JPH11266029A - 太陽電池及びその製造方法及びその接続方法 - Google Patents

太陽電池及びその製造方法及びその接続方法

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JPH11266029A
JPH11266029A JP10068023A JP6802398A JPH11266029A JP H11266029 A JPH11266029 A JP H11266029A JP 10068023 A JP10068023 A JP 10068023A JP 6802398 A JP6802398 A JP 6802398A JP H11266029 A JPH11266029 A JP H11266029A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】pn接合を形成する半導体層の間の電位差に起
因する、影領域における逆方向飽和電流の発生を低減す
る。 【解決手段】 結晶シリコンからなるp型基板1の光入
射面には、pn接合を形成するn型半導体層2が設けら
れて、入射面電極3のグリッド電極部31がn型半導体
層2に接続されている。また、複数のグリッド電極部3
1に接続されて太陽光を遮光する入射面電極3の主電極
部32が形成されている。主電極32が形成されてn型
半導体層2が形成されないp型基板1の領域には、絶縁
体層8が形成されている。さらに、n型半導体層2はパ
ッシベーション膜4および反射防止膜5に覆われてい
る。p型基板1の光入射面とは反対側の裏面には、p型
基板1よりもp型ドーパントの濃度が高いp+型半導体
層6が形成され、p+型半導体層6の裏面には裏面電極
7が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶系シリコン半
導体層を用いた太陽電池に関し、特に、太陽電池の変換
効率の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1導電型の半導体層としてp型の結晶
シリコン基板を用い、第2導電型の半導体層としてn型
不純物の拡散層を用い、光入射面にpn接合を有する従
来の高効率太陽電池の構造を図5に示す。
【0003】入射する太陽光を素子内部に有効に取り込
むために、光入射面には反射防止膜5が形成されてい
る。また、太陽電池の内部に取り込まれた太陽光がn型
半導体層2、基板1で吸収されて発生するキャリアの損
失を低減するために、n型半導体層2の表面にパッシベ
ーション膜4と、基板1と裏面電極7の間に基板よりも
高濃度にp型のドーパントを含むp+型半導体層6が設
けられている。
【0004】さらに、光入射面側のn型半導体層に接続
さた入射面電極3は、n型半導体層2から光発生電流を
導出するための複数のグリッド電極部31と、グリッド
電極31から電流を収集して太陽電池の外部に導出する
ための主電極部32とから構成されている。さらに、こ
の入射面電極3は、比抵抗値の小さい銀(Ag)等の金
属が用いられている。
【0005】一般に、太陽電池は、飽和電流が大きくな
るほど開放電圧が小さくなり、光電変換特性が低下す
る。そこで、光電変換効率が高い太陽電池を得るため
に、発明者らは、受光面pn接合近傍での飽和電流を低
減する方法について検討してきた。その結果、特開平7
−326786号公報に開示されるように、入射面電極
3に接続されたn型半導体層2の光入射面に占める割合
を小さくすることによって、飽和電流を低減し、変換効
率を改善できることを見出した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さらに、詳しい検討の
結果、pn接合の光が入射しない影領域において、飽和
電流が大きいという問題があることが判った。すなわ
ち、図5に示した従来の太陽電池においては、Ag等の
金属を主成分とする入射面電極3を形成しているが、こ
の電極直下は影領域になっている。太陽電池の動作状態
においては、pn接合を形成するp型とn型の半導体層
の間には電位差が存在する。そして、影領域においても
pn接合にこの電位差が印可されるため、光発生電流に
対して逆方向の飽和電流が発生するという問題があっ
た。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑み、影領
域における逆方向の飽和電流の発生を抑制し、変換効率
