記逆T字形切り込みが押圧された場合、舌片部が縦辺の上端部の孔部と横辺の両端部の孔部を結ぶ折れ線を介して、上記筒体の径方向外方に向かって拡開し、根の張り出し用孔部が形成される。
また、この際、上記孔部によって、上記逆T字形の切り込みの端部にかかる力が分散され、上記切り込み端部が裂けにくく、上記舌片部が拡開され易くなる。
従って、請求項3の効果に加え、逆T字形の切込みが拡開し易いことから、根の張り出しが容易となり、根の成長をより促進させることが可能となる。
また、この際、上記孔部によって、上記逆T字形の切り込みの端部にかかる力が分散され、上記切り込み端部が裂けにくく、上記舌片部が拡開され易くなる。
従って、請求項3の効果に加え、逆T字形の切込みが拡開し易いことから、根の張り出しが容易となり、根の成長をより促進させることが可能となる。
以下本考案の実施するための形態について添付図面を用いて説明する。
本実施例にかかる苗木育成用保護具10は、図1に示すように、一枚の紙素材シート11によって図2に示すように、円筒形の筒体12に形成され、上記筒体12の軸方向上半部の外周面部には、透光及び通風用の複数の孔部13が配置されている。
また、図2に示すように、上記筒体12の軸方向上端部には、上記筒体12の周方向に沿って、筒体の軸方向に沿って上端から所定寸法に亘り複数の切り込み14が設けられ、隣接する上記切込み14、14によって形成された舌片部17を上記筒体12の径方向外方に折曲して拡開させることによって、図3に示すように、雑草侵入防止部16が形成される。
また、図2に示すように、上記筒体12において、土中に埋設される軸方向下半部の外周面部には、逆T字形の切り込み18が周方向に沿って複数設けられている。
また、図2に示すように、上記逆T字形の切り込み18の縦辺の上端部及び横辺18bの両端部には、上記切り込みに連設する孔部19a、19b、19cが夫々設けられている。
本実施例にかかる苗木育成用保護具10は、図1に示すように、一枚の紙素材シート11によって図2に示すように、円筒形の筒体12に形成され、上記筒体12の軸方向上半部の外周面部には、透光及び通風用の複数の孔部13が配置されている。
また、図2に示すように、上記筒体12の軸方向上端部には、上記筒体12の周方向に沿って、筒体の軸方向に沿って上端から所定寸法に亘り複数の切り込み14が設けられ、隣接する上記切込み14、14によって形成された舌片部17を上記筒体12の径方向外方に折曲して拡開させることによって、図3に示すように、雑草侵入防止部16が形成される。
また、図2に示すように、上記筒体12において、土中に埋設される軸方向下半部の外周面部には、逆T字形の切り込み18が周方向に沿って複数設けられている。
また、図2に示すように、上記逆T字形の切り込み18の縦辺の上端部及び横辺18bの両端部には、上記切り込みに連設する孔部19a、19b、19cが夫々設けられている。
上記形態の実施例の構成について、以下添付図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施例に係る苗木育成用保護具10を組み立て前の展開状態を示す平面図である。
図1に示すように、本実施例に係る苗木育成用保護具10を展開した紙素材シート11は、所定の厚さ寸法を有するボール紙、段ボール等の厚紙からなり、全体略長方形に形成されている。
図1は、本実施例に係る苗木育成用保護具10を組み立て前の展開状態を示す平面図である。
図1に示すように、本実施例に係る苗木育成用保護具10を展開した紙素材シート11は、所定の厚さ寸法を有するボール紙、段ボール等の厚紙からなり、全体略長方形に形成されている。
上記紙素材シート11の長さ方向一端部15の幅方向両端部には、長さ方向外方に突出する係止部21、22が形成されている。
また、上記紙素材シート11の長さ方向他端部20近傍において、上記係止部21、22に対応する幅方向両端部には、上記係止部21、22を挿入しうるスリット部23、24が形成されている。
また、上記係止部21、22は、両端部に係止片21a、21b、及び22a、22bを夫々有し、上記スリット部23、24は、上記係止部21、22の幅寸法よりもやや小さな長さ寸法に形成されている。
また、上記係止部21、22は、両端部に係止片21a、21b、及び22a、22bを夫々有し、上記スリット部23、24は、上記係止部21、22の幅寸法よりもやや小さな長さ寸法に形成されている。
また、図1に示すように、透光及び通風用の複数の孔部13は、上記紙素材シート11の幅方向略中央部から幅方向一端部25にかけての面部に不規則に配置され、夫々径寸法約1cmの平面円形状に形成されている。
また、図1に示すように、上記逆T字形の切り込み18は、上記紙素材シート11の幅方向略中央部から幅方向他端部26かけての面部において、上記紙素材シート11の長さ方向に沿って所定寸法離間して3箇所に配置されている。
また、上記逆T字形の切り込み18の縦辺18aの上端部、及び横辺18bの両端部に連設する孔部19a、19b、19cは、夫々径寸法約3mmの平面円形状に形成されている。
また、図1に示すように、上記切込み14は、上記紙素材シート11の幅方向一端部25において長さ方向に沿って約2cmずつ離間して設けられると共に、上記切り込み14の深さ寸法は約2cmに形成されている。
従って、隣接する上記切り込み14で形成される舌片部17は、一辺が約2cmの正方形に形成される。
