JP2005119328A - 作業車両におけるコントローラ - Google Patents

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弘章 山崎
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Abstract

【課題】 操作機構側の故障によって、故障した操作機構に対する制御を停止させることができる作業車両におけるコントローラを提供することを課題としている。
【解決手段】 左右の走行装置に駆動力を与えるトランスミッション1内の複数のクラッチの作動を電気的に切り換える複数の操作機構を制御するコントローラ36に、所定の操作機構側の故障を判断する故障判断手段44と、故障判断手段44によって故障と判断された操作機構に対する制御を停止させる制御停止手段とを設けた。また各クラッチの所定の入り切り状態の組み合わせが、予め定められた禁止組み合わせとなるような各操作機構への出力を検出する禁止動作検出手段51と、禁止動作検出手段51の検出に基づき作動して予め定められた所定の操作機構に対する制御を停止させる緊急停止手段とを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンバイン等の作業車両におけるコントローラに関する。
従来作業車両であるコンバインのトランスミッションとして、トランスミッション内に、走行用の複数のクラッチと、各クラッチの作動を電気的に切り換える複数の操作機構、例えば電磁弁や電磁比例弁等を備え、トランスミッションを電気的に切替操作するものが公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開平07−285458号公報
しかし上記トランスミッションは、電磁弁や電磁比例弁の故障の際には、各クラッチが作動不能となるため、走行機体が運転者の予期しない作動を行う場合があるという欠点があった。
上記課題を解決するための本発明の作業車両におけるコントローラは、左右の走行装置と、該走行装置に駆動力を与えるトランスミッション1とを備え、該トランスミッション1内に、走行用の複数のクラッチと、各クラッチの作動を電気的に切り換える複数の操作機構を設け、各操作機構を制御するコントローラ36を設けた作業車両において、該コントローラ36に、所定の操作機構側の故障を判断する故障判断手段44と、故障判断手段44によって故障と判断された操作機構に対する制御を停止させる制御停止手段とを設けたことを第1の特徴とする。
またコントローラ36に、各クラッチの所定の入り切り状態の組み合わせが、予め定められた禁止組み合わせとなるような各操作機構への出力を検出する禁止動作検出手段51と、予め定められた所定の操作機構に対する制御を停止させる緊急停止手段とを設け、緊急停止手段を禁止動作検出手段51の検出に基づき作動させるように構成したことを第2の特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、故障判断手段と制御停止手段とによって、コントローラにより電気的に制御されるトランスミッションの場合、ソレノイドや電磁比例弁等からなる操作機構の故障時に、故障した操作機構に対する制御が停止されることにより、走行機体が運転者の予期しない作動を行うこと等を防止することができるという効果がある。
またコントローラに禁止動作検出手段と緊急停止手段とを設け、緊急停止手段を禁止動作検出手段の検出に基づき作動させるように構成することによって、操作機構の単独の故障等の他、操作機構側のトラブル等によって、各クラッチの入り切り状態の組み合わせが、禁止組み合わせとなるような各操作機構への出力が行われる場合も、予め定められた所定の操作機構に対する制御が停止されるため、走行機体が運転者の予期しない作動を行うことや、トランスミッションの破壊等を防止することができる。
図1は本発明のコントローラを採用した作業車両であるコンバインのトランスミッション1の伝動線図である。このトランスミッション1を搭載したコンバインは左右にクローラ式の走行装置を備え、直進(直線上に前進及び後進)する場合は、左右の走行装置を等速(同回転数)で駆動し、旋回時には旋回の内側となる走行装置の駆動速度(回転数)を外側となる走行装置の駆動速度(回転数)に比較して低下(逆回転を含む低回転)させる構造となっている。
そして上記コンバインの運転席には、従来同様前処理部の昇降操作及び走行機体の操向を操作する1本のマルチレバーが設けられており、運転者は、マルチレバーの左右への揺動操作によってコントローラを制御してトランスミッションを操作し、左右の走行装置の駆動を上記のように調節して走行機体の左右への旋回(走行方向の変更と回転を含む)を行うことができる。
