JPH11266503A - 電動車両の駆動装置 - Google Patents

電動車両の駆動装置

Info

Publication number
JPH11266503A
JPH11266503A JP6531798A JP6531798A JPH11266503A JP H11266503 A JPH11266503 A JP H11266503A JP 6531798 A JP6531798 A JP 6531798A JP 6531798 A JP6531798 A JP 6531798A JP H11266503 A JPH11266503 A JP H11266503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
braking
motor
switch
braking circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6531798A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Uchiyama
敦 内山
Hiroshi Tanaka
普 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP6531798A priority Critical patent/JPH11266503A/ja
Publication of JPH11266503A publication Critical patent/JPH11266503A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常時には制動力を発生するとともに、簡単
な構造及び操作で制動状態を開放できる電動車両の駆動
装置を提供する。 【解決手段】 バッテリ3と、車輪を駆動するモータ5
と、該モータ5にバッテリ3からの電力を供給するモー
タ駆動回路6とを備えた電動車両の駆動装置1,2にお
いて、上記モータ5が上記車輪により回転されたとき制
動力を発生させる発電制動回路7と、上記モータ駆動回
路6を閉成する一方上記発電制動回路7を開成する駆動
状態と上記モータ駆動回路6を開成する一方上記発電制
動回路6を閉成する制動状態とを切り換える切換スイッ
チ(リレー)8と、上記発電制動回路7を開閉する制動
回路開閉手段9と、異常時には上記切換スイッチを制動
状態にする切換スイッチ制御手段10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動車椅
子,構内搬送車,ゴルフカート,電動式自転車等の電動
車両の駆動装置に関し、詳細には異常時に制動力を発生
するようにした制動装置の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような制動力を発生するようにし
た電動車両として、従来例えば、特公平4−49321
号公報に開示されているものがあり、これは、乗員がア
クセルを停車位置にするとモータ逆転方向の電流を瞬間
的に流すように構成されている。
【0003】しかし上記従来装置では、乗員のアクセル
操作に基づいて制動力を発生させるものであり、何らか
の異常状態が発生した場合に対応できるものではない。
【0004】そこで本願出願人は、モータが車輪の回転
力により回転駆動されたとき制動力を発生する発電制動
回路を設け、該発電制動回路を開成する一方モータ駆動
回路を閉成する駆動状態と、該モータ駆動回路を開成す
る一方上記発電制動回路を閉成する制動状態とを切り換
える切換スイッチ(リレー)を設けた電動車椅子を提案
している。
【0005】上記提案に係る電動車椅子では、異常時及
び電源オフ時には上記リレーが発電制動回路を閉成し、
モータが車輪により回転されると制動力を発生するよう
になっており、何らかの異常が発生した時には車両を停
止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記電動車
椅子では、上記発電制動回路が閉成している状態で移動
させることは困難であり、この問題を解消するために、
上記提案に係るものでは、モータと車輪との間に機械式
のクラッチを介設し、かつ該クラッチを作動させるレバ
ーを備えている。そのため、構造が複雑であるという問
題があり、特に左,右の車輪毎に駆動モータを備えたタ
イプでは上記クラッチ操作レバーも左,右2組必要であ
り、使用者は左,右のレバーを操作する必要がある等、
操作性の改善が望まれる。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、異常時には制動力を発生するとともに、簡単な構造
及び操作で制動状態を開放できる電動車両の駆動装置を
提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図1
に示すように、バッテリ3と、車輪を駆動するモータ5
と、該モータ5にバッテリ3からの電力を供給するモー
タ駆動回路6とを備えた電動車両の駆動装置1,2にお
いて、上記モータ5が上記車輪により回転されたとき制
