JPH11266512A - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JPH11266512A
JPH11266512A JP11004611A JP461199A JPH11266512A JP H11266512 A JPH11266512 A JP H11266512A JP 11004611 A JP11004611 A JP 11004611A JP 461199 A JP461199 A JP 461199A JP H11266512 A JPH11266512 A JP H11266512A
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JP
Japan
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current value
branch
main breaker
load
signal
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Application number
JP11004611A
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English (en)
Inventor
Masao Yabuki
正男 矢吹
Teiji Kamata
禎治 鎌田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Publication of JPH11266512A publication Critical patent/JPH11266512A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】主幹ブレーカ5が遮断動作する前に特定の分岐
または負荷を遮断して全負荷を不意に遮断することを極
力防止できるようにした電力制御を、比較的簡単な設定
作業よって行えるようにした分電盤を提供する。 【解決手段】設定電流値に基づいて前記検出信号が分岐
を遮断すべき状態にあるか否かを判定し遮断すべきとの
判定結果が設定電流値に基づいて算出される所定時間継
続したときに遮断信号を出力する演算処理装置30を有
し、この演算処理装置30からの遮断信号により予め選
択された分岐を遮断することによって、前記主幹ブレー
カに流れる電流値を制御する電力制御装置11を備えた
分電盤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主幹ブレーカおよび
複数個の分岐に対応した複数個の分岐ブレーカを備えた
分電盤に関する。
【従来の技術】従来、この種の分電盤は既に周知であ
る。この種の分電盤は、各分岐の過電流に対しては対応
する分岐ブレーカが作動してこの分岐を遮断する。ま
た、各分岐の総和の電流が過大になったときには主幹ブ
レーカが作動して、全ての分岐を遮断するものである。
【0002】しかしながら、上記のもののように、主幹
ブレーカが作動して全ての分岐すなわち全ての負荷を遮
断することは、使用者にとっては不意に使用中の電気器
具を停止されることであり、不都合を生じることがあ
る。たとえば、夜間において照明負荷を不意に消灯され
ると不安感を与えたり、混乱を招いたりし、暗闇で復旧
作業を行わなければならないものである。また、電気機
器によっては中途停止することによりその負荷にダメー
ジを与えたり、機器自体が故障するということもある。
【0003】そして、このような問題を回避し得る分電
盤として、特開昭55−117433号公報に開示され
るものが知られている。この分電盤は、主幹ブレーカに
流れる使用電流値が予め設定した設定レベルを予め設定
した時間だけ越えると複数の特定負荷を定められた順序
によって遮断し、逆に使用電流値が減少し予め設定した
レベルを予め設定した時間だけ下回った際には遮断した
負荷を定められた順序によって復帰させる負荷選択制御
装置を備えたものである。
【0004】この分電盤によれば、遮断のための設定レ
ベルの調整により、主幹ブレーカの遮断前に特定負荷を
遮断し、また、復帰のための設定レベルの調整により、
主幹ブレーカが遮断動作しない範囲で特定負荷への通電
を復帰させるよう構成されているため、接続されたでき
る限り多くの負荷へ通電を行いつつ主幹ブレーカが遮断
動作することを極力回避することが可能となる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
負荷選択制御装置を備えた分電盤は、特定の分岐または
負荷を遮断する遮断電流値と復帰させる復帰電流値をそ
れぞれ別に設定する必要があり、設定作業が煩わしいも