の高い太陽電池を供給することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、第1導電型の半導体層の光入射面に、pn接合を形
成する第2導電型の半導体層と、入射面電極等の太陽光
を遮光する構成物が形成された太陽電池において、前記
構成物により遮光された影領域の第1導電型の半導体層
の光入射面上に、第2導電型の半導体層がなく絶縁体層
を設けた非バイアス領域を有する太陽電池を提供するも
のである。
【0009】すなわち、非バイアス領域の第1導電型の
半導体層の表面には、pn接合が存在しないため、第1
導電型と第2導電型の半導体層間の電位差に起因する飽
和電流を発生することが無く、変換効率を改善すること
ができる。従来の太陽電池において、入射面電極の主電
極部32は、グリッド電極部31から光発生電流を収集
して太陽電池素子の外部に導出することを目的として形
成される。すなわち、主電極部32の直下にはpn接合
を形成する必要がないことから、本発明の太陽電池は、
主電極部32の直下を非バイアス領域とすることによ
り、飽和電流の発生を招くこと無く、変換効率を改善す
ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、前記影
領域に形成する前述の絶縁体層が、第1導電型の半導体
層の表面再結合を低減する性質を有するパッシベーショ
ン膜か、もしくは、パッシベーション膜とその他の絶縁
材料との積層体である太陽電池を提供するものである。
【0011】すなわち、影領域において第1導電型の半
導体層の表面は、パッシベーション膜で覆うことにより
再結合による飽和電流が低減されて、より変換効率の高
い太陽電池を得ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の本発明は、第1導
電型の半導体層の光入射面に第2導電型の半導体層を設
ける第1の工程と、前記影領域の第2導電型の半導体層
を除去する第2の工程と、前記影領域に絶縁体層を形成
する第3の工程とを実施する太陽電池の製造方法を提供
するものである。すなわち、この製造方法により、前述
の太陽電池を製造することが可能となる。
【0013】また、請求項4に記載の本発明は、第2導
電型の半導体層の上部にパッシベーション膜を形成する
第5の工程と、入射面電極と第2導電型の半導体層とが
接続される予定の領域のパッシベーション膜をエッチン
グ除去した後に、入射面電極を形成する第4の工程とを
有する請求項3に記載の太陽電池の製造方法において、
前記第3の工程にて影領域に形成する絶縁体層としてパ
ッシベーション膜のエッチング液のバリアとなる材料を
用いる請求項3に記載の太陽電池の製造方法を提供する
ものである。
【0014】半導体層の表面再結合を抑制する効果を有
して絶縁性の高い酸化シリコン膜等の絶縁体層を光入射
面全面に形成した後に、リフトオフ法によりAg等の蒸
着金属を材料として入射面電極を形成する太陽電池を製
造する場合に、この製造方法は有効である。すなわち、
フォトレジストを入射面電極と第2導電型の半導体層と
が接続される予定の領域を開口して形成した後に、エッ
チング液にて開口部のパッシベーション膜を除去する際
に、フォトレジストにピンホール等が存在するとその部
分のパッシベーション膜が開口されることになる。
【0015】特に、このピンホールによるパッシベーシ
ョン膜の開口部が、第2導電型の半導体層が形成されな
い影領域に存在すると、その上にに形成される入射面電
極と第1導電型の半導体層とが導通してリーク電流を生
じ、太陽電池素子の変換効率を低下させることとなる。
このピンホールの発生によるリーク電流の発生を防止す
る方法は、第2導電型の半導体層が形成されない影領域
のパッシベーション膜の上部に、エッチング液のバリア
となる絶縁材料を形成することによって解決される。
【0016】従って、本発明の製造方法を用いることに
よって、半導体層の表面再結合を抑制する効果を有して
絶縁性の高い酸化シリコン膜等の絶縁体層を光入射面全
面に形成した後に、リフトオフ法によりAg等の蒸着金
属を材料として入射面電極を形成する作製する太陽電池
の、影領域における特性劣化を低減して、変換効率を高
めることができる。
【0017】また、請求項5に記載の本発明は、第1導
電型の半導体層に接続された第1の電極と第2導電型の
半導体層に接続された第2の電極とを有する太陽電池を
複数接続する方法であって、太陽電池の光入射面上での