またマルチレバーの上面に設けられている左右の操向スイッチによってもコントローラを制御してトランスミッションを操作し、左右の走行装置の駆動を上記同様に調節し、走行機体の走行方向を左右に変更することができる。ただし操向スイッチによる走行方向の変更は、従来同様旋回の内側となる走行装置をフリーにして行う。
次に上記トランスミッション1の伝動構造について図1に従って詳細に説明する。ミッションケース2にはHST3が取り付けられており、HST3の入力軸3aにエンジン側から駆動力が入力され、HST3の出力が出力軸3bから副変速ギヤ機構7を介して中継軸8に出力されるように構成されている。
そして中継軸8に伝動された駆動力が、中継軸8側から中継ギヤ9を介して駆動伝動ギヤ11に伝動され、この駆動伝動ギヤ11に伝動された駆動力が、駆動伝動ギヤ11から左右のサイドクラッチ機構13L,13Rを介して両走行装置の駆動ギヤ14L,14Rに伝動され、左右の駆動軸16L,16Rが駆動される。これにより駆動軸16L,16Rに設けられる駆動輪17L,17Rが等速で駆動され、左右の走行装置が等速で回転駆動されるため、走行機体が直線上に前後進(直進)させられる。
一方中継軸8に伝動された駆動力は、中継軸8側から旋回中継ギヤ22と旋回駆動ギヤ23を介して旋回駆動クラッチ26に伝動されてる。なお該旋回駆動クラッチ26は、旋回中継軸24に緩旋回駆動力の出力と、旋回中継軸24へのブレーキとを切り換えて出力する構成となっており、旋回中継軸24は、旋回駆動クラッチ26によって、緩旋回駆動力が出力された状態、又はブレーキがかかった状態となる。
そして旋回中継軸24に設けられたギヤ27と、旋回駆動軸29に設けられた旋回切換クラッチ31の緩旋回駆動ギヤ28とが噛合しているとともに、中継軸8に設けられて急旋回駆動力を出力する急旋回駆動ギヤ30と、旋回切換クラッチ31の急旋回駆動ギヤ32とが噛合しており、旋回駆動軸29は、旋回切換クラッチ31によって、緩旋回駆動力が入力された状態、又はブレーキがかかった状態、又は急旋回駆動力が入力された状態となる。
そして旋回駆動軸29の左右両側には、旋回駆動軸29に与えられる旋回駆動力(緩旋回駆動力,急旋回駆動力)又はブレーキ力を、左右のサイドクラッチ13L,13R側に伝動する旋回クラッチ33L,33Rが設けられており、旋回クラッチ33L又は33Rを入り状態とすることによって、該旋回クラッチ33L又は33Rからサイドクラッチ機構13L又は13Rの旋回ギヤ34L又は34Rに、上記旋回駆動力又はブレーキ力が伝動される。
このため左右いずれかのサイドクラッチ機構13L又は13Rを、駆動伝動ギヤ11からの駆動力の入力を断ち、旋回ギヤ34L又は34Rからの駆動力が入力されるように切り換えて切り状態とし、切り状態となったサイドクラッチ機構側の旋回クラッチ33L又は33Rを入り作動させると、切り作動させられたサイドクラッチ機構側の駆動軸16L又は16Rに、前記旋回駆動力又はブレーキ力が伝動され、走行機体が旋回駆動力又はブレーキ力に応じた旋回半径で旋回せしめられる。
すなわち緩旋回駆動力→ブレーキ力→急旋回駆動力の順に、旋回の外側の走行装置の駆動力に対して旋回内側の走行装置の駆動力が小さくなるため、上記順に旋回半径を小さくして走行機体の旋回(走行方向の変更)が行われる。なお旋回クラッチ33L,33Rには、上記入り状態のほか、旋回ギヤ34L,34Rと旋回駆動軸29との伝動を断ち、旋回ギヤ34L,34Rを自由回転自在とする切り状態が有る。
このため旋回クラッチ33L,33Rは、各旋回クラッチ33L,33R用の旋回電磁比例弁によって上記2つの状態に比例制御で切り換え操作されるように構成されている。また上記サイドクラッチ機構13L,13Rはサイドクラッチ電磁弁により、左右いずれか一方を択一的に切り状態とすることができるように入り切りが操作される。さらに旋回駆動クラッチ26は、旋回駆動電磁比例弁によって旋回中継軸24にブレーキ力又は緩旋回駆動力のいずれかを与えるように切り換えが操作されるように構成されている。
そして上記各電磁弁及び電磁比例弁は走行機体側に設けられたコントローラによって、マルチレバーの傾斜角度や、操向スイッチの操作等に応じて作動が制御され、これにより上記各クラッチの入り切りが操作されるため、運転者はマルチレバーや操向スイッチによって走行機体の操向を行うことができる。