のである。そして、遮断電流値と復帰電流値とは適切な
関係をもって設定されていないと、負荷の使用に支障を
来したり効率的な負荷の制御を行うことができなくなる
ため、この設定の作業は一般の利用者には非常に難しい
ものである。すなわち、遮断電流値と復帰電流値が近過
ぎると、特定負荷の遮断と復帰が頻繁に繰り返される状
態が発生し、逆に遮断電流値と復帰電流値が離れ過ぎて
いると、使用電流値が遮断電流値に達するまで十分に余
裕があるにも係わらず、遮断した特定負荷が復帰しない
ため負荷を使用できない状態が発生する。
【0005】また、単に一般使用者が特定負荷を遮断す
る遮断電流値を設定し、これとは別に使用電流値が遮断
電流値に達した後に特定負荷を遮断するまでの時間を設
定するようなものであると、主幹ブレーカの遮断遅延特
性等の諸特性についての知識の乏しい一般使用者には、
特定の分岐または負荷をできる限り効率的に制御できる
ように設定するのが困難な場合が多い。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、主幹ブレーカが遮断動作する前に特
定の分岐または負荷を遮断して全負荷を不意に遮断する
ことを極力防止できるようにした電力制御を、比較的簡
単な設定作業よって行えるようにした分電盤を提供する
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の分電盤
は、主幹ブレーカと、この主幹ブレーカに接続されたブ
スバーと、複数の分岐に対応して設けられブスバーに接
続された複数個の分岐ブレーカと、主幹ブレーカに流れ
る電流値を検出する電流検出装置と、主幹ブレーカの遮
断電流値より小さい電流値を設定されるとともに電流検
出装置の検出信号を入力され、前記設定電流値に基づい
て前記検出信号が分岐または負荷を遮断すべき状態にあ
るか否かを判定し遮断すべきとの判定結果が設定電流値
に基づいて算出される所定時間継続したときに遮断信号
を出力する演算処理装置を有し、この演算処理装置から
の遮断信号により予め選択された分岐または負荷の少な
くとも一方を遮断することによって、前記主幹ブレーカ
に流れる電流値を制御する電力制御装置と、主幹ブレー
カ、ブスバー、分岐ブレーカ、電流検出装置および電力
制御装置を収納した箱体と、を具備していることを特徴
とする。
【0007】本発明の作用を説明する。各分岐の総電流
値すなわち主幹ブレーカを流れる電流値は電流検出装置
により検出されて電力制御装置に入力される。電力制御
装置は、その演算処理装置において、前記設定電流値に
基づいて前記検出信号が分岐または負荷を遮断すべき状
態にあるか否かを判定するよう演算処理を行い、これと
同時に設定電流値に基づいて遮断すべきとの判定結果が
得られてから遮断信号を出力するまでの所定時間を算出
する演算処理を行う。そして、この演算処理装置からの
遮断信号により予め選択された分岐または負荷の少なく
とも一方を遮断する。
【0008】したがって、遮断信号を出力するまでの所
定時間を算出する演算処理が、主幹ブレーカの遮断遅延
特性を考慮に入れてできる限り極限まで電力を使用でき
るような処理となるように演算処理装置を設定しておけ
ば、使用者によって主幹ブレーカの遮断遅延特性を十分
に考慮しないで電流値の設定が行われた場合でも、電力
制御装置を最適な条件で遮断制御するようなものとする
ことができ、主幹ブレーカに流れる総電流値を効果的に
制御することができる。よって、簡単な設定作業によっ
て、主幹ブレーカが遮断動作して全負荷を停止させるこ
とを防止できる。
【0009】請求項2に記載の分電盤は、主幹ブレーカ
と、この主幹ブレーカに接続されたブスバーと、複数の
分岐に対応して設けられブスバーに接続された複数個の
分岐ブレーカと、主幹ブレーカに流れる電流値を検出す
る電流検出装置と、主幹ブレーカの遮断電流値より小さ
い電流値を設定されるとともに電流検出装置の検出信号
を入力され、前記設定電流値に基づいて前記検出信号が
分岐または負荷を遮断すべき状態にあるか否かを判定し
遮断すべきとの判定結果が所定時間継続したときに遮断
信号を出力する演算処理装置を有し、この演算処理装置
からの遮断信号により予め選択された分岐または負荷の
少なくとも一方を遮断することによって、前記主幹ブレ
ーカに流れる電流値を制御する電力制御装置と、主幹ブ
レーカ、ブスバー、分岐ブレーカ、電流検出装置および
電力制御装置を収納した箱体とを具備し、上記演算処理
装置は、前記設定電流値に基づいた設定電流値よりも小
さい復帰電流値を算出し、この復帰電流値に基づいて前
記検出信号が遮断した分岐または負荷を復帰させるべき
状態にあるか否かを判定し復帰させるべきとの判定結果
が所定時間継続したときに復帰信号を出力するものであ