従って、隣接する上記切り込み14で形成される舌片部17は、一辺が約2cmの正方形に形成される。
図1に示す紙素材シート11から、本実施例に係る苗木育成用保護具10を組み立てる場合、図2に示すように、上記係止部21、22を上記スリット部23、24に挿入し、上記係止片21a、21b及び22a、22bを夫々上記スリット部23、24の端部に係止することによって、円筒形筒体12からなる苗木育成用保護具10が形成される。
図2に示すように、本実施例に係る苗木育成用保護具10の上記透光及び通風用の複数の孔部13は、上記筒体12の軸方向上半部の外周面部に不規則に配置されると共に、上記逆T字形切込み18は、上記筒体12の軸方向下半部の外周面部において、夫々周方向に90度ずつ離間して配置されている。
以下、本実施例に係る苗木育成用保護具10の使用方法について、添付図面を用いて説明する。
図3は、本実施例に係る苗木育成用保護具10の軸方向下半部を地面33内に埋設した状態を示す側方断面図である。
図3に示すように、筒体12の内側には、予め肥料等を混入させた土27充填し、上記土27に種子若しくは苗木28を播植する。
この際、上記筒体12が円筒形に形成されていることから、図6に示す従来の苗木育成用保護具40と比して、土中に埋設される軸方向下半部の内側部分の体積を大きく確保することできるため、上記土27に十分な量の肥料等を混入することが可能であると共に、埋設時における上記筒体12の安定性も良好となる。
図3は、本実施例に係る苗木育成用保護具10の軸方向下半部を地面33内に埋設した状態を示す側方断面図である。
図3に示すように、筒体12の内側には、予め肥料等を混入させた土27充填し、上記土27に種子若しくは苗木28を播植する。
この際、上記筒体12が円筒形に形成されていることから、図6に示す従来の苗木育成用保護具40と比して、土中に埋設される軸方向下半部の内側部分の体積を大きく確保することできるため、上記土27に十分な量の肥料等を混入することが可能であると共に、埋設時における上記筒体12の安定性も良好となる。
更に、上記筒体12の上端部の切り込み14によって形成された舌片部17を、上記筒体12の径方向外方に向かって拡開するように折り曲げることによって、上記筒体12の上端部には、上記筒体12の径方向外方に突出する雑草侵入防止部16が形成される。
従って、上記筒体12の外側に雑草が成長した場合であっても、上記雑草侵入防止部16に上記雑草が突き当たることで、図3中の矢印Aの方向に雑草の成長が誘導されることから、上記雑草が上記筒体12の上端開口部34を塞いで、苗木28への日照、及び通気が妨げられる事態を防止しうる。
従って、上記筒体12の外側に雑草が成長した場合であっても、上記雑草侵入防止部16に上記雑草が突き当たることで、図3中の矢印Aの方向に雑草の成長が誘導されることから、上記雑草が上記筒体12の上端開口部34を塞いで、苗木28への日照、及び通気が妨げられる事態を防止しうる。
また、苗木28の成長に伴い、土27中の根29が伸延し、上記筒体12の内側から上記逆T字形切り込み18が押圧した場合、上記逆T字形切り込み18の縦辺18aと横辺18bで区切られた舌片部31、32が、上記孔部19aと19b、及び19aと19cを結ぶ折れ線35a、35bを介して、上記筒体12の径方向外方に向かって拡開され、根の張り出し用孔部30が形成される。
図6に示すように、従来の苗木育成用保護具40の場合、根の張り出し用孔部58は、舌片部57が上方に向かって開放されて形成していることから、根の成長方向(斜め下方)と、上記孔部58の開口方向(斜め上方)とが異なるため、上記孔部58から根が張り出し難い。
しかしながら、本実施例においては、図3に示すように、上記舌片部31、32が径方向外方に向かって拡開ことから、上記根の張り出し用孔部30は上記筒体12の径方向に開口する。
従って、上記根29は、上記根の張り出し用孔部30を介して、自然に伸延することが可能であり、上記根29の成長がより促進される。
しかしながら、本実施例においては、図3に示すように、上記舌片部31、32が径方向外方に向かって拡開ことから、上記根の張り出し用孔部30は上記筒体12の径方向に開口する。
従って、上記根29は、上記根の張り出し用孔部30を介して、自然に伸延することが可能であり、上記根29の成長がより促進される。
なお、筒体12の径寸法は、播植する苗木の種類、播植場所に応じて自由に変更することが可能である。
上記変更は、図1に示す紙素材シート11の長さ方向寸法を変更することにより極めて容易に行うことが可能である。
また、透光及び通風用の複数の孔部13の大きさ又は数、及び逆T字形切り込み18の大きさ又は数を、播植する苗木の種類、及び播植場所の自然条件等に従って、適宜変更した場合であっても、本実施例と同様の作用及び効果を得ることが可能である。
上記変更は、図1に示す紙素材シート11の長さ方向寸法を変更することにより極めて容易に行うことが可能である。
また、透光及び通風用の複数の孔部13の大きさ又は数、及び逆T字形切り込み18の大きさ又は数を、播植する苗木の種類、及び播植場所の自然条件等に従って、適宜変更した場合であっても、本実施例と同様の作用及び効果を得ることが可能である。
本考案は、播かれた種子及び苗木を風雨及び雑草から保護しうる苗木育成用保護具に適用可能である。
10 苗木育成用保護具