接続を、pn接合を設けない領域で行う太陽電池の接続
方法を提供するものである。
【0018】太陽電池素子の光入射面を遮光する物体
は、入射面電極以外にも存在する。すなわち、表面を半
田でめっきした銅等の配線材料や、隣接する太陽電池素
子の光入射面に直接裏面電極を形成するような接続形態
をとる太陽電池素子等がある。
【0019】従って、本発明の接続方法を用いることに
よって、影領域には光発生電流とは逆方向の電流を発生
することがなく、変換効率が高い太陽電池を得ることが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に従って説明する。なお、従来例と同一部分には同一
符号を付す。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による太陽電池素子の概観図を示す。結晶シリコ
ンからなるp型基板1の光入射面には、pn接合を形成
するn型半導体層2が設けられて、入射面電極3のグリ
ッド電極部31がn型半導体層2に接続されている。ま
た、複数のグリッド電極部31に接続されて太陽光を遮
光する入射面電極3の主電極部32が形成されている。
主電極32が形成されてn型半導体層2が形成されない
p型基板1の領域には、絶縁体層8が形成されている。
さらに、n型半導体層2はパッシベーション膜4および
反射防止膜5に覆われている。p型基板1の光入射面と
は反対側の裏面には、p型基板1よりもp型ドーパント
の濃度が高いp+型半導体層6が形成され、p+型半導体
層6の裏面には裏面電極7が形成されている。
【0022】本実施の形態1の太陽電池の作製方法を図
1および図2(a)〜(d)を用いて説明する。図2
(a)において、比抵抗値2Ωcmのp型CZ基板1を
SC1、SC2の洗浄液によって洗浄し、熱拡散法によ
り光入射面にリンをドーピングしてn型半導体層2を形
成した。その後、熱酸化法により、n型半導体層2の上
部に酸化シリコン膜であるパッシベーション膜4を形成
した。
【0023】図2(b)において、後に遮光物が設けら
れる予定の光入射面の影領域21を除く領域のパッシベ
ーション膜4の上部に、フッ酸と硝酸の混合エッチング
溶液(混酸)に対するレジスト層9を形成した。次に、
混酸にて影領域21のパッシベーション膜4とn型半導
体層2を除去した。
【0024】図2(c)において、レジスト層9を除去
した後、常圧CVD法により酸化チタン膜を堆積して、
影領域21の絶縁体層8を形成した。
【0025】図2(d)において、アルミニウムペース
トの印刷焼成によって裏面にp+型半導体層6を形成し
た後、塩酸によってアルミペーストの酸化物層と金属層
とを除去した。更に、p+型半導体層6の上部にAlの
裏面電極7を形成した。
【0026】さらに、光入射面全面にフォトレジストを
形成した後、入射面電極3が形成される予定の領域のフ
ォトレジストを開口した。次に、フッ酸の水溶液を主成
分とするエッチング液にて、フォトレジストの開口部の
パッシベーション膜を開口した。さらに、Ti/Pd/
Agからなる金属材料を蒸着し、フォトレジストの上部
の金属材料をリフトオフにより除去することによって入
射面電極3を形成した。
【0027】最後に、常圧CVD法により酸化チタン膜
を堆積して、反射防止膜5を形成して、図1に示した本
発明の太陽電池を完成した。
【0028】また、従来の太陽電池は、図1において光
入射面の全面にn型半導体層を設けた構造で、その製造
方法は、影領域21のn型半導体層2のエッチング除去
を行わなわずに、光入射面全面にn型半導体層2を形成
した点を除いて、本発明の太陽電池と同じ構造とした。
【0029】表1のAとBに、本発明の図1に示した太
陽電池の電流−電圧特性(A)を、図5に示した従来の
太陽電池の特性(B)と比較して示す。本発明の太陽電
池は開放電圧および曲線因子が改善されて高い変換効率
が得られた。すなわち、太陽電池の光入射面の遮光物に
より太陽光が入射しない影領域で、pn接合が設けられ
ずに絶縁層を形成した太陽電池は、陰領域においてもp
n接合が形成された太陽電池よりも高い変換効率を示す
ことが確認された。
【0030】
【表1】
【0031】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる太陽電池は、図1に示した太陽電池の構造とほぼ同
様であるが、影領域21のp型基板1の表面に形成され
る絶縁体層8が、酸化シリコン膜であるパッシベーショ