って、この演算処理装置からの復帰信号により予め選択
された分岐または負荷の少なくとも一方を復帰させるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の作用を説明する。各分岐の総電流
値すなわち主幹ブレーカを流れる電流値は電流検出装置
により検出されて電力制御装置に入力される。電力制御
装置は、その演算処理装置において、前記設定電流値に
基づいて前記検出信号が分岐または負荷を遮断すべき状
態にあるか否かを判定するよう演算処理を行い、遮断す
べきとの判定結果が所定時間継続したときに遮断信号を
出力する。そして、この演算処理装置からの遮断信号に
より予め選択された分岐または負荷の少なくとも一方を
遮断する。
【0011】また、演算処理装置は、前記設定電流値に
基づいた設定電流値よりも小さい復帰電流値を算出す
る。そして、この復帰電流値に基づいて前記検出信号が
遮断した分岐または負荷を復帰させるべき状態にあるか
否かを判定するよう演算処理を行い、復帰させるべきと
の判定結果が所定時間継続したときに復帰信号を出力す
る。この演算処理装置からの復帰信号により予め選択さ
れた分岐または負荷の少なくとも一方を復帰させる。
【0012】したがって、復帰電流値を算出する演算処
理が、電力制御装置によって遮断される分岐または負荷
について予測される消費電力量を考慮に入れて行われる
ように演算処理装置を設定しておけば、1回の電流値設
定作業で、遮断電流値と復帰電流値とが適切な関係をも
って設定されるようなものとすることができる。この制
御方法によれば、遮断電流値と復帰電流値とが接近し過
ぎて特定の分岐または負荷の遮断と復帰が頻繁に繰り返
される状態が発生したり、逆に遮断電流値と復帰電流値
とが離れ過ぎて使用電流値が遮断電流値に達するまで十
分に余裕があるにも係わらず遮断した特定の分岐または
負荷が復帰しない状態が発生することを回避し得る。し
たがって、効率的な分岐または負荷の制御を行い得る。
【0013】請求項3に記載の分電盤は、請求項2に記
載の分電盤において、演算処理装置は、各所定時間を設
定電流値に基づいて算出することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、請求項2に記載の分電盤
の有する作用に加えて次の作用を奏する。すなわち、電
力制御装置は、その演算処理装置において、前記検出信
号が分岐または負荷を遮断または復帰させるべき状態に
あるか否かを判定するよう演算処理を行い、これと同時
に遮断または復帰させるべきとの判定結果が得られてか
ら遮断信号または復帰信号を出力するまでの所定時間を
算出する演算処理を行う。そして、この演算処理装置か
らの遮断信号により予め選択された分岐または負荷の少
なくとも一方を遮断し、復帰信号により遮断された分岐
または負荷を復帰させる。
【0015】したがって、遮断信号を出力するまでの所
定時間を算出する演算処理が、主幹ブレーカの遮断遅延
特性を考慮に入れてできる限り極限まで電力を使用でき
るような処理となるように演算処理装置を設定しておけ
ば、使用者によって主幹ブレーカの遮断遅延特性を十分
に考慮しないで電流値の設定が行われた場合でも、電力
制御装置を最適な条件で遮断制御するようなものとする
ことができる。また、復帰信号を出力するまでの所定時
間を算出する演算処理が、分岐または負荷の予測される
使用状態や遮断電流値と復帰電流値との差等を考慮に入
れて行われるように設定しておけば、電力制御装置を最
適な条件で復帰制御するようなものとすることができ
る。よって、主幹ブレーカに流れる総電流値を効果的に
制御することができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図12を参照して説明する。なお、図1ないし図3は作
図上設置状態とは90度だけ回転させた状態で示してあ
る。図において、1は箱体であり、本実施形態では上面
を開口した細長の本体2と、この本体2の長手方向の両
端部にそれぞれの一側端部を回動自在に支持され、前記
開口を閉塞可能な扉3a、3bとからなるものである。
5は主幹ブレーカで、前記箱体1内に配設されている。
本実施例では、箱体1の左端(図1)に配設されてい
る。6はブスバーであって、前記主幹ブレーカ5の側面
から前記箱体1の中間部にかけて、前記箱体1のほぼ中
央部に設けられている。このブスバー6と前記主幹ブレ
ーカ5とは、電線7にて接続されている。また、前記ブ
スバー6の上下(図1)には、複数個の分岐ブレーカ8
a、…8nがそれぞれ横一列に配設されている。そし
て、これら分岐ブレーカ8a、…8nと、前記ブスバー
6とはそれぞれ電気的に接続されている。前記分岐ブレ
ーカ8a〜8bの出力側には図示しない負荷が必要に応