11 紙素材シート
12 筒体
13 透光、通風用の孔部
14 切り込み
15 紙素材シートの長さ方向一端部
16 雑草侵入防止部
17 舌片部
18 逆T字形の切込み
18a逆T字形の切込み縦辺
18b逆T字形の切込み横辺
19a孔部
19b孔部
19c孔部
20 紙素材シートの長さ方向他端部
21 係止部
21a係止片
21b係止片
22 係止部
22a係止片
22b係止片
23 スリット部
24 スリット部
25 紙素材シートの幅方向一端部
26 紙素材シートの幅方向他端部
27 土
28 苗木
29 根
30 根張り出し用孔部
31 舌片部
32 舌片部
33 地面
34 筒体の上端開口部
35a折れ線
35b折れ線
40 苗木育成用保護具
41 紙素材シート
42 紙素材シートの周方向一端部
43 係止部
44 係止部
45 係止部
46 紙素材シートの周方向他端部
47 切り込み
48 切り込み
49 切り込み
50 係止部
51 係止部
52 本体
53 透光及び通風用の孔部
54 苗木
55 筒体の土中に埋設されている部位
56 切り込み
57 舌片部
58 根張り出し用孔部
59 土壌
11 紙素材シート
12 筒体
13 透光、通風用の孔部
14 切り込み
15 紙素材シートの長さ方向一端部
16 雑草侵入防止部
17 舌片部
18 逆T字形の切込み
18a逆T字形の切込み縦辺
18b逆T字形の切込み横辺
19a孔部
19b孔部
19c孔部
20 紙素材シートの長さ方向他端部
21 係止部
21a係止片
21b係止片
22 係止部
22a係止片
22b係止片
23 スリット部
24 スリット部
25 紙素材シートの幅方向一端部
26 紙素材シートの幅方向他端部
27 土
28 苗木
29 根
30 根張り出し用孔部
31 舌片部
32 舌片部
33 地面
34 筒体の上端開口部
35a折れ線
35b折れ線
40 苗木育成用保護具
41 紙素材シート
42 紙素材シートの周方向一端部
43 係止部
44 係止部
45 係止部
46 紙素材シートの周方向他端部
47 切り込み
48 切り込み
49 切り込み
50 係止部
51 係止部
52 本体
53 透光及び通風用の孔部
54 苗木
55 筒体の土中に埋設されている部位
56 切り込み
57 舌片部
58 根張り出し用孔部
59 土壌
Claims (4)
- 一枚の紙素材シートによって筒体に形成され、上記筒体の外周面部には、透光及び通風用の複数の孔部が配置されると共に、上記筒体の軸方向下半部を土中に埋設することによって、種子が播かれた土壌を周囲の土壌から隔離しうると共に、風雨による衝撃から苗木を保護しうる苗木育成用保護具において、
上記筒体の軸方向上端部には、上記筒体の周方向に沿って、筒体の軸方向に沿って形成された複数の切り込みが設けられ、
隣接する上記切込みによって形成された舌片部を上記筒体の径方向外方に折曲して拡開させることによって、雑草侵入防止部が形成されることを特徴とする苗木育成用保護具。 - 上記筒体の孔部は上記筒体の軸方向上半部において不規則に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の苗木育成用保護具。
- 上記筒体において、上記筒体の軸方向下半部表面には、逆T字形の切り込みが周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1または2いずれか1項記載の苗木育成用保護具。
- 上記逆T字形の切り込みの縦辺の上端部及び横辺両端部には、上記切り込みに連設する孔部が夫々設けられていることを特徴とする請求項3記載の苗木育成用保護具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019180336A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 日本製紙株式会社 | ツリーシェルター及び樹木の製造方法 |
WO2022073143A1 (es) * | 2020-10-05 | 2022-04-14 | Pontificia Universidad Católica De Chile | Protector individual de especies forestales jóvenes en cultivo, que se biodegrada in situ |
CN114885745A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-08-12 | 云阳县国有江南林场(云阳县七曜山市级自然保护区管理处) | 一种林业幼苗移栽用防护装置 |
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2009
- 2009-08-18 JP JP2009005851U patent/JP3154908U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114885745B (zh) * | 2022-05-27 | 2023-12-01 | 云阳县国有江南林场(云阳县七曜山市级自然保护区管理处) | 一种林业幼苗移栽用防护装置 |
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