ン膜で形成されている点が異なっている。
【0032】実施の形態2による太陽電池の作製方法
は、実施の形態1で述べた太陽電池の製造方法におい
て、パッシベーション膜の形成工程である熱酸化法によ
る酸化シリコン膜の形成工程が、影領域21のn型半導
体層2を除去する工程の後になることが異なっており、
他の工程は、実施の形態1と同様である。
【0033】尚、この作製方法においては、影領域21
の上部の絶縁体層8が酸化シリコン膜であるため、影領
域21の上部にピンホールが形成されないように、注意
深くフォトレジストを形成することが重要である。
【0034】表1のCに、本発明の太陽電池の電流−電
圧特性を示す。前述の実施の形態1の太陽電池に比べ
て、更に開放電圧が向上して、素子の変換効率が改善さ
れた。すなわち、パッシベーション膜を影領域の絶縁体
層として適用することにより、素子の変換効率を改善さ
れることが確認された。
【0035】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
よる太陽電池は、図1に示した太陽電池の構造と同様で
あるが、影領域21のp型基板1の表面に形成される絶
縁体層8が、パッシベーション効果をもつ酸化シリコン
膜と、フッ酸の水溶液を主成分とする酸化シリコン膜の
エッチング液のバリアとなる酸化チタン膜の積層体で形
成されている点が異なっている。
【0036】実施の形態3による太陽電池の作製方法
は、実施の形態1で述べた太陽電池の製造方法におい
て、パッシベーション膜の形成工程である熱酸化法によ
る酸化シリコン膜の形成工程が、影領域21のn型半導
体層2を除去する工程の後になることが異なるだけで、
他の工程は、実施の形態1と同様である。特に、影領域
21の上部の絶縁体層8が酸化シリコン膜および酸化チ
タン膜を順次積層した構造であるために、フォトレジス
トに多少のピンホールが存在しても、酸化チタン膜がエ
ッチング液のバリアとなって絶縁膜層8を開口すること
が無い。従って、本発明の太陽電池は安定して高い変換
効率が得られた。
【0037】(実施の形態4)本発明の太陽電池素子の
光入射面側のpn接合を形成せずに絶縁体層8を設けた
影領域において、複数の太陽電池素子を接続して太陽電
池モジュールを作製した。モジュールは、36枚の太陽
電池を、図3に示したように、表面を半田でめっきした
銅等の配線材料10で入射面電極3と裏面電極7を接続
する方法と、図4に示したように、隣接する太陽電池素
子の光入射面電極3に直接裏面電極7を接続する方法と
で、それぞれ作製した。一方、図5に示した従来の太陽
電池でも同様のモジュールを作製した。その結果、いず
れの接続形態においても、本発明の太陽電池を用いたモ
ジュールの方が高い変換効率を示した。
【0038】以上、本発明の太陽電池は、第1導電型の
半導体層としてp型結晶シリコン基板を用い、第2導電
型の半導体層として熱拡散によりリンをドーパントとす
るn型半導体層を用いて説明したが、第1導電型をn型
に、第2導電型をp型としても、一般的に知られた太陽
電池素子の作製方法によって、本発明の効果を得ること
ができる。さらに、第1導電型の半導体層が結晶質の薄
膜シリコンや化合物系半導体層であったり、第2導電型
の半導体層が堆積法により形成されたものであっても、
本発明の効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、第1導電型
の半導体層の光入射面に、pn接合を形成する第2導電
型の半導体層と、入射面電極等の太陽光を遮光する構成
物が形成された太陽電池において、第1導電型の半導体
層の光入射面上の直接太陽光が入射しない影領域で、第
2導電型の半導体層が設けられずに絶縁体層を設けるこ
とにより、影領域での光発生電流とは逆方向の電流を発
することが無く、変換効率を改善することができる。
【0040】さらに、請求項2によれば、前記影領域に
形成する前述の絶縁体層が、第1導電型の半導体層の表
面再結合を低減する性質を有するパッシベーション膜
か、もしくは、パッシベーション膜とその他の絶縁材料
との積層体とすることにより、影領域において第1導電
型の半導体層の表面は、再結合による飽和電流が低減さ
れて、より変換効率の高い太陽電池を得ることができ
る。
【0041】さらに、請求項3によれば、第1導電型の
半導体層の上部に第2導電型の半導体層を設ける第1の
工程と、前記影領域の第2導電型の半導体層を除去する
第2の工程と、前記影領域に絶縁体層を形成する第3の