なお旋回切換クラッチ31は、副変速ギヤ機構7を操作して副変速する副変速レバーのポジション等に応じて、コントローラとは関係なく入り切りが操作され、旋回駆動軸29に旋回中継軸24側の力(緩旋回駆動力又はブレーキ力)又は急旋回駆動ギヤ30からの力(急旋回駆動力)のいずれかを与えるように切り換えが操作される。そして旋回駆動軸29に旋回中継軸24側の力が与えられている場合に、旋回駆動電磁比例弁により操作される旋回駆動クラッチ26によって、旋回中継軸24に与えられる力が、ブレーキ力又は緩旋回駆動力のいずれかに切り換えられ、走行機体が旋回中継軸24に与えられる力に応じて旋回する。
図2に示されるように、上記コントローラ36は、マイコンユニット37とドライバユニット38とからなり、ドライバユニット38の出力側に左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rとサイドクラッチ用のアンロードバルブ(電磁弁)41と旋回駆動電磁比例弁42,左右の旋回電磁比例弁43L,43Rが接続されている。
なおドライバユニット38にはPWMデータ又はデジタルデータの入力により左又は右の旋回電磁比例弁43L又は43Rと旋回駆動電磁比例弁42とを駆動する比例弁ドライバ部44が、各比例弁42,43L,43Rに対応して設けられており、左右の旋回電磁比例弁43L,43R及び旋回駆動電磁比例弁42は、比例弁ドライバ部44からの出力によって駆動される。
そして上記各比例弁ドライバ部44には、各ドライバ部44に対応する電磁比例弁42,43L,43Rの断線又は短絡をチェックし、断線又は短絡が発生している場合は、断線検知データ又は短絡検知データを出力する断線・短絡検知手段が備えられており、各比例弁ドライバ部44から出力される断線検知データ及び短絡検知データがマイコンユニット37に入力されるように構成されている。
つまり比例弁ドライバ部44が、電磁比例弁42,43L,43Rの断線又は短絡をチェックする故障判断手段を構成しており、各電磁比例弁42,43L,43Rの断線又は短絡を故障として判断し、マイコンユニット37に通知する。ただし旋回電磁比例弁43L,43Rの断線又は短絡検知データは、いずれか一方の旋回電磁比例弁43L又は43Rに断線又は短絡が発生すると、マイコンユニット37に通知される。なお断線及び短絡の検出は電磁比例弁42,43L,43Rへの通電状態のチェック等によってハードウェア的に行われる。
またドライバユニット38には、非常時電源切替ユニット46と、左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39R及び旋回電磁比例弁43L,43R用の左右の非常時バルブドライバ部47L,47Rが設けられている。そして左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rとアンロードバルブ41に、非常時電源切替ユニット46からの電源が供給可能となっており、左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rと、左右の非常時バルブドライバ部47L,47Rからの電源供給が可能な旋回電磁比例弁43L,43Rと、アンロードバルブ41とを左右の非常時バルブドライバ部47L,47Rによって駆動することも可能となっている。
一方上記マイコンユニット37の入力側には、マルチレバーの揺動角度を検出するレバーポテンショメータ48と左右の操向スイッチ49L,49Rが接続されている。そしてマイコンユニット37は、レバーポテンショメータ48や操向スイッチ49L,49Rのデータに基づきドライバユニット38に左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rとアンロードバルブ41と旋回駆動電磁比例弁42と左右の旋回電磁比例弁43L,43R用のデータを送るように構成されている。
そして通常はドライバユニット38が、マイコンユニット37から入力されるデータに基づいて、左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rや旋回駆動電磁比例弁42,左右の旋回電磁比例弁43L,43Rを駆動してトランスミッション1の状態を切り替え、上記のようにマルチレバーの揺動状態や操向スイッチ49L,49RのON,OFF状態に応じて走行機体の旋回等を行わせる。
上記ドライバユニット38内には、左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rと左右の旋回電磁比例弁43L,43Rへの出力データが入力される禁止動作検出手段51が設けられており、禁止動作検出手段51の出力がマイコンユニット37の入力側に接続されている。該禁止動作検出手段51は、上記各電磁弁39L,39R,43L,43Rの入り切りをチェックし、左右のサイドクラッチ機構13L,13Rと左右の旋回クラッチ33L,33Rの入り切りの組み合わせのうち禁止される所定の組み合わせ(禁止組合せ)を検出するように構成されている。