動力を発生させる発電制動回路7と、上記モータ駆動回
路6を閉成する一方上記発電制動回路7を開成する駆動
状態と上記モータ駆動回路6を開成する一方上記発電制
動回路6を閉成する制動状態とを切り換える切換スイッ
チ(リレー)8と、上記発電制動回路7を開閉する制動
回路開閉手段9と、異常時には上記切換スイッチを制動
状態にする切換スイッチ制御手段10とを備えたことを
特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、図1に示すように、請
求項1において、上記制動回路開閉手段9は、上記発電
制動回路7に介設された第1半導体スイッチ素子9a
と、該第1半導体スイッチ素子9aに上記発電制動回路
7の誘起電圧を供給又は遮断する点弧回路20とを備え
ていることを特徴とする電動車両の駆動装置。
【0010】請求項3の発明は、図1に示すように、請
求項2において、上記第1半導体スイッチ素子9aはS
CRであり、上記点弧回路20は、該SCR9aのゲー
ト端子9cと上記切換スイッチ8との間に第2半導体ス
イッチ素子9bを介設し、該第2半導体スイッチ素子9
bのベース9dをメインスイッチ4を介して上記バッテ
リ3に接続した構成になっていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項4の発明は、図2に示すように、請
求項2において、上記第1半導体スイッチ素子9aはS
CRであり、上記点弧回路20は、該SCR9aのゲー
ト端子9cと上記切換スイッチ8との間にメインスイッ
チ4と同期してオンオフする機械接点式スイッチ21を
介設した構成となっていることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明は、図3に示すように、請
求項1において、上記制動回路開閉手段9は、上記発電
制動回路7に介設され、該回路7をメインスイッチ4に
同期してオンオフする機械接点式スイッチ22により構
成されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1は請求項1〜3の発明の第
1実施形態による電動車椅子の駆動装置を説明するため
のブロック構成図である。
【0014】図において、1,2は左,右車輪を駆動す
る左,右駆動装置であり、該各駆動装置1,2は、バッ
テリ3,及びメインスイッチ4が右駆動装置2側に配設
されている点を除いて同じ構成になっている。即ち、上
記左,右駆動装置1,2は、それぞれ車輪駆動用モータ
5と、該モータ5にバッテリ3からの電力を供給するモ
ータ駆動回路6と、上記モータ5が上記車輪により回転
されたとき制動力を発生する発電制動回路7と、上記モ
ータ駆動回路6を閉成する一方上記発電制動回路7を開
成する駆動状態と上記モータ駆動回路6を開成する一方
上記発電制動回路7を閉成する制動状態とを切り換える
リレー(切換スイッチ)8と、上記発電制動回路7を開
閉する制動回路開閉手段9と、上記モータ駆動回路6,
発電制動回路7,及びリレー8等の動作を制御する制御
回路10とを備えている。そしてこの制御回路10は、
異常時には上記リレー8を上記制動状態にする切換スイ
ッチ制御手段として機能する。
【0015】上記モータ駆動回路6は、直列接続された
FET11,12とFET13,14とを並列接続し、
FET11と12の接続点15cとFET13と14の
接続点15dとの間にモータ5を接続してHブリッジ回
路15を構成し、該Hブリッジ回路15の一端15aを
上記レリー8を介してバッテリ3に接続した構成のもの
であり、該各FET11〜14のオンオフ動作によって
モータ5の回転が制御される。なお、11a〜14aは
FET内に存在する寄生ダイオードである。
【0016】上記発電制動回路7は、上記Hブリッジ回
路15の両端子15a,15bを短絡ライン7aで接続
した構成となっている。上記リレー8は、上記Hブリッ
ジ回路15の一方の端子15aに接続された共通端子8
aと、上記短絡ライン7aを介して上記Hブリッジ回路
15の他方の端子15bに接続された常閉端子8bと、
上記バッテリ3の正極に接続された常開端子8cとを有
し、制御回路10からのリレー信号bにより励磁又は非
励磁となり、これにより接点8dが上記常開端子8c又
は常閉端子8bに接続される。
【0017】また上記制動回路開閉手段9は、上記短絡
ライン7aの途中に介設され、ゲート電圧の印加により
一旦オンすると順方向の電圧が零になるまでオン状態を
継続するSCR(第1半導体スイッチ素子)9aと、該
SCR9aのゲート端子9cにHブリッジ回路15の両
端子15a,15b間に発生した電圧を供給又は遮断す
る点弧回路を構成するトランジスタ(第2半導体スイッ
チ素子)9bとを備えている。またこのトランジスタ9
bのベース9dは上記メインスイッチ4を介してバッテ
リ3の正極に接続されている。
【0018】上記制御回路10は、乗員が操作子(例え
ばジョイステック)16を中立位置から前側に又は後側
に傾倒操作すると該傾倒角度に応じた傾倒角信号aが入
力され、該傾倒角信号aに基づいて車両を前進又は後退