じて接続される。ここまで説明した分電盤の構造は、比
較的よく見られるものである。
【0016】つぎに、10は電流検出装置であって、上
記主幹ブレーカ5に流れる電流値を検出し検出信号を出
力するものである。本実施形態では変流器が用いられて
いる。この電流検出装置10の検出信号は、電力制御装
置11に入力される。この電力制御装置11は、前記検
出信号と予め設定された主幹ブレーカ5が遮断動作する
電流値より小さい設定電流値とを比較して、前記検出信
号が設定電流値に達すると、予め選択された特定の分岐
および特定の負荷の少なくとも一方を電気的に切離する
よう信号を出力するものである。すなわち、本実施形態
では、4つの分岐と2つの負荷を切離し可能にしてお
り、この4つの分岐に対応するのが分岐ブレーカ8a〜
8dであり、前記2つの負荷12a、12bとしては、
たとえばエアコンである(図9参照)。そして、前記4
つの分岐を切離すものとして、本実施例ではそれぞれに
対応させて4つのリモコンリレー13a〜13dを前記
分岐ブレーカ群8a〜8nの右隣に設けている。そし
て、前記分岐ブレーカ8a〜8dからは前記リモコンリ
レー13a〜13dを介して負荷側に給電するため、格
別に端子台14を設けている(以下、前記分岐ブレーカ
8a〜8dに対応する分岐を分岐A〜Dと称する。)。
15はこれらリモコンリレー13a〜13d動作用の電
源トランスである。また、前記2つのエアコン12a、
12bを切離すために、本実施例では電力線重畳信号を
用いるもので、このために各負荷12a、12bに対応
させて受信制御装置16a、16bを負荷12a、12
bの近傍に設けている。このような、受信制御装置16
a、16bとしては、自己アドレスの電力線重畳信号を
受けたときパルスを出力するような既にテレコントロー
ルシステム等で使用されているものを用いればよい。ま
た、前記負荷12a、12bには、別記パルスを受ける
毎に負荷12a、12bへの給電を入、切する受信部を
設ける。このような、受信部の図示は省略したが、たと
えばHA端子と称されて既に知られているものをそのま
ま使用できるものである。なお、前記受信制御装置16
a、16bは負荷12a、12b内に収納するようにし
てもよく、本発明はこのようなものも含むものである。
そして、この場合には前記受信制御装置16a、16b
に前記受信部の機能を持たせて、一体構造とすることも
可能である。なお、図8においては、各給電線を簡略化
のために1本に省略して示してある。
【0017】つぎに、上記電力制御装置11の構成につ
いて説明する。電力制御装置11は、電流値、前記遮断
される分岐A〜D、負荷12a、12bの遮断順位等を
設定できるものである。すなわち、電力制御装置11は
表示部および設定部を有するものである。図6を参照す
れば、設定部は、テンキースイッチ231、一括入スイ
ッチ232、一括切スイッチ233、順位設定スイッチ
234、電流設定スイッチ235、復帰スイッチ236
等にて構成されている。これらスイッチ231〜236
の機能については、後述する。また、表示部は、設定電
流値表示部241、順位表示部242、使用電流表示部
243、カット動作表示部244を有してなるものであ
る。これら各表示部241〜244の機能もこれ以降で
説明する。なお、表示部は発光ダイオード、液晶等を用
いて形成することができる。
【0018】また、構造的には、電子部品を搭載した配
線板20を収容し、かつ、金属製のケース22に収納さ
れて、上記箱体1の右端部(図1)に配設されている。
【0019】つぎに、電力制御装置11の機能を図9を
参照して説明する。30は演算処理装置で、上記設定部
からの情報を入力したり、上記表示部に表示指令を出力
したり、さらに、メモリ31との間で信号の送受を行な
ったりするものである。32は上記電流検出装置10か
らの検出信号をA/D変換するA/D変換器であり、そ
のディジタル信号を前記演算処理装置30に入力するも
のである。33は計時手段、34は前記メモリ用のバッ
クアップ電源である。また、35はリモコンリレー制御
信号出力部、36は電力線重畳信号出力部、37は表示
指令出力部である。さらに、本実施形態にあっては、上
記分岐A〜Dおよび上記負荷12a、12bを一括して
オンまたは一括してオフさせる機能を有するもので、前
記一括入スイッチ232の情報を入力させる一括オン入
力部38と、一括切スイッチ233の情報を入力させる
一括オフ入力部39とをも備えているものである。
【0020】上記主幹ブレーカ5、分岐ブレーカ8a〜
8n群、リモコンリレー13a〜13d群と端子台14
と電源トランス15、電力制御装置11は、それぞれ個
別に取付け台40〜43に取付けられて、図1において