これは例えば左右のサイドクラッチ機構13L,13Rがいずれも入り状態である場合に、左右の少なくとも一方の旋回クラッチ33L又は33Rが入り状態となると、トランスミッション1にダメージを与える可能性があったり、通常サイドクラッチ機構13L,13Rは左右択一的にしか切り状態とすることができないにもかかわらず、両方を切り状態とするような指示が出た場合、サイドクラッチ機構が作動できない等の不都合があるためである。
このため禁止動作検出手段51は、ハードウェア的に構成され、表1に示される左右のサイドクラッチ機構13L,13Rと左右の旋回クラッチ33L,33Rの入り切りの組み合わせを禁止組合せとし、左右のサイドクラッチ機構13L,13Rと左右の旋回クラッチ33L,33Rの入り切り状態の組み合わせが、上記禁止組合せに該当する組み合わせとなるような出力がドライバーユニット38から各電磁弁39L,39R,43L,43Rに出されると、マイコンユニット37にデータを送り、禁止組合せが指示されたことをマイコンユニット37に通知する。
なおマイコンユニット37からドライバーユニット38には、通常ドライバユニット38から禁止組合せに該当する組み合わせとなるような出力が出るような指示は出力されないため、禁止組合せに該当する組み合わせとなるような出力がドライバーユニット38から出される場合、ドライバユニット38側の断線や短絡等のトラブルと考えられる。ただしマイコンユニット37(CPU)の暴走等のマイコンユニット37側のトラブルによって、禁止組合せに該当する組み合わせとなるような出力がドライバーユニット38から出される場合もあり、結局ドライバユニット38からの出力をチェックすることによって、マイコンユニット37及びドライバーユニット38の両方にトラブルに対応することができる。
Figure 2005119328
そしてマイコンユニット37には、ドライバユニット38への上記データの出力を全てカットする緊急停止手段が設けられており、該緊急停止手段は、マイコンユニット37に、禁止動作検出手段51から禁止組合せが指示されたことを通知するデータが入力されると作動する。
このため左右のサイドクラッチ13L,13Rと左右の旋回クラッチ33L,33Rの入り切りの組み合わせが、上記禁止組合せの状態になるようなデータがドライバユニット38から出力されると、マイコンユニット37からドライバユニット38への上記データの出力が全てカットされ、左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rや旋回駆動電磁比例弁42,左右の旋回電磁比例弁43L,43Rの制御が停止され、左右のサイドクラッチ13L,13Rと左右の旋回クラッチ33L,33Rの入り切りの組み合わせが、上記禁止組合せの状態になることが規制される。
またマイコンユニット37には、上記各比例弁ドライバ部44(故障判断手段)から断線検知データ及び短絡検知データが入力された場合、左右いずれかの旋回電磁比例弁43L,43Rに断線又は短絡が発生した場合には、両旋回電磁比例弁43L,43Rへの制御信号をカットして制御を停止させ、旋回駆動電磁比例弁42に断線又は短絡が発生した場合には、旋回駆動電磁比例弁42への制御信号をカットして制御を停止させる制御停止手段も設けられている。
そしてマイコンユニット37は、走行機体を旋回させることができない状態となると、エンジンを停止させるように構成されており、左右のサイドクラッチと左右の旋回クラッチの入り切りの組み合わせが禁止組合せとなるようなデータ出力がなされると、左右のサイドクラッチ13L,13Rと左右の旋回クラッチ33L,33Rと旋回駆動クラッチ42とアンロードバルブ41の制御が停止され、走行機体1が運転者の予期しない作動を行うことや、トランスミッションの破壊等が防止される。
また各電磁比例弁42,43L,43R側の故障(断線又は短絡)が発生した場合は、故障が発生した電磁比例弁42又は43L,43Rの制御が停止され、走行機体1が運転者の予期しない作動を行うこと等が防止される。なお走行機体を旋回させることができない状態となると走行機体が停止するが、走行機体の旋回が可能な状態であれば、走行の継続は可能である。ただし緊急停止手段及び制御停止手段のいずれかが作動すると警報が発生し、作業者に報知される。