工程とを実施する製造方法により、前述の太陽電池を製
造することが可能となる。
【0042】さらに、請求項4によれば、第2導電型の
半導体層の上部にパッシベーション膜を形成する第5の
工程と、入射面電極と第2導電型の半導体層とが接続さ
れる予定の領域のパッシベーション膜をエッチング除去
した後に、入射面電極を形成する第4の工程とを有する
請求項3に記載の太陽電池の製造方法において、前記第
3の工程にて影領域に形成する絶縁体層としてパッシベ
ーション膜のエッチング液のバリアとなる材料を用いる
製造方法によって、リーク電流の発生を防ぎ、影領域に
おける特性劣化を低減して、安定して変換効率が高い太
陽電池を得ることができる。
【0043】また、請求項5によれば、第1導電型の半
導体層に接続された第1の電極と第2導電型の半導体層
に接続された第2の電極とを有する太陽電池を複数接続
してモジュール等を形成する際に、光入射面上での接続
を、pn接合を設けない領域で太陽電池の接続を行うこ
とによって、影領域には光発生電流とは逆方向の電流を
発生することがなく、変換効率が高い太陽電池を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池の概念図である。
【図2】本発明の太陽電池の作製プロセスを示す概念図
である。
【図3】本発明の太陽電池を複数接続した形態を示す斜
視図である。
【図4】本発明の太陽電池を複数接続した別の形態を示
す斜視図である。
【図5】従来の太陽電池の概観図である。
【符号の説明】
1 p型結晶シリコン基板 2 n型半導体層 3 入射面電極 4 パッシベーション膜 5 反射防止膜 6 p+型半導体層 7 裏面電極 8 絶縁体層 9 レジスト層 10 配線材料 21 遮光物が設けられる予定の光入射面の影領域 31 入射面電極3の主電極部 32 入射面電極3のグリッド電極部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体層の光入射面に、p
    n接合を形成する第2導電型の半導体層と、入射面電極
    等の太陽光を遮光する構成物が形成された太陽電池にお
    いて、前記構成物により遮光された影領域の第1導電型
    の半導体層の光入射面上に、第2導電型の半導体層がな
    く絶縁体層を設けた非バイアス領域を有することを特徴
    とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 前記非バイアス領域に形成する絶縁体層
    が、半導体層の表面再結合を低減する性質を有するパッ
    シベーション膜か、もしくは、パッシベーション膜と他
    の絶縁材料との積層体であることを特徴とする請求項1
    に記載の太陽電池。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体層の光入射面に第2
    導電型の半導体層を設ける第1の工程と、前記影領域の
    第2導電型の半導体層を除去する第2の工程と、前記影
    領域に絶縁体層を形成する第3の工程と、入射面電極を
    形成する第4の工程とを実施することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 第2導電型の半導体層の上部にパッシベ
    ーション膜を形成する第5の工程と、入射面電極と第2
    導電型の半導体層とが接続される予定の領域のパッシベ
    ーション膜をエッチング除去した後に、入射面電極を形
    成する第4の工程とを有する請求項3に記載の太陽電池
    の製造方法において、前記第3の工程にて影領域に形成
    する絶縁体層としてパッシベーション膜のエッチング液
    のバリアとなる材料を用いることを特徴とする請求項3
    に記載の太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体層に接続された第1
    の電極と第2導電型の半導体層に接続された第2の電極
    とを有する太陽電池を複数接続する方法であって、前記
    太陽電池の光入射面上での接続を、pn接合を設けない
    領域で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の太
    陽電池の接続方法。
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