上下に並設されている2本のレール状の基台44、45
に取付けられている。これら基台44、45は、たとえ
ばねじ46等の手段により箱体1の本体2の底面に着脱
自在に収付けられている。47は前記主幹ブレーカ5お
よび前記分岐ブレーカ8a〜8nの操作部を露出させる
窓穴48、49を有してなる前面パネルである。この前
面パネル47は図示を省略したが、前記基台44、45
に取付け台、ねじ等を用いて取付けられる。
【0021】つぎに、本発明の作用を図10〜図12も
参照しながら説明する。まず、組立てについては、箱体
1を壁面(図示しない。)等に露出させてあるいは埋込
んで取付ける。一方、基台44、45に各取付台40〜
43を取付け、これら各取付台40〜43にそれぞれ主
幹ブレーカ5、分岐ブレーカ8a〜8n、リモコンリレ
ー13a〜13dと端子台14と電源トランス15、電
力制御装置11を取付ける。このようにして所要部品を
取付けられた基台44、45を前記箱体1に取付け、電
気配線を行なって、前面パネル47を取付けると組立て
は完了する。なお、前記組立てにおいては、各取付台4
0〜43に所要部品を取付けた後に基台44、45に取
付けたり、箱体1に予め基台44、45を取付けておく
ようにしたりしてもよく、上記順序のみに限られるもの
ではない。
【0022】つぎに、使用に先立って各種の設定を行な
う。この設定は、電力制装置11にて行われる。この作
用を図12および図13を参照して説明する。図12は
基本的な設定処理手順を簡略化して示すものである。電
力を供給されると、演算処理装置30はリセットされ、
処理を開始する。そこで、設定部のテンキースイッチ2
31等にて電流値、遮断する分岐または負荷の遮断順位
等を設定すると、これらデータが読込まれメモリ31の
データを更新するとともに、表示データも更新してこの
更新されたデータを設定電流値表示部241等に表示さ
せる。設定する電流値、遮断順位は、予め設定された範
囲内であれば、自由に変更可能であることは当然であ
る。図13は設定処理の詳細を示すものである。遮断す
る分岐A〜Dおよび負荷12a、12bの遮断順位等を
設定するには、順位設定スイッチ235を押すととも
に、テンキースイッチ231にて対応する分岐または負
荷の順位付けを行ない、復帰スイッチ206を押す。こ
の場合、設定電流値表示部241の下1桁を回路番号表
示に利用している。演算処理装置90は、復帰スイッチ
206が押されることによって、設定順位を読込み、こ
れが適正であればメモリ31に記憶させる。前記順位設
定時において、テンキースイッチ231にて入力された
順位および回路番号は順位表示部242および設定電流
値表示部241の下1桁に表示されるから、操作者は確
認しながら設定できる。そして、前記順位の設定におい
て、入力されたデータが許容値を越えているような場合
にはエラーと判断して、該当する表示部をフラッシュま
たはスクロールさせる等のエラー表示を行なう。電流値
設定は、上記順位設定中でなく、かつ、上記復帰スイッ
チ236が押されたことを条件に行われる。電流設定ス
イッチ235を押した後、テンキースイッチ231にて
電流値を入力し、復帰スイッチを押すと、このデータが
読込まれ適正であるとメモリ31に記憶させる。この電
流値の設定においても、テンキースイッチ231にて入
力された電流値は電流表示部231に表示されるから、
操作者は確認しながら設定できる。そして、入力された
データが許容値を越えている場合にはエラーと判断し
て、該当する表示部をフラッシュまたはスクロールさせ
る等のエラー表示を行う。
【0023】使用状態においては、電流検出装置10に
て主幹ブレーカ5に流れる電流を検出し、これを電力制
御装置11に入力する。電力制御装置11では、A/D
変換装置32が前記検出信号をディジタル信号に変換
し、演算処理装置30に入力する。積算処理装置30で
は、前記ディジタル信号を受けて使用電流表示部243
に表示指令を出力するとともに、このディジタル信号と
設定された電流値とを比較する。そして、一括入スイッ
チ232、一括切スイッチ233が押されていないとき
であって、前記比較の結果、検出信号が設定電流値以上
であり、かつ、所定時間たとえば0.5秒間継続したと
きには、遮断すべき分岐または負荷に関するデータを更
新し、遮断信号を出力する。また、カット動作表示部2
44に遮断した分岐または負荷を示す表示指令を出力す
る。前記所定時間が0.5秒以外でもよいことは上述し
たとおりである。さらに、検出信号が設定電流値以上で
ある場合(あるいは、その後設定電流値以上になった場
合)には、同様の処理を行い、つぎの順位の分岐または
負荷を遮断する。本実施形態では、たとえば、分岐A、
B、C、D、負荷12a、12bの順序で遮断するよう