させるためのゲート信号cを上記FET11〜13に出
力する。また上記制御回路10は、上記リレー8を、メ
インスイッチ4がオンでかつ操作子16を傾倒操作した
時には励磁状態として端子8c側に接続し、メインスイ
ッチ4がオンでかつ操作子16が中立位置に停止してい
る時、又はメインスイッチ4がオフの時、又は所定の異
常時には非励磁状態として端子8b側に接続するリレー
信号bを出力する。
【0019】次に本実施形態装置の動作を説明する。ま
ず、乗員がメインスイッチ4をオン(閉成)すると、制
御回路10が電源供給により動作開始し、操作子16の
傾倒操作により操作指令が入ると該制御回路10からの
リレー信号bによりリレー8が励磁状態となりその接点
8dが端子8c側に接続されて、モータ駆動回路6がバ
ッテリ3に電気的に接続される。またメインスイッチ4
のオンによりトランジスタ9bがオンし、SCR9aの
ゲート端子9cへの電圧供給が可能な状態となる。
【0020】そして乗員が操作子16を前傾させると、
該前傾角に応じた前進方向の指示速度が求められ、該指
示速度となるようにゲート信号(PWM信号)cが制御
される。例えば、所定時間FET11,14のゲート信
号がハイ、FET13,12のゲート信号がローとな
り、続いて上記所定時間より短い時間FET11,14
のゲート信号がロー、FET13,12のゲート信号が
ハイとなる動作が交互に繰り返えされ、これによりモー
タ5が正転して車椅子は前進する。
【0021】一方、後進の場合は、上記と逆に所定時間
FET11,14のゲート信号がローFET13,12
のゲート信号がハイとなり、続いて上記所定時間より短
い時間FET11,14のゲート信号がハイ,EFT1
3,12のゲート信号がローとなる動作が交互に繰り返
され、これによりモータ5が逆転して車椅子は後進す
る。
【0022】乗員が操作子16を中立位置にすると、制
御回路10は指示速度を零とし、上記ゲート信号(PW
M信号)は、FET11,14のゲート信号がハイとな
る時間と、FET13,12のゲート信号がハイとなる
時間とが同じ値となるように設定され、モータ5の回転
が抑止され、車椅子は停止し、リレー8も端子8b側に
切り換わる。なお、この停止状態ではメインスイッチ4
はオンのままで、リレー8は端子8b側に位置し、トラ
ンジスタ9bもオンしており、SCR9aのゲート端子
9cへの電圧供給が可能な状態になっているので、もし
車椅子を移動させるとモータの発生電圧によりSCR9
aがオンして発電制動回路7が閉成し、制動力が発生す
る。
【0023】上記前進状態で何らかの異常が発生する
と、制御回路10からのリレー信号bによりリレー8は
非励磁状態となり、接点8dが常閉端子8b側に接続さ
れ、これによりモータ5にバッテリ電圧を供給するモー
タ駆動回路6が開成され、Hブリッジ回路15はバッテ
リ3から遮断される。一方、Hブリッジ回路15の両端
子15a,15bはリレー8,短絡ライン7aを介して
短絡される。
【0024】そして、車椅子の惰行によりモータ5が車
輪からの回転により回転駆動されると、該モータ5が発
電機として動作し、端子15a,15b間に電圧が発生
する。発生電圧がバッテリ電圧によりオン状態となって
いるトランジスタ9bを介してSCR9aのゲート端子
9cに作用し、該SCR9aがオンして発電制動回路7
を閉成し、上記発生電圧に応じた電流がモータ5を流
れ、この電流により車輪に加わる力と逆向きのトルクが
発生し、モータ5の回転が抑止される。即ち、異常時に
は、発電制動が行われ、車椅子は減速停止する。
【0025】またバッテリ3に何らかの障害が起こって
電源が遮断された場合でもメインスイッチ4はオンにな
っているのでモータの発電力がリレー8のダイオード8
eを通ってトランジスタ9bをオンし、これによってS
CR9aをオンできるので、この場合にも発電制動が行
われる。
【0026】そして上記何らかの異常により停止した
後、メインスイッチ4をオフすると、リレー8の接点8
dの端子8bへの接続は維持されるが、トランジスタ9
bがオフし、またこのときHブリッジ回路15の両端子
15a,15b間の電圧は零であるからSCR9aがオ
フし、発電制動回路7は開成され、車椅子を移動させて
も発電制動は行われず、従って車椅子を自由に移動させ
ることができる。
【0027】なお、上記発電制動が行われている場合に
完全に停止する前にメインスイッチ4をオフした場合に
は、トランジスタ9bはオフするものの、Hブリッジ回
路15の両端子15a,15b間の電圧が零になるま
で、つまり完全に停止するまでSCR9aがオン状態を
継続するため、発電制動回路7は閉成されたままであ
り、制動力は発生し続ける。
【0028】また、上述のような操作子16を中立位置
にしたことにより車椅子が停止している状態でメインス
イッチ4をオフした場合は、リレー8が端子8b側に位
置していてもSCR9aの点弧回路用トランジスタ9b
がオフするのでSCR9aのゲート端子9cへの電圧供
給が不可能であり、従って車椅子を移動させてもSCR
9aはオフのまま、すなわち発電制動回路7は開成のま