さらにいずれかの電磁比例弁42,43L,43Rの断線又は短絡によって、禁止組合せとなるようなデータが出力されることもあり、この場合は緊急停止手段が作動し、走行機体1が運転者の予期しない作動を行うことや、トランスミッションの破壊等が防止される。
一方前述の操向スイッチ49L,49Rは、コネクタ52にも接続されており、該コネクタ52が接続されるソケット53には、左右の非常時バルブドライバ部47L,47Rの入力と、非常時電源切替ユニット46の電源切替入力46aとが接続されている。そしてコネクタ52をソケット53に接続すると、左側の操向スイッチ49Lが左側の非常時バルブドライバ部47Lの入力と、右側の操向スイッチ49Rが右側の非常時バルブドライバ部47Rの入力とそれぞれ接続され、非常時電源切替ユニット46の電源切替入力がアースに落ちる。
そして非常時電源切替ユニット46の電源切替入力がアースに落ちることによって、非常時切断部54を介してマイコンユニット37からの左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rへのデータがキャンセルされて、サイドクラッチ13L,13Rは左右共に入り状態に復帰し、さらに比例弁ドライバ部44からの左右の旋回電磁比例弁43L,43Rへのデータも非常時切断部54を介してキャンセルされ、比例弁ドライバ部44からのデータに関係なく左右の旋回クラッチ33L,33Rが共に切り状態に復帰する。
また電源切替入力46aがアースに落ちることによって、非常時電源切替ユニット46は、左右のサイドクラッチ電磁弁39L,39Rに非常時電源切替ユニット46から電源を供給するように切り換えられる。なお左右の非常時バルブドライバ部47L,47Rは、コネクタ52とソケット53とが接続されると、電源が供給され、旋回電磁比例弁43L,43Rに電源の供給を行う。これによりコネクタ52をソケット53に接続すると、左右の旋回クラッチ33L,33Rと、左右のサイドクラッチ13L,13Rの入り切りを操向スイッチ49L,49Rのみで行うことが可能となる。
このため前述のようにトラブルによってマイコンユニット37からドライバユニット38へのデータの出力が全てカットされた場合に、コネクタ52をソケット53に接続することによって、左右の操向スイッチ49L,49Rが手動操作手段となり、左右のサイドクラッチ13L,13R及び旋回クラッチ33L,33Rを直接操作して走行機体を直進又は旋回させることができ、故障等の発生時であっても最低限の移動手段を確保することができ、走行機体を圃場から脱出させること等が可能となる。
ただし本実施形態においては、上記のようにコネクタ52をソケット53に接続して操向スイッチ49L,49Rによって行われる走行機体の旋回は、旋回駆動電磁比例弁42へのデータが断たれると、旋回駆動クラッチ26が旋回中継軸24にブレーキ力を与える状態に復帰するため、ブレーキ力を使用したものとなる。なお旋回駆動電磁比例弁42へのデータが断たれると、旋回駆動クラッチ26が緩旋回駆動力を与える状態に復帰するように構成し、緩旋回駆動力を使用した旋回を行わせるようにしてもよい。
トランスミッションの伝動線図である。 コントローラのブロック図である。
符号の説明
1 トランスミッション
36 コントローラ
44 比例弁ドライバ部(故障判断手段)
51 禁止動作検出手段

Claims (2)

  1. 左右の走行装置と、該走行装置に駆動力を与えるトランスミッション(1)とを備え、該トランスミッション(1)内に、走行用の複数のクラッチと、各クラッチの作動を電気的に切り換える複数の操作機構を設け、各操作機構を制御するコントローラ(36)を設けた作業車両において、該コントローラ(36)に、所定の操作機構側の故障を判断する故障判断手段(44)と、故障判断手段(44)によって故障と判断された操作機構に対する制御を停止させる制御停止手段とを設けた作業車両におけるコントローラ。
  2. コントローラ(36)に、各クラッチの所定の入り切り状態の組み合わせが、予め定められた禁止組み合わせとなるような各操作機構への出力を検出する禁止動作検出手段(51)と、予め定められた所定の操作機構に対する制御を停止させる緊急停止手段とを設け、緊急停止手段を禁止動作検出手段(51)の検出に基づき作動させるように構成した請求項1の作業車両におけるコントローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014027912A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバイン

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