にしている(図7の回路番号1〜6に対応)。予め選択
された分岐A〜D、負荷12a、12bのすべてが遮断
された後は、もはや遮断すべきものがないため、これ以
降検出信号が設定電流値を越えたときには、従来の分電
盤と同様に主幹ブレーカ5が遮断する。しかし、遮断用
に予め設定する分岐または負荷の総容量を適当に選べ
ば、主幹ブレーカ5が遮断動作することは極めてまれで
あることが理解されるであろう。
【0024】前述のように、特定された分岐A〜D、負
荷12a、12bのすべてが遮断された状態で検出信号
が前記設定された電流値に対するそれよりも小さい所定
の復帰電流値に達し、かつ、所定時間たとえば1分継続
すると、遮断した分岐または負荷の少なくとも一方、例
えば負荷12bすなわちエアコンを自動復帰させる。さ
らに、検出信号が復帰電流値を下回り、かつ、所定時間
たとえば1分継続すると、負荷12aを自動復帰させ
る。この場合における前記所定時間も1分以外であって
もよい。また、本実施形態において復帰電流値は前記遮
断電流値よりも小さな値である。そして、本実施形態に
おいては、この時間を上記設定部のテンキー231等を
用いて入力するものである。なお、本実施例では、自動
復帰させるのは上記負荷12a、12bだけとし、分岐
A〜Dについては自動復帰させないように設定してい
る。もちろん、分岐A〜Dについても自動復帰させるこ
とは可能である。しかし、分岐にどの負荷が接続される
か不明であったり、発熱機器が接続されたりすることが
あることを考慮すると、自動復帰させない方が安全上好
適であると考えられる。
【0025】一括入スイッチ232または一括切スイッ
チ233が押されていると、演算処理装置30は、検出
信号の大きさに係わらず分岐A〜Dおよび負荷12a、
12bを順次たとえば0.5秒間隔でオンまたはオフさ
せる。前記0.5秒の間隔も任意に設定可能であり、場
合によっては同時にオン、オフさせてもよい。一括入の
場合、分岐A〜D、負荷12a、12bをオンさせた後
に検出信号が設定電流値を越えていると、上記と同様な
動作により、分岐A〜D、負荷12a、12bを遮断し
ていく。
【0026】なお、本発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、各種の変形を許容するものである。たとえ
ば、電力制御装置は分岐または負荷の一方のみを遮断可
能としてもよい。そして、分岐を遮断するものとして
は、リモコンリレー以外のリレー、あるいはサイリスタ
のような半導体スイッチを用いて構成してもよいし、ま
た、負荷を切離すために専用の信号線を用いるようにし
てもよいものである。
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、遮断信
号を出力するまでの所定時間を算出する演算処理が、主
幹ブレーカの遮断遅延特性を考慮に入れて行われるよう
に設定しておけば、使用者によって主幹ブレーカの遮断
遅延特性を十分に考慮しないで電流値の設定が行われた
場合でも、電力制御装置を最適な条件で遮断制御するよ
うなものとすることができ、主幹ブレーカに流れる総電
流値を効果的に制御することができる。よって、簡単な
設定作業によって、主幹ブレーカが遮断動作して全負荷
を停止させることを防止し得る分電盤を提供できる。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、復帰電流
値を算出する演算処理が、電力制御装置によって遮断さ
れる分岐または負荷について予測される消費電力量を考
慮に入れて行われるように設定しておけば、1回の電流
値設定作業で、遮断電流値と復帰電流値とが適切な関係
をもって設定されるようなものとすることができる。こ
の制御方法によれば、遮断電流値と復帰電流値とが接近
し過ぎて特定の分岐または負荷の遮断と復帰が頻繁に繰
り返される状態が発生したり、逆に遮断電流値と復帰電
流値とが離れ過ぎて使用電流値が遮断電流値に達するま
で十分に余裕があるにも係わらず遮断した特定の分岐ま
たは負荷が復帰しない状態が発生することを回避し得
る。したがって、効率的な分岐または負荷の制御を行い
得る分電盤を提供できる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、遮断信号
を出力するまでの所定時間を算出する演算処理が、主幹
ブレーカの遮断遅延特性を考慮に入れて行われるように
設定しておけば、使用者によって主幹ブレーカの遮断遅
延特性を十分に考慮しないで電流値の設定が行われた場
合でも、電力制御装置を最適な条件で遮断制御するよう
なものとすることができる。また、復帰信号を出力する
までの所定時間を算出する演算処理が、分岐または負荷
の予測される使用状態や遮断電流値と復帰電流値との差