まであり、車椅子は自由に移動できる。
【0029】このように本実施形態では、異常時にはリ
レー8を発電制動回路7側端子8b側に接続する、つま
り制動状態にするとともに、SCR9aをオンすること
により発電制動回路7を閉成するようにしたので、異常
時には制動力を発生でき、車椅子を直ちに停止できる。
この場合、発電制動回路7によって発生する電圧によっ
てSCR9aをオンさせるようにしたので、電源が遮断
されるような異常の場合でも制動回路7を閉成すること
ができる。またSCR9aのゲート9cをトランジスタ
9bを介して電源電圧で間接的にオンオフするように構
成しているので、各輪のモータ駆動回路が離れて設置さ
れている場合でもパワーラインを引廻すことなく両輪の
制動力のオンオフができ、構成が簡単である。
【0030】そして異常で車椅子が停止している状態で
は、メインスイッチ4をオフすることにより、上記SC
R9aの点弧回路用トランジスタ9bがオフし、SCR
9aのゲート端子9cへの電圧供給が不可能となり、従
って車椅子を移動させてもSCR9aはオフのまま、す
なわち発電制動回路7の閉成を阻止するので、メインス
イッチ4をオフするだけの簡単な操作により容易に車椅
子を移動可能状態にでき、構造及び操作が複雑になる問
題を生じることはない。
【0031】上記第1実施形態では、制動回路開閉手段
9を、SCR9aと、トランジスタ9bにより構成した
が、本発明における制動回路開閉手段には図2,図3に
示す構成も採用できる。なお、図2,図3において図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0032】図2は請求項1,2,4の発明に係る第2
実施形態を説明するためのブロック構成図であり、本第
2実施形態では、点弧回路を、SCR9aのゲート端子
9cと上記リレー(切換スイッチ)8との間にメインス
イッチ4と同期してオンオフする機械接点式スイッチ2
1を介設した構成としている。
【0033】本第2実施形態では、メインスイッチ4を
オンした状態での異常時には、リレー8が端子8b側に
接続され、またスイッチ21がオンしているので、車椅
子の惰行によりモータ5が車輪からの回転により回転駆
動されると、発生電圧がSCR9aのゲート端子9cに
作用し、該SCR9aがオンして発電制動回路7を閉成
し、上記第1実施形態と同様に制動力が発生する。
【0034】また車両停止後にメインスイッチ4をオフ
にすれば同期してスイッチ21もオフするため、SCR
9aのゲート端子9cへの電圧供給が不可能となり、従
って車椅子を移動させてもSCR9aはオフのまま、す
なわち発電制動回路7の閉成を阻止するので、制動力は
発生せず、車椅子を自由に移動させることができる。
【0035】本第2実施形態では、機械接点式スイッチ
21によりSCR9aをオンオフする構造を採用したの
で、各輪の駆動回路を近接して設置できる場合には、半
導体スイッチ素子が1つで済み、構造が簡単であるとと
もにコスト上有利である。
【0036】図3は請求項1,5の発明に係る第3実施
形態を説明するためのブロック構成図であり、本実施形
態は、1つの車輪のみをモータ駆動するようにした例で
あり、例えば上記第1,第2実施形態における右側の車
輪のみをモータ駆動する場合、1つのモータ出力を2つ
の車輪に差動歯車等を介して伝達する場合、あるいは1
つの駆動用車輪を備えた後付け用駆動ユニットとする場
合に採用できる。
【0037】本第3実施形態では、発電制動回路7を開
閉する制動回路開閉手段9を、Hブリッジ回路15の他
端15bと上記リレー(切換スイッチ)8を接続する短
絡ライン7aの途中に、メインスイッチ4と同期してオ
ンオフする機械接点式スイッチ22を介設した構成とし
ている。
【0038】本第3実施形態では、メインスイッチ4を
オンした状態での異常時には、リレー8が端子8b側に
接続され、またスイッチ22がオンしているので、発電
制動回路7が閉成され、車輪によりモータ5が回転され
ると制動力が発生する。
【0039】またメインスイッチ4をオフすると同時に
スイッチ22もオフして発電制動回路7を開成し、制動
力は発生しないので、車椅子を自由に移動させることが
できる。
【0040】本第3実施形態では、制動回路開閉手段9
を1つの械接点式スイッチ22により構成したので、半
導体スイッチ素子は不要であり、特に1方の車輪のみを
1つのモータで駆動するように構成した車両では構造が
簡単であるとともにコスト上有利である。
【0041】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、モータ駆
動回路を閉成する一方発電制動回路を開成する駆動状態
と、モータ駆動回路を開成する一方発電制動回路を閉成
する制動状態とを切り換える切換スイッチを設けたの
で、異常時には切換スイッチによりモータ駆動回路を開
く一方発電制動回路を閉じることにより発電制動力が発
生し、車両を停止させることができる。
【0042】そして上記発電制動回路を開閉する制動回
路開閉手段を設けたので、上記切換スイッチが制動状態