等を考慮に入れて行われるように設定しておけば、電力
制御装置を最適な条件で復帰制御するようなものとする
ことができる。よって、主幹ブレーカに流れる総電流値
を効果的に制御し得る分電盤を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の扉を開いた状態の正面
図。
【図2】同じく前面パネルを取付けた状態の正面図。
【図3】同じく扉を閉めた状態の正面図。
【図4】図3のIV−IV′線に沿う断面図。
【図5】図3のV−V′線に沿う断面図。
【図6】本発明の一実施形態の要部の正面図。
【図7】同じく電力制御装置の断面図。
【図8】同じく各部の配置および電気接続を概略的に示
すブロック図。
【図9】同じく電力制御装置のブロック図。
【図10】同じく処理手順を示す流れ図。
【図11】同じく処理手順を示す他の流れ図。
【図12】同じく処理手順を示すさらに他の流れ図。
【符号の説明】
1…箱体、 5…主幹ブレーカ、 8a〜8b…分岐ブレ
ーカ、10…電流検出装置、 11…電力制御装置、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主幹ブレーカと、 この主幹ブレーカに接続されたブスバーと、 複数の分岐に対応して設けられブスバーに接続された複
    数個の分岐ブレーカと、 主幹ブレーカに流れる電流値を検出する電流検出装置
    と、 主幹ブレーカの遮断電流値より小さい電流値を設定され
    るとともに電流検出装置の検出信号を入力され、前記設
    定電流値に基づいて前記検出信号が分岐または負荷を遮
    断すべき状態にあるか否かを判定し遮断すべきとの判定
    結果が設定電流値に基づいて算出される所定時間継続し
    たときに遮断信号を出力する演算処理装置を有し、この
    演算処理装置からの遮断信号により予め選択された分岐
    または負荷の少なくとも一方を遮断することによって、
    前記主幹ブレーカに流れる電流値を制御する電力制御装
    置と、 主幹ブレーカ、ブスバー、分岐ブレーカ、電流検出装置
    および電力制御装置を収納した箱体と、 を具備していることを特徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】主幹ブレーカと、 この主幹ブレーカに接続されたブスバーと、 複数の分岐に対応して設けられブスバーに接続された複
    数個の分岐ブレーカと、 主幹ブレーカに流れる電流値を検出する電流検出装置
    と、 主幹ブレーカの遮断電流値より小さい電流値を設定され
    るとともに電流検出装置の検出信号を入力され、前記設
    定電流値に基づいて前記検出信号が分岐または負荷を遮
    断すべき状態にあるか否かを判定し遮断すべきとの判定
    結果が所定時間継続したときに遮断信号を出力する演算
    処理装置を有し、この演算処理装置からの遮断信号によ
    り予め選択された分岐または負荷の少なくとも一方を遮
    断することによって、前記主幹ブレーカに流れる電流値
    を制御する電力制御装置と、 主幹ブレーカ、ブスバー、分岐ブレーカ、電流検出装置
    および電力制御装置を収納した箱体とを具備し、 上記演算処理装置は、前記設定電流値に基づいた設定電
    流値よりも小さい復帰電流値を算出し、この復帰電流値
    に基づいて前記検出信号が遮断した分岐または負荷を復
    帰させるべき状態にあるか否かを判定し復帰させるべき
    との判定結果が所定時間継続したときに復帰信号を出力
    するものであって、 この演算処理装置からの復帰信号により予め選択された
    分岐または負荷の少なくとも一方を復帰させることを特
    徴とする分電盤。
  3. 【請求項3】上記演算処理装置は、上記各所定時間を設
    定電流値に基づいて算出することを特徴とする請求項2
    に記載の分電盤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015190887A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 日東工業株式会社 感震器
JP2015198478A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 テンパール工業株式会社 分電盤
JP2015220922A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤用設定シート、分電盤用設定システム、シート作成システム

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