側へ切り換わった状態で停止している場合でも、上記制
動回路開閉手段により発電制動回路を開くことにより、
車両を移動させても制動力が発生することはなく、車両
を自由に移動させることが可能となる。
【0043】請求項2の発明によれば、上記制動回路開
閉手段を、上記発電制動回路に介設された第1半導体ス
イッチ素子と、該第1半導体スイッチ素子に上記発電制
動回路の誘起電圧を供給又は遮断する点弧回路とにより
構成したので、異常時にはモータの誘起電圧により点弧
回路が第1半導体スイッチ素子をオンして発電制動回路
を閉成できるとともに、その後の停止状態においては、
点弧回路をオフすることにより、第1半導体スイッチを
オフのままとし、発電制動回路の閉成を阻止するので、
異常時の発電制動と、停止後の車両の自由な移動を実現
でき、また例えばモータと車輪との間に機械式クラッチ
を介在させるようにしたものに比較して、構造が簡単で
ある。
【0044】請求項3の発明によれば、上記第1半導体
スイッチ素子をSCRとし、上記点弧回路を、該SCR
のゲート端子と上記切換スイッチとの間に第2半導体ス
イッチ素子を介設し、該第2半導体スイッチ素子のベー
スをメインスイッチを介して上記バッテリに接続した構
成としたので、異常時にはモータの励起電圧により第2
半導体スイッチを介してSCRがオンし、発電制動回路
が閉成し、発電制動が行われ、異常時には直ちに車両を
停止できる。
【0045】そして上記停止状態でメインスイッチをオ
フすると、第2半導体スイッチ素子がオフし、SCRの
ゲート端子への電圧供給が不可能となるので、車両を移
動させても制動力は発生せず、従って発電制動回路を設
けながらメインスイッチをオフするだけの簡単な操作に
より車両を自由に移動させることができる。
【0046】請求項4の発明によれば、SCRのゲート
端子と上記切換スイッチとの間にメインスイッチと同期
してオンオフする機械接点式スイッチを介設しので、メ
インスイッチのオンにより機械接点式スイッチがオン
し、異常時には切換スイッチが発電制動回路側に接続さ
れることにより発電制動回路が閉成し、発電制動が行わ
れて直ちに車両を停止でき、また停止後にメインスイッ
チをオフすることにより機械接点式スイッチがオフして
SCRのゲート端子への電圧供給を不可能とし、発電制
動回路の閉成を阻止するので、車両の自由な移動が可能
となり、また半導体スイッチ素子が1つで済む。
【0047】請求項5の発明によれば、上記制動回路開
閉手段を、上記発電制動回路をメインスイッチに同期し
てオンオフする機械接点式スイッチにより構成したの
で、メインスイッチのオンにより機械接点式スイッチが
オンし、異常時に切換スイッチが発電制動回路側に接続
されることにより発電制動回路が閉成して発電制動が行
われ、メインスイッチのオフにより機械接点式スイッチ
が発電制動回路を開成し、車両の自由な移動が可能とな
り、また半導体スイッチ素子は不要であり、コスト上有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明の第1実施形態による電動
車両の駆動装置を示すブロック構成図である。
【図2】請求項1,2,4の発明の第2実施形態による
電動車両の駆動装置を示すブロック構成図である。
【図3】請求項1,5の発明の第3実施形態による電動
車両の駆動装置を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1,2 駆動装置 3 バッテリ 4 メインスイッチ 5 モータ 6 モータ駆動回路 7 発電制動回路 8 リレー(切換スイッチ) 9 制動回路開閉手段 9a SCR(第1半導体スイッチ素子) 9b トランジスタ(第2半導体スイッチ素子) 9c ゲート端子 9d ベース 20 点弧回路 21 機械接点式スイッチ 22 機械接点式スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと、車輪を駆動するモータと、
    該モータにバッテリからの電力を供給するモータ駆動回
    路とを備えた電動車両の駆動装置において、上記モータ
    が上記車輪により回転されたとき制動力を発生する発電
    制動回路と、上記モータ駆動回路を閉成する一方上記発
    電制動回路を開成する駆動状態と上記モータ駆動回路を
    開成する一方上記発電制動回路を閉成する制動状態とを
    切り換える切換スイッチと、上記発電制動回路を開閉す
    る制動回路開閉手段と、異常時には上記切換スイッチを
    制動状態にする切換スイッチ制御手段とを備えたことを
    特徴とする電動車両の駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記制動回路開閉手
    段は、上記発電制動回路に介設された第1半導体スイッ
    チ素子と、該第1半導体スイッチ素子に上記発電制動回
    路の誘起電圧を供給又は遮断する点弧回路とを備えてい
    ることを特徴とする電動車両の駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記第1半導体スイ
    ッチ素子は、SCRであり、上記点弧回路は、該SCR
    のゲート端子と上記切換スイッチとの間に第2半導体ス
    イッチ素子を介設し、該第2半導体スイッチ素子のベー
    スをメインスイッチを介して上記バッテリに接続した構
    成になっていることを特徴とする電動車両の駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、上記第1半導体スイ
    ッチ素子は、SCRであり、上記点弧回路は、該SCR
    のゲート端子と上記切換スイッチとの間にメインスイッ
    チと同期してオンオフする機械接点式スイッチを介設し
    た構成となっていることを特徴とする電動車両の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記制動回路開閉手
    段は、上記発電制動回路に介設され、該回路をメインス
    イッチに同期してオンオフする機械接点式スイッチによ
    り構成されていることを特徴とする電動車両の駆動装
    置。
JP6531798A 1998-03-16 1998-03-16 電動車両の駆動装置 Withdrawn JPH11266503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6531798A JPH11266503A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 電動車両の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6531798A JPH11266503A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 電動車両の駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11266503A true JPH11266503A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13283423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6531798A Withdrawn JPH11266503A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 電動車両の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11266503A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1094106A (ja) 電動車両の駆動装置
JPH08340604A (ja) 電気推進車両の回生制動方法および電力制御システム
US4472663A (en) Failure protection circuit for a two-motor lift truck
JP5829530B2 (ja) 電気自動車のコンデンサ電荷放電装置
JP2001004023A (ja) 変速機シフト操作装置用制御装置
JPH11266503A (ja) 電動車両の駆動装置
JP3642240B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2006207388A (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置
JP4119212B2 (ja) 車両用開閉体の駆動制御装置
JPH0975398A (ja) 電動車椅子用制御装置
JPH07315734A (ja) エレベータ戸の制御装置
JPH08172704A (ja) 電気車
JP2925356B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3517354B2 (ja) 非常走行装置
JP2001010523A (ja) フォークリフトの操舵制御装置
JP2001245402A (ja) 電動車
JP2721056B2 (ja) 電動アクチュエータの非常停止装置
JP2001329749A (ja) 車両用パワースライドドアの制御装置
JP4283198B2 (ja) 車両の操舵制御装置
JP2607405Y2 (ja) 電動車両の回生制御装置
JPH09301200A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0787622A (ja) バッテリ車の走行制御装置
JP3066616B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005119328A (ja) 作業車両におけるコントローラ
JP3345915B2 (ja) バッテリ車の走行制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061213